闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜 作:アルピ交通事務局
別にね日常回が悪いってわけじゃないんだ。ただ最終的にロケット団がオチに回ってくるばっかなんだよ。
ジョウト地方編がマンネリ化してたりするし端折るところは端折ります。日常回ばっかですのでね。
「……木が枯れてる?」
「枯れてるな」
最初のジムがあるキキョウジムを目指して森を歩いていると森が枯れていた。
正確に言えば森に生えている木が枯れておりセレナがどういうことなのかと周りをキョロキョロと見回して、枯れていない巨大な樹木を発見する。
「「「ヘラクロ!ヘラクロ!」」」
「「フリー!」」
「あのポケモンは……ヘラクロスか」
枯れていない巨大な樹木にポケモン達が多く集まっていた。
見た覚えがないポケモンがいるのだとポケモン図鑑を開いてヘラクロスをデータ登録する。
『むし』タイプのポケモンはまだゲットしていなかったしヘラクロスは優秀な『むし』ポケモン、ゲットしておいて損は無いのだとモンスターボールを取り出す。
「ポケモンをゲットするのは構わないが、物事をしっかりと観察した方がいいよ」
「えっと……貴方は?」
「僕はモリオ……森林調査員だ」
「なんだ?オレがヘラクロスをゲットするのを止めに来たのか?」
「いいや、ポケモントレーナーの捕獲を邪魔する権利は僕には無い!でもじっくりと観察して欲しい事があるんだ」
「……この森のことか?」
モンスターボールを取り出していると1人の男性、モリオに声をかけられる。
ゲットの邪魔でもしにきたのかと思ったがそうではなく観察してくれと言ってくるのでじっくりと観察していれば森が枯れている。
ヘラクロスやバタフリーなんかの『むし』タイプのポケモンが好みの樹液が出ている木が目の前にある大樹にしかない。
「ああ、そうだ……この森に異変が起きているんだ」
「異変って……確かに樹液が出る木が枯れてるけど、それはヘラクロス達が食べちゃったからじゃ」
「いいや、違う…………来る!」
「「「カイカイ!」」」
樹液が出る木が枯れている。
それは異変と言えるものなのかとセレナが疑問をぶつければモリオは首を横に振り異変を察した。
ハサミポケモンのカイロスの群れが現れた。狙いはヘラクロス達が吸っている大樹の樹液でありバタフリーは一目散に木から離れる。
「異変ってカイロス達の事だったのね……サトシ」
「…………いや、手は出さねえぞ」
「で、でも」
「ヘラクロ!」
「あ、ヘラクロス達が……気は優しくて力持ちなのはホントなのね!」
「「「カイカイ!」」」
モリオの言っていた異変の意味を理解したセレナはテールナーが入ったモンスターボールを手に取る。
しかしそれはやっちゃいけないことだとオレの力も借りようとしていたセレナを止めればヘラクロス達がカイロス達に挑もうとし、カイロス達がハサミをジャキンジャキンと鳴らしたかと思えばヘラクロス達は萎縮してカイロスに怯えてしまう。
「フリー!フリー!」
「っ、いけ!テールナー!」
「テエル!」
「テールナー『かえんほうしゃ』よ!」
カイロス達に挑まずに一定の距離を開いているヘラクロス達。
カイロス達は樹液が出る樹木に引っ付けば樹液を吸っていくのだがそんな中でバタフリーが1匹取り残されていた。
このままでは危ないのだとセレナはテールナーを出して『かえんほうしゃ』を指示しカイロス達に『かえんほうしゃ』を浴びせる……と、目の色が変わった。樹液を吸いに来たのにそれを邪魔しに来たのだとセレナとテールナーをターゲットに捉えておりやっちまったなと思いながらもリザードンを出す。
「リザードン『かえんほうしゃ』だ」
セレナとテールナーをターゲットにしてるのならば守らなきゃいけねえ。
リザードンに『かえんほうしゃ』を撃たせてカイロス達を一気に焼けばカイロス達は逃げていった…………
「ったくよ…………コイツは生存競争だ……手を出すのはフェアじゃねえぞ」
カイロスがヘラクロス達から樹液が出る木を奪おうとした時にオレは手を出そうという気持ちにならなかった。
なんせカイロス達は生きる為に餌場を探しているんだ。どっちの種が生き残るかの生存競争をしているんだ。だったら人間が仲良くしようねと平等にするのは間違いだとオレは思う。
「君の言いたいことも分かる……だが、実は違うんだ」
「違う?」
「この森にはカイロスの巣とも言える場所がある。カイロス達はそこに生えている樹液が出る木の樹液を食べ生活をしているんだ」
「じゃあ、尚更オレ達が手を出すわけにゃいかねえだろう。ポケモンが縄張りを広めた、コレに関してああだこうだ文句を言うのは間違いだろ?」
「確かにそうかもしれない。でも、今の今までカイロス達はこんな事をしなかったんだ。だからそれを調べる為に僕は此処に来たんだ」
「……………………カイロス達が増えて食料不足だったらどうすんだ?」
「………」
現実の世界だと間引くと言って殺処分するんだろうな。
とはいえ今までこんな事は無かったのにと困惑をしているモリオ。ヘラクロスが欲しいし、一応は気になるところだからとカイロス達が住んでいるところに向かおうとするのだがカイロス達が住んでいる地域に繋がる橋が崩れていた。
「バカな……橋が壊れるだなんて……」
「クククッ……よく見てみろよ。コイツは人為的災害だぜ?」
「え……あ!ロープが綺麗に切られてるわ」
吊り橋のロープを手に取った。老朽化が原因でブチッと切れたのだとセレナやモリオは考えていたみたいだが違う。
確かにロープは老朽化していたが腐っているわけでもなくまだまだ使えるものなのだが綺麗に切られた後がある。
誰かが人為的にロープを斬ったのだと分かれば大体の予測がつくのだがそれは後にする。
「カイ!カイ!カイ!」
「ありゃ無理だな」
カイロス達の住処に向かうルートは何処か?
