闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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メガサトシゲッコウガが受け入れられるとは……


シンオウリーグ・スズラン大会!決戦の刻!(終幕)

「グォウ……」

 

「ダメよ。シンジくんに力を貸したらその時点で失格よ」

 

予想外の7体目、クラウンエンテイを出したがシンジの集中力に限界が来た。

誰がどう見ても疲労困憊でありエンテイは自身の『せいなるほのお』で癒そうと思えば癒すことは出来るがシロナはそれはルール違反だと釘を刺す。

 

「コウガ……」

 

攻撃技は派手に受けていないが実戦でほぼ使ってない『らせんみずしゅりけん』を使った。

蓄積しているダメージよりも体力の減りが激しく、オレにフィードバックでついてくる……ここで幸いなのがオレにもついてくる、オレとゲッコウガがリンクしていること。大きなダメージならともかく純粋に体力が減っているだけだから呼吸を整えるだけでも休める。とは言えそれは気休めレベル……ちゃんとゆっくりと地に足をつけて呼吸を整えて体力の回復をしている暇は無い。

 

「文字通り最終決戦だが、狙いが甘かったか?」

 

クラウンエンテイが万全の状態で出てきたのは予想外だがそれを使いこなす事が出来るシンジに限界が来た。

こっちは色々と疲労困憊ではあるがダメージそのものはそこまで……とは言え、ここからクラウンエンテイを相手にするのは物凄くしんどい。クレセリアを倒す為に大技を切った……このクラウンエンテイを含めてもエレキブル、クレセリア、メガギャラドス、エレキブルの4体を倒しているから流石としか言いようがないが、逆を言えばサトシゲッコウガが無ければ既に負けている……恐ろしい奴だ。

 

「待たせたな……」

 

「ああ……」

 

『サトシ選手、攻めるチャンスがあったのにシンジ選手の復活を待った……なんと言うスポーツマンシップ』

 

スポーツマンシップじゃねえよ、バカが。

オレを倒す為に死ぬ気で修行して自分よりも上の奴に頭を下げて学んで……自分を徹底的に鍛え上げた。魂レベルでだ。

ホウエンリーグの時に申し込みをしていたら周りは絶望していた。シンオウリーグの時もだ。オレには勝てないと諦めている奴等が多い。そんな中でオレに勝ってみせると魂を込めた真剣で攻撃してくる。

 

それに対してのらりくらりの猫だましだなんて無粋な真似はしねえ。

それはスポーツマンシップとは違う。コレが仮にジュンならばとっくの昔に攻撃している……それでも攻撃しないのはシンジに対しての最大限の敬意。

 

「……サトシくん、貴方は大丈夫なの?」

 

「この試合が終わればシンオウリーグは終わり……そして文字通りお互いに最後の1体、ならもうありったけを注ぎ込むだけ」

 

サトシゲッコウガで派手に動いた後はコンディションを大きく乱してしまってチャンピオンリーグで不甲斐ない成績を出している。

シロナはサトシゲッコウガもそれ相応のデメリットがあるのはなんとなくで分かっているから心配しているが、もう余計な事を考えなくてもいい。

 

「「後は目の前にいるあいつを倒せばいい!」」

 

シンジもガス欠なのは分かっている。多分、明日に試合が控えていたのならシンジは出れないだろう。

ホントのホントにシンジとの試合が決勝戦であった事は恵まれている。シンジもそれを理解していて……笑みを浮かべる。

 

「エンテイ『しんそく』だ!」

 

「ゲッコウガ『みずしゅりけん』を盾にしろ!」

 

例えクラウンエンテイでもサトシゲッコウガの方が素早さは上だ。

タイプ相性の上では不利なのは分かっていると確実に先に動ける『しんそく』を指示するのでサトシゲッコウガは手裏剣を盾にした。

 

「パワーはこっちの方が上だ!」

 

「っぐ」

 

クラウンエンテイの『しんそく』を『みずしゅりけん』で受けようとはするが速さも重さもクラウンエンテイの方が上だ。

激突されて突き飛ばされたゲッコウガだが直ぐに体勢を立て直した。

 

「『みずしゅりけん』連撃だ!」

 

サトシゲッコウガになった事で背中にデカい『みずしゅりけん』を背負っている。

『みずしゅりけん』を使う時に普通の『みずしゅりけん』と違って一発になっているが今回は違う。巨大な『みずしゅりけん』小さくし複数の『みずしゅりけん』を作り出しそれを投げつける行為を連続で行う。

 

「手数で来るか……だったら、だったら」

 

「シンジくん」

 

「今、いいとこなんだよ!!ここで終わらせんじゃねえ!!」

 

