闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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オレとお前の違い

 

「貴方は……サトシなの?」

 

「そうとも言えるしそうとも言えねえ」

 

「どっちだよ!?」

 

フタバタウンのヒカリがオレがサトシなのかを聞いてきたのでなんとも言えない。

どういう事だ!?とマサラタウンのサトシが叫んでいる。コレは1から説明とかしないといけねえパターンか?

 

「ルカリオ、説明は」

 

「いや、なんと説明すればいいのかがわからなくてだな……幸いにもタケシとそこに居るサトシの様な者は私がアーロン様のルカリオだと知っているのだが、色々と話が噛み合わなくて困っていたところだ」

 

「……まぁ、第二魔法な話だからな」

 

ルカリオが説明をしてくれたかと思ったがルカリオもルカリオで上手く理解していなかった。

多重次元宇宙論とか平行世界とかそういう話をしねえといけねえから頭がついていけねえ奴はマジでついていけねえ。

 

「で、何者なんだ?」

 

「……このまま見なかったって事で終わらせねえか?」

 

「自分と同じ顔で自分と同じ名前で自分が知ってるポケモンを連れててなにも知らないで終われるわけないだろう」

 

「はぁ……まぁ、結論から言ってオレは別の世界線のお前だ」

 

「…………どういうことだ?」

 

「ピィカ?」

 

「例えば最初に貰える3体のポケモンがいる。フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメの3体が居る。お前がフシギダネを選んだオレ、オレはゼニガメを選んだお前だ……」

 

「いや、オレがオーキド博士から貰ったのはピカチュウだぞ!?」

 

「例えばの話だ……オレは何処かの段階で別の未来に辿り着いたマサラタウンのサトシだ……」

 

正確に言えばもっと違うが、ざっくりと言えば何処かの段階で枝分かれした世界線の住人だ。

そう言えばサトシは納得が出来なさそうだがフタバタウンのヒカリとこっちの世界線のタケシはなんとなくで理解した。

 

「つまり別世界のサトシなのね……でも、どうして別世界のサトシが私達の世界に現れたの?」

 

「時空間に干渉する事が出来るポケモンの喧嘩に巻き込まれた」

 

「時空間……セレビィやディアルガの様なポケモンに関わったのか……ギラティナと言っていたからギラティナが関係しているんだな」

 

「ああ、ディアルガとギラティナの喧嘩に巻き込まれた」

 

年長者のタケシはすんなりと話の内容を受け入れてる。

平行世界とか多重次元宇宙論とかそういうややこしい話をしなくてもなんにも問題は無い。

マサラタウンのサトシも別の世界の自分だと受け入れた。そしてディアルガとギラティナの喧嘩について心当たりがあった。

 

「まぁ、ギラティナがディアルガと喧嘩を終わらせればなんだかんだで迎えには来る……無理なら無理でこっちから反転世界に行けばいい」

 

「…………ホントに…………サトシ、なの?」

 

「見た目と名前が一緒で別人だと思えばいい」

 

ヒカリがオレが冷静に分析をしてどうすればいいのかを考えたので疑っている

同一人物かと聞かれれば色々と怪しいから別人だと思えばいい、実際中身はマサラタウンのサトシじゃねえからな。

似ているけども別の人間、そう言われれば……マサラタウンのサトシがモヤッとしている。直感的に自分じゃないのかと感じているのかもしくは自分と似ている奴が似ていない事をしているとかそういうのを思っている。

 

「なんというか……オレがお前のところに行くとは……」

 

「……なんか実感が沸かないな……」

 

「まぁ、そりゃそうだろう。オレも未来から過去からやって来た人間と会ったことはあるが、別世界の自分に出会ったのははじめてだ。お前もそうじゃねえのか?」

 

「……そう言われればそうだな」

 

ここに居る本来の世界線のサトシも未来の人間や過去の人間に会っているが別世界の人間に会うのははじめてみたいだ。

なんとも言えない顔をしているのだが一応は納得はしている。

 

