闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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ダークポケモン デルビル

 

劇場版案件はホントに厄介な事だらけだ。だがまぁ、今回もなんやかんやで無事に乗り切った。

スイクンがなにをしたかったのかよくわからなかったが1つの案件を処理することが出来たので良しとする。

 

「あ、裏口についちゃったわね」

 

ポケモンセンターに辿り着いた……んだが、ポケモンセンターの裏口側に辿り着いた。

地味にルートが切り替わっちまったからなと思いながらもポケモンセンターの入口、表口に向かおうとするのだが……罠が仕掛けられている事に気付く。

 

「コレは……音が鳴る罠よね?」

 

糸に触れればカランコロンと音が鳴る典型的なブービートラップだ。

なんでそんな物が此処にあるのかとセレナは疑問を抱いた。

 

「ここは街にあるポケモンセンターじゃない。だから何かの拍子で野生のポケモンがやって来たんじゃねえのか?」

 

街にあるポケモンセンターならば人間が生存競争に勝って人間が住めるところになっている。

だがここは街でなく自然の中にあるポケモンセンターだ。野生のポケモンが襲ってくる可能性もある……そう考えるとポケモンセンターもハードな仕事だ……ゲームじゃジョーイさんが20連勤をしていて愛想笑いが疲れたというブラックな部分が出ていたな。

 

「あ、足跡があるわね……四足歩行のポケモン……流石に足跡からポケモンは無理ね」

 

「そこまで万能じゃねえよ」

 

四足歩行のポケモンが足跡を残している。

足跡からどんなポケモンなのか調べる事は出来ねえのかセレナはポケモン図鑑を取り出したが流石にポケモン図鑑はそこまで万能じゃない。じゃあどうするかと言われてもオレ達は旅のトレーナーなのでジョーイさんに気をつけてと言うしかねえ。

ポケモンセンターにポケモンを預けてご飯をいただく。ポケモン達は無事に回復し……カビゴン用のポロックを作る。カビゴン100kg単位で飯を食うからオーキド博士にカビゴン用のポロックの作り方を教わっておかないと洒落にならない。カビゴン用のポロックは切らしちゃいけねえんだ。

 

「あ、ラムのみがねえ……ジョーイさん、ラムのみってありますか?」

 

「ああ、それなら倉庫……罠の音!?」

 

カビゴン用のポロックを作るのにラムのみが切れている事に気付く。

ラムのみが無いのならば買うかとジョーイさんにラムのみがあるか聞けば倉庫に置いてある事を教えてくれる。

倉庫に向かうかと思っているとカランコロンと音が鳴り響いた。ジョーイさんが仕掛けていた罠が作動したとジョーイさんはラッキーと共に倉庫に向かえばラムのみが入っている箱が荒らされていた。

 

「またなの?」

 

「ジョーイさん……なにが起きてるんですか?」

 

「ここ数日、ポケモンセンターの倉庫が野生のポケモンに狙われてるのよ……今までこんな事が無かったのに」

 

「ラキ……」

 

「近くに凶暴な野生のポケモンが住み着いたのかしら?」

 

「それならハッキリと生態系が荒れている筈よ……このままじゃオチオチ睡眠も出来ないわ」

 

「サトシ」

 

「まぁ、乗りかかった船だからな……………他にもきのみがある中でラムのみを盗んでいったのか」

 

このままじゃジョーイさんが大変だし助けてあげようとセレナは言う。

乗りかかった船だから手伝うかと思い状況を冷静に確認する。きのみが入っている倉庫が今回は狙われた。

食料倉庫が狙われているのだが今日はラムのみが入っている箱が狙われた。大抵のポケモンが好み体力が回復するオボンのみはすぐ近くにある。罠の数も大して変わらないのにも関わらずラムのみを選んだ。

 

「サトシ、足跡が残ってるわ……コレを辿ればいいんじゃないかしら?」

 

「そいつを辿れば問題はねえだろうが……事件の解決にはならねえ気もするが……まぁ、いい」

 

セレナが今朝方よりクッキリと足跡が残っている事に気付いて指を指す。

それを追えば今回の騒動を巻き起こしたポケモンに遭遇することが出来ると言うのだが犯人を見つけることが出来ても原因を解決する事が出来ねえ。色々と考えていても仕方がない事だと足跡を追って事件の解決をするとジョーイさんに言いオレとセレナは足跡を追う。

