闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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次回はちゃんと試合を書くから箸休めの回です


シンオウリーグ・スズラン大会裏話

 

「もっとくれ」

 

「お前、自分の試合が完全に終わったから呑気だな」

 

「いや、今、エネルギー切れなんだから蓄えねえと」

 

「食い溜めは不可能だって」

 

閉幕式が終わったが、シロナがスペシャルエキシビションマッチを行うと告知があり会場を後にする観客達はいない。

売店とかには事前にエキシビションマッチがあると話は伝わっているので食べ物系の物は残ってる。オレはそれを食い漁る……シンジとのポケモンバトルが意識を極限まで突き詰めていたから体からエネルギーが無くなっている。売店の飯でエネルギーを補充しているが眠らないと回復しないので多分、明日は物凄く眠っている。

 

「いや〜楽しみだ。久々に本気のポケモンバトルが出来る」

 

「……それなんだけどよ。なんでお前はその道を選んだんだ?」

 

このスペシャルエキシビションマッチはテレビでもネットでも一切放送されない。

文字通りこのシンオウリーグ・スズラン大会を観戦に来ている人達じゃないと見れない。今現在SNSで配信されないように警備を厳しくしている、試合開始のノリだったが出鼻が挫かれた……まぁ、本来は無い試合を特例で行うからこういうもんだと割り切る。

チャンピオンのシロナがフルバトルをするのは1人のポケモンバトル好きとして嬉しいのだろうが……ふと、気になったことがあるから聞いた。

 

「ポケモンバトル学のポケモン博士になったのは分かってるしオーキド博士みたいな若い頃はじゃなくてククイ博士みたいな現役バリバリの戦えるポケモン博士が居るのも知っている。スズナやシンジをあのレベルにまで鍛え上げたんだ。お前自身はもっと上を目指せるだろう?」

 

今回のスペシャルエキシビションマッチの相手がアランだと発表されたが誰だそいつ?となっている。

前回のチャンピオンリーグ優勝者とか今回のシンオウリーグ同時優勝したオレやシンジが挑むのならばまだしも知名度が低いアランが出るのは疑問に思うのは当然だ。幸いにもオレ達はアランについて知ってはいるから疑うことはないが、アランの知名度は圧倒的に低い。

今まで聞くタイミングが無かったから聞いてみる。ポケモンバトル学のポケモン博士の道じゃなくて普通のポケモントレーナーとして活動しなかったとかその辺について。

 

「……最初はまぁ、この世界には戸惑った……でもまぁ、第二の人生で大好きなポケモンの世界で喜んで大人になって分かる正しい意味での勉強がなんなのかが分かっててポケモントレーナーもいいけど、学歴も欲しいとタマムシ大学を目指そうって決めたんだ」

 

「それで?」

 

「ポケモンバトルと勉強の両立をしていた……タマムシ大学には合格して地方リーグとかじゃないけどそれでもテレビの企画の大会とかそういうのに優勝しまくった。でも、そこからが違和感を感じて苦しかったんだ」

 

「違和感……ゲームとこの世界のポケモンバトルが違うことか?」

 

「バトルそのものは成長していく過程で解消出来た……お前は遊戯王の青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)は知ってるか?」

 

「まぁ、一応はな……」

 

「原作じゃ強すぎるからを理由に製造中止になった。唯一刷られている4枚の内の3枚が社長が手にして残り1枚は社長が破り捨てた……最強のカードを社長は独占している。青眼の白龍は文字通り世界大会で優勝したカテゴリーなのは知ってるだろ?」

 

「今のカードプールとかは知らんがそれは知っている」

 

その後にリンク召喚が原因でカードプールが大荒れで一部の遊戯王カードを取り扱っているカードショップが大赤字で閉店に追い込まれたとか言う噂話を聞いたこともある。潰れたかどうかは分からないがカードプールがおかしくなったのは確かだ。

 

「先に言っとくぞ。サトシゲッコウガを否定するつもりは無い」

 

「……なにを言いたいか予測出来たが一応は聞く」

 

「日本で公開された幻影の覇者ゾロアークの前売り券購入者のみクラウン三犬の内の1体を貰えた。3体とも強かったがその中でも特に『ぜったいれいど』を覚えているスイクンは強くて大活躍したがクラウンスイクンは日本でしか手に入らなかったから零度ジャパンって文句を言われていた」

 

「……」

 