「とりあえずギラティナが迎えに来るのを待つから……お前はお前の冒険を続けとけ」

 

「そんなこと出来ない。お前、迷子なんだろ?だったら元の世界に返さないと!」

 

だからギラティナが迎えに来るのを待つから問題はねえよ。

そう言いたいが純粋な善意でオレが迷子だから元の世界に返したいと思っており、タケシとヒカリも頷く。

 

「向こうの世界のピカチュウだって心配してるし」

 

「ピカ!」

 

「……ピカチュウだと?」

 

ここにはルカリオがいるがピカチュウはいない。

本来の世界にピカチュウが居るのだから返さないととっても心配する。自分が同じ立場なら逆の立場ならそう思う。

しかしここでルカリオが引っかかった。ピカチュウは知っている。どういうポケモンなのかは知っている……だが

 

「サトシはピカチュウを持っていないぞ?」

 

オレはピカチュウを持っていない。

 

「え!?貴方、サトシなのにピカチュウを持っていないの!?」

 

「クククッ……どうやらスタートの段階から大幅に違うみてえだな」

 

オレがピカチュウを持っていないと知ればヒカリは驚いた。

スタートの段階で違う、ありえたかもしれない別の世界線のオレなのでタケシはそういうのもあるのかと思っていたがピカチュウとマサラタウンのサトシがありえないと言う顔をしている。

 

「お前……ピカチュウをオーキド博士から貰わなかったのか!?」

 

「ああ、貰わなかった……なにを貰ったかは秘密で、ピカチュウをゲットしようなんて一度も考えた事はねえ」

 

「ピカ!?」

 

サトシになって冒険してから1回もピカチュウをゲットしようとは考えていない。

 

「ピカチュウ以外にも優秀な『でんき』タイプのポケモンが多いからな」

 

「なっ……何だよそれ!!ピカチュウとは友達じゃないのかよ!?」

 

「クククッ……ポケモンを家族、仲間、友達、相棒と色々な考えがある。どうやらオレは仲間、お前は友達という考えに至っているみてえだな」

 

ピカチュウが優秀じゃない『でんき』ポケモンや興味無い発言に怒りを露わにするサトシ。

オレはポケモンを仲間だと思っている。マサラタウンのサトシは友達だと思っている。出した答えが色々と違う。

 

「……」

 

「自分とそっくりな奴が自分と違うって分かれば不愉快なのは分かるが顔に出すな……そんな顔をしてる奴に手を貸されても不愉快だ」

 

「ま、まぁまぁ落ち着いて……大丈夫!向こうの世界のサトシはきっと帰れるから!」

 

「いや、帰れないと洒落にならねえから」

 

「なんかサトシのイメージがあるから大分おかしいわね…………今、私達はグランドフェスティバルとシンオウリーグを目指してるけど……貴方も?」

 

「ああ、セキエイ大会、シロガネ大会、サイユウ大会を優勝して今はシンオウリーグに挑戦中でシンオウリーグに出るためのバッジは残り1つだ」

 

場を和ませようとするヒカリに対して質問に答える。

どうせやることもないし雑談に付き合うのも悪くはないとバッジケースをパカッと開いた。

 

「優勝……優勝したのか!?」

 

「ああ……3つの中じゃシロガネ大会が1番キツかった。シゲルのサンダーとか無視出来ねえ存在だったしな」

 

「そっちの世界のシゲルはサンダーを持ってるのか!?」

 

優勝した事に驚くサトシ。

シロガネ大会が1番キツくシゲルのサンダーが無視出来ねえ存在だと言えばタケシはシゲルがサンダーを持っている事を驚いた。

シゲルは本来の世界線では……うん……まぁ……他所は他所、うちはうちで割り切るしかねえよな。

 

「……お前は……ピカチュウを選ばなかったオレ、なんだよな?」

 

「見た目も声も名前も色々と違う、ただのそっくりさんと思えばいい」

 

「でも、優勝したんだろ?」

 

