闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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薄氷の歩み

 

「サトシ、私を出せ!」

 

今回は『こおり』タイプ統一パをピンポイントでメタるパーティ編成だ。

サトシが何処まで読んでいるか何処まで理解しているかは知らないが『ゆき』状態で恩恵を受けれるのは『こおり』タイプのポケモンだけだ。コノヨザルをサトシがボールに戻せばルカリオが自分を出せと言う。

 

「いや……まだだ」

 

サトシはまだルカリオは出さない。

今のグレイシアはほんの少しの間だけとは言え『ふぶき』を使うだけで無双する事が出来るポケモンだ。

……グレイシアで脅威を感じていたら見えるものが見えなくなる……スズナのパーティは『こおり』タイプ特化、覚えようと思えば全員が『ふぶき』を覚えれる。フロストロトムはロトムがフロストロトムになるだけで『ふぶき』を勝手に覚えるぐらいだ。

 

「いけ、コータス」

 

「コォオオ!」

 

サトシの2体目はコータスだ……まぁ、この状況ならばそれは間違いじゃない。

特性の『ひでり』でフィールドを『はれ』状態に切り替える……けどスズナはニヤリと笑みを浮かべる。

この状況は想定している。グレイシアの必中『ふぶき』が飛んできて殴っても全然倒せない状況、1番厄介なのは硬さではなく必中の『ふぶき』だ。だから『ゆき』状態からフィールドを切り替えないといけない。

グレイシアを前に『くさ』タイプで挑むのはただの無謀だ。メガフシギバナで無理して挑む必要は無い。

 

「グレイシア『みずのはどう』」

 

『はれ』状態を求めるのは『くさ』か『ほのお』のどっちかだ。『くさ』ならば『れいとうビーム』『ほのお』ならば『みずのはどう』をぶつければいい。『みずのはどう』をコータスに向かって撃つ。

 

「コータス『ソーラービーム』」

 

「上手い!」

 

「でも、耐久戦よ」

 

「いや、そうでもないぞ」

 

「えっと………どういうこと?」

 

グレイシアの『みずのはどう』に対して『ソーラービーム』を撃った。

技の威力やタイプ相性のおかげで『みずのはどう』を突破したが威力が落ちた。それでも『ソーラービーム』が命中したがグレイシアは余裕で耐える。コレを見てタケシは上手い!とある事に気付く。セレナも耐久戦を行うと気付く。ノゾミは気付いていない。

流石は元ジムリーダーとサトシの嫁なだけあってバトルの知識が高い。

 

「グレイシアの鉄壁と必中のコンボを潰そうとしている」

 

「必中は『ひでり』で『はれ』状態にするとして鉄壁も?」

 

「コータスに対する有効打は『みずのはどう』だ……それをコータスが『ソーラービーム』のゴリ押しで突破した。『オーロラベール』で殆どダメージが無いがその『オーロラベール』は時間経過で切れる。コータスの『ひでり』の『はれ』状態が後出しだったから『オーロラベール』の方が確定で先に消える」

 

「だったらさっきみたいにロトムからユキノオー、ユキノオーからグレイシアに繋げば……『おにび』は『ほのお』タイプに通じなくても『でんじは』は通じる筈だよ!」

 

さっきの一連のやり取りをもう1回すれば突破することが出来るんじゃないのかと考える。

勿論『おにび』は通じない、だから『でんじは』を使う……そうすればコータスの足が遅くなる。『オーロラベール』を貼って、交代して鉄壁と必中を兼ね備えたグレイシアが再び爆誕する。

 

「ロトムの段階で『オーバーヒート』で仕留めに来る……ロトムが倒れればそれで成立しない。『オーバーヒート』の能力下降は当然計算に入っているから交代する。サトシにはルカリオが居る。『はどうだん』は特殊攻撃で『ゆき』に左右されない……ルカリオは『こおり』タイプに対する耐性も持っていて、サイクルを起こさない」

 

