闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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シンオウリーグ・スズラン大会!開幕!

 

「…………」

 

シンオウリーグ・スズラン大会に出場申し込みをしているトレーナー達を見る。

HUNTERXHUNTERの新しい会長を決める為の投票の時のヒソカみたいな感じでなく、少し遠くからだ。

1人、また1人とシンオウリーグ・スズラン大会に出場申し込みをしている…………………

 

「居ない?」

 

この大会でもっとも警戒しなければいけない男の姿が見れない。

まさかとは思うがアランやオレが原因でバタフライ・エフェクトとか言うのが起きて出てこない可能性がある。

奴との勝負は色々と楽しみにしていた……奴は公式が生み出した抑止力の様な存在だ、その抑止力に勝つことが出来てはじめて転生者としてサトシの殻を打ち破ったと言える。

 

「あぁ!!サトシ!」

 

「んだよ、お前か」

 

「お前もここまでやって来たんだな!流石だぜ!だが、このシンオウリーグを優勝するのはこのオレだ!」

 

開幕から喧しい奴に絡まれた。

フタバタウンのジュン……ここまで来ることが出来るという事はある一定の実力は持っていると言う事だろう……ただ……。

 

「お前は何処のジムに挑んだんだ?」

 

「ああ、こんな感じだ」

 

何処のジムに挑んだかを聞けばジュンはバッジケースを開いて見せてくれる。

クロガネやハクタイ等のオレが挑んだジムに加えて……ナギサジムのビーコンバッジが入っている。

 

「コレはオレがポケモン達と一緒に数々の強敵を倒し制覇した証だ!」

 

「クククッ……良いことを言っているな……ナギサジムはどうだった?」

 

「あそこはホントに最高のジムって、しまった!こんなところで呑気に話してる場合じゃねえ!!」

 

ナギサジムの感想を聞けばしまった!と慌てるジュン。

既に大会出場の登録は済ませてあるしまだ1日の余裕があるのになにをしてんだ?……

 

「ナギサジムを最高のジム、か……1人のトレーナーとしての底が見えたな」

 

なんのバトルもせずに勝手にビーコンバッジを配っていたことは普通に問題だった。

出来ればビーコンバッジでシンオウリーグ・スズラン大会に出場することが出来ないようにしたがってたが、今の時期でジムバッジをもう1個集めねえといけねえの色々と酷だから温情で今回はビーコンバッジをカウントに入れる。

ただまぁ……ナギサジムのあの行いに対してどういう風に考えるのか?デンジがバトルに対する熱が冷めたのならばまだ分かる。だが、ビーコンバッジをタダで配っていたのは大問題だ。オレはナギサジム戦に挑めたが……シゲルはこんなの認められない!と9つ目のジムを巡っていた。

 

「ジュン、さっきなんか慌ててたけどどうかしたのかしら?」

 

「それはですね……チャンピオンのシロナさんがいらっしゃっているのです」

 

「あ、そうなんだ」

 

ジュンが慌ててポケモンセンターから出て行く姿を見て何事なのかと疑問を抱くセレナ。

コウヘイが何処からともなく現れて眼鏡をクイッと動かしながらチャンピオンのシロナが来ていることを教えてくれた。

シンオウリーグに挑んでいるのならばシンオウチャンピオンであるシロナが居てもなんらおかしくはない。

 

「バトルをしたい人は挑んでこい!と言っているそうですよ」

 

「チャ、チャンピオンとバトルをする機会があるのか!?サトシ、俺達も行った方が」

 

「行かねえ方が良いに決まってんだろ」

 

チャンピオンマスターのシロナが自分に挑む権利を与えてくれると言う中々に気前の良い情報をくれた。

チャンピオンとバトルする機会があるなんて滅多な事じゃない。タケシは自分達も向かってバトルに挑んだらいいと言うが行くよりも行かねえ方が良いに決まっているだろう。

 

