闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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終幕 ヨスガシティタッグバトル大会

 

ヨスガシティタッグバトル大会3日目、準決勝と決勝戦を今日終える。

ポケモンリーグと違って準決勝に丸々一日を費やさない……ヒコザルはポケモンセンターで回復中だ

 

「これよりヨスガシティタッグバトル大会準決勝第1試合を行います!」

 

「では参りましょう。ゆけ!ヘラクロス!」

 

「ヘラクロ!」

 

「ヘラクロス……だったらリザードン、頼んだわよ!」

 

「グォオオオウ!」

 

コウヘイが出したのはヘラクロス、それを見てセレナはリザードンを出した。

対戦相手のトレーナーは……スズナ&アランコンビ、スズナはここまで『こおり』タイプを出してくる傾向にありアランがそれをサポートするという風にしている。

 

「いけ、パチリス!」

 

「頼んだよ、パルシェン!」

 

「……またエグいのを……」

 

アランが出したのはパチリスだった……ダブルバトルに置いてのパチリスさんは洒落にならない。

交代無しだから『ボルトチェンジ』や『とんぼがえり』は無いとは言え厄介な事には変わりはない。

 

「リザードン『かみなりパンチ』」

 

「ヘラクロス『きあいパンチ』」

 

「パチリス『このゆびとまれ』」

 

「嘘!?」

 

出た、『このゆびとまれ』

先ずはパルシェンを倒そうと『かみなりパンチ』を使う……コウヘイも『きあいパンチ』でパルシェンを倒しにいくのだがパチリスが『このゆびとまれ』を使う。引き寄せられる『かみなりパンチ』、『かみなりパンチ』は『ちくでん』の特性で無効にしヘラクロスは『きあいパンチ』のパワーを込めているところ。

 

「パルシェン『ロックブラスト』だよ!」

 

「シェン!シェン!シェン!シェン!シェン!」

 

パルシェンが『ロックブラスト』を使ってきた。

1発、2発、3発、4発、5発とヘラクロスに当てヘラクロスの『きあいパンチ』を解除させれば次に動いたのはアランだった。

 

「『ほっぺスリスリ』」

 

「チッパ!」

 

『かみなりパンチ』を引き寄せたことで近くにいるリザードンに近づく『ほっぺスリスリ』をくらわせる。

リザードンは『まひ』状態になった。『まひ』で体が思うように動かないリザードン、一手封じられており次に動いたのはヘラクロスだった

 

「ヘラクロス『じしん』」

 

「ラックロォ!」

 

「んなの耐えるぞ」

 

ヘラクロスが『じしん』を使った。

リザードンは空を飛んでいるので『じしん』は効かなかった。パルシェンに命中するが自慢の硬い殻のおかげで大したダメージにならない。パチリスを倒すために使ったんだろうが

 

「なんと!?」

 

パチリスは余裕で耐え抜いた。

アランのパチリスはそういう風に鍛えており次に動いたのはスズナだった。

 

「パルシェン『からをやぶる』」

 

パルシェンに最強技である『からをやぶる』を使った。

『からをやぶる』で一気にステータスを上げるパルシェン、次に動けるのもパルシェンでスズナは既に狙いを定めている。

 

「『ロックブラスト』」

 

「『ほっぺスリスリ』」

 

『まひ』状態で通常よりも遅くなっているリザードンに向かって『ロックブラスト』を使う。

1発2発と当たっている中でパチリスはヘラクロスに向かって動き『ほっぺスリスリ』を使い今度はヘラクロスを『まひ』状態にさせパルシェンはリザードンを倒した……セレナのリザードン、レベルは相当高いんだがな。

 

「セレナさん、ここは僕におまかせを!ヘラクロスの特性は『こんじょう』ここでパワーが一気に増します!」

 

「パチリス『あまえる』」

 

「なぁっ!?」

 

「パルシェン『つららばり』よ!」

 

ここからまだ巻き返すことが出来ると言うがここから巻き返すなんて無理だろう。

パチリスは『あまえる』を使ってヘラクロスのパワーを落とす。ここに来てのデバフ技で驚くコウヘイにスズナがトドメだとパルシェンの『つららばり』五連打をくらわせ……戦闘不能にした……

 

「クククッ……エグいねぇ……」

 

パチリスさんはダブルバトルでこそ輝くと言うが物凄く輝いているな。

コウヘイも決して弱いトレーナーじゃないしセレナも決して弱くはない、その辺のジムリーダーなら倒す実力を持っている。

スズナがアランによってパワーアップしているがその伸び方が半端じゃない……シンプルに気合いの精神論じゃなくて知識を教えたから……アランのトレーナー育成能力は凄まじい。あいつポケモン博士よりの他の業種が向いてるんじゃねえのか?

