闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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シンオウリーグ・スズラン大会! 激闘の1回戦!

 

「さぁ、シンオウリーグ・スズラン大会1回戦!このスタジアムの対戦カード、セキエイ大会、シロガネ大会、サイユウ大会を三連覇した若手最強神域の天才と呼ばれているサトシ選手!対するはポケモンコンテスト・グランドフェスティバルで確かな実績を残し、ポケモンバトルの世界に足を踏み入れたナオシ選手!1回戦にするのは惜しい好カードです!」

 

シンオウリーグ・スズラン大会が開幕し、各々が1回戦を消化していく。

シンジは既に1回戦を突破した……出来ればシンジの成長を見てみたかったがオレもオレの試合があるので出来なかった。

だが、それは別に構わねえことだ。今回の大会にはシンジやシゲルだけでなく腕自慢なトレーナー達が数々居る。オレの1回戦の対戦相手であるナオシもその内の1人だ。

 

「これより、シンオウリーグ・スズラン大会1回戦第3試合を行います!使用ポケモンは3体のシングルバトル!時間無制限!交代はあり!メガシンカ、Zワザ、テラスタルは何れか一度のみ!……先攻後攻を決めるコイントスをします」

 

審判がポケッチのコイントスのアプリを起動する。今回はナオシがポケモンリーグ初出場って事でどっちにするのかを選ぶ権利を渡す。

 

「そうですね……裏でお願いします」

 

「何故に裏なんだ?」

 

「ポケモンバトルとポケモンコンテストが表裏一体である事に気付きましてね……表のコンテスト、裏のポケモンバトルと言ったところです」

 

ホントに素朴な疑問を抱いたので聞いてみればポケモンバトルを裏と認識していた。

中々だなと思いながらも審判がポケッチのコイントス機能を使いコイントスをし……裏が出た。

裏が出たのでポケモンを後に出す権利を手に入れる事が出来た。んじゃあ、やるかとモンスターボールを構える。

 

「いけ、バンギラス」

 

「バァン!!」

 

「っ……コレは中々……いけ!ミミロップ!!」

 

1番目に出したのはバンギラス。

今までに相手にしてきたバンギラスやそれに近しいポケモン達と比べても明らかにレベルが違う。ナオシは流石はポケモンバトルの祭典であるポケモンコンテストだと納得しながらも1体目にミミロップを出した。

ミミロップにメガストーンは装備されていない……メガミミロップは強い……勿論、ミミロップの時点でも充分に強い。

バンギラスの特性でフィールドが『すなあらし』状態になっている、この状態ではバンギラスが圧倒的に有利だろう。

 

「試合開始!」

 

「バンギラス『りゅうのまい』」

 

「ミミロップ『とびひざげり』です!」

 

試合開始の宣言がされれば『りゅうのまい』を使う。

バンギラスは倒せるのならば倒しておく……『とびひざげり』を使ってくるのだが『りゅうのまい』で舞っているバンギラスを止められない。『とびひざげり』を当てることそのものは成功しているが……

 

「なんという硬さ……こちらは4倍の弱点を突いているのにも関わらずダメージらしいダメージが無いのですね」

 

「クククッ……どうだろうな?」

 

バンギラスに目に見えるダメージが入っていない。

しっかりと『とびひざげり』を当てることが出来た……バンギラスは『かくとう』タイプの技に滅法弱い筈なのにピンピンしている。

ナオシとのミミロップの間に絶望的なまでのレベル差があると言うわけでなく単純に使い方が上手いかそうでないかの世界だ。

一応は『りゅうのまい』は成功したのでバンギラスが赤色のエフェクトを纏う。『りゅうのまい』の効果である素早さと攻撃上昇が発生した。

 

「バンギラス『ストーンエッジ』だ!」

 

「ミミロップ、『ストーンエッジ』を乗り越えてください!『とびひざげり』です!」

 

