闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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お約束の理由

 

「わ〜スゴイわ!」

 

オレンジバッジとゲンガーをゲットしたが、まだクチバシティからは出ていかない。

クチバシティの港から外国もとい外の地方に出ていく豪華客船があった。セレナはそんな豪華客船を見つめて目を輝かせていた。

 

「あの船に乗ってサトシと一緒に世界一周旅行とかしてみたいわ……」

 

「一周ねぇ……文字通り世界巡るのはややこしいぞ」

 

豪華客船に夢を見るセレナ。

あの船に乗って世界一周旅行とかしてみたいと言っているが、アレに乗ってなんの意味があるのかわからねえ。

いや、確かに船に乗って世界を巡って色々なものを見て行くっていう考えは理解できる。だがそういうので行くところは既に人が開拓しまくって整備されている場所ばかりだ。無論、それが悪いとは言わねえがどうせ見たことのない景色を見たいと思うのならば自分自身の足で行かなきゃならねえ。

昔、プロアクションリプレイを購入してチートを使いまくってたがアレは一瞬しか面白くなかった。確かに楽しかったが、オレは金と同額の存在である時間をゲームに使っている、それを再認識させられた。一部の労力は簡略化はよくねえ。

 

「あの手の船の相場って幾らだ?」

 

「大体30万円以上」

 

「いや、そっちじゃねえよ……船一隻幾らなんだって」

 

「それは……私達には一生届かないレベルの値段でしょう」

 

個人であのレベルの豪華客船を持っている人間なんて早々に存在しない。

石油王とかならともかく、前澤社長レベルの金持ちか世界的ななにかの団体の幹部クラスじゃねえと持てねえ。維持費とかバカ高い。

セレナは笑みを浮かべながら豪華客船を眺めるのだが直ぐにションボリする……乗ることが出来ないからな。

 

「ちょっとちょっと、そこのお2人さん!」

 

「もしかしてポケモントレーナー?」

 

お〜…………お〜………今どき見ないガングロギャルが声をかけてきた。

声と見た目からしてどう見ても例のロケット団なんだろうがなんだかんだでコレで初対面なのを思い出す。

 

「そうだけど、どうしたんだ?」

 

「もうチョベリグなタイミングっていうかなんていうか!私達、これから彼とデートをするのよね!だからさぁ、このチケットをあんた達にあげるわ!」

 

「豪華客船のサントアンヌ号ビンヌ行きのチケット、チョー最高って感じ!」

 

「え、いいんですか!?」

 

「ホントは転売したいんだけど、今日出港だからさ……楽しんできてよ!」

 

「サ、サトシ」

 

「別にちょっとぐらいの寄り道は構いはしねえよ」

 

コレを見終えて荷物の補充云々をしたらヤマブキシティを目指す予定だったが突如として舞い降りる幸運。

セレナは豪華客船に乗ってみたいのだと視線を送ってくるので構わないと言う……この先に待ち受ける展開は知っているがそれでも構わない。セレナは笑みを浮かびあげて高らかに喜んだので早速だとチケットを手にしてサントアンヌ号に乗り込んだ。

 

「クククッ……………上手い話にも程がありすぎる、普通は疑うだろう」

 

「え?」

 

「いや、気にするな」

 

「…………は!こういうところってドレスコードが大事よね!私達の格好じゃ」

 

「なに、こういう所にはレンタル出来る場所ぐらいはあるさ」

 

サントアンヌ号に乗ったら……予想以上にポケモントレーナー達が居た。

原作知識からしてロケット団がポケモントレーナー達からポケモンを奪う為にサントアンヌ号のチケットをばら撒いている。だから、ポケモントレーナー達が多く乗船している。さっきのアレがもし本当に偶然にもロケット団が関係無いのであればこんなにポケモントレーナーが居るわけがない。少しは疑うことを覚えてほしいものだと思いながらも、セレナと一緒に船内を歩く。

一般のトレーナーが多い中でガチの金持ちがそれなりに乗船している……ゲームでのポケモンバトルは優しく言えばカツアゲ、ハッキリと言えば金を賭けた代理戦争、ジムリーダーは経費だから慈悲無くおまもりこばんを使う。

 

「え……それにしたの?」

 

「こういうのの方が気分的に落ち着くんでな」

 

黒いジャケットに赤色のシャツ、雀魂の赤木しげると同じ格好をしている。

セレナはドリドリで着ている衣装に着替えていた……似合ってるけども豪華客船でそれはそれでありなのか?

