闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「……なんだこりゃ……」
「む、感じるのか?」
はじまりの樹に辿り着いたのだが違和感が感じた。嗅覚、味覚、聴覚、視覚、触覚の五感から感じるものではない違和感だ。
定期的に、洒落にならない自然災害が起きるタイプの出来事の時に感じる不思議な感覚
「お前はアーロン様と同質で波動使いの才能がある」
「…………そう言ってくれるのは嬉しいが、鍛え方とかそういうの分からねえんだよな」
ルカリオはオレが波動使いの才能を開花しかけている事を教えてくれる。
この世界のオカルト案件は暴力だけで解決することが出来るが……極稀によくわからないのに巻き込まれる。
そういう時はこっちもそれに対する対抗手段の1つや2つ、持っていた方がなにかとお得だし持っていないと何処かで痛い目に遭う。
ヤマブキジムで超能力の訓練とかやってたけどもナツメが言うにはああいうのは先天性のもので才能が全ての世界……才能が無いのならばどれだけ鍛えても不可能な世界だ。オレは精神力一つで超能力をどうにか出来るが……他にも魔法とか魔術とかあるんだよな。
色々とやってみたが気配探知とかしか出来ない……多分応用技術は沢山あるんだろうが気配を探知するしか出来ない。波動を認識するぐらいしか出来ない
「アーロン様と同等の才能を持っていると言うのに、それを活かせていないのか」
「……平穏な世の中には不要だろう」
アーロンレベルの才能は尋常じゃないみたいで、それなのに使いこなせていないのかとルカリオに呆れられる。
波動に関する修行は何時かは……とは言え既に未来予知レベルの演算能力とか気配察知能力があるんだが……いや、アランも持っているか。
「……こっちだな」
「…………ルカリオ、ちょっと下がってろ」
はじまりの樹はダンジョンと言ってもいいぐらいに複雑だった。
ルカリオは目を閉じて目的地は何処にあるのかを探知する……が、ここで終わりじゃない。
このはじまりの樹は神秘的な樹であり、防衛システムとしてポケモンが待ち構えている。
「いけ、ジュカイン」
「ジュウ」
「レレジ……」
「レジロックに向かって『しんくうは』だ」
「ジュ!」
防衛システムとして現れたのはレジロックだった。
こんなところでレジロックに会えるのはあんまり嬉しくねえなと思いながらもジュカインをボールから出した。
ジュカインは『しんくうは』を放ちレジロックにぶつけるが思った以上にダメージが出ない……他にもレジアイスやレジスチルなんかもいるからな…………
「ジュカイン『エナジーボール』だ」
「ジュウ!」
ともかくちんたらと時間を使っている場合じゃない。
『エナジーボール』をぶつけるとレジロックは後ずさるが思っていた以上にダメージが入っていない。
曲がりなりにも伝説のポケモン、相手にするのは非常に厄介だからどうしたものかと考えているとルカリオが『はどうだん』を放った
「おい」
「こんなところで道草を食っている場合じゃないんだ。私達は先へと進まなければならない!」
ジュカインの『エナジーボール』を受けても手応えが無かったが、ルカリオの『はどうだん』を受けて倒れた。
伊達に勇者の相棒じゃない、伝説と呼ばれるポケモンレベルの実力を持っている……そういう風に認識をしたらいいのか。
ルカリオの『はどうだん』で倒したのでルカリオは走っていく、ミュウが居るところに向かって……
「見つけたぞ、ミュウ!」
「ミュ?」
「アーロン様について知っていることを教えろ!」
「落ち着け、気持ちが先走り過ぎてる」
ミュウのもとに辿り着いた……ミュウは誰だ?となっているのだがルカリオは気にせずにアーロンについて教えろという。
だがミュウはなんのことだと疑問を抱いている。そもそもでなにしに来たの?なルカリオと温度差が激しい感じだ。
一先ずは落ち着け、そうとしか言えずルカリオを落ち着かせれば……ルカリオはもう一度ミュウに聞いた。
「お前が私が生きていた時代よりも昔から生きているのは知っている。ここにアーロン様がやってきた筈だ……その時について教えろ」
「ミュ?………!」
気持ちを落ち着かせた後にアーロンについて教えろと言えばアーロンって誰なの?と考えるミュウ。
少し考えた後に消え去った。『テレポート』なんだろうが何処に消え去ったのかと思えばまた戻ってきてグローブを持ってきた
「コレは……アーロン様が使っていたグローブ!」
「……よく腐敗せずに残ったな」
「このグローブについて知っていることを教えろ!」
「ミュ!ミュ、ミュウ!」
