闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「ぶぁっくしょん!!……う〜寒い……」
サトシがバトルフロンティアを制覇した……実にいい試合を見せてもらったので本業に戻る。
フシギバナ、リザードン、カメックス、ピジョット、スピアー、フーディン、ゲンガー、ヤドラン、ガルーラ、カイロス、プテラ、ギャラドス、ミュウツー、デンリュウ、ハガネール、ハッサム、ヘラクロス、ヘルガー、バンギラス、ジュカイン、バシャーモ、ラグラージ、サーナイト、ヤミラミ、クチート、ボスゴドラ、チャーレム、ライボルト、バクーダ、サメハダー、チルタリス、ジュペッタ、アブソル、オニゴーリ、ボーマンダ、メタグロス、ラティアス、ラティオス、グラードン、カイオーガ、レックウザ、エルレイドはゲットした。残りはガブリアス、ルカリオ、ミミロップ、ユキノオー、タブンネ、ディアンシーの6体でシンオウのポケモンで固まっている。
メガストーンの方は……微妙……ダブりがあるから交換しないかと色々と交渉を持ちかけているがそもそもでメガストーン自体が稀少な物なので交換しようと……1人につき1個ぐらいしかメガストーン持ってない。メガシンカ専門に扱ってる奴しか複数のメガシンカが出来ない。
「キッサキシティ、寒いな……」
サトシは今年のチャンピオンリーグを蹴った。その代わりにバトルフロンティアに挑んでバトルフロンティアを制覇した。
俺は本業ことメガストーンやメガシンカを使うポケモンを集める事に戻り、シンオウ地方に足を運んだ。
シンオウ地方のキッサキシティ……現実で言うところの北海道の上のところだからそれはもう凍てつく寒さだ……寒冷地用の服を着る。
「ここじゃないとユキカブリ、出ないんだよな……」
『こおり』タイプのポケモンは大抵は寒い地域にいる。
俺が狙っているポケモン、ユキノオーになるユキカブリは寒い地域に生息している。
シンオウ地方で雪があるところと言えばキッサキシティ付近ぐらいしか知らない……頑張れば氷の洞窟的なのがあるんだろうが、探すのしんどい。ゲームみたいにここに行けば確実に会えるぞ保証が無いからオダマキ博士みたいなフィールドワークが得意なポケモン博士の論文とかを頭に叩き込んでどういう環境に適していて生息しているのかを見極めないといけない。
「う〜寒い……頼んだぞ、ゲンガー」
「ゲンゲン!」
寒冷地用の服を着込むのだがそれでも顔とか出ているので寒いものは寒い。
早いところユキカブリをゲットしてコーヒーでも飲んで暖まりたいなとゲンガーを出す。
このゲンガーは『くろいまなざし』を覚えているので万が一のことが起きたら直ぐに対応することが出来る。
今回の標的は誰かとゲンガーは聞いてくるので俺はポケモン図鑑を開いた。狙いはこのポケモンだと言えばゲンガーはフワフワと浮いた。『ふゆう』ゲンガーと言うナーフ前の便利なゲンガーは強い……
「ゲンゲロゲ!」
「もう見つけたのか……っと、ユキノオーか」
ユキカブリが欲しかったんだが、ユキノオーをゲンガーは見つけた。
ユキカブリの方がゆっくりじっくりと育て甲斐があって面白いんだが……ユキノオーか。
「まぁ、贅沢は言えないか」
本音を言えば色違いの理想個体が欲しいがそれが出来るほどに贅沢は言えない。
多少のデメリットは受け入れようとゴージャスボールを取り出した……研究で使うポケモンは基本的にはゴージャスボール、懐き度とかそういうのが関係してくるからな……『やつあたり』を使うメガシンカポケモンとかこの世界じゃまず見ない……まぁ、そもそもで『やつあたり』が序盤の方でしか使えない技なんだが。
「よし、ゲンガーやるぞ!『シャドーボール』だ!」
「ちょっと待った!」
「ん?」
「このユキノオー、私のユキノオーだから!」
ユキノオーをゲットするために先ずは弱らせようとするんだが待ったが入った。
このユキノオーは私のユキノオーと言っている女性…………
「なんだ、キッサキジムのジムリーダーのポケモンか」
キッサキジムのジムリーダー、スズナのユキノオーだった。
人のポケモンならば仕方がないなと思いながらも大きくしていたゴージャスボールを小さくする。
「ねぇ、見たところ旅のトレーナーで私を知ってるってことは……」
「残念だが俺は挑戦者じゃない……俺はポケモン博士の助手で今現在研究に必要なポケモンを集めている」
久しぶりに挑戦者が現れた!と喜ぶスズナだが先にハッキリと言っておく。
別にジム戦をしても問題は無いがそういうノリでジム戦を挑んでくる奴が多いから嫌がるジムリーダーもいる。