 

「言っとくが、社交ダンスなんてもんは求めるなよ……オレにその技能はねえ」

 

こういう時に定番なのは社交ダンスだろうが、生憎と田舎育ちなんだ。

社交ダンスなんて技能は一切持ってない。シゲルならばアローラで会得した技術の1つだとサラリと披露してくれるだろうがオレには無理だ。セレナが若干だがしょんぼりしているのだがその技能は無いし会得しようとも思わねえんだ。

 

「あ、向こうでポケモンバトルをしてるわね」

 

「そうか……」

 

「……行かないの?」

 

「セレナ、オレをバトルジャンキーかなんかだと思ってないか?」

 

「……そ、そんな事は無いわ」

 

嘘だとしても目線を合わせろ。

セレナはポケモンバトルが行われていることを言ってくる。オレならば食いつくのだと思っているのだろうが、オレは食いつかない。

意外そうにするのでオレがバトルジャンキーだと思っているのだろうが、オレだってON/OFFのスイッチぐらい持っている。

 

「折角の豪華客船だからな、普段は味わえないものを味わってみてえよ」

 

「食事ってこと?」

 

「そういう意味じゃねえ、やったことのねえ事をしてみてえんだ」

 

「あそこになにかやってるから行ってみましょう」

 

セレナが手引きしてオレを連れて行く。

なんだと思ったがそこには確かな盤面があった……これはそう、ポケモンカードだ。オレは遊戯王に金を注ぎ込んでいたが、一応はルールは知っている……だが、ここはアニメの世界、カードゲームのカードの流通的なのがインフレしているだろう。

 

「詰め将棋ならぬ詰めポケモンカードみたいよ」

 

「詰めポケモンカードね…………」

 

初心者、中級者、上級者、廃人の4段階ある詰めポケモンカード。

正解者が出たら景品と交換する事が出来るみたいでポケモンのタマゴがチラリと見えている。

どういう盤面なのかを確認するが……まぁ、分かるには分かるが今はここで詰めポケモンカードをしても意味はねえ。詰めデュエルとか割と楽しいんだがな、MDに詰めデュエル機能が無いのはな…………遊戯王5Dsで出てきた詰めライディングデュエル答え2つあって腐ってたしな。

 

「やっぱり、こういうところにはあるか」

 

「カジノね……やるの?」

 

「やりてえが、どうにも横槍が入る……くだらねえ横槍だよ」

 

カジノコーナーが目についた。

こういう豪華客船ならばあってもなんらおかしくはない。純粋に楽しみてえと思うが、くだらねえ横槍が今から入る。

どういう意味なのか理解しておらず頭に?を浮かべていると突如としてドアが閉まった。

 

「な、なに?なんなの?」

 

「なんだかんだと聞かれた」

 

「ホァタア!!」

 

「へちま!?」

 

ドアが閉まったと思えば立食式のテーブルの上にロケット団が現れた。

突如として戸惑うセレナにムサシとコジロウが何時ものをする前に飛び蹴りを叩き込んだ。

 

「ちょっとサトシ、なにかのショーかも」

 

「言っただろ、横槍が入るって……ロケット団だ」

 

「ロケット団?」

 

「カントーを主に活動している世界を支配しようと企んでる悪の組織(ポケモンマフィア)だよ……カロス地方にはまだ行ってないか」

 

「こ、このジャリガキもといジャリボーイ!!人が喋る時は黙って聞くのが流儀だって知らないの!!」

 

「悪いがそういう展開になるのならばそういう感じの処理で行くつもりだ…………お前等、ロケット団の狙いはポケモンだ!トレーナーならポケモンを使って撃退しろ!」

 

「そ、そうだ!自分達のポケモンは自分達で守る!いけ、ヒトカゲ!」

 

「いけ、ゼニガメ!」

 

「いけ、フシギダネ!」

 

「いけ、ピカチュウ!」

 

「いけ、イシツブテ!」

 

「まさかこんなことになるだなんて……フォッコ、お願い!」

 

「フォウ!」

 

オレが激励を飛ばせば招待されている金持ちじゃない一般トレーナー達がモンスターボールからポケモンを出した。

フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメ、ピカチュウ、イシツブテとポピュラーなポケモンを出しており皆が持っているのか隊列を組んだりする。セレナもフォッコを出し、ロケット団と対峙する。

