闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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マスターボールとか言うチートアイテム

 

「ここがクラウンシティ……いい街だね」

 

「緑が枯れ果てても立ち直る強い街らしいな」

 

スズナと一緒に修行をし辿り着いたのはクラウンシティ。

嘗て緑が一瞬にして枯れ果てるという不可解な現象が起きたがそれでも街の人達やポケモンが頑張り枯れ果てた大地を蘇らせた。

ただ……どうして緑豊かな土地が枯れ果ててしまったのか、それだけが分からない永遠の謎らしい。

 

「このクラウンシティに行きたいって言ったけど、なんかあるの?」

 

「この街には護り神と言われている3体のポケモンが居るんだ」

 

「へ〜……ゲットするつもり?」

 

「いや、写真を納める程度にするつもりだ」

 

クラウンシティにやって来たのはこの街の護り神と言われるポケモン達を写真に納める事だ。

スズナはこの街の護り神と呼ばれているポケモンがどんなポケモンなのか気になっている。取りあえず事前に教えておくかと思っているとハルカと遭遇する。

 

「アラン、アランじゃない!」

 

「ハルカか……って、お前今カントー地方で冒険してるんじゃないのか?」

 

俺を見て驚くハルカ。

カントー地方を冒険しているのにどうしてシンオウ地方に居るのかを聞けばコンテストリボンが入っているリボンケースを見せた。

コンテストリボンが3つ入っている……サトシと一緒に居なくなってから大丈夫かと心配だったがなんとかなってるみたいだな。

 

「実はね、今度シンオウ地方でミクリカップが開かれるのよ!」

 

「ミクリカップ?」

 

「ポケモンコンテストの1つでコンテストマスターのミクリさんが審査員を務めるんだよ。ミクリカップの優勝リボンはどの地方のポケモンコンテストのリボンとしてもカウントできるの」

 

「ほぉ〜……でも、クラウンシティで開催されるって聞いてないぞ?」

 

ハルカとスズナが軽く自己紹介をした後になんでここに居るのかを教えてくれる。

ミクリカップに出場する為にシンオウ地方に足を運ぶとは凄まじい行動力だがクラウンシティで開催されるとは聞いていない。

ポケモンコンテストが開催されるという告知のポスターらしいポスターは何処にも無い。

 

「ミクリカップはシンジ湖の近くで開催されるわ」

 

「……じゃあ、向かわないといけないけど……なんでクラウンシティに?」

 

「フッフーン!私も私なりに調べて見つけたのよ!このマスターボールに相応しいポケモンを!」

 

「お前……まさか……」

 

「そう!スイクンをゲットするわ!」

 

なんでクラウンシティに居るのかを疑問に抱くスズナ。

ハルカは笑みを浮かべてマスターボールを取り出す。こんなレア物を持っていたのかと驚くが、マスターボールに相応しいポケモンを見つけたと言っており、このクラウンシティに居る……このクラウンシティにマスターボールを使う価値があるポケモンと言えばあの3体しか居ない。

 

「ス、スイクン!?スイクンが居るの!?」

 

「ええ、この街の近くで度々見られているわ!サトシのスイクンを見たとき、こんなにも美しいポケモンが居るんだってメロメロになって……絶対に何処かでゲットしたいって思ってたの!」

 

やっぱりサトシのスイクンに魅了されたか。ハルカはデカい胸を張ってスイクンをゲットしてみせると言い張る。

マスターボールがあるからボールを当てることさえ成功すればスイクンを手に入れることが出来る……

 

「ハルカ……覚悟は出来てるんだろうな?」

 

「……え?」

 

「伝説のポケモンと言えばポケモンを売り捌く悪い奴らにとっては喉から手が出るほどに欲しいポケモンだ。サトシは知ってるか知らないかは分からないが、オーキド博士の研究所にロケット団がポケモンを盗みに入って研究所に居たサトシのポケモン達が撃退している……その時に集中してスイクンが狙われた」

 