グレイシアに鉄壁と必中が無くなった。

もう1回作り直す。ならば先ずはロトムを倒そう。ユキノオーは倒せなかったがもう1回鉄壁と必中を作った。

コータスをもう1回出し直す。また耐久戦を行う。だが今度はフロストロトムが居ない。ユキノオーだけになる。ユキノオーが倒された……『ゆき』+『オーロラベール』+相手に何かしらのデバフの盤面を先に作っているからグレイシアの鉄壁と必中は成立している。

それぞれがそれぞれ役割を持っている……もっとも、ユキノオーの代わりはアローラキュウコンで出来る。ユキノオーは対メガリザードンYなところがあるからな。

 

「……まぁ……コレは想定内だな」

 

氷統一パ兼雪パだから盤面を荒らされたら死ぬ。天候パは盤面が成立してからはじめて強くなれる。そういうパーティだ。

スズナに対して教える時にレタスで例えた。1枚1枚の葉っぱがそれぞれ意味を持っている。1枚でも欠けてしまえば何処かの段階でミスを犯してしまう……そういう時は普通にやってくるのでアドバイスを送っている。

 

「戻って……いけ、キュウコン!」

 

「コォーン!」

 

「ロトム、ユキノオー、グレイシアを代えてきた……え、雪!?」

 

「ユキノオーだけで盤面を作るのは難しいからな」

 

ロトムからのユキノオーからのグレイシアのコンボ、1番の負荷はユキノオーだ。

『ゆき』状態と『オーロラベール』の2つをこなさないといけない。キュウコンでもどうにかなる……と言えばそこまでだが。

タケシがあのアローラキュウコンは『ゆきふらし』の特性を持っているのかと驚いた。

 

「アローラのキュウコンが代わりを出来るけどそれは」

 

「時間稼ぎ……と思うだろ?」

 

アローラキュウコンでユキノオーの代わりを務めるだけと認識している。

その認識は間違いじゃない……が、それで充分だとサトシはモンスターボールを取り出した。

 

「戻れ、コータス。いけ、ヘルガー」

 

「ルガァゥ!」

 

サトシはここで引いた。コータスをボールに戻しヘルガーを出した。

ここでのヘルガー……と言うことは読んでいるのか……いや、コータスを生き残らせる事を優先したか。

 

「『ぜったいれいど』」

 

「『みちづれ』だ!」

 

キュウコンの『ぜったいれいど』がヘルガーに当たる。

ヘルガーは『みちづれ』を使ってキュウコンを引き落とした……

 

「それ、大丈夫かな?」

 

「クククッ……ユキノオーも同じ事が出来るって言いたいんだろ?」

 

「それはどうかな」

 

ユキノオーも『ぜったいれいど』を覚える。

特性で『ゆき』状態にする+『オーロラベール』を張れる+『ぜったいれいど』を覚える……コレが出来るポケモンが2体居る。

非常に厄介で1体でも倒さないといけない……ヘルガーの『みちづれ』で問答無用に倒した……コレで起点の『ゆき』状態を作り出せるポケモンが1体失った……が、『ゆき』状態は続いている。

 

「この場合、どうすりゃいい?」

 

「3,2,1でポケモンを出し合う」

 

何時もは大体相手を終わらせる為に『みちづれ』を使う。

今回はまだ2体目のポケモンを倒す為に使った。どっちが先にポケモンを出すのかを聞けば一緒にポケモンを出し合うと言えばサトシはモンスターボールを手に取った。

 

「いけ、ヒヒダルマ」「コータス、頼んだぞ」

 

スズナはガラルヒヒダルマ、サトシはコータス…………ここが大事だな。

ガラルヒヒダルマは『じしん』を覚える……が『はれ』状態だ。少しスズナに悪い状況になっているが、ここをひっくり返せばサトシに勝てる可能性がある……

 

「ヒヒダルマ『じしん』」

 

「コータス『オーバーヒート』だ!」

 

ここで大事なのはサトシがどっちを考えているかだ……サトシはコータスに『オーバーヒート』を使わせた。

このオーバーヒートでいけるか……いや、『じしん』の衝撃波でコータスが弾かれてしっかりと『オーバーヒート』を当てれなかった。

ほんの少しの間だけしか『オーバーヒート』を当てることが出来ず……ヒヒダルマはダルマモードになった。

 

