闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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対決!ポケモン用心棒!(後編)

 

「それでは一騎討ちに参ります!先ずはお互い手持ちを6体全て出してください!」

 

「フルバトルじゃねえのか?」

 

賭けは成立したのだとポケモンバトルに移行する。

ジョーイさんが審判を務めてくれるのでどっちが先にポケモンを出すのか、それとも同時にポケモンを出すのか気になっているとポケモンを全て出せと言ってくる。話の流れからしてフルバトルをするのかと思っていたが違っていた。

ポケモンを全て出せと言うのでモンスターボールを投げる

 

「コウガ!」

 

「リリリ!」

 

「グォウ!」

 

「ゲンゲ!」

 

「サァン!」

 

「ブモォオオ!!」

 

「ゲッコウガ、リザード、ジバコイル、サンドパン、ゲンガー、ケンタロス……1番遅くて全然ゲットしてねえって聞いたが中々に強えポケモンを揃えてるみたいじゃねえか!けどな、俺だってなにもしてないわけじゃねえんだ!!」

 

「バナ!」

 

「へァ!」

 

「ギャ!」

 

「ドー!!」

 

「サァイ!」

 

「スー……」

 

オレの出したポケモンを見れば笑みを浮かべるヤヒコ。今度は自分の番だとモンスターボールからポケモンを出した。

フシギバナ、スターミー、ギャロップ、ドードリオ、サイドン、スリーパー……中々に悪くねえパーティ構成だ。

 

「それでどうするんですか?」

 

「この6体の中から3体を選んでバトルよ!」

 

「6350って事か」

 

お互いにポケモンを確認した後にポケモンを3体のみ選出する、現実世界のポケモンバトルをする。

ヤヒコはそれを聞いていなかったのか少しだけ焦りを見せている。6体の中から3体を選ぶ……オレもヤヒコもタイプに偏りが少ない。何かのエキスパートでもなんでもない。強いて言うならばヤヒコのポケモンがエスパー被りしているぐらいだが些細な事だ。

オレはポケモンをモンスターボールに入れて3体選出する。

 

「なに、慌てることじゃねえよ。ポケモンリーグになれば相手の手持ちのデータを公表し更には自身の手持ちを公表する。その上でなにを選ぶか?バトルフィールドに合わせてポケモンを選ぶかもしれねえが、それだけがポケモンバトルじゃない……負けたら全てが終わる、ポケモンリーグを目指しているオレ達には良い予行練習になる」

 

ただし今回は賭けているものの重さが違うぞ。ジョーイさん的には喧嘩両成敗のつもりだろうが今回はガチバトルだ。

最後の機会であり最初の変化の為のポケモンバトルで勝敗に意味は無くて最終的にはジョーイさんが上手く纏めてくれる……そう思っていたがオレが盤面をひっくり返した。負ければポケモン取扱免許の剥奪だと両者共に迷いなく賭けてくれた。もしかしたらなんてプレッシャーにビビってたら意味はねえ

 

「ふぅ…………うぉおおおおお!!」

 

「…………」

 

「静かにしているサトシに対してヤヒコは逆に高ぶらせてる…………サトシ……………」

 

本気の賭けをしていると思わせれば少しぐらいは尻に火が付く。

もっともオレは賭けをしているっぽいだなんて思っていない。正真正銘、賭けていると覚悟を決めている。そうじゃねえと面白味もありがたみも薄れてしまう。

 

「先にポケモンを出すのはヤスジムの代表から!」

 

「いけ、ケンタロス!」

 

「ブモォウ!!」

 

「こっちは初っ端から飛ばしてくぜ!いけ、フシギバナ!」

 

「バナバーナ!」

 

後が無いバトルだと認識してくれたので真剣にバトルをしてくれる。

睨み合うケンタロスとフシギバナ、ジョーイさんが試合開始の合図を告げた。

 

「フシギバナ『はっぱカッター』だ!!」

 

「バナァ!」

 

「ケンタロス、避けろ」

 

勝負を決める、いや、勝負の流れを掴んでやろうとエースであるフシギバナを出した。

一気に流れを掴むのだとケンタロスに『はっぱカッター』で攻撃するがケンタロスは真正面に走りながら『はっぱカッター』を回避した。

 

「『しねんのずつき』だ」

 

「ブモォ!」

 

「バナ!?」

 

その勢いを止めることなく『しねんのずつき』でフシギバナを突き飛ばす。

フシギバナは一撃で戦闘不能になるかと思ったが流石にそこまで都合良くはいかねえ。

 

