闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「む…………人の気配を多く感じるな」
ルカリオはピカチュウと同じでモンスターボールの中を嫌がった。
入っている間に気付けばとんでもない時間が経過していたというショックを受けたので、なにかの中に入っているのが嫌らしい。
ルカリオはオレのポケモンとして旅をする……オーキド博士に送りつけるかどうか悩んだが今は手持ちを増やす旅とかそういうのじゃなくて自分の純粋な実力を磨くためだ
「お、来たよ!」
「貴方がマサラタウンのサトシくんだね!」
「バトルフロンティア3つ目の施設に」
「意気込みを1つ!」
「ちょ……な、なにこれ!?」
3つ目の施設があるバトルドームに向かおうとしているとテレビ局やインタビュアーに囲まれた。
エニシダさんがオレがやって来たと言ってから飛び出してきやがった……セレナとハルカとタケシをガン無視してのインタビュー。
あまりの突然の出来事にセレナは驚く…………
「ここでああだこうだ言っても意味はねえ、結果で示す……オレのバトルの邪魔がしてえのか?」
「ハッハッハ、すまないねサトシくん!バトルドームはこういう感じの施設なんだよ」
オレに対して色々と聞いてくるマスコミに対してオレが言えるのは結果で示す事だけと答える。
バトルの邪魔がしてえのかを聞けばエニシダさんが軽く謝ってくるがオレは怒らずに頭を冷やしている。
「ハッハッハッハ!遂に現れたな!マサラタウンのサトシくん!!」
うわ、キツ……色々とキツい見た目をしている男が現れた。
コイツがバトルフロンティア、第3の施設バトルドームのフロンティアブレーン、ドームスーパースターのヒースだ。
「ぼくがバトルドームのフロンティアブレーン、ヒース……カントー、ジョウト、ホウエンの三連覇は見事だよ!だが連勝街道もここまでさ!」
「クククッ……いいねぇ……じゃあ、試合を」
「待ちたまえ……君はこのバトルドームのルールを知らないんだ……このバトルドームはトーナメント形式の大会さ!」
「……あんたと即座に戦えねえのか?」
「それもありだけども、それだけじゃあつまらない……ポケモンリーグ制覇者と戦う機会がある、自分の腕を試したいと言うトレーナー達が居る!それを無視することは出来ない!」
「……で、どういうルールなんだ?」
フロンティアブレーンと戦いたいと言えばあっさりと戦えるかと思ったがそんなに甘くはない。
実戦経験はある程度は積んでおいて損は無い……どういうルールなのかを聞けば使用ポケモンは3体事前に登録する、対戦相手の使用ポケモン3体を見ることが出来る。自分は登録した使用ポケモンの中から2体を選ぶ、相手も2体を選ぶ。
まんまゲームのバトルドームと同じルール、ヒースも1人の挑戦者としてバトルドームの大会に挑戦する……
「よし……俺も参加する!」
「え?」
「サトシのバトルフロンティアを応援したいけど、それと同時にサトシとまた真剣勝負をしてみたい。1人のトレーナーとして!」
「……そうね……暫くはサトシと負けたら終わりの真剣勝負が出来ないし、私も!」
「クククッ……いいねぇ……」
バトルドームにタケシとハルカが出たいという。
1人のトレーナーとして熱い闘志を燃やしている。ポケモンリーグやジム戦で負けたが今度は負けないという意思を感じ取れる。
「……わ、私も!!」
「セレナ、タケシとハルカが出るから自分も出なくちゃいけないっていう決まりは無いぞ?」
「違うわ……とにかく出てみたいの」
タケシとハルカが迷いなく出場を決めた。
残すはセレナだけでセレナは一瞬だがなにかを考えた末にバトルドームに出場することを決めた。
タケシとハルカが出るならば自分も出なきゃいけないな空気になっていたがそれを理由に出て無理をしたら元も子もねえ、出なくてもいいんだぞと言えばセレナは出てみたいと言うが……なんか何時もよりも強い気迫を感じる。
