闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
矢張り何と言っても先ず高い特殊攻撃力ですよね。特攻種族値全ポケモン中第24位の120。
で、其処から繰り出される10まんボルト。まあ、僕は敢えて決定力を上げる為にかみなりを採用して行くんですけれども、非常に強力ですよね。後、『でんき』『はがね』と云った防御面、攻撃面共に優れているタイプもこれ魅力的だと思います。
何故ならレアコイルの方が速いからです。御存知です? ジバコイルの素早さ種族値60、それに対しレアコイルの素早さ種族値は70なんです。この10の差がとても大きくて、レアコイルの場合は素早さに補正を掛けて、努力値を252振る事で実数値134。
これに拘りスカーフと云うアイテムを持たせる事により1.5倍となって201にまで達するんです。
これはサンダースやクロバットと云ったメジャーポケモン所謂130族の最高数値を1だけ上回る数値なんですね。
ポケモンと云うのは素早さが1違うだけで先手と後手が決定してしまうゲームです。
だからその1の差でこう云った強力なポケモンに対して先手攻撃を打てるんです。まあ、倒せるかどうかは別として。
確かにジバコイルはレアコイルよりも耐久力、決定力共に上回ってはいますが、素早さではレアコイルが上回っている以上明確に差別化が出来ていますし、下手すりゃこれレアコイルの方が強いんじゃないですかね。 だから敢えてレアコイルで止めてるんです。
「ブイ……」
「イーブイ?」
間もなく目的地に辿り着くのだと頭の中で伝説を思い浮かべているとセレナが樹の下に居るイーブイに気付く。
イーブイをはじめて見るセレナはポケモン図鑑を開いた。オレも図鑑登録をしておきたいからポケモン図鑑を開く。
「首輪が付けられてるな……住所はストンタウンの3−14」
「野生のイーブイじゃないってことよね……ご飯と水も置いてあるし、ポケモン嫌いの親がいるからコッソリとここで育てているとか?」
イーブイを図鑑でチェックし終えたのでイーブイをチェックする。
首輪と言うかネックレスが装備されておりご丁寧に住所まで書かれている。
何故ここに居るのか等は原作知識で知っているのだとイーブイをこの住所の所にまで連れて行く事を言えばセレナはイーブイを抱えた。
「ブイブイ!」
「イーブイ、可愛いポケモンね」
「それは誰かのイーブイだから欲しいとか言うなよ」
「言わないわよ……イーブイって初心者用のポケモンを貰う際に人数が溢れた時に貰えたりするわよね……サトシ、オーキド博士に貰えていたらなにに進化させたの?」
覚えていたか、その事を。
本来だったらイーブイを貰えるところがオーキド博士がやらかしたからピカチュウになった。
なにが悪いかと言えばライチュウに進化することを望まない個体であった事だがもう1つ欠点がある。コレはあくまでも個人的な感想だがピカチュウを貰えばピカチュウしか使わなくなる。マサラタウンのサトシはピカチュウ以外の『でんき』タイプのポケモンを1体も手に入れていない。ただでさえピカチュウだけというデメリットに加えてピカチュウしか使わないのは問題だ。
「イーブイ!イーブイじゃないか!」
「ブイッ!」
首輪の住所に向かえばガーデンパーティが開かれていた。
イーブイを見て反応を示す赤、青、黄色の個性的な3人とブースター、シャワーズ、サンダースの3匹。イーブイはセレナの腕から脱出して3人のもとに向かう。
