闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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燃え上がれ!グレンジム!

 

「……………」

 

「潰れてるわね……ペシャンコに……」

 

グレン島のグレンタウンにやって来た。

ポケモン達は体調が万全なので早速グレンジムに行くかと街の案内図に載っているグレンジムがある場所に向かったがジムが物理的に潰れていた。

 

「おかしいわね。ここにジムがあるって地図に」

 

「残念ながら見ての通りグレンジムは閉鎖したんだ。観光気分でジムに来るトレーナーに失望した為にジムを閉めてしまったんだよ」

 

地図で此処がグレンジムなのかを確認するセレナ。

何度確認しても此処はグレンジムなのだが、何処にもない。どういう事だと困惑をしていると1人のお爺さんが声をかけてきてどういうことかを教えてもらった。

 

「公認ジムを閉鎖したってなら、ちゃんと閉鎖したって申請している筈だ…………今もコッソリと何処かでやっている、本当にジムバッジを求めている猛者のみを相手にするためだろう」

 

「ギ、ギクリ!」

 

「露骨な反応は良くねえぜ…………あんたがこのジムのジムリーダーなんだろ?」

 

オレは声をかけてきたお爺さんにジムバッジを見せる。

残り2つでポケモンリーグに出れるのだと本気でグレンジム目当てでグレンタウンに立ち寄ったトレーナーである証拠だ。

 

「フフフ……久しぶりに本気のバトルが出来るか。面白い、ついてこい!」

 

おじいさんもといカツラにジムバッジを見せればやる気を出す。

ついてこいというので案内を受ければペンションに辿り着きペンションの温泉内部にありマーライオンもといギャラドスを動かせば火山の内部に入った

 

「あ、暑い……なんて暑さなの!?」

 

「そういう次元じゃねえだろう」

 

ジムのバトルフィールドに案内をしてもらうんだが直ぐそこがマグマだ。

セレナはサラリと暑いと言っているが現実だと暑いの一言で済ませる事が出来ねえよ。妙なところでこの世界の住人の耐久は凄まじいのだと思いつつもカツラを見る。

 

「フッフッフ、暑いか、暑いと言ったかね?」

 

「暑いですよ!もう汗びっしょりで」

 

「その汗はこの後に温泉で流したまえ……だが、この程度で暑いと言うのはまだまだだ!使用ポケモン3体のシングルバトル、交代はチャレンジャーのみだ!いけ、キュウコン!」

 

「コーン!」

 

「……更に暑くなりやがったか」

 

「フフフ……キュウコンの特性は『ひでり』だ!」

 

火山の中なので分かりにくいが『ひでり』状態のバトルフィールドになった。

こうなれば『みず』『いわ』『じめん』に弱点な『くさ』タイプの『ソーラービーム』を速射する事が出来る。

原作でゼニガメと炎vs水をやってはゼニガメが負けていた……全く、厄介な事だがこれぐらいがちょうどいい。

 

「いけ、サンドパン!」

 

「サン!」

 

「セオリー通り『じめん』タイプのポケモンで来たか!だがそれで負けるほど私は甘くはない!キュウコン『ソーラービーム』」

 

「サンドパン『すなあらし』だ!」

 

「コォオ……コォ?」

 

「っく、そう来るか!」

 

キュウコンは開幕『ソーラービーム』を使おうとしてくるがそれよりも前に『すなあらし』で天候を切り替える。

この技が無ければ即死だった。キュウコンは最初は良かったが少しだけ『ソーラービーム』を撃つのに溜める時間が必要になり『ソーラービーム』を発射するもののサンドパンは回避する。

 

「む……想像以上に素早いな」

 

「あんたが『はれ』で『ソーラービーム』を速射しようとしたようにこっちも『すなあらし』で『すなかき』で素早さを上げた……サンドパン『ストーンエッジ』だ!」

 

想像以上に素早いサンドパンに驚くカツラ。フィールドを生かした戦法を使うのはそっちだけじゃない。

地面から岩を生やしてキュウコンに向けていくのだがキュウコンは飛んで回避をしようとする。

 

「追撃だ!」

 

「サンサン!」

 

『ストーンエッジ』第二の矢は用意してある。

地面から生えた岩を殴りつけて岩の破片をキュウコンに飛ばせばキュウコンはダメージを受ける。

 

