闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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因みにここのサトシは神域サトシ、シゲルはグレイトシゲル、シンジはシンジマーク2です。
セレナはセレナです


シンジとの交換

 

「これよりヨスガシティタッグバトル大会1回戦第7試合を行います!」

 

「ヒコザル、バトルスタンバイ!」

 

「いけ、ブイゼル!」

 

「ブイブイ!」

 

オレとシンジの番がやって来た。

先にオレ達がポケモンを出すことになりオレはブイゼル、シンジはヒコザルを選んだ……が

 

「ヒコ……」

 

「ブイ?」

 

ヒコザルの元気が無かった。

『もうか』を引き出す為に過酷なトレーニングを強いられている。シンジは『もうか』を出す為にヒコザルを回復させていない。

 

「いけ、サイドン!」

 

「いけ!ブーバー!」

 

ブーバーとサイドン……ブイゼルを出したのは正解だった。

ヒコザルが色々と相性が悪いからここはブイゼル主体で行くしかない。

 

「ヒコザル、サイドンに向かって『がむしゃら』だ!」

 

「ヒコォ」

 

「お前……」

 

「疲労している状態での戦術ぐらいは組み込んでいる」

 

ヒコザルが使ったのは『がむしゃら』だった。

体力が追い込まれているヒコザルの『がむしゃら』ならばどうにかなるだろう。

サイドンは大ダメージを受ける……狙うのはサイドンの方だな。

 

「ブーバー『かえんほうしゃ』」

 

「ブイゼル『アクアジェット』で切り抜けろ!」

 

一気に大ダメージを受けたサイドン、フリーになっているブーバーは『かえんほうしゃ』を撃ってくる。

それを受けるかと『アクアジェット』で切り抜けていきサイドンに向かって激突しサイドンは倒れた。

 

「ヒコザル『あなをほる』だ」

 

「ブイゼル『アクアジェット』のカウンターシールドだ」

 

「ブイ!」

 

『アクアジェット』をその場で維持してグルリグルリと回転をする。

水の波がブーバーに1発、2発と攻撃が当たっていき的確にダメージが当たっている。

 

「一旦停止!」

 

「ヒコザル、飛び出ろ」

 

「ヒコォ!」

 

「ブゥ!?」

 

「今だ!今度は突っ込む『アクアジェット』だ!」

 

回転する『アクアジェット』で的確にダメージを与えていきその間にヒコザルをブーバーの下に連れて行く。

ブーバーの下に行った頃だなと確認したので『アクアジェット』を止めればシンジはそれが合図だと分かっていたようで『あなをほる』で攻撃、ブーバーに大ダメージが入るがまだ倒れない。コレでトドメだと『アクアジェット』で突撃していけばブーバーに命中しブーバーを戦闘不能にした。

 

「……コンビを組んだりするのは初だったりするのにスムーズだな」

 

試合が終わったので会場を後にする。

ポケモンセンターに向かえばアランは息の合った見事な連携だったなと褒めてくれる。

 

「互いにレベルが高いからな」

 

「……使えない奴と組まされるよりはマシだ」

 

シンジのトレーナーとしてのレベルは高い。

だからなにを考えているのか大体わかってくれる。素人同士だと破天荒だったり自分のペースで行きまくっている。

相手のレベルに合わせてバトルするんじゃなくて自分のレベルで動くことが出来る、コレほどまでに精神的に楽なのはない。

シンジはオレとのバトルを望んでいたが使えない奴と組まされるよりはマシと減らず口を叩く……そしてこの場を後にする。

 

「サトシ……あの時に爆発したがそれでもまだ納まっていない。少しシンジの特訓を見に行かないか?」

 

この場を後にしたシンジはポケモンの特訓をしている。

シンジの特訓が気になっている、意図的にヒコザルを傷つけていることを知っているのでルカリオは見に行かないのかを聞いてきた。

 

「……まぁ、様子見程度でいくか」

 

シンジがヒコザルに対してどういう特訓をしているのか?

