闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「ここがトバリシティか」
シンオウ地方随一の大都会であるトバリシティに辿り着いた。
トバリシティのトバリジムは何処にあるのか、いや、それよりもポケモンセンターが大事だな。
ポケモンセンターがどの辺にあるのだろうかと探しているとジムリーダーのスモモとルカリオが仲良く走っていた……と思えばルカリオがスモモに向かって『はどうだん』を放ちスモモはそれを回避した
「あ、危ない!?」
回避した先にはオレが居た。
スモモは危ないと言うのだがオレは靴のギアを調整し足をパリパリと光らせる。
「キック力増強シュート!」
キンセツジムのジムリーダー、テッセンから貰ったキック力増強シューズ。
ここが使い時だと飛んできた『はどうだん』に向かって蹴り返せばスモモのルカリオに命中し受け止めようとするが弾かれた。
キック力増強シューズのシュートを受け止めたければゴッドハンドXぐらいを覚えてくるもんだな。
「す、すみません!」
「すみませんじゃねえだろう、オレだったから良かったものの特訓するなら場所を選べよ」
「ほ、ホントにすみませんでした!」
「バゥッ!バォゥ!」
「む……なにやらお前に怒っているみたいだな」
「え?ルカリオが喋った!?」
怒りを顕にしているルカリオ。オレのルカリオがスモモに対して怒っているぞと言えばルカリオが喋ったことに関して驚く。
ルカリオを持っているトレーナーだからとルカリオは迷いなく語り掛けているな……
「レブ?」
「……お前はシンジのエレブーか?何故ここに居る?」
「シンジ……」
スモモのルカリオが怒っているのを感じているとエレブーが現れた。
ルカリオがシンジのエレブーだと見抜けば何故ここに居るのかを聞くのだがスモモは浮かない顔をしている。
エレブーはニヤニヤとスモモを見ている……なんか余計な事をした感じかコイツは?
「コラ!エレブー!なにやってんだ?」
「レブ!?」
「まさかスモモの事をバカに……君達は!?」
「貴方は?」
「俺はレイジ……君達がよく知っているシンジの兄さ」
「シンジのお兄さん!?……あ、そう言えばシンジはトバリシティ出身だったわね」
「そう、ここはシンジの実家の育て屋さんさ……どうやらトバリシティに来たばっかみたいだね」
エレブーを叱りつける1人の男が現れた。
何者かと思えばシンジの兄、レイジさんだったみたいでレイジさんはこっちがトバリシティに来たばっかだと察する。
「ジムリーダーのスモモだな……明日にジム戦を申し込む」
「……すみません……ジム戦は出来ないです」
「バゥッ!!バォウ!」
「……ポケモンというよりはお前が不調か……」
とりあえずジムリーダーが居るのでジム戦を申し込めばジム戦を受けてくれない。
スモモのルカリオはそれを聞いて怒っておりルカリオはポケモンでなくスモモが不調である事を見抜く。
すみませんと頭を下げるスモモが走り去っていき、レイジさんがゆっくりしていきなよと饗してくれた。
「レイジさんは育て屋さんをしているんですね」
「ああ……昔は色々な地方を巡ってジムバッジを集めて地方リーグに出場していたりしたんだけどね」
珈琲を口にして気分を落ち着かせる。
タケシがレイジさんが育て屋をしていることを言えば昔を少しだけ語る。
ウィングバッジやバランスバッジ等の各地方でゲットすることが出来るジムバッジが額縁に飾られていた。
8個あるってことは地方リーグの出場権を手に入れている……が、バトルフロンティアのフロンティアシンボルの数が6つだった。最後のフロンティアシンボル、ブレイブシンボルは入っておらず飾られている……タケシはその事に気付くがセレナは気付かない。
「シンジは……なんというか……」
「ああ、言葉を濁さなくていいよ。アイツの減らず口は今に始まったことじゃないし、シンジにはシンジのやり方がある……あ、そうだ!シンジが手放したヒコザルをサトシくんがゲットしたんだってね!見せてくれないかい?」
シンジは色々とキツい物言いをしている云々を言おうとするセレナだが一応は兄なので気まずくて言えない。
