闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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ジムリーダーが居ない間に

 

「開いてないわね」

 

ヨスガシティに戻ってきた……が、ジムリーダーのメリッサが居なかった。

メリッサはジムを定期的に開けている。トレーナーが冒険して鍛え上げて成長するからその成長を自分もしたいだなんだでジムを開けている。ジムリーダー業を疎かにしているわけではなく環境を変えて修行をしている感じだ。

 

「どうするサトシ……こう何度もジムリーダー不在ならば他のジムに行くことも考えた方がいいぞ」

 

ジムリーダーが不在が続くのならば他のジムに挑めば良いと言うが他のジムに挑むつもりは無い。

タケシが何度もジムリーダー不在が続くならば無理にヨスガジムに拘る必要性は無い、他のジムに挑むのも手だと考えるように言う。

一先ずは足止めをくらった……ゲームとかだったらカンナギタウンに行ったりしてから不在のメリッサが帰って来るが、オレ達はカンナギタウンに行く理由が無い。ギンガ団が襲撃してくるだろうが、ギンガ団は最後に倒せばそれで構わねえ。

 

「他のジムに挑むんじゃなくて、ポケモンを鍛えるのに集中したい……一旦足を止める」

 

「そうか……となると、他のポケモン達の様子も見ないといけないな」

 

ジムリーダーのメリッサが帰ってくるまでポケモンの育成に集中する。

タケシはオレの考えを否定することはしなかった。そうなるとと研究所に居るポケモン達の様子を確認しないといけねえ事を言う。

オレはサトシだがマサラタウンのサトシくんじゃねえ、今までゲットしたポケモンはしっかりと扱う……何時ものメンツだけで戦っているサトシはある意味トレーナー失格だからな。

出鼻が挫かれたがある程度は覚悟をしている、カンナギタウンとかに寄らないとジムリーダーのメリッサが帰ってこないのは知っているので仕方がねえ事だとポケモンセンターに戻った。

 

「オーキド博士、ルカリオ以外を送りますので順番に交換してチェックします」

 

予想外とは言わねえが、足止めをくらう。

せっかちな性格ならばジムに挑みたいとなるが、オレはちゃんと待つことも出来る。待っている間に自己研鑽を積むことが出来る。

モウカザル、ムクホーク、ハヤシガメ、フローゼルの4体をオーキド博士の研究所に転送する。代わりに送られてきたのはサンドパン、ゲッコウガ、トゲキッス、ゲンガー、ジバコイル。久しぶりに顔を合わせるが感動の再会だ!と大きくハグを交わしたりはしない。

カントーでゲットしたポケモン達は定期的に入れ替えたりしている。いざという時に呼び出されたりすることがあるのでいちいちテンションを上げない。

 

『サトシよ、リザードンはどうするんじゃ?ボールはこちらにあるからリザフィックバレーに連絡を入れるのならば早目に頼む』

 

「リザードンは……オーキド博士の研究所に送ってください」

 

『む?ワシの研究所にか?』

 

「今送ったモウカザル、ハヤシガメ、フローゼル、ムクホークはホウエン以前にゲットしたポケモンと顔を合わせるのは初で大きなレベル差があります。研究所に居るポケモン達と顔を合わせることでなにか起きるかも……リザードンは手元に送るのもいいですけど、今のレベルがどれくらいなのかの確認をする程度ですから」

 

『そうか。ならワシの方からリザフィックバレーに連絡を入れておこう』

 

今回、オーキド博士に今までゲットしたポケモンを送って貰ったのは修行というよりはオレが居ない間にどれだけ成長したかの確認だ。

カントーでゲットしたポケモンはとっくの昔に入った。ジョウトでゲットしたポケモン達も何名かは入っている。ホウエンでゲットしたポケモンも……ジュカイン辺りならば入っている。停滞期に。

リザードンはリザードン同士で競い合い生きるリザフィックバレーで鍛えているが既にリザフィックバレーのリザードンの生態系の頂点に居る。生態系の頂点に居ることが出来るのは純粋に強いから。だから研鑽を怠れば生態系の頂点から落とされる。

モウカザル達を送った……オレがゲットしたポケモン達と触れ合うことで刺激になればそれでいい。リザードンが居てくれるからある程度の成果は出るだろう。

 

「……」

 

「どうしたの?」

 

