闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
「…………いや…………うん」
「どうしたの?」
カンナギタウンにやって来た。
スズナが後輩ことノゾッちの応援をしたいからではなく、俺が個人的にサトシの応援をしようと思ってきた。
カンナギタウンにはポケモンジムが無いんじゃないのかって?まさにその通り、ここにはポケモンジムが無い平穏な街、なにか特産物的なのがあるかとか言われたら古代の遺跡の石碑的なのがあるぐらいだ。
「サトシの奴……来てないな」
「来るもなにもここにジムは無いでしょ?」
サトシの奴がカンナギタウンに来ていない。遅れてるとかそんな感じかと思ったが来る気配は無い。
スズナはなにを言っているの?と頭に?を浮かべていた。この場合におかしいのは俺でありスズナが言っていることはド正論だ。
サトシはシンオウリーグに出場する為にジムバッジを集めている、コンテストリボンは一切集めていない。だからわざわざカンナギタウンに来る理由は無い。テンガン山から降りてきてここを通るのならばまだ理解出来るがテンガン山を登った先にある街でジムと言えばキッサキジムぐらいでジムリーダーのスズナはここに居る。キッサキジムに挑むのならば連絡してねと言っている。
「……どうしたもんかな」
サトシの奴、完全にカンナギタウンに来ないつもりだ。
スズナの言うようにカンナギタウンに来る理由は無いからそれは間違いじゃない。だが……時期的に厄介な事が起きるのは確実だからな。
「この街、古代の石碑があるみたいだしそこに行ってみましょ!」
「……まぁ、そうだな」
特にコレと言った事が閃かない。困ったらサトシに暴力で解決してもらえばそれでいいと思っている。
実際問題、ここから先は話し合いなんて通じない。ポケモン同士が殴り合って問題を解決すること……暴力、やはり暴力……それに備えて色々と準備をしているというのにサトシが来ないという問題が発生した。全くよ、主人公なんだからしっかりとしろよ。
取り敢えずスズナの意見に賛成する。古代の石碑がある遺跡があるらしいからそこを覗く……古代の石碑、この世界はボンボンと出てくる……現実でも日本で建築作業してたら古墳が出て来たが破壊しろとか言う色々とトチ狂った話は聞いたことがある。何処を掘っても高確率で古墳とか土器とかが出てくるからな。破壊しないと建築出来ないんだよな
「ほぉほぉ……………………………………さっぱりだわ!」
「お前、一応は教える立ち位置の人間だったろう」
「いや、こういうのはどっちかと言えばアランの方が専門でしょ?」
石碑があるところに向かえば色々と彫られていた。
文字が彫られているのでない……こういう古代の石碑ってどういう感じの技術でやってるんだろうか?青とか赤とかの色が塗られているし。スズナがなにか彫られているのは確かだけどもなにが彫られているのか、古代の文明的なのじゃないのかなどを考えない。
「それはアグノム、ユクシー、エムリットの3体、そして神と呼ばれしポケモン、ディアルガとパルキアに関する事が刻まれている石碑だよ」
取り敢えずスズナにザックリと説明をしようかと思っていると背後から声が聞こえた。
誰かと思い振り向けば……ギンガ団のボス、アカギがスーツ姿で居た……悪の組織のギンガ団のボスらしい格好じゃなくてスーツ姿……スゴい違和感を感じる。
「貴方は……アカギさん!」
「おや、知ってるのかね?」
「新しいエネルギー開発に携わる事業をしてるって前にニュースで見ました!」
そう言えばよくわからない会社の1番偉い人だったか?
