闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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準々決勝 物語のその先へ

 

「殺意の波動が感じれるぞ」

 

「なんだ?頭でも狂ったのか?」

 

ヒロシを無事に撃破し、ポケモンセンターにポケモンを預ける。

ヤヒコも無事に試合に勝利したのでコレで次はマサラタウンのトレーナー同士で決着をつける事が出来る。

とりあえずはと一息をついているとオレの殺意の波動が強いだなんだとアランは言う。

 

「なに言い出すかと思えば、立派な戦術だろう。お前だって『かげふみ』メガゲンガー『ほろびのうた』コンボとか使ってた口だろう。お前のゴリランダー『グラスメイカー』とかいう夢も希望もねえ個体だろう」

 

人のことを殺意の波動が強いと言うがアランの殺意の波動の方が強い。

『グラスメイカー』ゴリランダーは『くさ』単タイプで最強を目指した結果と言われている第8世代では色々と猛威を振るった。弱体化したと思ってもかなり強い。

 

「いや、まぁ、そうなんだけどさ……………いざ現実で『だいばくはつ』とか『ほろびのうた』とか『みちづれ』をしてるの見せられれば引く」

 

「クククッ……なにを今更怯えてんだよ?テメエはアレだろ?タマゴを厳選しては『ッチ、使えねえ』とか『色違い!色違いがいいんだよ!』って言ってる口だろう」

 

「…………いや…………今更ながらスゴい罪悪感が生まれてきた」

 

オレの事をなんだかんだ言いたいのならば先ずは鏡を見やがれよ。

エンターテイメント性を求めるのならば『ほろびのうた』や『だいばくはつ』はクソだろう……だが、こっちは本気で勝ちを手に入れに来てるんだからエンターテイメント性は不必要だ……先ずは勝ってからだ。

 

「オレに関しての批判するならオレを利用してアイツ等をゲットしようって腹は通じねえぞ」

 

「……なんだかなぁ……いや、間違いじゃないんだと思うんだが……」

 

「クククッ……遊戯王は知ってるよな?」

 

「ん、まぁ、多少はな。リンク召喚出てきて引退した勢だ」

 

「だったらこのカードは使えないゴミカード、ハッキリとそう言えるかどうかだ……少なくともオレは使えないカードを使えないカードとハッキリと罵る事が出来るぜ。それをデュエリスト失格って言うならば喜んで失格になってやる……オレは本気で頑張ってんだ。間引くのは極々普通の事だと間引かれたのは使えないと言われても当然、それは社会の基本じゃねえか。表立って堂々と言わないだけで使えないと思っている奴はごまんといる。オレはただ実際に口にしているかしていないかだけだぞ」

 

「お前さぁ……福本作品に出てきそうなことばっかり言うなよ」

 

クククッ……そうかもしんねえな。

間違っているとアランは強く否定してこない……心の何処かで成る程と納得をしている自分が居るんだろうな。

 

「お預かりになったポケモンは元気になりました!」

 

「ありがとうございます」

 

「次の対戦相手はヤヒコね……今まで快勝だったサトシも徐々に余裕が無くなってきてる。本当に強いトレーナーだけが残ってるわね」

 

そんなこんなでポケモンの回復が終わった。

次の対戦相手はヤヒコ……さっきのヒロシの試合でオレは3体目のポケモンを出した。いや、出さざるをえなかった。

ヒロシのポケモンはそれほどまでに強かった。伊達にサトシキラーじゃないなと納得がいった。だからセレナはここからは油断がならない事を言う。

 

「本当に強いトレーナーが残ってくれるだけで充分だろう。オレは接待を受けにきてるんじゃねえんだ。1つの大会を本気で勝ちに来たんだよ…………勝てると分かってる相手に勝てても嬉しかねえ。勝てないと思えるぐらいの強い奴を倒してナンボだ」

 

「勝てるか勝てないかのギリギリのゲームの方が面白いよな」

 

アランはオレの言いたいことを理解している。とりあえずは回復を終えたのでオレは選手村に戻りヤヒコのポケモンを確認する。

ヤヒコもアムもシゲルほどではないがポケモンを多くゲットしている……水のフィールドだから『みず』タイプのポケモンだけ!で挑んでいない……ゲットしたのはいいが実戦で使っていないポケモンが普通に居る。それどころか普段遣いのポケモンを意識してか多く使っている。そうなると手持ちは予想しやすい。

 

『さぁ、激闘繰り広げる準々決勝!なんという奇跡が起こったのでしょうか!』

 

「サトシ、今度こそお前を倒す!!」

 

「今度こそねぇ……前のは引き分けでもなんでもねえ。最初から無かったことだろ?」

 