その辺が少し気になるので気配を消してルカリオと一緒にシンジが特訓しているところを見る。

 

「エレキッド『10まんボルト』だ!」

 

「レキッド!」

 

「ヒコォ!?」

 

シンジはエレキッドに『10まんボルト』の特訓をと思ったが違っていた。

ヒコザルに向かって『10まんボルト』を浴びせておりヒコザルは立ち上がろうとするが怯えている。

シンジは『もうか』の魔力に取り憑かれてる。サトシゲッコウガという脅威を知っているからそれに対抗する手段を追い求めている。

 

「ヒコザル、出せ!出すんだ!お前の真の力を!」

 

「ヒ、ヒコ……」

 

「普通の『もうか』も出ないか。エレキッド『かみなりパンチ』だ!」

 

「キッド!」

 

ヒコザルはボロボロになっている。

物凄い『もうか』以前に普通の『もうか』も発揮しない。もっともっと追い詰めないと実力を引き出せないのだとシンジは『かみなりパンチ』をエレキッドに指示しエレキッドはヒコザルに対して当てた……ヒコザルはそれでも『もうか』を出さない……立ち上がろうとするが限界まで追い詰められておりヒコザルは倒れた。

 

「おい!なんだその特訓は!!」

 

そんな光景を見て黙っていられないのはルカリオだった。

気配を消して見守るだけだってのにこの特訓は特訓じゃないのだとルカリオは怒りを顕にして姿を現した。

 

「ヒコザルの『もうか』を引き出す為の特訓だ」

 

「ヒコザルの『もうか』を引き出す為の特訓だと!?ヒコザルを一方的に殴り倒しているだけの間違いだろう!」

 

「『もうか』を発揮するには体力の減少が必須だ」

 

「その為にヒコザルはどうなってもいいと思っているのか!!」

 

「真の力を発揮する為なら多少はみを削らないといけない!このヒコザルに賭けているんだ!」

 

「お前はヒコザルに対してスゴいと認めているのは分かっている!だがコレでは虐待となんら変わらない!ヒコザル、大丈夫か?」

 

ルカリオとシンジが言い争いルカリオは『いやしのはどう』を使った。

衰弱していたヒコザルはみるみる内に元気になっていく……しかし直ぐにシンジを見た

 

「ヒコ……」

 

「ヒコザル、お前はどうなんだ?その『もうか』についてどう思っているんだ?」

 

「ヒコヒコヒーコ」

 

自分に物凄い潜在能力が秘められているとシンジは見てくれている。それをなんとしてでも出したい、出さないと今までの奴等みたいに見限られる。

ヒコザルはシンジのやり方を知っているからなんとしてでも力を出さなきゃいけねえって思いに圧迫されている……ルカリオは波動でヒコザルの精神状態を確認する。頑張らないといけない、頑張れ自分と自分に言い聞かせまくって誤魔化している、そんな感じがする。

 

「ヒコザル、無理をするんじゃない……嫌なら嫌とハッキリと言うんだ」

 

「ヒコ……」

 

「ヒコザル……」

 

「クククッ……助けてって言葉、聞けなかったみたいだな……うちのルカリオが悪かったな、明日もよろしく頼むわ」

 

ヒコザルから助けての一言を聞くことが出来なかった。その言葉を聞くことが出来たのならばルカリオはシンジに挑んでいた。

その言葉を聞くことが出来なかったのでオレはルカリオを引き連れてポケモンセンターに戻る……だがルカリオは深刻そうな顔をしている。

 

「あのままでは悪循環だ」

 

「問題ねえと思うぞ」

 

「なにを根拠に言えるんだ?」

 

「シンジもシンジで『もうか』が発動出来ないなら見限るつもりだから……何度も何度もあの特訓をしていて成果らしい成果が上がってねえ。そろそろ我慢の限界が来る」

 

シンジはヒコザルの『もうか』ならばと言う希望を抱いているがその希望はもうすぐ消える。

あのやり方だとそろそろヒコザルを見限る段階だ……

 

「これよりヨスガシティタッグバトル大会2回戦第1試合を行います!」

 

そんなこんなで翌日、ヨスガシティのタッグバトル大会2日目2回戦

第一試合の対戦カードはアラン&スズナvsタケシ&ホノカコンビ……タケシには悪いがアランが相手である以上は勝ち目は薄い。

 

「いくよ、キュウコン!」

 

「コーン!」

 

「いけ、ポリゴンZ!」

 

おい……おい……アニポケで出禁のポケモンを平然と使うのか。

 

「いけ、プテラ!」

 

「いけ、ノズパス!」

 

タケシはプテラ、ホノカはノズパスを出した。

フィールドに『ゆき』が降り注ぐ……当然と言うべきか安定安心の過酷な『ゆきふらし』のアローラキュウコンだ。

この短期間の間でどういうルートでゲットしたんだか……

 

「ノズパスに向かってポリゴンZ『シャドーボール』だ!」

 

「キュウコン『オーロラベール』」

 

「プテラ、キュウコンに向かって『いわなだれ』だ!」

 

「ノズパス、キュウコンに向かって『ストーンエッジ』よ!」

 

