闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
ハクタイの森にやって来た……ポケモンコンテストにセレナが出ないと決めたから出ない。
コンテストの分まで育成に時間を回すことが出来るからオレとしてはありがたいことだからそれで構わねえ。
「む……香しい香りだな」
「このハクタイの森にはあまいミツが出る木が沢山あって、そこから採取したあまいミツを木に塗りつけてあまいミツを吸ってるポケモンをゲットするって行いがシンオウ地方じゃメジャーらしいわ」
ルカリオがクンクンと鼻を動かす。甘い良い香りがしていると言えばセレナがハクタイの森について説明をする。
……あまいミツか……ヘラクロスとゴンベの入手難易度がエグいのは知っている。アレって確かトレーナーIDで出てくる木が固定されててどの木に出てくるのか、何度かゴンベゲットチャレンジについて挑戦をしてみたがその事を知らなくて苦労した。
結局ゲームでまともにゴンベをゲットした記憶が無い。まぁ、進化後のカビゴンがダブルスロットとかで送れるしHGSS販売したから固定シンボルで確定でカビゴンと出会えるようになったからゴンベをゲットするという需要が無い……しんかのきせき持たせても微妙だしな。
「噂をすればなんとやら……ポケモン達があまいミツに釣られているな」
誰かが塗ったであろうあまいミツが塗られた木。
あまいミツを啜るために『むし』タイプや『くさ』タイプのポケモンがそれを啜りに来ている。
誰が仕掛けたのかは分からないがあまいミツにポケモンが誘われている。タケシはコレを塗ったトレーナーは今がチャンスだなと笑みを浮かべている。
「見つけました!」
「?」
「おぉ!麗しきお姉さん!もしや運命の相手を!しかし私には」
「グレッグル」
「グゥ」
「しびれ!?」
あまいミツにポケモンが居るなと思っていると1人の女性が現れた。
モンスターボールを持っているという事はトレーナーなんだろう。タケシが浮ついた気持ちになっているのでグレッグルに『どくづき』
グレッグルはコレが出来るからタケシの事を気に入ってるんじゃないか説がありそうなところがあるがそれは気にしないでおこう。
「いけ、ラッキー!」
「ラキ!」
「ラッキー『メロメロ』」
「ラキィ!」
女性はラッキーを出した。
ポケモントレーナーらしくポケモンバトルをするのかと思えば先ずは『メロメロ』初っ端から変則的な技とは中々に攻めた構成をしているなと思っているとケムッソなんかが反応する……が、それを見て落ち込んだ。
「ここには居ないのですね……」
「……なんか目当てのポケモンでも居るんですか?」
「あ、はい……あ、すみません。私はモミ、トレジャーハンターをしています」
見た目は和やかな大人のお姉さんなのに意外とアグレッシブな仕事してるな。
自己紹介をされたのでこちらも挨拶、喋るルカリオが居るのがバレると厄介なのでルカリオは喋らない。
「モミさんはなにを探しているんですか?」
「私はおそろしくあまいミツを探しているんです」
「おそろしくあまいミツ?」
軽く自己紹介を終えた後にセレナがなにかを探しているのかを聞けばおそろしくあまいミツを探していると言った。
あまいミツならば聞いたことがあるがそれは聞いたことがねえなと思っているとおそろしくあまいミツは琥珀の城と呼ばれる場所に存在している物で通常のあまいミツよりも遥かにあまい恐怖を感じるほどおそろしくあまいミツ……なんか落語に出てきそうな感じだ。
「しかし、何故あまいミツを塗っていたのですか?」
「おそろしくあまいミツの手掛かりを知っているのはハクタイの森に生息するミノムッチが進化したガーメイルのみなのです」
「……ミノムッチならそこにいますよ?」
「ちげえよ、ありゃ♀のミノムッチだ」
タケシがもとに戻ったのであまいミツを塗っていたことを聞けばこの森のミノムッチを探していた事を言う。
ミノムッチならば今もあまいミツを啜っていると言うのだがモミの目当てはガーメイルに進化するミノムッチ。
「ミノムッチは♀ならミノマダム、♂ならガーメイルに進化する性別によって進化先が変わるポケモンだ」
「そうなんだ」
「はい……ですのでなんとしてでも♂のミノムッチを」
「サトシ、手伝ってやろうじゃないか!……っは!ち、違うぞグレッグル!コレは純粋な好意で言っているんだ!下心は無い!」
おそろしくあまいミツを手に入れると為の第一歩、♂のミノムッチ探しを必死になっているのを見て力を貸そうと言うタケシ。
下心が見えていると思っているとグレッグルが『どくづき』状態の手を見せるのだが純粋な好意で言っているとなんともまぁ、見苦しい言い訳をしている。
「とりあえず1回」
「ッケ」
「あぁああああ!!」
「……とにかく、そのミノムッチ探し私達も手伝います!ガーメイルにならないと見つけられないなら私達が、ポケモンバトルなら問題ないです!」
「ありがとうございます……あちらの方にもあまいミツを塗った木があるんです」
あまいミツが塗った木があると言うので向かう。
今度は大丈夫かと心配したが……なんか……ロケット団があまいミツ啜ってた。
「あ、貴方達なにをなさってるのですか!?」
「なんだかんだの声を聞き」
「光の速さでやってきた」
「風よ!」
「大地よ!」
「大空よ!」
「世界に届けよデンジャラス」
「宇宙に伝えよクライシス」
「天使か悪魔かその名を呼べば」
「誰もが震える魅惑の響き」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「ニャースでニャース!」
