闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
とりあえずシンオウリーグまでは終わらせるけれども、その後はサトシと同期のオリ主でも投稿するか!
準決勝の相手はシゲル、シゲル戦に出すパーティは決まった。
シゲルは余程珍しいポケモンじゃないポケモンならばゲットしていて満遍なく育成している。だからああだこうだ考えても大して意味が無い。持っている自分の力をぶつける、シゲルクラスや四天王以上になればそれが当たり前になる。
「貴方は挑みに来なかったわね」
「なんか文句あんのか?」
シゲル戦は明後日に行われる。明日にシンジvsジュンの準決勝が行われる。
シゲルの隠し玉も中々にヤバいなと感じているとチャンピオンのシロナに絡まれた。チャンピオンのシロナは誰でもいいからかかってこい!とちぎっては投げの体勢でポケモンバトルを挑む。チャンピオンを相手に出来る機会なんて早々に無いとレイドバトルの如くシロナに挑むトレーナーが多かったが最強のチャンピオンと名高いシロナは全てを倒した。だが、満足していない……と言うよりはコレじゃあダメだと思っている。
「貴方クラスのトレーナーを何人も倒さないと……彼には勝てないわ」
「…………なんとも言えねえな……」
言っちゃ悪いがシロナに挑んでいるトレーナーは地方リーグには出れるレベルのトレーナーばかりだ。
地方リーグで優勝してもなんにもおかしくない、出来て当然でチャンピオンリーグでも暴れ回る事が出来る実力者、要するに四天王の領域を踏み込むどころか越えている。四天王とチャンピオンの間の絶妙なレベルのオレクラスをバッサバッサと薙ぎ倒す。そうすることではじめて強くなれる。
アランは別格……アランはオレが強いだなんだと言っていて自分は弱いなんて思っているが、あいつの何処が弱いのか。多分、あいつは知ってるんだろうな。ポケモンを極めた廃人達が住んでいるポケモンを生業に生きている連中の世界を。eスポーツバラエティでポケモン廃人が出てきてカブトの厳選で16時間粘ったってサラッと言ってるのを見たことがある。
世代が増すごとに色々とゆとり仕様になっているが、過去の作品だとホントにキツい。色違い理想個体のポケモン厳選する為に例え色以外は全てが理想個体でも切り捨てる、そういう色々と頭がおかしな領域がある。第六世代の世界大会の手持ちや技構成が被りまくっていたあのヤバい頃を知っている……自分は知識だけのエンジョイ勢と線引きをしている。
RTAとか乱数調整とか理屈は分かるがそれを実際に出来るってのはおかしい。なんだどうぶつの森借金返済RTAって。ほのぼのな世界観はどうした。
「貴方は彼と戦ったことは?」
「あるにはあるがタッグバトル……お膳立てする動きだったし……何処までがあいつの本気なのかをオレは知らん」
時折パチリスさんや『グラスメイカー』ゴリランダーとかポロッとヤバいのが出てくる。
あいつ、一応はポケモン研究者だから研究用のポケモンの育成とかそういうのをしているから……ガチのプライベートのポケモンに関してはマジで知らん。リザードンはX型にガチ育成してチャンピオンのエースぶっ倒すとかしている。
「…………」
ポケモンのデータとかそういうのが見れるスペースに向かえばシンジが居た。
準決勝の対戦相手であるジュンのデータを収集している……大きな力の差はあるからアホな事をしなければ確実に勝てるなんて事は言わない。シンジはジッとにらめっこしているのはジュンのデータ。ジュンのポケモンでなく……ジュンが手に入れたジムバッジの種類を確認している。
「ビーコンバッジが気になるか?」
「……お前も手に入れたんだったな……」
「デンジにジムリーダー引退させてな……一応はバトルしたがスズナの方が強い」
「アレはもうジムリーダーの枠に収まっていいレベルじゃない」
それを倒したお前もオレも一般のトレーナーってレベルに納まっていいレベルじゃないだろう。
シンジはビーコンバッジを手に入れているジュンに対して思うところがある。
「ここに居たのか!!見つけたぜ!シンジ!」
「ジュンか……なんの用事だ?」
「へへっ、キッチリと言っておきたくてな!明日の準決勝、6vs6のフルバトル!準決勝ってついているけど事実上の決勝戦だ!お前には負けない!それを言いたくてな!」
「…………」