「違う!アレは間違いなく俺の負けなんだ!あの時に受けた屈辱何倍にもして返す!」

 

『準々決勝第1試合を勝ち抜いたアム選手はマサラタウン出身のトレーナー!ここにいるヤヒコ選手もサトシ選手も同じくマサラタウン出身のトレーナーだ!同じ日にポケモンを貰い旅立ったトレーナー同士の熱い戦い!』

 

「先攻はサトシ選手からです」

 

「じゃあ、いくぞ……ケンタロス!」

 

「ブモォオオ!!」

 

「ケンタロス……いきなりのパワー系か!だったらお前だ!ギャロップ!」

 

「ヒヒーン!」

 

オレの一番手はケンタロス……それに対して出したのはギャロップだった。

四足歩行の高速物理アタッカー、面白い勝負が出来そうだ。

 

「ギャロップ『フレアドライブ』だ!」

 

「ケンタロス『すてみタックル』だ!」

 

「ヒヒーン!」

 

「ブモォオオ!!」

 

開幕早々に大技でぶつかり合う。

ギャロップは炎を身に纏い突撃し、ケンタロスは助走をつけてからギャロップに突撃しぶつかり合い……ケンタロスはギャロップをふきとばした。

 

「なっ!?」

 

「クククッ……惜しいな、ヤヒコ」

 

「ブモッ……」

 

「ギャロップの『フレアドライブ』を吹き飛ばすだなんて」

 

「タイプ一致の『フレアドライブ』とタイプ一致の『すてみタックル』どっちも高威力……使える技の中でもトップレベルだ。技の選択は間違いとは言えねえ。だがな、1つだけミスを犯した。ケンタロスはギャロップより足が速えんだ!」

 

ギャロップは高速物理アタッカーだ。ケンタロスも高速物理アタッカーだ。

だが……ケンタロスの方が僅かだが素早い。速いって事は威力も更に加わる。ケンタロスとギャロップの激突は均衡するんじゃなくてケンタロスが僅かだが勝つ。

 

「だったらこうするだけだ!『ニトロチャージ』だ!」

 

「ケンタロス、避けろ!」

 

「当てなくてもいい!もう1回『ニトロチャージ』だ!」

 

ケンタロスがギャロップに勝った理由を言えば『ニトロチャージ』を使ってくる。

ケンタロスは1回目は回避するが2回目は回避できずに突き飛ばされるがそれでもなんとか耐え抜いた……が、ヤヒコはこの『ニトロチャージ』でケンタロスを倒しに来ていない。ケンタロスの素早さを超える為にギャロップに『ニトロチャージ』を使わせた。

 

「今度は失敗しねえ!『にほんばれ』からの『フレアドライブ』だ」

 

「ケンタロス『ストーンエッジ』地面から生やすタイプで間隔を開けろ!」

 

今度は失敗しねえと『フレアドライブ』を使う。この『フレアドライブ』に『すてみタックル』で対抗するのは不可能だ。

だがなにも出来ねえわけじゃねえ。突撃してくるギャロップに向かってではなく地面から岩を生やすタイプの『ストーンエッジ』を使う。ギャロップは地面から生えてくる岩に激突しては貫いて激突しては貫いてを繰り返していくのだが徐々に徐々に減速していき纏っている炎が消え去った。

 

「『のしかかり』だ」

 

「ブモッ!」

 

『のしかかり』で伸し掛かるケンタロス。ギャロップは重さに耐えきれず倒れた。

 

「ギャロップ、戦闘不能!ケンタロスの勝ち!」

 

「っく…………落ち着け…………サトシは強えんだ」

 

『はれ』+『フレアドライブ』で倒そうと考えていたみたいだがそれを逆手に取った。

ピカチュウの『ボルテッカー』を『がんせきふうじ』をぶつけることで強制的に失敗させるやり方があるがそれの真似事だ。

ヤヒコはギャロップで『フレアドライブ』で勝ちに行こうと狙い熱くなってしまった事を反省して呼吸を整える。

 

「頼んだぞ、フシギバナ!」

 

「バナァ!」

 

「……ケンタロス『しねんのずつき』だ!」

 

「フシギバナ、受けろ!」

 

「なに?」

 

「花びらに包んじまえ!」

 

「そうきたか」

 

ケンタロスの『しねんのずつき』を真正面から受け止めるヤヒコのフシギバナ。

この状況下で真正面から受け止めるなんて真っ向勝負で行くつもりなのかと思えばフシギバナは頭の花びらでケンタロスを受け止めたと思えば花びらを閉じた。

 

「『ソーラービーム』だ!」

 