「時代の主役はあたしたち!」
「我ら無敵の!」
「ロケット団!」
「お前等……あまいミツ啜るとかどういう考えしてんだ」
「っげ!ジャリボーイ!」
「仕方ないでしょ!なんかシンオウに入ってからやたらとあんた達と出会って失敗続きでお金がもう無いのよ!」
「ルカリオ『はどうだん』」
「毎度毎度そうは行くもんですか!ソーナンス『ミラーコート』よ!」
「ソォオオナン……ソォ!?」
「クククッ……オレがそんなお行儀良いトレーナーなわけねえだろう」
ロケット団に向かってダイレクトアタック、ソーナンスで返されるのを想定してポケモンで攻撃しない。
トレーナー狙いは基本中の基本だ。ロケット団はソーナンスを残して星になっていった……ソーナンスは冷や汗を流しているが走り出していきムサシの元へと向かっていった。
「さ、再開するか」
毎回ロケット団の相手をしていたらキリが無い。
ロケット団を撃退したので他にあまいミツを塗っている場所は無いかと聞けばまだあるらしくそこに向かう。
「ラッキー『メロメロ』」
「ラキ!」
「……ミノォ♡」
「あ!『メロメロ』に反応したわ!」
「と言うことはアレは♂のミノムッチ……モミさん」
「はい!いけ、モンスターボール!」
3度目の正直だとミノムッチは♂のミノムッチだった。
タケシがゲットできると言えばモミはモンスターボールを取り出して捕獲する……『ねむり』状態なら捕獲しやすいとかなら聞いたことがあるが『メロメロ』状態だったら捕獲しやすくなるんだろうか?
まぁ、なにはともあれミノムッチのゲットには成功した……コレでやったと笑みを浮かべているとモミがモンスターボールを掲げた。
「お祖父ちゃんは言っていました、最後の時ほど人は気を抜きやすいと……」
お前は何処の天道総司だ。
ミノムッチをゲットしたがまだ気を緩めないと……言いたいことは分かるのだが天道総司みたいな事を言っている。
問題はここからだ、ミノムッチからガーメイルに進化させないといけない……
「頼んだぞ、セレナ」
「ええ……モミさん、私が相手になります」
「お願いします。いけ、ミノムッチ!」
「出てきて、マフォクシー!」
「フォウ……フォォ?」
「接待、今回は接待バトルだから……サトシは手加減できなさそうだし、お願い」
「フォウ……」
目の前にいるミノムッチが如何にも弱そうなミノムッチだった。
しかしミノムッチのレベルを上げないといけないから手伝ってと頼み込むと折れるマフォクシー。
「ミノムッチ『たいあたり』」
「ノォ」
「マフォクシー、かえん……は強すぎるし『ひのこ』は相性良すぎるし……ど、どうしよう!?」
セレナの持っているポケモン、『くさ』『むし』タイプに強いのばっかなんだよな。
どういう風に接待すればいいのかが分からず焦る……焦る?……マフォクシーはどうすればいいのか分かっていないセレナを見て指示は無いならば自分で動くしかないと『ひっかく』……いや、これ擦るだな……。
一応は接待だと分かってくれているので『ひっかく』というなの擦る攻撃をする……『ほのお』系の技を一撃でも当てたのならば確実に負けていただろうな。
「ミノムッチ『たいあたり』」
「ミノォ!」
「フォゥ」
「サトシ……セレナに接待をさせたのは間違いじゃなかったか?セレナの持っているポケモン、どれもレベルが高いぞ」
「レベル高くても接待出来れば問題無い」
マフォクシーに何度か『たいあたり』をぶつけているが全くと言ってダメージになっていない。
オレと一緒に居てオレのポケモンバトルの練習に付き合ってもらっているからセレナのポケモンのレベルは嫌でも高くなる。
それはわかっててのことで接待は出来ている……7回目の『たいあたり』でマフォクシーはバタリと背中から倒れた。
「ありがとうございます……あ!」
「レベル差がかなりあったからな、手に入る経験値も多い」
ミノムッチが眩い光に身を包んだ。レベル差のおかげで一気に進化を果たす……ガーメイルになった。
ガーメイルに進化してよかったと喜んだのだがまだ早い
「ガーメイル、私達を琥珀の城に案内してください」
ガーメイルはそう言うと頷いた。
ガーメイルは飛んでいく。それを追いかけていくと……ガーメイルはあまいミツを塗った木に群がった
「コレがおそろしくあまいミツなわけねえよな……食い意地張っただけか……」
「ハニー!」
「ん?」
「あ、アレはミツハニー!」
うちのカビゴンほど酷くはないが食い意地が張っているなと呆れているとミツハニーが飛んでいった。
モミがミツハニー!と反応するのだがなんか違和感を感じるなと思えばポケモン図鑑を開く。ミツハニーは蜂の巣みたいな見た目のポケモンで六角形が3つ集まった見た目をしている。だが今のミツハニーは明らかに六角形が3つ以上あった。アレはどういうことかと思えばモミは目を輝かせており満足いくまであまいミツを舐めたガーメイルがさっきのミツハニーを追いかけていき……ミツハニーが集合して出来た壁があった
「間違いないです!ここです!こここそが琥珀の城!」
「なんでそう言い切れるんだよ?」
「琥珀の城にはミツハニーで出来た壁、ミツハニーウォールがあるとお祖父ちゃんの文献に載っていたんです……この先に、おそろしくあまいミツが……」
違和感を感じていたのはこのことだったか。
さっき見かけてミツハニーはミツハニー同士が合体していたから姿が大きかった。六角形の数が多かった……ここまでして守っている食材、おそろしくあまいミツはいったいどんな物なんだ?
