闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「なんだやっぱり来てたのか」
とあるポケモンセンター、チャンピオンのシロナvs四天王のゴヨウの試合が放映されている。
生放送でなく録画されている試合であり……四天王の筈のゴヨウをチャンピオンのシロナが圧倒している。
チャンピオンの中で1番強いと言われているだけあるこの世界で最強格のトレーナー、相変わらずレベル高いなと思いながら見ているとサトシ達と遭遇する。
「そりゃシンオウのポケモンもメガシンカするからな」
俺が来ていたのを見ても特に驚くことはしない。
メガシンカをするポケモンを収集しているのを知っているから、シンオウ地方のポケモンも当然メガシンカする。
だからここに来てもおかしくはない……
「旅の方はどうなんだ?」
「まだ2つだ」
サトシのジムバッジの方は大丈夫かどうかを聞けばバッジケースを取り出す。
クロガネジムを制した証、コールバッジ。ハクタイジムを制した証であるフォレストバッジの2つが入っていた。
相変わらず綺麗にバッジを磨いている……こっちの進捗状況についてはサトシは聞いてこない。まぁ、こっちも語るほどの成果は無い……
「あ〜サトシ」
「なんだ?」
「ジムバッジのルート、もう決めてる感じか?」
「クロガネから始まり最後にナギサで締める……ナギサ戦で引退試合をさせる」
言わなきゃいけないことが1つだけあったなと思い出す。
サトシにその事を確認してみれば予想通りかゲームの順番通りにジムバッジを集めるつもりだった。
やる気を無くしているデンジにやる気を起こさせるとかそういうキャラじゃないからなサトシは……いや、問題はそこじゃない。
「アラン、大変だよ!直ぐ近くの自然公園にチャンピオンのシロナさんが居るみたい!」
「………?」
「アラン、知り合いなの?」
「ああ、マサラタウンのサトシ……俺の知っているトレーナーじゃ1番強い」
「へぇ…………って、マサラタウンのサトシ!?神域の天才で若手最強の男じゃない!」
悩みのタネ……スズナが現れた。
どうしてここにスズナが居るんだ?と言う疑問をサトシは抱く。スズナはサトシと初対面なので知り合いと言い紹介すればあのマサラタウンのサトシなの!と驚いている。サトシが有名になりすぎたなと少しだけため息を吐いているのだが気にせずに続ける。
「あたし、スズナ!いや〜まさかこんなところで若手最強って言われるサトシに出会えるなんて……あ、サトシくん?」
「サトシでいい……あんた、キッサキジムのジムリーダーのスズナだろ?キッサキジムじゃないこんなところでなにやってんだ?」
「私のこと、知ってくれてるのね……もしかして挑戦者なの!?」
「7番目のジムとして挑む」
「あ、今直ぐじゃないのね……ちょっと待ってね……はい、コレ私のポケギアの番号!その時が来たら連絡ちょうだい!」
「…………アラン、なにがどうなってんだよ?」
「……まぁ、色々とあった……」
ポケモン博士の助手だから授業を1つ頼むとお願いされた結果、講義した。
講義だけじゃ頭でっかちになるだろうから実技の方も教えるかとスズナと3vs3のポケモンバトルをすることになった。
こっちは開幕『かそく』バシャーモを出して『まもる』『つるぎのまい』『まもる』『つるぎのまい』『まもる』『つるぎのまい』からの『バトンタッチ』を使ってリザードンに交代し迷いなくメガリザードンXにメガシンカさせて『フレアドライブ』ゲーをやった。
ジムリーダーと講義する先生の熱いバトルを見ることが出来るだろう!と言う生徒達の期待をガン無視、一切の慈悲無く『フレアドライブ』を2回撃った後に『はねやすめ』で体力を回復してからまた『フレアドライブ』で3タテした。
