闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
劇場版のポケットモンスターシリーズで特に危ういのがある。
それがダイヤモンド・パール編だ……いや、なんか知らねえけどもダイヤモンド・パール・プラチナってやっている。
プラチナの要素は何処なんだよと言いたいのだがそれはさておき、劇場版第一作のアラモスタウンにやって来た。
「いけ、ブイゼル!」
「ブイブイ!」
アラモスタウンで数日後にポケモンコンテストが開催されるらしいが、それは今のオレ達とは無関係だ。
野良試合で腕に自信がある奴は掛かってこいと言っているドダイトス使いのトレーナーが居るのでブイゼルで挑む。
「ドダイトス『タネマシンガン』だ」
「ブイゼル『みずてっぽう』のカウンターシールドだ」
ドダイトスが『タネマシンガン』を撃ってくる。
ブイゼルに会得させた『みずてっぽう』のカウンターシールド、水が蛇の様にウネウネとなり上手い具合に『タネマシンガン』を防いでいる。
「ブイゼル『アクアジェット』だ!」
ドダイトスが『タネマシンガン』を撃ち終えたので今度はこちらから攻める。
『アクアジェット』を使い突撃していきドダイトスに向かって激突する……が、流石は最終進化系そう簡単には落ちてくれない。
『アクアジェット』を余裕で耐え抜いたが『アクアジェット』で沈むとはこれっぽっちも思っていない。
「『リーフストーム』だ!」
「ブイゼル『アクアジェット』で回避しろ」
「追いかけろ!」
ドダイトスに追撃の一手を与えようと思ったがそう上手くはいかない。
『リーフストーム』をドダイトスは使ってきた。背中から生えている木から無数の葉っぱの竜巻が起きるので『アクアジェット』で回避する。だが『リーフストーム』は追いかけてくる……『はっぱカッター』と違って追尾する事が出来るから便利だが、コントロールに相当集中しなきゃならねえ筈だ。追いかけてくる『リーフストーム』にブイゼルは『アクアジェット』で逃げる、逃げる。
『リーフストーム』に当たれば大ダメージになるから逃げるのは当然……だが、ただ逃げているわけじゃない。上下にジグザグ、横にジグザグ、Uターンしたりと色々と工夫をしており……
「ドダ」
ドダイトスの方が先に根を上げた。
『リーフストーム』が解除されてしまった。根気良く粘ったブイゼルの勝ちだがまだ勝負は決まっていない。
『アクアジェット』を解除せずにブイゼルはドダイトスのもとまで向かった
「『アイススピナー』」
尻尾をスピナーに見立てて回転するブイゼル。
ドダイトスに激突すればドダイトスに氷が纏わりついて……ドダイトスは倒れた。
「ドダイトス、戦闘不能!ブイゼルの勝ち!」
「ブイッ!」
相性の悪いドダイトスを倒してやったぜ!とガッツポーズを取ってみせるブイゼル。
『リーフストーム』を途中で解除してくれたから良かったがそうじゃなかったら危ないところだった。
『みずてっぽう』のカウンターシールドじゃ防ぐのに限界がある。『アクアジェット』のカウンターシールドに切り替えたいところ。
「…………」
「どうしたのルカリオ?」
「なにかよくわからないが巨大な力がぶつかり合っている」
良いポケモンバトルをすることが出来たと思っているとルカリオがバトルに集中しておらず上の空だった
セレナがなにかあるのかと聞けば力と力がぶつかり合っており、それはポケモンバトルじゃないのか?と聞けばルカリオは首を横に振った。
「この場にいるポケモン達と比較するのが烏滸がましいレベルのポケモン達の戦いだ……伝説のポケモン同士のバトルか?」
「クククッ……ま、今回はちょいと頑張らないといけねえな」
ルカリオがなんなのか分からないのでゾワゾワしている。
オレはそれについては知っている……アラモスタウンで行われる劇場版ダイヤモンド・パール・プラチナの第一作、ディアルガvsパルキアvsダークライの3体の喧嘩……正確にはディアルガとパルキアの喧嘩だ。ディアルガとパルキアの喧嘩に巻き込まれる……伝説のポケモンはホントに厄ネタだ。
