闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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作者はシンジに加担派だから。今までアニポケの小説を何度か書いたけどもここに至ったのははじめてです。
サトシに対して言うべきことはこれぐらいです。ポケモンでなくサトシが成長しろとしか言えない


熱い三流から熱い一流に

 

「まず、お前に足りないのは知識だ」

 

 色々とあるだろうが、1番足りないのは知識とハッキリと言った。

 それを言えばサトシは反論する、かと思ったが先ずはオレの言葉を飲み込んでくれる。

 

「お前にある一流や本物と呼ばれる者達と戦える武器は発想力や想像力だ……それを生み出しているのはお前に知識が足りないおかげだ。この技とはこういう物だと固定概念に囚われていない。だから普通の人とは違う使い方が出来る……だが、その逆、知識が足りないせいでミスを犯している……タケシ、サトシがタイプ相性を理解せずにミスを犯した姿を何度見た?」

 

「それは……何度だろうな……サトゥーシはどうかは知らないが、サトシはバトルフロンティアのバトルピラミッドでリザードンを使いサマヨールを相手に『ちきゅうなげ』を使った……アレは今にして思えば致命的なミスだ」

 

「……そうか……」

 

「……オレに足りないのが知識なら、勉強しろってことなのか……でも……」

 

「まぁ、結論を急がせるな。話をしっかりと聞け」

 

勉強すればもっと上に上がれるのも事実だがそれでもまだまだ足りない要素が多い。

しっかりと説明を聞いて、その上でまだ自分に足りないものがなんなのかを理解しないといけない。

 

「先ずはお前は理解しないといけない……さっきお前と戦った。1から5段階評価でオレが5だとしよう、お前はギリギリ3だ。限りなく2に近い3だ」

 

「そ……そんなに差があるのか?」

 

「ああ、ある……知識が足りないという汚点がある。でも、それは大抵のトレーナーがそうだ。シゲルみたいに知識があるのはとてもスゴいに分類されている。だから、決してそれは間違いというわけじゃないんだ」

 

「……?……」

 

「意味が分かっていないから説明を終えたから聞け……大抵のトレーナーは負ける時はちゃんと負ける。勿論、ポケモンリーグなんかの大会では負けは許されない。でも、それ以外の負けは貴重な経験値になる……ただ、サトシの場合はそこに問題がある」

 

「え……何処にあるの?」

 

今のところピンと来ていないヒカリとサトシ。

何処に問題があるのかをタケシは考えようとしているがその前に答える。

 

「強すぎたんだ、ピカチュウやリザードンなんかのお前のポケモンが」

 

「……………え?……強いならいいことじゃん」

 

「…………オレはこう言った。お前が強いのでなく、お前のピカチュウやリザードンが強すぎたと」

 

「オレが弱いトレーナーって言いたいのか!?」

 

「違うな……お前は成長していないトレーナーと言いたいんだ」

 

周りが成長しまくっているのでなく、サトシが成長していない。オレはそれをよく感じる。

 

「『でんき』タイプの弱点とこうかはいまひとつを言ってみろ」

 

「……弱点は『じめん』タイプ、こうかはいまひとつは『でんき』『ひこう』『はがね』……与える側だと『でんき』『くさ』『ドラゴン』『じめん』で『じめん』タイプは効果が無い」

 

「それは流石に分かるか……この4つのタイプには『でんき』タイプの攻撃技が通じにくい『じめん』タイプに至っては効果は無い……でも、『でんき』タイプ以外で攻めればいいだけだ。それを理解しているかどうかは分からないが『でんこうせっか』や『アイアンテール』で攻撃をしている……そして勝ててしまう」

 

それは幸運に見えるが実は不幸だったりする。

勝ててしまうと言えば、勝てることはいいことじゃないのか?とますます理由がわからなくなる。

 

「普通だったら他のタイプの技を覚える以外に他のポケモンに切り替える、交代という選択肢があるんだ……でも、ピカチュウやリザードンはそれをせずとも勝ててしまう。それだけ強い力を持っている証拠でそれは良い事だ……が、それがサトシの成長を1番妨げている。相手は『じめん』タイプの使い手だ。だったらこのタイプのポケモンをゲットしよう用意しよう。このポケモンにこの技を覚えさせよう。普通ならばそうなるがそこに至る前に力のゴリ押しでいける。ピカチュウの『10まんボルト』や『でんこうせっか』で殆どのポケモンを倒すことが出来てしまう。『でんき』タイプは攻撃をする側でも受ける側でも強力なタイプ、『じめん』タイプには物凄く相性が悪いという致命的な弱点があるが、逆を言えば『じめん』タイプさえ無ければ大抵はどうにでもなる、なってしまうんだ」

