闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「コレより、バトルフロンティア公式戦を行います!使用ポケモンは1体のシングルバトル!時間無制限!」
「いくぜ、フリーザー!」
「コォオウ!」
「ゆけ、バンギラス!」
「バァン!」
1日時間をくれと言ったが何処まで仕上げる事が出来たのが気になるところ。
オレはバンギラスを出した。ダツラはフリーザーを出した……実際に戦うとなれば威圧感が強い
「『プレッシャー』のフリーザーか」
「……『プレッシャー』って?」
「威圧感を与える特性で通常よりも技に多くのパワーを使うんだ」
「それって何時もより強いパワーで出るってこと?」
「いや、違う。むしろ逆だ。何時ものパワーを出すのに何時もよりも多くの力を使うんだ」
フリーザーから感じ取れる威圧感、コレはフリーザーと言うポケモンがランクが違うからもあるがそれだけじゃない。
特性の『プレッシャー』が作用している。『プレッシャー』がなんなのか分かっていないのでタケシがハルカに丁寧に説明をする。
この世界での『プレッシャー』は何時ものパワーを出すのに何時も以上の力を使う、そうすることでパワーの減り方が多くなる。
「っ、来るわよ!」
「コレは……バンギラスの『すなおこし』か!」
フィールドにフリーザーとバンギラスが並ぶ。
セレナが来ると察すれば『すなおこし』の効果である『すなあらし』状態が発生した。
タケシは知識の上では知っているが生で見るのはなんだかんだではじめてでありコイツはスゴいなと言いながら『すなあらし』状態に巻き込まれないなんかエネルギーシールド的なのが観客席に……最終無印であった観客席に攻撃が行かなくなる謎の防御壁の発展系か。
「試合開始!」
「いくぜ!『れいとうビーム』だ!」
「バンギラス、連射タイプの『ストーンエッジ』だ!」
試合開始と告げられれば早速動いた……先に動いたのはフリーザーだ。
やっぱりと言うかバンギラスは足が遅い……鈍足を売りにしているポケモン程ではないしかし中の中でもない、早いと言うべきポケモンよりは遥かに遅い。中途半端な速度だが動かなければいいだけだ。フリーザーは空を飛んで口から『れいとうビーム』を放つ。
それを使ってくるのは読めている、フリーザーの基本的な技だから絶対に使ってくる……だからコイツで攻めると岩の破片を飛ばすタイプの『ストーンエッジ』岩の破片を多目にしている。威力がバラけて与えるダメージは少なくなる欠点がある……だが、フリーザーは『こおり』『ひこう』タイプのポケモン、多少弱い『いわ』タイプの技でもかなりのダメージになる…………
「ど、どっちも全然効いてないかも!?」
「フリーザーにはこうかはばつぐんなのに……」
「伝説は伊達じゃないってことか」
フリーザーに連射タイプの『ストーンエッジ』が当たった。
連射タイプだからそこまで威力がない威力よりも手数を重視しているが四倍弱点がどうにかしてくれる、そういう期待を抱いていたが甘かった。バンギラスに『れいとうビーム』が当たったが全くダメージが無い、効果は普通だからそこはまだ理解する事が出来る。
だが四倍弱点のフリーザーは明らかにおかしい……ハルカとセレナがありえないと驚く中でタケシが伝説のポケモンは伊達じゃないと納得している。
「コイツは……なんてパワーだ……他の『こおり』タイプのポケモンでバトルしてたら負けてたぜ」
「まだ試合が始まったばっかだぜ……通常タイプの『ストーンエッジ』だ!」
「フリーザー『リフレクター』だ!」
「だったら一撃タイプに切り替えろ!」
「まだだ!『ゆきげしき』だ!」
「やっぱり覚えてるか」
攻撃の手を緩めない……フリーザーは空を飛んで移動することが出来るので機動力ではフリーザーが圧倒的に上だ。
だから攻撃の手は一切緩めない……ダツラはそれを読んでいると『リフレクター』を使い『ゆきげしき』を使ってきた。
『リフレクター』も『ゆきげしき』も特別な特訓をしないと覚えれない技じゃない、鍛えれば自然と身につく技で……4番目の技は
「『バブルこうせん』だ!」
「……『みずのはどう』じゃないのか……『ストーンエッジ』連射タイプだ」
4番目の技は弱点である『みず』タイプの技で攻めてくる。『みずのはどう』が来ると予測したが『バブルこうせん』が飛んできた。