「おや、行かないのですね……僕としては是非とも戦ってみたいですので、失礼します」

 

コウヘイはそう言うとポケモンセンターをでていった……

 

「ここでチャンピオンに挑んでも意味ねえだろ……」

 

「どうやら目先の欲望に囚われているみたいだね」

 

「あ、シゲル!」

 

ここでチャンピオンに挑んでも意味が無いと呆れていれば、同じ事を考えているシゲルが現れた。

久しぶりに遭遇しセレナが声を上げるが……何時も通りの落ち着いている雰囲気のシゲルはシンオウリーグ・スズラン大会に参加申し込みを済ませてチャンピオンのシロナとバトルが出来るという話を聞きつけて向かっているポケモントレーナー達の姿を見て首を振って呆れていた。

 

「確かにチャンピオンマスターのシロナさんに挑めるというのは一般的なトレーナーにとっては滅多な事じゃないチャンスさ。でも、僕達はシンオウリーグ・スズラン大会に来た。ポケモントレーナーの中でチャンピオンと四天王は文字通り別格だ。だからバトルしてもいい経験にはならないし、良くて一矢を報いるぐらいだ。そんな事をする暇があるぐらいならば自分のポケモンのメンテナンスを行わないと」

 

「……分かってるじゃねえか」

 

いきなり上に挑みに行く、別にそれは悪いことじゃない。

ただ今はシンオウリーグ・スズラン大会だ。変な事をしてなにかがあったら洒落にならねえ。ここを勝ち進んでいけば自然とシロナにはぶつかる、ぶつからねえとおかしいんだ。流石に何度かリーグに出ているだけあってかそういう事をしっかりと考えれている。

 

「……サトシか」

 

「クククッ……仏頂面は相変わらずだな」

 

そんなこんなでシンジとも遭遇する。何時も以上の仏頂面だが、纏っている雰囲気が変わっている。

シンジの背後にはアラン、そしてスズナが居る………………

 

「アランに弟子入りでもしたのか?」

 

「ああ……お前との間にある差を感じる度に心が折れそうになった。だが……決して届かない世界ではない……」

 

「クククッ……それを言えるのはホントに限られた人間だぜ?」

 

シンジがもしオレに勝つことが出来る可能性を持っているのならばそれはアランに弟子入りすることだ。

強さに対する追及を惜しまないシンジだが、それでも足りないピースが幾つもある。そのピースがなんなのか、埋める方法を知っているのはアランだ。キッサキジムに挑んだことで理解しただろう、事前に集めていたキッサキジムの情報通り『こおり』タイプの使い手だ。だが、自分の想像力を遥かに上回る圧倒的な強さをスズナを見せつけ……その強さを生み出したのがアランだと見抜いた。

 

「で、どうだった?」

 

「素材としてはこの上なく一級品だ……教えても直ぐに活かす。本人はポケモントレーナーの道を極めたいが……まぁ、化けたな」

 

アランはシンジは弟子としてどういう感じだったのかを聞けば素材としては一級品と言う。

化けた、エンジョイ勢とは言えポケモンバトルに精通しているアランが化けたと言うのならばホントに化けただろう。

クレセリアがシンジに応えた。クラウンエンテイを誰かがゲットしていてシンジにクラウンシティに行ったらいいとアドバイスを送った……それがなにを意味するのか、言わなくても分かる。

 

「と言うわけで今回はシンジ側について依怙贔屓するから……ああ、安心しろ。お前のバトルは全力で応援するから」

 

「アラン、堂々と言うのね」

 

「当たり前だろ?シンジは俺に頭を下げるなんて真似をし俺は受け入れた。だったらそれ相応のリターンをシンジに渡さないといけない。多分、サトシとシゲルが居なければシンオウリーグを優勝してもおかしくないレベルにまでは至っている……問題はそこから先だ」

 