本気でポケモンリーグを目指している奴しか相手にしない、そういうジムリーダーも中には居る。グレンジムのカツラとかがその一例だ。
「そっか……ポケモン博士の助手なんだ……って、ポケモン博士の助手なの!?」
「そうだ……とは言えあんまり褒められたタイプじゃないがな」
ポケモンをゲットと育成をしてそのままプラターヌ博士に丸投げしている。
このポケモンはこうなんだな!なんかのデータ等の採取に関しては殆ど付き合っていない。
サトシの協力もあったおかげで色々と本来ならばゲットするどころか出会うのですら一生に一度あるか無いかのポケモン達をゲット出来ている。
「私、スズナ……って、知ってるわよね」
「アランだ……さんは要らない。俺がポケモン博士の助手だったらどうしろって言うんだ?」
「お願い、私に力を貸して!」
改めての自己紹介をすればスズナは力を貸してと言ってくる。
ホントにいきなりのことなんだなと思いながらも一先ずは話を聞くことにした。
「私、トレーナーズスクールの先生もしてるの……ポケモン博士の助手って事はポケモンに関して詳しいでしょ?なにか1つ」
「………一応言っとくけど、こっちそれで飯食ってる立ち位置なんだが……」
トレーナーズスクールの先生をしているスズナは俺になにか講師として教鞭を取ってほしいという。
俺は確かにポケモン研究者だ……だがそれで飯を食っている立ち位置の人間でありタダでやれって……
「野生のユキカブリがどの辺りに生息しているか教えるから!お願い!」
「……………俺は……………極端だから講師は向いてないところがあるんだがな。まぁ、俺で良いなら一応は教鞭を取ってやる」
野生のユキカブリがどの辺りに居るのかという情報を提供してくれる。
それならばまぁ、引き受けてもいいかと思う……俺はまだポケモン研究者としては駆け出しだから講演会とかそういうのしない。
研究者としての知名度は……メガシンカ関係ならば一応は名前は通っているレベルであり、ククイ博士の様な1つの地方を代表するポケモン研究者じゃない。
「皆、今日は特別講師が来てくれたよ!」
「カロス地方でメガシンカについて研究しているプラターヌ博士の助手をしているアランだ…………なんか歳上多いな……」
そんなこんなでキッサキシティのトレーナーズスクールに向かう。
スズナが自己紹介をしてくれと紹介されたので軽く挨拶をするのですがなんか歳上が多い。
サラリーマンみたいなのもいるしなんか違和感を感じる。
「ここはね、トレーナーになるのを途中で止めた人やトレーナーになりたくてもなれなかった人達のトレーナーズスクールなんだよ」
「……ジムリーダーと兼業とはな」
「こんなのへっちゃらよ!それよりも気合いの入った授業、お願いね!」
気合いって……暑苦しい授業は俺はどっちかと言えば嫌いだ。
「さて、俺はポケモン研究者としてはそこまでだ……と言えば落ち込むだろう。ポケモン研究者いや、ポケモン博士は何かしらのテーマについて研究している。シンオウを代表するナナカマド博士はポケモンの進化、アローラを代表するククイ博士はポケモンの技、じゃあ俺はなにかと言われればポケモンバトルについて色々と研究している」
ポケモンバトルについての研究と言えば教室はざわつく。
ポケモンバトルの研究をしている研究者と言うならば色々と学ぶことが出来るのだと嬉しそうにする。
俺のはあんまり褒められたものじゃないんだが……だがまぁ、やると引き受けた以上はやるしかない。
「今回は特別講師としての1回の授業なので統一パと天候パについての授業をする」
「はい!統一パと天候パとは?」
「パはパーティのこと、統一パは何かしらの統一があるパーティ、天候パは天気を活かしてのパーティの事だ……では、アシスタントのジムリーダーのスズナ、なにかしらの統一パか天候パについて作ってください」
「え?私、アシスタントなの?」
1人のサラリーマンから質問を受けたので天候パと統一パについて答える。
ここでジムリーダーのスズナに1つの例題を出してもらう。その間に統一パと天候パについての説明をする。
「統一パとはある1つのテーマで絞る事を意味している。例えばリザードン、プテラ、エアームド、ギャラドス、サンダー、ボーマンダ……これらのポケモンは全て『ひこう』タイプを持っているポケモンだ。他には特性を統一するとか」
「はい!」
「なんだ?」
「タイプ統一はまだ分かりますけど特性統一のメリットが見えません!」
生徒の1人が質問してくる。