 

『でんき』タイプは強いタイプ『じめん』タイプの攻略法を持ってさえいればどうにかなってしまう。

 

「強いなら、それはそれでいいんじゃないの?」

 

「勿論それはその通りだ……だが、それはあくまでの保険だ。基本的には無理に弱点のタイプに当てない事が大事だ……グーはチョキに勝てるがパーに勝てない。チョキはパーに勝てるがグーに勝てない。パーはグーに勝てるがチョキに勝てない。コレが普通だ……サトシはここで確実ではないがパーに勝てる可能性を秘めているがそれと同時にチョキにも負ける可能性も持っている歪なグーを作っている、そしてそのグーでパーに勝ってしまった」

 

「……それのなにがダメなんだよ?」

 

「お前が周りに滅茶苦茶と言われているがスゴいと思われている奇策は強い。だが、奇策というのは定石、つまりは王道的なバトルが出来る、それの裏を突く、予想の範囲を上回るものだ……グーでチョキに勝つ、チョキでパーに勝つ、パーでグーに勝つ、この基礎を覚える前にパーにも勝てるグーで勝ってしまった。だからこのやり方がいける!でもたまにコケる!となってしまった……そのせいで何時もギリギリのバトルしか出来ていない……タケシ、違うか?」

 

「……本調子のサトシも負けるって時はしっかりと負けていて、負けに関して納得出来る負けの時が多いしギリギリの勝利だ」

 

「ポケモン1体だけで全て勝ち抜ける程にポケモンバトルは甘くはない、なんの為に他にポケモンが居る?使用ポケモンが2体以上で交代ありのルールがある?なんの為にポケモンをゲットしている?……お前のことだ、ポケモンと一緒に成長しようと言っているだろう」

 

「……それも悪いって言うのか!」

 

「逆だ……オレもポケモンを貰うまでは知識しか無かった。ポケモンをゲットしてから学んでいることがある……お前がオレと同じでセキエイ大会、シロガネ大会、サイユウ大会に出た。結果はオレとは異なるが、ポケモンリーグ出場条件である8個のジムバッジを集める事に成功した…………そこでお前に聞こう。お前はポケモンを貰う前、新しいポケモン地方で新しいポケモンをゲットする前と具体的になにが成長した?」

 

ポケモンと共に歩もうとしているトレーナーは多くいる。

そして……大抵の奴は成長している。だからサトシに問いかける、具体的になにが成長したのかを?

サトシは具体的に何処が成長した!とは言わない……いや、言えない。

 

「ポケモンは進化や新しい技という目に見える形で成長したと言える、オレ達トレーナーはどういう風にすれば成長したと言えるのか?それは実力をつけることだ」

 

「……実力ってなんなんだよ……」

 

「クククッ……簡単な話だ、如何にして勝利に導くかだ。勝利に導く能力を持っている。勝利をした。それが実力だ……お前の中にある能力でポケモンを勝利に導くものはポケモンを信じているだなんだの言葉だけだ。言葉には力が宿る、だからそれは否定しない。だが、それだけだ…………ここでピカチュウ達が強すぎた問題がやってくる」

 

ポケモンに言葉をかけて力を宿す=ピカチュウ達がそれに応えるべく戦う。

普通に見ればいいことだ、だがそれで限界点が見えにくくなった。ピカチュウ達が強すぎた問題のせいで。

 

「ピカチュウが万能なポケモンで本来はコケたりする部分をコケなかった……チャンピオンだって四天王だってジムリーダーだって順風満帆なトレーナーの道を歩んでいない。負ける時はなんだかんだで負けている。そうなった時に皆、あることをする……なにか分かるか?」

 

「……どうすればいいのか考える……」

 

「そうだ……言葉を与えて力を宿す、この能力をお前は充分に使いこなしている。だがこの能力以外になにか別の能力があるわけではない。限界を迎えればなにか他にあるかもしれないと新しい手段を考える……でも、お前は今まで勝ってしまった……だからポケモン達を励まし力を与える言葉が自分にとって都合の良い言葉になっていて視野を狭めている時がある」

 

「そんなことは」

 

「お前は今、苦しそうな顔をしながらも反省しながらも自分で考えるという答えを考えただろう……そういうのを考えずに精神論だけでいこうとする。この世界のシンジがオレの知っているシンジならばその事について指摘するはずだ」

 

「………………」

 