シンジに依怙贔屓をすると言っているアランにちょっと引いているスズナ。

アランは依怙贔屓をしない理由は無い。今のシンジは地方リーグを優勝してもなんらおかしくないレベルにまで至っている。

ただしシゲルとオレという目の上のたんこぶの様な存在が居る……だから勝てないは純粋な言い訳だろう。そこを勝ってこその本物って奴だろう。

 

「クククッ……そこを勝ってこその本物だろうな……だが、負けるつもりはねえぞ」

 

「当たり前だ……もし負けるつもりがあるのならば、今ここで倒していたところだ」

 

「一触即発な空気ね」

 

「大丈夫大丈夫……節度は守ってるから」

 

今にでも噴火しそうな火山の様に燃えているがオレとシンジ。

このままポケモンバトル!と言う展開にはならないのをアランは知っている。

少なくとも真剣勝負の場所が用意されているのだから無理にフライングをしない。

 

「アランもシンジも気合い入れて頑張ってね!」

 

「ああ」

 

「優勝します」

 

「……………アランも頑張る?」

 

スズナが気合いを入れて頑張れ!と応援をしてくるのだがここで違和感を覚えた。

シンジを応援するのは極々普通だ……だが、何故かアランも応援をしている。まさかアランもシンオウリーグに出るのか?アランと何時かは当たるのは分かっているが今の段階だと高確率で負ける可能性がある。

アランに挑み、シンジに挑み、シゲルに挑み、例の抑止力の男に挑み…………面白いし楽しいとは思えるものの、流石にそれはそれでキツい。シンジとシゲルと例の抑止力の男を計算しているがその上にアランが入っているのならば無理だろう。

 

「あれ、数日前から現地入りしてるの知らないの?」

 

「……知らないって、なにかあるのか?」

 

「なにか大々的に伝わってたか?」

 

スズナが話を聞いていないの?と疑問をぶつけるが、なにも知らない。

なにかあるのか?とタケシと顔を合わせたのだが、タケシもなにか大きなイベントがあるとかそういうのは聞いていない。

なんだ?……と思い出そうとするが、なにも思い浮かばない。

 

「決勝戦を終えた後にチャンピオンとのエキシビションマッチがある」

 

「アランはそこでシロナさんと使用ポケモン6体のフルバトルをするの!!」

 

「……マジ?」

 

シンジが決勝戦を終えた後にエキシビションマッチが行われることを教えてくれ、スズナがアランはシロナとフルバトルをすると教えてくれた。色々と過程をすっ飛ばしてのチャンピオンの中で最強と言われているシロナに対して挑戦出来る。なんというか飛び級ありなのかと思いながらもマジなのかどうかアランに確認を取った。

 

「ああ、マジだ……ほら、シンジがシロナさんに挑んだ後にバトルを申し込まれただろ?」

 

「……なんか話していたな……」

 

「試合が中途半端じゃ面白くない、もっと公式的に大々的にバトルをしたいって言い出したんだ……だからシンオウリーグ・スズラン大会の決勝戦が終わった後にエキシビションマッチとして戦うんだ」

 

エキシビションマッチが行われる原因が生まれた理由は結構前のシンジがシロナに挑んだ時、アランとのバトルが起きた。

ガブリアスvsガブリアス、燃える展開で結果は引き分けだ……ただあの時はシロナは噂の子はどれくらいかしら?な感覚で試してきた。アランはガブリアスを正しく使い最終的には引き分けに持ち込んだ。あの時はガブリアス同士の対決だったが……もっとバトルをしていたいと言うトレーナーとしての闘志を燃やされた……だから、アランに対してフルバトルを挑んだ。

 

「普通、大会前だろ?」

 

大会開始の時にエキシビションマッチをするイメージがあるが、大会後にする。

まぁ、アランにとってもシロナにとっても大会前でも大会後でも変わりはしない……

 

「大会前にハードルを上げたら盛り上がらないだろ……それに推しが途中で負けたから帰るとかあるし、興行的な一面の都合上で決勝戦の後にエキシビションマッチを行うんだ……急遽だけども……」

