闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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パパの努力 プリンの歌

 

2つ目の施設、バトルアリーナを目指す。

 

「3人ともストップ」

 

「あ、うん」

 

「分かったわ」

 

「おいおい、どうしぬぅぁあああああ!!」

 

バトルアリーナを目指す道中だけどストップをかける。

タケシはいきなりなんだよと前を歩いていると釣り上げる為のブービートラップ、よくある網ネットで釣り上げられて捕まえられる罠に引っかかった。

 

「だからストップって言っただろう」

 

「いや、確かに言ったけど……なんだコレは!?」

 

「………スネアトラップ?」

 

「違うわよ、コレはワイヤーモッコって言うのよ」

 

タケシが見事に罠に引っかかっている。

なんだコレはと叫ぶタケシ、なんだと聞かれてもと反応に困るハルカはスネアトラップだと言うが、セレナがワイヤーモッコと訂正する。

 

「そういうのを聞いてるんじゃない!ジャンルじゃなくてどうしてここに罠があるかだ!と言うか見てないで助けてくれ!」

 

「お前、こういう時こそポケモンだろう?」

 

「そうだった……よし、頼んだぞプテラ!」

 

「ギャアアアオゥ!」

 

タケシが助けてくれとヘルプを要請するのだがこういう時こそポケモンの力を借りないといけない。

思い出したかの様にタケシはモンスターボールを取り出せばプテラが出てきて『はがねのつばさ』でタケシを吊るし上げているワイヤーモッコを切断した……このプテラ、見た目以上に強いな。流石は元ジムリーダーで現在ブリーダーなだけはある。

 

「ふぅ、危なかった……いったい誰がこんな罠を仕掛けたって言うんだ」

 

「また迷惑な馬鹿野郎じゃないのか?」

 

「現れたなプリン!!」

 

ほら、言ってたら出てきたよ。目当てのポケモンが罠に引っかかったと思って出てきたのはおじさんだった。

現れたな!と大きな声で叫んでいるのでなにやってんだコイツはと4人で呆れた視線を向けているとおじさんが困惑してた。

 

「あ、あれ?プリンじゃない?」

 

「正座」

 

「え?」

 

「いいから正座しろ……正座しろつってんだ」

 

「は、はい」

 

「あのさ……昔似たやつに言ったけどさ……ポケモンゲットにこういうの使うなよ!」

 

ガチの犯罪者どもがポケモンを狩る為にワイヤーモッコとかを使っているのならば見たことがある。

それならばまだ分かるがこの人は見た感じ普通のおじさんで狙っているポケモンはプリンだった……プリンはあんまり見ないけども激レアなポケモンと言うわけでもない。生息地として認定されてる場所に向かえば割と見つかる。

 

「まぁまぁ、落ち着けよサトシ」

 

「そうそう、悪い密猟者じゃないかも」

 

「えっと……おじさんは何者なんですか?」

 

「私はミツオ、ポロック製菓第二営業部の社員だ」

 

うわ、生々しいのが出たよ。セレナが何者なのかを聞けば正座を解除するおじさん。

ポロック会社の社員なのかと思いながらもとりあえずこっちも自己紹介をし……理由を聞く

 

「ミツオさんはどうしてプリンを探していたんです?」

 

「まさかとは思うが、接待先の人がプリンを見たいとか言い出したとかいう動機じゃねえよな?」

 

タケシがおじさんがなんでプリンを探していたのかを聞いた。

まさかと言うか万が一のことがあるので聞いてみるが違うとキッパリと言い切った。

 

「実は娘がプリンを欲しいと言ったんだ……娘の誕生日にプリンを贈ろうと思ってね……」

 

「…………言いたいこととか気持ちとかはまぁ、分かるけどもポケモン取扱免許無しでポケモンゲットしていいのか?」

 

「あ、名義上は私だから大丈夫だよ」

 

「なら大丈夫か」

 

「そういう問題なの?」

 

一応はポケモン取扱免許無しでポケモン持ってたら法律に触れるからさ。

10歳になれば自動的に国から公布される物だから別にそこはいいんだけども、10歳未満の子供にポケモン持たせるのこの世界は禁止だから。BWとかで幼稚園児がトレーナーだった?……知らんな、そんな話は。

名義上ではおじさんのポケモンになっているのでそれならば問題らしい問題は無いのだと言えばセレナが呆れているがそういう問題だ。

 

「プリンを捕まえたいって気持ちや娘を思う気持ちは分かったけどよ、ワイヤーモッコとかで捕まえるのはやってるの密猟者やロケット団と同じことだぞ」

 

「うっ……すまない……娘の誕生日の為に休みの日にはプリンが現れるというこの山に来ているんだが、成果が乏しくなくて」

 