「いや……停滞期にどっぷりとハマってやがると思ってな」

 

ポケモン達を出してそれぞれ準備運動をさせる。その間にポケモン図鑑を開いてポケモンのデータを確認する。

前に見た時と比べてステータスが大して上がってねえ。一番最初にゲットした筈のサンドパンでコレだ……ヒロアカでオールマイトが50か51になるのと1が2になるのは違うとか言っていたがまさにその通りだなと思う。

 

「停滞期ね……確かに前と比べて動きのキレが良くなったとかそういうのをあんまり感じないわね」

 

「サトシがカントーでゲットしたポケモン達はどれもこれもレベルが高い、その分強いが更にレベルが上がるのは難しい……ただ、地方リーグを優勝に導くことが出来る、チャンピオンリーグでも優勝を目指せる充分なレベルなのは確かだろう」

 

「……サトシが目指しているのは更に上なのだろう?」

 

停滞期を言えばセレナもどの辺がパワーアップしたのか、ホントに必要な技はしっかりと覚えさせているからイマイチ成長を感じない。

タケシはオレがカントーでゲットしたポケモンはレベルが高い、地方リーグどころかチャンピオンリーグでもいい勝負が出来ると見ておりそれ以上を求めない方が良いんじゃないのかと遠回しに言おうとするのだがルカリオはより高いところを目指しているからここで満足してはいけないと言おうとする。

 

「クククッ……まぁ、ここで満足する奴はするだろう。地方リーグに出れば優勝して当たり前なレベルにまで育ってるんだから。チャンピオンリーグでも充分に通じる……そいつが一番厄介な罠だぜ」

 

「一番厄介な罠?」

 

「現状に満足しちまう事だよ。現状に満足すれば変化を嫌う。高潔な精神で己を律して現状を維持する、それ自体は最初は立派だ。だが徐々に徐々に在り方や世界は変わる。その現実に目を向けられず今のままで居れば下等な存在に堕ちる……特に地方リーグ優勝、チャンピオンリーグでも良い成績を残すことが出来るクラスが厄介だ」

 

自分はこんだけ目に見える成果を上げたとなればどうしても天狗になる。

オレもそうだ……だから、成功しても成功した事実はあっても成果を積み上げ過ぎれば厄介になる。

ホウエン以前のポケモン達を使えば今までの試合、もっと余裕に勝てたかもしれねえがその成功が足枷になる可能性がある。だから今回はルカリオ1体だけで挑んだところもある。

 

「もっと上を目指さなきゃならねえ……じゃねえと勝負が出来ねえ」

 

「サトシは勝負に拘るんだな」

 

「ああ……なにもしないよりも理不尽、不平等に本気でぶつかった方が生きていると実感出来るからな」

 

今の状態だと勝負が出来ない、勝つか負けるか分からねえギリギリの勝負が出来ねえ。

タケシはオレが勝負に拘っている、勝利という結果よりも勝負を行うと言う事に対して拘りを持っている事に気付くがオレは今を生きている、勝負をすることで生きているんだと実感出来るしなによりも楽しい。楽しくて勝負出来る、惰性に生きていた人間にこれ以上にいいものは存在しねえ。

 

「しかし、停滞しているのはまずいな……以前に見たガブリアスと同格なのが1体も居ない」

 

「ルカリオ、シロナさんはチャンピオンマスター、世界最強のトレーナーなのよ?」

 

オレのことが分かればそうとして送られてきたポケモン達を見るルカリオ。

以前に見たガブリアスと同格なのが1体も居ない。以前に見たガブリアスとはチャンピオンマスターシロナのガブリアスの事だ。

世界最強……かどうかは今後のことを知っているからまだ若干だが言えないがそれでも世界のトップクラスの実力者であることだけは確かだ。セレナはオレはまだチャンピオンリーグ優勝するかしないかのラインのトレーナーでチャンピオンはまだ早すぎると思っている。

色々と反論してえがシロナのガブリアスはホントに強え。サトシゲッコウガやメガリザードンYで挑んで勝っているイメージがあんまり出来ねえ。レイドバトルみてえに複数のポケモンで挑むならガブリアスを倒せるんだが単騎で倒すことが出来るイメージが湧かねえ。

アレだけの実力を手に入れる為には武者修行しまくってた頃があったらしい……オレはどうなんだろうな。冷静に考えればたった1年でサトシは世界最強になったからな……オレの方が格下か?

