闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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ミーに感謝するシュ

 

パンケーキとホットケーキの違いを説明出来るか?

実は同じなのだが生地が薄いのがパンケーキ、生地が分厚いのがホットケーキと言う区別は一応はある。

一時期パンケーキの山盛りや朝食ホットケーキがブームになっていた事があった……食わないのに注文して撮影するだけ撮影して捨てるとかいう害悪な事をしてやがって問題になったのは今でも覚えている。

 

「っく……やはり無理だ……」

 

「コレ、食べる以外に使うしかねえのか……」

 

5つ目のジムバッジを手に入れる為に再びヨスガジムを目指す。

道中のランチタイム、パンケーキを作った。パンケーキもホットケーキも甘い物が必需品、アイスクリームなんて持ってないので蜜をかけることになり以前に手に入れたおそろしくあまいミツを使った。ルカリオがパクリと一口食ったのだがおそろしくあまいミツの名前の通りおそろしく甘い。甘いのは良いことだが度が過ぎるのもよくない事だ。

 

「折角手に入れても食べられないんじゃ意味が無いわよね」

 

おそろしくあまいミツはホントにおそろしくあまいミツだった。

セレナも舐めてみるがしつこい甘さ、和菓子でよくあるねっとりとした甘さ以上のしつこい甘さがある。

石鹸とかシャンプーとかに使った方が良いもの……シャンプーとか石鹸とか作れるほどに女子力を高めねえといけねえのか。

 

「コレは後でオレが食べるから、他を食おう」

 

ポケモン達を出してランチタイムだ。

おそろしくあまいミツをかけたパンケーキ以外のパンケーキ、生クリームは無いがフルーツはあるとフルーツと一緒に食す。

パンケーキでランチとか随分とお洒落な食生活になった。もっとこう、もやし炒めと枝豆とかの質素と言うかオヤジ臭い食生活が懐かしい……まぁ、戻りたいとは思わないが。

 

「ぬぅぁ!?なんでシュか!この甘さは!」

 

「……誰だお前は?」

 

おそろしくあまいミツが掛けられているパンケーキ以外のパンケーキを食していると脳内に声が響く。

テレパシーで会話をしてきているんだなと思い何処に居るのかを探せばルカリオが見つけた。おそろしくあまいミツをかけたパンケーキを勝手に食べているポケモンが居る。テレパシーで喋ることが出来るという事は高い知能を有している、特別な能力を持っている。

 

『シェイミ かんしゃポケモン 汚染された大気を一瞬にして浄化し枯れた大地に一面の緑を咲かせる力を持つと言われている』

 

セレナが見たことがないポケモンだとポケモン図鑑を開いた。

おそろしくあまいミツを食べていたのはシェイミ、喋ることが出来るシェイミと言うことは……また劇場版案件か。

ダイパ編はホントに適当にしていると痛い目に遭う、と言うか世界が滅びかねないからダイパ編は真面目に行く。

 

「おい、テメエなに勝手に人のパンケーキ食ってんだ」

 

「甘い匂いに誘われてやってきたんでシュ……でも、しつこい甘さ……口直しになにかないでシュか?」

 

「口直しとは言わないが、なにもかけていないパンケーキならあるぞ?」

 

タケシがなにもかけていないパンケーキをシェイミに差し出す。

白玉粉が入っていてモチモチしているパンケーキで普通に美味しいのだが、なんもないパンケーキって地味に辛い。

生地そのものに甘みを加えているパンケーキもあればそうでないパンケーキもある。オレ達が食っていたのは生地が甘くないパンケーキだ。モグモグとシェイミは食べるのだが文句らしい文句は言わない。

 

「おい、お前……おそろしくあまいミツをかけたパンケーキ、勝手に食うなよ」

 

「なにを言ってるでシュか、このままだと大変なことになってたからミーに感謝してほしいでシュよ!」

 

「感謝だと?」

 

勝手にパンケーキを食べたことについて言えば怒られる筋合いは無いと言う。むしろ感謝しろととんでもない暴言を言う。

感謝してほしいと言うが感謝する要素なんかあったのか?