「なっ……フォルムチェンジ!?」

 

「ヒヒダルマはダルマモードと言う特性を持っている。体力が半分以下になればダルマモードになって……『こおり』タイプだけでなく『ほのお』タイプにもなる」

 

戦闘中にフォルムチェンジするポケモンなの!?と驚くノゾミ。

ヒヒダルマと言うポケモンについて説明をした……サトシは表情読み辛いからコレがミスかそうでないのかが読めない。

『ごりむちゅう』個体のガラルヒヒダルマだったら多分だが『じしん』で落とせた……『ダルマモード』ならば最後までしっかりと『オーバーヒート』を当てていたら倒せていた……こういうのを見れば水物だと感じる。

 

「コータス『だいばくはつ』」

 

「なっ!?」

 

「ここで捨てるのか!?」

 

『ダルマモード』が発動したらサトシは迷いなく『だいばくはつ』を使った。

相手が天候統一パならばコータスの『ひでり』は戦闘の要だ。だからコロコロと出したり戻したりしている。それをここで『だいばくはつ』でリセットした……

 

「ヒヒダルマ、コータス、両者共に戦闘不能!」

 

「……コレでサトシの残りの手持ちはルカリオ、ゴウカザル、リザードンね」

 

「先輩の手持ちはロトム、ユキノオー、グレイシア……先輩のコンボはまだ生き残ってる」

 

ヒヒダルマとコータスが戦闘不能になった。セレナが残りのポケモンを言う、ノゾミが残りのポケモンを言う。

ノゾミは鉄壁必中のグレイシアを作るコンボが生き残っている事に直ぐに気付く……ただそれで勝てるほどに目の前に居る男は甘くはないのを理解している、いや、させられている。もっともっと盤面を荒らしたりする事が出来たにも関わらずサトシは勝ちを無駄に拘らず、スズナの動きを阻止している。ガラルヒヒダルマ、アローラキュウコン……どっちも残したら非常に厄介だ。

 

「いけるな、ルカリオ」

 

「ああ、待っていたぞ!この時を!」

 

サトシはルカリオを出した。ルカリオは出番がやっと来たと闘争心を高めている。

スズナがここでなにを出すのか……あのルカリオ、伝説個体だから物凄く強い。バトルフロンティア挑戦中にゲットし、伝説を倒した。

レベルや強さに関しては言うまでもない……まだメガリザードンYが控えているのに、ここでのルカリオは痛い……と、スズナに思わせるか?

 

「いけ、ロトム!」

 

「ロトト!」

 

「…………ルカリオだから『おにび』は通じる……でもルカリオは貴重な特殊攻撃を武器に出来る『かくとう』タイプのポケモン、ルカリオの代名詞の『はどうだん』は当然覚えている……」

 

「ロトム『おにび』」

 

「ルカリオ『はどうだん』」

 

ルカリオは『はどうだん』を使う……ロトムは『おにび』を使った。

『はどうだん』は外れることが無い技だ。命中するがそれでもロトムは『おにび』を当てた……

 

「バゥッ!?」

 

「ルカリオ、もう1発『はどうだん』だ!」

 

ルカリオを『やけど』状態にすることに成功した。ただロトムに入っているダメージはかなり大きい。

ルカリオはもう1度『はどうだん』を使おうとする。

 

「ロトム『まもる』」

 

「…………ッ………」

 

「……いい判断だ」

 

サトシのルカリオは強い……たった2発『はどうだん』を当てるだけでロトムを倒せる。

スズナを鍛えたがそれでもレベル差は少しある……だから攻撃技を使わずに『まもる』を使い『はどうだん』を防ぐ。

それと同時にルカリオは燃える。『やけど』のダメージが入った。

 

「ロトム『10まんボルト』」

 

「ぐぅう……」

 

「『やけど』が足を引っ張っているな」

 

ロトムは続いて『10まんボルト』を使った。

『やけど』のダメージが表に出るとき特有の炎のエフェクトが出るせいでルカリオは一瞬だが動きが止まる。

『10まんボルト』自体はそこそこのダメージ、ホントの狙いはそこではない。

 