 

「……お前にとって役不足でもあり力不足じゃねえのか?」

 

「あの時のままならな」

 

アランのエキシビションマッチの相手であるシロナだが、絶対的なエースであるガブリアスがアランのガブリアスと引き分けになった。

アランは仕事で使っているポケモンとプライベートで使っているポケモンとで一応は分けている。仕事で使っているポケモンでもチャンピオンリーグクラスのポケモンだが、プライベートで使っているポケモンに至っては別次元で……ガブリアスvsガブリアスでアランが勝利を果たした。アランにとって絶対的なエースはリザードンだ。勿論ガブリアスが弱いとは言わねえ、むしろ強え方だ……絶対的なエースのガブリアスを絶対的なエースでないガブリアスで倒した。シロナは他にもポケモンを持っていて別次元の強さを持っているが、その中でもガブリアスは頭が1つ飛び抜けている。

アランに挑むのは力不足で役不足じゃないかと聞けばあのままの状態だったら、アランは勝てるとハッキリと断言した。

 

「今回はガチ目に行く感じだからな……大人げないとか卑怯とか外道とか言うなよ?」

 

「クククッ……お前の本気は見たかったところだから構わねえよ」

 

プライベートのガチなポケモンを使ってでのポケモンバトルをする。

思えばアランがしっかりとした1人でのポケモンバトルをしている光景を見ていない。

基本的には使用ポケモン1体とか誰かとコンビを組んでいる時とかポケモンをゲットする時とか、真面目にポケモンバトルをしている姿を見たことが無い。アランの本気のポケモンバトルが見れるのは嬉しいな。

 

「シンオウリーグ・スズラン大会の開幕をここに宣言する!」

 

何時もの様にファイヤーの聖火を灯し、タマランゼ会長がポケモンリーグ開幕の宣言をしてくれる。

ハルカには悪いが前回のホウエンリーグ・サイユウ大会は骨のある奴が居なかった。ハルカがオレに喰らいつこうと必死になっていたがそれでもオレの背中には届かずにオレの独壇場だった……ポケモンバトルがつまらないと感じたのはアレが最初だった。

 

「先ずは1回戦の対戦相手は……こうだ!」

 

開幕の宣言をされればシンオウリーグ・スズラン大会の1回戦の対戦相手が発表された。

オレの1回戦の対戦相手はシンオウに入って直ぐに出会ったナオシ……ポケモントレーナーとポケモンコーディネーターの二足の草鞋を履いており、グランドフェスティバルでは準優勝をした好成績を持っている。

 

「お久しぶりですね、覚えてくれていますか?」

 

「ああ……二刀流を見事に出来てるな」

 

「ええ……1回戦で貴方を倒してしまうのは心苦しいですが、これもまたバトルの世界です」

 

「言うねぇ……オレも心苦しいよ。バトルの世界の魅力を教えられなくて」

 

1回戦の対戦相手であるナオシがこちらに声をかけてきた。

いい試合をしよう!と軽く挨拶をするつもりのはずが互いに毒を吐き合う……だが、これでこそのポケモンバトルだから否定しない。

ナオシは燃えている……ホウエンリーグで歯応えがある奴が中々に居なかったがシンオウリーグは強い奴等が勢揃いだ……イッシュ?多分作業ゲーになると思うが、まぁ、強くなり過ぎたって事で受け入れるわ。アローラは知らんし多分出るなとか言われるだろう。

 

「…………居ねえな……」

 

モニターに映っている対戦カードを見たが、例のあの男は居なかった。

そうなると…………チャンピオンリーグで待ち構えている、その可能性が高いな




例のあの男はチャンピオンリーグです。
vsシゲルやってvsシンジやってvs例のあの男まで休憩無しで勝ち抜けませんからね。因みにシゲルも伝説のポケモンを新たにゲットしています

どっちにしよう

  • でんきテラスタルヌケニン
  • メガリザードンX
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