スズナがアカギを見て驚いた……アカギ……名前がな……どうしてもこっちのアカギより麻雀の方のアカギが浮かぶし、サトシが浮かぶ。
「キッサキジムのジムリーダーに知っていてもらえて光栄だ」
「有名人ですから……それでこの石碑は?」
スズナが言ってもいないのにキッサキジムのジムリーダーだと言った
スズナ自身がジムリーダーとしてある程度知名度を持っているから当然と言えば当然で驚きはしない。
スズナがこの石碑について聞いてくるので宇宙創世に携わる時間のディアルガ、空間のパルキア、そしてアグノム、ユクシー、エムリットについて話をする。俺の研究分野はポケモンバトル学、アグノム達の知識については一応は持っているが大して興味を抱かない。
と言うより……ギラティナとアルセウスについてはなんも言わないな。俺達が居る世界、パルキアの世界、ディアルガの世界、ギラティナの世界、UB達の居る別次元、パラレルワールドや概念が全く異なる異世界とは異なる別の次元がある。
その次元に関する研究をしているのがムゲン博士だったりするんだが……まぁ、いいか。
「すみません、お待たせして……あら?」
「シロナさん!?」
アカギから色々と説明を受け終えた後にシロナさんがやってきた。
どうしてここに!?と驚くスズナ。シロナさんもどうしてここに居るのか?と驚いている……
「ここは私の地元で色々と研究をしているのよ……そういう貴方達は?」
「まぁ、ちょっとした野暮用で……一応は研究者だし見に来た感じですね」
「そう………………こんな所で油を売っていていいのかしら?」
「鏡を見て言ってください」
遊んでいる暇は俺には無い……このシンオウでの冒険は今までとは異なる。
シロナさんはそれを知っているから油を売っていていいのかを聞いてくるのだがそれはシロナさんも同じだ。
今のうちにポケモンを鍛えておかないと色々と痛い目に遭わせるんだが……まぁ、それはさておきシロナさんはアタッシュケースを持っている。
「シロナさん、それはなんなんですか?」
「ああ……見せていいものなのかしら?」
「構いませんよ」
スズナがシロナさんが持っているアタッシュケースについて聞いた。
中身について答える……と思ったが答えていいことなのか分からないのだと困っているとアカギが構わないと言った。
アカギがそう言うのならば大丈夫だろうとシロナさんはアタッシュケースを開き、中にはこんごうだまが入っていた。
「コレは……」
「コレはこんごうだま、ディアルガが持っていると言われている石よ……この遺跡から先日発掘された物で、アカギさんはそれを見てみたいと時間を作って来てくれたのよ」
スズナがコレがなんなのか分かっていないのでシロナさんが教えてくれる。
ディアルガが持っているこんごうだま……ギラティナははっきんだまを持たせればオリジンフォルムになるけども、ディアルガとパルキアはどうすればオリジンフォルムになるのか
「おぉ……コレがこんごうだま……触ってみても」
「ええ、構いません」
こんごうだまを見た途端にアカギの目の色が変わった。
子どもがご馳走を前にして嬉しそうにしているものじゃない。その手の視線はサトシを見て学んだが、アカギの視線は違う。
コレさえあればとこんごうだまを自分の物としてカウントしている……シロナさんはその事について気付いていない。
「このこんごうだまって……どういう風に研究するのかな?」
「……ディアルガに装備させる?」
こんごうだまをマジマジと見つめているアカギ。スズナがふとこの激レアアイテムをどういう風に研究させるのかと疑問を抱いた。
こんごうだまはディアルガのパワーを上げる以外に使い道らしい使い道は無い。それを研究して持つだけでポケモンのパワーが上がるアイテムを作る?……いや、メガストーン以外ポケモンにアイテムを持たせる概念が無いからそれは無いか。
「こんごうだまをディアルガに装備させる?どういうこと?」
「ポケモンの中にはメガシンカとは別に特定のアイテムを持っていたらフォルムを変化させるポケモンが居る……ディアルガもパルキアもこの世界とは違う世界に存在していてギラティナと言うポケモンもこの世界とは違う世界に居る。ギラティナははっきんだまと言うアイテムを持たせればギラティナが居る世界での姿でこちらの世界に居れる」
「ほぉ……では、ディアルガもパルキアも自分達が居る世界では別の姿を取っていると?」
「あくまでも机上の空論ですよ」
ギラティナだけじゃなくディアルガとパルキアにもオリジンフォルムが存在する。