「ルカリオ『はどうだん』」

 

「ロトム『まもる』」

 

1秒でもいいから長い時間を稼ぐ……ルカリオはダメージが徐々に蓄積されていく。

 

「ロトム、戦闘不能!ルカリオの勝ち!」

 

「戻って……いけ、ユキノオー!」

 

「…………ルカリオ『こうそくいどう』」

 

「ユキノオー『オーロラベール』でそこから戻ってグレイシア!」

 

「よし、先輩の鉄壁必中のグレイシアが出来た!」

 

ユキノオーに対して攻撃をせず『こうそくいどう』を使った。

少しでもダメージを与えれればいいじゃん!と言う子供みたいな思考はしない……なにが狙い……いや、まだスズナが有利だ。鉄壁必中のグレイシアが出来た。

 

「ルカリオ『てっていこうせん』だ!」

 

「ああ!」

 

「この状況での『てっていこうせん』……でも……突破出来ない……」

 

ルカリオは『てっていこうせん』を使った。

『やけど』状態で体力が減っている状況で『てっていこうせん』を使った。『てっていこうせん』は当たった……が、グレイシアは倒れない。息が少し乱れているがしっかりと立っている。

 

「ルカリオ『てっていこうせん』」

 

「コレはエグい」

 

『てっていこうせん』の反動は問答無用、最大HPの半分減る。

だからその性質上、1発しか使えない……だが、サトシは2発目を指示した。2発目の『てっていこうせん』が当たりルカリオは倒れた。

 

「ルカリオ、戦闘不能!グレイシアの勝ち!」

 

ここでルカリオは戦闘不能になった。

2回連続で『てっていこうせん』を受けたグレイシアも流石に息がゼェゼェと大きく乱れている。サトシはフィールドに入りルカリオを回収する。

 

「いけ、ゴウカザル」

 

やはりリザードンを温存するか。ゴウカザルが出てきた……ここは消化試合だ。コレは仕方がない事だ。

ゴウカザルは『マッハパンチ』を使いグレイシアを一撃で倒した……才能があるとは言え少しの間でこのレベルまで高めるとは恐ろしい。

 

「……いよいよだね……最後だよ、ユキノオー!」

 

「ノォオオ!!」

 

スズナは追い詰められた……が、サトシを追い詰めた状況でもある。

サトシが徹底的にメタっているがゴウカザルとリザードンまで追い詰めていた。

 

「戻れ、ゴウカザル……いけ、リザードン!」

 

「グォオオオオウ!!」

 

「っ……今までとレベルが違う!」

 

サトシが最後の最後まで出し惜しみをしていたリザードンを出した。

スズナに対してフェアじゃないからと見せた時はあんまり力を入れていない、だがバトルフィールドに出たリザードンは戦闘態勢に入った。見るからに強そうでなく嫌でも感じさせられる、圧倒的なまでの強者としての力を。

ノゾミは他の5体よりもリザードンが強い、そう感じ取った……まだまだ上があるぞ、リザードン。

 

「ここで出し惜しみはしねえ……リザードン、メガシンカだ」

 

「グゥウ……ォオオオウ!」

 

「出た!サトシのメガリザードンY!」

 

出し惜しみをしていい相手じゃないのは分かっているとメガリザードンYに即座にメガシンカさせた。

コレで厄介な盤面は消えた……そう思っていたがスズナは笑みを浮かべていた。

 

「それは想定内!ユキノオーだけでリザードンを相手にする状況を待っていたわ!」

 

「ペンダント……あ、アレはキーストーン!?」

 

「ユキノオー、メガシンカ!!」

 

スズナがペンダントを取り出した。

ペンダントにキーストーンが入っているとタケシは気付きスズナは叫ぶ。ユキノオーをメガシンカ!とユキノオーをメガユキノオーにし……再び『ゆき』が降る。

 

「『オーロラベール』」

 

「……ここで『とうせんぼう』じゃねえんだな」

 

「この状況で引くなんて絶対にありえないよ」

 

「クククッ……嬉しいねぇ。だがその通りだ」

 