まだまだ使っていない技術に対してシンジは作戦を練るがシンジは限界を迎えている。

コレ以上はまずいのだとシロナが判断して試合を終わらせる事を勧めるが逆だ逆。今がいいところなんだ。

 

「助かる……エンテイ『せいなるほのお』だ!」

 

「ゲッコウガ『みずしゅりけん』で受け止めろ!」

 

「ただの炎ならそこで止まるがコイツは特別だ!」

 

『せいなるほのお』を纏い突撃してくるエンテイに対して『みずしゅりけん』を構えてぶつける。

普通だったら鎮火出来るがシンジのエンテイが使っている炎は普通の炎でなく『せいなるほのお』で水に触れた程度では早々に消えない。ゲッコウガに『せいなるほのお』が引火した

 

「っ!」

 

「コウガ……」

 

『せいなるほのお』が引火したがゲッコウガは『みず』タイプのポケモン、ダメージを軽減する事が出来るが『やけど』状態を引き当てただけでなくクラウンエンテイの圧倒的なパワーのゴリ押しでいい感じにダメージが入っている。

シンジも限界を迎えて何時倒れるか分からない状況で今度はオレにも、ゲッコウガにも何時倒れてもおかしくはない状態になった……一撃、互いに一撃だ。

 

「ゲッコウガ『かげぶんしん』」

 

「……エンテイ『とおぼえ』だ!」

 

オレもシンジも極限なまでに追い詰められている状態でデカい一撃を与えた方が大きい。

サトシゲッコウガが使える技で圧倒的な火力がある技と言えばアレがあると『かげぶんしん』を使って無数の分身を生み出す。オレが勝負に出たのだとシンジは読んだ……受けることはしない。シンジ自身も限界は迎えている。『とおぼえ』を使うことでクラウンエンテイのパワーを最大限にまで高めている。

 

「コウガ!」

 

オレが何がしたいのかを察したサトシゲッコウガは背中の『みずしゅりけん』を掲げる。

『みずしゅりけん』は徐々に徐々に大きくなっていく。その間にエンテイは『とおぼえ』でパワーを上げていき……向かい合う。

 

「『みずしゅりけん』」

 

「『せいなるほのお』」

 

圧倒的な大きさを持った『みずしゅりけん』を前に『しんそく』では厳しいと判断したのか『せいなるほのお』を選んだ。

クラウンエンテイは『せいなるほのお』を纏い突撃してきて『みずしゅりけん』の中に入り……ぶくぶくと『みずしゅりけん』が沸騰して爆発を起こし爆風に乗って弱まっている『せいなるほのお』をぶつけた。

 

「クククッ……」

 

「ッ……」

 

水蒸気爆発の中でクラウンエンテイが攻撃をしたのをハッキリと見えたのはオレとサトシゲッコウガだけ。

爆発が起きた事で煙が舞って煙が消えればそこにはサトシゲッコウガとクラウンエンテイが向かい合っており

 

「コウ、ガ」

 

『おおっと!サトシ選手のゲッコウガ、本来のフォルムに戻った!コレは……ああ!サトシ選手が倒れた!』

 

サトシゲッコウガが通常のゲッコウガに戻り、オレの中の張り詰めた糸が切れる。

最後の『みずしゅりけん』がゲッコウガが出すことが出来る最大限の火力、それ以上は『ハイドロカノン』かZワザの『スーパーアクアトルネード』ぐらいしかねえ。

 

「グォ……ウ」

 

「く……そ……」

 

サトシゲッコウガから普通のゲッコウガになった事でクラウンエンテイはゲッコウガを倒したと確信し倒れた。

それと同時にシンジも倒れる……最後の最後に極限の集中をして『せいなるほのお』をぶつけることに意識を割くことが出来たがそれ以上は出来ない。

 

『サトシ選手及びゲッコウガ、シンジ選手及びエンテイ、四者が倒れた!この場合はどうなるんだ!?』

 

「これは……タマランゼ会長!」

 

あ〜ダメだ。コイツはダメだ。

サトシゲッコウガが引き分けや敗北なんて滅多な事じゃないがコイツはもうダメだ……だが、意識を失うわけにはいかねえ。

ギリギリのところで意識を留めていればどういう判定を下せばいいのかをシロナがタマランゼ会長に聞く……

 

「シンジ」

 

「ああ……」

 

オレもシンジもここからの試合は不可能だ。

観客達は延長戦をするんじゃないのかと期待を抱いているが、これ以上の延長戦をこのコンディションじゃ無理だ……それはシンジも同じ事で考えていることは同じだった。

 

「クククッ……じゃあいくぜ」

 

ここからは文字通りの運任せ、一か八かの勝負だ。

 

「「ジャンケンポン」」

 