見た目からして人をメロメロにする魔性の魅力を秘めているスイクン。

何処に居るのかが分からずデータから算出しても即座に逃亡するからゲットするのは不可能だと言われている。

サトシの場合はスイクンがサトシのことを気に入りサトシに対して挑戦権を与えたからゲットすることが出来たが、普通はゲットできない……え、例の伝説厨は?……奴の話はするな。あの後にライコウを捕まえたと思うけど。

 

「伝説のポケモンは強いがゲットした分それ相応の責任が伴う……覚悟は出来ているんだろうな?」

 

「…………ポケモンを使って悪いことを企む人達は見てきたわ!でもそれでもスイクンはゲットしたいかも!」

 

「そうか……じゃあ、手伝ってやるよ」

 

「……え?アラン?3体のポケモンは?」

 

「スイクン、エンテイ、ライコウの3体がこの街の護り神なんだ……俺は軽く写真をパシャっと納めたい」

 

ハルカのスイクンゲットを手伝うと言えばスズナが本来の目的である3体のポケモンを見ることは?と聞いてくる。

スイクン、エンテイ、ライコウの3体がこの街の護り神……ゲットするつもりは無いので写真をパシャっと納めたい。

その3体がこの街の近くに居るんだとスズナは驚いたが……スズナもスズナで色々と反則なポケモンを持っている。テンガン山でゲットしたレジアイスとか最近ゲットしたフリーザーとか……色々と魔改造し過ぎたと思っているが、シンオウ地方最強のジムリーダーを目指しているし近い将来に起きる大会に向かってポケモンを育成したいと言っているから魔改造した事は後悔しない。サトシがキッサキジムを挑むつもりだろうがサトシなら突破できる。シンジは知らない。

 

「スイクンと言えば北風が吹くと現れると言われている。そして汚い水を綺麗にする不思議な力も持っている……『みず』タイプのポケモンでもあるから水辺に居る可能性が高い……ところで対策はしてるのか?彼奴等初手で逃げるぞ」

 

クラウンシティ近くの池にやって来た。

汚くない水だからスイクンが現れる可能性は低かったりするがその前にハルカに確認を取る。

スイクン達は出会ったとしても居なくなる。ゲットするためには逃げることが出来なくなる技を覚えさせないといけない。

 

「大丈夫よ!出てきて、ヨノワール!」

 

「ノワァ」

 

「『くろいまなざし』か……まぁ、マスターボールがあるから一手あれば充分か」

 

ハルカがサマヨールを進化させたヨノワールを出した。

『くろいまなざし』で逃げれなくさせる……が、スイクン達は『ほえる』を覚えている可能性が高い。

スイクン達の対策はバッチリだ!っていう奴ほど『ほえる』で大体詰む……徘徊系の伝説のポケモンはクソだと思っている。

 

「う〜ん……とっても綺麗なところ……スイクンが居てもおかしくはなさそうだね」

 

池を観光するとスズナがいい場所だと頷く。

こういう所にスイクンが居るのは風情がある……が……風情があるだけでスイクンが居そうで居ない。

エンテイとかなら温泉がある火山地帯とかに居る傾向があったりするが、スイクンはちょっと分からない。

ハルカはヨノワールを出して何処か何処かとスイクンが出てこないかソワソワしていると……草むらが揺れ動く。

 

「スイクン!」

 

「……違ったみたいだね」

 

「む……君達はスイクンを探しているのかい?」

 

「はい……貴方は?」

 

「コーダイ、私はコーダイと言う」

 

……出たか……出てきてしまったか。

スイクン探しをしていると幻影の覇者ゾロアークに出てくる悪役、コーダイが現れた。

悪役と言ってもロケット団みたいな最初から悪いことをしているわけではない厄介な悪役

 

「コーダイって、コーダイネットワークの社長!?」

 

「ああ……っと、スイクンを探しているんだね……ふむ……」

 

スズナがまたすごい人と出会うことが出来たと驚いているとスイクンを探している事を知ったコーダイは空を見上げる。

コーダイは未来を予知する能力を持っている……その能力のおかげで巨万の富を生み出しているがその反面、厄介な事を起こした。

コーダイが空を見上げているが目の色が若干変わっている。スイクンが何処に居るのか予知しようとしていると……スイクンが現れた

 