「このイーブイを森で見かけたんだ。付いていた首輪に住所が記載されていたからここに来たんだが……」
「イーブイを見つけてくれてありがとうございます」
「タイチ、イーブイが見つかったぞ!」
「主役は遅れてやってくるってやつか!」
青いのがお礼をいい、黄色いのがイーブイが見つかったことをいい、赤いのが頷いている。
ややこしい3人だなと思いつつも4人目の……弟だが3人と比べて極々普通の男の子がやって来てイーブイは笑顔になって男の子のもとに向かう。
「イーブイ……」
「貴方のイーブイね……ダメよ、自分のポケモンは」
「なんで連れてきたんだよ!!」
自分のポケモンはしっかりと管理しないといけないと言おうとするとキレられるセレナ。
突然キレられビクッとするが直ぐに気持ちを落ち着かせる。しかし若干だが怖いのかオレの服の裾を握っている。
「「「さぁ、主役が来たから本日のメインイベントだ!イーブイをなにに進化させる?」」」
「ダース!」「シャア!」「ブゥスゥ!」
タイチに詰め寄る3兄弟。
イーブイを持っているタイチは1歩引いている。
「兄ちゃん、ぼくはイーブイのままで」
「なにを言ってるんだ!」
「イーブイは進化させてこそのポケモンだ!」
「ポケモンバトルもお受験も早期教育が大事なんだぞ!」
イーブイのままで居たいのだと言うのだが、3兄弟は黄色、青、赤の順番で進化を勧めてくる。
サンダース達もイーブイに進化を求めているが、タイチが困っている。言っていることは間違いじゃないから変な助け船は出せない。
「リーフィアとかグレイシアとかブラッキーとかエーフィとかニンフィアの他の進化系は?」
「ならん!ならんぞ!」
「俺達3人はバトルの前にイーブイを進化させた!そして初勝利を見事に納めた!」
「サンダース、ブースター、シャワーズの何れかに進化するということは俺達の誰を見習っているのか」
「おい、ちょっと待て。ズレてるぞ」
ポケモンバトルの為にイーブイを進化させる云々の話になっているが何時の間にかズレている。
サンダース、ブースター、シャワーズの何れかに進化させる=それに進化させた兄を最も慕っているという中々にハチャメチャな事を言っている。兄として弟に認められたいや憧れてほしいという思いは分からなくもねえがそれを理由に進化を強要するのはおかしいだろう。
「あの子もイーブイをサンダースにしたんだ!タイチ、サンダースは最高だ!サンダースはいいぞ!『あまごい』からの『ウェザーボール』で弱点の『じめん』タイプをフォローし更には『かみなり』を確実に当てることが出来るようになる!」
「バカを言うな!シャワーズこそが最高だ!シャワーズはいいぞ!『あくび』や『くろいきり』なんかの特殊な技が使えていざという時は『クイックターン』で手元に戻れるんだ!」
「なにを言ってるんだ!ブースターこそが最高だ!ブースターはいいぞ!『フレアドライブ』の高火力による一撃!例え耐えられたとしても『でんこうせっか』があり弱点の『みず』タイプも『でんじほう』でイチコロだ!」
強引だけども、普通にいいアドバイスを送っているな。
グイグイとタイチに迫っていく三兄弟、イーブイの進化系でなにが良い云々は人次第……公式の攻略本にイーブイをブースターに進化させるのは過酷の道だとディスられていた頃もあったがちゃんと環境とルールが整っている最近のポケモンならばどの進化系もちゃんと使える優秀なポケモン、ん?