「…………またそういう感じの展開かよ……ルカリオ、コレはお前が答えを知りたいからここまで来た……オレの持っているポケモンでミュウとやりあえるのは1体だけだが、そいつは使わねえ。お前が勝つんだ」
アーロンが使ったグローブを持ってきたミュウ。
アーロンに関するなにかをミュウが知っているので教えろと言えばミュウは自分と遊んでくれたなら良いよと言う。
遊んでくれたならの意味は直ぐに分かる……ミュウは自分とポケモンバトルをしろと言っている。割と命懸けなのでゲッコウガを手持ちに入れている……このミュウはミュウツーの逆襲に出てくるミュウとは別個体だが全てのポケモンの遺伝子を持っていると言われているミュウであることには変わりはない…………要するに物凄く強い。
「ああ」
ミュウが
一定の間隔を開けるミュウとルカリオ……先に動いたのはルカリオであり目にも止まらない速さでルカリオはミュウに激突した
「クククッ……『しんそく』か……『はどうだん』しか使えねえと思ってたが違うか」
色々と『はどうだん』が便利すぎるから『はどうだん』しか使えねえと思っていたがルカリオは『しんそく』を覚えていた。
コイツは中々にヤベえなと思っているとミュウはケロッと起き上がる。ルカリオはそれを見て驚いた。今の『しんそく』はその辺のポケモンだったら一撃でぶっ倒すパワーを秘めていた。ルカリオの腕が悪いとかでなくシンプルにミュウが強い。
「ミュウ!」
「なっ……私に化けただと!?」
「ミュウが使える『へんしん』だ……ルカリオ、ミュウは全てのポケモンの遺伝子を持ち全ての技を覚えると言うポケモンだ……おそらくはお前よりもお前の力を使いこなせると見せつけたいんだろう」
『かえんほうしゃ』とかで攻撃した方が色々と効率が良いのにミュウは『へんしん』を使ってルカリオになった。
ミュウの『へんしん』を見て驚くルカリオ……ミュウは自分の方が強いんだ!ただそれが言いたいが為に『へんしん』を使った。
無邪気と言うべきか……ただこれは厄介だな。ゲームの『へんしん』は相手のHP以外の能力コピー出来るけど、この世界の『へんしん』は自分のスペックで相手を再現する技だ。
バトル漫画でよくある威力とかテクニック全てをそっくりそのまま再現するんじゃなくて、自分のスペックで再現する。
ミュウの種族値はオール100の600,あらゆる技を覚える。攻めも受けもなんでも出来る……
「ミュウ!」
「ナメるな!!」
ルカリオに変身しているミュウが『はどうだん』を放つ。
ルカリオも負けじと『はどうだん』を放てば相殺し……向かい合ったかと思えば消えた。
『しんそく』を使って動いている、こりゃ目で追うのは疲れるから気配で追ってみるかと視覚以外を研ぎ澄ませる。
……ミュウは万能だ……強い……ルカリオも負けじと対抗している……だが
「グォウ!」
それでもまだ届かない。
数百年以上生きていて、全てを修行に捧げたわけじゃないがそれでも希少価値だけで幻になっている幻のポケモンと異なる。
実力も備わった上での幻のポケモン……コイツは非常に厄介だなと突き飛ばされたルカリオを見つめる。
「まだだ……まだ終わらない……アーロン様がなにを思っていたのか……真実を知るまでは……」
「クククッ…………そんなんじゃ何時までたっても勝てるものも勝てねえぜ?」
ダメージを受けているルカリオは立ち上がろうとする。
確かなダメージが入った……だがまだ動ける。ルカリオはアーロンの事を裏切ったと思っているのだろうが何かがあったのだと信じている……1番最悪な化け物と罵られたパターンだったら曇るだろうがそれはさておきコレ以上は見てられないとオレはルカリオの隣に立つ。
「サトシ、コレは私の」
「ああ、だからゲッコウガは使わねえよ…………アイリーン女王陛下に頼まれた、ルカリオと一緒に行けって。ここでお前が一人よがりで戦っても意味がねえ。真実に辿り着かなくちゃならねえ……まだ戦えるよな?」
自分の戦いに水を差すなと言いたいルカリオだが、オレはゲッコウガを出すつもりは無い。
ルカリオでこのまま勝負に挑む……まだ戦える事を言えばルカリオは立ち上がる……
「お前が使えるのは?」
「『はどうだん』『しんそく』『インファイト』『りゅうのはどう』だ」
う〜ん、また絶妙なまでの両刀だな。
まぁ、ルカリオは稀少な『かくとう』タイプでの特殊アタッカー……『かくとう』タイプは自然とそうなるのは仕方がねえとはいえ物理アタッカー多いんだよな……………。
「ルカリオ『はどうだん』」
「バゥ!」
「ミュウ!」
ルカリオが『はどうだん』を放てばミュウも『はどうだん』を撃ってくる。