「なんて威力だ……他のポケモンじゃ負けてたぜ」

 

「伊達にエースを背負ってないか、どうする?」

 

「こういう技がある!フシギバナ『ギガドレイン』だ!」

 

「クククッ……何処までも攻めるな」

 

変化技の1つでも使ってくるのかと思ったが『ギガドレイン』で攻めてくる。

緑色のオーラを飛ばしてケンタロスから体力を吸い取って自分の体力に還元するがケンタロスは緑色のオーラから脱出した。

 

「ケンタロス『しねんのずつき』だ」

 

「させるか!『つるのむち』で足を狙え!」

 

四足歩行のケンタロスの足に向かって『つるのむち』を出した。

『しねんのずつき』で突撃してきているケンタロスの足に巻き付いてケンタロスの動きを封じる。ケンタロスはジタバタする。

 

「ケンタロス『のしかかり』だ」

 

「ブモ、ブモォオオ!!」

 

ジタバタしても『つるのむち』は解けない。

だがフシギバナから出てケンタロスの足を『つるのむち』が縛っているのでフシギバナに向かうことは容易い事だと『のしかかり』でフシギバナに伸し掛かるがフシギバナは耐えて『つるのむち』を思いっきり振ってケンタロスを投げ飛ばす。

 

「バナッ……」

 

「あのケンタロス、なんてパワーなんだ」

 

耐えきったが『のしかかり』を真正面から受けたフシギバナは大きなダメージを受けている。

フシギバナを使って一気に流れを掴もうと考えていたみたいだが、フシギバナでやっとのバトルをすることが出来る。

 

「コイツは厳選されたケンタロスだ、そこらのケンタロスとは違うんだ」

 

不幸により30体ゲットしたケンタロスの中で一番優秀な個体、特性が『ちからづく』のケンタロスだ。

追加効果は発揮しないがそれでいい、ケンタロスの武器はこの純粋なパワーと素早さだ。豊富な技のレパートリーがあるかもしれないが、純粋なパワーと高速と呼べる物理アタッカーとして運用が出来る。

『のしかかり』や『しねんのずつき』が通常よりも威力が増している。追加効果が発揮しないが、それを補う圧倒的なパワーがある。

 

「だったら一気に勝負を決めてやる!フシギバナ『ハードプラント』だ!」

 

「『まもる』」

 

「なっ!?」

 

『ハードプラント』で勝負を決めに来たんだろうが、そうはさせねえよ。

ゲームだと『まもる』で攻撃を防がれれば反動系の技は次のターンも動けるがこの世界は違う。使えば最後、反動が来るものでフシギバナは動きをピタリと止めた

 

「『しねんのずつき』だ」

 

「ブモォオオ!!」

 

「バァナァ……バナ……」

 

「フシギバナ、戦闘不能!ケンタロスの勝ち!」

 

『しねんのずつき』でフシギバナを撃退した

 

「フシギバナは豊富な技を覚える。ただ純粋に『くさ』タイプの技を覚えさせても意味は無い、フシギバナの特色を活かして来ないんじゃオレには勝てねえぞ」

 

「くそっ……大丈夫だぞ、お前の敵はコイツが取る。いけ、ギャロップ!」

 

「ヒヒーン!!」

 

「ギャロップ『にほんばれ』だ!」

 

「『じしん』だ」

 

『にほんばれ』で『ひでり』状態に変えてきた。

変化技を使ってこないかと思ったが使えるのかと少しだけ意外だと思ったがそれよりも『じしん』でフィールドに衝撃波を巻き起こしてギャロップを弾き飛ばすが直ぐに起き上がる。

 

「ギャロップ『こうそくいどう』だ!」

 

右に左に高速で動いて撹乱をしてくる。

あの速さと脚力からして『じしん』を使っても意味は無い……

 

「『じしん』だ」

 

「ギャロップ、今だ翔べ!!」

 

『じしん』を使えばギャロップは高く跳んだ。

そこから出来ることは限られている、どうするのかは読めているのだとギャロップを見上げる。

 

「『フレアドライブ』だ!」

 

「『いわなだれ』だ!」

 

『フレアドライブ』で落下してくるギャロップ。

上からの攻撃に加えて『ひでり』状態からの『フレアドライブ』は見事なものでケンタロスを叩きのめすのだがそれと同時に上空から無数の岩が雪崩落ちてケンタロス、ギャロップ、岩の順番に下敷きになり『いわなだれ』で出した岩は消え去り……ギャロップとケンタロスが倒れて起き上がらなかった。

 

