闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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クロガネジム!ヒョウタvsシンジ

 

「コレよりクロガネジムジム戦を行います!使用ポケモンは3体のシングルバトル、交代はチャレンジャーのみ可能です!」

 

「僕の1体目はお前だ、イシツブテ!」

 

「ラッシャイ!」

 

「イシツブテか、だったらマリルリ、バトルスタンバイ!」

 

シンジのジム戦を見てから、要するに翌日にジム戦を行う。

クロガネジムのジムリーダーのヒョウタが出したのはイシツブテ……シンジは『いわ』タイプのジムを想定して用意していたマリルリを出した。

 

「試合開始!」

 

「イシツブテ『ステルスロック』だ!」

 

「マリルリ『ハイドロポンプ』だ!」

 

試合開始と同時に『ステルスロック』を使ってきた。

ジムリーダーがやっていいことじゃねえと思うがシンジは迷いなく『ハイドロポンプ』で攻める……が、一撃で落ちなかった。

『ハイドロポンプ』と言えば『みず』タイプのポケモンの技の中で最強クラスの技だがイシツブテに効いていない……いや、ダメージがあるにはあるがイシツブテが単純に強いというのが原因だろう。仮に『がんじょう』があっても届かない

 

「イシツブテ『ころがる』」

 

「マリルリ、もう一度『ハイドロポンプ』だ!」

 

『ころがる』で攻撃してくるイシツブテ。

マリルリが『ハイドロポンプ』で攻撃してくるのだが『ころがる』で水の勢いを完全に殺している。

 

「っ!」

 

「まぁ、コレぐらいは普通だな」

 

「普通なの?」

 

「『みず』タイプの技対策の1つや2つするものさ」

 

『ころがる』で『ハイドロポンプ』を完全に相殺している。まだ『ころがる』を使って序盤の状態で『ハイドロポンプ』を封殺している。タケシは一応は『いわ』タイプのジムリーダーを務めていた。『いわ』タイプのポケモンの弱点の対策の1つや2つ当然している。

対策の対策の対策ぐらいは考えとかなきゃいけねえ……『いわ』タイプのポケモンは大抵は物理攻撃に強い、だから『ハイドロポンプ』……幼稚だな。

 

「イシツブテ、回転を上げていくぞ!」

 

イシツブテは回転速度を上げていく。

マリルリはどうするのか……最大打点が『ハイドロポンプ』だったら……他に何かしらの補助技の1つや2つ、用意しているのかと思ったが……

 

「マリルリ『アイアンテール』だ!」

 

『アイアンテール』でマリルリが攻撃した……が、弾かれた。

回転数の上がっている『ころがる』を使っているから威力はとっくの昔に『アイアンテール』を越えている。

タイプの上では相性が有利だが圧倒的にパワーが違う。イシツブテが『アイアンテール』を弾いてそのまま『ころがる』でマリルリを弾いた。

 

「リル……」

 

「マリルリ、戦闘不能!」

 

「っち……使えない奴め」

 

「クククッ……どっちが使えない奴だろうな……」

 

マリルリがあっさりと戦闘不能になった。シンジはこの為に用意していたマリルリがあっさりと戦闘不能にされた。

『ハイドロポンプ』が最大打点で補助技なんかが……明らかに鍛錬が低い。ゲットして間もない……相性有利だから勝てるほどにポケモンバトルは甘くはねえ。シンジは使えない奴だと言い切ったがどっちが使えないかと言うのは愚問だな。

 

「エレキッド、バトルスタンバイ!」

 

「レキッド!」

 

「え!『でんき』タイプのエレキッド!?」

 

「いや、問題はねえだろう」

 

シンジが2体目に出したのは『でんき』タイプのエレキッドだ。

『でんき』タイプは『じめん』タイプに効果は0,自慢の『でんき』タイプの技を使うことが出来ないのにどうしてとなるセレナだがなにも考えていないわけじゃねえ……が……『ステルスロック』が事前に撒かれている。『ステルスロック』の尖った破片が食い込んだ。

 

「エレキッド『かわらわり』だ!」

 

「レキッド!」

 

そこに動揺するシンジじゃない。

『ステルスロック』が撒かれた。対処する事が出来るポケモンが居ない、ならば諦める。

諦める時は諦める、なにかあるだろうと必死に探すのでなく諦めるというのが割と大事なところがある。

エレキッドは『かわらわり』を叩き込む……

 