バンギラスに破片が飛んでいくタイプの『ストーンエッジ』を使う。

ミミロップは飛んでくる岩の破片をピョンピョンピョンとアクションゲームのキャラの様に乗り越えた。

ホウエンリーグではこのバンギラス1体に対して手も足も出ない奴が居たがナオシはそれを簡単に突破する。『とびひざげり』をバンギラスに叩き込んだ。先ほどは『りゅうのまい』の動きがあった為に『とびひざげり』を軽減出来たが今回は『ストーンエッジ』を使うのに無防備で『とびひざげり』が命中した……バンギラスは苦しそうな表情を浮かび上げている。だが、まだ倒れない。

 

「これでも、ですか……」

 

『ストーンエッジ』に対して真っ向から突撃して『とびひざげり』を叩き込む。

コレがその辺の『かくとう』タイプが弱点のポケモンならば既に倒れているがバンギラスはこのフィールドの中では異常なまでに硬い。

ヒスイヌメルゴンを相手にしているぐらいの感覚で戦わなければならないぐらいの硬い。今ので落ちると思ったナオシだったが、そんなには甘くはない。

 

「バンギラス『ばかぢから』だ!」

 

『ストーンエッジ』は完璧に対応されているのならば他の技を使う。

『りゅうのまい』を使ったので足りない素早さは補えている。ミミロップに向かって急接近し『ばかぢから』で殴り飛ばす。

殴り飛ばされたミミロップは2回ほどバウンドし……立ち上がることはなかった。

 

「ミミロップ、戦闘不能!バンギラスの勝ち!」

 

「す、凄まじい!バンギラス、圧倒的なパワーだ!」

 

相性の問題があったとは言え、バンギラスの圧倒的なパワーの前にミミロップは一撃で倒された。

パワーが違うと観客達が大きく盛り上がり、ナオシはモンスターボールを取り出してミミロップを戻した。

 

「パワーも防御も素早さもすべてに置いて秀でていますね……ですが、ミミロップはバンギラスの体力を減らしてくれました。頼みますよ、ロズレイド!」

 

「レィ!」

 

「……バンギラス、戻れ」

 

2体目に出てきたのはロズレイドだった。

バンギラスは既に大きなダメージを受けており、そろそろ『すなおこし』の『すなあらし』が消えるタイミングだろう。

『ばかぢから』も使ったことだしここは一旦引くのだとモンスターボールでバンギラスを戻し、2体目を出す。

 

「いけ、サンドパン」

 

「サァン!」

 

2体目はサンドパン……結構鍛え上げているつもりだが、ナオシのロズレイドよりちょっと強いぐらいな感じになっている。

ただまぁ、ここまで行けば力よりも如何にして効率良く技を使えるかの世界に入っているからな……まだ『すなあらし』は消えていないので狙いは一瞬だ。

 

「サンドパン『じしん』だ」

 

「ロズレイド『ギガドレイン』です!」

 

サンドパンは『じしん』を使う……ロズレイドは『ギガドレイン』を使う……先に動いたのはサンドパンだった。

特性の『すなかき』が発生しロズレイドよりも早くに動けた……『じしん』が直撃したがロズレイドは緑色のオーラをサンドパンにぶつける。今ので倒せると思ったがロズレイドの『ギガドレイン』で体力を奪われた。奪われた体力をロズレイドは自身の体力に変換したのでロズレイドは結果的に見ればダメージを受けたが大ダメージではなかった。

 

「『すなあらし』状態が消えましたね!!今です!『エナジーボール』」

 

「『ステルスロック』だ!」

 

『すなあらし』状態が消えたので素早さの立場が逆転した。

このタイミングを狙っていたのだとロズレイドに『エナジーボール』を撃たせた。モンスターボールを出して戻す暇は無い、やれることは1つだけだと『ステルスロック』を撒いた。サンドパンは『エナジーボール』が直撃した。

 

「サァン……」

 

「サンドパン、戦闘不能!ロズレイドの勝ち!」

 

久しぶりにサンドパンが負けた。

ロズレイドの『エナジーボール』はやっぱり馬鹿にすることが出来ねえなと思いながらもモンスターボールにサンドパンを戻す。

コレで互いにポケモンが1体倒された……その内の1体はダメージを受けている。ロズレイドのダメージとバンギラスのダメージ、どちらが大きいか、損得勘定だけじゃダメだ。

 

「いけ、バンギラス!」

 