圧倒的、あまりにも綺麗にストレートに決まり……スズナが自信喪失した。自分が人に教えれるぐらいにポケモンに詳しいわけでもなんでもないのだと反省し、俺から色々と学ぶ事があると俺についてきた。自分自身を強くしないとこのままじゃダメだと思ったんだろうが俺を巻き込んでさ……まぁ、いいんだけども。
「それで、どうしたんだ?」
「だからチャンピオンのシロナさんが近くの自然公園に現れたの!行こうよ!」
「クククッ……大変だねぇ……お前確か」
「知ってるから!知ってるからコレは!」
俺に彼女が居たのにこんな関係性を築き上げていいのかとサトシは笑みを浮かべる。
だがしっかりとこの事について彼女は知っている……カロスに帰ったら一週間監禁するだけで丸く納まった。血液を交換するの若干ダルいからやりたくないんだよ。
チャンピオンのシロナが居るという噂を聞いて向かうはチャンピオンのシロナが居る自然公園、サトシ達もなんだかんだでちゃっかりと付いてきている
「おぉ、美しい……何処か一段と」
「タケシ、落ち着け!お前にはアザミさんが居るだろう」
「ぐぅ!!……そ、そうだ……オレニハアザミサンガイルオレニハアザミサンガイルオレニハアザミサンガイルオレニハアザミサンガイルオレニハアザミサンガ……しびれび!?」
「よくやったグレッグル」
「え?え?大丈夫なの?」
「大丈夫です、何時もの事なので」
神秘的な雰囲気を纏っているシロナを見て綺麗なお姉さんレーダーに引っかかる。
しかし俺は何時もの手を使えばタケシは壊れたラジオの様にブツブツと呟いており何時の間にかボールから出ていたグレッグルの『どくづき』を受けてタケシは倒された。コレを見るのは初なスズナは大丈夫かどうかを聞くがセレナは何時もの事なので軽く流す。
タケシは何時もこんな風にドギマギしている……っく……タケシのその姿、もっともっと見たい。近くでイチャつくリア充(サトシ)が居る中で文通な恋愛をしている……タケシにはタケシの夢があったりするからお互いに会えないのは当たり前、そんな中でリア充が居る。殺意の波動が滾ってくるねぇ!
「シンジ」
「なんだお前か……いや、お前に聞いた方が良いな」
チャンピオンシロナが居るが話しかける奴は居ない。
なんか美人の転校生が現れた時と同じ感じのノリだなと思っているとトバリシティのシンジが居た。
サトシがシンジに声をかければお前に聞いたほうが早いと言っている。
「俺がチャンピオンに挑んだらどうなる?」
「質問が曖昧だな……勝つか負けるかの話で言えば負ける。なんの足跡を残すことも出来ずにだ……ただし何かしらの目的があって挑む、例えばチャンピオンのエースのガブリアスを手持ち総出で倒すとか考えてるなら……可能性は0じゃない。ただし限りなく0に近い」
数学の世界ではそういうの0として扱うとかそういうのありだったりするんだけどな。
可能性は0じゃないが限りなく0に近い……それを聞いたシンジ。やっぱりと言うべきかガブリアスの壁は分厚い……確かNPC最強のレベル88……真に厄介なのはそこではなくガブリアスと言うヤバい600族……カイリューがレート1位になってたりするけどもガブリアスも3位とか5位とかなんだかんだで上位をキープしている化け物600族、使える技は豊富だし恐ろしい。
でもそろそろ『りゅうのまい』くれませんか?え?余計にゲームバランス崩れるから無理?ですよね。
「可能性は限りなく0に近い……だが0じゃない。だったら問題は無い」
「クククッ……いいね」
0と言われても諦めるような真似は一切しない。いや、0なら諦めていた。
サトシは何かしらの目的があるならば限りなく0に近い状態になる……一般トレーナーとチャンピオンとの間にある差は絶望的なまでの差がある。必死になって鍛えてチャンピオンリーグを勝ち抜いても四天王と言う別格の存在が相手になる。四天王と言う別格の存在を倒したら更に上のチャンピオンが出てくる……常人ならば心が折れて挫折の道を辿るだろうがそれでも折れていない。サトシはともかくシンジは現実と向き合いながら戦っている。