「イシツブテ、戦闘不能!エレキッドの勝ち!」

 

「コレで互いに1体ずつか」

 

使用ポケモン3体の内に1体を互いに倒された。

エレキッドは無傷で『かわらわり』を叩き込むことに成功した……マリルリの『ハイドロポンプ』は決して無駄な手じゃ無かった。

イシツブテに確かなダメージを残すことが出来ておりルカリオはコレでお互いイーブンになったとなるが試合は続く。

 

「いけ、イワーク!」

 

「イワァ!」

 

2体目に出てきたのはイワーク。アレか、『いわ』タイプのジムはイシツブテとイワーク採用率が無駄に高いのか。

イワークが出てきたのでどう出るか?

 

「エレキッド『かわらわり』だ!」

 

「イワーク『ドリルライナー』だ!」

 

エレキッドがすることは変わりない。『かわらわり』で攻撃するのだがイワークは『ドリルライナー』で突撃してくる。

イワークにエレキッドの『かわらわり』が命中する。だがイワークは止まることはなく『ドリルライナー』でエレキッドを吹き飛ばす。

エレキッドは戦闘不能になっていない、イワークは防御力は高いが攻撃力が低い。

 

「戻れ、エレキッド。ヒコザル、バトルスタンバイ!」

 

「ヒッコォ!ヒコ!?」

 

「『いわ』タイプのイワークに『ほのお』タイプのヒコザル……大丈夫よね?」

 

エレキッドが『かわらわり』を当てたのでもう大丈夫だとヒコザルに入れ替えた。

ヒコザルに『ステルスロック』のダメージが入ったのだがシンジは気にしない。『ステルスロック』は牽制になるだけで交代しちゃいけねえ決まりは何処にもない、ここでポケモン交代出来るのは上級者の証だろう。

セレナが相性の悪いヒコザルを出した事を心配するがさっきエレキッドが『かわらわり』を覚えていた。ヒコザルも『いわ』タイプの弱点を突く事が出来る何かしらの技を覚えている……

 

「いや……ヒコザルじゃ難しい」

 

ヒコザルが進化したらモウカザルになる。モウカザルになれば戦術の幅が広がる。

だからモウカザルになってから『かくとう』系の技を覚えさせている……今はどういう風に動くのか。

 

「ヒコザル『あなをほる』だ!」

 

「ヒコ!」

 

「イワーク、追いかけろ!」

 

「イワァ!」

 

ヒコザルに『あなをほる』を覚えさせており地面を掘り進む。

ヒコザルが作った小さな穴をイワークが大きな穴に変えていくのだがシンジがニヤリと笑みを浮かべた。

 

「『かえんほうしゃ』だ」

 

ヒコザルは地中に潜った状態で『かえんほうしゃ』を放つ。

ヒコザルが入った穴の中から巨大な炎の柱が出現する……が、ヒコザルがイワークと共に飛び出てきた。

 

「ヒコォ!?」

 

「あの程度の炎、僕のイワークなら耐えることが出来る」

 

「なるほどな……ヒコザル『かえんほうしゃ』だ!」

 

「『かえんほうしゃ』が全然効いてないのにまだ使うのか?」

 

「なにか狙いがあるのだろう」

 

シンジが手を変えるかと思ったが変えずに『かえんほうしゃ』で攻める。

タケシはイワークには大して『かえんほうしゃ』でダメージは受けていないのに同じ手を使うのかと疑問をぶつければルカリオはなにか考えがあっての行動だと見抜く。『かえんほうしゃ』をイワークは受けるが大したダメージになっていない。

 

「イワーク『ドリルライナー』」

 

イワークは『ドリルライナー』で突撃する。

『かえんほうしゃ』をぶつけるがイワークは途中で手を止めるような真似はしない……ヒコザルに『ドリルライナー』が命中する。

ヒコザルに大ダメージが入った、がヒコザルは起き上がり……赤色のオーラを纏った。

 

「待っていたぞ!」

 

「アホ」

 

「そうか!『もうか』を待っていたのか!」

 

「だからアホだ」

 

シンジはコレを待っていたと笑みを浮かべた。『もうか』が発動しても『いわ』タイプのポケモンだから嫌でも威力が落ちる。

あのヒコザルは通常よりも遥かに強い『もうか』を持っているヒコザルなのは知っている。だが『もうか』の発動条件は体力が3分の1に下がることだ。

 

