闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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激闘死闘!決勝戦!

 

『ここで試合終了ぅうう!!3位決定戦を制したのはシゲル選手!』

 

準決勝を無事に勝ち上がり遂にやって来た決勝戦……の前の3位決定戦。

アムvsシゲルの激闘が繰り広げられたのだがシゲルがカメックスで見事に決めた。

 

「あれだけの実力で決勝戦に届かないのか……世界は残酷だな」

 

「いや、違うぞ……シゲルは既にポケモンリーグ優勝者レベルの実力者だ」

 

控室で戦いを見ていたが見事だったがそれでも決勝戦に届かない厳しい現実。

アランは違うと否定をするのだが地方リーグの準決勝で負けたという事実は変わりようが無い。

 

「サトシ、いよいよね!ここまで来たのなら思いっきり頑張って!」

 

「セレナ……お前、酷いことを言うんだな」

 

「え?」

 

「オレはここまで必死に努力してきたんだ。それなのに頑張れって……もっと努力しろってことか?」

 

「いや、あの、そういう意味じゃなくて」

 

「お前が言うことは頑張ってじゃねえ……勝ってきてだ」

 

オレは既に出来る限りの事をやり尽くしたと思っている。

少なくとも『まひるみ』キッスで準々決勝、準決勝を上手い具合に勝ち抜いた。努力が必ず報われるとは限らねえし報われろと願っちゃいねえ。オレはただオレを信じて突っ切るだけ。ただそれだけだ。

 

「そう……そうね……間違ってたわ!サトシ、勝って次に駒を進めてね!」

 

「ああ」

 

「とは言え大丈夫なのか……トゲキッスがドクターストップくらってんだろ?」

 

「なーに、まだ切り札は残してあるさ」

 

トゲキッスに当たった『かみなり』や『かみなりパンチ』で思っていた以上にトゲキッスは重症だった。

セントラルのジョーイさんが試合には出せないと今日一日あれば確実に治せるがとドクターストップがかかった。

ゲッコウガ、サンドパン、リザードン、トゲキッス、ゲンガー、ジバコイル、色々と考えた結果コレが最適解なパーティだとなった。だが、それが崩れた……トゲキッスのドクターストップが響く『まひるみ』キッスが猛威を振るえない。

 

『さぁ!長い長いポケモンリーグ・セキエイ大会もコレでいよいよラストです!ここまで勝ち進んだ選手の登場!赤コーナーより現れしは皆のポケモンドクター、ジョーイさん!フェンネル谷のジョーイさんはポケモンバトルやポケモンコンテストがとにかく好きでポケモン検定試験に合格しここまでやって来た!』

 

「ジョーイさんが相手か……クククッ……コイツは楽しみだな」

 

『対するは緑のコーナー!ポケモンリーグ初出場ながら破竹の勢いで駆け上がってきたマサラタウンのサトシ選手!マサラタウン出身のトレーナーは今大会4人出場しておりますが全員が好成績を残しております!サトシ選手がここで勝利すればチャンピオンリーグへの切符が開かれる!しかし、それを阻むのはジョーイさん!どちらに軍配が上がるのか!』

 

「これよりポケモンリーグ・セキエイ大会決勝戦を行います!使用ポケモンは6体のシングルバトル!交代は可能でどちらかが3体倒れればその時点で5分間のインターバルを挟みます!」

 

「……いけ、サンドパン!」

 

「サァン!」

 

「いけ、ケンタロス!」

 

「ブモォオオ!!」

 

「バトル開始!」

 

「ケンタロス『のしかかり』よ!」

 

「サンドパン『まきびし』だ!」

 

試合開始と同時に動き出すケンタロス。やはりケンタロスの方が素早いのだがこちらの狙いはそこじゃない。

『まきびし』をフィールドにばら撒けばケンタロスは高くジャンプしてサンドパンに伸し掛かってくるがサンドパンは穴を掘って逃げる。

 

「『まきびし』だ!」

 

