闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
オーキド博士とママさんがやって来る。ホウエンリーグ以降からオーキド博士とママさんは観戦に来ない感じだったのに何故か来る。
毎度のことながらなんでオーキド博士とセットなんだよと思いながらもセントラルのポケモンセンターで待っている。
「まずいわ……このままだと……」
「セレナ、幼馴染=勝てるは少し違うんだ」
とりあえず見えないところで……カロスリーグが終わった辺りでアランは1回しばき倒す。
セレナがセンリさん&ミツコさんとママさんが顔を合わせると言うイベントが起きる事に関して危惧している。
今まで自分の方がなにかとアドバンテージを取っていたのにとブツブツと言っているセレナにアランは余計な事を吹き込む。
ここがセントラルのポケモンセンターじゃなければ鮫衝撃をくらわせて腕の神経をズタボロにさせるんだがな。
「お〜い、サトシ!」
「オーキド博士……ママ……」
アランが余計な事を言っているなと思いながらもオーキド博士とママさんがやって来た。
なんで来たんだよとか思春期あるあるの雰囲気は出さずに来てくれた事を嬉しくする……アランは黒い笑みを浮かべてる。
オレのせいでオーキド博士となんだかんだで実際に顔を合わせるのが初だったりするマサトとハルカ。
「うわぁ、本物のオーキド博士だ!」
「君がマサトくんか、サトシから話は聞いておるぞ」
生のオーキド博士だと喜びを見せるマサト。
こんなのでもポケモン研究業界の権威だったりする……オーキド博士の研究テーマは人とポケモンの共存……の割には度々違う研究をしてる。カントーを旅してた頃にはポケモンの個体値について調べる研究をしていたが……個体値が世に出れば大変な事になる。
図鑑でデータを確認した後に「っち、ゴミ個体か」と言う世界線が生まれる……既にやっている奴等も何名か居るが。
マサトがサインをくれと色紙を出せばオーキド博士はファンサービスに応える……
「アランはああいうのしてないのか?」
オーキド博士はポケモン研究者だ……研究には膨大な金が掛かる。
オーキド博士はメディアに出たり色々とやってスポンサーを獲得しているらしいが、アランはああいうのをしないのかと聞いてみる。
「俺はまだポケモン博士の助手だ……ポケモンバトル学に知識が偏りすぎてるし独立とかもあんまり考えてない。スポンサー集めはポケモンバトルをして知名度を上げれば何時でも出来るし……今は金よりの現物だ」
意外としっかりしてるところはしっかりとしているんだな。
アランがプラターヌ博士の助手から独立してポケモンバトル学のポケモン博士になる……あんまりイメージできないな。
アランの場合はポケモンバトル学にホントに偏りまくってるから図鑑の説明文に載っているやつとか覚えてない……オレもだが。
「やっと会えたわね、ハルカちゃん」
「は、はじめましてハルカです!」
マサトがオーキド博士からサインを貰ってる横でハルカがママさんに自己紹介をする。
テレビ電話で2回ほど会話をしていたりするがちゃんとした意味で顔を合わせるのははじめてであり、ママさんは笑みを浮かべている。
「そんなにガチガチになって緊張しなくていいのよ」
「果たしてそれはどうだろうか……ハナコさんは1度上から下までしっかりとハルカを見た。とっても可愛らしい子で将来が楽しみな子で一瞬だけバストに目が止まる。サトシから聞いている話では食べることが大好きな天真爛漫な女の子でトレーナーとコーディネーターの二刀流を成立している。スタイルも良くて器量も良くて自分に対して緊張している……コレってつまり」
アラン、ホントに覚えておけよ。
ママさんがハルカと握手しているのを色々な感情が混ざり合った視線でセレナは見ている、瞬き1つせずに凝視している。
ママさんがそれに気づいているかどうかは分からないがハルカは気付いていない。セレナから若干だが殺気を感じると言うかアランが煽っている。余計な事をセレナの耳元で語りかけている……もし仮にワールドトリガーの影浦の感情受信体質だったら今頃は大変な事になっていただろうな。
「お〜い、ハルカ、マサト」
オーキド博士とママさんの会合を終えれば、センリさんとミツコさんが現れる。
2人がやって来たのを見てマサトは笑みを浮かべているのでまだまだお子様……いや、お子様だったか。
知らない人と一緒に居るけど誰なのかしら?となる一方でセンリさんはオーキド博士の存在に気付く。
「あなたはもしやオーキド博士?」
「ハッハッハ、ここではそういう硬い肩書は無しじゃよ。ワシは純粋に応援に来ただけじゃよ」
オーキド博士が居るのだと気付けば驚くセンリさんだがオーキド博士はそういう肩苦しくて硬い肩書は無しと言う。
1人のマサラ民もといマサラ人としてオーキド博士は純粋に応援しにやって来た。そう言えばオレがマサラタウン出身だったなとセンリさんは思い出す……その横でミツコさんとママさんが顔を合わせる。
「はじめまして、サトシのママです」
「はじめまして、ハルカとマサトのママです」
……その自己紹介のやり方で間違いないのか?