まだゴウカザルが残っているから入れ替えればメガユキノオーになったことで発動するメガユキノオーの『ゆきふらし』に『ゆき』を消せる。でも、サトシはそこはしない……トレーナーとしてのプライド……くだらない真似をするとかそういうのをしない。

 

「リザードン『ブラストバーン』だ!」

 

「ユキノオー『いわなだれ』」

 

……リザードンはユキノオーに『ブラストバーン』を当てた。

ユキノオーはメガシンカすればより鈍足になる……だが、他の能力はとてつもなく高い。当然特殊防御力も高くその上で『オーロラベール』を貼っている。メガユキノオーは『ブラストバーン』を耐えてリザードンに『いわなだれ』を当て……

 

「リザードン、戦闘不能!ユキノオーの勝ち!」

 

リザードンを倒した。

4倍の弱点+『ブラストバーン』の反動で動けない+メガシンカのブーストのおかげで倒せた……ユキノオーは少し息を乱している。

 

「まぁ……概ね読み通りだな……」

 

「……なにが?」

 

「『こおり』タイプ統一と『ゆき』状態を活かしたパーティ……普通だったら倒せるがアランが手を加えている。明確な弱点のタイプが存在しているが、その弱点を突く前に自分の強みで押し潰す。タイプ統一パや天候パはそういうパーティだ」

 

「それで……この状況が読んでたって言うの?」

 

「ロトムの時に気付いた……無理に時間を稼いでいるのを。グレイシアの耐久ゲーでルカリオは倒せるのにやたらと時間を稼いでいた……フロストロトムはルカリオに絶対に倒される。グレイシアはルカリオが倒された後になんだかんだで倒される。残るはユキノオーだが、メガユキノオーにでもならない限りは俺のメガリザードンYの『ブラストバーン』で詰む……『オーロラベール』が無ければ詰む。技ではなく特性で『ゆき』状態にしなければならない。『ゆき』状態にしようとして特殊攻撃の『ブラストバーン』が当てられる……メガリザードンYの『ブラストバーン』をユキノオーが耐えるにはメガユキノオーになり『オーロラベール』を使う、ただそれだけだ……」

 

……相変わらずどういう知性を持ってるんだ……。

スズナのメガユキノオーや自分のメガリザードンYを倒される事を戦術に入れていた……

 

「メガリザードンYはこのパーティの切り札じゃないの?」

 

「違うな、ホントに倒れたらヤバいのはコータスだ……俺はラストエリクサー症候群になりたくないんでな、切り札と言っていて最後に使うんじゃない。エースを最後に残すんじゃない。バスケやサッカーで点を取れる奴が目立つ、それは当然のことだ。だが、そこに至るまでの道程を作る者は正しい物差しで見れない……いけ、ゴウカザル!」

 

「ウキャァウ!!!」

 

エースをあえて踏み台にする……最終的にメガユキノオーvsゴウカザルの展開を作るために。

エースと言えばチームの主軸、ここぞという時を決めてくれる奴……普通はそういう風に計算を入れる。

 

「ゴウカザルが残ったのは予想外だけど、メガユキノオーなら倒せるわ!」

 

「ゴウカザル『マッハパンチ』からの『ほのおのパンチ』だ!」

 

「素早さで撹乱しても無駄!ユキノオー『ふぶき』」

 

メガユキノオーになったことで失った素早さ、ゴウカザルは早いポケモンだからそれを使うと思わせる。

でも今ならば『ふぶき』を確実に当てる事が出来る『マッハパンチ』からに『ほのおのパンチ』のコンボに耐え……超至近距離から『ふぶき』を当てる。

 

「ゴウカザル『ほのおのパンチ』、両手でだ!」

 

「嘘!?」

 

左手の『ほのおのパンチ』を自分のもとに近付け、右手の『ほのおのパンチ』をユキノオーに当てる。

コレは……この状況で1番なってはいけないもの『こおり』状態を防ぐため……ユキノオーに1発、2発と『ほのおのパンチ』を当てる。

 

「『オーロラベール』が消えたわ!」

 

「『ゆき』状態も終わったぞ!」

 

「ユキノオー『だいちのちから』」

 