「あくまでも『まきびし』にだけ集中させるつもりね……だったら一撃で終わらせるわ!ケンタロス『ギガインパクト』よ!!」

 

攻撃に転じず『まきびし』一択だと分かればジョーイさんの表情は僅かに動いた。

ここから一気に勝負を決めにいく……準決勝でアムが『まきびし』と『ステルスロック』で常にダメージを受けた状態の手持ちになっているので嫌でも脅威を感じるのだとケンタロスに『ギガインパクト』を叩き込みサンドパンを突き飛ばす。

 

「サァン……」

 

「サンドパン、戦闘不能!ケンタロスの勝ち!」

 

2回の『まきびし』でサンドパンは戦闘不能になった。

コレで大丈夫、2回の『まきびし』ならば確か6分の1のダメージを受ける。

 

「戻れ……ここで『まひるみ』キッスと行きてえんだがな……」

 

トゲキッスはドクターストップが掛かっているので出せない。

ケンタロスが『ギガインパクト』で動けなくなっている中で『でんじは』からの『エアスラッシュ』の何時ものコンボなら確実に倒せている。ここは残念だなとサンドパンに当初の目的を果たすことが出来たのでよくやったとボールに戻した。

 

「いけ、リザードン!」

 

「グォオオオウ!!」

 

「なっ……いきなりのリザードン!?」

 

2体目に出したのはリザードン、相手のエース級のポケモンを何度も何度も倒している頼りになるポケモンだ。

だから試合の中盤から終盤にかけて出してくるのだと読んでいたのだろうが……何時オレのエースがリザードンなんて言ったんだ。

確かにコイツはエース級の実力や素質を持っているがあくまでもそれだけでまだ真の意味でエースじゃねえ。

 

「リザードン『きあいだま』だ!」

 

動けなくなっているケンタロスに『きあいだま』をぶつける。

ケンタロスはフィールドの端っこにまで吹き飛ばされ立ち上がることはなかった。

 

「ケンタロス、戦闘不能!リザードンの勝ち!」

 

「やるわね……でも、コレで分かったわ!トゲキッスを使わないんじゃなくて使えない、昨日の激闘のせいで!」

 

「ああ……だが、オレはそれだけで勝ち進んだわけじゃねえ。そいつはむしろ新規だ」

 

『まひるみ』キッスの恐ろしさをジョーイさんは理解している。

盤面を万全に揃えたのだから『まひるみ』キッスが出てくるのが定石だと読んでいるがそれを出さなかった、いや、出せなかったのだと見抜いた。だがオレからすれば『まひるみ』キッスはオレの使える戦術の中で比較的に新しい手だ。

 

「戻って…………出番よ、ラプラス!」

 

「クォーン!」

 

「戻れ、リザードン!」

 

ジョーイさんの2番手はラプラスだった。

コイツは普通のリザードンでは荷が重すぎる。『まきびし』でダメージを受けているがそれでもまだまだ動けると言った感じ。

リザードンを戻してどのポケモンで行くのかを数秒で思考した末に出したのはジバコイルだった。

 

「ラプラス『うたう』」

 

「『エレキフィールド』だ!」

 

「だったら『あまごい』よ!」

 

「………………『かみなり』だ!」

 

「『かみなり』で相殺して!」

 

『技を仕込んで仕込んで一気に解放する!ぶつかり合う『かみなり』ジバコイルの放った『かみなり』の方がやや威力は上だがラプラスに当たらない様に逸らされた!』

 

「ラプラス『ほろびのうた』よ!」

 

「……」

 

『うた』系の技を防ぐ技じゃなくて『ねむり』状態にさせなくするから『ほろびのうた』は通じてしまう。

真正面からの王道的なバトルでなく変則的なバトルをしてくるのか……今までのどの相手よりも強いのでワクワクしている。

こういうのをオレは待っていたのだとオレは試合を続ける。

 

「ラプラス『なみのり』よ!」

 

「ジバコイル『ロックオン』だ!」

 

「引いてこない………………」

 