単純な威力だけを言えば『バブルこうせん』の方が上、『こんらん』状態を狙って引き出せるわけではないから『みずのはどう』じゃなくても問題は無い。
「…………まぁ、そうなるか……」
「さ、サトシが有利かと思ったけど一瞬で逆転しちゃったかも!」
「ああ……フリーザーは空を飛ぶことが出来る。対するバンギラスは空を飛べず足が早いわけでもない。空からの『バブルこうせん』で攻めていく。そうすることで地面から生えるタイプの『ストーンエッジ』を使わせず岩の破片が飛ぶタイプの『ストーンエッジ』を使うしかない。『バブルこうせん』は数が多い、だから『ストーンエッジ』の数も多くしないと対処出来ない。この状況で仮に『ストーンエッジ』を当てれても『リフレクター』と『ゆきげしき』の効果とフリーザーの強靭な防御力で殆どダメージが無い状態になる」
「……どうするの、サトシ?」
「……まぁ、ここまでは読み通りか」
一瞬にしてフリーザーが有利な盤面が生まれた。フリーザーは『リフレクター』を覚える。『ゆきげしき』を覚える。
だからこの盤面が生まれる可能性は物凄く高い……オレでもこの盤面は生み出すだろう。バンギラスで特殊攻撃をしなければだが。
「バンギラス『いやなおと』だ」
「バァアアアアア!」
「ッ!」
「『いやなおと』を覚えているのか!」
「覚えてるけど実戦で使ったところ数えるぐらいしか見てないわ!」
『バブルこうせん』で攻めてくるがコレは『ストーンエッジ』でどうにか出来る。
問題はフリーザーが倒せないだ……フリーザーの特性が『プレッシャー』で通常よりも多くパワーを使うのがこの世界の仕様ならば下手な長期戦は出来ない。命中率がやや不安定だが『いやなおと』は通じた。
タケシがオレのバンギラスが『いやなおと』を覚えているのかと驚くが実戦では数える程度しか使っていない……なにせバンギラスは圧倒的な攻撃力を持っているから『いやなおと』を使っても大した意味が無いんだ。
「…………なるほどな、サトシ!お前の狙いが読めたぜ!」
「クククッ……読めてもそれに合わせて対抗しなくちゃならない」
「お前の狙いは『リフレクター』と『ゆきげしき』の効果が切れたタイミングでの『ストーンエッジ』だ!『いやなおと』で防御力を下げて『ストーンエッジ』で一撃を狙う!」
「……それで?それに対してなにか対処方法はあるのか?」
『れいとうビーム』でバンギラスを凍らせるとかいうのは完全に博打な世界、それをしようはただのロマンだ。
それを引き当てたとしてもどうにかする手立てはある……2つの効果が切れた時に『ストーンエッジ』をぶつける、コレがフリーザーを倒す方法だ……
「甘いな!フリーザー『バブルこうせん』だ!」
「そいつなら破ることが……そのパターンか!バンギラス、地面から生えるタイプの『ストーンエッジ』で壁にしろ!」
フリーザーを倒す方法を考えながら手を進めている……もうすぐ『リフレクター』と『ゆきげしき』の効果が切れる。
そのタイミングをダツラは知っているのか『バブルこうせん』を撃ってくる。無数の泡を放つ『バブルこうせん』でなく1つの巨大な泡にした『バブルこうせん』を……アレは『バブルこうせん』の追加効果の足を遅くする効果は無くなるが一点集中型の『バブルこうせん』、威力が『なみのり』ぐらいにあるが地面から生えるタイプの『ストーンエッジ』を使ってバンギラスに触れる前に『バブルこうせん』を破裂させる。
「コイツを即座で対応するか」
「それを使えるのは予想外だがその手の技の対応は頭に叩き込んでるよ」
一点集中型の『バブルこうせん』は完全に予想外だが『ストーンエッジ』で破裂させればいい。
狙っているんだがなとダツラは今のを封じられたのは痛かったなと言っている……が、闘志は燃やしている。
「バンギラス『すなあらし』」
「フリーザー『リフレクター』」
「バンギラス『ストーンエッジ』」
「フリーザー『ゆきげしき』」
将棋の様に互いに一手ずつ動いている。
『リフレクター』と『ゆきげしき』のコンボは消せない……バンギラスの『ストーンエッジ』をまともに受ければ大ダメージになると言っているも同然だ。この2枚の壁をどうにかしないといけない……厄介なのは『リフレクター』だ。
「バンギラス『すなあらし』からの『いやなおと』」