 

「この匂いに釣られて余計なのもやってきてるんでシュよ!ミーが匂いを消したからどうにかなってるんでシュ!」

 

「……周辺に興奮しているポケモンが多いな」

 

おそろしくあまいミツは香しい匂いを放っている……らしい。

見た目とかも特にあまいミツと変わらない。だが、あまいミツは『あまいかおり』と同じ甘い匂いを出す。

甘い物が大好きなポケモンはその欲望に、甘い物が無性に食べたくなる欲求に匂いで囚われておりシェイミは暴走する前におそろしくあまいミツの匂いを掻き消したと言う。それを放置していたら近くにいる街と森の境界線上に住んでいるポケモン達が襲ってくると……

 

「別に襲ってきてもボコればそれで済む話なんだがな」

 

お前に感謝する要素なんて何処にもねえ。

感謝しろと恩を押し売りにする奴に対してオレは厄介で鬱陶しい奴、そういう存在なんだとはいそうですかで受け入れられない。

 

「お前達、腕に自信があるのでシュか?」

 

「まぁ、それなりにはな」

 

「だったらミーをグラデシアの花畑に連れて行くでシュ!」

 

「……いや、1人で行けよ」

 

「行くことが出来ないからこうしてお願いしているんでシュ!」

 

グラデシアの花畑に連れて行くに様に言ってくるが1人で行けと思ったのでハッキリと言う。

行くことが出来ないからお願いと言っているがそれが人にものを頼む態度か、オレだって戦う相手がジムリーダーであろうともバトルフィールドの上では平等、頭を下げていたりリスペクト云々をしていたら意味は無いのだと呼び捨てにしたりしているが下げるべき頭は持っているからな。

 

「グラデシアの花畑って、そんなに危険なところにあるの?」

 

「花畑に行くこと自体は簡単でシュ。でも道中にアイツがやってくるせいで全然近付けないんでシュ!」

 

「アイツって……つまり、シェイミはグラデシアの花畑に行くまでの道を妨害されているのか」

 

「そうなんでシュよ!ミーの事を拉致しようとしていい迷惑でシュ!」

 

「……サトシ」

 

「……ま、どうせそこは通り道になるだろうから一応は一緒に歩いてやるよ」

 

シェイミが何者かによってグラデシアの花畑に近づけなくなっている。

タケシはそう結論付ければシェイミはその通りと言いルカリオはコレは見過ごす事は出来ない事だとオレに手伝うように訴えかける。

グラデシアの花畑があるところは通り道になるだろうから一応は一緒に歩いてやる。

 

「綺麗な石ね……まるで鏡みたい」

 

グラデシアの花畑に向かってシェイミを連れて行くことになった。

道中に綺麗な石を見かける、大理石とも違う感じの雰囲気でありセレナの顔を写している。

 

「それ、危ないもんだな」

 

「え?」

 

「危ないって、不思議な岩なだけじゃないのか?」

 

「不思議な岩な時点でアウトだよ……この岩、なにかと繋がってやがる」

 

神秘的な岩だなと見ているセレナとタケシ。不思議な岩だからこそアウト、この鏡の様な岩はなにかと繋がっている。

セレナとタケシはなにを言っているんだ?と頭に?を浮かび上げているのでオレは鏡の様に写る不思議な神秘的な岩に触れる。すると水滴を零したかの様な波紋が広がった。オレ達の顔や周りの光景を写していた鏡の様に綺麗に写る不思議な岩は全く別のものを写し出しており……オレは岩の中を通過した。

 

「っ、サトシ!」

 

「ここが噂に聞く反転世界か」

 

岩の中を通過すれば上下が逆さまでなんとも言えない神秘的だが感覚がおかしくなりそうな世界に辿り着いた。

岩の中に入っていったのでルカリオが直ぐに追いかける。ルカリオだけでなくタケシやセレナも追いかけてこようとしたが入ることが出来たのはルカリオだけだった。ドンドンと岩を叩いているタケシとセレナ。

 

「声が聞こえない……文字の筆談は可能か」

 

唇の動きでなにを言っているのか見抜くなんていう高等技術はオレは持っていない。

ルカリオに対話をすることが出来るか聞かない。ルカリオが私達は無事だという声が一切しないのだから。

幸いにも顔を合わせることが出来ているので文字での筆談をする。ここを少し散策して出口を探してみると2人に告げれば2人は心配そうにするが、分かったと頷いてくれた。

 

「サトシ……ここが何処だか知っているのか?」

 

「ああ、ここは反転世界と呼ばれる世界だ」

 

「……異世界、と言うやつか?」

 