「因みにだが私の手持ちはこの3体だ!」
「ラグァ!」
「メタ」
「キューン!」
「嘘!?」
ヒースは隠すほどのものじゃないとこのトーナメントに出すポケモンを見せる。
1体はラグラージ、1体はメタグロス……そして最後はラティアスだ。準伝説とは言え伝説のポケモンを持っている事は完全に予想外でありハルカが驚いた……この前のコゴミ戦の時から薄々感じていたが、手持ちが金のシンボルの時の手持ちに近いな。
「……お前を出す時は決めてるからな」
「アレほどの相手、手合わせしたいものだが……仕方があるまい」
ここでオレは3体のポケモンを選出しないといけない。
オレのポケモンになりオレと一緒に最強を目指しバチバチの真剣勝負を繰り広げたいと言う思いは重なっているルカリオ。
見るからに強そうなヒースの3体のポケモンを見てコレはポケモンとして戦いたいが、ラグラージ、メタグロス、ラティアスの構成のポケモンを相手にルカリオで挑むのは割と無謀な事だ。
「クククッ……確かタクティクスか」
ここのシンボルはタクティクスシンボル、戦術に優れた証だとタクティクスシンボルが貰える。
相手のポケモンが3体判明した状態でバトルするポケモンが選べる……ジムリーダーみたいにタイプが偏っている系じゃなくてバランスが良い感じの手持ち、3体の内の2体が出てくると分かる……………
「コイツは厄介だな」
今までと違う感じのバトルをしなきゃならねえから厄介だ。だが、それぐらいじゃねえとヒースに勝つことは出来ねえ。
準伝説のラティアスがいる。準伝説のポケモンがどれほど恐ろしいのかはこの前のバトルファクトリー戦で思い知っている。
バンギラスで弱点を突きまくってなんとか倒せた……600族に見た目以外は高スペックのラグラージ、マジで抜け目がねえな。
「カビゴン、マニューラ……ラプラスか」
準伝説のポケモンには準伝説のポケモンで対抗だ!ラティアスにはラティアスで対抗する!
そういう作戦も出来なくはねえが……あんまり頼りすぎるのもよくねえこと……ラティアスやスイクンは出番があるがまだ先だ。
出場させる3体のポケモンを決めた……この3体でどうにかする。ヒースを倒す事が出来るパーティ構成だけでなく順調にトーナメントを勝ち進めるパーティ編成で行っている。
「っと……出場者達のカードが出揃ったか」
対戦カードが発表される。挑戦者であるオレはドームスーパースターヒースの反対側のブロックに居る。
今回はトーナメント……ハルカはラブトロス、バシャーモ、ミロカロス。セレナはマフォクシー、ラティオス、ギャラドスで……
「1回戦からか」
ハルカの1回戦の相手がヒースだった。
最初からクライマックス……一応は優勝者がタクティクスシンボルを貰うことが出来る仕組みになっている。
1回戦がヒース、かなりハードだ……ハルカも一部は運で勝ち上がれたとは言えホウエンリーグ準優勝の実績を持ち準伝説のポケモン、ラブトロスを持っている。
「嬉しいよ、1回戦からお前と戦うことが出来て」
「クククッ……まぁ、熱い勝負しようじゃねえか」
オレの1回戦の対戦相手はタケシだった。
1回戦から強いのが来たなとタケシの対戦カードを見る。プテラ、ルンパッパ、ヘラクロス。
隙が無い感じの構え、過去にジムリーダーをしていたという実績からか強キャラと認定されている。
弱点は『ひこう』タイプ……で攻めればプテラに上から殴られる、プテラが確定でルンパッパとヘラクロスのどっちかを出してくる。
中々に厄介だが……一応はどうにかする事が出来る筈だ。
「いけ、プテラ!」
「いけ、ラプラス!」
「ギャオウ!」
「キューン!」
互いに出すポケモンを決めてモンスターボールを構えた。
タケシが1体目に出したのはプテラ……予想通りだが順番は少しだけ予想外だ。
「プテラ『おいかぜ』だ!」
「ラプラス『あまごい』だ!」
プテラが先に動いた……『いわ』タイプ最速だったか?