ラプラスは『なみのり』で津波を発生させてジバコイルを飲み込んだ。

ここでジョーイさんは焦りを見せる。普通ならば引いてくるところで引いてこない。ジバコイルをボールに戻して他のポケモンで挑めば『ほろびのうた』の効果はリセットされるのだがそんな事は気にしていないのだと『ロックオン』で狙いを定め

 

「『でんじほう』だ!」

 

『でんじほう』を放ち、ラプラスに命中させた。

 

「戻って、ラプラス!お願い、フーディン!」

 

「そうすると思ってたぞ!『テレポート』で近づけ!」

 

「ジバ!」

 

「しまっ」

 

「『だいばくはつ』だ!!」

 

『でんじほう』でラプラスを倒せると思っていたがジョーイさんのラプラスは思った以上にレベルが高かった。

倒せなかったが『ほろびのうた』の効果がそろそろ発揮されるのだとジョーイさんはラプラスを戻しフーディンを出してきたので『テレポート』で間合いを詰めて『だいばくはつ』を起こして飲み込んだ

 

「リリ……」

 

「ディン……」

 

「フーディン、ジバコイル、両者共に戦闘不能!」

 

「2体目……いや、3体目か」

 

何をしでかすのか分からないというか圧倒的な『エスパー』技を持っているフーディンを倒せたのはデカい。

『でんじほう』でラプラスが大ダメージを受けていることを考慮してもこちらの方に若干だが傾いている…若干だ。

ここからの逆転は普通にありえると思っていると『あまごい』と『エレキフィールド』の効果が切れた。

 

「いけ、エレキブル!」

 

「…………いけ、オーガポン!」

 

「ガォッ!!」

 

ジョーイさんの4体目のポケモンはエレキブルだった。

『でんき』タイプに強いポケモンはサンドパンしかもっていねえし登録してねえ。エレキブルは『まきびし』の効果に苦しむが直ぐに立ち上がった。

 

「貴方のそのオーガポン、調べるのに大分時間がかかったわ……フォルムチェンジをするポケモンで今のオーガポンは『いわ』『くさ』タイプのポケモン!だったらコレが通じるわ!『れいとうパンチ』」

 

「オーガポン『ツタこんぼう』で迎え撃て」

 

オーガポンの情報を手に入れたジョーイさん。

今回はいしずえのめんを装備させており『こおり』タイプが有効打になるのだと『れいとうパンチ』で殴ってくるので『ツタこんぼう』で対抗する。ぶつかり合う『ツタこんぼう』と『れいとうパンチ』互いに威力は互角なのか弾かれる。

 

「……今度は両手で『れいとうパンチ』よ!」

 

「オーガポン『ニードルガード』だ!」

 

今度は両手で『れいとうパンチ』を撃ってくる。

『ツタこんぼう』は1本しかないからと『ニードルガード』で攻撃を受けてエレキブルにダメージを与える。

両手での『れいとうパンチ』は『ツタこんぼう』で防ぐのは不可能……だが両手での『れいとうパンチ』は大振りになっているので『ニードルガード』で防げる……『ニードルガード』は連発したら何時かは失敗する技だからな。

 

「オーガポン『ツタこんぼう』」

 

「エレキブル『れいとうパンチ』で受けて!」

 

今度はこちらの攻めだと『ツタこんぼう』を叩き込もうとする。

オーガポンの『ツタこんぼう』をエレキブルは腕を☓印に交差させて攻撃を防いだ。

 

「今よエレキブル、尻尾でオーガポンの足を掴んで!」

 

「レブ!」

 

やられた。攻めに転じた隙を利用された。

『ツタこんぼう』で殴りかかっているオーガポンの足をエレキブルは尻尾で掴んだ。

一気に引っ張ってオーガポンの体勢を崩して『ツタこんぼう』を終わらせて『れいとうパンチ』を叩き込んだ。

 

「ガオッ……」

 

「オーガポン、戦闘不能!エレキブルの勝ち!」

 