「……サトシはグー、シンジはチョキだ」

 

激闘に激闘を重ねた末に最後を決めるのはジャンケンだ。

ルカリオがオレが出した手とシンジが出した手について教えてくれて……ジャンケンでオレが勝った。

 

『え〜この試合、見事としか言いようがない試合じゃ……お互いに文字通り死力を尽くした最高峰の試合、どちらも甲乙つけ難い。実に堪らん試合じゃ……よってこの試合、引き分け!と言っても納得は出来ぬじゃろう。ワシとてしたくはないしまだまだ彼等の試合を見ていたい。じゃがそうもいかんのが現実じゃ……よってこの決勝戦、シンジ選手とサトシ選手の同時優勝じゃ!!』

 

「……」

 

「おいおい、喜べよ……トロフィーはくれてやる。家には3つもあるしバトルフロンティア制覇の証もあるからな」

 

「嫌味か……」

 

ジャンケンをして勝ったのはオレでお互いにまともに動く事が出来ない状態だ。

本音を言えばまだまだ試合をしたいがお互いに体の方がどうにも限界を迎えてきているみたいだった

 

「まったく、意地を貫くにも程がある」

 

意識が薄れゆく中でルカリオがオレを抱えてシンジの元に向かう。

倒れているオレとシンジに対して『いやしのはどう』を使ってくる。ポケモンの技が人間に通じるのか?と思ったが温かいなにかが自分に流れてくる感覚がしたので『いやしのはどう』による回復がしっかりときている。

 

「「おぼぼぼぼ!?」」

 

ゆっくりと意識が眠っていく。順調に体が回復に向かっているなと肌で感じている中で突如として呼吸が乱された。

いきなりなんなんだ!?と思えばアランが柄杓を片手にオレとシンジに対して水をぶっかけており、オレもシンジも無理矢理に意識が覚醒した。

 

「おまっ、鬼か!?」

 

「いや……なんかカッコいい感じに幕を引こうとしてるのがシンプルに腹立つ」

 

「ゲホッゲホッ……変なところに入った……試合結果は?」

 

「両者同時優勝だよ」

 

最後の最後まで限界を振り絞っていたからかシンジは最後の記憶が曖昧だった。

試合結果について聞けばシゲルが同時優勝であることについて教えてくれてシンジは起き上がる。

 

「…………少し、1人にしてくれ」

 

周りにはシゲル、タケシ、コウヘイ、セレナ、スズナ、ジュン、アランとオレがいる。

シンジは試合結果が同時優勝と言う事を聞けば数秒間の沈黙が流れた後にこの場を去った……この後に閉会式とかがあるから流石に逃げられないだろうな?

 

「はぁ……まったく、僕が2回も挑んで勝てなかったサトシに勝つことが出来るだなんて」

 

「勝ってないわ!同時優勝、引き分けよ」

 

「セレナ、ここは同時優勝、どっちも勝ったって事にしよう」

 

シゲルがオレに2度挑んで勝てなかったことについて不満を垂れ流せばセレナが引き分けだと主張しタケシが落ち着かせる。

 

「一応は聞いておくが、延長戦は出来るか?」

 

「今の状態じゃお互いに最悪な試合しか出来ねえぞ……それに」

 

「それに?」

 

「折角の勝利を噛み締めている奴を無かった事にするのは出来ねえよ」

 

「流石じゃのう、サトシくん」

 

タケシに延長戦が出来るかを聞かれたが今のコンディションじゃお互いにいい試合が出来ねえ。

それは見てくれる観客に対して失礼な事だ……それに何よりも、シンジの今やっている事を無駄にする。その事について言えばタマランゼ会長が現れた。

 

「クククッ……やっぱり気付いてるか」

 

「まぁの」

 

「どういうことです?」

 

「なに、今回の同時優勝は大きな成果じゃ……なにせ今のサトシくんとまともに相手になるのが四天王以上のトレーナーじゃからの。一応は飛び級の制度なんかの考えてはおるが、少なくともサトシくんが出場すると分かった時点で今回のリーグが勝てないと諦めているトレーナー達が大半で、他は自分ならばサトシくんをと思っているが……明らかに実力が足りてないトレーナーばかり」

 

チラリとコウヘイとジュンに視線を向けるタマランゼ会長。

2人とも決して弱いというわけじゃねえが、今回ばかりは文字通り運が悪かったとしか言いようがない……

 

「確かな腕自慢でもサトシくんを倒すのが難しい」

 

今度はチラリとシゲルに視線を向ける。シゲルは気まずそうにする。

シゲルはしっかりとした実力は持っていてまだまだ伸び代があるものの、それでもまだ届かない……シゲルが開花するのにはもう少しだ。

 