 

「これよりヨスガシティタッグバトル大会準決勝第二試合行います!」

 

決勝戦の相手はアランに決まった。

コイツは準決勝よりも苦労する試合だなと思いながらも準決勝の対戦相手と向き合う。

 

「いけ、クロバット!」

 

「いけ、ナッシー!」

 

「エレキッド、バトルスタンバイ!」

 

「いけ、ブイゼル!」

 

クロバットとナッシーが出てきた……ここはブイゼルに任せるとブイゼルを出す。

シンジが出したのはエレキッド……

 

「お前、わかってると思うけどブイゼル巻き込んで『10まんボルト』とか撃ってくんじゃねえぞ」

 

「お前が俺のバトルの邪魔をしなければそれはしない」

 

逆を言えばブイゼルが邪魔だと判断したのならば迷いなくブイゼルごとやるってことじゃねえか。

もうちょっと手心とかを加えるつもりはねえのかと思ったが……コイツ、最初から協力して勝とうっていう思いがねえみてえだ。

タッグバトル大会だってのに自分勝手なところがある。即席の連携を出来るかどうかとかそういうのを試されているのに1から10まで自分でやろうとしてる……大会の意味分かってんのか。

 

「ナッシー『タマゴばくだん』」

 

「クロバット『エアスラッシュ』」

 

こっちが余計な事さえしなければ問題無いと頭を切り替える。

ナッシーとクロバットは弾幕な攻撃を使ってきた。

 

「エレキッド『まもる』」

 

「ブイゼル、ちゃんと突破口はある……上下左右右右下上左左右上下下下下で『アクアジェット』」

 

「ブイ!」

 

ブイゼルは『アクアジェット』を使って回避する。

オレが言ったように『アクアジェット』で『エアスラッシュ』と『タマゴばくだん』の弾幕を突破しナッシーに激突した。

クロバットの『エアスラッシュ』も一旦停止したしまだいける

 

「エレキッド、クロバットに向かって『10まんボルト』だ!」

 

「ブイゼル『アイススピナー』で吹きとばせ!」

 

エレキッドは『10まんボルト』を使う。

クロバットに向かって飛んでいくのだがクロバットはそれを回避しようとする。

それならばと『アイススピナー』を使ってナッシーを突き飛ばし、クロバットに当ててクロバットの回避を失敗させて『10まんボルト』を浴びせる。クロバットには効果は抜群でナッシーには効いていない。

 

「ナッシー『エナジーボール』」

 

「ナッシー!」

 

「『アイススピナー』で弾け!」

 

ナッシーが『エナジーボール』で攻めてきた。

『アイススピナー』を使って『エナジーボール』を弾いた……シンジがこっちを巻き込む攻撃をしないかヒヤヒヤもんだ。

シンジは余計な真似をと言った不満げな顔をしている……シンジ1人のポケモンバトルじゃねえことぐらいは認識してろよ。

 

「エレキッド、ブイゼルを踏み台にして『かみなりパンチ』」

 

「おい」

 

「それが1番だ!やれ!」

 

「レキッド!」

 

「ブイ!?」

 

攻撃をそのまま当ててこないだけまだマシかもしれねえがシンジのエレキッドはブイゼルを踏み台にして高く飛んだ。

空を飛んでいるクロバットに向かって『かみなりパンチ』を叩き込むと……シンジのエレキッドは眩い光に身を包んだ。

 

「レッブウ!」

 

「よし、やっと来たか!」

 

シンジのエレキッドはエレブーに進化した。

やっと来たかとエレキッドの進化を待ち侘びていたシンジは何時になく喜んでいる……そしてクロバットに叩き込んでいる『かみなりパンチ』は左手での『かみなりパンチ』だったが追撃だと右手での『かみなりパンチ』を浴びせる事に成功しクロバットを倒す。

 

「ブイゼル『アイススピナー』」

 

シンジのエレキッドがエレブーになった事は喜ばしいが、試合はまだ終わっちゃいねえ。

ナッシー1体だけになり完全にフリーになったので『アイススピナー』で攻撃をするとブイゼルはナッシーを倒した。

 

「ブイブイ!……ブイ!?」

 

