闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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闘携帯獣牌伝説

 

「大人の事情やバランス調整で無くなったりしたが、ちゃんとあるか」

 

「?」

 

タマムシジムを制覇してコレでジムバッジが5つになった。次に目指すジムはセキチクジムだが息抜きを兼ねてロケットゲームコーナーにやってきた。ゲームでは第5世代のBW以降に大人の事情で消滅したがこの世界ではしっかり残っている。

スロットとかルーレットとかカードとかあるがCEROの問題?海外事情の問題?海外はギャンブルに喧しいからな。

 

「お、ポケモンの景品交換もしてあるのか」

 

この世界の倫理観的に大丈夫なのかと思うが大々的に行われて警察の摘発が無いので景品を交換しているだけに過ぎない。

なんかここじゃなくて隣の特殊景品交換所に行ってください的な事が書かれているからまんまパチンコ屋だな。

 

「コインケースは貸出か……お」

 

コインケースをゲームみたいに手に入れないといけないかと思ったが普通のゲーセンと同じで貸してくれるみたいだ。

どのゲームをやろうかと思ったが、コインが1枚落ちていることに気付きコインを拾う……………

 

「この機械だな」

 

「え?」

 

スロットに拾ったコインを導入し、回す。ボタンを押すことで止まるタイプでなく機械が勝手にやってくれるタイプのスロットだ。

こいつがオレの運勢を決めてくれるのだと1枚だけ入れてスロットが回ると7、7、7と横一列にスリーセブンが並んだ。

 

「嘘!?一発で!?」

 

「クククッ……軍資金、ゲット……100枚あればいいから残りは好きに使うんだ」

 

「う、うん」

 

コインが500枚出てきたので100枚だけ貰い、残りの400枚はセレナに渡す。

好きに遊べばいいとセレナと分かれてなにがあるのかを見る……やはり定番なのはポーカーだろう。

ポーカーと言えば5枚のカードが配られてそこからカードチェンジするルールを思い浮かべるがここのポーカーは本格的でテキサスポーカー、自分の手札が2枚で、他の皆が見れるカード5枚、ここの店の独自のルールで最初に降りれない代わりに手札のカードを1枚だけ変えれる。

 

「メンツが揃いましたね……コインを交換します」

 

「……10枚だけか」

 

ディーラーがオレのコインケースを手に取れば10枚のコインが帰ってきた。

1枚=10枚分のコインで周りを見ればコインタワーが幾つか出来ている……が、勝っている連中に統一性は無い。

ここは店が勝つように出来ている部分もあれば客が勝つことが出来るようにもなっている部分がある。ロケットゲームコーナー独自のトランプでなく、ちゃんとしたカジノでも使われる道具によるイカサマが出来ないトランプだ。

 

「……」

 

オレ以外に参戦している奴は3人、店側とは戦わないし連携してなさそうだ。

先ずはと2枚のカードが全員に配られる。スペードのAとクラブのK……絶妙なまでになんとも言えない。

こういう場所では表情を出すのが厳禁で他の客もカードを見て眉1つ動かさない。

 

「では、まず1枚目」

 

全員が使える5枚のカードの内の1枚目のカードが出てきた。クラブの10か。

 

「2枚目」

 

ハートのA

 

「3枚目」

 

ダイヤの4

 

この時点で出来ているのはワンペアだけだ。

此処からコインを何枚賭けるかを決めれる……ワンペアは揃っている、ブタじゃないだけまだまだだな。

 

「コイン5枚でいく」

 

「では、コイン100枚で」

 

「こっちは300枚で」

 

「50枚で」

 

全く、コインを持ってる奴は一気にチップイン出来て羨ましいな。

誰1人この時点で降りることはしなかった。ディーラーは4枚目のカードを配る……4枚目のカードはクラブの4だ。

これでツーペアだ。役的にストレートは無さそうだがフラッシュは存在している

 

「コイン4枚追加だ」

 

「コイン300枚追加!」

 