攻撃系の技を使ってくるかと思ったが補助系の技を使ってきた……『おいかぜ』はマズいなと思っているとタケシはモンスターボールを取り出した。
「戻れ」
「……引くんだな」
「ジム戦の時と違ってポケモンを入れ替える事が出来るからな……オレの2体目はコイツだ、ルンパッパ!」
「ルパ!」
「……ちょっとやらかしたか」
「流石だな!」
タケシがプテラを即座にボールに戻すのは完全に予想外だ。
引くことを知っていると他のトレーナーよりレベルが上なだけはあるが、2体目に出てきたルンパッパを見てやらかしたと気付く。
タケシはオレがなにをやらかしたのかを直ぐに理解した。そう……このルンパッパの特性は『すいすい』だ……現在『おいかぜ』が吹かれておりその上で特性が『すいすい』のルンパッパ、素早さが売りのポケモンを相手にコイツはマズい……
「ルンパッパ『ギガドレイン』だ!」
「クククッ……『フリーズドライ』」
「っ、しまった!」
『すいすい』と『おいかぜ』の影響で物凄い速さで動けるルンパッパ。
必中の『かみなり』を当てたとしても対したダメージにならず物凄い速さで動いているルンパッパをラプラスは目で追いかけようとする。だがルンパッパは目で追いかける事が出来ない速度……と思われていたが『ギガドレイン』を使ってきた。
動きながら攻撃する技ではない技である『ギガドレイン』一度動きを止めて緑色のオーラを飛ばしてきたかと思えばラプラスにダメージを与えるがラプラスは耐えながら『フリーズドライ』をぶつけた。
「ルパァ……」
「ルンパッパ、戦闘不能!ラプラスの勝ち!」
「戻れ……長い試合になるから『ギガドレイン』を選んだのが間違いだったか……だがお前だけでもどうにか出来る!いけ、プテラ!」
「ギャオウ!」
再び出てくるプテラ……『あまごい』と『おいかぜ』の影響は残っている。
とてつもない速さを持っているプテラ、攻撃そのものを当てる方法は1つしかない。
「『かみなり』」
「『かみなりのキバ』で受け止めろ!」
必中の『かみなり』……この状況ならばそれが最適解だが、タケシはそれを読んでいる。
『かみなり』は上から落ちてくる、物凄い速度で普通は反応が出来ないが『おいかぜ』のおかげでラプラスが『かみなり』を落とそうとする前に『かみなりのキバ』で『かみなり』を受け止めてそのまま突撃してきてラプラスに『かみなりのキバ』を当てた。
純粋な電気の力がラプラスの撃った『かみなり』を受け止めた、いや、留めたから『かみなりのキバ』の威力が若干だが上がっている。
「ラプラス『ぜったいれいど』」
だが、ラプラスならば一撃は確実に耐える。
『かみなりのキバ』で噛みつくことに集中しているプテラは狙いの的だ……ラプラスはゼロ距離での『ぜったいれいど』を叩き込み、プテラを戦闘不能にした。
「やれやれ……俺がジムリーダーとしてジム戦を受けた頃から段違いに成長しているな」
「ここで引き分けや負けに終わるなら、オレの数年間がなんだったんだって話だぜ」
あの頃より段違いに強くなっている。
タケシはこんなトレーナーと熱いバトルを繰り広げる事が出来たことを素直に喜んだ。
「いくわよ、ラブトロス!」
「ゆけ、メタグロス!」
1回戦は続いていく、ハルカはゲットしたが手持ちで一番強いんじゃないかと言えるラブトロスを出した。
バトルファクトリーとバトルアリーナでジムリーダーより格上の存在だと言うのを嫌でも思い知らされているから迷いなくラブトロスで行った……
「ラブトロス、か……」
特性が『あまのじゃく』のラブトロス
他のロス系、特にランドロスとボルトロスが壊れた性能をしている……トルネロス?いや、強いけどもランドロスとボルトロスの方がさ……いや、弱くはねえんだ。ただその二体がおかしな性能をしてるんだ。
ラブトロスが強いか弱いかの話で言えば……よく分からねえんだよな……『あまのじゃく』で高い素早さを持っているから『テラバースト』連打するだけでどうにかなる『あまのじゃく』ジャローダと同じ事が出来る……ラブトロスってだけでも強いのが分かるが、入手難易度と他のポケモンでも出来るだろうとか霊獣と化身フォルムの使い分けが難しかったりで色々と扱いがクソややこしい。
ランドロスとボルトロスが特にぶっ壊れた性能をしているからな……だが、強いポケモンであることは変わりはない。ハルカをより高いところにまでレベルを上げてくれることだけは確かだ。
「バシャーモ、戦闘不能!メタグロスの勝ち!」
ラティアスを手持ちに入れている、それだけで充分すぎる強さを持っているのが分かる。
ここで倒せるほどに甘くはない。ラブトロスもバシャーモもメタグロスに大きなダメージを与える事が出来たが倒すまでには至らなかった。