 

「2つは見れたな」

 

カントー地方でゲットしたポケモン、ジョウト地方でゲットしたポケモンは見ることが出来た。

次はホウエン地方でゲットすることが出来たポケモンの確認……やっぱりジュカインが停滞期に入っている。

他のポケモン達は順調に育っているがジュカインが停滞期に入っている……ジュカイン自身はどういう風に認識しているのか?

聞いてみれば歯応えのあるバトルがしたいという、だが今のジュカインに歯応えがあるバトルなんてシンオウリーグ、もしくはチャンピオンリーグじゃねえとな。この地道な下積み作業だけは避けることが出来ねえどうしようもねえ事だ。

 

「っと……最後はこいつか……」

 

ホウエンでゲットしたポケモン達の確認をし、残すところは1体となった。

最後のポケモン……それはラティアス……あんまり開けるの嫌なんだよなと思いながらもラティアスが入ったモンスターボールを開いた。

 

「キュォオン……キュウン!!」

 

「ナメるな!」

 

ラティアスをモンスターボールから出せばラティアスがオレに向かって『りゅうのはどう』を撃ってきた。

予想通りの展開……今回のシンオウ地方の冒険、ルカリオ1体だけで行った。自分も連れて行ってもらえるものだと思っていた。

なにかがあった時に呼び出されるとかそういう感じの展開も期待していたのだがそういう感じの展開も特に無かった。だからラティアスは置いていかれた事について怒っている。『りゅうのはどう』を撃ってきたので闇を右の拳に纏い『りゅうのはどう』を掻き消す。

 

「あのな、ラティアス……全員を常に引き連れて歩くなんて事は出来ねえんだ。トレーナーが手元に置いて良いポケモンの数は6体、コレは昔からの決まり事。寂しくならない様にセレナもオーキド博士にラティオスを預けて兄妹仲良く居れただろう」

 

置いていかれた事に関して不満を抱いているラティアスだが置いていく時は置いていく。

慈善事業でポケモントレーナーをやってるんじゃねえ……セレナが気を遣ってラティオスをオーキド博士に預けたってのに、ラティアスは不満を抱いている。

 

「キュオオオン」

 

「……いや、ズルいと言われてもだな……私が決めたことではないし」

 

ルカリオが連れて行ってもらってズルいと言われて困っている。

ズルいと言われてもオレは最初からルカリオを連れて行くつもりだったからどうしようもない……しかしそれでもラティアスは不満を抱いている。

 

「キュオ!」

 

「……いや……それは……私にもなんとも……」

 

「ルカリオ、ラティアスはなにを言っているんだ?」

 

ラティアスはなにかを決意したとルカリオに言う。

なにを言っているのかサッパリなタケシはラティアスがなにを言っているのかを聞くとルカリオは困ったような顔をする。

 

「……自分も喋れるようになってバトル以外でも役立つところを見せると言っている」

 

「……いや、ルカリオが喋れるのって波動を経由しての念話だよな?」

 

ルカリオが喋れるから色々と重宝しているかと聞かれればその通りだ。そこは否定しねえ。

だからラティアスも人間の言葉を喋る事が出来るようになってルカリオの様にバトル以外でも!となるのは少し違う気もするが、一応はそこで重宝しているのは事実だ。だがルカリオが喋れるのは波動を経由しての念話だ……

 

「……こういう時はオーキド博士に聞いてみるのが1番じゃないか?」

 

「…………そうか?」

 

オーキド博士、結局のところなにを研究しているのかイマイチ分からねえ。

人とポケモンの共存をテーマに色々な分野を研究しててカントー地方のポケモンを纏めたり色々としているが、この研究をしてる!のイメージが無い。タケシがポケモン博士に聞いてみるのはどうか、良い案だと思っているがオーキド博士なのが若干怪しい。

取り敢えずラティアス以外のポケモンを送り返した。

 

『う〜む……なんとも言えんの』

 

そしてオーキド博士にラティアスが人間の言葉を喋ることが出来るかどうかを聞いた。

その結果、なんとも言えない……まぁ、最初からこうすれば出来る!なんていうアドバイスがあれば今頃はポケモン達は喋りまくっているから無くて当然だ。

 