「『ストーンエッジ』を受け切るんじゃなくて回避する方法はただ2つ、1つは『ストーンエッジ』が届かない距離に移動すること、もう1つは跳ぶことだ。バトルフィールドが無いならば届かないぐらいに離れる事が出来るがバトル中で回避するには跳ぶしかない」

 

「なるほど、かなりの腕前だ……だがこの程度ではキュウコンは倒れない!キュウコン『かえんほうしゃ』だ!」

 

「避けろ!」

 

今までのジムリーダーより頭が1つ上だと感じる。

『かえんほうしゃ』を放つ。『エナジーボール』があるのに『かえんほうしゃ』別にサンドパンは『ほのお』タイプの通りが悪いわけではないのである意味は正解だとサンドパンに回避させる。

 

「中々の素早さ……だが、何時まで保つかな?」

 

サンドパンはなんとかキュウコンの『かえんほうしゃ』を回避することが出来ている。

なんとかというのが問題であり『すなかき』で上がっている素早さのお陰で回避出来ている。

『すなかき』は『すなあらし』状態じゃないと発揮することが出来ず『すなあらし』状態が切れるのを焦らしている……ここで変に『エナジーボール』を撃ったら警戒されるから撃たずに『かえんほうしゃ』か……

 

「サンドパン『かえんほうしゃ』に向かって突撃しろ」

 

「血迷ったか!」

 

「迷った?ああ、確かに迷ったさ……だから答えに至った。『がむしゃら』だ」

 

当たりどころによっては戦闘不能になる可能性を秘めている『かえんほうしゃ』をあえて受ける。

色々と小細工があるだろうがここで使うのは『がむしゃら』だとキュウコンの体力をサンドパンと同じにしてサンドパンはキュウコンを殴り飛ばした。

 

「肉を捨て骨を切るとは……だが、その技には弱点がある!『アンコール』だ!」

 

「へぇ……いいのかそれで?」

 

「コォン……」

 

戦闘不能寸前のサンドパンと同じ体力にしてやった。それはつまりあともう少しで戦闘不能状態になるという事だ。

『すなあらし』状態で発生するダメージをキュウコンは受けた。『がむしゃら』しか使えなくなったとしてもこれでいい。

キュウコンは『すなあらし』のダメージを受けて戦闘不能になり、カツラはボールに戻した。

 

「いけ、サイドン!」

 

「ドォン!」

 

 

2番手に出てきたのはサイドンだった。

サイドンは『じしん』を使ってきてサンドパンは回避することが出来ず戦闘不能になり『すなあらし』状態が消えてもとのマグマのフィールドに戻った。クソ暑いバトルフィールドか。

 

「いけ、ゲッコウガ!」

 

「コウガ!」

 

「ほぉ、カントーでは見ない珍しいポケモンだね……サイドン『かみなりパンチ』だ!」

 

「ゲッコウガ、距離を開いて『みずしゅりけん』だ!」

 

「コウ!」

 

当然のように『みず』対策はしていると拳を握り雷を纏う。

サイドンの攻撃を真正面から受けたら大ダメージになるのだとゲッコウガに距離を開いて『みずしゅりけん』を投げてもらう。

ゲッコウガの『みずしゅりけん』は命中した……だが、サイドンはピンピンしている。

 

「ゲッコウガ『みずしゅりけん』」

 

「サイドン『かみなりパンチ』だ!」

 

もう1度だと『みずしゅりけん』を放つゲッコウガ。

サイドンの『かみなりパンチ』を回避して『みずしゅりけん』をぶつける……が、サイドンには大したダメージになっていない。

 

「サイドンは『じめん』『いわ』タイプのポケモンだから『みずしゅりけん』は物凄くダメージになるのに……ゲッコウガとサイドンの間に大きな差があるの?」

 

「いや、私のサイドンと彼のゲッコウガに大きな差は無い。むしろ彼のゲッコウガの方が強いとも言える……だが、純粋な能力が高いから勝てる程に甘くはない。サイドン『なみのり』だ!」

 

「ゲッコウガ『かげぶんしん』だ!」

 

『なみのり』を使ってきた…………コイツ、まさか……

 

「水を克服したサイドンか?」

 

「ほぉ、よく気付いたね。このサイドンは『なみのり』を覚える過程で弱点である『みず』タイプを克服したんだ」

 

アキラのサンドパンという一例がある以上は他に無いとは言い切れない。

カツラのサイドンはアキラのサンドパンと同様に『みず』タイプの技を克服した……厄介な個体だ。

 