隙が生まれたオーガポンに『れいとうパンチ』が決まった。

コイツはやられたのだと審判が判定をするとオーガポンをボールに戻した。

『れいとうパンチ』で倒されたのは完全にやられたとしか言えないが次はどうするかと考えるのだがジョーイさんがエレキブルをボールに戻した。サンドパン、ジバコイル、オーガポンの3体が倒されたからインターバルを挟む。

これで少しは考える時間が生まれる……残っているのはリザードン、ゲンガー、ゲッコウガ。相手に残っているのはエレキブル、ラプラス、そして見てない2体だ。ラプラスにはジバコイルが『でんじほう』を浴びせている。エレキブルは『まきびし』の効果を受けている。2体は傷ついているが残り2体は万全の状態だ……ここで『まきびし』が生きてくれるのは強い。

 

『さぁ、5分間の休憩を挟み終えました……泣いても笑ってもコレが最後!優勝の栄冠を手にするのはサトシ選手か、それともジョーイさんか!』

 

「いけ、ラプラス!」

 

「クォーン!……クゥ」

 

「いけ、ゲンガー!」

 

5分間のインターバルを挟み終えて最後の戦いが始まる。

ジョーイさんが出したのはラプラス『でんじほう』+『まきびし』×2だからもう体力は残っていない。

 

「ラプラス『あまごい』よ!」

 

「ゲンガー『シャドーボール』」

 

だから次に使える技が最後だとジョーイさんは判断した。

一撃でゲンガーを倒すことは無理だとラプラスは『あまごい』を使い『あめ』状態にフィールドを切り替えた。

『あまごい』で雨雲を呼び起こすのに時間を使っている間にゲンガーはラプラスに『シャドーボール』を叩き込みラプラスを戦闘不能にした。

 

「ラプラス、戦闘不能!ゲンガーの勝ち!」

 

「戻れ……よくやったわ……貴方の出番よ!マルマイン!」

 

「ルルル!!」

 

「マルマイン…………………………」

 

まずいな。このマルマインの特性が『ぼうおん』だから『ほろびのうた』は使えない。

素早さが異常に高い以外は突出したステータスを持っていないが……その異常なまでの素早さが厄介だ。

 

「マルマイン『かみなり』よ!」

 

「リリ!」

 

「ゲンゲロ!?」

 

「ゲンガー『シャドーボール』だ!」

 

誰よりも早くに『かみなり』を落とせる。

『あめ』状態の中なので必中で『かみなり』を落とすことが出来るのだとゲンガーは真上から落ちてくる『かみなり』を受けたが耐えきり『シャドーボール』をぶつけるがマルマインは倒れない。それと同時に気付く……ジョーイさんはゲンガーの事をジッと観察しているのを。『あめ』状態の『かみなり』は確実に当たるものなのにゲンガーをジッと見ては指を折って何かを数えている。

『あめ』状態が何処まで続くか考えているのかと思っているとジョーイさんは動き出す。

 

「マルマイン『かみなり』よ!」

 

「ゲンガー耐えろ!耐えてから『シャドーボール』だ!」

 

2発目の『かみなり』をゲンガーは受ける……が、耐え切った。

もう一度と『シャドーボール』を叩き込むがマルマインは倒れない……互いに後もう少しのところにまで追い詰められている。

『ほろびのうた』を使うことで追い詰めることが出来ない以上はパワー勝負に持ち込むのだがこのマルマイン予想以上に硬い。マルマインは素早さが物凄く高いが他のステータスが低い印象だがそれでも強い。ジョーイさんのポケモンじゃない。

 

「マルマイン『ちょうはつ』よ!」

 

「クククッ……やっぱり隠し持ってやがったか!だがそいつはお見通しだ!『シャドーボール』」

 

「『かみなり』よ!」

 

ゲンガーにはまだ『みちづれ』が残っている。

それを対策しなければ意味がないのだと『みちづれ』を封じる『ちょうはつ』を使ってくるのは読めていた。

『みちづれ』でなく『シャドーボール』を撃った事で読まれていたと慌てるかと思ったがジョーイさんは直ぐに『かみなり』を使いゲンガーに当てるがゲンガーの『シャドーボール』もマルマインに命中した。