「ギャロップ、ケンタロス、両者共に戦闘不能!!」

 

「っ……」

 

「クククッ…………まぁ、こんな事もあるさ」

 

ギャロップで上を取ったと思わせて更に上を取った。

『いわなだれ』を受けなければ『フレアドライブ』でケンタロスを無事に倒せていたがそう簡単に倒されるほどまぬけじゃない。

ギャロップで逆転を狙いに行けば引き分けに持ち込まれた。流れを掴むどころか段々と悪い流れになっているのだとヤヒコは感じる。

エースをやられ逆転の狙い目がやられた、勝負事でこれほどまでにマズい状況は無い。

 

「此処から一気に逆転するには危険な道を通らないといけない……そのポケモンで勝つことが出来るのか?自分のポケモンに対して今は疑いを持っている。誰よりも信じないといけない自分を疑っている……そんな奴が待ち受けているのは」

 

「うるせえ!!そんな言葉で惑わせようだなんてしたって無駄だ!いけ、スターミー!!」

 

「ヘァッ!!」

 

「いけ、ゲッコウガ」

 

「コウガ!」

 

「ジバコイルが居るのにジバコイルを出さなかった……いや、選んでいなかったな!スターミー『10まんボルト』だ!」

 

「『たたみがえし』だ」

 

勝機は訪れたと確信をするがそれをするのにはまだ早い。

ゲッコウガは地面から畳を出現させてひっくり返して『10まんボルト』にぶつけて『10まんボルト』を防いだ。

 

「ゲッコウガ『かげぶんしん』だ」

 

『かげぶんしん』を使って撹乱する。

 

「ハーッハッハッハ!!お前達もここで終わりだな、カスジム!!」

 

「…………おい、あれを」

 

「へい!」

 

『かげぶんしん』で撹乱をしていればコレでもう勝負は決まったのだとヤスは笑う。

人を殺したのかと思えるぐらいに鋭い睨みを聞かせていたカズがなにかを仕掛けてくる。このバトルに割って入ろうって事は無いだろう……誰の目にも見える不正をして勝っても意味は無い。

 

「スターミー『10まんボルト』だ!!」

 

「ヘァッ!!」

 

「ゲコォ!?」

 

「どうだ俺のスターミーは!!」

 

「戻れ、ゲッコウガ」

 

明らかに異常な威力の広範囲な『10まんボルト』が叩き落された。

やってくることは頭の中に入っていた。視野に入れていたがそういう事をしてくるか。イカサマはバレなければいいがバレるイカサマをやるのは無意味だ。

 

「いけ、ゲンガー!」

 

「ゲンガ!」

 

「ゲンガーか……だったらコイツでどうだ!『サイコキネシス』」

 

3番手のゲンガーで挑めば『サイコキネシス』を撃ってくる。

ゲンガーは回避しようとするがスターミーの方が早く『サイコキネシス』が命中して弾き飛ばされる。

 

「ゲンガー『シャドーボール』」

 

「『サイコキネシス』で押し返してやれ!!」

 

『シャドーボール』を飛ばせば『サイコキネシス』をぶつけるスターミー。

グググとゲンガーのシャドーボールを押さえるのがやっとで『サイコキネシス』が切れれば負けると言うところで……スターミーは急激にパワーが増してゲンガーの『シャドーボール』を弾き返しゲンガーにぶつけゲンガーを戦闘不能にした。

 

「よし、コレで後はゲッコウガを」

 

「それはどうかな?」

 

「なっ…………っ…………」

 

「おい、ゲンガーからなんか出たぞ!」

 

「アレはゲンガーの『みちづれ』よ!自分が戦闘不能となると同時に出せる技で相手も戦闘不能にするの!!」

 

後はゲッコウガを倒すだけでいいのだと燃えようとしているがその熱は温まる事は無い。

ゲンガーから黒い靄の様なものが飛び出してスターミーを飲み込めばスターミーは戦闘不能になった。

 

「ゲンガー、スターミー共に戦闘不能!コレが互いに3体目のポケモンだった場合、ヤスジムの負けですがまだゲッコウガが残っているわ」

 

「そんな…………」

 

「…………無効だ!!この試合は無効だ!!」

 

「おいおいおい、なに言ってるんだ?」

 

「そいつはカズジムのトレーナーじゃねえ!ただの旅のトレーナーだ!」

 

「クククッ……随分と醜い事を言うんだな……裏で不正を行ってたのに」

 

「なっ、なんのことだ!?」

 

「見抜いてねえとでも思ってるのか?『てだすけ』でスターミーの『10まんボルト』と『サイコキネシス』の威力を底上げにした……セレナ」

 