『ポケモン自体は人間がなにを言っているのかを理解している。しかし人間の声帯とポケモンの声帯は違う。声を武器にして戦うポケモン、シンオウ地方を代表するポケモンであるならばペラップは人間の言葉を喋れる。正確に言えば真似をする事が出来る……それはあいうえおの五十音を日頃から発声しているから声帯が他のポケモンより発達しているとされている』

 

「じゃあ、無理なんですか?」

 

『今のワシとお前さんの様にこうして言葉を口にして発するのはかなり難しい……しかしラティアスは『エスパー』タイプのポケモンじゃ。『エスパー』タイプのポケモンもしくは強力な『エスパー』タイプの技を覚えるポケモンの中にはテレパシーを使うことが出来る。ワシの記憶が正しければサトシのラティアスはセレナのラティオスの見たものをセレナのラティオスはサトシのラティアスが見たものをテレパシーに乗せて第三者に見せることが出来る技術を持っている。そしてそこにはルカリオがいる……ルカリオの念話の原理もしくはコツの様なものを掴めばもしかすればラティアスが喋れるようになるやもしれん!……う〜む……見てみたいの』

 

「いや、送らねえから……」

 

『知能が高く『エスパー』タイプの技が使えるポケモンが人間を洗脳して代理で喋らせるという一例が幾つか目撃されている。どうじゃサトシ、ラティアスが人間の言葉をテレパシーで伝えれる様に特訓するのは!幸いにもそこには手本となるルカリオがおるんじゃろ?』

 

「……どうって言われてもな……ルカリオ、お前どうなんだ?」

 

「……喋る技術の伝授はしたことがない……」

 

「キュォーーーン」

 

ルカリオを手本にラティアスが喋れる特訓をしたらどうだの提案をするオーキド博士。

昔はどうだったかは知らねえが今のルカリオにとって人間の言語を念話で喋るという事は意識してやっているわけじゃない。

波動に関する技術の伝授なら出来るが喋る事に関しては意識してやってるわけじゃねえし教えようにもどうすればいいのかが分からない。こりゃ無理があるなと思っているとラティアスが光る。メガシンカじゃなくて『へんしん』を使う。

だが、ラティアスの『へんしん』は一味違う。人間の姿に化けることが出来るとラティアスが変身したのは爆乳美女だった…………こんな姿になるのはじめて……いや、原因は言うまでもなく分かっている。アランが自分のラティアスに人間に化ける力を教えたいと交流していたからだ。

 

「おぉ!なんてナイスバディなお姉様」

 

「タケシ、見誤るな!それはラティアスだ!その線は越えるな!」

 

「でも人間とポケモンが愛し合ってポケモンが人間になった逸話とか探せばあるのよね」

 

「セレナ、火に油を注ぐな」

 

ナイスバディの美女に変身したのでタケシが驚くが見た目がお姉さんなだけで中身がお姉さんではないので線は越えない。

しかしタケシだしとルカリオが釘を刺すのだがセレナが火に油を注ぐので注意をする。西洋のピグマリオンとか絵姿女房とかあるからそういうのあんま否定出来ねえんだよな。

 

「ねぇ、ラティアス……その姿はとっても綺麗よ。胸も大きくて……でもね……その姿でなにをしようって言うのかしら?

 

「キィッ!?」

 

「バゥッ!?」

 

アランがロクでもねえ事をして爆乳美女になれるようにしたんだろう。

そこからの色仕掛け的なのをしてオレの心を折ろうとするのだがその前にセレナが殺気を放つ。

オレに対してそういう事をするなと殺気を放ちラティアスが怯えてあまりにもビリビリとしているのでルカリオが思わず吠える。

 

「……シンオウリーグ終わってチャンピオンリーグやったりして色々終わったらイッシュ地方に行くつもりだ。その時にルカリオは研究所に預けるからその時にテレパシーで念話することが出来るように特訓しとけ……」

 

今のオレが出来る最大限の譲歩はコレしかねえ。

久しぶりの濃厚な殺気、背筋がゾクリとするからラティアスはガチ怯えする……シンオウに入ってからセレナの事を忘れてたっぽいな。

ともあれラティアスは人間の言葉を喋る特訓をすることが決まった……人間の爆乳美女に変身出来て言葉も喋れる……性癖歪むやつは歪むな。

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