 

「ゲンゲロ……」

 

「マルゥ……」

 

「マルマイン、ゲンガー、両者共に戦闘不能!!」

 

「…………」

 

『ちょうはつ』を使ってくるのは読めていた……が、ホントに使ってくるとはな。

この世界の住人、基本的には攻撃技オンリーでオレみたいな戦術はトリッキーとか言われる。トリッキーな奴を相手に『ちょうはつ』を使うとはジョーイさんのガチ具合がわかる……が、時間を沢山かけてくれたおかげで『あめ』状態が無くなった

 

「いけ、エレキブル!」

 

「レブ……ヌゥ!」

 

「頼んだぞ、リザードン!」

 

「グォオオオウ!!」

 

最後の1体が何なのかは分からねえが、エレキブルを突破しなきゃならねえことは確かだ。

残っているのはゲッコウガとリザードンだけ……最後の1体をゆとりを持って戦いたいからゲッコウガでは挑みてえ。

実況が互いに最後の1体はなんなのかと言っている……ジョーイさんの事だからとんでもないエースが待ち構えているだろう。

 

「エレキブル『ひかりのかべ』よ!」

 

「…………やるねぇ………」

 

「ええ……そのリザードンに『ひかりのかべ』は相性最悪でしょう?」

 

エレキブルに『ひかりのかべ』を貼らせた。

オレのリザードンが特殊攻撃をメインにしているのをジョーイさんは見抜いている。『ひかりのかべ』で特殊攻撃をダウンさせる。

そうなると物理攻撃を主体に戦わないといけねえがジョーイさんのエレキブルは物理攻撃がオーガポンと撃ち合える程に強い。『かみなりパンチ』は当然の様に覚えている………………

 

「リザードン……………『じわれ』だ」

 

「なんですって!?」

 

殴り合いをしたら確実にエレキブルに勝てない。

かと言って『かえんほうしゃ』を浴びせ続けても大したダメージにはならない。非接触物理技の『じしん』はあるがそれを相殺する術の1つや2つエレキブルは覚えている……だからこの技に賭けるしかないのだと『じわれ』を使い地面に亀裂を走らせエレキブルを飲み込んだ。

 

「レブゥ……」

 

「エレキブル、戦闘不能!リザードンの勝ち!!」

 

「まさか『じしん』じゃなくて『じわれ』を覚えさせているだなんて…………最後の最後まで手を隠していたのね」

 

「クククッ……コイツは『だいばくはつ』や『みちづれ』と同じで確実に1体倒す代わりになにかしらのデメリットを背負う技さ……コレでオレはもうリザードンに『じわれ』を指示できない。相手に『じわれ』があるのだと知られた。初見殺しの技……だが、それで構わねえ…………出せよ」

 

「ええ……………この子はチャンピオンリーグまで温存したかったけど貴方に相応しい相手よ!いけ、フリーザー!」

 

「コォオオオ!!」

 

『ジョーイさんの6番手のポケモンは伝説のポケモン、フリーザーだ!!』

 

ケンタロス、ラプラス、エレキブル、フーディン、マルマイン、フリーザー……エレキブル以外は第一世代最強クラスのポケモンか。

一切の慈悲が無いところが凄まじいなと思うがそれと同時にホッとする……サンダーならば負けていた。ファイヤーならば確実に勝てていた。

 

「リザードン『げんしのちから』だ!」

 

「フリーザー『ゆきげしき』」

 

相手は伝説のポケモン、フリーザーだ。

簡単に倒せる相手じゃないのだと『げんしのちから』を使いダメージを与えつつも能力値を上げていくが……『げんしのちから』が大したダメージになっていない。『ひかりのかべ』の効果がまだ残っている。それを見越した上で『ゆきげしき』を使い……姿をくらませる。このフリーザー『プレッシャー』個体じゃなくて『ゆきがくれ』個体……夢も希望も無いガチ個体だな。