そもそもでカイロス達は何処から来ているのかを確認すればカイロス達は崖と崖の間を飛び越えていた。
見掛けによらずかなりの身軽なんだなと思いながらもあの方向からカイロスを逆探知して行くのは不可能だとさっきの吊り橋のところに戻れば1体のヘラクロスがいた。
「ヘラクロ!」
「なんだ?」
「ヘラクロ!ヘラクロ!」
「その木は樹液が出ないって、木を薙ぎ倒した!?」
1体のヘラクロスが木に向かって『つっぱり』を使う。
樹液が出ない木なのになにをしているの?とセレナが疑問を抱いているとヘラクロスが木を薙ぎ倒した。
「コイツに乗ってけってか?」
「ヘラクロ」
吊り橋が破壊されていて向こう岸に行く方法は無い。
ヘラクロスは木を薙ぎ倒してくれてそれを伝って向こう岸にまで行ってくれと言い……自分もちゃっかりとついてきている。
さっきカイロスにビビっていたのにオレが居るから大丈夫だって思ってないか?……まぁ、別に構わねえんだけどよ。
「セレナ」
「うん」
整備されている橋ならともかく木を薙ぎ倒しただけなので普通に歩きづらくて危険だ。
断崖絶壁でもあるからセレナをおんぶして向こう岸にまで渡ろうとするとヘラクロスが羽ばたいた。なんだと思えば俺とセレナが落ちないようにフォローしてくれるのだがオレは1回のジャンプで向こう岸にまで飛んでいった。
「気持ちは受け取っとくよ……」
「ラクロ……クロ?」
「北風?」
ヘラクロスの気持ちだけは受け取っておくと言えば北風が吹いた。
何事かと振り向けばそこにはスイクンが居た……が、直ぐに突風が吹き荒れてその場に居なくなった。
神出鬼没かオレに目をつけてるのかどっちかは分からないが、なにしにきたんだと思いながらもカイロスの住処に向かえば一本のヘラクロス達が樹液を吸っていた大樹よりデカい樹液が出る樹木があった。
「カイ!カイ!カイ!カイ!」
「アレはカイロス……珍しいな」
「いや、おかしいだろう」
大きな大樹にカイロスは群がっていた。
正確に言えばカイロスは物欲しそうな目で樹液を吸っている巨大なカイロス型のロボットを見つめていた。
モリオは巨大なカイロスとは珍しいとなるのだがんなカイロスが早々に居てたまるかってもんだ。
「見ろ、カイロスにRの文字がついているぞ」
「Rの文字……それってなんなんだ?」
「なんだかんだと聞かれたら!」
「答えてあげるのが世の情け!」
「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」
「愛と真実の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「銀河を駆ける ロケット団の二人には」
「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ」
「ニャーんてな!」
カイロス型のロボットにRの文字がついていた。
Rの文字がついているという事はどういう事だとなるモリオ。そこでカイロス型のロボットに搭乗している何時もの3人組が名乗りを上げる。この野郎、セキエイ大会でしっかりと逮捕したのにギャグ補正が働いてちゃっかりと脱獄してやがる。
ロケット団のボスがロケットコンツェルンの総帥のサカキだって通報してやろうか?いや、それをやれば余計に目がつけられるか。
「ロケット団!ロケット団がなんで此処に!」
「決まっているでしょ!お好み焼きのソースを採取してるのよ!それを売ればあたし達は大金持ち!」
「お好み焼きのソース?……………おい、それメイプルシロップの材料になるがお好み焼きのソースの材料にならねえぞ」
「なに言ってるのよ。たっぷりの樹液をお好み焼きにかけて食べるでしょ?」
「…………パンケーキとお好み焼きを勘違いしてるみたいね…………」
モリオが何故ロケット団が此処にいるのかを聞いた。
カイロス型のロボットに入っているムサシがお好み焼きのソースと言うのだがメイプルシロップはどう頑張ってもお好み焼きのソースにならねえ。セレナが白い目でお好み焼きとパンケーキを勘違いしていることに気付きながらもモンスターボールを取り出す。