「フリーザー『ゆきげしき』」
「もう一度『すなあらし』からの『いやなおと』」
「もう一度『ゆきげしき』だ!」
『すなあらし』でフィールドを切り替える。そこから『いやなおと』を使う。
その間に『ゆきげしき』でフィールドを変えられる、だが『いやなおと』は2回通った……コレで最大限にまで防御力を下げることが出来た。だがコレでもまだ足りない
「『ストーンエッジ』追尾誘導タイプだ」
「フリーザー、回避しろ!」
3回も『いやなおと』を聞いている。
『ゆきげしき』と『リフレクター』の効果があるとは言え防御力が最大にまで落ちている、そんな中で『いわ』タイプの技を真っ向から受けるのはまずい。『ストーンエッジ』を飛んで回避するが『ストーンエッジ』は追尾機能を持っておりフリーザーを追いかける、フリーザーは回避するが……ここだ
「しまっ!」
「『かわらわり』だ!」
フリーザーをバンギラスの前まで誘導した。
誘導されている事に気付かなかったダツラはここで誘導されていると気付き『かわらわり』で『リフレクター』ごとフリーザーを攻撃し
「『ストーンエッジ』」
地面から生えるタイプの『ストーンエッジ』をぶつける。
コレを狙いにやってきたのだと喜ぶのだが……フリーザーは立ち上がった
「あ、アレを受けても立ち上がるのか!?」
「フリーザー、強すぎかも!!」
「で、でも!確かなダメージは入ってるはずよ!」
『ゆきげしき』の効果は切れてねえが『リフレクター』を『かわらわり』で破壊した後に『ストーンエッジ』をぶつけた。
『いやなおと』で防御力を下げて『リフレクター』を破壊した……『ゆきげしき』で多少はダメージは減るが『ストーンエッジ』は四倍の弱点……
「どんだけ力の差があるんだ」
オレはチャンピオンのポケモンと戦ってるぐらいの感覚で戦っている。
それぐらいにフリーザーは強い……弱点で攻めているにも関わらずフリーザーは立ち上がる。
幸いなのはフリーザーに確かな大ダメージを与えることが出来たこと……フリーザーは大きく息を乱していて目に見えるダメージが出来ている。普通ならばとっくの昔に戦闘不能になってるはずなのに……コレがトップレベルの力か。
「サトシくん、コレで決めようとしていたけどフリーザーを倒すことが出来なかったね……『ゆきげしき』のおかげと言ったところか」
「コレは痛いですね……追尾誘導の『ストーンエッジ』からの『かわらわり』からの『ストーンエッジ』の流れる攻撃があるのを知られている、追いかけてくる『ストーンエッジ』はコレから対策される」
この一撃でフリーザーを撃退しようと思っていた……それはエニシダさんにも読まれていた。
タケシがコレは痛い、仕込みや仕掛けがバレた以上は2回目は使えない、何かしらの手で対応される。
「……バンギラス、大丈夫か?」
「バン……」
バンギラスはダメージをあまり受けていない。
だが体力の減りが激しい……『プレッシャー』を受けて通常よりも多くのパワーを消費している。
「フリーザー『バブルこうせん』連発タイプだ!」
「…………バンギラス『ストーンエッジ』を一発飛ばせ!」
パワーを消費しすぎているから使う手も選ばないといけない。
ダツラのフリーザーは『バブルこうせん』威力低めだが数が多いタイプを放ってくる。欠片が1つだけの『ストーンエッジ』を飛ばして『バブルこうせん』をパンパンと壊していくが欠片が1つだけなのでどうしても触れない『バブルこうせん』がある。
バンギラスに『バブルこうせん』が当たるが……バンギラスは耐えている。欠片が1つの一点集中型の『ストーンエッジ』がフリーザーに命中したがフリーザーは倒れない。
「やっぱり硬いが……見えたぜ!フリーザー『バブルこうせん』大型だ!」
「撃つのに時間がかかる!タイミングを合わせて『ストーンエッジ』で」
「上に放て!」
「っ!」
「『れいとうビーム』で凍らせてからの『バブルこうせん』コイツは普通のタイプでいけ!」
巨大な『バブルこうせん』をこちらに向けてこずに上げた。
コレだと地面から生えるタイプの『ストーンエッジ』を当てることが出来ないと思っていると『れいとうビーム』で『バブルこうせん』をカチンコチンに凍らせて『バブルこうせん』をぶつけて砕き氷の礫と無数の『バブルこうせん』がバンギラスにぶつかった。