先に動いたのはポリゴンZ、『シャドーボール』をノズパスに向かって飛ばす。

キュウコンは『オーロラベール』を展開しプテラは上から『いわなだれ』ノズパスは下から『ストーンエッジ』で攻める。

結果として『ストーンエッジ』と『いわなだれ』の両方が当たった……が、『ゆき』状態なので防御力が1,5倍その上で『オーロラベール』によりダメージが大きく半減した。そしてノズパスに『シャドーボール』が命中し……ノズパスは一撃で戦闘不能になった。

 

「……アイツの普段使いのポケモンか」

 

メガシンカするポケモン以外にも色々と持っているが、このポリゴンZもそのポケモンの一種だろう。

ポリゴンZ……『はかいこうせん』を撃つだけで大抵のポケモンを倒すことが出来る火力を持っているとかは聞いたことがある。

アニポケは主にピカチュウが原因で色々とあり出入り禁止になっているがアランはそんな事を知ったことじゃないと使っている。

 

「キュウコン『ふぶき』」

 

「『ふぶき』を終えたタイミングで『10まんボルト』だ」

 

やっぱりあのコンビは反則じゃねえか?

見事に息が合った連係を見せつける……特に『ふぶき』でプテラを一回地面に下ろしてから『10まんボルト』を浴びせる。

ダブルバトルの専用の訓練をしているポケモンだったら出来る連携をサラッとしている……そしてポリゴンZが普通に強い。

タケシはここで戦闘不能、2回戦までで落ち込むホノカさんを励ますが割とあっさりと立ち直る。スケベ心を出せばグレッグルが出てきたのだがグレッグルは今回は不発に終わった。

 

「ヨスガシティタッグバトル大会2回戦第3試合を行います!」

 

「いけ、メタグロス!」

 

「いけ、ザングース!」

 

そんなこんなでオレ達の出番がやってきた。

対戦相手のトレーナーはメタグロスとザングースを出してきた

 

「ザングースか、こいつはちょうどいい!ヒコザル、バトルスタンバイ!」

 

「ヒコ!……ヒッ!?」

 

「またヒコザルを……サトシ、私を出してくれ!」

 

「……ヒコザルを庇いながらの戦闘するんじゃねえぞ?」

 

またヒコザルで挑もうとしているシンジ。

ルカリオは自分を出してくれと言うのでルカリオで行く……今の手持ち、メタグロスとスゲえ相性悪いんだよな……

 

「ヒコザル、ザングースに向かって『かえんぐるま』だ!」

 

「ヒコ!」

 

「おい、倒すならメタグロスにしてくれよ……ルカリオ、メタグロスに向かって『はどうだん』だ!」

 

「バゥ!」

 

メタグロスに向かって『はどうだん』を撃つルカリオ。

大ダメージになったが倒れないのは意外としっかりと鍛えられている。

 

「メタグロス、『バレットパンチ』」

 

「ルカリオ『バレットパンチ』で対抗しろ」

 

「ザングース、『シャドークロー』だ!」

 

「ヒコザル、それを受けろ!」

 

「ヒコ!?」

 

『シャドークロー』を受けるヒコザル……ルカリオが昨日『いやしのはどう』で回復させたが全快には至っていない。

あの後にまだ過酷な特訓を続けていたみてえでヒコザルは『シャドークロー』を受ければ息が大きく乱れている……

 

「さぁ、思い出せ!あの時を!お前はあの時もザングースに追い込まれていた!そこを圧倒的な『もうか』によってお前は撃退したんだ!今ならばその時と同じ状況だ!」

 

「ヒッ……ヒコ……」

 

「出せ!お前がここから切り抜けるには『もうか』を発動するしかないんだ!!」

 

この状況を待っていたと叫ぶシンジ。

今ならば自分が望んでいるあの力を引きずり出す事が出来ると叫ぶのだがヒコザルは力を発揮しない。

ザングースに対して恐怖があり、その恐怖のせいで足が竦んでいる。シンジはここから『もうか』を出せと言うがこの状態じゃ出すものも出せない。シンジは『もうか』が発動してから攻撃の指示を出そうと考えている。

 

「ヒコザル、メタグロスに向かって『かえんほうしゃ』ルカリオ、ザングースに向かって『インファイト』だ!」

 

「待っていたぞ!その言葉を!」

 

ルカリオは助太刀に入るとメタグロスとの『バレットパンチ』の撃ち合いを一旦止める。

明らかにルカリオがピンチな状況で助っ人に入り『インファイト』を叩き込む。ヒコザルは助っ人が現れたとオレの方を見てくる。

 

「ヒコザル、メタグロスがフリーだ!『かえんほうしゃ』を使え!」

 

「…………っち」

 

「ヒッコォ!」

 