「黙っているという事は認めていると認識させてもらうぞ……否定する前に一度飲み込め」

 

色々と図星な事を言われて言いたいことが言えなくなっている。

否定する前に飲み込めと言えばサトシはどういう風にすればいいのかが分からなくなる。

 

「ピカチュウ達が強すぎてサトシがトレーナーとしてしっかりと成長してない、か……そんな事を考えたことも無かったわ」

 

「コーディネーターやブリーダーに関してはオレは知らねえが、大抵の奴はぶつかる壁がある。そういうのに対して対策や攻略法を学ぶ……まぁ、全く準備せずに高得点を取ったり壁を越えたりするおかしなのもいる。サトシの場合だと小さな1を積み重ねる事をせずに唐突に大きな3や4を手に入れてしまう……それがますます歪めてしまう」

 

「オレだって努力は」

 

「『アイアンテール』は自力で会得したか?」

 

「……え?」

 

「ポケモンには専用の特訓をしないと覚えない技がある。例えばピカチュウならば『10まんボルト』なんかは育てていけば勝手に覚える。だが『アイアンテール』は専用の特訓をしないと覚えないことが多い……したんだろ、専用の特訓……それは自力で考えたのか?それとも誰かに『アイアンテール』は必要だとアドバイスを貰ったのか?」

 

答えは知っているが、一応は聞かないといけない。

 

「……教えて、もらった……ホウエン地方のカナズミジムは『いわ』タイプが出てくるから『アイアンテール』を……」

 

「ならば言ってやる……ピカチュウは『なみのり』を覚えるぞ?」

 

「………え!?」

 

「コレはあくまでもオレの直勘だが……お前のピカチュウは『ざぶざぶサーフ』『ばちばちアクセル』『ふわふわフォール』この3つを覚えれる……まぁ、あくまでも勘だからそこは置いといて、ピカチュウと言う種族は覚えようと思えば『なみのり』を覚えれる」

 

まぁ、この頃は第四世代だからそれは認知されていないが。

ピカチュウが『なみのり』を覚えようと思えば覚えれると言えば驚かれる……なみのりピカチュウは初代からある。

 

「お前は何かしらのイベントが起きて学ぶ。そしてイベント側が近付いてこないと学べない、学ぼうとしない、身につかない……タケシ、サトシの今のバッジは何個だ?」

 

「7個だ」

 

「8個目のジムは何処の予定だ?」

 

「それは……まだ決まってない」

 

「シンオウリーグに出場すると目標を立てた。シンオウリーグに出場するにはシンオウのジムバッジを8個以上集めないといけないと言う課題がある。だったらジムバッジを手に入れるルートの作成もしなければならない。目標ややるべきことがなんなのか分かっているのならばどういう風に行動するか計画を立てる考える……ジムバッジ8個以上は大抵のリーグで求められる条件、どういう風にすればいいのかは考えないといけないし調べないといけない。人に教えてもらう以外をお前はしたことがあるか?……お前は他人の純粋な善意に甘えていないか?」

 

「…………っ………」

 

「これに関しては大抵のトレーナーやコーディネーターが普通にやっていることだ……皆がやっている普通をやらずにおかしな事ばかりをしている。経験やアドバイスの勉強に偏っている。それで成長するというのはかなり難しい事、そして出来たとしても歪な成長になってしまう。ホントにどうしようもない壁にぶち当たった時になにも出来ない。なにをすればいいのかすらわからない状況に陥る」

 

他が成長しているのでなくサトシが成長していない。

ポケモン達はある程度は成長している。サトシもサトシの武器を成長させているが、本来の道を歩かずに奇妙な道を歩んでいる。

初期の頃のリザードンをオレンジ諸島のイベント無しでカントー冒険中に使いこなせていれば……いや、そいつは今いいか。

 

「…………シゲルみたいに……勉強が出来る奴にならないと勝てないのか?」

 

「シゲルレベルは求めねえよ。アイツはオーキド博士の孫でポケモン研究者志望、ポケモンバトルに関する知識では勝てねえ……オレ達トレーナーはポケモン図鑑を貰っている。ポケモン図鑑にはある程度のデータは載っている。そのデータを頭に叩き込む……お前は限りなく2に近い3だ……だから先ず2であることを認めろ。そして1歩ずつ3を目指す。3に至れば4を目指す。4に至れば5を目指す」

 

「………………」

 

「シンオウリーグはお前のやりたいようにやればいい……でも、壁にぶち当たったのならばしっかりとしろ。自分を励ます言葉や純粋な他人の善意で自分が向き合わないといけねえ部分を見ないようにしている……万能になれとは言わない。お前の長所を活かせばいい。だが足りないピースはしっかりと埋めろ」