そして『ソーラービーム』を放つ。

ケンタロスは暴れるがガッシリとフシギバナはホールドしており、抜け出すことが出来ずに『ソーラービーム』が零距離で当てられた。

 

「ブモォオオ……」

 

「ケンタロス、戦闘不能!フシギバナの勝ち!」

 

「っしゃあ!!」

 

「フー…………いいな」

 

ヒロシの時から感じていたが上に来たと、強い奴と相手をしているのだと感じることが出来る。

ケンタロスが倒されたことはショックじゃない。強いやつが目の前にいる……だがだからといって変に気分を変えない。何時も通りにいく。

 

「いけ、リザードン!」

 

「グォオオオウ!!」

 

『ケンタロスを倒されたサトシ選手の2体目はリザードン!5回戦の時の様な熱い戦いが生まれるのか!』

 

「リザードン『かえんほうしゃ』だ!」

 

「グォウ!」

 

「フシギバナ『ウェザーボール』だ!」

 

「バナ!」

 

「……………ここまで読んでたな?」

 

「ああ、ここまで読めてたぜ」

 

ケンタロスを倒せば次にオレはリザードンを出してくるのだとヤヒコは読んでいた。

リザードンで『かえんほうしゃ』を撃てば『ウェザーボール』で相殺される。『ウェザーボール』の方が威力が上だったりするがオレのリザードンがそれなりにレベルが高いということ。

 

「『エアスラッシュ』だ」

 

「『はっぱカッター』で相殺しろ!」

 

「……やるな」

 

「当たり前だ!俺は次に戦うアムも想定してんだ!」

 

『エアスラッシュ』を『はっぱカッター』をぶつけることで相殺する。

『かえんほうしゃ』は『ウェザーボール』で『エアスラッシュ』は『はっぱカッター』で相殺される……

 

「『エアスラッシュ』だ!」

 

「『はっぱカッター』だ!」

 

「『エアスラッシュ』連打だ!」

 

「『はっぱカッター』連打だ……先に言っといてやる。フシギバナは『にほんばれ』と『こうごうせい』を覚えてんだぜ!!」

 

「クククッ……そいつは残念だな……お前の負けだよ」

 

『エアスラッシュ』乱打で時間を消費していけば『はれ』状態が消える。

『にほんばれ』の効果が切れるのを狙っているみたいだがフシギバナには『にほんばれ』と『こうごうせい』があるのだとヤヒコは心に攻撃してくるが、甘いな。

 

「フシギバナ『にほんばれ』だ!」

 

「リザードン『ブラストバーン』」

 

『はれ』状態が消えると即座にフシギバナは『にほんばれ』を使った。

再び『はれ』状態にフィールドが切り替わるのだがフシギバナに隙が生まれる。狙うのはこの時、『にほんばれ』で『はれ』状態にして一瞬の隙が生まれるこの時だとリザードンに『ブラストバーン』を撃ってもらいフシギバナを獄炎に飲み込んだ

 

「バナ……」

 

「フシギバナ、戦闘不能!リザードンの勝ち!」

 

「っ……戻れ。狙うなら今しかない!頼んだぞ、スターミー!」

 

「ヘァッ!!」

 

「スターミー『なみのり』だ!」

 

『ブラストバーン』を撃って動けなくなっているリザードンに対し『なみのり』で飲み込んでくる。

リザードンは『なみのり』が直撃するのだが耐え切った……選択を間違えたな。『はれ』状態だから『みず』タイプの技の威力が下がる。『10まんボルト』で攻めるべきだった。

 

「リザードン『ソーラービーム』だ!!」

 

ヤヒコのフシギバナの『にほんばれ』の効力はまだ続いている。

リザードンは光を一瞬で吸収し口から『ソーラービーム』を放ちスターミーに命中させた。

 

「ヘァッ……」

 

「スターミー、戦闘不能!リザードンの勝ち!」

 

『おおっと、フシギバナの『にほんばれ』を逆に活かされた!痛い!痛いぞ!ここでヤヒコ選手のポケモンが3体倒されたので5分間のインターバルに入ります!』

 

「ふ〜……やっぱエース級だな」

 

リザードンをボールに戻し、俺はそう呟いた。

サトシのリザードンはエース級の力を秘めている……ヤヒコのフシギバナとスターミーは強いが『はれ』状態の『ブラストバーン』と『ソーラービーム』でなんとか勝てた……が、ヤヒコはまだ逆転のチャンスを残している。

 

『さぁ、5分間のインターバルを挟みました!『はれ』状態は無くなり、いったいどうでるのか!』

 

「『はれ』状態じゃないならお前だ、サイドン!」

 

「いけ、ゲンガー!」

 