「バァン……」
「危ねえな……」
バンギラスが息を大きく乱していた。
フリーザーの『バブルこうせん』と『バブルこうせん』を凍らせた氷の礫がぶつかったがなんとか耐えきった。
『プレッシャー』でパワーを通常より大きく削られてその上で『バブルこうせん』が当たった……コイツはヤバい……
「クククッ…………コレだよ、コレ」
ポケモンを1体使っての1試合は予備選でやった。
結果はジュカインの秒殺で終わり歯応えらしい歯応えが無かった……だが今は違う。ジュカインにも負けず劣らずのバンギラスで挑んで互いに熱い真剣勝負を繰り広げる事が出来ている。この熱い熱量をオレは求めていた。コレがホウエンリーグには無かったんだ。
「楽しい時間はあっという間……ここで落とせなかったのは予想外だろう。『ストーンエッジ』だ!」
「っ……『れいとうビーム』」
「バンギラス、限界まで出しまくれ!」
『バブルこうせん』と『れいとうビーム』のコンボ技や『ストーンエッジ』を防ごうとする為の『バブルこうせん』で『ゆきげしき』の効果が消えた。フリーザーには確かな大ダメージが入っているので後一手強力な技をぶつければいい。
『ストーンエッジ』を使い岩の破片を飛ばす……フリーザーは『れいとうビーム』で飛んでくる岩の破片を凍らせて制御が効かない様にする。ピンチなのはお互い様、ここで終わりならばそこで終わりでいい。バンギラスは残りのパワーを全て『ストーンエッジ』に注ぎ込む。フリーザーの『れいとうビーム』で凍らせるよりも早くに『ストーンエッジ』の岩の破片が命中し『れいとうビーム』が解除されて2発3発と岩の破片が命中し……フリーザーは墜落した。
「クォ、コォ……コォオオオォォォ、オ……」
墜落したフリーザーは起き上がりまだ戦えるぞと叫んだ……だが、倒れた。
バンギラスの残されたパワーを全て込めた『ストーンエッジ』でフリーザーに届いた……
「フリーザー、戦闘不能!バンギラスの勝ち!よって勝者、チャレンジャー!マサラタウンのサトシ!」
「勝った……勝ったのね……」
「伝説のポケモンを倒すだなんてスゴいかもぉ!」
「ああ……サトシの奴、バンギラスでフリーザーを倒したんだ!!」
フリーザーが戦闘不能になりオレの勝利だと宣言される。
相手があの伝説のポケモンだから危ういという思いがセレナ達にはあったがオレが見事に勝つことが出来て、勝利したんだと喜んだ。
「他のポケモンならいざ知らず、まさかフリーザーを倒すだなんて……相性がいいとは言え金星に違いない」
「フリーザー、大丈夫か?」
「バンギラス、大丈夫か?」
エニシダさんがいい試合だったと言ってくれる中でオレはバンギラスをダツラはフリーザーを診る。
バンギラスは持っているパワーを使い果たしたのかくたくたで尻を地面につけている。フリーザーも受けたダメージがとにかく大きい……普通のポケモンならば倒されてもおかしくない一撃を耐えきったからな。
「クォ……」
「フリーザーが良い勝負だったって言ってるぜ!」
「ああ……久々にいいバトルが出来たぜ」
「……久々にいいバトル、か……」
ホントに危ないと思えるギリギリのいい感じのバトルをすることが出来た。
コレが後6回もあると思えばホウエンリーグで燃えることが出来なかったやる気も燃やすことが出来る。
いいバトルをすることが出来たとダツラと握手を交わすのだが……ハルカは何処か残念そうな顔をしている。
「おめでとう、サトシくん!第一の難所であるバトルファクトリー、フリーザーを相手に勝利するだなんて見事だったよ!そんな君にコレを渡そう」
「いや、それ勝利した人に渡すフロンティアパスですけど……」
「細けえ事は気にすんじゃねえよ!サトシ!コレがこのバトルファクトリーを勝った証、ノウレッジシンボルだ!」
いい試合を見ることが出来たお礼だとフロンティアパスを渡してくるエニシダさん。
勝利した人が自動的に貰えるものとスギオは呆れるがダツラがノウレッジシンボルを渡してくれた……
「先ずは1つ目か……」
「次の施設はバトルアリーナ、ポケナビに場所を登録しておくから待っているよ!」
難所を1つ突破し、バトルフロンティアのフロンティアシンボル、ノウレッジシンボルをフロンティアパスに入れる。
ゲームだとゲキムズだがこの世界でもノウレッジシンボルはゲキムズだったな