「コイン200枚追加!」

 

「っ……降りる……」

 

「では、カードのチェックを」

 

50枚だけチップインしていた男は降りた。

降りたのでディーラーはカードをチェックすればスペードの6とハートのQを握っていた。最初の手札を1枚入れ替える事が出来る権利を使っていたとしてもこの感じじゃ失敗するだけだ。

 

「5枚目」

 

「ふっ……オール・イン!」

 

「ほぉ……オール・イン!」

 

「クククッ……コイツとチェンジでオール・インだ」

 

ディーラーが引いた5枚目のカードはジョーカーだった。

それを見て笑みを浮かべる降りなかった2人は持っているコインを全てベッドインするのでオレはカードの入れ替えを要求する。

1枚のカードの入れ替え、入れ替えるのはクラブのKだとディーラーから新しいカードを1枚貰う。

 

「では、カードのチェックを」

 

ディーラーはカードに触れる。

4枚目が出てから300枚追加した男の手札はクラブの3とハートの10。場に出ている5枚のカードと組み合わせて出せる手はハートの10、クラブの10、ジョーカー、クラブの4、ダイヤの4のフルハウスだ。

4枚目が出てから100枚追加した男の手札はクラブのA、スペードの10だ。

スペードの10,クラブの10,ジョーカー、クラブのA、ハートのAのフルハウスだ。

 

「悪いな、坊主……この勝負はおじさんの勝ちだ」

 

「なにを言い出すのかと思えば……まだ終わってないですよ」

 

「なにを言うんだ?フルハウス以上の役はフォーカード、ストレートフラッシュ、ロイヤルストレートフラッシュだけだ。フルハウス同士の戦いだが、Aが3枚揃わなければならない。場に出ているのが1枚、あらゆる役になれるジョーカーだからスリーカードは固いだろうがそれ以上の役、フルハウス以上の役は早々に出ない……こちらにはクラブのAとハートのAが出ていて君はカードを1枚取り替えた……仮に最初のカードがスペードかダイヤのAだとしても」

 

「最後の勝負………1枚目、スペードのA、2枚目……ジョーカー」

 

「なっ!?」

 

ディーラーがオレに配りオレが伏せているカードをオープンすれば他の面々が顔が歪んでいく。

カードのチェンジで手に入れたのはジョーカー、オレの手札はスペードのAとジョーカー、場に出ている5枚から出来る役はスペードのA、ハートのA、ジョーカー、ジョーカー、クラブの10

 

「フォーカードだ」

 

「こんな…………こんな事が……………」

 

「幾らだ?」

 

「1310枚、コインに換算すれば10枚なので13100枚です」

 

「そうか」

 

オレのフォーカードによる1人勝ちでポーカーは終わりを告げる。

勝負を続行しようにも向こうはフルハウスで勝てると確信してのオールインしていたからコインが手元に無い。戦う相手が居ないんじゃゲームにならない。

 

「少し、よろしいでしょうか?」

 

「今の勝負を不正だなんだ……それこそ暴力によって0にしようって話は無しだぜ」

 

「お客様はとても強いギャンブラーです。ですので、オーナーと戦ってもらいたいのです」

 

ディーラーがいきなり話しかけてきたのでこの勝負はなかった事にするならば無しだ。

オレは純粋に掴み取ったのだと言うがディーラーはオーナーと戦ってほしいと言ってくる。

 

「引き際が大事だって言葉はねえのか?」

 

「おや、引くつもりですか?」

 

「まさか……だが、連れが居るから様子を見させてくれよ」

 

オーナーと戦ってほしいと言うがそれよりもセレナが気になる。

セレナはルーレットをしていた。赤、青、緑、黄色の4色、ヒトカゲ、ヒノアラシ、アチャモ、ヒコザル、ポカブ、フォッコ、ニャビーの7つ、単騎28,色4,ポケモン7の合計39賭ける事が出来るルーレットでセレナは赤色のフォッコ単騎を賭けて勝利した。