「チャンピオンのシロナさんですね……使用ポケモン6体のフルバトルを貴女に申し込みます」
「あら…………いいわよ」
シンジがシロナに挑戦しに行った。
やっぱりチャンピオンはとか高嶺の花を見物しているだけの連中はここでバトルがはじまるのかと一転。
見たところ自分と大して年齢が変わらないトレーナー、チャンピオンに挑むだなんてバカな真似を……そんな声が聞こえる。
「クククッ……バカだな」
「全くだな……バカな奴等の集まりだ」
「バカって相手はチャンピオンの中で最強と言われてるシロナさんなんだよ?」
「…………それって関係あるのかしら?」
チャンピオンであるシロナに挑むなんて馬鹿みたいな真似をと呆れている面々を逆にバカと思う俺とサトシ。
スズナが相手がチャンピオンの中で最強のシロナだからそんな風に思われて当然だと言うのだがセレナは色々と考えた後に関係あるのかと疑問を抱く。
「チャンピオンって言ったらその地方最強のトレーナーだよ」
「でも、シンジは本気で上を目指しているわ……最強を目指しているんだから、相手がチャンピオンとか関係無い気がするし……最初は皆そうじゃないの?」
「最初?」
「ジムバッジを1つも持ってなくてジム戦に挑みにいけばジム戦は違うとか……色々と言ってくるわ」
「む……確かに俺も何度かそういう事を言った……でも、そういう事を言っても突破するやつ……成る程、そういうことか」
「……確かに、不相応とか言い出して壁を作ったらいけないわよね」
チャンピオンだからという理由で止まっていた……臆している自分が居ることにスズナは気付き両頬を叩く。
「そうと決まればシンジの応援を」
「やめろ」
「ええ!?」
「あいつはそういうタイプじゃねえ……ただありのままの結果を見つめるんだ」
シンジを応援しよう!とスズナが燃えるのだがサトシに止められる。
実際問題応援してたら怒るだろうな……とりあえずバトルできるスペースに移動した。
「天空に舞え、ガブリアス!」
「ガヴァ!」
「お〜……流石はエース、伝説除けば今までで見たポケモンで2番目に強いな」
「ヒコザル、バトルスタンバイ!」
「ヒコ!」
ガブリアスを出せばサトシは素直にスゴいと認める。
今まで見てきたポケモンの中でトップクラスの力を秘めているなと思っているとシンジが1体目に出したのはヒコザル
「……ガブリアス『つるぎのまい』」
「ヒコザル『かえんほうしゃ』だ!」
相性の良いポケモンを出してくるのかと思えばヒコザルが出てきた。
シロナさんは記念受験のノリで挑んできていないのだなと分かれば全力で潰すべく『つるぎのまい』を使った。
『つるぎのまい』を使ったから……大抵のポケモンは落とせる。ヒコザルの『かえんほうしゃ』をまともに受けているが全くダメージにならない……が、シンジは焦らない。限りなく0に近いのならば常に思考するチャンピオンクラス相手に思考を一瞬でも停止させればその時点で詰んでしまう。
「『ドラゴンクロー』」
居合斬りでお馴染みの構えを取りガブリアスは『ドラゴンクロー』を使う。
ヒコザルは吹き飛ばされる……一撃で戦闘不能になった……もうちょっとなんか使い道があるだろうがまだまだ未熟だな。
「マニューラ、バトルスタンバイ!」
「マニュ!」
「……ガブリアス、『ドラゴンクロー』」
「避けろ!」
「ガブリアスの『ドラゴンクロー』を避けた……」
「「ミスったな」」
「え!?」
マニューラが出てきてガブリアス対策のポケモン……一応はシロナさんも交代する権利があるがこのままで続行。
『ドラゴンクロー』で攻めるがマニューラはギリギリのところで避けた。スズナが小さくガッツポーズを取ったが俺とサトシはミスしたなとストレートに言えばスズナは驚いた。
「マニューラ『ふぶき』だ!」
「あれ……これって……ダメ!『ふぶき』じゃ大したダメージにならない!」
「なんだ教えてるのか?」
「ああ、一応はな」
ガブリアスの背後をとったマニューラはガブリアスに向かって『ふぶき』を使う。