「あ〜はいはい、それな。特性統一はちゃんと意味がある。『いかく』と言う特性がある。コイツは『なきごえ』を1回使った状態、つまりは物理攻撃力を一段階下げることが出来る。特殊攻撃が売りのポケモンに対しては死に手だが物理攻撃をメインで戦うポケモンならばこの1段階下降が厄介でそこから2体目のポケモンで『いかく』……これだけで『あまえる』を使ったのと同じ効果になる、攻撃力が二段階下げられた状態は厄介……はい、それでも特性統一パに納得出来ない人……はい、居るけども統一パの説明が終わった後に質問を受け付けるからな」
統一パに関しては色々とあるから説明が難しいんだ。
「次に技統一パ……コレは分かりやすく言えば手持ちのポケモン全てが同じ技を覚えているという事になるが違う時もある。例えば強力な技で多くのポケモンが覚える『じしん』を手持ちの全てが覚えている技統一パもあるが『マッハパンチ』の様な先制技、『ハイパーボイス』の様な音技を全員が覚えているという一例がある。『じしん』を全てのポケモンが使えるは強力だ、だが真に厄介なのは『マッハパンチ』の様な先制技を全員が覚えているという方だ……自分が何かしらの行動を起こす前に先に潰される。特にカイリューと言うポケモンに『しんそく』を組み合わせた化け物みたいな型がヤバい。いや、ホントになにも出来ずにやられる」
ノーマルテラスタルのおかげもあるが『しんそく』ノーマルテラスカイリューはホントにヤバい。
『マルチスケイル』だから『かくとう』でボコっても絶対に死なない。その上で『しんそく』で潰してくる。
ハバタクカミが対カイリュー用に生まれてきたんじゃねえのかと疑うぐらいのポケモン……なにが最悪かってカイリュー、型が多すぎて読めない。シンプルな『しんそく』ノーマルテラスカイリューもパーティ次第ではなにで挑んでも全滅とかいう地獄があるからな。
「名前統一とか見た目統一とかのネタ要素は今回は省く。特性パと特定の技パについては今言った通り……ではタイプ統一パについてだ。タイプ統一パのメリットとデメリット、わかる人」
「えっと……メリットは同じ事が出来るのとデメリットは弱点が一緒?」
「デメリットの部分は弱点が被っているというところ……は少しだけ正解だ」
「え、でも例えば『みず』タイプ統一なら」
「『みず』タイプで統一しているが『みず』タイプ限定であって限定じゃない。例えばギャラドスの様に『ひこう』タイプを持っている、トリトドンの様に『じめん』タイプを持っている、その組み合わせのおかげで本来のデメリットが消えているポケモン一部を運用できる。『みず』タイプで統一なら弱点である『くさ』と『でんき』は弱点で対策しやすいがそういうフォローもある。勿論それがあるポケモンだけで統一は無理に近いから『くさ』と『でんき』は弱点だが……だからといってそれだけで攻めようと思うなら簡単に返り討ちに出来る」
タイプ統一パは弱点が同じという弱点がある。だが複合タイプのポケモンはそれを逆手に取れる。
「後、役割をしっかりと分断することが大事だ。『みず』タイプのポケモン=『ハイドロポンプ』等の強力な『みず』タイプの技を覚えさせる使うだけが答えじゃない。例えば『みず』『こおり』タイプのポケモンであるパルシェンには『つららばり』『こおりのつぶて』『ロックブラスト』『からをやぶる』を使わせる方が良いとも言える。ギャラドスには『りゅうのまい』『とびはねる』『じしん』を覚えさせる。コレでどちらも同じ『みず』タイプだが使い道が違うだろう?ここ大事なところだから頭に叩き込んどけよ」
統一パに見えるがタイプによってはほぼすべてのタイプの攻撃技を使える。
特に1番多い『みず』タイプのポケモンなんかがそうである。
「アラン、出来たよ!」
「マニューラ、ラプラス、ユキノオー、パルシェン、ジュゴン、トドゼルガか……微妙だな」
「び、微妙って…………」
「タイプ統一パの中でも『こおり』タイプの統一パは特に扱いづらい……バシャーモ、ハッサム、ルカリオ、ジバコイルが出た時点で大体は詰むぞ」
タイプ統一パについてメモをしている生徒達。
そんな中でスズナがパーティが出来たとリストを出してくるのだがまたなんとも言えない微妙なパーティ編成だった。
「『こおり』タイプの弱点は『ほのお』『はがね』『いわ』『かくとう』……大抵のポケモンはこの4つのタイプのどれかを覚える。そして鬼門なのがルカリオ、ジバコイル、ハッサム、バシャーモ……他にもまだあるがとにかく弱点が多すぎる」
「じゃ、じゃあどういうのがいいの?」