「いや、概念が異なる異世界でもありえたかもしれないIFな並行世界でもない……そうだな、大きい◯があるだろう。その◯の中に複数の小さな◯がある。その小さな◯の中の1つはオレ達が住んでいる世界で今オレ達が居るのは他の小さな◯の中だ」

 

ここを知っているオレに対して異世界かどうかを聞いてくるが、ここは異世界じゃない。

凄くザックリと分かりやすく説明をすればルカリオは直ぐに納得した……そういう時代を生きていたポケモンだからすんなりと受け入れるな。

 

「この世界にはそういう世界の裏側とか別次元とか色々とある……中にはあの世に繋がる冥道があるとか……オレ達が見ていた鏡みてえに写る岩は別世界に繋げる岩みてえだ」

 

「鏡は異世界を繋ぐというが……それが野放しにされていたのか……物騒過ぎやしないか!?」

 

「そう言うの言い出すとキリがねえぞ」

 

この世界には色々な意味で危険過ぎる立入禁止区域が存在している。

自然保護区だから立ち入るのがダメでなくホントに洒落にならない場所だから立入禁止なところがある……んだけども、それに気づいていない。ポケモンという超常的な存在が近くにいるせいで感覚が麻痺しているのか立ち入ったらダメな場所が普通にある。

現実で言うところのエジプトのピラミッドやバミューダトライアングル、ニライカナイみたいなところ……ニライカナイは立入禁止にされてたか?でも、自殺の名所である富士山みたいに普通の人が立ち入る心霊スポットとかあるんだよな。

 

「とりあえず、ここの主に会って帰らせて貰うぞ」

 

「ここの主か……すまないが、何処に居るのかは分からない。どうにも瘴気がこの辺りに充満していて波動が読みづらい」

 

「じゃあ、地道に歩くか」

 

何時ものようにルカリオに頼るという事は出来ない。

ルカリオ曰く瘴気が多いので波動が読みづらい、チラリと視線を向けるが紫色の靄の様な物がところどころある。

オレの波動の探知能力を使わなくてもアレは良くないもの、そういう風に知覚することが出来る。あんなものがあるとはホントにロクでもねえな。

 

「人、とポケモン……君達、こんな所でなにをやってるんだい!?」

 

「なにって言われても脱出口を探してるんだよ……そういうあんたは重装備だな」

 

宛らしい宛はなく彷徨っていると1人のおっさんに出会う。

オレ達を見て驚いているのだがなにをやってるかと聞かれれば脱出出来るかどうか道を探している。

1人のおっさんは重装備……

 

「そ、そうか……反転世界に紛れ込んだのか」

 

「ああ、まぁ、噂に聞く反転世界にな……ここが反転世界なら主であるギラティナに出会えば返してくれると思ってギラティナを探しているんだが……」

 

「ギラティナの事まで知っているのか……っと、自己紹介がまだだったな。俺はムゲン、この反転世界について研究している学者さ」

 

「オレはマサラタウンのサトシ、コイツはオレのポケモンのルカリオ……ギラティナがどの辺に居るのか知らねえか?」

 

「……ギラティナがどの辺りかはおおよその見当が、ぬぅおあ」

 

「バゥ!!」

 

軽く自己紹介を済ませた後にギラティナの所在地を聞く。

ギラティナがどの辺りなのかを知っているみたいなので教えようとするのだがその前に突風が吹き荒れる。

何事だと思っているとルカリオが強く吠える。なんだと突風が吹いた方向を見れば……ディアルガと戦っているギラティナがいた。

 

「サトシ、あのディアルガはアラモスタウンに出てきたディアルガだ!!」

 

「……コレを終わらせりゃ今回は大体は終わるか」

 

ディアルガvsギラティナ、滅多な事では見れないプレミアムなバトルだが喜んでいる場合じゃない。

ディアルガが『ときのほうこう』を放つ。ギラティナはそれを回避するが反転世界の島にぶつかり……どす黒い瘴気を生み出す。

ここはギラティナに適した世界であってディアルガの世界じゃない。ディアルガはむしろ異物な存在であり居てはならないのだがディアルガは暴れている。ギラティナも暴れている……ったくよぉ

 

「ちゃんと話し合いをしろ」

 

「うぉお!?」

 

「バゥッ!?」

 

「ギュ!?……ギュルァアアア!?」

 