パワーが一緒……ミュウはルカリオに変身しているから『かくとう』タイプの攻撃は大ダメージになる。
ルカリオに出来ることは全てミュウにも出来る。下手に『インファイト』のラッシュになったのならばダメージを受けているルカリオが負ける。
「……ルカリオ、呼吸を合わせるぞ」
「ああ…………っ!?」
「ミュ?」
「コイツは……」
手札の確認を終えた後に先ずは呼吸を合わせることを優先する。
出会って間もないから高度な連携は不可能、ルカリオは色々と技が使えるがそれを応用させたりとかは無駄だ。
今はまず呼吸を合わせる……するとルカリオもオレも力が湧いてくる
「サトシゲッコウガと同じ『キズナ現象』……いや、違う……」
「私とサトシの波動と思いが重なっているんだ!」
サトシゲッコウガと同じ現象が起きているかと思ったがルカリオの見た目が変わらない。
コレはなんだと思っているとルカリオが自分の波動と心が重なっているから使うことが出来ているという。
力が湧いてくる……だがサトシゲッコウガの様にフォルムチェンジはしない。
「バゥ!?」
「おい、大丈夫……じゃねえな……コイツは……オーバーヒート状態か」
力が湧き出る……いや、出過ぎている。
ルカリオの体が耐えることが出来ないぐらいに力が溢れ出ている……コレはサトシゲッコウガの時と同じぐらいのパワーが出ているがルカリオはフォルムチェンジしない……このパワー、放置していたら危険……コレを抑える?制御する?……いや……一撃に込める。
「ルカリオ、お前に化けたミュウは強い!オレがお前に力を貸す、コレでミュウを上回る!」
「だが、この力は……」
「その力を留めるな、一撃にして一気に放つ!」
ルカリオが自らのパワーにやられそうになっているが、このパワーを解き放てば使うことが出来ればミュウに勝てる。
サトシゲッコウガがメガシンカの亜種、メガストーン無しでメガシンカしている……詳しいデータは知らないがメガシンカの亜種だ。
だったらコレも理論上可能な筈だ!
「オレのこの手が真っ赤に燃える!!勝利を掴めと轟き叫ぶ!!」
「バァアアアア!」
「コレがオレの全力!石破天驚拳!!」
「バゥウウウウ!!」
「ミュ、ミュゥウウウ!」
「ビクトリーエンド!」
サトシゲッコウガがメガストーン無しのメガシンカならなZワザもZクリスタル無しで使うことだって可能な筈だ。
ルカリオが使える技で1番しっくりと来る技、流派東方不敗最終奥義石破天驚拳を使えばミュウは真正面から受けるが『はどうだん』で対抗してくるので更にパワーを上げてミュウを倒した。
「クククッ……流石に石破天驚拳はマズいからビクトリーエンドにしておくか」
「ミュウ……」
変身していたミュウがルカリオの姿からもとのミュウの姿に戻った。
無事に勝利することが出来たのだと思えばルカリオはミュウに詰め寄った
「答えろ!アーロン様について!」
なんかGガンダムの序盤の展開みたいだな。
ミュウに勝ったのでミュウにアーロンについて聞けばフラフラなミュウは飛んでいく。
ついていけばガラス細工を彷彿とさせる花が閉じており、そこに触れた……勇者アーロンの最期が映し出された。
勇者アーロンははじまりの樹に向かって波動を送り込んだ……波動は命でもあり、勇者アーロンはここで全ての命を使い果たした。
『最後にお前に会いたかったよ……ルカリオ。すまない……こんな不器用な私を許してくれ』
「っ……っ……アーロン、様……」
「このはじまりの樹に波動のパワーを送り込む、そうすることで争いの火種が消える……問題はその送り込むパワーが文字通り命懸け、波動の勇者と呼ばれているアーロンレベルの波動使いですら命を代価にか……」
ある程度は知っていたことだがなんというかなぁ……世界を救うために命を懸けた、文字通り命を使った。
ハルカが物語ならばお姫様と結婚してハッピーエンドって言うが世の中そんなに甘くはない……迫害されてないだけマシだが……
「アーロンは最初から最後まで高潔な勇者だった……相棒であるお前の為に、迷いなく自分の命を捧げた……本物の超一流だ」
「……ああ……」
勇者アーロンの最期を見届けた。
ルカリオはポロポロと涙を流しており全てを受け入れた……どうして自分を連れて行ってくれなかったのか、その事に関しては言わない。もしルカリオが同じ立場だったらルカリオはアーロンを切る、アーロンに生きてほしいからと。
「勇者アーロンは自分の命と引き換えに世界に平穏を齎した……以上です」
そんなこんなでオルトラン城に帰った。
アイリーン女王陛下や待っていたタケシ達がどうだったのか、ルカリオが何故封印されたのか?アーロンはどうしていたのか?