「サトシ、克服したんじゃないわ!ただ効きにくくなっただけでダメージは確かにあるの!」

 

「ああ……殴り続ければどうにでもなる。そっちは攻撃そのものを当てることが出来ていないな」

 

ゲッコウガを津波で飲み込んだがサイドンは特殊技を使えるだけであって得意ではない。

典型的な鈍足物理寄りのポケモンであって特殊攻撃は大したダメージになっていないのだがカツラは慌てない。

 

「サイドン、地面に向かって『かみなりパンチ』だ!」

 

「コレはっ」

 

「サイドンの『なみのり』は威力が低い。だが、フィールドに水を撒き散らす事は可能なのだ」

 

「ゲコォ!?」

 

「クククッ……コイツは一本とられたな……その手のカウンターはこのフィールドじゃ出来ないか」

 

『なみのり』でほんの僅かな時間濡れたバトルフィールドを経由して『かみなりパンチ』の電撃を通すサイドン。

ゲッコウガに電流が流れたがマグマのバトルフィールドなので直ぐに蒸発してくれたのでダメージは少なくゲッコウガは倒されることはなかった。

 

「ゲッコウガ、いくぞ!」

 

「コウガ!!」

 

「むっ……なんだこれは!メガシンカかね!?」

 

立ち上がったゲッコウガは闘志を燃やし、水柱を出現させる。

メガシンカしたのかと驚いているが、説明をする優しさはないのだとサトシゲッコウガの一歩手前の段階にまで至る。

 

「ゲッコウガ『れいとうビーム』だ!」

 

「ッゲッコウ!」

 

「どぉあ!?」

 

「サ、サイドン!?」

 

「『みず』タイプを克服していても他にも弱点はある……『こおり』タイプの技ならな……」

 

「見事だ」

 

他にも色々と弱点があるからそこを突けばいいのだと『れいとうビーム』で倒した。

文句の無い敗北だとカツラはサイドンを戻して腰にモンスターボールを装着し……次のモンスターボールを出さなかった。

 

「君達、炎の中の炎はなんなのか知っているかね?」

 

「……青色の炎?」

 

「ふっ……そう来たか。確かに真に熱いとされている炎は青色だ……だが私はマグマこそが真の炎だ。いでよ、ブーバー!」

 

カツラが聞いてきたので答えれば望んでいる答えとは違っていたみたいだ。

マグマがグツグツ泡を出したと思えばマグマの中からブーバーが出てきた。

 

「ブゥ!」

 

「更に熱くなった!?」

 

「ふふふ、ブーバーの体は並大抵の熱さじゃない!」

 

「戻れ、ゲッコウガ」

 

最後の切り札だとブーバーを出してきたのでゲッコウガをボールに戻す。

サンドパンとゲッコウガともう相性の良いポケモンは居ないのでセレナはどうしてと疑問を抱いているだろう。

このままゲッコウガで挑んでサトシゲッコウガを完成させても構わねえがオレにはやっておきたい事がある。

 

「いけ、リザードン!」

 

「グォウ……グォ」

 

「ブゥバァ!!」

 

リザードンを出せば足で頭をかいているという情けない姿を見せる。

なんだとこっちを見ようとしたがリザードンは直ぐにブーバーの熱気に気付いた。ブーバーは同じ『ほのお』タイプのポケモン同士でのバトルになるのだとメラメラと闘志を燃やしておりリザードンはニヤリと笑みを浮かび上げてやる気を出した。

 

「ふふふ……このカツラを相手に『ほのお』タイプのポケモンで挑もうと言うのか!!ならば見せてやる!ブーバー『だいもんじ』だ!」

 

「バォウ!!」

 

「リザードン避けろ!」

 

大の字の形をした炎をブーバーは放つ。

このフィールドに加えてブーバーの『だいもんじ』は強力だと飛んで回避するように言うのだがリザードン回避することをせずに真正面から『だいもんじ』を受け止めたと思えば『だいもんじ』を投げて大、中、小と炎の文字が切り替わり『だいもんじ』が消えた。

 

「リザードン『りゅうのはどう』だ!」

 

「グォオオ!」

 

「今度は『だいもんじ』……リザードの頃にはちゃんと言うことを聞いてたのに、どうして……」

 