「『もうか』を出したいのは分かるがぶつけたい相手を間違えたら意味はねえ」

 

「むっ……確かにそうだな……1が10になるよりも10が100になった方が良いはずだ」

 

『もうか』を狙っていたシンジだがそれが狙いならば意味はねえ。

『ほのお』タイプの技が通じないポケモン相手に火力のゴリ押しゲーをしたいんだろうが、火力のゴリ押しゲーが出来るほどにヒコザルとイワークの間に大きなレベル差は無い……ヒコザルは『もうか』が発動したとシンジを見た

 

「っち」

 

シンジはそれを見て聞こえるレベルの舌打ちをした。

自分が出したかった力とは違う、通常の『もうか』よりも遥かに優れた『もうか』をあのヒコザルは持っている。

その『もうか』ならば火力のゴリ押しゲーをすることが出来ていた……が、その『もうか』をシンジは発動することが出来なかった。

試合中に誰が言ったのかわかるレベルの舌打ちをするのはあんまり……特に試合中にああいう風にトレーナーが乱れてるとポケモンも力を出すに出せねえ。

 

「ヒコザル『かえんほうしゃ』だ!」

 

「ヒッコォ!」

 

さっきよりは威力が増している……が、とんでもない威力とは言えないヒコザルの『かえんほうしゃ』

このままだと危ういだろうなと思っているとイワーク全身が炎に身を包んだ。

 

「クククッ……引き当てたか……」

 

『かえんほうしゃ』の追加効果、滅多な事では起きない『やけど』状態になった。

ここで引き当てるとは一応は持っているんだと思えばシンジは驚く。『やけど』状態は自身の想定外の事だがシンジにとってこれは好都合

 

「ヒコザル『がむしゃら』だ!」

 

相手の体力を自分の体力と一緒にする『がむしゃら』使った。

 

「イワーク『すなあらし』だ!」

 

『がむしゃら』を受けたので次の手に移る……と思ったが『すなあらし』を使いフィールドを『すなあらし』状態に変えた。

それと同時にイワークの体が燃え上がりイワークは倒れた。『やけど』状態でもう長くない、ヒコザルもそれは同じで最後のポケモンに繋ぐのだと『すなあらし』に切り替えた。そしてイワークは倒れた。

 

「イワーク、戦闘不能!ヒコザルの勝ち!」

 

「ヒッコォ!」

 

「浮かれるな!まだ1体残っている!そこが勝負の分かれ目になる!」

 

「勝ったのにあんな事を」

 

「なに言ってんだ、ここからの逆転は普通にありえるんだ」

 

勝ったのに浮かれるなと叱咤するシンジ。

厳しすぎるとセレナは感じるがまだ勝っただけで勝者になったわけじゃねえ。ここからの逆転は普通にありえる。

シンジの狙いは分かっている。

 

「いけ、ズガイドス!」

 

「ズガッ!」

 

ヒョウタの3体目はズガイドス……今更ながら最初のジムに出てきて良いポケモンじゃねえな。

 

「ヒコザル『がむしゃら』だ!」

 

「ズガイドス『でんげきは』だ!」

 

シンジの狙いは『がむしゃら』……が、読まれている。

接触技なので相手に触れないといけない。ズガイドスはヒコザルに触れられる前に『でんげきは』を放ちヒコザルを痺れさせて戦闘不能にした。

 

「ヒコザル、戦闘不能!ズガイドスの勝ち!」

 

「戻れ……まだか……エレキッド、バトルスタンバイ!」

 

「キーッ、ドォ!?」

 

再び出てくるエレキッド、当然の様に『ステルスロック』が命中する。

シンジはエレキッドで最後。セレナが隣でポケモン図鑑を開いた

 

「ズガイドスは『いわ』タイプだけのポケモン、イワークやイシツブテと違って『でんき』タイプの技が通じるわね」

 

「ああ……ただし……この状況はヤバいぞ」

 

「『すなあらし』状態で特殊防御力が1,5倍、『10まんボルト』なんかが効きづらい。かと言って『かみなりパンチ』の様な物理技でも『いわ』タイプ特有の物理攻撃への強さ、高い物理防御力がある」