ヤヒコの4体目はサイドンだった。ゲッコウガは出場登録してあるがサトシゲッコウガを使うとオレの方が体力を多く消費する。

ゲンガーで倒しに行くのだとゲンガーを出した。

 

「サイドン『じしん』だ!」

 

「ゲンガー『ギガドレイン』だ!」

 

サイドンは『じしん』を使ってくる。特性が『のろわれボディ』だから浮いても重力云々で地面の衝撃波を受ける。

ゲンガーは緑色のオーラを出現させてサイドンに向かって飛ばすのだがサイドンは苦痛の声を上げるのだが『じしん』をやめない。

 

「サイドン『サンダーダイブ』だ!!」

 

「ゲンガー『エナジーボール』だ!」

 

電撃を身に纏いジャンプしたサイドン。

『サンダーダイブ』で攻めてくるので『エナジーボール』をぶつけるがサイドンは止まらずゲンガーを踏みつけた。

 

「ゲンゲ……」

 

「ゲンガー、戦闘不能!サイドンの勝ち!」

 

「戻れ……………たまには熱いバトルもいいもんだな。いけ、トゲキッス!」

 

「チョゲ!」

 

熱いバトルをしている……熱いバトルをしているが、熱くなっちゃいけねえ。

『ほろびのうた』や『みちづれ』があるのに他の技を使った……落ち着け。炎のような情熱は大事だが氷のような冷静さも必要だ。

トゲキッスを出して原点回帰だと呼吸を整える。

 

「『わるだくみ』だ!」

 

「『ロックブラスト』」

 

『わるだくみ』を使って特殊攻撃力を上げればサイドンが『ロックブラスト』を撃ってくる。

1発、2発、3発と命中し地面に落ちていくのだが体勢を立て直し空を舞っていく。

 

「『はどうだん』」

 

「サイドン『つのドリル』だ!」

 

『はどうだん』を放つトゲキッスに対してサイドンは『つのドリル』を使う。

『つのドリル』をトゲキッスに与えるのでなく『はどうだん』を『つのドリル』で掻き消そうとする……が、サイドンは『はどうだん』を掻き消そうとするのに必死だった。だから撃てる……

 

「『はどうだん』だ」

 

もう1発の『はどうだん』を。

『つのドリル』で『はどうだん』に耐えていたサイドンだがお腹に二発目の『はどうだん』が命中した。

 

「ドォ……」

 

「サイドン、戦闘不能!トゲキッスの勝ち!!」

 

「戻れ…………いけ、スリーパー!」

 

「……『でんじは』だ!!」

 

4体目のサイドンを倒し、次に出てきたのはスリーパーだった。

こうなれば最後のポケモンが予測することが出来るのだと段々と頭が冷えていきスリーパーに向かって『でんじは』を浴びせる。

事前の情報で知っている、お前のスリーパーは『せいしんりょく』じゃなくて『ふみん』の個体なのを。スリーパーは『まひ』状態になった。

 

「『エアスラッシュ』だ!」

 

『まひるみ』キッスをここで発動だ。トゲキッスは無数の『エアスラッシュ』を飛ばし、スリーパーは怯む。痺れる。

 

「スリィ……」

 

「スリーパー、戦闘不能!トゲキッスの勝ち!」

 

「戻れ……まだだ……まだ終わってねえ!いけ、ドードリオ!!」

 

「ドォ!」

 

ヤヒコを追い詰めた。予想通りかヤヒコの6体目はドードリオだった。

ここで終わるのだと呼吸を整える。ドードリオならば倒すことが出来るぞと思い込んだ。

 

「『でんじは』だ!」

 

「っく…………クソぉ!」

 

ヤヒコには無い……『まひるみ』キッスを突破する手立てが。

ドードリオは1回『ドリルくちばし』を当ててきたがそれでもトゲキッスは倒れずに『でんじは』を当てて『エアスラッシュ』を撃つ。

『まひるみ』キッスは『でんき』か『じめん』じゃねえと防げねえが…………終わりだ。

 

「ドードリオ、戦闘不能!トゲキッスの勝ち!よって勝者、サトシ選手!」

 

『決まったぁあああ!やはり強い!『でんじは』からの『エアスラッシュ』のコンボは!このコンボを撃ち破らない限りはサトシ選手の牙城は崩せないのか!』

 

「クククッ……ハハハ……ああ、いいね!」

 

ヤヒコはあの頃よりも間違いなくパワーアップをしている。

それでもオレの方が強かったから勝てたのだが今が中々に面白いのだと笑えている。正真正銘真っ向から挑んできた相手を喰った。この真剣勝負でしか味わえない勝利の味こそオレが求めているものだと笑った。

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