闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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リザードンの谷 最強を目指して

 

「サトシ……ここ、立入禁止区域じゃないかしら?」

 

「いや、自然保護区だ」

 

キキョウシティのキキョウジムを制覇し次に向かうはヒワダタウン。

ヒワダタウンに向かうには3つの目的がある。1つは当然ジム戦、もう1つはオーキド博士に解析してくれと頼まれたGSボールをボール職人のガンテツさんに届けに、そして最後にガンテツさんにぼんぐりのみで出来たボールを作ってもらう事の3つがある。

だがその前に立ち寄らなければならない場所がある。ちょっとルートがズレているのでセレナが心配をしているのだがオレは此処に用事があった。

 

「自然保護区?なんでわざわざそこに来たの?」

 

「ここに目当てのポケモンがいるからだ」

 

「え、でも自然保護区じゃポケモンをゲットしたら密漁になるわよ?」

 

「クククッ……ゲットするだけが目的じゃねえよ」

 

ここは立入禁止区域でなく自然保護区だと伝えればセレナは首を傾げる。

目当てのポケモンがいると言っているがそれだとゲットするのを連想するのは普通の事だが今回はゲットしに来たんじゃねえ。

なにが目的なのか?とセレナが首を傾げているとリザードンに乗った女性が現れた。

 

「あ、ホントに来た!」

 

「えっ……貴女は?」

 

「私はジーク……この自然保護区の管理人よ……貴方、マサラタウンのサトシくんよね?」

 

「ええ…………ホントに来たって言ってますけど、どうかしたんですか?」

 

「貴方がジョウトリーグに挑戦するって噂が流れていて彼が絶対に此処に立ち寄るって言っていたのよ」

 

「……彼?……えっと……ここってどんなところなんですか?自然保護区にしては荒野みたいな感じですし」

 

「ここはリザフィックバレー!リザードンの聖地で自然保護区なの……サトシくん、貴方もリザードンを持っているのよね?」

 

「ええ……だから此処に立ち寄ったんです」

 

セレナがここが何処かを聞けばジークさんがリザフィックバレーと答えた。

ここはリザードンの群れが住まうリザフィックバレー……が、右を見ても左を見ても荒野でリザードンの姿が見えない。

 

「リザードンの姿が見えないんですが」

 

「リザードン達はここから先に居るのよ……貴方が此処に来たのはリザードン達に会いに来たからでしょ?だったらリザフィックバレーに案内してあげるわ!」

 

「リザードン、オレとセレナの2人だが乗せれるか?」

 

「グォウ!」

 

ジークさんがリザフィックバレーに案内をしてくれると言うのでリザードンをボールから出す。

オレとセレナの2人を乗せて行くことが出来るのだと頷いたのでリザードンはオレとセレナを乗せて空を飛ぶ。

ジークさんは自分のリザードンに乗ってリザフィックバレーに案内してくれるが……途中で風が全く発生しない地帯に入る。

原作だとサトシのリザードンは育ちきっておらず人を乗せて空を飛ぶことが出来なかったがオレのリザードンはしっかりと鍛え上げている。だから人を乗せて空を飛ぶことが出来る。

 

「ここがリザフィックバレーよ」

 

「こんなにリザードンが……サトシのリザードンよりも大きな個体が多いわね……」

 

「ジークさん…………オレが来ると的中させた、オレがジョウトリーグに挑戦する上でここは別に通らなくてもなんら問題は無い。ここはあくまでもリザードンの聖地だ。だが、絶対に立ち寄ると確信している奴が居る…………居るんですよね、アランが」

 

「ええ…………っと、噂をすれば現れたわよ」

 

「グォオオオウ!!」

 

「……………そんなものか」

 

此処に来ると確信している奴はただ1人、アランだけだ。

何処かに居るのかと聞けばアランはリザードンと共に現れたんだが……リザードンがリザードンに叩きのめされていた。

アランは少しだけ落胆をしているが…………………

 

「お前、そいつは何時ものリザードンじゃねえじゃねえか。どうしたんだ?」

 

あのミュウツーを倒したリザードンじゃない別の個体のリザードンでリザフィックバレーのリザードンに挑んでいる。

何時ものリザードンならばこのリザフィックバレーのリザードンの生態系の頂点に位置するリザードンと渡り合える筈だ。

それなのに別の個体のリザードンをバトルさせている。

 