アーロンははじまりの樹に波動と命を注ぎ込み、世界に平穏を齎した…………
「あそこは絶対に立入禁止にしといた方がいい、珍しいポケモンとかも居るがなにか問題が起きた時点でヤバい」
あのはじまりの樹から感じる波動と言うか生命エネルギーが尋常じゃなかった。
多分だがこの星とか大陸とかに繋がっている……北欧神話みたいに巨大な世界樹の上に世界があるとかいう考えに近いな。
とにかく彼処はヤバい、ハルカ達を置いていったことに関して一切の後悔はしていない。
多分あそこはナツメみたいなガチのエスパーとかじゃないと立ち入ることが出来ないガッチガチの危険区域だ。
「分かりました…………ルカリオ……アーロンは最後まで勇者として生き抜きました。アーロンの2つの願いは矛盾をしています」
「矛盾、ですか」
「貴方に会いたいと言う思い、そして貴方を突き放したいという思い……どちらも勇者アーロンの本当の思いでしょう……セレビィと呼ばれる時を越える事が出来るポケモンがこの世界の何処かに居ます……探しますか?」
「…………アーロン様に会いたい……だが……私でも同じ事をしています」
セレビィがいればアーロンに出会うことが出来る。歴史の改ざんになって色々とややこしい事になるがそういう細かいのは気にしない。
ルカリオがどうしたいのかを聞けばアーロンに会いたいと言う本音が出たがアーロンと同じ行動をする……アーロンに生きて欲しく、はじまりの樹に波動と命を捧げる。どっちも似た者同士だからそうなる。
「…………どうすんだ?」
ルカリオはあの時に死んだとしても後悔はしていない。立場が逆でも最後に会いたいとアーロンの名前を言うだろう。
だがルカリオはこうして今日まで生き残った……ルカリオはコレからどうすればいいのか?アーロンに生かして貰ったとしても生きる目的が無い……そう思っているとアイリーン女王陛下がオレが着ていた勇者アーロンの衣装とオレが渡した実際にアーロンが使っていたグローブ、そして1個のモンスターボールを渡した。
「……貴方がルカリオの封印を解いたのはきっと偶然なんかじゃない、他の波動使いでもルカリオの封印は解けなかった」
「言っとくがオレはアーロンの生まれ変わりじゃねえからな」
オレはアーロンじゃない、杉浦開智だ。
サトシになってもう数年以上経過しているがそこの感覚だけはズレてない、エピソード記憶とかもしっかりと残っていてマサラタウンのサトシの成分は無いに等しい。アーロンの生まれ変わりとかそういうのじゃねえ。
「ルカリオ……貴方は此処には居てはなりません」
「……それは……」
「平和になったこの世界で元気に生きる、それが波導の勇者アーロンが貴方に望んだこと……サトシくんと共に旅立ちなさい」
「クククッ……また随分と無茶を言ってくるな……ルカリオ、嫌なら嫌だとハッキリと言え」
アイリーン女王陛下がこのオルトラン城には居てはいけないという。
アーロンがルカリオに生きてほしいからと願った、だから自分達に仕えるな……色々なものを見てこいと言っている。
ここがルカリオの故郷だろうがルカリオは考える……そしてルカリオはモンスターボールの開閉スイッチを押してゲットされたと思えばモンスターボールの中から出てきた。
「お前がコレから何処を目指すのかは分からない、お前に仕えるつもりは無いがお前と共にする旅は面白そうだ」
「クククッ……まぁ、よろしく頼む」
そんなこんなでルカリオが仲間になった
サトシゲッコウガと同じ、メガストーン無しでのメガシンカが出来るのならばZクリスタル無しでもZワザが使えるんじゃね?ぐらいのノリで書いてますから深くは考えてないです