「この世界と俺が好きだったポケモンバトルは似ているが異なるものだった。どんな事にも動じない揺るがない精神力、笑顔を忘れず楽しむ気持ち、たゆまぬ努力で身につけた知識、そしてどうしてこんな性能にしたと思うようなぶっ壊れポケモン……全員がそれを標準装備している世界、ガルーラが覇権を握っていた第六世代だが霊獣ランドロスと霊獣ボルトロスも恐ろしいぐらいの採用率だった。そんな修羅の国が俺が戦っていた環境だ」

 

「……この世界と現実のギャップに悩んでいたか」

 

「プロのスポーツチームを支えるのは無名だが優秀で有能な選手をスコップするスカウトマン、だからレアなポケモンをゲットするのもポケモントレーナーの腕次第。現にスイクンはお前を試してそして認めた……じゃあ、認められなかった奴はどうしろって言うんだ?」

 

「……」

 

「勘違いするなよ。俺なら準伝説を見つけることに時間はかかるがゲットすることが出来る……ただ、どうしてもそのギャップに悩んでたんだ」

 

主人公にだけしか使えない、主人公勢力と敵対勢力にだけしか使えない……バトル漫画とかならば割と極々普通なことだ。

そしてそれが無くても1から5段階の評価があってその評価基準を上回るイレギュラーなバグみたいなのは存在している。小学生で囲碁のプロ、中学生でプロテニスプレイヤーと既存の枠組には納まらない存在は確かに居る。そういう奴に対する特例の枠組は確かに存在している。

 

ガンダムの主人公達に量産型のモビルスーツでなく一品物のモビルスーツを与えた方が効率的な話をしても圧倒的にいい。

ただ……ガンダムやバトル漫画とは違う。アランはゲームとしてのポケモンバトルを知っているからか、特定の人間にしか使うことが出来ない武器とかそういうのに対して疑問を抱いていた。

 

「無理にゲットすれば世界を滅ぼすタイプとは違う個体、ゲットしてもなにも問題は無い禁止伝説のポケモンを過去に何度か遭遇している。メガシンカするポケモンはとりあえず捕まえてるけど、それ以外はな……」

 

「……お前、意外と疲れてんだな」

 

「お前居ないと割と詰んでるところあったと思う……あの時のありがとうは物凄く重いんだぞ」

 

自分が知っていて学んで楽しいと思っていたポケモンバトルとこの世界のポケモンバトルが大きく異なる。

アランは腕自慢ではあるがそのギャップに対して酷く悩んでいた……主人公にだけしか使えない最強のカードを使って最強ですがなにか?と言うのを疑問に思っている。

 

「ガンダムとかNARUTOとかの命のやり取りをするバトル物ならまだ受け入れられたんだがな……」

 

「そうは言うけどよ、あの手の世界も大概だぞ?蓋を開ければそのキャラ専用ばっかでその手の物を持ってない=戦力として数えられない有象無象モブのカスだからな」

 

主人公勢力と言うか主人公の周りに居る奴等は普通に強くなる為に作られたカリキュラムの外にあるものばかりを覚えて成長してる。

NARUTOとかだったら本編後はしっかりと会得したんだろうが本編中は尾獣の力を借りて属性攻撃をしていて本人が本編中に尾獣関係なく体得したのは風遁だけだ。

 

「こう、主人公特権的なのを持っていない皆が覚えようと思えば覚えれる技とかを色々と工夫して成り上がるのっていいよな」

 

「じゃあ、一番しっくりと来るのはワートリか?」

 

「絵面が完全に地味だが一番しっくりと来るのはそれだろうな……玉狛第二は例外だけど、本人の才能とどういう風に工夫するかを見れる世界だ」

 

「トリオン平均がバグってるチームを比較対象に出すな……ごっそさん」

 

フランクフルトとかのジャンクフードを食べて体に足りない物を満たした……どか食い後の眠気は襲ってこない。

インフルエンサーとかが勝手にSNSに投稿しないように色々と準備を終えたのでアランにそろそろ出番ですと言われればシロナが現れた……目には闘志が宿っている。

 

「サトシくん、ありがとう」

 

「……なにが?」

 

「普通ね、エキシビションなんて大会の開幕に行うもの……アランくんが決勝戦の後じゃないと嫌だって駄々を捏ねて後にすることになったのよ。最初はちょっとわがままだと思ったけど、今は逆よ」

 

「クククッ……燃えてるってか」

 

「ええ……あんな激闘を魅せられて、燃えない方がおかしいわ」

 

よくよく考えれば大会を終えた後に行うエキシビションなんておかしい。

アランがそうなるように仕向けていて……シロナは最高の状態にまでボルテージが高まっている……

 