「フォッコ『めざめるパワー』よ!!」

 

「フォコォ!!」

 

建物の裏に隠れている『てだすけ』を覚えているポケモン達を炙り出す。

それを見たヤヒコは目に見えて落ち込むのだが今は置いておこう。

 

「カスジムめ、卑怯な真似をしやがって」

 

「それは貴方達もよ!ウーラオス『すいりゅうれんだ』」

 

「ウラ!ウラ!ウラ!」

 

ヤスが卑怯者と罵るが、セレナは見抜いているとウーラオスで隠れているラフレシアを叩き出した。

なにかあった時を想定して『アロマセラピー』を使ってフォローをする。

 

「テメエ!人のことを言える義理じゃねえな!この試合は無効だ!!」

 

「クククッ……まぁ、0%とは言えねえな」

 

ヤヒコもオレもどちらのジムのジムリーダーでもなければジムトレーナーでもない。

旅のトレーナーであり代表者の資格は無いとも言えるし、更にはどっちも裏で不正行為を行っていた。この試合を無効だと言う言い分が絶対に間違いとは言い切れない、0,0001%でも納得する事が出来る部分があるなら0じゃねえなら否定は出来ない。

 

「カスジムめ!ゴネて無かったことにしようってならそうはいかねえ!いけ、ストライク!」

 

「ちまちまやっても意味がねえ!いけ、エレブー!!」

 

「ストライッ!!」

 

「レェブゥ!」

 

「ったく…………ゲッコウガ、やるぞ」

 

「コウガ!!」

 

負けを認めてたまるかと駄々をこねるどころか暴力に訴えかけてきた。

最後にそれが物を言うって言うならばこっちもその道理で動いてやろうとゲッコウガをボールから出してサトシゲッコウガの一歩手前まで絆変化して巨大な水手裏剣を作り出してエレブーとストライク一度に纏めて倒した。

 

「試合の結果は両者ともに反則行為での敗北ね………………………最後にポケモントレーナーがなんなのか理解してくれるかと思ったけど……」

 

「言っただろ、バカは死ななきゃ治らねえって」

 

「ポケモン監査官として貴方達のポケモン取扱免許を剥奪するわ!!」

 

「「そ、そんなぁああああ!!」」

 

バカは死ななきゃ治らねえとやっと認めたのか、それとも最初の賭けを成立させるのだと負けたジムはポケモン取扱免許を剥奪する。

両者反則負けなのでポケモン取扱免許を剥奪される。オレ達は部外者だとヤスジムもカズジムも認めたからポケモン取扱免許を剥奪されることも無い。

 

「サトシ……さっきのなんなんだよ?」

 

「アレについてはよく分からない……ゲッコウガのパワーアップの1つだと思っている」

 

「なんで俺とのバトルで……いや、それ以前になんで先にゲンガーを出さなかったんだよ!『みちづれ』があるなら最初からそれで……」

 

「不満だらけだが、勝てなかったお前が悪いんだ」

 

ゲンガーの『みちづれ』を最初から使えばサトシゲッコウガを最初から使えば勝てていた。

色々と言いたいんだろうがどの言葉から出せば良いのか分からないヤヒコは悔しそうにしている。

 

「コレがポケモンリーグだったら俺は……俺はぁっ!!」

 

「悔しいならそれをとっととバネにしろ。シゲルやアムは既に先に行こうとしている、それでもまだ立ち止まろうって言うなら勝手に腐ってくたばれ……………後もう少しでポケモンリーグなんだろ?まだまだポケモンリーグまで時間がある」

 

「……こんなところで腐ってられるか!!サトシ、今度戦うときは覚悟しておけよ!」

 

捻りのねえ台詞だな。ヤスジムとカズジムの面々はポケモン取扱免許を剥奪された。

更にはポケモントレーナーとポケモンバトルを色々と勘違いしていたのだと今まで街に与えた被害を弁償することと1からポケモンについて学ぶように言った。コレでオレの役目は終わりだ。

 

「……シゲルとアムとヤヒコはあれぐらいか……」

 

オレ以外の3人のポケモンの力量が分かった。3人とも一度はオレのポケモンに負けている、1度の敗北は色々と糧になる。

敗北を糧にして成長することが出来るのかどうか、劣悪な環境にいるからこそ成長することが出来ることもある……だが、あの程度だったらつまらねえ……やっぱりアニメの世界だから現実とは色々と異なる。現実を生きていた人にとっては圧倒的なまでに有利か………。

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