「ああ、優勝した……チャンピオンリーグは苦戦してる……まぁ、サイユウ大会優勝して手に入れたチャンピオンリーグの出場権は使わずにバトルフロンティアに挑戦したから今チャンピオンリーグに挑めばどうなるかは別だが……」

 

「っ……」

 

あくまでもそっくりさん、そういう風に思えと言っているが先に平行世界の人間と言ってしまった。

だからオレはありえたかもしれないサトシの可能性でもあるとサトシに認識させてしまい……サトシは動揺を隠せない。

3回挑んで準優勝すら出来なかったポケモンリーグをオレは軽々と3連続で優勝をしている。それどころかバトルフロンティアに挑むためにサイユウ大会からのチャンピオンリーグの権利を放棄している。自分が心の底から優勝したいと思っていても出来ない事を、しかもライバルと思っているシゲルが自分の世界よりも強いのにそれでも勝利していると。

 

「…………ふむ…………手合わせしたらどうだ?」

 

「……いや、なんでだよ?」

 

「ここに居るのは別の世界のサトシとは言え私のトレーナーであるサトシだ。ポケモンリーグで優勝した事に驚いているという事は負け続けた……眼の前に居るサトシはありえたかもしれないお前だ。バトルをすることでなにか力になるかもしれない」

 

助けてほしいって状況なのになんでオレがマサラタウンのサトシに力を貸す展開になるんだ?

 

「別世界とは言え自分のトレーナーが大事な場面で負け続けたは情けない!ここでお前と会えたのもなにかの縁だろう!」

 

「はぁ……お前、オレの今の手持ち知ってるだろうが……お前を除いてシンオウでゲットしたポケモンだけでバトルしてもなんの経験もならねえだろ。せめてシンジとフルバトルした時のパーティじゃねえと」

 

今の現在の手持ちはゴウカザル、ドダイトス、ムクホーク、フローゼル、ロトム、そしてルカリオだ。

本気で行くのならば色々とパーティを編成しないといけねえ……シンジとフルバトルした時のパーティじゃねえとなんの勉強にもならねえよ。

 

「そっちのサトシもシンジとフルバトルをしたのか……」

 

「どうだったの?」

 

「1体も倒されずに勝ったぞ……まぁ、シンジの奴は色々と考えてたけど……」

 

「っ……」

 

時間軸的に言えばこっちのサトシもシンジとフルバトルをした。

ギリギリのところで勝った負けたじゃなくてそれなりに差をつけられて負けたりした。

だがオレは1体も倒されることなく勝った。なんだったら5体だけで倒した。

 

「…………どうする?」

 

「……バトルしろ!」

 

「じゃ、フルバトルだ」

 

そんなこんなで本来の世界線のサトシとフルバトルをすることに。

 

「……なんて呼べばいい?」

 

「ここのタケシにとってマサラタウンのサトシはあいつだ。だから、サトゥーシで頼む」

 

審判になるとしてタケシはオレの事をどういう風に呼べばいいのかを聞いてくる。

めんどくさいからサトゥーシで頼む……それが無理ならばタジリで……本来の名前は使わねえ。

タケシは分かったと言えばヒカリがポケッチを構える。

 

「表か裏かを選んで!」

 

「クククッ……まぁ、オレはお前の別の側面って事で裏で頼むわ」

 

ポケッチのコイントスの機能を使った。別の側面ってことだから裏で頼むと言えばヒカリがコイントスをし……裏が出た。

オレの後出しが出来る……サトシはなにを出すのかと思えばピカチュウを見た。

 

「ピカチュウ、君に決めた!」

 

「………………いけ、ロトム」

 

「ロトト!……ロォ!?」

 

「そっくりさんだ、気にするな」

 

サトシはまずピカチュウを出した。

少しだけ怒りを感じている……ピカチュウを否定したから。まぁ、見返してやろうって腹だろう。

ロトムを出せばオレが対戦相手!?どういうこと!?と驚いているのだが、そっくりさんだから受け流せとフォローを入れる。

 

「ロトムって……サトシはロトムは持ってない……ホントに似てるけど別人なのね……」

 