「テメエ、人をダシにしやがって」

 

「いやぁ、だってそうじゃないとさ…………倒す価値無いだろ?」

 

シロナのボルテージを最高にまで高めるのにオレとシンジとのバトルを利用した。

物凄い怒りとかそういうのは起きないがこういうところはロクでなしなのは相変わらずだなこの野郎と思いながらもアランを睨めば、冷たいなにかが走った。アランは笑顔ではあるが、その裏にあるのは凍てつく非情さを感じる。

 

「お前もそうだけど俺も四天王やチャンピオンの称号を持っているトレーナーに何人か会ってる……全員、他を寄せ付けない圧倒的な強さを持っていた。心も技も優れているトレーナーだ」

 

「クククッ……だからこそか」

 

「ああ、だからこそだ」

 

ポケモントレーナーの中でも上澄みも上澄みの位置に立っている……四天王やチャンピオンとそうじゃないトレーナーの間には圧倒的な格差がある。四天王やチャンピオンを倒すんだと躍起になっているトレーナー達が居るには居るが口ばかり、だが中には頭角を現すトレーナーも居るがそれはホントに限られている。だから新しい芽が出ることを望んでいる……中にはポケモンバトルの道を先に走り前に立っている先人として調子に乗っていたり天狗になっているトレーナーを倒す。過去に出会った四天王やチャンピオンはそんな感じだった。それを喜ぶべきか悲しむべきか。

 

「チャンピオンとかそんなの関係なく1人のトレーナーとして、心を燃やしてくれない……心を燃やさなきゃ魂は込められない。素人に対してチャンピオンの壁を教えるとかそういうのじゃない、正真正銘のポケモンバトルが成立しねえ」

 

「シロナさんさ……あの時、明らかに弱体化してますよね?」

 

「……仮に全盛期と呼ばれる時期があったのなら、あの時は完全に弱体化していたわ」

 

あの時はアランの噂を聞いていたからどれだけのトレーナーなのか推し量る感覚だった。

チャンピオンマスターとして四天王を軽々と倒せる実力にまで至ってしまった。まともに相手になるのはチャンピオンクラスのトレーナーや名ばかりじゃないしっかりと実力も持っている伝説のポケモンぐらいだ。それらを相手にすることが出来る機会は圧倒的に少ない。修行や新人育成よりもポケモン関係の考古学を学ぶのに時間を費やしている。

 

「貴方の絶対的なエースはリザードン、ガブリアスじゃないわ。でもあの時確かに私のガブリアスは倒れた……貴方達に興味を抱いていたけれど気付けば既に心の垢や錆が付きまくっている。ガブリアス同士の戦いで引き分けになった事で目が覚めたわ」

 

「クククッ……知らない内に天狗になってたのはあんたってことか」

 

「ええ、否定はしないわ」

 

チャンピオンとしての圧倒的な力が原因でついていた心の贅肉、垢、錆……そういった物を落とさないといけないとガブリアス同士での戦いで分かった。だからアランとのエキシビションを提案し、アランはそれを最高にする為にあえてオレとシンジとの決勝戦が終わった後にする様に動いた。心の汚れを落とし、闘志をギラギラと燃やしているシロナを用意した。

 

「……オレがそこに行くまでは後どれだけの時間がかかるか……」

 

チャンピオンの中で最強のシロナが最高に闘志を燃やしてアランにポケモンバトルを挑む。

このままポケモンバトルを続けていけばその展開はオレにも訪れはする……ただ今回のチャンピオンリーグは絶対にあの男が出てくる。あの男に対しては負ける可能性もある。仮に勝てたとしてもポケモン達は確実にドクターストップを受けるしサトシゲッコウガを使うことを考えれば次の日の試合に出れない可能性がある。

 

チャンピオンリーグに勝ったとしても次は四天王達との総当たり戦だ。そこに勝ってはじめて心を燃やしてくれるチャンピオンが出てくる。アランはその辺の過程をすっ飛ばしてチャンピオンの中でも最強なシロナとの勝負が出来る。羨ましいぜ。

 

「今の貴方は四天王ですら手を焼くレベルの猛者よ」

 

「……」

 

「気にしてんのはあいつだろ?」

 

シロナはもう地方リーグに出ていいレベルのトレーナーじゃない、四天王ですら手を焼くレベルのトレーナーである事を認める。

それに関しては嬉しいっちゃ嬉しいがオレもアランも知っている。あのトレーナーが出ていない。次に確実に待ち構えているんだと。アレに関してはもうナーフとかされねえかなと若干思っている。