「ルカリオ、そのゾワゾワは何処から感じる?」
「あっちからだ」
「じゃあ、行くか」
ある程度バトルして満足が行ったのでブイゼルをボールに戻す。
ルカリオがどの辺がゾワゾワしているのかを聞けば向かうことにし……空間に穴が開いていた
「な、なんだコレは!?」
「セレナ、これ結構ヤバいからタケシと待機。ルカリオいくぞ」
「ええ、分かったわ」
「サトシ、これがなんなのか分かってるのか?」
「見ての通り空間に穴が開いて異空間に繋がってる」
タケシが空間に穴が開いているのを見てなんじゃこりゃと驚く。
直ぐにコレはヤバい案件だというのをセレナは察してくれてタケシと待機するように言うがタケシがなんなのかを聞いてくる。
見ての通り空間に穴が開いて異空間に繋がってる……そうとしか言えない。例によって危険な事が待ち構えているんだなとタケシは察したので深くは言わない。ルカリオも異変が起きているのだけは確かなのでそれを解決しようと考えている。
「んじゃ、レッツゴー!」
異空間が開いている穴に向かって飛び込む。
穴の中はなんとも言えない感じ……確かディアルガの世界、パルキアの世界、オレ達が居る世界、ギラティナが居る世界、それの上位に君臨しているアルセウスが居る世界があるんだったな。
「ギュルァアアア!」
「お前等が喧嘩してるから現実世界でも異変が起きはじめてるんだ……とっとと元いた世界に帰れ」
危険そうな場所だがルカリオは置いていかない。
貴重なポケモン通訳だしアーロンの一件があるから置いていくわけにはいかない。
「黙れ!人間風情が空間を超越する我に口出しするな!と言っているな……あのポケモンは?」
「パルキア、シンオウ地方で神と呼ばれるポケモンの1体、空間の神様だ」
「あのポケモンがか……銅像とは違うな」
「アレはディアルガと1つになってるから仕方ねえよ」
あのポケモンがなんなのかを聞いてくるルカリオ。
ポケモン図鑑を開いている暇は無いので口で説明すればハクタイの森の博物館で見たディアルガとパルキアが混ざっている銅像とは違うなとなる。
「とにかく奴が居るから空間に裂け目が生まれたというわけか。なんとしてでも帰ってもらわなければ」
「いや、パルキアだけなら問題ない……ルカリオ、さっき感じたんだろ?力と力のぶつかり合いを」
「ああ……まさか!?」
「ルガァアアアアア!」
力と力のぶつかり合いの正体、もう1体の神と呼ばれしポケモン、ディアルガが現れた。
さっきまでは静かにしていたパルキアだったがディアルガを見た途端に目の色を変えた。
パルキアは腕を大きく振り被り飛ぶ斬撃……『あくうせつだん』を、ディアルガは『ときのほうこう』を放つ。
どっちも専用技の大技でありぶつかり合う……互いのレベルは互角と言ったところ『あくうせつだん』と『ときのほうこう』のぶつかり合いは相殺で終わった
「っ!」
相殺で終わったから余計にタチが悪い。
空間に亀裂が入り時間の感覚がおかしくなる……このままじゃアラモスタウンがおかしくなっちまう。
「ルカリオ、見ての通り交渉は不可能だ……何時もの悪人ならお前に任せていたが今回はオレに任せろ」
「まさか闇のポケモンバトルでも挑むつもりなのか?」
「いや、流石にそれは無理だ」
オレの命を捧げてもディアルガとパルキアの命と釣り合っていない。
一応は神と呼ばれるポケモン、闇のポケモンバトルに挑むならばそれ相応の代価が必要になる。
「オレが戦う……いくぞ!」
答えは至ってシンプルにオレが戦うことだ。
オレは空中を蹴って移動しディアルガとパルキアの方に向かう……確か色々と悪いのはディアルガだった筈だ。
狙うならばディアルガ、久しぶりの警棒を取り出してディアルガを攻撃しようとする……が
「っち……やっぱり護身用の警棒じゃダメか」
ディアルガのタイプは『はがね』タイプ、硬さならば多少自慢できる。
警棒は粉々に砕け散ったのだが後悔はしない……何故ならば警棒が無いという事は素手が解禁されることだから。
空中を蹴って移動する……どうやって倒してやろうかと考える。
「コォオオオオオ……震えるぞヒート!刻むぞ血液のビート!