「あの子もイーブイをサンダースにしたって言ったが……誰かイーブイを連れてきたのか?」
イーブイを進化させた云々の話を聞いて、こんなことは原作に無かった事だと気付く。
オレが余計な事をしたおかげで生まれたバタフライエフェクト的な事が起きているのかと思っていると黄色いのが……アムを連れて来た。
「サトシ!?……なんであんたがこんな所に居るのよ?オーキド博士から聞いてるけど、あんた全然ポケモンをゲットしてないみたいじゃん…………石で進化させることが出来るポケモンをゲットしたの?」
「興味が無いからゲットしてないだけでちゃんとゲットしている……ジムバッジの方はどうなんだ?」
「あたしは7個よ!」
グレーバッジ、ブルーバッジ、レインボーバッジ以外はアニメオリジナルのジムバッジのバッジケースを見せる。
自慢気に語っている……原作的な話をすればヒトカゲを選んだ奴とフシギダネを選んだ奴は途中で苦戦してたみたいだが……オレが色々と余計な事をしたからバタフライエフェクトが起こっているか。
「イーブイをゲットしたからサンダースにしたのよ……」
「ダース」
モンスターボールからサンダースを出すアム。
サンダースは嬉しそうに頬をアムに向かって擦り付けるのでアムはサンダースの頭を撫でる。
「進化の石を売ってる場所は知らないか?このストンタウンなら進化の石が手に入るって聞いたから来たんだが」
「それだったら此処に一通り揃っているぞ!」
ブースターの赤いのが進化の石が入っているケースを見せる。
つきのいし、ほのおのいし、リーフのいし、みずのいし、かみなりのいし、めざめのいし、たいようのいし、やみのいし、ひかりのいし、こおりのいしとポケモンの進化に必要な石が一通り揃っているのでオレはかみなりのいしを手にしてモンスターボールからレアコイルを出した。
「リリリ!」
「レアコイルって、もうコイルから進化してるじゃん」
「そいつはどうかな?」
使っていい石だからと言われたのでかみなりのいしをレアコイルに触れさせる。
レアコイルは眩い光に身を包んでレアコイルからジバコイルに進化した。
「ジバ!」
「嘘……レアコイルってまだ進化するの!?」
「コイルからレアコイルに進化するには経験値が必要だ。だが、レアコイルからジバコイルに進化するには条件がある。特殊な磁場の環境でレベルを上げることで進化するが、かみなりのいしにはその磁場が発生している土地と同じ成分が含んでいる。かみなりのいしを使うことでレベルアップを省略することが出来るんだ」
ポケモン図鑑を開いてジバコイルのデータを確認しようとするがカントー図鑑じゃあジバコイルに対応していない。
ジバコイルに進化できた理由を語れば知識面で負けているのだと悔しそうな顔をするアム。
「トレーナー同士、目を合わせればやることは決まってるだろ」
「ふぅ……あたしのエースを見せてあげる!いけ、リザードン」
「グォオオオウ!!」
「出たか。じゃあいくぞヒトカゲ!」
「カゲ!」
トレーナー同士が目を合わせればやることは1つだとポケモンバトルをする。
アムはエースを見せるとヒトカゲの最終進化であるリザードンを出し、オレはヒトカゲを出せば物凄く睨んでくる。
「あんた、あたしをナメてるの?リザードンを相手にヒトカゲなんて、ゲッコウガとか言うケロマツの最終進化系が居るのを知ってるんだからそいつを出しなさいよ!」
「クククッ……悪いが、コイツはヒトカゲが越えるべき壁なんだよ」
「進化しないでヒトカゲのまま行くってこと?」
「いいや、違う……何れは相手にするリザードンを倒す為の第一歩なんだ」
「なにそれ……リザードン『かえんほうしゃ』よ!」
「ヒトカゲ『げんしのちから』を壁にしろ!」
リザードンがヒトカゲに負ける筈は無いと『かえんほうしゃ』を指示する。
この『かえんほうしゃ』と真正面から撃ち合っても負けるのは目に見えていると『げんしのちから』を使い岩を出現させて壁を作り上げ『かえんほうしゃ』を防ぐと同時にヒトカゲは全ての能力値を1段階上昇させる。
「だったら、リザードン飛んで!」
「『えんまく』だ」
真正面から防がれるならとリザードンの武器である空からの戦いを挑もうとする。
それは読めていると『えんまく』を発生させればリザードンはヒトカゲを見失いアムからの指示を待つ。
「煙の中に居るのだけは確かなんだから!『エアスラッシュ』」
「グォウ!」
