闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「お〜ここがリッシ湖のレイクリゾートね!」
リッシ湖のレイクリゾートにやってきた。
何故にやってきたかと言えばスズナがここならば会いたい人物に会えると言っていたから。
リッシ湖のレイクリゾートは……スゴく豪華……なんというか金持ちオーラが半端じゃなくて一般人がこんなところに来るんじゃねえ!と言っているみたいなもんだ。
「それでスズナ、会いたいってのは誰なんだ?」
「同じキッサキシティ出身の後輩よ!ポケモンコーディネーターをやっててミクリカップになら絶対に出場するから……」
スズナが会いたい人物は後輩だった。
ミクリカップになら絶対に出場すると確信をしている……それほどまでにミクリカップがコーディネーターの憧れの的なんだろう。
リッシ湖のレイクリゾートは金持ちが居るからなんか近づくなオーラと言うか一般人が来ちゃいけねえオーラが出ているが一応はコーディネーターが宿泊する事が出来る施設があるみたいだ。
「あ、ノゾッち!」
「先輩……って、先輩!?」
「やっぱりミクリカップに出るよね」
目当ての人物は居るかとポケモン達を調整しているコーディネーターが集っている場所に向かう。
スズナは探し人は何処に居るかとキョロキョロと見回した結果見つかった。後輩のボーイッシュなコーディネーター、ノゾミが。
やっぱりミクリカップに出るんだねと納得をしているスズナだがノゾミはどうしてここにと驚いていた。
「先輩、ジムはどうしたんですか?」
「一旦休業中、それでも挑みたい人が居るなら受けるで……今は修行の旅に出ているのよ」
「修行の旅?……先輩はジムリーダーでトレーナーズスクールの講師をしてるのにですか?」
「……ノゾッち……世界って物凄く広いの……キッサキシティで井の中のニョロトノだったのを思い知らされたの。アランに」
「……思い知らせたもなにも普通にバトルとかしただけなんだが」
ノゾミがどうしてスズナが旅をしているんだと聞いてくるのでスズナは修行していると語る。
既にジムリーダーで充分なまでに実力を持っているのにと思っているとスズナは何処か悔しそうにしながら俺を見る。
「あんたは……」
「俺はアラン、ポケモン博士の助手をしていて今は研究に必要なポケモンを集めたり育てたりしている。キッサキシティを経由してシンオウ地方に入ってそこでスズナと出会ったんだ」
「アランはね、ホントにスゴいんだよ!……私がやっていたポケモンの勉強とかなんだったんだって思えるぐらいに……今までなぞなぞとかで問題を出してたりしてたけどそれじゃあ身につくものも身につかないって思い知らされたよ」
俺に気付いたノゾミ。一先ずは自己紹介をしておけばスズナは嬉しそうに俺がスゴいと言ってくれる。
スズナも素人なりにトレーナーズスクールをしていたが……何故かなぞなぞを出したりしている。発想力とか閃きとかそういうのを鍛えているつもりだろうが応用が出来るのは基礎がしっかりとしているから……まぁ、マサラタウンのサトシくんは基礎は全く出来てねえくせに応用とか変な技術を多く使う事が出来る。基礎がしっかりとしてねえからしょうもねえところで星を落とすし肝心なところで勝つことが出来ないし信じているだなんだの都合の良い言葉を使って現実をしっかりと見ようとしない情けねえところがあるからな。
「……アランだっけ?……先輩と一緒に旅をしてるんだね」
「まぁ、成り行き上そうなったな。ポケモンに関する知識を学びたいって言うから色々と教えている」
「……あんたが先輩に相応しいかどうか、見定めさせてもらうよ!」
「……ふ……」
スズナと一緒に旅をしている、先輩に相応しい男かどうかを見定めるという何様目線な事を言い出した。
ぶっちゃけスズナからついてきたいと言った。俺は別に断る理由は無かったから一緒に旅をしているのだがノゾミが勘違いをしている。