もっとこう名前を名乗るとかそういう感じなのがあるんじゃないのか?色々と過程をすっ飛ばしているだろう。
なんだかんだで初顔合わせなママさんとミツコさんは笑顔になっている……笑顔に裏は感じられない、握手を交わすとかそういうのはしない。
「マサトから聞いたけれどハルカが決勝トーナメントに出場だなんて、ホントに信じられないわ」
「まぁ……自分の子どもなんですから、信じてあげないと……親が子どもに出来るのは頑張れって応援する事ですよ」
「そう……なのかしら……」
「……どうかしました?」
「……うちの娘、ハルカのホウエンリーグ出場に必要な8個目のジムバッジ、それはうちの夫を倒した証であるバランスバッジ……子供は何時か親を超えるものなんて言うけれど、私が愛した人が娘とは言え負けるのは心に……近い将来息子も挑みに来るから……」
「まぁ、ジムリーダーって大変なんですね」
「お……おお……」
「スゲエ、今の一連のやりとりでサトシが色々とバグる感じのことになった」
ママさんとミツコさんのやりとりを見てどういう風に反応すれば良いのかがわからない。
ママさんがジムリーダーって大変なんですねは完全な天然ボケ、それをミツコさんはどういう風に受け止めるか……怖い。
そしてアランは面白い物を観ることが出来ていると笑みを浮かべている。
「サトシくんにはホントになんて言ったら……ハルカはポケモンをもらって色々なところに旅をしてみたいぐらいの感覚でして、サトシくんがジム巡りやコンテスト巡りに付き添ってくれなかったら今頃は中途半端な子に」
「そんな……うちの息子はただのバカですよ……もうちょっと明るさと言うかフレッシュさが」
「そういうのはハルカがフォローすれば良いと思うわ……お互いに足りない要素を埋め合う感じにね」
「っ……っ……」
アランが腹を抱えながら膝をついている。
その隣でセレナがオレの事を見つめてくる。目からビームが出てくるんじゃないかと思えるぐらいに見つめてくる。
ここでなにかを言ってもロクでもないオチが待ち構えている…………だが、なにもしないのもロクでもない……だったらアクセルを踏めば良い……死ねば楽になれるんだ。
「オーキド博士、今回は来れない感じぽかったのによく来れましたね」
「ああ、ちょっと臨時のお手伝いがの」
オーキド博士がホウエンリーグ以降は来ない感じだったのだた、何故か来ている。
よく来れたなと思えば臨時のお手伝いが手に入った……この感じだと研究所運営がどれだけ大変かシゲルをパシってるのか?
まぁ、応援に来てくれるならそれはそれで嬉しい事だ。
「そう言えばアムとヤヒコには会ったかの?」
「顔を合わせて宣戦布告されましたけど……なんとも言えないですね……」
あの2人に対してなにかしらの重たい感情を抱いているかどうか、答えはNOだ。
大会は順調に勝ち進んでるみたいでセキエイ大会を戦った頃よりは強くなってるがシロガネ大会に出場した頃のオレでも倒せるぐらいのレベルだ。才能という点でシゲルみたいな才能はあんまり無い……努力で補っているが、停滞している感じがある。
最強のトレーナーやチャンピオンを目指して仲間を増やして修行して……それでもどうしても届かない世界がある。あの2人はその届かない世界を前にしている……才能の世界……上を知ってそれでも腐るか、熱い三流として生き抜くか、どっちなのかは知らない。
「あの2人は丸々1シーズンを棒に振って修行に時間を費やしたからの……お前さんとシゲルに大きく溝を開けられた事を心底悔しがっている。そういうトレーナーは一気にグンと伸びるからの」
今からバトルが楽しみだとオーキド博士は言ってくるがオレの直感だとあの2人とは戦わないって言っている。
何処かの段階で負ける……決勝トーナメントまで勝ち進んでるが確実に何処かの段階で負ける……そういう器だ。
「さてと……サトシ、お腹が空いたからオムライスを作ってちょうだい!」
「いや、選手と関係者は施設無料なんだけど」
「久しぶりに貴方の手料理が食べたいのよ」
ママさんとミツコさんの談笑が終わればママさんがご飯にしようと言ってくるがなんか注文してきた。
選手と関係者は施設無料でご飯を食べ放題なのだがママさんがオムライスを食べたいと言ってくる……まぁ、別に良いんだがな。
「あら、サトシくん料理が出来るの?」
「ええ、こう見えて料理とか家事とか得意なのよ……サトシ、オムライス9人前ね。あ、ふわとろの半熟のでお願い」
「セレナ……ここで隠しコマンドを使うんだ」
「……隠しコマンド?」
「ああ……俺の見立てが正しいならばハルカはあんまり料理上手じゃない。食べるのが得意な住人だ……オムライスの隣にサラッとなにかを置く、それだけで防衛線アピールが出来るはずだ」