「来たか……読み通りだな」

 

「何処まで読んでるかは聞かねえが……なにやってんだよ?」

 

「コイツの扱いに困っててな……」

 

「リザードンの扱い?」

 

「……ミュウツーの逆襲の内容は知ってるよな?俺はニューアイランドに戻った時にミュウツーにクローンのフシギバナ、リザードン、カメックスが居ると言われて、流石に放置するわけにはいかないからゲットしたんだ」

 

アランはオレを見ても特に驚かない。オレならば絶対にリザフィックバレーに立ち寄るのだと確信しているから。

何処まで読んでるかは聞かねえし考えねえが何時ものリザードンはどうした?Y軸のリザードンでも鍛え上げてるつもりなのかと探りを入れればアランはあの後ニューアイランドで最初の3体の最終進化系をゲットした事を教えてくれる。

そう言えば、ピカチュウ達は拉致られた後にクローンが作り出されるが最初の3匹だけは既にクローンが作られていたな。

 

「フシギバナとカメックスはまだいい……だけどリザードンだけは話は別だ。俺には既に最高のリザードンがパートナーにいる」

 

「まぁ、メガシンカ使ったとはいえミュウツーぶっ飛ばせるレベルだからな……ダンデより強いだろう」

 

「それは内緒だ……それでこのリザードンの扱いに困ってるんだ」

 

「リザードンはX、Y、キョダイマックスが貰えてる優遇されまくりなポケモンだろう。Y軸で鍛え上げればいいだろう……ここはリザードンの聖地、探せばリザードナイトの1つぐらい出てこねえか?」

 

「ああ、それなら既に発掘してる。俺のリザードナイトXとお前に渡したリザードナイトYはリザフィックバレーで掘り当てたものだ」

 

やっぱりここにリザードナイトが眠っているのか。

アランが言うにはポケモンが住処にしている土地とかでメガストーンが見つかりやすいのだと教えてくれる……ミュウツナイトはどうしたんだ?

 

「ジークさん、ここにいる野生のリザードンとオレのリザードンを戦わせてもいいですか?」

 

「ええ、構わないわよ……貴方のリザードンがどれぐらいなのかを見せてもらうわ!」

 

ミュウツナイトに関して深く聞かず此処に来た目的であるリザードンとの対決をする。

オレのリザードンは言うことを聞いてくれている。その上でしっかりと育てているが……ハッキリと言ってダンデのリザードンには敵わない。目の前にいるアランのリザードンなんて雲の上の存在だ。ダンデのリザードンがキョダイマックスで戦うからまだいいが、XかYのどっちかにメガシンカをして戦っていたらあの時確実にサトシゲッコウガは負けていた。

ダイマックス、Zワザ、メガシンカ、テラスタルの中で1番優れているのはメガシンカ。確かに使えるポケモンは限られているが能力値が大幅に永続的に上昇するメガシンカはヤバい。Zワザは一撃だけで一撃必殺じゃない。ダイマックスは追加効果がある威力が高い攻撃を3回使える、テラスタルはタイプの変更、オレの中ではメガシンカが1番だ。

 

「グォオオオウ!!」

 

「いきなりの『かえんほうしゃ』って」

 

「いいのいいの、それぐらい元気がないと……ここではやってけないわ」

 

リザードンが自分よりも大きな野生のリザードンに『かえんほうしゃ』を浴びせた。

いきなりの攻撃にセレナが慌てるのだがジークさんは元気があってなによりだと笑い……冷たい目をする。

オレのリザードンの『かえんほうしゃ』を真正面から受けた野生のリザードン。喧嘩を売っているのかと理解したので野生のリザードンは『かえんほうしゃ』を撃ってくるがリザードンは空を飛んで回避する。

こっちも対抗して『かえんほうしゃ』を耐えるのかと思ったがそれが出来ないのだとリザードンは察した。回避するという事は決して悪いことではないと『げんしのちから』を飛ばせば『ドラゴンクロー』で弾かれた……が、狙いはそこじゃない。『げんしのちから』で能力値を上げるのが狙いだ。リザードンは突撃し『りゅうのはどう』を至近距離から放ち野生のリザードンにぶつけて野生のリザードンを撃墜する。

 

「まぁ、貴方のリザードン、中々にやるのね」

 

「中々、ですか…………」

 

「ええ、今のリザードンは真ん中ぐらいの強さよ」

 