確かにスズナは美女だ。スタイルもいい……しかし俺には彼女が居るので下心らしい下心は一切無い。純粋な善意でポケモンバトル学を学ばせている。
「スズナに相応しいか……それを決めるのはお前じゃなくてスズナじゃないのか?スズナが選んだ男を頭ごなしに否定するつもりか?」
「え、アラン?」
「それを決めるのは確かに先輩だよ……でもね、情けない男だったら私が許せないんだよ!」
別にスズナの事はなんとも思っていない。いや、友人ぐらいの関係性だと思っており下心らしいものは無い。
しかしここは煽るのに最適だ。スズナは俺を選んでついてきたいと言った。それに関して否定はしなかった。スズナが選んだのにそれを否定するのかと言えば情けない男が先輩と一緒なのが認められないと断言する。
中々に男前な事を言うじゃんか。
「しかし相応しいって言うけども、俺はコーディネーターじゃないぞ。ポケモンコンテストのパフォーマンスもコンテストバトルもそれっぽいのならば出来るが本格的なのは真面目に修行しないと出来ない」
「素人相手にコンテストバトルを挑むなんて事はしないよ!純粋なポケモンバトルを挑む!」
「ノゾッち、アランは私よりも遥かに、それこそチャンピオンのシロナさんと互角に渡り合えて今度シンオウリーグで」
「スズナ、それトップシークレットだから言うな」
コーディネーターでもないのにコンテストバトルを挑んで勝ったとしても意味は無い。
スズナが言ってはいけないことを言おうとしたので取りあえず待ったをかけておきノゾミを見る。
「なにも素人にポケモンコンテストで挑もうだなんて思わないよ。先輩はポケモントレーナー、あんたもポケモントレーナー……ポケモンバトルで決着をつける!」
「それじゃあ俺の方が有利だぞ……スズナを相手に余裕で勝ったんだから」
コンテストバトルでなく通常のポケモンバトルで挑むというノゾミ。
通常のポケモンバトルでならば負けることはまず無い……チャンピオンクラスならともかくそこらのトレーナーに負けるほどに弱くはない。俺にとって物凄く有利な条件で流石にそれは無いんじゃないのかと思ったがノゾミはそれで構わないという。
「先輩を魅了したその強さ、見せてもらうよ!」
「ノゾッち……アラン、私とバトルをした時と同じルールで……見せてあげて、アランの実力を!」
「ああ……ポケモンバトルとなれば一切の手加減はしない」
話が変な方向に拗れている?いやいや、コレこそが玩具販売促進アニメの王道的な展開だ。
スズナが俺に実力を見せてあげてノゾミに認めさせると言う……いや〜大変だね!ただただ一緒に旅をしてポケモンバトル学を教えているだけの関係性をノゾミに認めてもらうのはホントに大変だね!でもポケモンバトルとなれば手を抜くわけにはいかない。接待のポケモンバトルも出来るが向こうがそういう事をしたら確実にキレるのは目に見えている。
「いけ、バシャーモ!」
「シャアモ!」
「いくよ、ムウマージ!」
「ムゥ!」
使用ポケモンは3体のシングルバトル、至ってシンプルでバトルフィールドも普通のバトルフィールドだ。
俺はバシャーモを出した。ノゾミはバシャーモと相性の良いムウマージを出してきた。コレで『かくとう』タイプの攻撃は封じれる。
「ムウマージ『サイコキネシス』」
「バシャーモ『まもる』」
試合開始と同時に動いた……『サイコキネシス』で堂々と攻めてきた。
バシャーモに『まもる』を使わせて『サイコキネシス』を防げば……バシャーモは赤色のオーラを身に纏う。
「バシャーモ『つるぎのまい』」
「ムウマージ『でんげきは』」
「『つるぎのまい』」
「っ……アラン、勝負する気があるの!?」
「ノゾッち、ダメだよ!アランのペースに乱されたら!もっと冷静に見ないと!」
ムウマージの攻撃を気にせずに『つるぎのまい』を2回積んだ。