複数でなく1つの足跡だと足跡を辿っていく。ポケモンが原因だろうからポケモン図鑑を取り出し歩いているとオレのポケモン図鑑が引っかかったか

 

『デルビル ダークポケモン 夜明け周囲一帯に響きわたる不気味な遠ぼえで自分たちの縄張りをアピール』

 

「ウォオオオオオオン!!」

 

「ここからは来るなって事か」

 

デルビルが図鑑に引っかかった。

それと同時にデルビルが遠吠えを響かせる。ここからはオレのテリトリーだというサインだろう。

ここから来れば敵だとみなす、そんなところだろうと足を進める。

 

「グォウ!」

 

「「「グルルルル」」」

 

「クククッ……威勢がいいねぇ……」

 

「サトシ……デルビルに『ほのお』タイプの技は通じないからウーラオス!」

 

「ウラァ!」

 

「まぁ、待て」

 

足を進めれば予想通りデルビルのテリトリーに入った。

入るなと言っていたのに入ってきたなとデルビル達は強く睨んできており今にでも襲ってきそうだ。

頬に傷があるデルビルのリーダーが威嚇だけしておけと指示を出して何時でも攻撃は可能だぞと睨んでくるのでセレナはウーラオスで対抗しようとするのだがそいつはやっちゃいけねえ事だが既に遅い

 

「グォウ!」

 

「っ、ウーラオス『すいりゅうれんだ』の連打よ!」

 

1体のデルビルが飛びかかった。

それが開戦の合図だと言わんばかりに他のデルビル達も襲い掛かってくるのでセレナはウーラオスに『すいりゅうれんだ』の連打を使う

セレナのウーラオスはかなりのレベルだ。だからここにいるデルビル達ぐらいならば余裕で倒せるのだと『すいりゅうれんだ』の連打を叩き込んでデルビル達を吹き飛ばす。

 

「グルルルル」

 

「クククッ…………ギラギラしてる様に見えて隠すことが出来てないぜ」

 

群れのリーダーと思わしきデルビルだけは襲いかかってこなかった。

オレ達に勝てないと判断をしたからでなく今自分が勝手に動いたのならばとあることに関して怯えている。

ギラギラと闘争心の様なものを見せているがオレには誤魔化す事が出来ない。一歩前に近付けばデルビルは一歩後退する。デルビルがオレに勝てないと怯えているからでもここは引き時だからでもない。

 

「……どうした?攻撃してこねえのか?」

 

「ッグ……グォオオウ!!」

 

一歩ずつ追い詰めていけばデルビルは後ろを気にしている。

何事か大体の見当はつくのだが『かえんほうしゃ』を放ってくるので回避して詰め寄りデルビルを抜き去った。

 

「グォウ!!!」

 

「まだデルビルが……このデルビル、怪我をしてるみたいね」

 

「それだけじゃねえ、よく見てみろ」

 

デルビルが住処にしている場所に向かえば一匹のデルビルが寝込んでいた。

足を怪我しているみたいでまともに動けずジョーイさんもといポケモンセンターからパクってきた食料の数々がある。

幾つかは齧った後があるが最後まで食べ切っていない。食べる元気もまともになく……全くと言って齧った後が無い持ってきたはいいが口にすることが出来なかったラムのみがある。追いかけてきたセレナに見てくれと言えば奪った食料があることに気付く。

 

「このデルビルの為に……仲間思いなのね」

 

「んな事を言ってる場合じゃねえ……」

 

いいきずぐすりを取り出しデルビルのもとに向かう。

傷を負っているデルビルは威嚇する元気も無いので悔しそうにするがオレは気にせずにいいきずぐすりをかけた。

 

「きゃん!?」

 

「慌てるな………………ダメだな」

 

デルビルにいいきずぐすりをかけた。

痛いのだとデルビルは叫ぶがこれじゃあダメだと気付く。

 

「ダメってどういうこと?いいきずぐすりをかけたんじゃ」

 

「ラムのみがあるだろ……ラムのみはどういうきのみだ?」

 

「それは状態異常を……もしかして!……熱い!この子、病気なのね!」

 

ラムのみがどういうきのみなのかを思い出せばセレナはデルビルの額に手を当てる。

普段よりも熱い体温で病気になっている事に気付く。

 

「傷口からばい菌が入ったんだろう……ラムのみは状態異常を回復させる事が出来るが病気そのものは治せねえ」

 

「じゃあどうすれば」

 

「決まってんだろ……ジョーイさんのところにまで連れて行く……オレ達はポケモンドクターじゃねえんだからな」

 