 

「くっくっく、無駄ニャ無駄ニャ。既にお前達は包囲され」

 

「地獄突き!!」

 

「ぐゔぉあ!?」

 

「お、おミャーさんポケモントレーナーじゃろ!せめてポケモンを使わんか!!」

 

「馬鹿野郎、こっちの方が確実なんだよ」

 

喋るニャースがオレ達は詰んでいると煽ろうとしている。

オレは全く気にすることはせずにロケット団員の喉元目掛けて地獄突きを叩き込めばニャースが他のトレーナーを見習ってポケモンを使えと言ってくる。確かにゲコガシラ達を使えばロケット団員を撃退する事が出来るが、確率だけで言えばオレが実際にボコった方が早くい。なにかの拍子でロケット団員に目をつけられたらその時点でおしまいなんだから、変にポケモンを見せずに殴ったほうが早くて便利なんだ。

 

「カゲ!」「カゲ!」「カゲ!」「カゲ!」「カゲ!」「カゲ!」「カゲ!」「カゲ!」「カゲ!」「カゲ!」

 

「「「「ヒトカゲ『かえんほうしゃ』だ!!」」」」

 

「ピカ!」「ピカ!」「ピカ!」「ピカ!」「ピカ!」「ピカ!」「ピカ!」「ピカ!」

 

「「「「ピカチュウ『10まんボルト』だ!」」」」

 

「ゼニ!」「ゼニ!」「ゼニ!」「ゼニ!」「ゼニ!」「ゼニ!」「ゼニ!」「ゼニ!」

 

「「「「ゼニガメ『みずてっぽう』だ!」」」」

 

「クククッ…………随分と苦戦してる甘い算段だなぁ……」

 

ポケモン達が隊列を組んだりして同時に同じ技を使って攻撃をする。

威力が通常の何倍にもなっており、ロケット団員は突き飛ばされては背中に背負ったオバキューム的な掃除機の中に入っているモンスターボールが飛び出てはポケモンが中から出てきてトレーナーのもとに向かってはさらなる戦力として戦ってくれる。

ロケット団はサントアンヌ号にポケモントレーナー達を誘き寄せてポケモンを一気に奪うつもりだったろうが、そこに至るまで幾つか突破しなきゃならねえ関門がある。1番の難所は……ポケモントレーナー達がポケモンを使ってバトルを挑んで来るというところだろう。

ここに居るトレーナー達をポケモンバトルで叩きのめすことが出来るロケット団員が2,3人居た上でオレが居なければこの作戦は成功する可能性が何段階も上げる。ただでさえ高いサントアンヌ号の乗船チケットをばら撒いたのならばそこに割く予算をもう少しだけでいいからプッシュしなきゃならねえ。マトリ・マトリックスとか言うのを連れてこなきゃこの作戦は成功しねえ。流石に今のオレの手持ちじゃメガボスゴドラを倒すことは出来ねえからな。

 

「舐めんな!こんな事もあろうかと」

 

「ボスからガチャを借りてきたのよ!」

 

「いや、ガチャかよ」

 

コジロウとムサシは最終無印で出てきたガチャガチャを取り出した。

そこはサカキが育てたポケモン達とかいう展開じゃねえのかと思ったが、サカキはミュウツーに熱心だからか育成を怠ってるのか?

ニャースを逆さまにして小判をスライドインさせた。

 

「ロケット!」

 

「ガチャっと!」

 

ガチャガチャを回し、ロケット団製のモンスターボールを出した。

1個だけしか出てこなくてなにが出てくるのかと待ち構えているとムサシが取扱説明書を見ながらポケモンをボールから出した。

 

「くちばしポケモン、オニドリル!中々に悪くはないわね!」

 

「フッフッフッ、自慢の嘴があればお前なんて怖くないね!」

 

「ふん!!」

 

「え?」

 

オニドリルで威嚇してくるのだろうが、オレには関係無い話だ。

特殊合金で出来た警棒を叩きつけてオニドリルの嘴を砕けば悲鳴を上げる。コレはまずいと思ったのかコジロウがボールにオニドリルを戻した。

 

「ちょっと!ポケモントレーナーならポケモンを使いなさいよ!」

 