「ここに居るって事はデータを確認してんだろ?言っておくが俺はデータじゃ計り知れない力ってものがあるんだ!」
「……ナギサジムはどうだった?」
「ナギサジム?ああ、あそこは最高のジムだったぜ!」
「……ふん……」
ジュンが事実上の決勝戦!と言い切ったがシンジは特に反応らしい反応はしない。
ナギサジムがどうだったのかを聞けば最高のジムと答えてシンジはジュンを評価した。圧倒的なまでの格下だと。
シンジは見たいデータを見終えたのとジュンから聞きたいことは聞けたと対戦相手のデータが確認出来るスペースを離れる。
「で、実際のところどうなんだ?」
そんなこんなで翌日、シンオウリーグ・スズラン大会の準決勝第一試合が行われる。
最前列の席をアランが出場者の関係者枠でゲットしてくれたのでその好意に甘えた。前回はハルカとマサトが居たが今回はタケシとスズナが居る。これから準決勝が!な空気の中でオレはアランに聞いた。
「色々とミスマッチのせいでシンジの試合を生で見れてねえが……何処まで強くなった?」
「さぁ、俺は教えれる事を教えただけだからなんとも言えない……でもまぁ、お前に勝ちたいって思いを糧にしてた。スズナが音を上げたからやめた特訓もシンジはやり遂げたからな」
シンジが実際のところ、どのレベルまでパワーアップしているか……ここに居るのはジムリーダーを倒したトレーナーだからジムリーダー以上、四天王やチャンピオンクラスを倒さないとなんとも言えない。アランならばなんか分かってるのかを聞いてみたがアランは教えることを教えただけ……スズナを倒したって事は予想以上に化けてるだろうな。
「これよりシンオウリーグ・スズラン大会準決勝第一試合を行います!」
バトルフィールドは岩のフィールド、そこかしこに岩が置かれている。
審判はポケッチでコイントスをしジュンの先出しで決まった。ジュンは迷いなくモンスターボールを手にした。
「いけ、ムクホーク!」
「ムクホ!」
「……ガチグマ、バトルスタンバイ!」
「おい、どうやった?」
「新月の晩にすればいけるんだよ」
ジュンの1体目はムクホーク、最初に出すには特に悪いとかそういうのは無い。
オーソドックスだからなにが来ても大体は問題無い……シンジは相性の良いポケモン、ではなくガチグマを出した。
ただのガチグマじゃないアカツキガチグマだ……ガチグマの進化させ方じゃなくて別の方法でアカツキガチグマを、流石にイッシュに行っている暇は無いだろうと聞けば満月の晩でなく新月の晩にガチグマにすればアカツキガチグマになると言った。
「アレは……リージョンフォームなのか?」
「分からない」
普通のガチグマの知識はタケシはあったがアカツキガチグマの知識は無かった。
リージョンフォームの一種なのかと聞けばアランは分からないと言った……まぁ、結局アカツキガチグマがなんなのかと聞かれればアカツキガチグマと言うガチグマの一種、ガチグマだけどガチグマじゃないと言う謎なポケモンだ。
「いくぜ!先ずは先手必勝!『ブレイブバード』だ!」
「ガチグマ『ブラッドムーン』」
ムクホークはアカツキガチグマを『いかく』した。そこから一気に畳み掛けると『ブレイブバード』を指示した。
一気に攻めるのは悪くない。ムクホークは『ブレイブバード』で突撃するがガチグマは『ブラッドムーン』を使う。『ブレイブバード』で突撃するジュンのムクホークを相手に『ブラッドムーン』は当たった。
「ムクホーク、戦闘不能!ガチグマの勝ち!」
「なっ……嘘だろ!?」
「『ブレイブバード』を使っているムクホーク相手に一撃だなんて……あのガチグマは……」
「『ブラッドムーン』とガチグマの相性が良すぎる、か」
ジュンのムクホークも弱くはないのだがシンジのアカツキガチグマは軽々とそれを上回る。
アニポケ世界で何処に行けば会えるか分からないポリゴンZを除けばおそらくは『ノーマル』特殊攻撃で出せる最高峰の火力をアカツキガチグマは出せる。『てきおうりょく』ポリゴンZの『はかいこうせん』とアカツキガチグマの『ブラッドムーン』のどっちが強い弱い云々は知らん。ただ今言えるのは『ブラッドムーン』が強い。
「アレで連発出来ないだけってマジか?」
「ぶっ壊れてるだろ」
『ブラッドムーン』の威力は凄まじかった。デメリットは連発することが出来ない。
そしてアカツキガチグマの見た目に騙されて近距離戦主体の物理攻撃にしないこと……アカツキガチグマと言うポケモンを知っているのならば極々普通の戦闘をしている。極々普通の戦闘だ……