攻撃するチャンスは確かにあったがそれでもムウマージを攻撃せずに『つるぎのまい』を積んだ。
攻撃を放棄して積み技を使う、この世界じゃあまり見ない事でノゾミはやる気があるのかを聞いてくる、と言うか怒っている。
攻撃を当てる機会を放棄してまで積んでいる、素人ならともかくそんなミスを犯すわけがと思っているのだがコレは立派な作戦だ。
「今回は使用ポケモンは3体だ……1体1体で倒すだけがポケモンバトルじゃねえ……コンテストバトルは1回につき1体、ポケモンの交代の概念が無いに等しいがポケモンバトルにはポケモンの交代の概念がある……バシャーモ『バトンタッチ』だ」
「っ!?」
狙いはコレにあると今まで溜めていたパワーをバトンにし、バシャーモはボールに戻る。
次に出すポケモンは既に決めている。スズナとやった時と同じ感じの試合展開で行くのだと俺のエースを構える
「いけ、リザードン」
「グォオオオウ!!」
俺の絶対的なエース、リザードン。
バシャーモが残したバトンを受け取ればバトンは拡散するが代わりにリザードンは真っ赤なオーラを身に纏う。
『バトンタッチ』で上げた能力上昇の効果をしっかりと引き継いでおり……今の時点でとてつもなく強いリザードンになっているだろうが、それでも手を緩めない。
「我が心に応えよ!キーストーン!進化を超えろ!メガシンカ!」
「ッ……メガリザードン……」
「ああ、コイツこそが俺のとっておき最強の切り札、メガリザードンXだ」
さっきのバシャーモも見るからに強かった。だが、俺のメガリザードンXは明らかにランクが、格というものが違う。
本業がポケモンコーディネーターのノゾミでも俺のメガリザードンXから伝わってくる圧倒的強者の風格を感じ取れた。
「リザードン『ドラゴンクロー』だ」
「っ、早い!ムウマージ、避けて!」
「遅い!」
メガリザードンXに『ドラゴンクロー』を指示すると物凄い速さで攻撃をする。
ムウマージに攻撃を回避するように言うがそれよりも早くにムウマージに『ドラゴンクロー』が当たる。そして戦闘不能になる。
「私のムウマージが……メガシンカしたからってここまでパワーが付くものなの?」
「いや『バトンタッチ』とメガリザードンXにメガシンカしたことで変化する特性『かたいツメ』のおかげだ」
「でも使ったのは『つるぎのまい』だけなのに」
「違うよ、ノゾッち……アランのバシャーモの特性は『かそく』、普通なら『もうか』だけどアランは死ぬ気で『かそく』のアチャモを探してバシャーモにまで育て上げたの。開幕に『まもる』で1回、『つるぎのまい』で2回素早さが上昇している……今のメガシンカしかリザードンは物凄く早くて圧倒的なパワーがある……私はこのメガリザードンXに負けたんだよ」
圧倒的なまでの強さを持っているメガリザードンX
パワーで勝負してはいけない、ならば素早さで勝負しないといけないがバシャーモの『かそく』が仕込まれた事により素早さが何段階も上昇している。そこからはもう一方的な蹂躙だった。
「『フレアドライブ』」
最大にまで高めていないが既に充分過ぎるパワーを持っているメガリザードンXの『フレアドライブ』。
ノゾミが2体目に出したキルリアを『フレアドライブ』の一撃で倒す、3体目に出てきたカラナクシも『フレアドライブ』で倒す。
リザードンに反動ダメージがあるが『はねやすめ』を覚えている。仮にコレがフルバトルだとしてもリザードンを回復させる事が出来る。
「っ……リザードン、1体だけに……」
「他にも色々とポケモンを持ってるけど、やっぱり俺にとっての絶対的なエースはリザードン……コイツで倒せない敵は皆無だ」
俺のメガリザードンXは強靭!無敵!最強!なリザードンだ。
ゴリランダーやパチリスさんなんかも居るが最終的にはリザードンに落ち着く。このリザードンならばサトシの絶対的なエースであるサトシゲッコウガを倒せると思っている。