 

「やった!」

 

「ルーレットの単騎勝ちとはな……倍率幾らか」

 

「サトシ……フォッコにだけ賭けてたら物凄く勝って、サトシから貰ったコインが4000枚ぐらいになったわ!」

 

「フィーバーだな……で、オーナーと戦ってほしいと?」

 

「……その様子だと貴方もなのですね」

 

「え?」

 

ルーレットのディーラーに言えばセレナにもオーナーと戦わせようとしていた。

どういうことなのと頭に?を浮かびあげているセレナだが、帰ることは最初から出来ないのだとVIPルームに案内をされれば金属探知機に通らされる。

 

「どうやらイカサマじゃない本物みたいね」

 

「あんたがオーナーか……こんな裏道に通してなんの用事だ?」

 

「私と一戦勝負してくれないかしら?」

 

女性のディーラーが出てきたかと思えば勝負しろと言ってくる。

 

「何故だ?」

 

「そっちの子は偶然が重なっただけだけど、私には分かるわ……貴方は本物の博徒の才能があるのを。そういう人がここで遊ばれれば利益を出すことが出来ないのよ。いきなりの出禁にするのは店としてどうかと思うから私と1対1のゲームを」

 

「負けは素直に認めるもんだぜ…………そっちはなにが出せるんだ?まさか身包み剥ぐだけで何もねえってのはねえよな?」

 

そんなのはギャンブルじゃねえぞ。

あんたが負ければ恐らくは上に通じているあんたが上司に怒られるだけで終わる。

 

「それっぽっちのコインじゃポケモンは交換出来ないわ……特にポリゴンはコイン100000枚のポケモン、今の貴方達が交換できるポケモンはミニリュウが限度……ポリゴン、欲しくないかしら?」

 

「要らねえな、自力で掴み取れるポケモンなんだぞ」

 

「自力で掴み取れる?ポリゴンは人工的に作られたポケモンで野生では生息しないし養殖も出来ていないわ」

 

「オレが此処でギャンブルをして掴み取れるポケモンって意味だ…………絶対に景品には出さないが景品として価値のあるポケモンを出さなきゃ賭けは成立しねえ」

 

ここはロケット団と通じている筈だから珍しいポケモンの1体や2体、居てもおかしくはない。

ポリゴンに魅力を感じないと言えば嘘になるがポリゴンは普通にやってて自力でゲットすることが出来る……オレ達から毟り取って出禁にするって言うなら、そっちもそれ相応のカードを提示しないといけない。

 

「この中から欲しいポケモンを選んでいいわ……勝てたらだけど」

 

「フシギダネにルージュラに……生息地不明の珍しいポケモンに色違いのポケモン!?」

 

「煽っておいてなんだが大見得切るんだな……そうだな、コイツを貰おうか」

 

「……今まで1度も負けたことが無いのだから大見得じゃないわ」

 

「クククッ……で、なにで勝負するんだ?」

 

「コレよ」

 

女オーナーは指パッチンをした。すると地面からテーブルが出てきた。

なんだと思えば……ポンジャンの牌が出てきた……話に聞いているポンジャンの全自動配牌装置か。

 

「ポンジャンのどちらかがツモるかロンかの一騎打ち……この状態からスタートだけど、1つ聞いていいかしら?」

 

「ルールなら大体知っている」

 

「いえ……貴方、ポケモンを要求したってことはポケモントレーナーよね?普通に牌を摘んでも面白くないから特別ルールにしましょう」

 

「特別ルール?」

 

「普通なら交互に山から牌を取って切るけども、ポケモンバトルをして切るのよ……攻撃を受けてダウンしたら1ツモ、牌を取って捨て牌の選択まで5秒、その間は攻撃したらダメ。ポケモンが戦闘不能になったら5ツモよ」

 

「どっかで聞いたことのあるルールだな……構わねえぜ」

 