3体目のポケモンを出さずに再びバンギラスで続行する。

バンギラスが出れば『すなおこし』でフィールドが『すなあらし』状態になった……ここでやらないといけない事はバンギラスでロズレイドを確実に倒すという事だろう。

 

「ロズレイド『エナジーボール』」

 

「地面から生える『ストーンエッジ』で包み込め!」

 

ロズレイドが『エナジーボール』を使ってきた。

『すなあらし』状態のフィールドで特防が物凄く高い状態になっているバンギラスでもロズレイドの『エナジーボール』は下手に受けては死ぬのを意味する。ならばどうするかと今度は地面から出るタイプの『ストーンエッジ』を使った。

ドン!ドン!と『ストーンエッジ』が地面から飛び出していき、『エナジーボール』を防ぐ盾になる……だけでなく『ストーンエッジ』が円形にロズレイドを囲んで逃げ場が無い様にした。

 

「ロズレイド、逃げなさい!そこは危険です!」

 

「クククッ……いい嗅覚だ……だが、終わりだ!『ゆきなだれ』」

 

上からなにかがやって来るのだと叩き出したナオシはロズレイドに逃げるように言うのだが、それよりも先に『ゆきなだれ』を使う。

圧倒的な雪の大質量攻撃をくらいロズレイドは雪に埋もれ……雪が消えたと思えばロズレイドは倒れていた。

 

「ロズレイド、戦闘不能!バンギラスの勝ち!」

 

「戻れ……強い…………コレが既に四天王と同格と言われている男の実力……ああ、なんという事でしょう!追い詰められているのは私の方ですが、高揚感が止まりません!コレがポケモンバトルで燃えるということ!」

 

ポケモンバトルが楽しく面白く熱いと段々とのめり込む事が出来たのをナオシは喜んだ。

自分が追い詰められているのは分かっているがそれでもこの展開は実に燃えると3体目のポケモンが入っているモンスターボールを出した。

 

「いけ、アーマルド!」

 

「アァゥ!……アァ!?」

 

「来たか……バンギラス、飛ばすタイプの『ストーンエッジ』だ!」

 

「アーマルド『アクアジェット』です!」

 

3体目に出てきたのはアーマルドだった。とりあえず『ステルスロック』が刺さった。

『ストーンエッジ』を使って攻撃をするのだがそれに対して『アクアジェット』で対抗をしてきた。

『いわ』タイプでありながら『いわ』タイプが弱点であるアーマルドだが持ち前の物理攻撃と物理耐久力を活かし『アクアジェット』で飛んでくる『ストーンエッジ』を破壊しながらバンギラスに激突しバンギラスは大きく後退した。

 

「バンギラス『ストーンエッジ』大きいのと小さいので分けろ!」

 

シンジがドダイトスに会得させていた大きな破片と小さな破片を使う『ストーンエッジ』

コレを使って揺さぶりをかけてやろうとしたがそれよりも先にナオシのアーマルドが動いた。

 

「その場で回転しながら『アクアジェット』」

 

ダンデのインテレオンがサトシのカウンターシールドから学んだ『アクアジェット』のカウンターシールド。

即座にコレを思いついたかどうかは分からないが『アクアジェット』の水飛沫が命中する……バンギラスは『ストーンエッジ』を飛ばして倒れた。アーマルドに『ストーンエッジ』の岩の破片が刺さりアーマルドも倒れた。

 

「バンギラス、アーマルド、両者共に戦闘不能!サトシ選手のポケモンが1体残っておりますのでこの試合!勝者、マサラタウンのサトシ選手!」

 

「決まったぁあああ!!試合終了!激闘を制したのはマサラタウンのサトシ選手!手持ちをまだ1体残したままの圧倒的な強さを見せつけました……」

 

「……バカか運営は……」

 

今回は『すなおこし』が使えるバンギラスの『すなあらし』状態を活かしたパーティ編成でいった。

3体目は相性補完の為のジバコイルでバンギラスとサンドパンで大体のポケモンはどうにか出来る。それこそ物理防御が売りなポケモンでも大抵は倒せると言う計算だった。実際に戦ったからハッキリと分かる事だが、ナオシはホウエンリーグ・サイユウ大会に出ていたトレーナーよりも何段階か上で……もし、サイユウ大会で当たっていたのならば物凄く苦戦を強いられていた。