だったらギラティナがオリジンフォルムになる為の鍵であるはっきんだまと同じ立ち位置にあるしらたまやこんごうだまがオリジンフォルムに繋がる可能性がある。オリジンフォルムになったディアルガとパルキアはバトルするポケモンとしての能力はそれなりに変化するが真に注目すべきところはそこでなくアルセウスに近付いた創世の能力を宿していると言われている。
アカギはディアルガとパルキアがオリジンフォルムと言うフォルムを持っていることを知らなかったようで驚いている。
「でも、ディアルガとかどうやって出会えばいいの?」
「問題はそこだ……ディアルガ達は見つけたくても見つけられない、この世界に居ないポケモンだからな」
スイクン達の徘徊系よりも更に入手難易度が高い入手難易度5つ星を超える六つ星だ。
ポケモン図鑑にディアルガの画像が入ってるってことは誰かがディアルガを写真に納めたりしたって事なんだがな。
「こんごうだまは研究所に持っていきます」
「ああ、それがいい……っむ!?」
「ルバット!!」
こんごうだまをこの街の考古学の研究所に持っていくと言うシロナ。
それがいいとアカギが言い石碑がある遺跡を出れば……そこかしこにゴルバットが居た。
ここはポケモンとそれに関する伝承が色々と残っている街でマサラタウンとは違う。ゴルバットが大量発生するだなんて普通にありえないことだ。
「やっぱり、来たわね!」
「シロナさん、来たってどういうことですか!?」
「このこんごうだまを盗もうとしている連中が居るのよ」
表情が変わったシロナさん。
やっぱりと言う意味が分かっていないスズナはどういうことかを聞けばこんごうだまの泥棒について言ってくる。
そう言えば少し前にしらたまがハクタイシティの博物館だか美術館だかで盗まれたニュースがやっていたなと思い出しているとスズナがモンスターボールを構えた。
「シロナさん、ここは私が!いくよ、ユキノオー!」
「ォウ!」
「『ふぶき』」
無数のゴルバットはこちらに対して意識を向けている。
踊ってこないが明らかに妨害をしている……サトシと違って気配探知なんて器用な真似は出来ないが、恐らくはそこかしこにギンガ団の下っ端がいる。その上でギンガ団の幹部の誰かがいる……そう考えるのが妥当なところ。
シロナさんがモンスターボールを構えてゴルバット達を撃退しようとするが、この数を相手にするならばスズナの方が向いている。スズナはユキノオーを出して必中の『ふぶき』をぶつけカチンコチンに凍らせた。
「っ……」
「やるじゃない」
無数のゴルバットを必中とは言え『ふぶき』を当てて全滅させた。
かなり高度なレベルにまで育成されているなとシロナが笑みを浮かべている中で……アカギが動揺していた。
今の所でなにを動揺するのか……まぁ、どうにかしてこんごうだまを盗みたいんだろうがこんごうだまを警備するのはポケモントレーナー界最強と名高いシロナさん、アカギ自身も悪の組織のボスに居るだけのことはある相応の腕を持つ腕自慢だろうが相手が悪すぎる。
俺でも真正面から相手にしたくないぐらいには強い最強のチャンピオンマスター、真正面から奪っての強奪は難しいだろう。だからどうにかして出し抜く。シロナがゴルバット退治をしている間に背後から出し抜く感じか?
「流石に一筋縄ではいかないみたいね」
「貴女達は……しらたまを盗んだ謎の組織!」
謎の組織とか堂々と言うんだな。
しらたまを盗んだ謎の組織……クソダサい格好をしているギンガ団が現れる。
確かマーズだったか……ギンガ団の衣装は百歩譲って受け入れるが部下達にまで全員謎のオカッパにするのは色々と……クソダサいところがより増して見える。
「いけ!ブニャット!」
マーズはブニャットを出してきた。悪の組織の幹部なだけあって見るからに強そうなブニャット。
「ここは私が……ユキノオー『だいちのちから』よ!」
それをスズナが倒す。
『ふぶき』は広範囲過ぎるからと『だいちのちから』を使う。地面に亀裂が走ったかと思えばそこから膨大なまでのエネルギーが出現してブニャットを襲う。
「シロナさん、スズナならきっと倒してくれます。それよりもこんごうだまを……どうしますか?」
1人が堂々と表切って攻めてきた。純粋な実力で勝つことが出来るのならばそれで構わないがこっちにはシロナさんがいる。
そうなると隙を突いた二段構えの攻めをする。敵の狙いはハッキリとしている。こんごうだまだ……こんごうだまを何処に保管するのか?ルパンが侵入するのが無理なレベルの金庫に入れておかねえと無理なんじゃないのか?