だがレイジさんはシンジのやり方を知っていてシンジにはシンジのやり方があるからそれを真っ向から否定することはしなかった。
こんな爽やか系なお兄さんなのにどうしてシンジはああなったんだろうと思っているとヒコザルについて聞いてくるのでモンスターボールからモウカザルを出した。
「モウキャ!」
「モウカザル……そうか、ヒコザルが進化したんだね」
「……シンジのやり方でモウカザル……いや、ヒコザルは精神的に追い込まれていた……少しだけ肩の力を抜いたらヒコザルはあっという間にモウカザルに進化した」
レイジさんはヒコザルがモウカザルに進化したことを喜んだ。
モウカザルもレイジさんのことを知っているのか久しぶりのレイジさんだと喜びここが育て屋だと気付く。
オレは少しだけ肩の力を抜いたらモウカザルに進化したことを言えばレイジさんは「やっぱりか」と呟いた。
「やっぱりって……シンジのやり方を」
「ああ……ポケモン達に過酷な特訓をさせているのは知っている。その中でもモウカザル、ヒコザルが特に過酷で過酷を通り越して酷いってのも」
「なにか兄として間違ってる!って言わなかったんですか?シンジのやり方は……なんというか急すぎます」
「……シンジは焦っているんだよ」
シンジのやり方が間違っている!とは否定せず、急すぎると感じているセレナ。
兄のレイジさんからなにか言わないのか聞いてみればレイジさんは深刻そうな顔をしてシンジが焦っている事を教えてくれた。
「アイツはナエトルを貰ってホウエン、ジョウト、カントーの順番で旅をしてきた。自分なりのバトルスタイルを模索しながら……自分が使えないと分かれば直ぐに切り捨てるやり方は旅をしながら学んだ事で……シンジはホウエンリーグベスト8,ジョウトリーグ3位、ポケモンリーグ・セキエイ大会準優勝……見る人が見れば輝かしい実績だけど、シンジが欲しいのはそれじゃなかった」
「優勝、ですね……ポケモンリーグに出る以上は勝たないといけないですから」
「ああ……それと、サトシくんに対して激しく嫉妬している、それもあるかな」
なにがなんでも優勝してみせる、シンジが欲しいのは頑張ったという言葉でなく優勝したという実績だ。
セレナは勝たなければ意味が無い世界なのを知っているから優勝出来ていない事を気にしているがそれ以上にオレに対して嫉妬している、その事についてレイジさんは語る。
「クククッ……嫉妬したところでなんも変わらねえ、むしろ自分のペースを乱すってもんだぜ……」
「仕方がない事だとオレは思うよ……シンジとサトシくんは同じ時期にポケモンを貰った。サトシくんは破竹の勢いでポケモンリーグを3回も優勝した。それに対してシンジは入賞する程度の実力……例年だったらシンジは確かな実績を持っているトレーナーになる。でも、サトシくんという怪物のせいで霞んでしまってる」
シンジの事をレイジさんはしっかりと見ている。
シンジが焦っている事をレイジさんは見抜いている……その主な原因がオレだ……自分がまだ成功していないのをシンジが気にしており、それが余計に焦りを生み出している。
「シンジは才能がある。真面目な性格で……ちょっと硬いところがあるけども、このままだとシンジが潰れそうな気がするんだ」
「……シンジが潰れるか潰れないかは自己責任だ……アイツがやらせている過酷な特訓に一部のポケモン達はついて行っている。ついていく事が出来たポケモン達は他を寄せ付けない圧倒的な力を得ているんだ。シンプルに間違いとは言い切れねえ……」
「サトシくんはシンジのやり方を否定しないんだね」
「否定しないってよりも余裕が無くなっている奴でなんとも言えない。このまま自滅するか心を変えるかのどっちかでそこを決めるのはシンジ自身だ……それでも心配だって言うならレイジさん、あんたがシンジに対してなにか言ってやるしかない。オレがなにを言ったとしてもただの嫌味にしか聞こえない」
シンジのやり方=間違っているとは思っていない。
シンジにはシンジなりのやり方がある……だがもうちょっと優しさがないとどうしようもない。
「そういえばスモモがシンジの名前を出した時に困惑していたが……」
「……シンジは
あいつ、ホントに暴言製造機だな。
もうちょっと言葉を選ぶってことを学んだほうが良いんじゃねえか?