「クククッ……そうこなくっちゃな」

 

ジークさんはオレのリザードンは強いと褒めてくれる。

中々というところが引っかかるので聞いてみれば真ん中ぐらいの強さ、このリザフィックバレーの生態系の頂点に立っているリザードンじゃない。真ん中ぐらいの強さのリザードンよりも劣っている、中の下ぐらいの強さか。

 

「グォオオオウ!」

 

「グォウ?」

 

「おい、挑むなって」

 

「リザードン『りゅうのはどう』だ」

 

クローンのリザードンがオレのリザードンに突っかかってくる。

まだ自分の実力がわかっていないのかとクローンのリザードンに向かって『りゅうのはどう』を撃ち込めば一撃で倒された。

少し前までここのリザードンと戦って弱っているから仕方がないことだが……仮に劇場版通りにリザードンvsリザードンになったら勝ってただろうな。

 

「グォオオオウ!」

 

「「「グォオオオウ!!」」」

 

「先に言っとくが……今のお前だけじゃ勝てないぞ?」

 

リザードンが高らかに雄叫びを上げる。リザードン達もそれに合わせて雄叫びを上げる。

なにをしてるのか分からないのだがアランはなにをしているのか知っているのでなんだと思っているとお腹に爪痕が残っているリザードンが現れた。

 

「あのリザードンがこのリザフィックバレーの頂点に位置するリザードンよ」

 

「……さっきサトシのリザードンが挑んだリザードンよりも小さい普通のリザードンですよね?」

 

「体格だけがリザードンじゃないのよ……あのリザードン、とにかく強いわよ」

 

ジークさんが現れたリザードンについて説明をしてくれる。

さっき戦った真ん中ぐらいの強さのリザードンよりも強いというのだがセレナはさっきのリザードンよりも強いぞ!と言うのを感じない。だが、オレのトレーナーとしての勘が言っている。あのリザードンはこの中で一番強いリザードンだと。

 

「グォオオオウ!」

 

オレのリザードンは『かえんほうしゃ』を浴びせる……が、全くと言って効いていない。

『かえんほうしゃ』には『かえんほうしゃ』で撃ち返すのかと思えば……野生のリザードンは『はらだいこ』を使った。

 

「リザードン『りゅうのはどう』だ!」

 

これはまずいと『りゅうのはどう』を撃たせる……が野生のリザードンは『ほのおのパンチ』で『りゅうのはどう』を撃ち破る。

最大級の高められた『ほのおのパンチ』でオレのリザードンは殴り飛ばされる……かなりのレベル差があるのが感じられる。

 

「リザードン……ズルいかもなんて思うんじゃねえぞ」

 

「グォウ!」

 

あのリザードンとの間にはかなりのレベル差がある。

それを知っているからアランはお前だけじゃと言った。このレベルの差を埋める方法はただ1つだとアランから貰ったリザードナイトYをリザードンの前に差し出しリザードンをメガリザードンYにメガシンカさせる。

 

「コレで足りない部分は補える……リザードン『エアスラッシュ』だ!」

 

メガリザードンYに『エアスラッシュ』を指示する。

無数の風の刃が野生のリザードンにぶつかり野生のリザードンは苦しそうな顔をしている。

メガシンカをしたことでリザードンに足りなかったパワーが増えた……が、油断は出来ねえ。

 

「グォオオオウ!」

 

「リザードンの『フレアドライブ』が来るわよ!」

 

「『もうか』+『はれ』+『はらだいこ』の『フレアドライブ』だ!そいつは危険すぎるぞ!」

 

「リザードン『ブラストバーン』だ!」

 

野生のリザードンはメガリザードンYに向かって『フレアドライブ』を使ってくる。

セレナが『フレアドライブ』が来ると気付きアランが『フレアドライブ』の威力の高さを語るが関係無いと『ブラストバーン』を突っ込んでくるリザードンに放ち爆炎が巻き起こる。

 

「グォウ……」

 

「嘘……あのリザードンを倒しちゃったの!?」

 

「……いや……引き分けだ」

 

爆炎が巻き起こり周りが見えなくなる。

直ぐに熱風が消え去り見えるようになれば野生のリザードンは倒れている。ジークさんがリザードンを倒せたのかと驚いているが、コイツはオレ達の勝ちじゃない。メガリザードンYからもとのリザードンの姿に戻りリザードンは倒れる。