 

「フリーザー『ふぶき』よ!!」

 

「リザードン、回転しながら『かえんほうしゃ』だ!」

 

この状況下で撃つならば『ふぶき』が1番だろう。『ふぶき』はこの状態ならば確定で当たるものだからな。

だがそれの対応方法はあるのだとリザードンに回転しながら『かえんほうしゃ』を放ち『かえんほうしゃ』の炎の渦を身に纏いフリーザーの極寒の『ふぶき』を完全に防ぎ切る。

 

「だったら『バブルこうせん』よ!」

 

「リザードン、突っ込め!」」

 

「っ!!」

 

フリーザーの姿が見当たらない……何処に隠れているのかが分からないが見抜く方法は姿を現す瞬間は1つだけある。

それは攻撃の瞬間……『ふぶき』は風を操るだけだから見抜けないが『バブルこうせん』は口から撃たなければならない。

『エアスラッシュ』で『バブルこうせん』を消すことは出来るがそれをしていたのならばフリーザーに移動されてしまう。狙うならばここしかないんだとリザードンに『バブルこうせん』をくらいながら突撃してもらいフリーザーを捕まえた

 

「『ブラストバーン』だ!!」

 

リザードンに『ブラストバーン』を撃たせる。

超至近距離からの『ブラストバーン』でフリーザーには命中した……だが

 

「コォオオオオ!!」

 

「ったく……冗談きついぜ」

 

フリーザーは立っていた。

『ブラストバーン』を『ひかりのかべ』で威力を軽減しているとはいえ真正面から受けた。だがそれでもフリーザーは立ち上がった。

 

「フリーザー『バブルこうせん』よ!」

 

フリーザーは『バブルこうせん』をリザードンに向かって撃った。

リザードンは『ブラストバーン』の反動で動くことが出来ず『バブルこうせん』が命中して倒れた。

 

「リザードン、戦闘不能!フリーザーの勝ち!」

 

「まだ伝説には遠いか……ありがとうリザードン」

 

リザードンをヒールボールに戻してお礼を言う。

徹底的に鍛え上げて伝説のポケモンと渡り合えるようになったかと思ったがまだ届かなかった。

決してリザードンが弱いわけじゃない……あのフリーザーが異常なまでに強すぎるんだ。

 

「さぁ、お前に相応しい相手が来たぞ……ゲッコウガ!」

 

「コウガ!!」

 

『サトシ選手の6体目のポケモンはゲッコウガ!リザードンが託したバトンを繋ぐことが出来るのか!』

 

「フリーザー『はねやすめ』よ!」

 

「コォオオオオ」

 

「クククッ……そうこなくっちゃな」

 

『ブラストバーン』で与えたダメージを『はねやすめ』で回復した。

コレで互いにイーブン……『ゆきげしき』の効果と『ひかりのかべ』の効果も消えた。実質的にフリーザーvsゲッコウガはダメージもなにもかもが0な状態で始まる。

 

「ゲッコウガ、最初から飛ばしていくぞ」

 

「コウガ!!」

 

コレで最後だ……ドクターストップなんかを一切気にしなくていい。

ゲッコウガに全力で行くことを伝えればゲッコウガは水柱を出現させ……サトシゲッコウガを完成させる。

 

「とっておきを温存していたみたいね……でも、まだまだよ!『ゆきげしき』」

 

再び『ゆきげしき』で姿をくらませるフリーザー。

今度は『バブルこうせん』を撃ってきたのを逆探知して攻撃するのは無理……そもそもで『バブルこうせん』はゲッコウガには効果は今ひとつだ。

 

「『オーロラベール』よ!」

 

「ゲッコウガ『こころのめ』だ!」

 

更にと追撃の『オーロラベール』を使ってくる。

『オーロラベール』でダメージが半減される……仮にZワザがあっとしてもフリーザーを一撃で倒すことは不可能だ……だがまだ出来ることはあるのだとゲッコウガに『こころのめ』を使わせて位置を特定する。