「そうだ!サトシくん、オレとバトルをしてくれないかい?」
「まぁ、いいですよ」
「君に面白い技を見せてあげるよ」
面白い技がなんなのか……大体の技は知識としてあって教え方を知っているからな。
レイジさんとポケモンバトルをすることになり、育て屋のバトルフィールドに向かう。
エレブーの奴がちゃっかりとついてきているが気にしない。
「使用ポケモンは3体ずつのバトル!互いに1体戦い、それが終われば次のポケモンで行くルールで行こう!オレはコイツだ、マルノーム!」
「マァル」
「マルノームか……『どく』タイプを封じるにはお前がベストだ!頼んだぞ、ルカリオ」
「ああ!」
レイジさんの1体目はマルノームだった。
『どく』タイプのポケモンを相手にするのならばルカリオがいいとルカリオを出せばルカリオが闘志をメラメラと燃やしている。
「セオリー通りで来たか。でもコイツはどうだ?『たくわえる』」
「『りゅうのはどう』だ!」
『たくわえる』を使ってきたマルノーム……『どく』タイプの技が使えないから良い手なのか?
とりあえず様子見での『りゅうのはどう』を飛ばせば……マルノームは余裕で耐えてみせた
「あのマルノーム、中々にやるな」
「クククッ……コイツは面白え……ルカリオ、コイツは久々の本物だ」
『たくわえる』を使ったとは言えルカリオの『りゅうのはどう』を余裕で耐えた。
レイジさんはチャンピオンリーグ出場者クラスの実力を持っている。かなりレベルが高いマルノームなのが分かる。
ここ最近は腕自慢と言っても底が見えているつまらねえ奴等ばっかだったがコイツはマジで強い。
「マルノーム『アンコール』だ!」
「ノムノムノム!」
「……コイツは厄介だな……『りゅうのはどう』」
「『たくわえる』だ!」
『アンコール』でルカリオの技を封じてきた。
交代無しだから仕方がねえ事だと『りゅうのはどう』で攻めるが『たくわえる』で能力を更に上昇させる。
『はきだす』とかを使ってくるつもりか?いや、ルカリオにそれは効かない……
「『ボディプレス』を警戒しろ。攻撃は『りゅうのはどう』しか出来なくなったが回避という選択は出来るはずだ」
ルカリオに対する有効打、『ボディプレス』がある。
それを警戒しておくように言えばレイジさんは驚いた顔をする。自分がなにを狙っているのか見抜かれた……『どく』系の技が使えない相手=『はがね』タイプだから『かくとう』タイプの『ボディプレス』の1つや2つ会得していてもなんらおかしくはない。
「なるほど……コイツはおそろしい」
オレと対峙してなにかに気付くレイジさんだがなにに気付きなにを感じ取ったかは分からない。
オレと対戦しているからこそ分かるものがあるんだろうと納得している中でルカリオは素早く動く。
『たくわえる』は防御と特殊防御を上げる、マルノームは見ての通り鈍足であり『ボディプレス』を撃つのには集中しないといけない。
「サトシくん、君の読みは正しいよ。オレの狙いは『ボディプレス』……ただしそこに繋がるまでの過程が少し違う!マルノーム『はきだす』だ!」
「ノォオオオオム!」
「ルカリオ『りゅうのはどう』だ!」
マルノームが『はきだす』で『たくわえる』で蓄えていたものを一気に吐き出した。
こっちは『アンコール』で使える手は限られていると『りゅうのはどう』を放つのだが流石は色々と手間が掛かる『はきだす』
威力がかなりのもので『りゅうのはどう』で相殺するのが難しい拮抗した状態になっておりレイジさんはコレを待っていたと笑みを浮かべる
「『ボディプレス』」
「ルカリオ『りゅうのはどう』の軌道を逸らせ!」
「ああ!」
「なんだって!?」
『はきだす』の光線を相手にしているルカリオ。
その隙に『ボディプレス』で襲いかかってくるがルカリオは『りゅうのはどう』の軌道を変えた。