ポケモンバトルをしてのポンジャン、なんかこれの麻雀バージョンを漫画で見た記憶がある。

殴り合いの要素があるから福本作品に出てくる麻雀系じゃないのは分かっているが何処で見たのかを覚えていない。

 

「だ、大丈夫なの?」

 

「なに言ってんだ、オレ達は失う物はコインだけだ……」

 

いきなりの福本作品に出てきそうな展開に困惑するセレナ。

大丈夫もなにもオレ達がコインを失うだけ、後は出禁になるぐらいだ。店側はオレ達が絶対に勝つ強者だから早めに出禁にしようとしている。その認識は間違いじゃない……絶対に勝つことが出来るからこんな真似が出来る。

 

「……ああ、そうそう。マスターボールはオールマイティだから」

 

「それはどうも」

 

「なんで……」

 

配牌を始めようとすると突然マスターボールはなんの牌にでもなるものだと教えてくれる。

オレの牌の中にはモンスターボールとマスターボールの2つがある、なんで2種類あるのかと思ったがマスターボールはジョーカーみたいなものでモンスターボールは捨て牌の回収か。

セレナがどうしてオレの手牌にボールが握られているのが分かっているかの様に言えたのか?そんなもん決まっている。ポンジャンはモウパイ出来ない。全自動卓だから牌のイカサマは出来なくもないがそれならば開幕天和やってくる。牌が見える特殊なコンタクトでも装備しているんだろう。

 

「いけ、サンドパン」

 

「あら、奇遇ね。こっちもサンドパンなのよ……アローラのね!」

 

バトルフィールドにサンドパンを出すが女オーナーもサンドパンを出した。

リージョンフォーム、アローラのサンドパンでセレナはポケモン図鑑を取り出すがセレナのはカロス地方までしか対応していない。

 

「ポケモンは住んでいる土地によって姿を変えたりする……そいつはアローラの雪山で育った『こおり』『はがね』タイプのサンドパンだ」

 

「ええ、アローラで色々とやってた頃に手に入れた子なのよ。サンドパン『ゆきげしき』」

 

「『じならし』だ!」

 

開幕に『ゆきげしき』を使ってきたってことはコイツは中々にマジなサンドパンだ。

だが、こっちは先に1手取れたのだと『じならし』でダメージを与えて膝をつかせて1回ツモる……まだ1つも役を完成させてない。

マスターボールの牌があっても相手はコンタクトレンズで手牌と山を読まれている……ということは下手な攻撃をしてこないのとここぞと言う時のとっておきを残しているか。

 

「ふふふ、いきなりの天和で上がると思ったかしら?そんなつまらない真似はしないわ……コレで戦える。『つららばり』よ!」

 

「『れんぞくぎり』だ」

 

『つららばり』で氷柱を飛ばしてくるので『れんぞくぎり』で切り裂く……が、捌ききれなかった。

氷柱を出す速度とタイミングを上手い具合にズラしていて確実に2発当てれるようにしておりサンドパンは2回倒れたので2回ツモられるが早々にリーチにはならない。

 

「私のサンドパンの特性は『ゆきかき』よ。『ゆき』状態の時は倍速よ」

 

「サンドパン『10まんばりき』だ」

 

「サン!!」

 

「サンドパン『こおりのつぶて』よ!」

 

『10まんばりき』で激突しようとしてくるオレのサンドパンに『こおりのつぶて』をぶつけてくる。

効果は抜群の技だがサンドパンは受け切り『10まんばりき』で突き飛ばすがオーナーのサンドパンは膝をついたので1回ツモる。

モンスターボールを早い所消費したい……だが相手の捨て牌は1つだけ。使える牌じゃねえからまだ切ることが出来ない。

 

「一気に勝負を決めるわ……『つららばり』よ!」

 

「呼吸は見切っている。『まるくなる』だ」

 

「サ、ン!?……ドォ……」

 

「さっきより素早い……な、なんで!?」

 