「アレだな、分かる奴はもうわかったんじゃねえか?」
「それは言わない方がいいんじゃないかな?」
「だが、嫌でも理解させられるぞ?」
「む……ほんの少しの間にあれほどまでにか……おそろしいトレーナー育成能力だな」
『ブラッドムーン』の一撃にムクホークは沈んだ。それを見てオレは分かる奴は分かったんじゃないのかと思った。
スズナは分かっていてもそれは言わない方がいいとポケモンバトルを楽しむ者として言うのだがタケシは見ているだけで実感させられた。ルカリオもほんの少しの間にシンジのレベルが上がっていると言う。
「『ブラッドムーン』はあの姿のガチグマの専用技で『はかいこうせん』ぐらいの威力があるけど…………」
極々普通の攻撃だった。特別ななにかをしていない。本来の世界線のサトシの様な無茶苦茶な戦術はしていない。
ただ『ブラッドムーン』を使った。ホントにそれだけだ。アカツキガチグマはゲームじゃ1体だけだがアランの言ってる事が確かならば新月の晩にガチグマにすればアカツキガチグマになる。だからシンジ以外にもアカツキガチグマを持っている人は居る。そのトレーナーもきっと『ブラッドムーン』を使うだろう。だからこその思い知らされる。
「違いすぎるわね……」
普通に『ブラッドムーン』を使っただけで、レベルの差が大きく見えた。
ジュンは流石はシンジのポケモン!と燃えているが、ムクホークの『ブレイブバード』を真っ向からぶっ倒すヤベえ技をデメリット無いも同然に使えるアカツキガチグマをどうするんだ?
「『ノーマル』タイプには『かくとう』タイプだ!いけ、ヘラクロス!」
「ヘラクロ!」
「ヘラクロス『インファイト』」
「ガチグマ『ムーンフォース』だ!」
ヘラクロスは羽根を動かしてアカツキガチグマに向かって突撃する。
さっきと同じ光景、違いがあるのならば『ブラッドムーン』から『ムーンフォース』になったところだ。さっきと同じ光景と言う事はなにが起きるかは言うまでもない。
「ヘラクロ……」
「ヘラクロス、戦闘不能!ガチグマの勝ち!」
「へ、ヘラクロス!!」
アカツキガチグマの『ムーンフォース』を回避することが出来ずにヘラクロスは直撃した。
シンジはポケモン自身が動かないバトルを知っている。ガンガン動くバトルでなく動かずに相手が来るのを待ってからの後の先の様なスタイルでいる。
「なんてパワーだ……だったらコイツはどうだ!いけ、カビゴン!」
「カンビ!」
ジュンの3体目はカビゴン、特殊耐久は折り紙付きだろう。
ただ足が遅い……それを言い出せばガチグマもだが、どういう風に動くのか?
「カビゴン『のしかかり』だ!」
「ガチグマ『しんくうは』からの『ブラッドムーン』だ!」
「……教えたのか?」
「そりゃ当然」
『のしかかり』で攻めてこようとするカビゴンに対して『しんくうは』を当てた。
こうかはばつぐんだが流石に耐えられるが『のしかかり』の軌道をズラす事ぐらいならば余裕でありそこから流れるようにスムーズに『ブラッドムーン』を当てる。だが耐久力と体力が売りのカビゴンは倒れない。
「『しんくうは』からの『ブラッドムーン』だ」
しかしシンジは気にしない。『しんくうは』を当ててカビゴンがなにかをする前に動きを封じ『ブラッドムーン』を当てる。
連発することが出来ない『ブラッドムーン』だが間に『しんくうは』を挟む、そのおかげでガチグマは『ブラッドムーン』を撃てる。
「カンビ……」
「カビゴン、戦闘不能!ガチグマの勝ち!ジュン選手のポケモンが3体戦闘不能になったので5分間のインターバルを挟みます!」
「クククッ…………あいつ、全然見てねえな……」
「まぁ、お前に対する意趣返しかなんかだろ」
ジュンのカビゴンが戦闘不能になった。3体戦闘不能になったので5分間のインターバルを挟む。
シンジは特に気にすることなくガチグマをモンスターボールに戻す。ジュンは……凹んでいる。だが、この感じだと気付いていない。
ホウエンリーグでバンギラスでまともに動かずに対戦相手を倒した。シンジはそれは自分も出来るのだと見せつけようとしている。シンジにとってジュンはカモも同然だ。
「さぁ、5分間のインターバルを挟みました!ジュン選手、難攻不落のガチグマを相手に大苦戦!」
「……どれだけか確認するにはちょうどいいか……クレセリア、バトルスタンバイ!!」