「スイクン!……え、ちょっと待って……私の知っているスイクンと色が違うわ!」

 

「クラウンシティの護り神であるスイクン、エンテイ、ライコウは色違いなんだ」

 

「ちょうどいい所で出てきてくれたわね!いくわよ、ヨノワール!『くろいまなざし』」

 

「ノォウ!」

 

スイクンが出てきたのは最高だと『くろいまなざし』を使わせたハルカ。

『くろいまなざし』をスイクンは受けるのだが全く気にせず……『ハイドロポンプ』をコーダイに向かって放とうとする。

 

「ラプラス、防いで!」

 

特性が『ちょすい』のラプラスを出すスズナ。コーダイに向かって放たれた『ハイドロポンプ』を受け切る。

スイクンはコーダイに向かって敵意を向けている……が、それに気付いているのは俺だけだった。

 

「逃がしはしないかも!いけ、マスターボール!」

 

ハルカは迷いなくマスターボールを投げた。

マスターボールの開閉スイッチにスイクンは当たればスイクンは光線に包まれてマスターボールの中に入りマスターボールがコロンコロンと揺れてカチリと音が鳴った。

 

「スイクン、ゲットかもぉ!」

 

ハルカがクラウンスイクンをゲットした。殆どマスターボールの恩恵だろうがそれでもスイクンをゲットすることに成功した。

 

「おめでとう、スイクンをゲットすることが……っ!」

 

「グルォオオオウ!」

 

「ゴォオオオウ!!」

 

「ラ、ライコウとエンテイまで現れた……伝説のポケモンの色違い、アラン、撮らないと」

 

「いや、そんな暇は無い」

 

ライコウは『でんじほう』を撃ってくる。エンテイは『だいもんじ』を撃ってくる。

俺やハルカ、スズナに向けて撃ってくるのでなくコーダイに向かって撃ってきておりコーダイは攻撃が来るのは分かっているのだと回避した。

 

「な、なんで」

 

「一旦引くぞ!」

 

このままここにいれば大きな争いになる。この2体を相手にして勝てるには勝てるが、この2体を倒す必要性は無い。

一旦この場を引いてとクラウンシティに戻る……

 

「……コーダイさん……なにかした?」

 

「なにかとはなにかね?」

 

「スイクンもエンテイもライコウも明らかにコーダイさんを狙ってたわ。なにか過去に怒りを買うような真似をしたんじゃないの?」

 

「だからそのなにかとはなにかね?」

 

「それは……その……」

 

明らかにコーダイを狙っていたスイクン達。

スズナはその事に気付いてコーダイが3体に恨まれるような事をしたんじゃないのかと聞くがコーダイは知らぬ存ぜぬを通す。

スズナも何かがあったとは認識しているが具体的にはなにがあったかを当てることは出来ない。

 

「あ、スイクン」

 

「クォオオオン!!」

 

「っ、また!ラプラス、防いで!」

 

スイクンをゲットしたマスターボールが勝手に動き中からスイクンが出てきた。

またコーダイを襲おうとしているのでスズナが再びラプラスを出して攻撃を防ぐのだが明らかに変だと感じる。

コーダイはなにかを隠している……そのなにかを当てないとスイクン達が怒っている原因が分からねえ。

 

「……二十年ぐらい前にこの街の緑が枯れ果てたと言う話がある……あんた、それに関わってるんじゃないのか?」

 

「おいおい、私は見ての通り普通の起業家だよ?緑を枯れ果てさせる不思議な力なんて持っていない……世の中には超能力者なんかが居るが私は違う」

 

「…………」

 

真実を知っているがコイツは中々にボロを出さない。

ハルカがマスターボールにスイクンを入れる。スイクンは戻るのだが直ぐにマスターボールから飛び出る。

ハルカのポケモンが言うことを聞かないときが多々あるなと思いながらもどうすべきか

 

「伝説のポケモンは気高く時には気性が荒いと聞く。君が一人前のトレーナーになるのならばスイクンを従えさせなければならないぞ」

 