やってることが悪人と一緒と言えばグサッとくるおじさん。

直ぐに悪いことだと認めて謝ってくるが、向こうにも引くに引けない理由があるのだと言っている。

だからといって悪事を見逃せは違う……まぁ、今回は悪事らしい悪事がタケシが罠に引っかかった程度だから問題は無いか。

 

「その……皆さんは見たところ腕利きのトレーナーでしょうか?」

 

「……よし、おじさんが反省したことだし行くか」

 

「ま、待ってください!!」

 

「サトシ、待ってやれよ……ミツオさんの見た通り俺達は腕利きのトレーナーさ」

 

1人はポケモンリーグ優勝者、1人はポケモンコンテスト・グランドフェスティバル優勝者、1人はポケモンリーグとグランドフェスティバル準優勝者……タケシは元ジムリーダーで現在はポケモンブリーダー。腕利きの集団と言えば腕利きの集団だ。

タケシが腕利きのトレーナーであることを言えばおじさんはオレの足にしがみつく。しがみつくならタケシの足にしがみつけよ!と思ったのだがおじさんが懇願する。

 

「お願いします!プリンをゲットするのを手伝ってください!」

 

「サトシ……」

 

「サトシ……」

 

「手伝ってやろうぜ」

 

「はぁ……お前等が出来ることをやれよ」

 

ここまでされたのならばとセレナとハルカが視線で訴えてくる。

タケシも手伝ってやろうぜと言ってくるので3人で出来る事をし3人でどうすることも出来ない事に直面した時に力を貸す感じで纏まった。

 

「引き受けたのはいいけれど……プリンそのものに遭遇出来ないのかしら?」

 

「それならば大丈夫!プリンが大好きな味のポロックがここにある!プリンはコレに引き寄せられてやってくる!」

 

「…………そこまで出来るなら私達必要なの?」

 

セレナがプリンに会うことが出来なければなんにも出来ないと言う。

しかしおじさんはプリンが好む味のポロックを用意していると言いポロックケースからポロックを出す。

おじさんがポロック会社の社員ならばプリンが好む味のポロックの1つや2つ用意する事は簡単に出来るだろうが、それでプリンを呼び寄せる事が出来るのならば自分達は必要なのか?とハルカはもっともらしい疑問を抱く。

 

「いや、そこまでなんだ……プリンに会うことが出来ているんだがプリンは『うたう』を使ってくるんだ」

 

「……おっさん、ポケモン無しでポケモンゲットは無理あるぞ」

 

プリンの『うたう』で眠らされてプリンをゲットすることが出来ないんだ!と悔しがる。

この時点でオレの中ではおじさんでなくおっさんに変わった……ポケモンをゲットしたいのにポケモン用意しないって……。

 

「ああ、無理があった。だからこの日に備えてポケモンを用意してきたんだ」

 

ますますオレ達の存在不要だよな?

気持ちが色々と空回りと言うかなんというか……いや、頑張ってるのは理解出来るんだが……なんとも言えねえな。

 

「確かハルカのフシギバナ、『あまいかおり』が使うことが出来たわよね。プリンが好みそうな匂いを出せないかしら?」

 

「どう……かしら?『あまいかおり』を使ってポケモンゲットしたこと無いから分からないわ」

 

「……お前等、どういう感じでポケモンゲットしてるんだ?」

 

欲しい野生のポケモンを見つけた!

ポケモンバトルを挑むぜ!

ある程度ダメージを与えたから行くぜモンスターボール!

 

のくだりを結構な割合ですっ飛ばしている……シゲルとかはちゃんとした手順でポケモンをゲットしている。

通常のゲットが普通な筈のこの世界で友情ゲットはおかしい……タケシはどういう感じにゲットしているか聞かれれば大体は友情ゲットだ。多分だけどもハルカが1番正規の手順でゲットしているな。

 

「まぁ、とにかくやってみないと分からねえしやってみるか」

 

「そうね……フシギバナ『あまいかおり』よ!」

 

やってみねえとわからねえことだから『あまいかおり』を使わせる。

ハルカはフシギバナを出して『あまいかおり』を使えば甘い香りが漂ってくる。

 

「最初のポケモンか……きっと喜ぶだろうな」

 

「……そういうもんか?」

 

「そりゃそうだ……思い出すな、俺がイワークを親父から始めてもらった日、家の窓からイワークが俺をずっと見守ってくれていて朝起きてイワークに気付いたらイワークは嬉しそうにしてくれたんだ」

 