 

もうポケモンを入れ替えなくてもいいから『ステルスロック』は気にしなくて良い。

だがこの状況は割とヤバい……どういう風にするのか……

 

「ズガイドス『しねんのずつき』」

 

「エレキッド『かわらわり』だ!」

 

ズガイドスは『しねんのずつき』を使ってきてエレキッドは『かわらわり』で対抗する。

『かくとう』タイプの攻撃技をズガイドスは『エスパー』タイプの『しねんのずつき』でぶつかり合い……エレキッドの手を弾いた。

確か攻撃の種族値100を越えているんだったか……『かわらわり』じゃ通りが悪い。

 

「エレキッド『かわらわり』だ!」

 

「ズガイドス『しねんのずつき』だ!

 

「さっきと同じ展開になった!コレが繰り返されるならばあの男に勝ち目は無い!」

 

シンジはさっきと同じ展開を繰り広げる。ルカリオはコレがなんの作戦も無いのならばシンジは負けると断定する。

実際そうだろう……ただしあの男は気合いなんかの精神論は使わない。切り捨てる時はしっかりと切り捨てる英断を取る。

『かわらわり』と『しねんのずつき』がぶつかった

 

「エレキッド『かみなりパンチ』だ!」

 

ぶつかったらすぐに『かみなりパンチ』の体勢に、左手に雷を纏わせた。

弾かれる『かわらわり』だが弾かれる勢いを利用して『かみなりパンチ』を叩き込む……が、コレでも倒れない。

シンジもコレでもまだ倒れないのかとヒヤヒヤしている……最初のマリルリで大した事が出来なかったのが痛いな。

 

「…………ズガイドス『もろはのずつき』だ!」

 

「それを待っていた!エレキッド『まもる』だ!」

 

ヒョウタが勝負を決めに来たのか『もろはのずつき』を使ってきた。

シンジはこの時を待っていたのだと『まもる』を使い『もろはのずつき』を真正面から受け切った。

ズガイドスは『もろはのずつき』を使った反動ダメージに苦しんでいる。

 

「『かわらわり』だ!」

 

反動ダメージに苦しんでいる隙をシンジは逃さない。

エレキッドに『かわらわり』を指示しズガイドスの真正面に居たエレキッドは『かわらわり』をズガイドスの頭部に叩き込んだ

 

「ズガァアアアア!!」

 

「っ、進化の光だと!?」

 

ズガイドスはよろめき倒れる……かと思ったら眩い光、進化の光に身を包んだ。

ズガイドスの進化系、ちょっとおかしな性能をしているラムパルドに進化した……が、倒れた。

 

「ラムパルド、戦闘不能!エレキッドの勝ち!よって勝者、チャレンジャー、トバリシティのシンジ!」

 

ラムパルドに進化するのが限界だった。そこからの逆転をしたいが『もろはのずつき』で限界だった。

イシツブテ、イワーク、ズガイドスに対してエレキッド、ヒコザル、マリルリで挑んだ……対戦カードだけ見れば無謀だろう。

ただでさえ『いわ』タイプは物理攻撃に強い『かわらわり』があるとは言えエレキッドで挑むのは厳しい。ヒコザルも『もうか』を期待してでの選出だろうが……先ずはその力を引き出すところからしないといけねえ。シンジは色々と過程をすっ飛ばして『もうか』を使おうとしている。実戦でこそ学べるものがある得るものがあるのは事実だろう。だが『もうか』は言っちゃ悪いが扱いがややこしい特性だ。追い込まれることではじめて発揮する厄介な特性……この世界じゃ持ち物を持っての戦闘が無いから『もうか』が発動したらあっさりとやられるとかそう言うのが普通にありえる。

 

「運が良かったな……もしあのままラムパルドで続行だったら『しねんのずつき』一発で落ちてたぜ」

 

「『もろはのずつき』を『まもる』で受け切って『かわらわり』で攻める、俺の作戦はちゃんと通じていた……タラレバの話は止めろ……それよりもお前の方が危ないだろう。俺と違ってお前はラムパルドを相手にしないといけなくなるからな」

 

「なに、あの暴れん坊はうちの若いの……いや、ジジイに頼むさ」

 

「……」

 

誰がジジイだとルカリオは睨んでくるがお前は数百年以上前のポケモンだから充分にジジイだろう。

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