しかしスズナは『ふぶき』とマニューラはあまり良い相性じゃない、その事について教えているのでそれじゃダメだという。
マニューラの『ふぶき』はガブリアスに命中したがガブリアスには大したダメージになっていない。
「『ドラゴンクロー』」
「……『フェアリー』タイプでも連れてきた方が良いんじゃねえの?」
「なに言ってんだ『どくづき』で詰む」
振り向いたガブリアスが『ドラゴンクロー』でマニューラを倒した。
イメージしていたよりはダメージが入っていないが攻撃は確かに当てることが出来たとマニューラを戻した。
「ヤミカラス、バトルスタンバイ!」
「カァ!」
シンジの3体目はヤミカラス……ガブリアスを倒すのを目的としているが、ダメだろうな。
「ヤミカラス『いちゃもん』だ!」
「ここに来ての『いちゃもん』って……」
「面白いわね、だったら『ギガインパクト』よ!」
ヤミカラスが使った技は『いちゃもん』同じ技を連発させれなくする技だ。
『いちゃもん』を使ったことで『ドラゴンクロー』が一回使えなくなる。その一手になにをするのかと思えば『ギガインパクト』を使った……シンジはそれを見てニヤリと笑みを浮かび上げた。
「ドダイトス、バトルスタンバイ!」
「シンジのドダイトス……さっきまでの3体と明らかにレベルが違う……そうか!この瞬間を狙っていたのか!」
「ドダイトス『ハードプラント』」
シンジの四番手はドダイトス、タケシがさっきの3体とレベルが違うことに気付きシンジの狙いにも気づく。
シンジの狙いはある程度のダメージを与えた上でガブリアスに『ギガインパクト』を使わせること、ガブリアスが『ギガインパクト』を使いさえすれば少しの間動けなくなり……最大級の技、『くさ』タイプ最強の『ハードプラント』を使えば地面から巨大な茨の様な根っこが出現してガブリアスを殴打する……が、ガブリアスは倒れない。
「っ!?」
「ガブリアス『ドラゴンクロー』」
ここでガブリアスを倒す算段だったんだろうが、ガブリアスは倒れなかった。
シンジの想定を遥かに上回る程にガブリアスは強く『ドラゴンクロー』が襲ってきて……ドダイトスを一撃で戦闘不能にした。
ドダイトスのスペックならば一発は耐えるだろうが最初に使った『つるぎのまい』……やっぱガブリアス化け物だわ。
「戻れ……ここまででいいです」
「あら?まだ何かあるんじゃないの?」
「いえ……失礼します」
シンジは自分が考えていた作戦が使えなかったと分かれば素直に負けを認める。
元から勝てる確率が限りなく0に近いのだから使える作戦が無くなったと分かれば潔く手を引いた。
それを見ている連中は恥をかいただけだと言うがシンジは本気で勝ちに行っていた。そして失敗した……どういう反応を示せば良いのかがわからんがシンジはこっちに向かってきた。
「マニューラで『ふぶき』じゃなくて『ねこだまし』、ヒコザルで『おにび』だ」
「なに?」
「あの状況でガブリアスの単騎を行くならもっと他に色々とやれることはあった。ガブリアスを倒すためだけなのになんで4体目に任せた?ガブリアスと引き分けなだけでも充分過ぎる金星を取れるんだ。ドダイトスを6体目にしてもっと削ってからでもいけただろう」
「…………っ……………」
サトシがもっと他にあっただろうと言えばシンジは冷静になった。
相手がチャンピオンだからとシンジは心の何処かでプレッシャーになっており判断能力を鈍らせた。
「…………そこの君」
「……………え、俺?サトシじゃなくて俺?」
「ちょっとコレじゃガブリアスのウォーミングアップぐらいにしかならないから1ついいかしら?」
「…………まぁ、いいですよ」
シンジは去ろうとしたが今度は俺が声をかけられた。
普通こういう時はサトシだろうと思ったがチャンピオンと戦う機会なんて……あったな。
でも、チャンピオンの中で最強と言われているシロナさんに挑まれたので勝負に挑むことに。