「なっ……なんだよ!なんだよ!!クレセリアなんて罰金物だろ!!」
ジュンのポケモンのレベルならばガチグマで6タテも可能だったがシンジの出した2体目のポケモンはクレセリアだ。
データベースを調べればシンジのクレセリアは出る。だがこんなタイミングで出るなよ!とジュンは叫んだがシンジは動じない……完全にクレセリアを試運転しようとしているな。
「いけ、ロズレイド!」
「ロズ!」
「クレセリア『めいそう』だ!」
「ロズレイド『にほんばれ』からの『ソーラービーム』だ!」
「クレセリア『めいそう』だ!」
「……あれ、オレ以上だな……」
「普段から如何にお前が他人に理不尽を押し付けてるか分かっただろう」
ロズレイドの『ソーラービーム』で勝負に出るジュンだがシンジは『めいそう』を使う。
スイクンで『めいそう』積みまくって鬼耐久をしたりするが……耐久力って点だけではクレセリアの方がヤバい。
ロズレイドと言えば火力はバカに出来ない。タイプ一致で『はれ』状態とベストな状態でもある『ソーラービーム』を直撃した。ジュンはここから大逆転だ!と笑みを浮かべていたが一瞬で消える。ロズレイドの『ソーラービーム』が直撃したがクレセリアはなんともなかった。『ソーラービーム』を受けているのは確かだがピンピンしている。
「『めいそう』」
「ロズレイド『どくづき』だ!」
「クククッ……パニクって失敗する典型的な例だな」
『ソーラービーム』でダメならば『どくづき』で攻める。
特殊でダメならば物理でって考えはわかるがジュンは今、物凄くパニクってる……その原因が徐々に見えてくる。
「『アシストパワー』」
クレセリアが『アシストパワー』をロズレイドに当てた。
特攻が高められてる状態での『アシストパワー』の威力は絶大でありロズレイドは直撃すれば戦闘不能になった。
「ロズレイド、戦闘不能!クレセリアの勝ち!」
「っ……まだチャンスはある!いけ、ギャロップ!」
まだどころか最初からねえよ。
ロズレイドの『にほんばれ』の効果はまだ続いている。ここで一気に勝負を決めにいくのだとギャロップを出した。
「戻れ」
「なっ、戻すのかよ!?」
「コイツも試したいからな。エンテイ、バトルスタンバイ!」
「グォオオオウ!!」
「エ、エンテイ!色違いと言うことは……クラウンシティのエンテイをゲットしたのはシンジだったのか!」
まだまだ戦えるという状況の中でクレセリアを戻す。
シンジの3体目はクラウンエンテイ、エンテイを持っている的な情報はそれとなく聞いているタケシだったがクラウンエンテイとは知らなかった。クラウンシティでエンテイをゲットした…………エンテイはマスターボールから出てきた。
「クラウンエンテイが一番ややこしいんだよな……」
「そうなのか?」
アランがクラウンエンテイが一番厄介だと言う。
具体的になにが厄介なのか、確かクラウンスイクンが日本限定だったから絶対零度ジャパンとか揶揄されていたとかそういうのは聞いたことはある。今じゃクラウンスイクンじゃなくても『ぜったいれいど』は使える。クラウンライコウにしか使えなかった技も普通にライコウが使える。
「クラウンエンテイだけが『とおぼえ』を使える」
「なんだよなんだよ!クレセリアの次はエンテイかよ!しかも色違いって!!だが、俺のギャロップは『もらいび』だ!『ほのお』タイプの技は効かねえ!『ドリルライナー』だ」
「旨味が死んでるの理解してねえな……」
クラウンエンテイが出た時点で『はれ』と『ほのお』タイプの技のコンボ、『ソーラービーム』と『ソーラーブレード』の意表を突く技、その辺が一気に死んだ。ギャロップに有利だった武器が無くなったもしくは使い物にならなくなった。『ドリルライナー』で突撃する……攻めて攻めて攻めまくる……攻撃的なのはいいが
「『しんそく』回り込め」
流石に自慢の角にはぶつかりにはいかない。
『しんそく』を使いギャロップの背後を取った。そのまま突撃し、ギャロップを突き飛ばす。
「『ストーンエッジ』だ!」
突き飛ばしたギャロップに追い打ちをかける。
岩の破片を飛ばすタイプの『ストーンエッジ』を使った……ここでシンジの技量が見えた。『ストーンエッジ』が一点に集中して飛んでいる。クラウンエンテイのスペックに引っ張られず使いこなしている。
「ギャロップ、戦闘不能!エンテイの勝ち!」
「ここまでとはな」