「そういや、なんだかんだでこういうの初だな」
「そうね」
駒を順調に進めていき、やってきたのは準決勝。
対戦相手はセレナ……マフォクシー、ラティオス、ギャラドス、どれもこれも強いポケモンだ。
オレと一緒にいるから嫌でもポケモンバトルの知識や経験が身についている……だが、こういう感じのちゃんとした場所でのバトルをするのははじめてだ。お祭り騒ぎじゃない一回でも負ければ終わりのガチバトル……
「いけ、マニューラ!」
「頼んだよ、マフォクシー!」
「フォウ!」
「マニュ!」
セレナと真剣勝負をするのはコレがはじめてなような気がする。
オレが1体目に出したのはマニューラ、セレナが出したのはマフォクシー……どっちも弱点を持っている。
この場合大事なのは…………
「マフォクシー『マジカルフレイム』」
「マニューラ『ねこだまし』だ」
「しまっ!」
「マニュ!」
「フォウ!?」
攻撃をどうやって当てるかどうかの世界……マニューラには『ねこだまし』がある。
最初に積み技や補助技を使う、マニューラ相手ならばそれが出来る……ポケモンのレベルは結構高いがこの読み合いはまだまだだ。
「『つじぎり』」
『ねこだまし』で怯んでいるところを『つじぎり』で攻撃する。
マフォクシーは『つじぎり』を受ければ倒れるが立ち上がり赤色のオーラを纏う。
特性の『もうか』が発動した……
「戻れ」
「え!?」
「ここで戻すに決まってんだろ」
マニューラは素早くてパワーがあるポケモンだが防御面にやや不安がある。
『ねこだまし』からの『つじぎり』の連携を決めることが出来た……『もうか』からの『ほのお』タイプの技を受ければ負けるのは確実だ。流石にそれは無理だなとマニューラをボールに戻す……セレナはマニューラを倒す算段を考えていたんだろうが無理になった。
「いけ、カビゴン」
「カンビ!」
「っ……カビゴン……」
第二世代ぶっ壊れなポケモン、カビゴンを出す。このカビゴンがどういう戦いをしてくるのかをセレナは知っている。
「マフォクシー『ブラストバーン』」
「カビゴン『じしん』…………セーフ」
少しでもマフォクシーでカビゴンを削る。
『ブラストバーン』に全てを込めてぶつけてくるので『じしん』を使う……『ブラストバーン』を受けたが大したダメージにはなっていない。
「いけ、ギャラドス!」
「ゴォオウ!」
「カンビ!?」
「クククッ…………カビゴンにはコレがあるのを忘れたわけじゃねえだろうな?『はらだいこ』だ!」
2体目に出てきたのはギャラドス、特性の『いかく』が発揮して攻撃が一段階下がる。
だがそれはオレにとっては大した痛手じゃない……カビゴンはコイツが使えるのだと『はらだいこ』を使う
「ギャラドス…………『ギガインパクト』よ!」
「…………カビゴン『れいとうパンチ』で迎え撃て!」
最後に一矢報いる……セレナは頭で理解している。
今のオレとの間に圧倒的なまでに力の差があるのを……だからせめてと『ギガインパクト』で攻撃する。
カビゴンは『れいとうパンチ』で迎え撃ち……カビゴンは余裕でギャラドスの『ギガインパクト』を押し切り殴り飛ばした
「ギャラドス、戦闘不能!カビゴンの勝ち!」
「…………コレがサトシ……」
「……」
色違いの赤色のギャラドスが撃退された……コレがオレとのバトルなのだと驚いているセレナ。
次の試合、ヒースの準決勝があるから退いてくれと言われたので引いてポケモンを回復させる装置にモンスターボールに入ったカビゴンとマニューラを入れて回復させる……
「ルカリオ……セレナ、色々と不安定だがなんかこう乱れてるとか邪気とか感じるか?」
「……迷い、と言うよりはなにをすればいいのかが分からないと思っている……」
「……そうか……」
セレナはグランドフェスティバルで優勝した。
次のステージを普通ならば思い浮かべるだろうがトップコーディネーターになったら精進を怠るなだけで終わる。
ミクリレベルのとんでもねえ奴と当たってそれで闘志を更に燃やす、そういうこともあるだろうが……セレナに熱を送るのはオレには無理なこと……ただ、セレナにはまだまだ出来ることがある、可能性は無限にあるからな。
バトルドームの決勝戦、ドームスーパースターのヒースvsオレ、ヒースは初手にメタグロスを使ってきたのでカビゴンで対抗する。『あくび』からの『はらだいこ』を狙いにいけば『だいばくはつ』を使われて戦闘不能、残った2体目マニューラとラティアスの激闘……今回もタイプ相性の有利に救われて無事に3つ目のフロンティアシンボル、タクティクスシンボルをゲットした。