 

「ゲッコウガ『みずしゅりけん』だ!」

 

「フリーザー『ふぶき』で凍らせるのよ!」

 

「その『みずしゅりけん』に『れいとうビーム』だ!!」

 

「次から次へと………………貴方、スゴいトレーナーね!!」

 

氷の『みずしゅりけん』がフリーザーに命中したがフリーザーは倒れない。

フリーザーが頑丈なのと『オーロラベール』の効果だ……オレには分かる。このフリーザーはミュウツーよりも強いのを。

ミュウツーはただ純粋に力に身を任せて暴れまわっていただけ、だがこのフリーザーはジョーイさんと息を合わせておりミュウツーよりも格上だ。

 

「ゲッコウガ『みずしゅりけん』『あくのはどう』を纏わせろ!」

 

接近戦に持ち込むのは難しいと『みずしゅりけん』で応戦する。

ミュウツーに対して放った『つじぎり』を使いたいが肝心のフリーザーの姿を捉えるのは難しい。

普通に『みずしゅりけん』を当てても意味は無いのだからと『みずしゅりけん』に常になにかを纏わせている。

『あくのはどう』や『れいとうビーム』等の技を纏わせた色とりどりな『みずしゅりけん』で攻撃を当てているがフリーザーは倒れない……だが、着実にダメージを与えているのだけは確かだ。

 

「『ゆきげしき』と『オーロラベール』の効果が切れた!!ゲッコウガ、最大パワーで『みずしゅりけん』だ!!」

 

「フリーザー、もう逃げも守りもしないわ!!『ぜったいれいど』よ!!」

 

オレの狙いをジョーイさんは最初から見抜いていた。『ゆきげしき』いや、『オーロラベール』の効果を切れるのを待っていた。

今まで温存していた力をここで一気に使う。ゲッコウガは背中の『みずしゅりけん』を掲げて熱を持たせ大きくさせていき巨大な『みずしゅりけん』を作り出した。ジョーイさんもここが勝負の決め所だと『みずしゅりけん』に対抗すべく『ぜったいれいど』を放った。

 

「水蒸気?冷気?……両方か!」

 

『みずしゅりけん』と『ぜったいれいど』がぶつかり合えば煙を巻き上げる。

水蒸気か冷気か分からないと思っていると暖かい風と冷たい風の両方がやってきている事に気付き体から段々と力が抜けていく。

サトシゲッコウガのタイムリミットが来ちまった……コイツはまずいが意識を集中させる。今落ちちまったら意味がない。2位でよかっただなんて慰めの言葉はいらない

 

「コォオオオオ!!」

 

「コゥガ……」

 

「……ゲッコウガ、戦闘」

 

「待って!」

 

ゲッコウガがサトシゲッコウガの状態からもとのゲッコウガの状態に戻った。

倒れてしまったので審判が戦闘不能の宣言をしようとするのだがジョーイさんが待つように言い……フリーザーが倒れた。

フリーザーとゲッコウガ、両方が倒れてしまったがフリーザーが後の方に倒れたのでこのままだとフリーザーの勝ちになってしまう。

 

「コウ……ガァ!!……コウ!!」

 

「…………見事よ、サトシくん……貴方のポケモンは責任を持って私が治療するわ」

 

「フリーザー、戦闘不能!!ゲッコウガの勝ち!よって勝者、マサラタウンのサトシ選手!」

 

フリーザーは倒れゲッコウガは立ち上がった。

もう戦うパワーは残っていない……それでもゲッコウガは立ち上がった。最初に交わした最強になるという約束を守るために。

審判が試合終了の宣言をする

 

『ありがとう!そして素晴らしかった!激闘に次ぐ激闘!8回戦まで試合があったポケモンリーグ・セキエイ大会!素晴らしき熱き激闘!互いにポケモンを倒し合っては引きずり込むという見事なまでの激闘!ポケモンリーグ・セキエイ大会、優勝したのはマサラタウンのサトシ選手だぁああああ!!』

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