「パオジアンとテツノツツミは無しとして、マニューラ、ガラルヒヒダルマ、ラプラス、アローラキュウコン、ユキノオー、クレベース辺りとして……技を4つまで書いてみろ。他の奴等もだ」
色々と被っているから中途半端と言い切りどういうのがいいのかを聞かれる。
どういうのがいいのかと聞かれれば色々と悩む……ガチ狙いならばパオジアンとテツノツヅミは必須だが今回はそれを省く。
とりあえず定番な氷統一パを作って技を4つに選出する様に言えばスズナは先ずは1体目、不採用にされなかったマニューラからいく。
「えっと……マニューラには『ふぶき』『あくのはどう』『つばめがえし』『つるぎのまい』」
「違う!マニューラは素早く物理攻撃が高いポケモンだ!『ふぶき』も『あくのはどう』もマニューラと相性が悪い。『かくとう』タイプを気にしての『つばめがえし』はまだ飲み込めるが『つるぎのまい』は無駄だ!こういう時は『けたぐり』『つじぎり』『こおりのつぶて』『ねこだまし』だ……強力な技に惑わされるな、ポケモンの能力をしっかりと見るんだ」
スズナが特殊型のマニューラにしようとしているがそんなの間違いだ。
マニューラに『ふぶき』を使わせるよりも『こおりのつぶて』を使わせた方が良い。
「クレベースは『のろい』『ボディプレス』『じこさいせい』『ゆきなだれ』……ガラルヒヒダルマは『つららおとし』『じしん』『ストーンエッジ』『フレアドライブ』……アローラキュウコンは『オーロラベール』『ふぶき』『こごえるかぜ』もしくは『アンコール』『ムーンフォース』ユキノオーは『ふぶき』『オーロラベール』……残り2つはどうする?」
「『こうごうせい』と『ウッドハンマー』」
「違う!ユキノオーの特性は『ゆきふらし』だ。『こうごうせい』の本来の力を出せない。この場合だと『だいちのちから』や後続に繋げる為の『やどりぎのタネ』がある。ユキノオーとアローラキュウコンが色々と被っているからどっちかを抜いて『スキルリンク』パルシェンもあり……ラプラスはどうする?」
「えっと……『ハイドロポンプ』と『ドリルライナー』と『ふぶき』と『ほろびのうた』」
「『ハイドロポンプ』と『ほろびのうた』はまだわかる。だが『ドリルライナー』と『ふぶき』は無し。『みず』タイプが出てきた時を想定して『フリーズドライ』や『かみなり』を搭載させる、『でんき』タイプが出てきても『みず』タイプでゴリ押しできるし最悪『ほろびのうた』で道連れにする……なんでも出来るを売りにするな!全距離で戦えるは売りになるが、場合によっては器用貧乏だ。ポケモンの性能を頭に叩き込んで最適解、たま〜に直感でいけ」
スズナが出す意見を真っ向から否定する。
なんでも出来るは聞こえはいいが大抵は器用貧乏、無理になんでも出来るようになるよりは自分の武器を育成した方が良いんだ。
「他に強力な『こおり』タイプのポケモンはフロストロトム、パッチルドン、グレイシア、マンムー、ユキメノコ……とまぁ上げたらキリが無いから…………天候パについて説明をするぞ」
その後も俺は授業を続ける。
統一パとお手本を終えたので今度は天候パ……軽い授業のノリだと思っているが俺は一応はポケモンバトル学を専門としている。
教えろと言うのならは教えることはしっかりと教えている。
「雪パは『ふぶき』必中と『こおり』タイプの物理防御力が1,5倍になる。『ゆきふらし』がユキノオーとアローラキュウコンで『ゆきかき』『ゆきがくれ』は必須……以上だ」
晴れパ、雨パ、砂パ、雪パについて講義する。既にトレーナーズスクールの生徒はオーバーヒートを起こして頭から煙を出している。
だがそんな事は知ったことじゃないのだと俺はパーティ構築の基礎、必要不可欠なポケモンがなんなのかについて教えた。
「こ……こんなにもポケモンバトルは奥が深かったのですね……」
「俺は理論派だからこうなるだけだ」
サラリーマンのトレーナー志望の人がポケモンバトルの奥深さについて改めて知る。
俺はあくまでも理論派……とは言えコレはポケモンバトルを学ぶ上で基礎中の基礎である……コレがしっかりとしてないと痛い目に遭う。ホントに無知だった頃にレートに旅パで挑んだ時は地獄を見た。
「アランって……もしかして滅茶苦茶強いの?」
「そういうのにあんま興味無い」
サトシは勝つことに拘ったりしてる……いや、違うな。バチバチと熱いバトルをしたいと思っている。
でも俺は勝ち負けをあんまり拘らない……いや、勝たないといけないのは分かってる。勝った方が良いのも分かっているが……それよりも楽しむ方が良いのエンジョイ勢……ガチ勢はどのゲームでも恐ろしいからな。