自分も倒したぜ!と勝ち誇るブイゼル。

元から鍛えていたポケモンだったからそれが来るのはかなり早いと思っていたが来たか。

ブイゼルも眩い光に身を包む。進化の光、一試合で2体のポケモンが進化するというのは中々にないだろうが、今回は色々と運が良い。

 

「フロォオウ」

 

ブイゼルはフローゼルに進化した。

ポケモン図鑑を開いてブイゼル改めフローゼルのモンスターボールを確認するがフローゼルは新しい技を幾つか覚えていた……が、実戦で使うものじゃないなとフローゼルがやることは今更変える事はないのだとフローゼルが進化したのを喜んだ。

 

「シンジ……決勝戦の相手はアランだ……アイツはチャンピオンクラスの実力を持っているトレーナーだ」

 

「アイツがか……だがそれを理由に負けていいというのは何処にもない。俺としてはキッサキジムのジムリーダーであるスズナさんが居ることがチャンスだ……キッサキジムにはその内挑みに行く予定だったからな、どれくらいの物なのか推し量る」

 

「そうは言うけどお前、ヒコザルを手放したばっかで『こおり』タイプに相性の良いポケモン持ってるのか?」

 

「問題無い」

 

決勝戦はアラン&スズナのコンビ……アランがチャンピオンクラスのトレーナーだと言えば若干だが納得するシンジ。

それを理由に負けていいというのは何処にもないと良いことを言う。それどころかスズナがどれくらいの実力なのか、スズナの実力を今ここで実際に感じてみて近い将来挑むキッサキジム戦に備えるという……前向きなのは良いことだがアランが居るから今回は物凄く怪しい。ポリゴンZにパチリスさん……他にも恐ろしいポケモンを出してくるだろうな。

 

「これよりヨスガシティタッグバトル大会決勝戦を行います!」

 

「エレブー、バトルスタンバイ!」

 

「エレブーか……いけ、フローゼル!」

 

休憩時間が終わり決勝戦の開幕だ

シンジはエレブーを出した……エレブーは『かわらわり』と『ひかりのかべ』を覚えているから『こおり』タイプのポケモンに対して強く出れると思っているんだろう。だったらエレブーのサポートは出来そうなフローゼル、『あまごい』を覚えているので『すいすい』と『かみなり』を組み合わせることが出来る筈だ。

 

「いけ、ユキノオー!」

 

スズナが出したのはユキノオー……『ゆきふらし』個体のユキノオーなのでフィールドが『ゆき』状態になる。

この『ゆき』と相性の良いポケモンをアランは出すんだろう……『あまごい』をフローゼルに覚えさせて正解だったな。

 

「ゆけ、ドーブル」

 

「ブル」

 

「……よりによってそいつかよ!」

 

「なにを驚いている?」

 

「ドーブルは尋常じゃねえぐらいにおそろしいポケモンなんだよ!」

 

「……ユキノオーの方が脅威だろう」

 

『ゆきふらし』で『ゆき』状態にしていて自分の得意なバトルフィールドにしている。

ユキノオーの方が圧倒的に脅威を感じているのだが……シンジは知らない。ドーブルと言うポケモンの恐ろしさを。

ここはオレがフォローしないといけねえ……が、『ゆき』状態のバトルフィールド。このままで戦うのはまずい。

 

「エレブー『ひかりのかべ』だ!」

 

「フローゼル『あまごい』だ!」

 

「ユキノオー『ふぶき』……外れるわね」

 

試合開始と同時に攻撃はしない。

2人が強いトレーナーなのが分かっているので『ひかりのかべ』を使う堅実な手で行きオレも『あまごい』を使う。

コレでフローゼルは誰よりも速くなる。ユキノオーが『ふぶき』を使うが『ゆき』状態が解除されたので外す。

 

「サトシ、面白いのを見せてやる……ドーブル『ダークホール』だ!」

 

「おい」

 

ドーブルからなにが飛び出ても驚かないぐらいの心構えでいたがドーブルが使ってきたのは『ダークホール』

ナーフされて『スケッチ』でコピーしても使えなくなっている筈なのにナーフされる前と効果は一緒なのかフローゼルとエレブーの背後に黒い穴が出現し2体を飲み込み『ねむり』状態にした

 

「なっ、なんだこの技は!?」

 

「『ダークホール』……相手を眠らせる『あく』タイプの技だが『さいみんじゅつ』と違ってダブルバトルとかで両方を眠らせることが出来る。ダークライ専用技だ」

 

「ダークライ専用技なのにどうしてドーブルが使える!?」

 