先ずは小手調べに波紋を流し込む。
ズームパンチを使っても意味はないので普通に波紋を流し込んでボコる。
ダメージがあったのかディアルガは苦しそうにしている……だが、ダメだ。これではまだディアルガを完全に倒せない。
「宝玉だ!胸にある宝玉が力の源になっている!」
ディアルガを完全に倒す方法を考えているとルカリオがディアルガの胸の宝玉について言う。
成る程、確かにこの胸の宝玉に関しては盲点だった。胸の宝玉を攻撃すれば倒すことが出来る……圧倒的一撃、一撃に全てを込める。砲撃系じゃない
「ウーーーーー」
「なっ……右手に波動が集束している!サトシ、何時の間にそんな技術を」
「今、会得したんだよ」
体の中にある波動を右手に集わせる。
きっと常人でも目に見える量の波動を纏っておりルカリオは何時の間にそんな技術をと聞いてくるので今会得した。
相手が相手だけに今会得しておかなきゃならない技術……戦いの中で成長していくのはサトシの十八番だ。
「くらえ、ディアルガ!今のオレが使える必殺技!ウードンだ!」
ディアルガに渾身の一撃、ウードンを叩き込む。
ウードンを叩き込まれたディアルガは悲鳴を上げる。その際に胸の宝玉が一撃欠けてこんごうだまが出てきた。
ディアルガの部位を破壊したからこんごうだまが出てきた……いや、モンハンじゃねえか……
「今のを後100回叩き込むことが可能だ……やるぞ」
「ギュ、ギュロァアアア!!」
オレの渾身の一撃、ウードンはまだまだ使えると威嚇すればディアルガは叫んだ。
人間風情が!の叫びでなく人間が恐ろしいと物凄い速さでディアルガは逃げていく……逃げた先は今は気にしない。
オレはパルキアが居る方向を見つめない……ただ純粋に人差し指でパルキアを指差した。
「次はお前だ」
パルキアがオレがなにを言っているか理解するのは難しい事ではなかった
パルキアは悲鳴を上げた……だが、お前も迷惑をかけたという事実は変わりはない。
ウードンで肩をパンチして今度はしらたまをゲット……こんごうだまとしらたま、どちらも稀少価値がありマニアに売れば金になるがオレが伝説のポケモンを倒したという実績の為に取っておく。
パルキアをボコったが気絶しない程度の生かさず殺さずの程良い程度に痛めつけておりパルキアは逃げ出す。それと同時に異空間が閉じようとしているのでルカリオと一緒に出ればそこは花畑だった。
「アラモスタウン……っぽいな……」
「ああ……む!」
一つの騒動が終えた。
アラモスタウンの花畑に出てきたなと思っているとダークライが現れた。
「コイツは珍しい……ダークライがいったいオレになんの用事だ?」
ダークライが現れたのでなにをしに来たのかを聞いた。
オレとルカリオをジッと見つめているダークライ……なにをするかと思えば喋った
「アリガトウ」
ありがとう、ダークライはオレ達にそう言った。
ダークライがなんでありがとうと言ったのか、それはダークライがこの街に迫っている危機について知っているから。
緊迫した威圧感を放ってくるダークライだがホントはとても心優しいポケモンだった……。
「サトシ、大丈夫だったか!?」
「ああ、大丈夫だ」
「サトシが異空間に入ってから大変だったのよ!通信障害が起きたりアラモスタウンが出れなくなったり……でも、もう終わったのね」
「ああ、終わった」
元いた場所に戻ればタケシとセレナが心配したんだぞと言う。
オレが異空間に入った後にやっぱりトラブルが起きていたみたいだったかとなる……だが、コレでいい。
特に街の人に大きな被害は無かった。町から出られない不可思議な現象や通信障害に関してもなんだったんだろうなで終わる。
「……お疲れさん」
「……なんで居るんだよ……ていうか居るなら力貸せよ」
今日はもう遅いしポケモンセンターで宿泊コースだと思っているとポケモンセンターにアランが居た。
一連の騒動の裏でオレが動いて解決してくれたのを気付いてくれているのかアランはオレにお疲れの一言を言ってくるが、アランが居るならどっちか片方アランに処理させた方が良かった。
「まぁ、そう言うな……俺は目的があってこのアラモスタウンにやってきたんだ……上手くいけばいいんだがな」
アランもアランでなにかしらの目的があってやって来た。
いったいなにが目的なのか気になるところだが……まぁ……アランの事だから大抵はロクでもない事だろう。