「サトシ……ここから先は危険だぞ」
「クククッ……ああ、親玉が居るな」
ここから先は危険なダンジョンで立ち入ることをあまり勧められないルカリオ。
オレ1人ならば特になにか言ってくる事はしなかっただろうが、タケシ達が居るので危ないなら危ないで逃げるという手段もアリだと言いたいのだろうがここまで来て逃げるって言うのは無しだ。
「…………サトシ……物凄い見られてないわね」
「まだ一番上の奴に気付かれてねえんだろう」
そこかしこを飛んでいるミツハニー達が居るにも関わらずこちらを意識していない。
セレナが意識を消しているとかそういう事をしていないのにミツハニー達はこっちを見向きもしない。
違和感を感じながらも歩いていった先には池の水の様に溢れんばかりのあまいミツ……と、ビークイン
「ビ!!」
「単刀直入で言う、おそろしくあまいミツをちょっとくれ」
ビークインが何者だ!と反応するのでストレートに言う。
色々と上手いことを言ってあまいミツを貰おうって考えはしないしオレの性に合わねえ。
おそろしくあまいミツが欲しい、ただそれだけであるのだた一応はおそろしくあまいミツはこの琥珀の城の宝、それを渡してたまるかとビークインは睨む。先ほどまでニコニコ顔だったミツハニー達も視線を一斉にこちらに向けてきて目を赤く輝かせるのだがオレは気にしない。
「やっぱりな、ここのトップはあんただ……あんたが少しくれるって言うならオレ達は何事もなかった様に少しだけ貰って帰る……それでも無理っぽいならばポケモンバトルだろうがあんたが倒れたら元も子もない……どうする?」
「………ビー」
「少しだけならいいみたいだぞ」
「少しだけならいいみたいだってよ……じゃあ、遠慮なく貰うぜ」
オレと戦ったとしても負けるというのをビークインは察した。
群れのリーダーに必要な逃げるという行為が出来る能力を持っているからオレとオレの隣にいるルカリオを格上の強者だと認定した。
敵わない相手に下手に戦いを挑むのは愚策、だからここは手を引こうと少しだけなら持っていっても構わないと言いおそろしくあまいミツを貰う。
「コレがおそろしくあまいミツ……見た感じ、何処にでもありそうなあまいミツっぽいわね」
「まぁ、蜜の見た目が異なるのは色々と問題があるからな」
あまいミツって言ってるけども結局のところはハチミツだ。
ハチミツは花の蜜を蜂が加工して人間が遠心分離機で引き剥がして作る物で違いがあるとすれば花の種類だろう。
1種類の花の蜜を集めて作り上げたものと数種類以上の花の蜜を集めて作り上げた物で日本のハチミツは数種類以上の花の蜜を集めて作り上げた物が多い。シンプルに日本が狭くて同じ花が無いという悲しいオチだ
「グレッグル、舐めてみるか?」
「グー……ゲホッゴホッグホッ」
「ちょ、おい、大丈夫か?」
ツッコミをさせて苦労させているグレッグルにお礼だとおそろしくあまいミツを食べさせるタケシ。
しかしグレッグルは噎せた。なんだ急にと思っているがゲホッゲホッと言っておりグレッグルは首を横に振った。
タケシはもしかして不味かったのかと思い味見をしてみるとウェッと顔色が悪くなった。
「うぉ……コイツはキツい……」
「シンプルにそのままは甘すぎるわね」
おそろしくあまいミツは名前の通りおそろしくあまいミツ。
普通に食ったらおそろしくあまいミツだった……甘党じゃない奴でも甘いもの好きなやつでもコイツは無理がある。