闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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箸休め回的なの


怒らせたな オコリザル

 

「オーキド博士、ジムバッジを4個ゲットしました……コレでやっと折り返し地点です」

 

オーキド博士にゴールドバッジをゲットした事を報告する。

テレビ電話でバッジケースを見せると画面の向こうのオーキド博士は茶を啜り羊羹を口にする。

 

『ビリッケツじゃ!』

 

「……」

 

オーキド博士から出た言葉はオレがビリであるという事実だった。

 

『ポケモンをゲットした数もジムバッジを集める速度もお前さんが1番のビリ、シゲル達は既に5つのジムバッジをゲットしておる。それに加えてシゲルは50体以上もポケモンをゲットしておる。お前さん、ホントに大丈夫か?』

 

「いや、オレが遅いんじゃないんですって。シゲル達が早いんです」

 

『ゲンガーとヒトカゲをゲットして以降に新たにポケモンをゲットしたという話も聞かん、そろそろパーティをしっかりせねばならぬぞ』

 

「それについてはボチボチと……またポケモンをゲットしたりバッジを手に入れたら報告しますね」

 

色々とダメだしされこのまま行けば長い説教コースが待ち受けている。そういうのはごめんだと電話を切った。

 

「ライバル達に追い抜かされてるわね……でも、バッジは順調に集まってるし気を落とさなくていいわ!」

 

「まぁ……ゴールに辿り着くのは今すぐじゃなくてもいいか」

 

セキエイ大会までまだまだ時間がある。今すぐにジムバッジを8個集めればいいってものじゃない。

セレナなりの励ましのフォローを入れてくれるのだがもとからその辺は気にしていないことだ。

 

「でも、サトシってあんまりポケモンをゲットしようとしないわよね。野生のポケモンに出会っても図鑑を開いているだけだし、ゲットする機会は幾らでもあるような気も……」

 

「確かにゲットする機会は幾らでもあったさ……ただオレの目的は図鑑を埋める事じゃない、ポケモンバトルだ。だから欲しいって思えるポケモン以外はゲットするつもりはない」

 

「でもその結果が手持ち4体は流石にマズいわよ、出場資格の6体を満たしてないんだから」

 

「そうだな……」

 

「『みず』タイプのゲコガシラ、『じめん』タイプのサンドパン、『ゴースト』『どく』タイプのゲンガー、『ほのお』タイプのヒトカゲ……バランスはいいけど足りない要素が多いわね」

 

「狙っているポケモンは居ないわけじゃない……だが、オーキド博士達の言うことにも一理はあるし、いい加減に1体ぐらいはゲットするか」

 

狙っているポケモンを無事にゲットすることが出来ればパーティは完成するが、それだけでポケモンリーグが乗り切れるほど甘くはない。サブのポケモン達もそろそろ取り揃えておかないといけない。別にセキエイ大会だけが全てじゃないのは自覚しているがやる以上は備えておくのが筋だろう。

 

「ブギッ!」

 

「マンキーか」

 

「ええっと……『かくとう』タイプのポケモンね!サトシが持ってないポケモンだしゲットしたらどうかしら?」

 

「そうだな」

 

タマムシシティのルートをちょっと離れて荒野にやって来た

何処かにポケモンは居ないのかとセレナと手分けしてポケモン図鑑を開いて調べてみるとマンキーを発見した。

『かくとう』タイプのポケモンを1体も持っていないのでセレナはゲットすることを勧めるのでモンスターボールを取り出した。

 

「いけ、モンスターボール!」

 

「ブギャ!?」

 

「え、いきなり!?」

 

開幕モンスターボール投げは真のポケモントレーナーの嗜みだ。

モンスターボールを投げればマンキーに命中してマンキーはモンスターボールの中に入りコロンコロンとボールが揺れるが……ゲットすることは出来なかった。

 

「サトシ、先ずはポケモンバトルをして弱らせてからじゃないと」

 

友情ゲットが当たり前のサトシに向かってその言葉は意味は無い。

そう言いたいがオレはマサラタウンのサトシではないので潔くポケモンバトルをしてマンキーをゲットするかと思えばマンキーが怒っていた。

 

「ブギャアア!!」

 