「『タネマシンガン』『はっぱカッター』『おうふくビンタ』攻撃を複数回当てる技があるわ。その技を応用し複数回撃つエネルギーを1発に込める『つららばり』を撃ったのよ……5回ツモらせて貰うわね」

 

サンドパンが戦闘不能になった。

ポンジャンでイカサマをしてきているのは確かだろうがこのオーナー、純粋にポケモンバトルも強い。捨牌云々を考えるのにも思考を割かないといけないしホントに厄介としか言いようがない。

 

「いけ、ヒトカゲ」

 

「カゲ!」

 

「ヒトカゲ『かえんほうしゃ』だ」

 

アローラのサンドパンはとにかく硬いから物理で攻めるのは難しい、特殊に頼る。

ヒトカゲを出して『かえんほうしゃ』をぶつければ倒れるサンドパン、直ぐに起き上がるがダウンしたので1回ツモる。

 

「サンドパン『ころがる』攻撃よ」

 

「ヒトカゲ、側面から『かえんほうしゃ』だ」

 

「っ……やるじゃない……普通のサンドパンでも出来ることなら大抵の事は対処されそうね」

 

『ころがる』攻撃をしてくるが横からの攻撃には弱い。

ヒトカゲに側面から『かえんほうしゃ』をぶつければサンドパンはダメージを受けて戦闘不能になった。

 

「リーチだ」

 

5回ツモる事でやっとリーチになった。

ポンジャンとは言え割とクソ牌だった……マスターボールがオールマイティな牌扱いじゃないともう2、3回ツモらないといけなかった。

 

「にしても、凄まじい才気ね」

 

「それはどっちの意味でだ?」

 

「ポンジャンの打ち方もそうだけど、ポケモンバトルもよ……今まではサンドパンだけで凌いで来たのに撃退するだなんて……いけ、ハピナス」

 

「またスゴいのを」

 

「この子なら簡単に倒せないわ」

 

主に体力が化け物過ぎて硬い事に定評があるハピナスが出てきた。

耐久力が色々とおかしいと分かっているから選んだのだろうと笑みを浮かべている女オーナー。普通のバトルじゃ難しいがこのポンジャンじゃ厳しいな。物理アタッカーのオコリザルが居るからヒトカゲが倒されればそれで回せるが、既に……そろそろまずいが……

 

「ハピナス『シャドーボール』よ」

 

「ヒトカゲ『かえんほうしゃ』」

 

ハピナスが『シャドーボール』を撃てば『かえんほうしゃ』で対抗する。

『かえんほうしゃ』は『シャドーボール』に命中して徐々に徐々に押し返していくのだがハピナスは既にシャドーボールを撃った場所にはいない。

 

「ハピナス『10まんボルト』」

 

「っ……やるな」

 

ヒトカゲが倒れた。

直ぐに立ち上がるのでコレで1回ツモられると思えば牌が横向きに出てきた。

 

「リーチよ…………危なかったわ」

 

「なにがだ?」

 

「もしハピナス以外のポケモンで挑めば、確実に負けていたわ。貴方の持っている強運は凄まじい、多分普通にポンジャンしてたら負けてた……でも、このルールなら私のアガリで終われるわ!!」

 

「まだ2つのバトルが済んでないのに随分な言い草だな」

 

「確かに、貴方のヒトカゲは強い!貴方のポケモンバトルも強い!でも、コレだけはどうにも出来ない!」

 

女オーナーは席を立ったと思えばZリングとZクリスタルを取り出した。

アローラサンドパンが出てきたからその可能性が無いとは言えないが持っていたか。

 

「ノーマルにシンプルイズベスト!!」

 

「ハピ!」

 

「『ウルトラダッシュアタック!!』」

 

「ヒトカゲ、耐えろ」

 

Zワザを撃ってくるがZワザを防ぐ術はZワザしかない。

今の時点ではZパワーリングもZクリスタルも持っていないのでここでは耐えるしかない。ヒトカゲはハピナスの『ウルトラダッシュアタック』を真正面から受けて倒れた……が、立ち上がった。呼吸が大きく乱れており後一撃で戦闘不能になるというところだろう。