コーダイはそう言うと俺達から離れていった。

スイクンは鋭く睨んでいる……

 

「アラン、絶対になにかあったよね?」

 

「……心当たりはあるにはある……」

 

スズナがなにかがあったとなるが具体的にはなにがあったのか分からない。

俺になにかを知っているのかを聞くが、知っている……スイクン達もそれを知っているからコーダイを敵視している。

 

「スイクン……セレビィ」

 

「ッ!!」

 

セレビィが時渡りをした際に生まれる時の波紋、それに触れてコーダイは予知能力を手に入れた。

しかし最近になって予知能力が大幅に衰えており再び予知能力を手にする為にセレビィが現れるタイミングを狙っている。

スイクン達は全ての真実を知っている。俺がセレビィの名前を出せばどうしてそれをと驚いていたが、原作知識としか言えない。

 

「……スイクン、このままお前がただ一方的にコーダイを傷つけても意味は無い……タイミングを測るしかない」

 

「アラン、どういうこと?」

 

「……コーダイがこの土地を枯らしたんだ」

 

タイミングを測るしかないと言えば俺はすべてを知っているのだとスズナが聞いてくるので真実を語る。

コーダイがこの土地を枯らした。そう言われてもピンと来ていないので俺はセレビィに関するレポートを見せる。

セレビィが移動した際に生まれる時の波紋に触れれば予知能力を手に入れる事が出来るが代償として時の波紋が生まれた土地のエネルギーを枯らす。

 

「そんな事が……じゃあ、コーダイさんは予知能力を復活させる為にここに……でも、それをしたら」

 

「またクラウンシティの緑は枯れる」

 

「そんな!?アラン、どうにかできないの!?」

 

「……現行犯で捕まえるしかない」

 

セレビィが現れるのを待つしかない。

スイクンにセレビィが何時ぐらいに現れるのかを聞けば間もなく現れると教えてくれる。

ならばその間にとハンサムさんに連絡を入れる。コレは一種のオカルト案件だから少し厄介だぞと言われたが……セレビィが現れるところを予知したコーダイ。セレビィが現れたので時の波紋に触れようとするがそこを現場で取り押さえた。

緑を枯らせたのはコーダイが時の波紋に触れたから。1回目はともかく2回目は捕まえないといけない。無事に現場を押さえる事に成功した……が、コーダイは直接的に悪いことをしたわけじゃない。劇場版の出来事が起きる前に逮捕されたから裁くのは難しい……が、予知能力は近い内に完全に失われる。そうなればコーダイは釈放される。

 

「スイクン、ごめんね……なにも気付かなくて」

 

ハルカはスイクンが一方的にコーダイを敵視していることについて謝った。

悪いのはコーダイなのにスイクンが勝手な事をしていると疑ってしまった自分がいると深々と反省した。

スイクンはそんなハルカの姿勢を見て……紐みたいなヒラヒラした部分をハルカに向ける。

 

「スイクン……」

 

「クォン」

 

お前のおかげで悪事を未然に防ぐことが出来た、感謝する的な事を言っているスイクン。

ハルカにゲットされたが言うことを聞かないという展開になるかと思ったが今回の一件でスイクンは心を開いた……

 

「お前等はどうするんだ?」

 

スイクンはハルカにゲットされた。ハルカのポケモンになるのを認めた。

エンテイとライコウもこっちを見ており、スイクンは近付いてハルカのポケモンとしてハルカと歩むと念話をしている。

この街の厄災は去っていった。護り神になりっぱなしじゃなくてもどうにかなる。スイクンが抜けてエンテイとライコウだけになってどうするかを聞けばこっちをジッと見つめる。

 

「あいにく、お前等はゲットするつもりは無い」

 

俺が自分に相応しいトレーナーなのかを見ようとしているので俺はカメラで貴重な色違いの3犬を納める。

最初からコレが目的だったと貴重な色違いの3犬を納める……エンテイとライコウは自分達に相応しいトレーナーが来るのを待つみたいだ。

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