『はきだす』の攻撃の一部を受けるが『ボディプレス』で襲いかかってくるマルノームに『りゅうのはどう』を当てることに成功した。
「『はきだす』を受けるだなんて」
「クククッ……今のは危なかった……『はきだす』を受けるっていう作戦が、『はきだす』って技が『ノーマル』タイプである事が救いだった。威力が恐ろしく強くても『はがね』タイプのルカリオなら掠っても大したダメージにならねえ……『はきだす』に意地になって『ボディプレス』を受ける方が危険だ……」
己の身を多少は削ることぐらいは覚悟しなきゃならねえ。
ルカリオは見事にマルノームの『はきだす』を耐えきり『ボディプレス』を失敗に終わらせ……赤色のオーラを纏う。
『アンコール』状態が終わったという証だろう。
「ルカリオ『しんそく』だ!」
「バゥッ!」
「っ……スゴいな……話には聞いていたが凄まじいルカリオだね」
『しんそく』を叩き込みマルノームを戦闘不能にした。ルカリオのレベルが段違いだというのがレイジさんは肌で感じとった。
マルノームが戦闘不能になったから2体目のポケモンでポケモンバトルをすることに。
「いけ、モウカザル!」
「モウキャ!」
「モウカザルか。だったらオレはビーダルだ!」
「ビー」
2体目はこっちからだとモウカザルを出す。
レイジさんの2体目はビーダル……これまたレベルがかなり高いビーダルだが、それぐらいがちょうどいい。
「ビーダル『あくび』だ!」
「モウカザル『かえんほうしゃ』のカウンターシールドだ!」
「モウキャ!」
「なっ……『かえんほうしゃ』にこんな使い道があるのか……流石は神域の天才……『あくび』を軽々と当てさせてくれないか……」
開幕と同時に『あくび』を使うという恐ろしい事をしてくるレイジさん。
攻撃系以外の技もしっかりとしているがこっちも攻撃技を防御に使う様に特訓はしている。
『あくび』が使えないと分かればそう出てくるか……
「モウカザル『ちょうはつ』だ!」
「そう来るか……厄介だな……ビーダル『みずのはどう』撃ち上げろ!」
「ビィダァ!」
ビーダルは『みずのはどう』を撃ち上げた。
かなり高い位置に撃ち上げておりアレが地面に落ちればかなりの水飛沫が巻き起こるから当たるのは危険だ。
「ビーダル『ギガインパクト』だ!」
「モウカザル『マッハパンチ』」
ここで大技に出るビーダル。
ならばこちらもと『マッハパンチ』で対抗するが技の威力は『ギガインパクト』の方が上。
相性の上ではこちらが有利でほんの数秒拮抗したが直ぐに弾かれてしまい『ギガインパクト』が当たった。だがモウカザルは倒れなかった。
「モウカザル、っ!」
「デメリットはコレで回避さ!」
モウカザルに反動で動けなくなっているビーダルを攻撃しようとしてもらうがビーダルが撃ち上げた『みずのはどう』が今落ちてきた。
『みずのはどう』が水飛沫を上げてビーダルへの道のりを防いでいる。その間に反動で動けなくなるというデメリットが解消されていく……こういうのは地味に厄介だが仕掛けを知ってしまえば怖くはない。『みずのはどう』を警戒すればいいだけだ。
「ビーダル『みずのはどう』を打ち上げろ!」
「モウカザル『マッハパンチ』を『みずのはどう』に当てろ!」
「なんだって!?」
多少の身を削るぐらいの思いはしねえといけない。
モウカザルは撃ち上げた『みずのはどう』に向かって『マッハパンチ』を叩き込む。上から『マッハパンチ』を叩き込んだので下に『みずのはどう』の水が流れ落ちていく。
「『マッハパンチ』」
モウカザルの追撃の『マッハパンチ』がビーダルに叩き込まれる。
だがビーダルは倒れない……中々に鍛えているビーダルだがモウカザルの拳の射程範囲内に入った。『マッハパンチ』で近付けた。
「『インファイト』だ!」
モウカザルには『かくとう』タイプの大技『インファイト』を覚えさせている。