「オレが望んでるものならやってやるが、こんなくだらない事にはヒトカゲ達は使わねえ……いくぞ」

 

(唐竹)

 

(袈裟斬り)

 

(右薙)

 

(右斬上)

 

(逆風)

 

(左斬上)

 

(左薙)

 

(逆袈裟)

 

(刺突)

 

以上をほぼ同時に放つ。これぞ飛天御剣流、九頭龍閃。

 

「こ、この!ポケモンを使え!ポケモンを」

 

「なんだと…………」

 

割と冗談抜きでマジで九頭龍閃を叩き込んだ。

それなのに何事もなく起き上がるムサシとコジロウ……まさか、いや、確かにそうだが。

 

「テメエ等、ギャグ漫画の住人だな!!」

 

致命傷と言えるレベルのダメージを与えたはずなのに痛かったの一言で済ませる。

コレはもう間違いない、ムサシとコジロウとニャースはギャグ漫画側の住人だ。まずいぞ、ボコボコにすることは出来ても確実に仕留めることが出来ない!ギャグ補正が掛かっていて、絶対に倒せない。

 

「っちぃ、ゲンガー『サイコキネシス』だ!!」

 

ギャグ補正が掛かっている側の住人だったら何発ボコっても意味がねえ。

幸いにもこの3人だけがギャグ補正が掛かっており他のロケット団員は無事にトレーナー達が撃退した。

ギャグ補正が掛かっているから王道的な倒し方じゃないと倒せないと『サイコキネシス』をゲンガーに使ってもらい、3人組を他のロケット団員のもとに吹き飛ばせば背負っている装置が爆発を起こして3人組だけ星になった

 

「「「やな感じぃいいいい!!」」」

 

「ふぅ……………………コレばっかりは完全に想定外だぞ……」

 

ロケット団でお馴染みの3人組がギャグ漫画の住人だとは思いもしなかった。

幸いにもギャグバトルの要素が込められているから倒すことが出来たがギャグバトルじゃない純粋なギャグならば負けていた……二重の極みや龍尾刈り、牙突なんかを用いてもあの3人組は完全に倒せない。ギャグ補正強えよ。

 

「くそ、失敗だ!逃げるぞ!!」

 

他のロケット団員はバトル漫画の展開が通じるからホントに良かった。

ロケット団員は勝てないと判断をくだせば閉めていたドアを開いて逃げ去っていく……気になったので追いかけてみればRとロケット団のイニシャルマークが刻まれている飛行機にロケット団員達が乗って逃げ去った。海の上だからどうやって逃げるのかと気にはなっていたが飛行機用意していたのか。

 

「まさか、こんな事になるだなんて……」

 

「流石に予想外過ぎる事が起きたな」

 

ロケット団を撤退に成功させたので残っている飯を食って栄養をつける。

あの3人組がギャグ補正を持ったギャグ漫画の住人だとは予想外だった……まさかだと思うがオレにもギャグ補正が働いているのか?二重の極みが使えるのもギャグ補正のおかげなのか?

 

「きゃあ!?」

 

「っと…………逃げねえとな」

 

間もなくこのサントアンヌ号は沈む。

豪華客船なのに大シケを受けて転倒するという中々に洒落にならない事件が巻き起こる。マサラタウンのサトシは余計なヘマをやらかしてサントアンヌ号と共に沈むのだが、オレはそんなのはごめんだとサントアンヌ号から脱出した。

 

「ごめん、なさい……」

 

「なにがだ?」

 

「私が、私がサントアンヌ号に乗りたいって言ったらこんな事になっちゃって……」

 

「気にするな……知っておいて損は無いが知りたくないことを知れたし、見ることも出来ただろう。ポケモンを使って悪いことを企んでいる、そういう輩も存在しているのを」

 

サントアンヌ号に乗りたいと言わなければ、こんな目には遭わなかったとセレナはションボリする。

この展開になるのは前もって分かっていたことでここでポケモンを使って悪いことを企んでいる奴が居るのを知ることが出来た。

クロスやゲンガーを捨てた酷い奴じゃない正真正銘の悪人が居るのが分かっただけでも充分に良い……世の中、良い事だらけに見えて不幸は確かに起きてる……………ただまぁ、ギャグ補正だけは完全に予想外だ。




こちらナメック星ドラゴン公園前派出所は面白い。
なお、このサトシはギャグ補正無しで素の化け物です。
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