リザードンは言うことを聞かず『だいもんじ』をブーバーにぶつける。ブーバーはさっきのお返しだとリザードンの『だいもんじ』を投げた。セレナは言うことを聞かないリザードンにどうしてとなるがこれぐらいはまだ受け入れることが出来ることだ。

笑みを浮かびあげるブーバーにリザードンはもう一度さっきよりも威力が強い『だいもんじ』を放ちブーバーを後退りさせてダメージを与える。

 

「炎対決は同等と言ったところか。ならば『かみなりパンチ』だ!」

 

「リザードン……」

 

「グォウ!!!」

 

『ほのお』タイプ以外の技を使ってくる。

『かみなりパンチ』で攻めてくるので飛べば回避することが出来るのだがリザードンは『かみなりパンチ』を使って対抗し拳と拳をぶつけ合うがリザードンが弾かれた。リザードンは『ほのお』タイプのポケモンじゃない。『ほのお』『ひこう』タイプのポケモンだ。

『でんき』タイプの『かみなりパンチ』を受ければリザードンの方がやや不利だ。

 

「ブーバー、高く飛んで『だいもんじ』だ!」

 

「ブゥ!」

 

ブーバーは尻尾を地面に叩きつけて高くジャンプした。

ここからの『だいもんじ』は上から抑えるだけだろ思っているとブーバーとブーバーが放った『だいもんじ』が同時に重なり『だいもんじ』を纏ったブーバーはリザードンに飛びかかろうとするのでリザードンは真っ向から受けようとする。

 

「ふっ、ブーバー『テレポート』」

 

「ブゥ!」

 

「グォウ!?」

 

「ブーバー、背中にしがみついて『かみなりパンチ』だ!」

 

ブーバーが迫ってくるから受け止める気満々のリザードンだったが突如として『だいもんじ』を残してブーバーが消えた。

リザードンは斜め上からやってきている『だいもんじ』を受け止めるのだが消えたブーバーが背後に現れ背中にしがみついて『かみなりパンチ』の電撃を放出する。

 

「リザードン、飛べ!!飛ぶんだ!お前がここから逆転するにはそれしかない!!」

 

リザードンに飛ぶように言えば遂に空を飛んでくれたリザードン。

グルリと回転しながら飛んでおりブーバーが目を回しているので今だとブーバーの手を取って抱き抱えてグルリグルリと3回ほど旋回し一気にフィールドにブーバーを叩きつけた……ここでの『ちきゅうなげ』か……

 

「ふぅ……負けたよ」

 

「グォオオオウ!!」

 

ブーバーに『ちきゅうなげ』を叩き込めばブーバーは戦闘不能になった。

カツラの手持ちは3体全て戦闘不能になりリザードンはブーバーを倒したのだと高らかに雄叫びを上げている。

 

「……君のリザードン、君の言う事を聞いていなかったね。君自身のトレーナーとしてのレベルはゲッコウガやサンドパンから見ても分かるものだが……君のリザードンは」

 

「自分自身がオレが居なくても最強だって思い込んでる」

 

オレのリザードンが言うことを聞かなかった事について聞いてくる。

リザードンは確かに強くなった、オレはトレーナー運が悪かったとかじゃなくて強くなったと思っている。だから好き勝手にやっても勝つことが出来ると思っている。トレーナーとしては失格だろうが此処で負けてくれればリザードンも考えを改めるだろうと思ったが、世の中そんなに甘くはない。伊達にリザードンになるまではオレが鍛えまくっていたから実力だけは確かだ。負けるイメージは中々につかない。今回でさえ勝ち筋が霞むことなく見えていたんだ。

 

「このままではポケモンリーグで負けてしまう」

 

「勝てば自信、負ければ傲慢……リザードンは勝つという絶対的な成果を叩き出している」

 

このままではポケモンリーグで負けてしまうことをカツラは言ってくる。

勝っている今の段階ではリザードンの思いは傲慢でなく自信そのもの。勝利をしているから文句を言うに言えない。

オレが殴って言うことを聞かせるという手段もないとは言えないが、それだと力により圧制しているのとなにも変わらない。この前のアランとリザードンの様に心を通わせていなければ上を目指せない…………その為には、最後のジム、トキワジムに賭けるしかない。

 

「っと……サンドパン、ありがとな……最後のトキワジムは一か八かの大博打だ。だから全力で行く……」

 

トキワジムはゲッコウカ、リザードン……そして裏景品で貰ったオーガポンでいく。

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