「戻れ……まだだ、まだ終わってない。最後まで諦めなければ……頼んだぞ!エンペルト!」
「ペェ!!」
「エンテイ『とおぼえ』だ!」
「『ハイドロカノン』でぶっ飛ばせ!」
終わったか。
エンテイに『とおぼえ』を指示すればやっとのチャンスだと『ハイドロカノン』を指示する。
『ハイドロカノン』はエンテイに直撃した。エンテイは苦しそうな表情を一瞬だけ浮かべたものの直ぐに『とおぼえ』を使った。
『ハイドロカノン』を使えば少しの間動けない。
「『せいなるほのお』だ!」
その隙をシンジは当然突く。
『フレアドライブ』でなく『せいなるほのお』……まぁ、『せいなるほのお』が色々とぶっ壊れた性能をしているから『フレアドライブ』に無理に頼らなくてもどうにでもなる。
クラウンエンテイは『せいなるほのお』を纏って突撃した…………
「どうだ、サトシ?」
「そうだな……エイチ湖のバトルの時と同じって感覚なら確実に負けるな」
「エンペルト、戦闘不能!エンテイの勝ち!よって勝者、トバリシティのシンジ選手!」
シンジは手持ちを1体も倒されないどころか3体しか使っていない。その3体も殆どダメージを受けていない。
何時もならばワー!と盛り上がるポケモンリーグだったが静かだった。それはホントに十秒程度だったが時間が止まったかの様になにも聞こえない。アランは今のシンジならばオレを倒すことが出来ると思っている。仮にエイチ湖のバトルでのパーティで挑めば負けていただろう。
「クソ…………ふぅ…………負けちまったな……」
「お前に言っておくことがある」
「お!なんだ?」
「お前なんか最初から眼中にない」
1体も倒すことが出来ない。一矢報いる事が出来ずに悔しいと思っているがジュンは割り切ろうとした。
その時、シンジが近付いた。ジュンはシンジとの準決勝を事実上の決勝戦なんて言っていたがシンジは一切そのつもりは無かった。
シンジは最初からジュンとのバトルは流れ作業の1つだと認識しておりマスターボールとおそらくはクレセリアが入っているモンスターボールを見せる。
「アランに鍛えてもらって今の自分の全力がどれほどなのか試させてもらった。伝説のポケモンは良くも悪く薬になると何度も言われたからな。お前がここまで残ったのも実力だろうが、それを簡単に一蹴する力を手に入れた。アイツとの戦いに向けてのウォーミングアップになった」
「なっ…………」
「……アラン……」
「事実だろ?あいつだけが明らかにレベルが違う。低いという意味で違う……自分ならば何処までも行ける!そう思っている頃にどうしようもない本当の壁にぶつかった!シンジは残酷な現実を突きつけた!思い知らせてやった!最初からジュンなんてどうでもいいって」
シンジの減らず口の度合いがちょっと酷くなってる。
その事についてスズナが後で注意したほうがいいんじゃないのかと聞くがアランは否定する要素が無いことを笑みを浮かべて語る。
ジュンは色々と思い上がっていたみたいだが、どうしようもない理不尽な壁にぶつかった。
「ふん、お前とオレとが対等だと思ったのか?笑わせるな!ナギサジムをいいジムだと言った時点でお前のトレーナーレベルの低さが表れている!オレはお前を踏み台を置くための台程度にしか思っていない……お前程度なら何人も見てきた」
「……なんだよ……………なんだよ、ちくしょう……くそぉおおおおおお!!」
シンジがジュンに対してなにも思っていない。
シンジの考えを上回ることも無かった。力で勝ることも無かった。シンジに対してぶつけれる武器が何もなかった。
シンジは言うだけ言ってスタジアムを去る。ジュンはここで理解する……圧倒的なまでの力の差を。ジュンはシンジは強い!でもオレも強い!と思っている。だが実際はありえない大差があった。その現実を突きつけられた。
「アギャギャ……現実や世界の広さを知らない、頂点が見えないどころか見上げることすら出来なかった!悔しいでしょうね〜……」
「…………」
ジュンの絶望を見てアランは笑みを浮かび上げていた……やっぱコイツ手遅れなクズだな。
どっちにしよう
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でんきテラスタルヌケニン
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メガリザードンX