相手は伝説のポケモン、その中でも上澄みと言っても良い最強クラスのポケモンだ。

だからオレは遠慮なく本気の殺気を、撒き散らすのでなく一点集中の殺気をディアルガとギラティナにぶつける。

突然の殺気に驚くムゲンとルカリオ。自分に殺気が当てられていると分かれば振り向くディアルガだがこのディアルガはアラモスタウンに現れたディアルガと同じ個体のディアルガだ。だからハッキリとオレにボコボコにされたのを覚えている。

さっきまでギラティナと一緒に暴れていたと言うかギラティナに喧嘩をふっかけていたのだがピタリと止まる。それで悲鳴を上げておりどうすんだよと思っているとギラティナがディアルガに向かって激突して突き飛ばし、異空間の様なものを作り出してその中に放り込んだ。

 

「ギィァアアアアウ!!」

 

「っ、まずいぞ!ギラティナの標的に」

 

「いや、待て!」

 

「ルカリオが喋った!?いや、今は驚いている場合じゃ」

 

ギラティナがオレ達の存在に気付き近付いてきた。

ムゲンがギラティナに対して殺気を当てたからキレていると思い逃げようとするがルカリオはなにかに気付く。

ギラティナは物凄い速さでこちらに来た……なにかしらの攻撃をしてくるのかと思ったがギラティナはこっちの事をジッと見つめている

 

「ギュォウ」

 

「……ルカリオ」

 

「お前に対してお礼を言っているみたいだ……どうやらあのディアルガが迷い込んで暴れまわっていてギラティナは戦っていた」

 

「ギュ、ギュオオオウ」

 

「む?……アレか……アーロン様ならともかくサトシにはどうにかする技術は無い」

 

「ルカリオ、ギラティナはなにを……」

 

「あの瘴気をサトシにどうにかしてほしいと言っている」

 

ルカリオがギラティナと対話をした。

ギラティナは何時もの伝説のポケモンの様に傲慢な態度を取ったりすることはせずに素直にオレに助けを求める。

ムゲンがオレに瘴気をどうにかしてほしいと言う事をギラティナが頼んでいるとルカリオは伝えればムゲンは瘴気を見つめる。

 

「オレを頼りにしてくれるのはありがてえけどよ、手から波動弾は撃てるけど悪霊を波ァ!で退治する技術は持ってねえぞ?」

 

最近になって手から波動弾が出せるようになってきているが悪霊を退治する技術は持っていない。

ルカリオもアーロンにならともかくオレには不可能な事だと言い切る。オレも持っていないと言えばギラティナは落ち込む事をしなかった。この反転世界に入ってきた入口と似たような岩にタケシとセレナとシェイミを映し出す。

 

「ギュォウ」

 

「……シェイミを連れてくれば良いと言っている……」

 

「シェイミは淀んだ空気や瘴気なんかを吸収して正常にする力を持っていたな……ギラティナ、とりあえず出してくれ。シェイミがお前を見て警戒している。事情を説明するから」

 

オレ達が映し出されたのかセレナとタケシが岩に触れているのだがギラティナを見たのか怯えるシェイミ。

詳しい事情を話さないとダメだと判断し、オレが外に出て大丈夫だったことを伝えた後にシェイミの力を借りたいとギラティナが言っている事を伝えシェイミはホントかどうかを疑うがこんな所で嘘を言っても意味は無いとシェイミを引き連れて反転世界に戻る。

 

「まったく、ミーに感謝するでシュよ!」

 

ギラティナと一緒に反転世界の瘴気を消していく。

その過程でシェイミの専用技である『シードフレア』が発動して巨大な爆発を巻き起こして爆発に巻き込まれかける。

意図せず発動するから普通に心臓に悪く全ての瘴気を消したからグラデシアの花畑にまで連れて行けと言えばそれを承諾、ギラティナがオレ達を引き連れてグラデシアの花畑に連れてきてくれた。

 

「見つけたぞ、ギラティ」

 

「滅・波動拳!」

 

この劇場版の悪役だと思う男が飛行するメカに乗って現れたので波動拳をぶつける。

今回はコイツとディアルガをボコボコにするだけで良い……やはり暴力で解決することが出来る事は気が楽でいい。

劇場版は目に見える悪が居る。厄介な幻影の覇者ゾロアークはアランが解決したし、後はアルセウスだけだがアルセウスの劇場版って確かタイムスリップ先で色々とある厄介なんだよな……歴史を変えたら変える前の人間が消える可能性あるし。

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