『マンキーは1度怒れば3日3晩鎮まらないと言う』

 

「怒らせた、サトシ!」

 

「なに、オレにはコイツがいる。頼んだぞ、ゲンガー!」

 

「ゲン!」

 

オレがボールを投げた事で怒りを顕にするマンキー。ポケモン図鑑に怒れば手を付けられない云々の説明を受ければセレナは慌てる。

確かに暴れているマンキーは凶暴かもしれないがオレにはゲンガーがいる。ゲンガーを出せば睨み合う2匹

 

「ブギャアア!!」

 

「ゲンゲン!」

 

「こうしときゃ効果は0だ」

 

「そっか『かくとう』タイプと『ノーマル』タイプの技は『ゴースト』タイプのゲンガーに通じないから」

 

先に動いたのはマンキーだった。マンキーは『みだれひっかき』で攻めてくるがゲンガーを透過した。

ここでセレナはゲンガーを出した意味を理解する。本格的な特訓をしていなければ3色パンチは勿論覚えていないしマンキーの時点でゲンガーに当てれる技には限りがある。

 

「ブギャア!ブギャア!ブギャア!!!!」

 

「無駄だ、今のお前じゃどうにもならねえ」

 

マンキーは『からてチョップ』や『けたぐり』『メガトンパンチ』等を試すのだがゲンガーを透過する。

徐々に徐々に怒りのボルテージが上がっていくマンキーに対してニヤリと笑みを浮かびあげて笑うゲンガー。

 

「ゲンガー『シャドーボール』だ!」

 

向こうは頭に血が上っている。そろそろこちら側が攻める番だと『シャドーボール』を放つ。

『ノーマル』タイプに『ゴースト』タイプの『シャドーボール』ぶつけても効果は無いのに『かくとう』タイプのポケモンに『シャドーボール』ぶつければダメージがある……謎だな。マンキーはゲンガーの『シャドーボール』を真正面から受ける……が、直ぐに立ち上がる。思った以上に頑丈なマンキー

 

「ブギャア!!!」

 

「クククッ……諦めねえのは構わねえが、相手をよく見ることだな」

 

『メガトンキック』でゲンガーを蹴り飛ばそうとするがゲンガーを透過した。

『シャドーボール』を真正面から受けて立ち上がる根性は見事だが、ゲンガーに対してその技は通じない。

流石に『ノーマル』と『かくとう』技が通じないものだと認識してくれるかと思えばマンキーは眩い光に身を包んだ。

 

「ブギャア!!」

 

「進化した!?」

 

「怒りのボルテージMAXにしてそれを進化のエネルギーに換算したんだろう……此処で進化するのはいいことだが、ゲンガーに対して有効打になる技が一切無いのはマンキーの時点で」

 

「ぶぎゃあ!!」

 

「うぉ!?」

 

マンキーの時点で突破することが出来ないのは丸わかりだと言おうとすればゲンガーに対して『メガトンキック』を入れようとするオコリザル。当然だが透過するのだが進行方向上的にオレが居たので危うく『メガトンキック』をくらいそうになった。

野生のポケモンとのポケモンバトルだからこういう事はあってもなんらおかしくはないのだが、オコリザルはコレをキッカケに確信した。

 

「ブギャ!」

 

「きゃあ!?」

 

「おい……それは色々とズルだろう」

 

オコリザルはセレナに向かって飛びかかった。

セレナは悲鳴を上げるので特殊金属で出来た警棒を取り出してオコリザルからセレナを守るが、トレーナーへのダイレクトアタックなんて反則だ。レジェンズアルセウスぐらいでしか許されない行為をするんじゃねえ。

 

「ゲンガ!」

 

「ブギャ!」

 

「この野郎……」

 

ゲンガーが対戦相手は自分だと『シャドーボール』を撃ってくれるが、オコリザルは回避する。

なにをしてくるのかと思えばゲンガーを無視してオレに殴りかかってくるオコリザル、何でもありのバトルって事かよ。

そっちがその気ならばこっちにだって考えがあるのだとゲンガーをボールに戻した。

 

「セレナ、オレの側から離れるなよ……あの野郎、完全にトレーナー狙いになってやがる」

 