はじめてのポケモンは嬉しいことだとタケシははじめてポケモンを貰った日を思い出す。

タケシの親父さんからのプレゼント……オレの最初のポケモンはサンド、欲しいからとかそういうのでなく偶然にもサンドだった。

ポケモンが欲しいしピカチュウというハズレを引かされる可能性があったからサンドをゲットした。サンドが滅茶苦茶欲しいとかそういうのではない。

 

「弟にはサイホーンが送られてたな……親父からのプレゼントって言ったらスゴく喜んでた」

 

「オレもそういうイベント欲しかったよ」

 

「私もそういうのは無かったわね……でも、最初に貰えるポケモンは目当てのポケモンを貰えたから良かったと思うわ」

 

オレは危うくピカチュウになりかけた……セレナがケロマツを連れてこなかった場合は……サンドで旅立ったな。

あのピカチュウはオレに扱うことが出来ない、多分だがアローラ地方に行ってもサトピカZは生まれない。ライチュウに進化させてる。

ゲットの時に進化するポケモンは進化する意思があるかどうかの確認は一応している。サトシみたいな進化してもなんも対応できない無能にはなりたくないからその辺はしっかりとシビアにしてる。

 

「あ、ポケモン達が来た……え、なんか……」

 

「まぁ、なにが来るか固定じゃないからな」

 

「ス、スピアーだ!逃げるぞ!!」

 

そうこうしている間にハルカのフシギバナの『あまいかおり』にポケモン達が引き寄せられた。

引き寄せられたポケモンは……スピアーだった。なにが来るか分からないのでカントーを主に生息しているスピアーは出てきてもおかしくはない。1体2体、と数えるのがめんどうなぐらいの数が迫ってきておりスピアーはヤバいとタケシがハルカにフシギバナを戻すように言えばフシギバナを戻して逃げる。甘い香りの発生源が無くなったのでスピアー達は去っていった。

 

「危なかった……『あまいかおり』は危険だから使わないようにしよう」

 

「そうね……あ!」

 

フシギバナの『あまいかおり』は色々と危険だからコレ以上は使わない、タケシがそう決めると賛成するハルカ。

すると逃げた先にプリンが現れた。ポケモン図鑑を開いて確認するがそれは紛れもなくプリンだった。

 

「ミツオさん、プリンよ!プリンが出たわ!」

 

目当てのポケモンが現れたと喜ぶハルカ。

自分はモンスターボールを取り出さない、おっさんがこの日のために備えてポケモンを用意してきた……おっさんが頑張って色々とやったけども無理だったのならば手を貸す、そういう感じのスタンスでいく。

 

「いけ、ドゴーム!」

 

「ゴォ!」

 

「プリ?」

 

「ドゴーム『メガトンパンチ』だ!」

 

初心者がやりそうなミスをおっさんはしない。

なんか無駄に心配して損した。ドゴームがプリンに『メガトンパンチ』を叩き込めばプリンはドゴームを敵と認定した

 

「プーププリーピープループープープープ」

 

「ど……ゴォ……」

 

「ああ、ドゴームが眠っちゃったわ!」

 

「おい、コレ対策で『ぼうおん』ドゴーム用意してんじゃねえのかよ!?」

 

プリンが『うたう』を使ってきた。

ドゴームと言えば『ぼうおん』で音系の技が通じない特性だから無駄打ちだと思っているとまさかの『きもったま』ドゴーム

微妙に見ないタイプのドゴームじゃねえかと思わずツッコミを入れるのだがプリンが眠ったなと確認をしてる。

 

「ハルカ!」

 

「出てきて、フシギバナ!『つるのむち』で縛って『ねむりごな』よ!」

 

コレはおっさんに頼ってたら無理だと即座に判断をくだしハルカにパスする。

フシギバナを出して『つるのむち』でプリンを縛ってダイレクトに『ねむりごな』を浴びせる。

『ねむりごな』を浴びたプリンがねむり状態になった。

 

「ミツオさん、今よ!」

 

「よし!いけ、モンスターボール!」

 

プリンが眠っている時がチャンスだとおっさんがモンスターボールを投げた。

開閉スイッチにカチリと当たりモンスターボールから光線が放たれてプリンが中に入り右に左に揺れ……カチリと音が鳴った。

 

「やったぁあああ!やったぞぉおおお!!プリン、ゲットだ!」

 

「……まぁ、おっさんとおっさんの娘が喜んでくれるならそれでいいか」

 

全くと言っておっさんが活躍してないが仕方がねえことだなと受け入れる。

結果的にハッピーエンドになっているからそれでOK……

 

「最初のポケモン……何時か渡す側になるのか」

 

この世界はサザエさん方式でなくしっかりと時間が動いている。何時かは世代を譲る時が来る……その時は決して悲しいことじゃない。

もしポケモンを渡す立ち位置になったのなら……………ロトムを渡そう

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