「正解だがこっちにも武器はある『りゅうのはどう』だ!」
無数の空気の刃が翼から放出されて『えんまく』をかき消しながら攻撃してくる。
リザードンの動きを1手封じることが出来ただけで充分だと煙の中から『りゅうのはどう』を放ちリザードンを撃ち落とす。
「リザードン!!」
「グォオオ!!」
「結構我慢強いんだな」
大抵のポケモンならば今の『りゅうのはどう』で落とすことが出来ているが、伊達に最初のポケモンじゃないのかレベルが高い。
だが尻尾の炎がさっきよりも大きくなっていて赤色のオーラを身に纏っている。特性である『もうか』が発動している。かなりの体力が削られている証拠だ。
「ヒトカゲ『でんこうせっか』でリザードンの背中にしがみつけ!」
「カゲ!」
「『でんこうせっか』を覚えてるの!?」
「コイツはレアだぜ……よし」
「カゲ!?」
他のポケモンと同じぐらいに鍛えているからそろそろ来ると思っていた。
リザードンの背中にしがみついているヒトカゲは眩い光に身を包んでリザードに進化した
「リザード『げんしのちから』だ!」
「リザードン、避けて!」
「逃げ場は無い!」
空を飛んで回避する前に四方から岩が迫ってきて押し潰されるリザードン。
リザードはリザードンの背中から降りて高らかに咆哮を上げたと思えば『げんしのちから』の岩が消え去りリザードンは戦闘不能になっていた。
「グォウ!」
「よくやった……大金星だ」
「そんな……よりにもよってヒトカゲ、リザードに負けるだなんて……」
最終進化系に勝つことが出来たと手を合わせるオレとリザード。
アムはリザードンのもとに駆け寄り大丈夫かと確認をするがリザードンは問題無いと起き上がろうとするがダメージが即座に抜けるわけじゃない。
「他のポケモンでバトルするか?」
「…………この借りはポケモンリーグで返すから覚えておいて!!」
他のポケモンでバトルするかどうかを聞けば悔しそうに去っていった。
リザードンで倒せなかったから他のポケモンで挑むと言うのは極々普通な事だろうがそれだと自分のリザードンがオレのリザードに劣っていたと認めるみたいなものだ。だから此処は一先ずは負けを認めてリベンジをしてやるのだと闘志を燃やしている……コレで8個目のジムバッジをゲットすることが出来ずに今回のセキエイ大会に出場することが出来ないってオチは無いだろう。指導者としては失格だろうが憎しみなんかの憎悪は時には最大の原動力になる。
「だーかーら!サンダースだ!」
「だーかーら!ブースターだ!」
「だーかーら!シャワーズだ!」
「まだやってるのか?」
「まだやってるわよ」
アムに勝利したのでイーブイ4兄弟のもとに向かえば今にでもバトルになりそうな雰囲気を醸し出していた。
自分が進化させたポケモンに進化させる=自分の生き様が憧れてもらえているという理論になる。嬉しいのは分かるが、それを理由にイーブイの進化を強要させるのは少し違う。
「僕は……イーブイを進化させたくない……」
「でも、イーブイは進化させないと……進化して他のタイプになって戦うのが普通よね」
「そうでもねえぞ……イーブイには文字通り無限の可能性がある。それぞれの進化先の攻撃がある。サンダースと同じ『でんき』タイプの『びりびりエレキ』シャワーズと同じ『みず』タイプの『いきいきバブル』ブースターと同じ『ほのお』タイプの『めらめらバーン』エーフィと同じ『エスパー』タイプの『どばどばオーラ』ブラッキーと同じ『あく』タイプの『わるわるゾーン』リーフィアと同じ『くさ』タイプの『すくすくボンバー』グレイシアと同じ『こおり』タイプの『こちこちフロスト』ニンフィアと同じ『フェアリー』タイプの『きらきらストーム』」
「イーブイだけの技は……」
「アローラ地方にあるイーブイZというZクリスタルを手に入れろ。そうすればイーブイ専用、イーブイしか使うことが出来ないZワザ『ナインエボルブースト』を使えるようになる」
イーブイは進化させるべきポケモンだが、タイチはイーブイを進化させたくないと思っている。
相棒イーブイだから覚えさせることが出来たかどうかは知らないが相棒ワザを会得する事が出来るかもしれねえ。イーブイにはイーブイにだけしか使うことが出来ない技もあるのだと言えばタイチはイーブイを見つめて頷き……兄達にポケモンバトルを申し込んだ。
「未来は僕らの手の中ってか……っと、ひかりのいし幾らだ?」