「ロケット団が来たから森の生態系が荒れたのね!テールナー『かえんほうしゃ』よ!」
「テール!」
生存競争でないとわかればセレナは迷いなくテールナーを出した。
テールナーは杖から『かえんほうしゃ』を放ちカイロス型のロボットに浴びせるのだがビクともしない。
「ニャーッハッハ!無駄ニャ!このカイロスロボは電気や熱は一切通さない特別仕様!」
「リザードン『かえんほうしゃ』だ」
「無駄無駄無駄ぁ!そんな炎、屁でもないぜ!」
ニャースがご丁寧に説明をしてくれる。なら圧倒的な火力で攻撃するだけだとリザードンに『かえんほうしゃ』を撃たせる。
だがニャースの言っていることは確かなようでコジロウがそんな炎は全くと言って効かないのだと笑うので今度はコイツだとラプラスを出した。
「ラプラス『ハイドロポンプ』だ!」
「だから無駄だっての!」
「それはどうかな?」
ラプラスがリザードンとテールナーの『かえんほうしゃ』で温めたカイロスロボを急激に冷やした。
金属は急激な温度の変化に弱い……まぁ、例外もあるがこの世界ではとにかく金属疲弊は起こしやすいものだ。
リザードンとテールナーが温めラプラスが冷やしたことでカイロスロボの装甲が脆くなっている。
「ヘラクロス『メガホーン』だ!」
「え!?」
「ヘラ………ヘラクロ!!」
後は強烈な物理技をお見舞いするだけだ。それをするのに最適なポケモンがすぐ隣に居てくれている。
ヘラクロスは角を輝かせるとカイロスロボに向かって突撃してカイロスロボを貫いてカイロスロボが背負っていた樹液が入ったタンクを手にする。
「テールナー、今よ!『でんげきは』」
「テー!」
「「「ぎゃあああああ!!やな感じぃいいい!!」」」
「……………弱かったな…………」
リザードンの『かえんほうしゃ』に耐える装甲は驚いたが金属疲弊を起こせばそれで済むだけだ。
ロケット団は弱い……だがギャグ補正がかかっているのでまたその内に出会うだろう。
「まさかロケット団が樹液を奪っていただなんて……でも、これで良かった。ロケット団を追い払えたからカイロス達はもう生態系を脅かさない」
「だといいんだがな……っておい、それはお前の物じゃねえぞ」
「ラクロ……ジュルリ……」
ヘラクロスはカイロス型のロボットが抱えていた樹液のタンクを愛おしそうに持っている。
その中に樹液が詰まっているのだと匂いで当てに来ているのだがその中に詰まっているのはカイロスが本来食べる樹液なんだ。
物欲しそうな目をしているヘラクロスだがカイロスに渡せばカイロスはハサミで樹液が詰まっているタンクを破壊して樹液を啜るのだがヘラクロスにも啜ってもいいと許可を出してヘラクロスも啜った。
「ハッハッハ、甘い蜜の前では虫ポケモン達は勝てないか」
「あのヘラクロスが人一倍食い意地を張ってんだろう……だがまぁ、悪くはねえな」
「ラクロ?」
「ヘラクロス、オレはお前をゲットしたい。だからバトルを申し込む」
「ラクロ?……ヘラクロ!」
「ん?」
あのヘラクロスがいいのだとポケモンバトルを申し込むと言うのだがヘラクロスがこっちに近寄ってきた。
なんだと思えばペコリと頭を下げている……もしかしてと思いモンスターボールを取り出せばヘラクロスはモンスターボールの開閉スイッチを押してオレのポケモンになった。
「どうやらそのヘラクロスは君のことを凄く気に入ってるみたいだね……自分の意思でゲットされたいって言ってくるポケモンを見るのは久しぶりだ」
「よかったわね、サトシ」
0214 ヘラクロス♂ 1ぽんヅノポケモン 『むし』『かくとう』タイプ 特性『こんじょう』
『つのでつく』『つっぱり』『メガホーン』『つるぎのまい』『じごくづき』『かわらわり』『みきり』
オレのポケモンになったので早速ポケモン図鑑を取り出して確認する。
『メガホーン』を覚えている時点でかなり強い優秀なヘラクロスなのは分かっていた事だがこいつは当たりの個体だったな。