サトシなら確実に厄ネタだからとぶっ壊す……あいつ、世界に1つしかない貴重なアイテムや伝説の鳥のタマゴをオムレツにしたり色々とするだろうな。
「研究所に……でも……」
この街の研究所に預ける……と言いたいところだがこの街の研究所は割と知名度がある。
そこに置かれているというのが分かったのならば奪いに来るのが悪党だ。だからそこにおいて四六時中自分が警備することは不可能だと思っている。どうすれば良いのか……ぶっちゃけ破壊するのが1番効率が良いと思うんだよな。こういう伝説のアイテムとか破壊するのが1番なんだ。
「でしたら、自分が預かりましょう」
どうしたら良いのか悩んでいるとアカギが自分が預かると言い出した。
上手い具合に出し抜こうと思っている……コイツがギンガ団のボス……………
「流石、ギンガ団のボスが言うだけの事はある」
「なっ!?」
「アカギさんがギンガ団のボス!?」
「……俺の情報網をナメてもらったら困る。とある筋からあの組織の名はギンガ団、そしてそのボスはあんたでディアルガとパルキアを捕獲して色々とする為にディアルガとパルキアにまつわる物や情報を集め、時には盗んでいる」
アカギがギンガ団のボス、そう言うとアカギはどうしてそれをと驚いていた。
シロナさんもアカギは味方だと思っているから驚いているので俺は全てを知っているとアピールする。
「……どうやらバレてしまっていた様だな……まさかこんな所で見抜かれるだなんて……」
アカギは爽やかな感じから表情を切り替えた。
自分がギンガ団のボスだと見抜かれるのは完全に予想外、見抜かれたのならば仕方がないのだとスーツをバッと脱ぎ捨ててギンガ団のクソダサい格好になる。
「俺のかけたカマに見事引っかかったな」
「……っ!?」
一応は適当な事を言ってみた感を出しておく。
アカギは自分はカマにかけられたのだと分かれば驚いた……素知らぬ顔をすればいいのに単純だなと思いながらもゴージャスボールを取り出す。
「悪いな、既にお前達は罪を重ねている。コレ以上の悪行はさせない……故に全力で行く。頼んだぞ、ミュウツー!」
「まったく、私を呼び出したかと思えば……まぁ、いい。貴様達が悪というのならば倒させてもらう」
ミュウツーを今回、持ってきた。
前回はグラードンとカイオーガとべにいろのたまとあいいろのたまを盗むのに時間をかけたが今回は違う。
ミュウツーの圧倒的な強さ、圧倒的な力……例え『あく』タイプのポケモンを持っていようが問題は無い。サトシに頼んで向かったニューアイランド、そこでゲットした劇場版個体のミュウツーのレベルは段違いだ。
神と呼ばれるポケモン、ポケモンの中でも別格なディアルガ、パルキアを純粋な実力でゲットするのでなくあかいくさりだか何だかで操ろうとしている。悪の組織のボスと言えどもこっちは劇場版のポケモン……純粋な実力でゲットすることが出来ないのならば、チャンピオンマスターシロナを真正面から突破することが出来ないのならば結果は言わなくても分かるだろう。
ミュウツーの圧倒的な強さで蹂躙した……アカギ達は抵抗をする。戦う者が多いがミュウツーは圧倒的な力で叩きのめす。その圧倒的な力に対して絶望し逃げようとする者が居るが1人残らず捕まえた。
「という感じでギンガ団を捕まえたから、劇場版は頑張ってくれ」
ギンガ団関係のイベントはこれから起きることは無い(多分)
とりあえずサトシにギンガ団関係のことを報告する。あいつ、ヨスガシティで修行してた。ジムリーダーのメリッサさんが帰ってくるのを待っていたみたいでカンナギタウンに来いよと言いたかったが行く理由がホントに無いから言うに言えない。
『マグマ団とアクア団に続きギンガ団も倒したな』
「…………俺の方が悪の組織のブラックリストに登録されてそうだな……プラズマ団以降は……あ、カエンジシは頑張るから」
『そこを頑張らねえとマジで世界滅びるからな』
それを言い出すと今回の一件でも世界を滅びかねないことじゃないのか?