『インファイト』の猛ラッシュを叩き込むモウカザル……ビーダルをなんとかというところで倒すことに成功したがかなりボロボロになった。
「よくやった」
「モウキャ!」
「モウカザル……シンジの所に居た頃よりもイキイキとしているな……でも、オレも簡単には負けられない!」
「オレの3体目はコイツだ、ムクバード!」
「ムクバッ!」
「君に見せたいと言ったけど、コイツを待っていたんだ!いけ、ムクホーク!」
「ムクホォ!」
試合は3体目に突入し3体目のポケモン、オレはムクバードを出せばレイジさんはそれを待っていたとムクホークを出す。
ムクホークが翼を開いてクワッとムクバードを睨む。ムクホークの特性は『いかく』……ムクバードに『いかく』はちょっと厄介だ。
ムクホークはムックルの最終進化系だ……ムクホークはオレのムクバードよりも遥かに強い、それが分かる。
「ムクバード、飛べ!」
「ムクホーク、飛ぶんだ!」
互いに鳥ポケモン、空を飛ぶことが出来るが売りのポケモン……互いに空を飛んだが
「厄介だな……」
「コレは……危険ね」
「ああ……『ひこう』タイプ、特に鳥ポケモン同士の対決になったらどちらが背後を奪うことが出来るかどうかが鍵になる。ムクホークはムクバードの進化系……パワー、スピード、全てがムクバードの上位互換だ」
厄介だなと感じ取ればセレナも危険だと感じ取りタケシは頷く。
空中戦は基本的にはどうやって背後を奪うか、特に戦闘機とかは背後の奪い合いの世界だ。
ムクホークと言うムクバードの完全な上位互換、スペックの上でムクバードは負けているのでテクニックで誤魔化すしかない。
「君にはこの技を見てほしいんだ!ムクホーク『ブレイブバード』だ!」
レイジさんは一気に勝負を決めに来た。
素早さを一気に上げてきて突撃してくるムクホーク……教えたい技があるってのはやっぱり『ブレイブバード』……
「ムクバード『ブレイブバード』だ!」
「なっ!?」
「サトシはとっくの昔に『ブレイブバード』を覚えさせてるわよ!」
ムクバードで『ブレイブバード』で対抗する。
オレに『ブレイブバード』を教えたかったんだろうがそれは知っていると『ブレイブバード』で対抗する。
ぶつかり合うムクバードの『ブレイブバード』とムクホークの『ブレイブバード』……撃墜したのはムクバードだった。
「……やっぱ『いかく』ムクホーク強えな……」
ムクホークが序盤鳥ポケモンの中で頭が抜けている理由が嫌でも分かる。
強特性の『いかく』に高い攻撃と素早さ、更には『ブレイブバード』を覚える……弱点らしい弱点はあるがそれを除いても充分なまでに強い武器を持っている。
「まさかもう『ブレイブバード』を覚えているだなんて……」
「クククッ……自分のポケモンをどういう風に鍛えていけばいいのか、そういう考えはしているさ……」
「ムクホォ……」
「大丈夫か、ムクホーク……オレのムクホークの特性は『いかく』攻撃力を下げる……それなのにムクバードの『ブレイブバード』を受けてここまでダメージを受けるだなんて……」
「オレのムクバードはただのムクバードじゃない『すてみ』のムクバード、『ブレイブバード』との相性は良くて『いかく』込みでもかなりの威力は出るさ」
自分のムクホークが思った以上にダメージを受けており予想外と驚いているレイジさん。
ここまでの威力があるならば『すてみ』ムックルを厳選して正解だったなと感じる。
「コレがサトシくんか……シンジが焦るのも無理はないな……」
オレの強さを直で感じ取ったレイジさん。
シンジが焦っているのは当然と言えば当然と納得をしている。
「エレブー、シンジのライバルはやっぱりスゴい奴だぞ」
「レブ……」
一連のやり取りを見ていたエレブーは静かに闘志を燃やしていた。
自分で今ここで挑んでもやられるのは目に見えている。だから今は鍛えるのに集中するんだという思いを感じた。
意外と理知的なところがあるな。