いや、既に苦戦を強いられていた……ミミロップもロズレイドもアーマルドもどれもレベルが高い……ポケモンコンテストと同時進行でポケモンコンテストとポケモンバトルの両方に出れるように育成をしていてこれなのだから恐ろしい。

 

「参りました……1回戦で終わってしまったことで悔いは無いとは言えません」

 

「なに言ってんだ、挑戦者である以上は上を目指すのが普通だろう……あんた、マジで強かったぜ……1回戦で負けたからってコンテスト一筋は勘弁してくれよ?」

 

「まさか……ポケモンコンテストの楽しさとポケモンバトルの楽しさがやっと分かってきたところなのです!やめるだなんて勿体無い……次はジョウト地方を巡ってみようと思います」

 

「……チャンピオンシロナのエキシビジョンマッチは見ないのか?」

 

シンオウリーグ・スズラン大会はテレビやネットで見ることが出来るが、チャンピオンシロナのエキシビジョンマッチは現地でしか見れない。エキシビジョンマッチはあくまでも今回の大会でのオマケ要素……まぁ、それでもシロナやアランにとっては絶対に負けてはいけない戦いの1つだと認識しているだろうが。

 

「見たいですが……私はもっともっとこの世界を見てみたいのです……サトシくん、君というトレーナーと死闘を繰り広げる事が出来たことは光栄に思います」

 

「そうか」

 

試合が無事に終わったのでトレーナーとしてのマナーだと挨拶をする。

ナオシは直ぐに次に行きたいのだと燃えている。もう少しゆっくりしていっても、それこそ大きなイベントがあるのだがそれでも行きたい、熱を持っている奴の足を止める理由は無い……が、ナオシは拳を強く握っていた。

負けたことに対して悔しいだなんだ思わないと言えば嘘だろう。ましては1回戦だ。今まで必死に築き上げたものを一瞬で瓦解した……だからこそ面白い。ポケモンバトルは不条理、理不尽、クソゲーがある。それがあるからこそ楽しいんだ。

 

「サトシ、楽しそうね」

 

ポケモンセンターに向かいジョーイさんにバンギラスとサンドパンの回復をしてもらっているとセレナがオレが楽しそうにしているのを気付いた。顔には出さないようにしているのだが気付く奴はやっぱり気付いたりするもんだ。

 

「やっと勝負が出来るって思ってな」

 

「……ここまでの道中、キッサキジムを除けばサトシは殆ど苦戦しなかったからな……ホウエンリーグの時はもう完全に蹂躙していた。特にバンギラスが……そのバンギラスを突破したトレーナーが居たんだから燃えるよな」

 

やっとちゃんとした勝負をすることが出来る。

その事に対して喜べばタケシはあのバンギラスを倒したり一時的にとは言えオレに対して有利になったり色々な状況になったので、ナオシが物凄く強いと理解し、それならば1人のトレーナーとして熱く燃えて当然だなと理解する。

 

「ホウエンリーグで優勝した時はスゴくつまらなさそうにしてたけど……これならば問題は無いわね……」

 

「ポケモンリーグを優勝してつまらないって……そんな贅沢な……でも、良かった。試合が一方的じゃなくて」

 

オレに勝ってほしいと思ってはいるが、あまりにも一方的な試合展開だとつまらない。

タケシもなんだかんだでポケモントレーナーだ。勝つか負けるか分からないギリギリのシーソーゲームを楽しみたいという思いはしっかりとあるだろう。だから一方的じゃないがそれでも勝てるポケモンバトルを見たい。

 

「これこそがポケモンバトル!って感じだ……けど、浮かれるなよ?」

 

「まだまだだ」

 

1回戦でいきなりナオシと言う極上のトレーナーとぶつかって燃え尽きたりしないのかタケシは心配していた。

だが、その心配は不要だ。ここから更に色々とギアが上がっていく……2回戦も面白い試合をすることが出来て無事に3回戦にまで駒を進める事が出来た。

どっちにしよう

  • でんきテラスタルヌケニン
  • メガリザードンX
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