場外乱闘とか卑怯だろうとは言わねえが、トレーナー狙いとはいい度胸だ。

ポケモン図鑑をポケットに入れて警棒を構えてセレナに注目をしていく……オレに喧嘩を挑んだんだから、やらせてもらうぞ。

 

「ブギャア!」

 

オコリザルは『メガトンパンチ』で殴りかかる。

それは読めているのだと警棒を斜めにして弾いてオコリザルの背後に回り込み逆手持ちの状態の警棒をオコリザルに叩きつける。

オコリザルは怯んだのかと思ったが怒りのボルテージを更に上げていく。常に怒り続けているポケモンだと時間に載っているが、これならばと文字通り目にも止まらない目にも見えない速度で右に左に移動してオコリザルを撹乱するがオコリザルは動揺しない。今までは攻撃が通じない相手だったが今度は攻撃が通じる相手だと移動するオレの呼吸に合わせて『メガトンパンチ』を入れようとする

 

「捕まえた」

 

先ずは受ける、メガトンパンチの拳の上に警棒を置いて重心を奪う。

オコリザルは体が上手く動かないと慌てるのだがもう遅いと警棒を切り替えしてオコリザルを空中に打ち上げ……真正面から叩きのめす。

 

「どうだ、受ける、崩す、斬るの龍飛剣は……って、聞こえてないか」

 

今ので確実に戦闘不能になった。

オコリザルをボコボコにしたがこのオコリザル、中々に強いな。ゲンガーの『シャドーボール』を何発か受けているのに立ち上がるし、オレの龍飛剣を喰らわせてやっと倒すことに成功したし……取りあえずはモンスターボールを投げればさっきと違ってあっさりとゲットする事に成功し、ポケモン図鑑を取り出す。

 

0057 オコリザル♂ ぶたざるポケモン 『かくとう』タイプ 特性『やるき』

『からてチョップ』『にらみつける』『メガトンパンチ』『メガトンキック』『みだれひっかき』『けたぐり』

 

「まぁ、こんなものか」

 

野生のオコリザルなのでなにか特別な技を覚えているのかもしれないと期待を抱いたが、普通に良い能力値をしているオコリザルだった。ゲットする事に成功したし、先ずは回復させるかとモンスターボールからオコリザルを出した。

 

「ブギャア!!!」

 

「地獄突き!!」

 

「ブギィ!?」

 

ボールからオコリザルを出せば案の定、暴れ回ろうとしているオコリザル。

どっちが上なのかを教えておかないといけないのだとオコリザルの顔に拳を叩き込めばオコリザルは一撃で戦闘不能になる。

 

「もうポケモンじゃなくてサトシが戦えばいいんじゃないかな」

 

「ポケモンより強い人間はこの世界にはそれなりにいる。オーキド博士なんてポケモン講座の度にポケモンの攻撃を受けて『ゴースト』タイプのポケモンに魂を肉体から外された事があって耐久力ならオレよりも上だぞ?」

 

オコリザルをポケモンバトルでゲットしたがセレナは遠い目をしている。

ポケモンとのポケモンバトルでポケモンをゲットした極々普通な事をしているだけだからなにも問題は無い。

 

「セレナ……細かいことは気にするな」

 

オレの身体能力がスーパーマサラ人だとしても最終的にはポケモンが戦うからなにも問題は無い。

オコリザルにいいキズぐすりをかけてダメージを回復させる。オコリザルは直ぐに回復したのだとアピールをする。

 

「次のジム戦にはお前にも出てもらうぞ、オコリザル」

 

次のジムはタマムシジム、『くさ』タイプのエキスパートだ。

オレの手持ちで『くさ』タイプに相性がいいのはゲンガーとヒトカゲで、ゲコガシラとサンドパンは『くさ』タイプのポケモンには弱い。『がむしゃら』戦法が通じたのはマチスのライチュウが素早い技を会得していなかったからで『がむしゃら』戦法は早々に使えない。タマムシジムは『くさ』タイプのポケモンで使用ポケモンは3体だ。オコリザルには先陣を切ってもらいたい。

取りあえずは3色パンチ、時間が無いから『ほのおのパンチ』だけを覚えさせるのだとヒトカゲをモンスターボールから出して『ほのおのパンチ』の特訓を始める。

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