 

「……お前の負けだな」

 

「……まぁ、こんな時もあるさ」

 

「どうしてサトシの負けなの?」

 

「サトシはリザードンをメガシンカさせて更には指示まで出している……仮に同じ条件下、このリザードンがメガリザードンXにメガシンカしてトレーナーの指示を受けていれば……『かみなりパンチ』を使ってきた。そうなればサトシのメガリザードンYは負けていた。いや、そもそもでメガリザードンYで普通のリザードンと引き分けになったらそれはもう勝利とは言えない」

 

アランにオレの負けだと言われたので素直に負けを認める。

サトシは勝ったじゃないとセレナは言いたげだがアランはメガリザードンYで普通のリザードンと引き分けに終わった、メガシンカしている分だけパワーが増しているのにそれでやっとリザフィックバレーのリザードンの頂点にいるリザードンと引き分けた。

トレーナーが居る+メガシンカ+『げんしのちから』の能力上昇で引き分けに終わった。これだけ手を尽くして引き分けになったとなればそれはもう負けも同然だ。

 

「ほら、かいふくのくすりだ」

 

「贅沢だな」

 

「そこを妥協するわけにはいかない」

 

ダメージを受けているリザードンに使えとかいふくのくすりを渡してくれるアラン。

中々に太っ腹だなと思いつつもオレのリザードンにかいふくのくすりをかけてダメージを回復させる。

 

「リザードン…………カッコいいわね」

 

「クククッ……ポケモン界の顔見てえなところがあるからな」

 

圧倒的な強さを持っているリザードンを見てセレナは目を輝かせる。

アニポケ制作会社はピカチュウを全面的に売り出そうとしているがリザードンもポケモン界の顔だ。色々優遇されているんだ。

 

「…………リザードン……ハッキリと言うが俺はお前を扱いきれない」

 

「グォウ…………」

 

「コレは純粋に俺の方に問題がある。俺には既に最高のリザードンが居る……だからどうしても比較してしまう」

 

リザードンを回復させているとクローンのリザードンが動けるようになった。

アランは一旦深呼吸をした後に自分では扱いきれないと自分が原因だと認めてハッキリと言い切る。

アランはX軸のメガリザードンの使い手、Yとは合わない。

 

「だから……セレナのリザードンになってみないか?」

 

「え、ぇえええ!?」

 

「グォウ!?」

 

「俺じゃお前を扱えないんだ。だから誰かに託したい……お前を扱えそうなのはサトシぐらいだがサトシにも既にリザードンがいる。だったらセレナに……セレナ、リザードンが欲しいんだろ?」

 

「欲しいけど……ホントにいいの?」

 

「俺は構わない……ただ、コイツが受け入れるかどうかだ……少なくともこのままじゃ使わないリザードンになるんだ」

 

突然の誘いに驚くクローンのリザードンとセレナ。

セレナはリザードンが欲しいとは思っているがこんな形で譲られるとは思ってもみなかった。

クローンのリザードンはセレナをジッと見つめている。

 

「グォウ!」

 

「……ポケモンバトルしろって言ってるみたいだな」

 

「……分かったわ。いけ、ウーラオス!」

 

「ラォウ!!」

 

「……おい」

 

クローンのリザードンはセレナにバトルをしろと申し込む。

セレナはそれを受け入れ……ウーラオスを出した。そういえばアランの前で見せたことが無かったなとアランは冷たい目線をオレに向ける。

 

「ウーラオス『アクアジェット』よ!」

 

「…………………夢も希望もない育て方を教えてるな」

 

「なにを言い出すのかと思えばこの世界にゃ悪の組織が普通にいるんだぞ?自衛の手段の1つぐらいは覚えさせねえと」

 

『アクアジェット』で突撃するウーラオスを見てアランは引いている。

ウーラオスのれんげきのかたでガチ構成なのを直ぐに察した。『アクアジェット』で激突したがクローンのリザードンが踏ん張る……耐えたがここで詰みだ。

 

「『すいりゅうれんだ』よ!」

 

「ウラ!ウラ!ウラ!」

 

既にウーラオスの射程圏内に入っている。ウーラオスは『すいりゅうれんだ』を3回叩き込んだ。

クローンのリザードンは立ち上がる……ことはなくそのまま戦闘不能になった。

 

「大して育ててねえな」

 