「ピカチュウ『10まんボルト』だ!」

 

「……ロトム『おにび』だ」

 

ピカチュウに対してウォッシュロトムを出した。

サトシは引いたりするかと思ったがそのままで続行、まずはと『10まんボルト』を放つがウォッシュロトムには等倍だ。

耐えることは出来ると『おにび』を使い……『10まんボルト』を放ち終えたピカチュウに『おにび』を当て『やけど』状態にした。

 

「ピィッ……」

 

「ピカチュウ!」

 

「戻れ、ロトム。いけ、ドダイトス」

 

「ドゥ!……ドゥ?」

 

「そっくりさんだ」

 

「ドダイトス……この感じ……サトシのハヤシガメがドダイトスになったのね」

 

ロトムに『おにび』を使ってもらったのでここで交代。

ドダイトスを出せばドダイトスもどういうことだ?となるのでそっくりさんだと言う。ヒカリがドダイトスを見て感じる。

このドダイトスはサトシの持っているハヤシガメと同一個体だとヒカリが気付いた。

 

「ピカチュウ『アイアンテール』だ!」

 

「ドダイトス『ステルスロック』だ!」

 

『やけど』状態のピカチュウを入れ替えずに『アイアンテール』で攻める。

『アイアンテール』が先に命中する……が、ドダイトスは微動だにしなかった。

 

「この感じ……シンジのドダイトス以上……」

 

「ドダイトス『ぶちかまし』だ!」

 

シンジのドダイトスを知っているサトシはシンジのドダイトス以上だと気づく。

もうピカチュウとの間に間合いはない。零距離とも言える超至近距離での『ぶちかまし』を使って激突し突き飛ばせばピカチュウはサトシのもとまで飛んでいった。

 

「チャァ……」

 

「ピカチュウ戦闘不能!ドダイトスの勝ち!」

 

『ぶちかまし』を決めてドダイトスが勝った。サトシはピカチュウを抱きかかえて悔しそうにしているが試合はまだ終わっていない。

 

「『くさ』タイプには『ほのお』タイプだ!いけ、モウカザル!」

 

「ウキャアウ!……ウキャ!?」

 

「そっくりさんだ」

 

『くさ』タイプのドダイトスに対してモウカザルを出した。

モウカザルは当然オレを見て驚いたがオレはそっくりさんだと言って誤魔化す。

サトシもオレのそっくりさんだと言ったのですんなりと受け入れる。

 

「ウキャウ!?」

 

それと同時に『ステルスロック』が食い込んだ。ヒコザルじゃねえから体力は大幅に削れねえがそれでもコレはいい。

 

「いくぞ、モウカザル!『かえんぐるま』だ!」

 

「……バカか、お前?ドダイトス『ぶちかまし』だ」

 

モウカザルに対して『かえんぐるま』を指示した。

ドダイトスは『ぶちかまし』を覚えている。それを見せたところなのに『かえんぐるま』を使った。

モウカザルの『かえんぐるま』とドダイトスの『ぶちかまし』がぶつかりあい……モウカザルは弾き飛ばされた。

 

「戻れ、ドダイトス……いけ、ゴウカザル」

 

「キャアウ!!……ウキャ?」

 

「そっくりさんだ」

 

「今度はゴウカザル……シンジのヒコザルよね?……サトシ、サトゥーシの手持ちはきっと」

 

「おい!それは無しだろう!!」

 

ドダイトスを戻しゴウカザルを出せばこのゴウカザルは同一個体だと見抜く。

ヒカリはオレが似ているけども別人だと言ったが手持ちは殆ど同じだと気付いた。

 

「ホントの意味でサトシに成長を願うならアドバイスは禁止だ!試合中なら尚更だ!」

 

アドバイスを送ろうとしているヒカリを注意する。こっちじゃアドバイスは当たり前の様にありだろうがそれじゃあダメだ。

大声を出して注意すればヒカリがビシッとするがタケシはなにも言わない。言っていることは分かると納得をしている。

 

「戻れ、モウカザル……いけ、ムクホーク!」

 