「馬鹿野郎……ドーブルが唯一使える技がなんなのか忘れたのか?」

 

「っ……『スケッチ』……」

 

「そう……ドーブルは基本的には使うことが出来ない技が存在しないと言っても良いぐらいにほぼ全ての技を覚えるんだ。『ブラストバーン』だろうが『テクスチャー2』だろうが『あくうせつだん』だろうがなんでも覚える」

 

「起きろ!エレブー!」

 

「フローゼル、目を覚ませ!」

 

「ユキノオー『ぜったいれいど』」

 

ドーブルが如何にしておそろしいポケモンなのかの解説を入れた後にシンジはエレブーに起きる様に言う。

フローゼルにも目を覚ませと声をかけるのだが簡単に目を覚まさない……眠っていて完全に無防備になっている2体に『ぜったいれいど』が襲い戦闘不能になった。

 

「エレブー、戦闘不能!フローゼル、戦闘不能!」

 

「いぇーい、勝った」

 

「やったね!私達のコンビネーションの勝ちだよ!」

 

エレブーとフローゼルはなす術無く倒された。

アランは気軽に優勝したと手を挙げる。スズナは勝てたことを喜ぶ……

 

「負け、か……」

 

相手もガチじゃない、自分もガチじゃない。

真剣にやっているバトルじゃねえのは分かっているのだが負けちまった事を実感すると悔しいと思う。

ドーブルを相手にもっと速い手で潰した方が良かったんじゃねえのかと後悔はしない……オレが選んだ手だ、それでミスをしたのは全てはオレの責任だ……だからこの負けは仕方ないと受け入れてあの時ああすればこうすればよかったという沼に嵌るような考えは持たない。

 

「いや〜……アラモスタウンに寄って正解だった」

 

「お前……まさか……」

 

「ああ、ダークライから『スケッチ』させてもらった……『ゆびをふる』ガチャで引き当てても良いんだがダークライに会える場所だからそっちで『スケッチ』した方が確実に『ダークホール』を覚えるだろうなとな」

 

「ナーフされてるとか考えなかったのか?」

 

「なに言ってんだ『ふゆう』ゲンガーとかもいるんだからナーフされてない可能性もあるんだぞ」

 

アランがアラモスタウンに向かっていたのは『ダークホール』をドーブルに覚えさせる為だった。

ダークライにしか使えない技の筈なのに普通に使いこなして……『ダークホール』とかが使えるドーブルはぶっ壊れだろう。

ヨスガシティタッグバトル大会を優勝したのはアラン&スズナのペア……優勝賞品のやすらぎのスズは2人に持っていかれる。

 

「お前も負ける時には負けるのだな」

 

「今回は例外だ」

 

「見苦しい言い訳だぞ……」

 

ルカリオはオレがしっかりと負けるところを見るのが初だったりする。

オレだって無敵でも無敗でもない、負けるところは負けているが……今回に関してはマジで例外だ。

 

「ヨスガジムのジムリーダー、帰ってきてないわね……どうする?」

 

ヨスガシティタッグバトル大会を終えたので一回集まる。情報収集をするのだがジムリーダーのメリッサが帰ってきていない。

ここで一旦ジムリーダーを待つ?とセレナは聞いてくるのでどうすべきかと考える。

 

「でしたらトバリシティのトバリジムに挑むのはどうでしょう?」

 

「うわ!?」

 

「失礼……トバリシティのトバリジムがありますよ」

 

「クククッ……ま、そこしかねえよな」

 

「セレナさん、今回は情けないところを見せてしまいましたがシンオウリーグをお楽しみください……シンオウリーグでは必ず優勝をしてみせましょう」

 

「えっと……コウヘイ?」

 

「はい」

 

トバリジムに挑んではどうだろうかと提案をしてくるコウヘイ。

ヨスガジムが無理だったらそれしか道は無いなと思っているのだが……コウヘイはなんかカッコつけている。

セレナに対してカッコいいところを見せたいという気持ちが伝わり……セレナは察した。なにをするんだとオレの手を引っ張って……オレの耳を甘噛みした。

 

「私はサトシ一筋だから……」

 

「……………………………………」

 

コウヘイは真っ白な灰になって消え去った。

 

「なにやってんだセレナ!そこはコウヘイに思わせぶりな好感度を高めた後に、私が好きなのサトシだけど?って言うのが最高なんだろう!」

 

そしてアランがゲスい事を言いやがったので腹パンを叩き込んで沈める。

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