「まぁ……な」

 

「リザードン……大丈夫?」

 

「グォウ…………」

 

「リザードン……私、カッコイイリザードンを何体も見たわ。貴方もその1体、私と一緒にカッコイイリザードンにならない?」

 

「…………………」

 

「私はまだまだ未熟だけど一緒に歩きましょう!」

 

「……グォウ……」

 

「コレがリザードンのモンスターボールだ」

 

クローンのリザードンはセレナに心を開いた。

カッコイイリザードンを目指そうと言うので背中を預けたのでアランはクローンのリザードンのモンスターボールをセレナに渡す。

 

「で、お前はどうするんだ?」

 

「さて……………どうしたもんかね…………」

 

セレナは無事にリザードンをゲットする事が出来た。

リザードンが入っているモンスターボールに頬擦りをするセレナ。リザードンをゲットできてなによりだと思っているとアランはオレに問いかける。

 

「リザードン」

 

「グォ?」

 

「お前を使えないポケモンだと罵った奴は倒すことが出来た。汚名は返上することが出来てお前は使えるポケモンだ……それでお前は天狗になったがミュウツーにやられて心を改めた。その結果がポケモンリーグ・セキエイ大会優勝だ」

 

サトシゲッコウガの次にエースと言えるリザードン。

サトシゲッコウガだけでは優勝するのは不可能だった……リザードンが居てくれたからこそ勝つことが出来た……まぁ、それを言い出したら今までゲットしたポケモンが居てくれたからこそ勝てたと言えるが。

 

「だが、上には上がいる…………あの時はオレは引いちまった。今のお前じゃダンデのリザードンにもアランのリザードンにも勝てねえ……だからあの時にゲッコウガを選んだ……その結果が敗北だ」

 

「グウ……」

 

「お前は強くなれる、だがお前だけを鍛えることは出来ねえ…………だから、ここで修行をしてくれねえか?」

 

リザフィックバレーに来た1番の目的は今のオレのリザードンがどれくらいの実力なのか調べるためだ。

リザフィックバレーに生息している野生のリザードンにサトシのリザードンはボコボコにされた。オレのリザードンはそれとは異なっているが……それでも真ん中よりちょい下、中の下だ。

 

「ジークさん、オレのリザードンを鍛えたいです……その為にはこのリザフィックバレーのリザードン達と戦えるようにならないといけない、1番のリザードンじゃないと勝てない……目の前にいる男が1番のリザードン使いだから」

 

「貴方のリザードンを鍛えるのね……確かにリザフィックバレーで鍛えれば通常よりも遥かに強く育つわ……でも、私には決める権利は無いわ。決める権利があるのはあの子達よ」

 

ジークさんはそう言うと野生のリザードン達を見る。

オレのリザードンは強くなりたいのだと雄叫びを上げる。野生のリザードン達はジッとオレのリザードンを見つめて……空に向かって『かえんほうしゃ』を放った。

 

「リザードン達は貴方のリザードンを受け入れるみたいね……貴方のリザードンはここでならもっともっと強くなれるわ」

 

「ええ……コイツがリザードンのモンスターボール……ん?」

 

「スイクンだな……………」

 

リザフィックバレーのリザードン達はオレのリザードンを受け入れてくれる。

リザードンが入っているモンスターボールをジークさんに預けようとすると北風が吹いたので振り向けば水の上にスイクンが立っていた。アランが何かを見てきていると言うのでオレはにじいろのはねを取り出す……スイクンは相変わらずなにかをしてくるというわけでなく消え去った。

 

「伝説のポケモンはトレーナーを試したりする。あのスイクンはお前を試している、もしくは見定めようとしているか」

 

「……なんで?」

 

「にじいろのはねを持っているからだ……闇ルートじゃなくてホウオウが落としたのを手に入れたんだろ?ホウオウがにじいろのはねを落とした、どんなトレーナーなのか見定めよう……そんなところだ」

 

「オレを見定めるねぇ……オレは大したことねえ人間なんだがな」

 

スイクンが時折現れる理由をアランは考察する。

にじいろのはねを持っているトレーナーだからどんな奴なのかを確かめている。にじいろのはねはそれに呼応するかの様に輝いている。

オレを見定めようって言うがオレ自身はそこまで大したことねえ、底が浅い人間だ。サトシになるまで惰性に生きてきたんだからよ

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