「ムクホ!……ホォ!?」

 

「……で、どうすんだ?」

 

モウカザルじゃゴウカザルに勝てないと感じたのでサトシは引いた。

相性の良いムクホークを出したが『ステルスロック』がぶつかって体力を削られた……が、意識はある。

そこからどういう風に動くのか見もの……と言いたいが……

 

「ゴウカザル、パワーを溜めて『ほのおのパンチ』だ」

 

わざわざサトシの出方を見る必要は無い。

ゴウカザルは拳を握り炎を纏わせる。この時点で『ほのおのパンチ』が成立しているが、ここから更に火力を上げる。

ムクホークはバサバサと翼を仰いでいる。『きりばらい』が来るか?と思ったがそれは無いだろうと否定した。

 

「ムクホーク『ブレイブバード』だ」

 

「ゴウカザル『ほのおのパンチ』を叩き込め!」

 

ムクホークは『ブレイブバード』を使って突撃してくる。

パワーを溜めているゴウカザルは突っ込んでくるムクホークに対して通常よりも火力を増している『ほのおのパンチ』を叩き込む。

 

「ウキャゥ…………」

 

「クククッ……よくやった」

 

「ムクホーク、戦闘不能!ゴウカザルの勝ち!」

 

火力を上げた『ほのおのパンチ』を当てればムクホークは戦闘不能になった。

流石に『ブレイブバード』を相殺とかは出来ねえ。そこそこダメージを受けたがそれでもゴウカザルは勝っている。

タケシが判定を下した……インターバルは挟まない感じか。

 

「頼んだぞ、ブイゼル!」

 

「戻れ。いけ、フローゼル」

 

「フォウ……フロ!?」

 

「ブイブイ!……ブイ!?……ブイ!?」

 

「そっくりさんだ」

 

4体目に出てきたのはブイゼル、だったらお前だとフローゼルを出す。

ブイゼルとフローゼルは驚いた。ブイゼルはそこに更に『ステルスロック』が入りダメージを負う。

とりあえずはそっくりさんと言えば納得をする両者、ブイゼルはフローゼルを強いと見抜く。フローゼルは進化前に負けるわけにはいかないと思う。

 

「「『アクアジェット』だ!!」」

 

どちらも最初に選んだ技は『アクアジェット』だ。

どうなるのか?……言うまでもない。ブイゼルはフローゼルの進化前、フローゼルはブイゼルになることでなにかのステータスが落ちるという事は無い。

 

「ブイ!?」

 

だからフローゼルの『アクアジェット』が勝利する。

ここでサトシは同じ技を使っても勝てないと察し、自分ならではのオリジナルがある。そう動く。

 

「ブイゼル『みずてっぽう』のカウンターシールドだ!」

 

「フローゼル『ウェーブタックル』だ」

 

『みずてっぽう』のカウンターシールドの弾幕を展開する。

これに関しては素早い機動力を持った奴は器用に弾幕を抜ける、だがそれを持っていない奴は……圧倒的な力技で抜ける。

『ウェーブタックル』でぶつかりにいく。当然『みずてっぽう』のカウンターシールドがあるが……『ウェーブタックル』のパワーのゴリ押しで突破しブイゼルを突き飛ばした。

 

「ブイゼル、戦闘不能!フローゼルの勝ち!」

 

「っ……」

 

「クククッ…………お前はトレーナーだ……それを忘れてどうする?」

 

力の差を感じている……それが顔にしっかりと出ている。

トレーナーは仏頂面や表情が全く動かない程度がいいのに……まぁ、それがサトシらしさだろう。

 

「いけ、ハヤシガメ!」

 

「ハゥ!」

 

「戻れ、フローゼル……そっくりさんだから!……いけ、ムクホーク!」

 

「ムクホォ!」

 

結局『ステルスロック』は解除されないままか。

ムクホークを出してハヤシガメにそっくりさんだと説明し試合を続行……

 

「ここは難しい事は特にしない、何気ない普通を使う……『ブレイブバード』だ」

 