ホントに覚えておけよ、このクズは。
アランはここでセレナに女子力アピールをしたら良いんだとアドバイスを送る……料理が出来る女子力を持っている=強いと思わせる考えだがそもそもでオレが料理出来るんだが。いやまぁ、料理上手なのは普通に嬉しいけども……。
レンタル厨房があるのでそこを借りることになった……エプロン姿のオレとセレナとアラン……
「いや、なんでお前も居るんだ?」
「今日は完全なオフだからな、オーキド博士とセンリさんで一杯やろうってなったんだ……関係者タダは最高だ」
「お前を無関係者にしてやろうか」
「はん!俺の解説が無ければ理解することが出来ない感じなんだぞ?」
この野郎、解説キャラと言う美味しい立ち位置にいやがって……カロスリーグになったらマジで覚えておけよ。
カロスリーグに行く頃にはあのポケモンとかはゲットすることが出来ている筈だから……それを使ってアランをボコる。
アランはピーマンを細切りにして湯がいて塩昆布と混ぜた物と鶏ガラとツナであえた物を作る……
「無限ピーマンってお前……」
アランは手際よく無限ピーマンを作っていた。完全に馴れた手付きでやっているから普段から無限ピーマン作り慣れている。
作ってる物が完全にツマミ……コレで明日二日酔いとかならば呆れるしかねえ。
「っと、オムライスか……」
「え、中華鍋で作るのか?」
「コレがなんだかんだで楽なんだ」
ママさんがオムライスを作ってくれと言われたので中華鍋を取り出す。
そこは普通のフライパンじゃないのかと思っているアランだがコレがなんだかんだで楽なんだ。
ベーコンと玉ねぎとピーマンは既に刻んでいるから油を流してさっと投入、軽く炒めた後に固めてケチャップを焼く。
コレで酸味が若干だが抜ける。ピーマンと玉ねぎを同時に炒めることでピーマンの苦みが抜ける。若干だがだ。
後は米を投入して炒飯を作る時と同じ要領で中華鍋を振るう……関西の中華料理屋にはオムライスとカレーが置かれてるって知った時に会得した中華鍋でオムライスを作る……コレが意外とイケる。
「はい、オムライス9人前完成」
「……スゲエ手馴れてるな」
「コレで飯食ってんだよ」
任されてたのはバイキングのサラダのメニューだったりするが一応は調理師免許持ってたりしてたんだぞ。
上にオムレツが乗った半熟オムライスを9人前作り上げた。アランがスゴい手馴れてるなと感心するがコレで飯食ってんだから……飲食関係は厳しいきついけど社会情勢がぶっ壊れない限りは終わらない仕事で手に職をつける感じだから色々と楽なんだ。仕事がキツイという点を除けばだが。
「……サトシがコレを作ったの?セレナが作ったんじゃなくて?」
「私はサラダを作ったわ」
上に半熟オムレツが乗っているオムライスを9人前作ってきた。
マサトがあのサトシが作ったの?と疑ってくるがセレナがサラダは作ったけどもオムライスはオレが作ったと証言してくれる。
フォークを取り出してケチャップライスの上に乗っているオムレツを切ればふわトロの半熟オムライスが出来上がる。センリさん達に切っていけば、おお!と良い感じの反応をしてくれるので割と評価は良い……ん?
「ハルカは?」
オムライスの最後の仕上げをしている中でハルカが居ない事に気付く。
見るからに美味そうなオムライスを前にして居なくなるのはなんでか?
「間に合ったかも!」
その答えは直ぐに分かった。
ハルカは……デザートを買いに行っていた。
「オムライスを9人前作る、オムライスはケチャップライスを作ればいいだけだから時間はそこまで掛からない。セレナが限られた時間で作れるのはサラダの可能性が大きく次点でスープ。しかし時間の問題上スイーツだけは絶対に作れない。ここはホウエン地方の美味い店のアンテナショップが数多く出ている。グルメ通なハルカならば色々と知っているだろ?」
アランは最もらしい事を言った……最もらしい事を言っているが頬が浮かんでいるのが見える。
セレナはサラダを作って女子力をアピール、ハルカも美味しいスイーツを買いに行くという一生懸命なところを見せる。
この2つを上手く組み合わせることで修羅場を作り上げている……ここから先はアランが嫌になるぐらいに煽ってくる。
折角の休みだからとサウナに入ればセンリさんがハルカはどうかねと聞いてくる。今回のホウエンリーグ、ポケモンバトルでは追い詰めてられないけども別のところでは物凄いまでに追い詰められている。その原因はアランにある……あいつが不祥事を起こしてる証拠を掴んで彼女に送りつけるって手段しかないが……そもそもでアランの彼女の連絡先とか知らないからな……何時かは報復すると心に誓った。