 

「まさか、『ウルトラダッシュアタック』を、Zワザを耐えるだなんて」

 

「Zワザは強力な技だがベースとなる技が弱けりゃ威力は低い……『すてみタックル』や『とっしん』ならまだしも『はたく』や『おうふくビンタ』がベースで物理攻撃が低いハピナスならなんとか耐えられる……どうした?山から牌を取れよ」

 

Zワザを耐えきったので驚く女オーナー。

専用Zワザはともかく普通のZワザは頑張れば耐えれる、特にハピナスみたいな極端な能力のポケモンならば耐えれるんだ。

ありえないと驚いていたがオレが山から牌を取ってツモれと言った瞬間に女オーナーの雰囲気が変わった。

 

「互いにリーチ状態、どっちが目当ての牌を手に入れるかで勝負が決まる……ホントに恐ろしい子どもだわ」

 

オレがなに待ちだと分かっていないにも関わらず、恐ろしいという。

リーチ状態だったらそれは極々普通の発言……とは言わない。リーチ状態だからこそ、勝利を確信している素振りを見せているからこそ、危うい

 

──ドン

 

「っ!?」

 

「と、すまんすまん……ツモる筈の牌が山から落ちたな。見えちまったがリーチ状態なんだから続行でいいよな?」

 

雀卓をドンッと叩いた。叩いた衝撃でオーナーが触れようとしていた牌がポロッと山から落ちた。

それを見たオーナーが冷や汗をかいている。どうして?なんで?……自身が本来の牌を取らないすり替えツモをやろうとしたのを見抜かれてしまったのだと焦っている。

 

「リーチ状態だから牌でアガれなきゃ捨てるだけだ……捨てるかアガるのか、5秒で決めてくれ」

 

「っ…………っ!!」

 

「ロン」

 

リザードンの牌を切ったのでロンでアガる。

 

「どうして、分かったの?」

 

「まともに挑んで勝てる相手とそうじゃない理外の範疇にいる相手がいる。お前達が出禁にしたいのは理外の範疇にいる奴だ……そういうのを真正面から切り込んで倒せるってのはもうただの慢心だ。かと言って理不尽な暴力にも走らない。何処かに勝てる仕組みがあるからこそギャンブルの商売は成立する……最初からだ」

 

イカサマをしていることに気付かれていた、何処からと聞いてくるので最初から分かっていた事だと言う。

向こう側にとってはこっちは不利益な存在だ。だから確実に仕留めないといけない。だが堂々とイカサマをしたのならば文句を言われる。ポンジャンの牌はモウパイ出来ない。機械で配牌してくれる雀卓だと平等性を見せてイカサマコンタクトレンズを装備して山を理解しホントに必要な時に攻撃、相手にある程度は有利になるようにやらせて最後に必要な牌が来た時にZワザで決める。Zリングに最初からZクリスタルが付いてなかった、アレはポケモンによってZワザを変えている、複数のZクリスタルを持っている、そんな所だろう。

 

「人を嵌めようとする痩せた考えじゃオレは喰えねえよ……」

 

「参ったわ……ここまでやっての負けだからいっそのこと清々しいわね。約束通り貴方が要求したポケモンを渡すわ」

 

「セレナ、お前も選んどけ……どうせこれから系列店全店出禁になるのが目に見えてる」

 

「う、うん……倍プッシュは?」

 

「向こう側が降りてくるのが目に見えている、今回はこれぐらいにしておく」

 

ナツメ戦でやった倍プッシュを更にするのかと思ったが今回は気分が乗らねえ。

アレはどっちかが破滅するかどうかの勝負だったが今回は向こう側は破滅させる事が出来ねえ。出禁にしたいと願っているだけだ。

女オーナーが渡したタブレット端末からセレナはダクマを選びオレは目当てのポケモンを選んだ。

 

「もう2度と来ないでよ!!」

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