「ハヤシガメ、受け止めろ!」

 

ムクホークに『ブレイブバード』を使わせる。

『ブレイブバード』を避けることはしない。ハヤシガメの鈍足ならばそれは難しいと学んでいるので『ブレイブバード』を受けてから攻撃すると言う発想に至っている……だが……ムクホークの『ブレイブバード』はハヤシガメを一撃で倒した。

 

「ハヤシガメ、戦闘不能!ムクホークの勝ち………………ここまで、なのか……」

 

審判として平等に立たないといけないタケシはあまり喋ろうとしなかった。

だが、ここまで圧倒的な差をつけられている。オレとサトシは似ているが異なる。だがポケモン達の反応からして同一個体だと気付いておりトレーナーが違うだけでレベルが大きく開いていると驚きを隠せなかった。

 

「まだだ!いけ!モウカザル!」

 

「モウキャウ!……ウキャア!?」

 

再び姿を現したモウカザル。

『ステルスロック』が食い込んだ……今にでも倒れそうだ……だったらやることは簡単だと『でんこうせっか』を指示し倒した。

 

「……頼んだぞ……グライオン、君に決めた!!」

 

「戻れ、ムクホーク……ルカリオ、いけるな?」

 

「ああ」

 

最後だとグライオンが出てきた……グライオンは驚き『ステルスロック』にやられる。

そっくりさんだと言えば直ぐに納得した。6体目が出てきたのでこちらも出すかとルカリオを出した。

 

「グライオン『ほのおのキバ』だ!」

 

「ルカリオ『しんそく』だ」

 

「バゥ!」

 

「グライオ!?…………ン……」

 

「嘘でしょ…………まともに相手になってない?」

 

ルカリオが『しんそく』で一撃で戦闘不能になった。ヒカリがオレとサトシは同じポケモンを使っているのに圧倒的な実力差がある。

なにが違うのかが分からない。

 

「……グライオン、戦闘不能!ルカリオの勝ち!よって勝者、サトゥーシ!」

 

「…………………弱い!!弱すぎるぞ!!同一個体にも関わらず力を発揮する事が出来ていない!!ホントに同一個体か!?」

 

ルカリオは『しんそく』で一撃で倒せた事が不満だった。

フローゼル、ゴウカザル、ドダイトスは同一個体だ……ムクホーク?『すてみ』個体を厳選したから違う個体だ。

同じ個体を使っているにも関わらず情けない。弱いと感じたルカリオは怒っている。

 

「…………ルカリオ、お前がバトルするとか言ったからやったけどよ……多分、バトルしても意味は無いぞ?強敵を相手に負けたって経験しか無い。もっと大事な部分に踏み込んでない」

 

サトシが弱いと感じているルカリオ。

育てが足りないとかそういうのもあるだろうが、もっと大事な部分に対して踏み込まないとこのバトルはなにも意味を持たない。

ただただ自分よりも格上の相手に負けた。悔しいな。それだけで終わってしまう。

 

「…………ただ育てが違う、そういうわけじゃないんだな」

 

「それもあるにはある……ただ……他にも色々と問題はある……まぁ、今のまま努力すればシンジにはなんとか勝てるレベルだ」

 

タケシが知りたそうな顔をしている。

サトシが抱えている問題点は幾つかある

 

「……どうすれば……お前みたいに強くなれるんだ?」

 

「……聞くのか?」

 

「……お前はどうかは分からないけど、オレはシンジに言われたんだ。信じてるとか頑張れとかだけでどうにかなるのかって……オレになにか問題があるなら……今以上に強くなれるならなりたい……」

 

「分かった……ただしボロクソに言われても先ずは受け入れろ」

 

AG編のサトシならここで受け入れないがDP編のサトシはここで受け入れる。

自分のやり方だけじゃ難しいというのを、シンジと言う自分とは違うやり方を知っている。だから知らないといけない。まぁ、それだけでいいか。

どっちにしよう

  • でんきテラスタルヌケニン
  • メガリザードンX
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