メタグロスに向かって攻撃しろと言えばヒコザルは『かえんほうしゃ』を放った。

ルカリオの『はどうだん』でかなりのダメージを与えていたから『かえんほうしゃ』がぶつかった事でメタグロスは戦闘不能、ザングースもルカリオが『インファイト』を連打した事により一撃で戦闘不能になった。

 

「やったな!ヒコザル!」

 

2人で1体ずつ倒したとヒコザルはルカリオと拳を合わせる。

バトルに勝ったと喜ぶヒコザルだが直ぐにハッとした表情になる……その後にセレナの試合があるので試合を処理していきタッグバトル大会2日目は終えた。

 

「……今日で分かったお前は使えない奴だって事が」

 

「ヒコ!?」

 

「『ほのお』タイプは他のポケモンにする……森に帰るなりなんなりしろ」

 

そしてその日……シンジはヒコザルを手放した。

ザングースに追い詰められても『もうか』を発動する事が出来なかった。コレ以上使ったとしてもシンジはヒコザルは育たないと判断し逃がすことを決めた。

 

「ヒコ……」

 

「ヒコザル……どうする?」

 

「ヒコ?」

 

「今度はオレと一緒にやってみないか?」

 

「ヒコ!?」

 

ヒコザルを手放したばかりのシンジを前にヒコザルと一緒にやってみないかと提案をする。

それを聞いたヒコザルは驚き……シンジは振り向いた。

 

「そのヒコザルは使えない奴だ……そんなのをゲットしても時間の無駄だぞ」

 

「違うな……お前が見た通り、このヒコザルは強いヒコザルだ。ただその力の引き出しを出すことが出来ないだけだ……お前にはじっくりとやるって言うのが出来ないんだ」

 

「じっくりとやってこの結果だ……ゲットしてそいつの使えなさに苦労するんだな」

 

「待てよ」

 

「なんだ?」

 

シンジはヒコザルを完全に見限った……だからもう未練は無いがオレはちょっとやることがある。

シンジはこの場から去っていき他のポケモンの育成を考えているのでオレはシンジにあるものを投げた。

 

「コイツは……マスターボール!」

 

「お前のヒコザルを貰うんだ、幾らお前が逃がしたからと言ってタダで貰うのは気が引ける」

 

サンタクロースから巻き上げたマスターボールの1個をシンジに渡した。

どうしてお前が持っているんだと驚いているが入手ルートについては教えない……そしてマスターボールはまだ幾つかあるから問題ねえ。

 

「シンジ、お前は強くて使えるポケモンを探しているんだな?」

 

「ああ」

 

「だったらよ、クラウンシティって街に気が向いたら行ってみろ。そこには色違いのスイクン、エンテイ、ライコウが居る……その内の1体でもゲットすることに成功したらお前は更に強くなれる」

 

「コイツはその為に使えと言うのか?」

 

「オレのスイクンに対して焦りを感じているのなら、それに対抗するポケモンをゲットすればいいだけの話だ」

 

もっともお前自身に寄り添おうとしているポケモンが1体居るだろうがな。

シンジはマスターボールを見つめた後にポッケに入れる。

 

「後で返せと言っても返さないからな」

 

「クククッ……そいつを正しく使えるのはお前だと思ってるんだ……ま、そいつでどうでもいいポケモンをゲットしたら鼻で笑ってお前が使えないトレーナーだって笑ってやるよ」

 

オレからの施しは受けない!とは言わずマスターボールをシンジは貰った。

シンジはこの場から去っていったのでヒコザルを見る。

 

「オレと一緒にやるか?」

 

モンスターボールを構えてヒコザルに問いかける。

ヒコザルが嫌だと言うのならばここは身を引くがヒコザルは考え……モンスターボールのスイッチを押した。

 

「ヒコザル、ゲットっと……とりあえずジョーイさんのもとに連れてかねえとな」

 

「サトシ、いいのか?あのボール、かなり稀少なのだぞ?」

 

「なに、それよりも良いものをシンジから貰えたさ」

 

ルカリオは勿体無い事をしていないかと聞くがそれよりも貰えたとヒコザルが入ったモンスターボールを見せつける。

シンジが新しく伝説のポケモンを引き連れてこようが関係ねえ。それよりもヒコザルが手に入った事が喜ばしい。

ポケモンセンターに向かってセレナ達にヒコザルが仲間になった事を伝えればセレナとタケシは遂にヒコザルを手放したと知り少しだけシンジを怒るがコレからオレ達が巻き返すのがシンジに出来る一番の報復だ。

ジョーイさんにヒコザルを見せればヒコザルはかなり深いダメージを負っているのでタッグ大会には出さずに治療に集中させる。ここまで酷いケガを負わせて放置するなと怒られた。シンジが悪いんだがな。

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