ユキノオーを守っていた物が無くなった。

セレナとタケシが絶好のチャンスが来たと感じたがスズナは手を緩めない。動かなくてもどうにかなる特殊攻撃『だいちのちから』を使う……ゴウカザルは膝をついた……

 

「クククッ……ここまで盤面を持ってくのは苦労したが……いけるだろ?」

 

「おい、待て……まさか」

 

サトシのゴウカザルは原作通りサトシのゴウカザルと同じ個体だ。

それがなにを意味しているのか……ゴウカザルは示した。頭の炎が天井にまで向かった。

 

「ゴウキャア!!」

 

「これって『もうか』……で、でも……なんなのこの火力は!?」

 

ゴウカザルの通常よりも遥かに強い『もうか』スズナも今まで結構な数のゴウカザルを見てきたがこの『もうか』は異常と言える。

 

「大丈夫なのか?ゴウカザルは」

 

「クククッ……その時はその時だ」

 

タケシはこの異常な『もうか』はコントロール出来ていないのを知っている。

だからここで暴走して終わるんじゃないのかと失敗を想像する……だが、サトシは賭けた。ゴウカザルが『もうか』を使いこなせるのを。確かナギサジム戦で『もうか』を使いこなしたが、それが出来るかどうかは不透明だ。『もうか』に頼ろうとする戦術があまり良くない……

 

「ウキャウ!」

 

目が血走っている。だが、ゴウカザルは理性をしっかりと保っている。

見た目が少し怖いが任せてくれとゴウカザルは笑みを浮かべておりユキノオーと対峙する。

 

「ゴウカザル『だいふんげき』だ!」

 

「ウキャアアアア!!」

 

『フレアドライブ』でなく『だいふんげき』を指示した。

体中に『もうか』の炎を纏い1発、2発とユキノオーを殴り3発目でユキノオーを殴り飛ばしユキノオーをひっくり返した。

 

「ノォ……」

 

メガユキノオーの姿からユキノオーに戻った。

コレが意味していることは1つだ。ゴウカザルはニヤリと笑みを浮かべた。

 

「ユキノオー、戦闘不能!ゴウカザルの勝ち!よって勝者、チャレンジャー!マサラタウンのサトシ!」

 

交代ありのフルバトルのジム戦、サトシは見事に突破した。スズナは悔しそうな顔をした……でも、直ぐに受け入れた。

スズナはユキノオーのもとに向かう。サトシはゴウカザルのもとに向かった。

 

「負けたわ……強くなったと思ったんだけどまだまだね」

 

「まだまだねぇ……ピンポイントにメタってリザードンをエースに思わせてからのゴウカザルの博打に出てなんとか勝てたのにか?」

 

「ええ……まだまだ!」

 

「クククッ……そうじゃねえとな……しかし……タイプ統一でコレか」

 

サトシは俺の方を見てきた。

俺が干渉していない場合、スズナはゴウカザルだけで突破出来ていた……俺が干渉して強くしてこうなった。

伝説のポケモンを1体も使っていない、ゲットしようと思えば出来るポケモン達を知識とともに鍛え上げた結果たコレ……明確な弱点があるから攻略は出来たが弱点らしい弱点が無かったりバランス良くしなかったりいけないパーティが相手だと……背筋が凍るな。

でも俺の知識ってポケモンを真面目にやってたら嫌でも身につくものばかりなんだけどな。

 

「ジムバッジをくれ」

 

「コレがこのキッサキジムを勝った証、グレイシャバッジ!」

 

ジム戦はサトシの勝利で終わった。相変わらずぶっ飛んだ強さを持っているなと思う。

サトシはバッジを受け取るとゴウカザルをボールに戻す。ポケモン達はとても傷ついているので回復させないといけない……俺が色々と教えているから警戒してメタパ作ってきてギリギリだからな。

 

「キッサキジムのジムリーダーのスズナさんですね、ジム戦を申し込みます」

 

キッサキジムの外に出ればシンジと遭遇した。




言っておくが伝説を出すときはキッチリと出しまくるからな。

どっちにしよう

  • でんきテラスタルヌケニン
  • メガリザードンX
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