「アラン……あんた、滅茶苦茶強いね……今まで見てきたトレーナーの中で一番、それもぶっちぎりで」
「伊達にポケモンバトル学を専門に扱ってないからな」
「……ノゾッち、私はアランから色々と教わってるんだ。『こおり』タイプのポケモンは扱いが難しい、組み合わせも慎重にしないといけない……私はね、コレに出ようと思ってるんだ」
一先ずはノゾミは俺を認めてくれた。自分の知っているトレーナーの中でぶっちぎりで強いという。
ポケモンバトル学を専門に扱ってるから出来ること……後、ポケモンエンジョイ勢廃人なのもあるだろう
「ポケモンワールドチャンピオンシップス・リーダーズトーナメント?……先輩、コレは」
「コレはジムリーダーだけが出場することが出来る大会、各地方に居るジムリーダー達が戦って世界一のジムリーダーを決めるんだよ。シンオウ地方じゃナギサジムのジムリーダーが最強って言われてる。キッサキジムがあるキッサキシティは僻地で滅多な事じゃジム戦に挑みに来るトレーナーが居ない。このままキッサキジムが不遇な時代は許せないの!」
最強のジムリーダーは誰かを謳い文句に近い将来に行われる最強のジムリーダー決定戦、ポケモンワールドチャンピオンシップス・リーダーズトーナメント。
スズナはそれに出場する為に特訓をしている。俺とのバトルで知識も力も不足している……リーダーズトーナメントの地方予選、シンオウ地方のブロックにはポケモンリーグ優勝経験のあるデンジが居る。やる気を無くしているとは言えジムリーダーとしての実力は誰がどう見ても本物だ。仮になにもしないまま開催されて出場したとしてもデンジに負けるのがオチだ。
「先輩……少し、変わったっすね。口癖の気合いをあんまり聞かない」
「うん……気合いも大事だけど今はもっともっと大事な事が沢山あるから……あ、でも気合いが嫌になったわけじゃないから。今もこうして気合いを入れてアランの特訓について行ってる……アランと出会う前と一緒に旅立った後でレベルの差がハッキリとするぐらいに成長してるのがね」
俺と旅立ってからスズナはメキメキと頭角を現していった。ジムリーダーであるからある程度はセンスを持っておりその上で俺が教えてるからそれでなんの成果も得られなかったら俺が悪いかスズナに全くと言って才能が無いと言っているも同然だ。
「アラン……先輩のこと、頼んだよ!」
「……ああ、安心して任せてくれ!」
ノゾミはスズナが俺のことを気に入っていると思っている。それは間違いじゃないだろう。
だがそこには一切の下心が存在しない……いや、ホントに下心らしい下心は存在していない。
純粋に強くなりたいというスズナの思いに応える為に特訓をしている。知識を授けている。そこには下心らしい下心は一切無い。
スズナが俺に好意を抱こうがそれはスズナの自由だ。スタイルも顔も性格もいい美女だが俺は全くと言って靡かない。だって、俺は彼女が居るんだから!スズナもその事を知っている……その事を知った上で俺を異性として認識しても
どんなにスズナが頑張ったとしても俺の心は揺れ動かない。俺が好きなのは彼女だけで、彼女も彼女で俺が貧血で動けないように血を抜いた後に看病をして私が居ないと自分はまともに生きることが出来ないという意識を植え付ける様に頑張っている。そんな事をしなくても俺は彼女を愛しているのにだ。
「さて、私達は一旦置いといて今度はノゾッちの番だよ!まだまだバトルの方が荒削りなところがあるから気合い入れて特訓するよ!」
「はい!」
ハルカも既にリッシ湖のレイクリゾートに上陸している。
サトシに連絡を入れているらしいから……多分、何処かで顔を合わせる。でも、サトシはミクリカップに出場しないだろうな。
持っているポケモン的にも出ることが出来ないわけじゃないしそれらしい事も出来ないわけじゃないがサトシはそれよりもポケモンバトルの方が楽しくてしょうがないみたいだし。