 

「貴方達が警戒するほどのトレーナー?」

 

「オレがもしチャンピオンリーグでそいつに負けたらそいつがチャンピオンリーグで優勝する」

 

本編でもサラリとだったがシロナに挑むまで駒を進めている。

オレが負けたらそいつがチャンピオンリーグで優勝する、それしか言えることがない。アランも同じ事を思っていて頷いている。

 

「間もなくでーす」

 

「フフ……久しぶりに燃えるわね。因みに貴方はどっちを応援してくれるかしら?」

 

「アラン」

 

「……即答って酷くない?」

 

会場の準備とかが出来ているとスズラン大会のスタッフが声をかければ意地悪な質問をシロナがしてくる。

オレはなんの迷いも考えることもせずにアランを応援するのだと言えばシロナは不満そうにしている。

 

「クククッ……相手が他のチャンピオンや四天王だったら迷いなくあんたを応援してたさ」

 

「……褒め言葉として受け取っておくわ」

 

「後はまぁ、言えることは……ポケモンバトル極めるのいいけど女子力杜撰過ぎるのはどうかと」

 

「あきらメロン。この人は女子力とか家事力とかそういうのを犠牲にしてポケモンに関する知識と戦闘力を手に入れたんだ」

 

「ちょっと!ポケモンバトルと全くと言って関係無い要素は卑怯よ!!」

 

チャンピオンマスターのシロナはポケモンバトルの腕は勿論のことポケモンに関する知識は博識で有名だ。

それと同時に日常生活と言うか女子力と言うか家事力と言うかそういうのが圧倒的なまでに杜撰というか片付け出来なかったりする。

 

「いや、チャンピオンで得た大金で買った別荘がゴミ屋敷になるからと確実に1人執事かメイドスタンバってるでしょ。カトレア経由で腕は確かなの紹介してもらってるの知ってますからね」

 

「なら貴方達はどうなの!女子力よ、女子力!男の貴方達にあるの!」

 

「いや、出来るけど?」

 

旅のメンツがタケシとオレとセレナで料理が出来る奴がいるからその辺の問題は一切無い。

セレナが作っても美味いしタケシが作っても美味いしオレが作っても美味い。と言うか前世は有名じゃないマイナーな土地のビジネスホテルのレストランで働いてたからな。調理師免許とか食品衛生管理者とか食品衛生責任者とか色々と取ったからな。

 

「俺も彼女と一緒に料理教室とか通って、基本的なのは覚えてて茶碗蒸しみたいな定番の物からチョコレート味の回鍋肉とかの変わり種も作れますから」

 

「ちょ、チョコレート味の回鍋肉?絶対に美味しくないわ!」

 

「クククッ……チョコレートがスイーツだけにしか使わないなんて二流だな」

 

料理の隠し味としてココアなんかのカカオを使っている物はあるし、お菓子以外にチョコレートは使うことはそこそこある。

そろそろ表に出てくださいとスズラン大会のスタッフに言われるのでオレはオレの試合でアランが座っていた席に向かえばシンジが色々と食べていた。予想通りと言うべきかシンジもガス欠だったか。





料理のレベル

ハナコ(サトシママ)>>>>余計なことしてない仕事中のムサシ、コジロウ、ニャース>(食べログ的なので平均4ぐらいの地元に根付きローカルチェーン出せる飲食店レベル)>>タケシ>サトシ>マオ(美味い飲食店でやってけるレベル)>シゲル>セレナ>アラン>スズナ>ククイ>シトロン(私料理上手なんですよホントに美味いレベル)>ハルカ(元はシンジよりちょい下だったけどサトシから色々教わった。たまに悪乗りするけど真面目にやれば普通に作れる)>ヒカリ>サイトウ>(特別に美味くもなければ不味くもないし、美味しいのが食べたければ外で食べるレベル)>シンジ(食トレが大事なのは理解してるがそこまで手が回らないのでその辺は外注派)>>>>(ベタではないがありがちな失敗があるレベル)>マサト(現在冒険中の食事関係も勉強中なのでこれから上がる)>カスミ>(マズかったりめんどくさいのでインスタントとか缶詰頼り)>カトレア(覚えなきゃヤバいのは分かってるけど執事いるからと堕落してる。超能力を使えば綺麗な下処理は可能)>シロナ(大さじが小さじ何配分なのか分からないレベル)

対アラン用最終兵器 メガサトシゲッコウガ(へんげんじざいナーフ前)(登場はサン・ムーン編以降)

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