 

「…………具体的に…………なにをすればいいのか分からないんだ……オレを限りなく2に近い3って言ってるけど……お前の話を聞いて、もしかしたらオレはオレが思っている以上にもっともっと下じゃないのか?って……スゴく不安になって……」

 

……どうやら色々と言い過ぎてパニックになっているか。

まぁ、オレにはオレのやり方がある!と言う言葉がそろそろ通じなくなっちまってるんだから……特にシンオウじゃシンジが居るからな。

 

「なら、自分は1だとまず認めろ三流だと認めろ…………上に上がりてえって思うんだろ?……そういう思いは大事だ……下から上に上がるのと上に上がって下に落ちれなくなるんじゃ全く違う。サトシ……ポケモンバトルは好きか?」

 

「ああ、大好きだ」

 

「その熱を維持し続ける、先ずは熱い三流になる……そこから1歩ずつ歩んでいく……そうだな、シンオウでゲットしたポケモンをホウエン以前のポケモン達と交流させる。オレの場合だとドダイトスはジュカインと交流した。ゴウカザルはリザードンと交流した。ドダイトスが出来てジュカインに出来ないことがあった。ジュカインに出来てドダイトスに出来ないことがあった。そういうのを学ぶ、もしお前が初心に帰るなんて考えてるなら今すぐに捨てろ。己の中に入っている可能性の引き出しを全部出してはじめて初心に帰れる。派手じゃない、絵面も地味でお前の性格に合わない向いていないのも分かっている……ポケモン図鑑を手にしポケモンの勉強をして1歩、ゆっくりでもいいから1歩ずつ歩む。ピカチュウ達を普通に鍛えても自然と覚えない、専用特訓しないと覚えない技を知る。その中で覚えておいて損は無い技を会得する。今の自分が持っていないタイプのポケモンをゲットする。自分が持っていないがスイクンの様なとてつもなく珍しいわけじゃないギャラドスやゴローニャの様なメジャーなポケモンの知識を蓄える、攻撃以外の技の正しい使い方やそれを使った場合に起きる現象、使われた場合や使わなかった場合の戦術を理解する……特別ななにかじゃない、上に行くことが出来ている皆が普通にやっている事をお前もやる…………お前にとって敷居が高いと感じたのならば、先ずは1歩ずつ刻んで歩け……お前のポケモンでなくお前自身が成長しろ、それが努力するってこと……お前のライバルはそれをしっかりとしている」

 

他にはないなにか普通な事をするのもいいが、基礎を疎かにしている。

礎を打つこと1000回、自ずと真の技術が身に付く……基礎を疎かにして応用した技術ばかり会得してもなにも意味は無い。

 

「シンオウリーグはお前の思うままにすればいい。だが、それ以降のリーグならばちゃんと1歩ずつ歩け、細かく刻んだ1段を登れ……それでも分からない奴だと思うから言っておく。一旦ピカチュウと離れてみろ。持っているポケモンを色々と使え。おそらくお前は一通りのタイプのポケモンを持っていない。自分の直感だけを信じている。直感は料理で言うところの隠し味、最後に必要なものだ……お前が気付いてないだけで『でんき』タイプの技とポケモンがピカチュウだけしか居ないだろう……大丈夫、お前は今の段階では熱さは一流の三流だ。そこから駆け上がる為の原動力はある。熱意もある。楽しむ心も持っている……なにをすればいいのかも今わかっただろ?」

 

オレから言えることはこれだけだ。

シンオウリーグはサトシの思うがままに進めばいい、サトシのやり方で限界を感じるのならばそこまでだろう。

でも、可能性の引き出しはしっかりと残っている。それを引き出す為には今開いている引き出しを閉じないといけねえ。

 

「サトシ!!」

 

「…………」

 

またなんとも言えないタイミングでオレの世界のタケシが空間を歪ませて現れた。

全く、主人公補正ってのは恐ろしいな……これだけ言ってもダメならば……まぁ、もうなにも言わねえ。

サトシは自分が無能だと認めたり受け入れたりするところからスタートだ。

 

「じゃあな……楽しめよ、真剣勝負の場所を」

 

オレは元の世界に戻った。





このサトシはシンオウリーグではタクトに負けます。
しかしイッシュリーグでは過去ポケモンを使ったり色々としたりしてキッチリと優勝し、カロスリーグも優勝します。

どっちにしよう

  • でんきテラスタルヌケニン
  • メガリザードンX
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