「そして今回、サトシくんを倒すことが出来たトレーナーが現れた……まぁ、今回の場合だと両者が勝者としてカウントされておるからサトシくんの地方リーグでの無敗は続いている状態じゃがそれでもコレは喜ばしいこと。サトシくん一強の時代の流れに終止符が」

 

「クククッ……全然だ」

 

「む?」

 

「このままいけばシゲルとオレとシンジの優勝争いだけで終わる。もっとだ、まだまともに戦ったことは無いがしっかりとした実力者は確かにいる。もっともっと強い奴が欲しい、そいつらと真剣勝負をしたい……」

 

シゲルはもうすぐ開花の時が来る……なにせアニポケで一番ナーフされているトレーナーだからな。開花すればチャンピオンクラスだ。

シンジもアランが魔改造したおかげで圧倒的な強さを手に入れたがそれだけで、まだまだ他にもそれなりのトレーナーがいる。

 

「シンジの奴がジュンの事が眼中に無かった様にポケモントレーナーの強弱の差が激しい……ポケモンリーグに出場する事が出来るレベルの実力を持ったトレーナーを集めての強化合宿みたいなのが必要だ」

 

「うむ……そうじゃの。どうやら今回、君に勝てたのは彼のおかげであるみたいじゃが……どうじゃ?」

 

「お気持ちは嬉しいんですが、持病のお尻ムズムズ病が疼いて」

 

お前は何処の拳聖だ。

ポケモンリーグに出場出来るトレーナーの強弱の差が激しいことを指摘して強化合宿を提案すればアランを見た。アランが居ればシンジやシゲルクラスのトレーナーを作ることが出来るのだと目をつけるのだが何処ぞのブロキーナみたいな事を言って言葉を濁す。

お前は一応はポケモンバトル学のポケモン博士なんだからポケモントレーナーに有用な研究レポートの開示とかしやがれよ。

 

「……裏で喜んだな」

 

「五月蝿い」

 

オレとシンジの意識が戻ったのでそんなこんなでシンオウリーグ・スズラン大会の閉幕式が行われる。

優勝トロフィーが1個しかない。ジュカインを呼んで『リーフブレード』で真っ二つという手もあるが家に3つもトロフィーがあるのでシンジに譲る。見ていないがさっき去ったのは裏で優勝したことをガッツポーズ取ってたからだと推測すれば睨まれる。

 

「シンジくん、本当にいいの?貴方は既にチャンピオンリーグの上位以上で」

 

「構いません……来年に正規の手段でチャンピオンリーグに出るつもりです」

 

シロナやタマランゼ会長の推薦があればチャンピオンリーグの出場権を与えることが出来るがシンジは断った。

結果的にはオレには勝ったがオレもオレでシンジに勝っていて最後のジャンケンでオレが勝ったことをシンジは覚えていてホントの意味で勝っていない。だから来年に正規の手段でチャンピオンリーグに出ることをシロナに伝えてお互いにシンオウリーグ・スズラン大会の優勝トロフィーの持ち手を持つ。

 

「チャンピオンリーグで待ってろ……次は俺がそこに行く」

 

「行けるのか?」

 

「シゲルクラスが出てこないなら余裕だ……バトルフロンティアの事もある、バトルフロンティアに挑戦しつつセキエイ大会にもう1回殴り込みだ」

 

ハードなスケジュールになるな。

チャンピオンリーグの出場権はオレだけだったがシンジはしっかりと次を見据えている……シンジだけじゃない。この試合の熱気に当てられた未来のチャンピオン候補達も、特にシゲルは熱くなっている。シゲルもチャンピオンリーグに届いている実力者だ。

 

「クククッ……ハードルを徹底的に上げてやったぜ?こんなところで情けねえ試合、出来ねえよな?」

 

「アヒャヒャ……お前等の決勝戦が前座だって事を教えてやるよ」

 

シンオウリーグ・スズラン大会は閉幕式を迎えているが、文字通りスペシャルなエキシビションが待っている。

オレとシンジの決勝戦で徹底的にハードルを上げている。そんな中でアランはチャンピオンマスターのシロナと戦わなきゃならねえが、全くと言って臆していなかった。

 

クククッ……オレ達の試合を散々楽しんだんだ。お前も楽しませてくれよ




というわけでシンジとサトシの同時優勝です。
ホントならばサトシが勝つ展開にしようと思いましたが同時優勝にしました。シンジが勝つルートはなくて、一番のルートは引き分けで、コレは引き分け兼同時優勝なので2番目に良いルートです

対アラン用最終兵器 メガサトシゲッコウガ(へんげんじざいナーフ前)(登場はサン・ムーン編以降)

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