こういうのは専門家に任せるのがなんだかんだで1番なんだ。

オレとセレナの知識で特効薬を作るだなんて不可能だとデルビルを背負えばデルビルの群れは鋭く睨んでくる。

仲間のデルビルをどうしようというのかと何時でも攻撃できると歯を食いしばっているのだがオレは気にすることなくデルビルを連れ歩く。

 

「「「グォウ!!」」」

 

「サトシ!!」

 

「慌てんじゃねえ…………コレよりもインフルエンザかどうか調べる時に鼻に綿棒入れられる方が痛い」

 

デルビルを連れポケモンセンターに向かおうとするのだが仲間のデルビルの群れが噛みついてきた。

なにをするのか分かっていない。説明したところで意味は無いんだとデルビルに噛みつかれながらも一歩ずつ歩いていく。

セレナはウーラオスでデルビルを引き剥がそうと考えるがコレぐらいの痛みになら余裕で耐える。なんだったらインフルエンザの時に鼻に綿棒入れて検査する方が痛い。

 

「だ、大丈夫!?」

 

「ジョーイさん、このデルビルをお願いします」

 

「まぁ、酷い熱!直ぐに治療するわ」

 

「「「グルルルル」」」

 

「……グォウ!!」

 

背負っていたデルビルをジョーイさんに引き渡せばオレに噛みついていたデルビルはターゲットを変える。

ジョーイさんに今度は噛みつこうとしていたのだが群れのリーダーのデルビルが止めろと吠えた。突如の事で戸惑うデルビルの群れ。

 

「もう!無茶をしすぎよ!」

 

「クククッ……悪くねえぞ、この感覚」

 

ジョーイさんがデルビルの治療をしている間にセレナは救急箱を借りてきてオレに絆創膏等を貼ってくれる。

デルビルが全力で噛みついてきたので当然の様に血を流しているのだがこの感覚は悪くはない。自分が生きているのだと生を感じるから。それにセレナに傷を診てもらうと言う美味しい思いをすることが出来た。

 

「グォウ!」

 

「グォオウ!」

 

「ふふ、デルビルはもう元気になったわ」

 

一晩かけてデルビルをジョーイさんは治療した。足の怪我は勿論のことかかっていた病気も治っておりデルビルの群れは喜んだ。

 

「グォウ……」

 

「気にしてねえよ……あの時になに言ったってお前等には届かなかったからよ」

 

群れのリーダーのデルビルがすまなかったと頭を下げてきた。

あの状況でジョーイさんに治してもらうと言ったとしてもデルビル達は信じてくれねえだろう。オレには友情っていうやつは似合わねえしな。

 

「それよりもジョーイさんに謝っておけよ。盗んだのは普通にアウトだからよ」

 

群れのリーダーのデルビルにそう言えばジョーイさんのもとに向かう。

ラムのみや食料を盗んだことに関して謝罪をしているんだろうと外に出て一息つこうと思えば北風が吹いた。

 

「……」

 

「またか……何処から見ていた?」

 

北風が吹いた原因はスイクンが現れたから。

スイクンはどうやらオレとデルビルの一連のやり取りを見ていたみたいだ。悪趣味なこったと思っていれば突風が吹き荒れてスイクンが消える。オレがどういうトレーナーなのかをスイクンが確認している……伝説のポケモンはトレーナーを試すとアランが言っていたがスイクンはオレのなにを見ているのか……アランの奴は何事も無かったかのように色違いのラティオスとラティアスをゲットしている。アイツはマジでどういうルートでゲットしてんだ。

 

「グォウ!」

 

「ちゃんと謝ったか……ジョーイさんが許してくれたのならなにも……なんだ?」

 

群れのリーダーの目元に傷があるデルビルが謝ってきた事を報告してくれる。

ちゃんと謝ったみたいでなによりだ。ジョーイさんも許してくれるのならばオレが何かを言えるわけもねえ。

これで今回の事件は終わりだと思っていると群れのリーダーのデルビルは病気が治ったデルビルや群れのデルビルのもとに戻らずにオレの前に座った。

 

「フフ……サトシくんが気に入ったみたいよ、そのデルビルは」

 

「気に入ったって……お前群れのリーダーだろう」

 

「グォウ!」

 

群れのリーダーがいなくなれば大変な事になると言うのだが問題はないと次のリーダーを決めている事を教えてくれる。

オレを気に入ってくれているね……嬉しいには嬉しい。だったらとモンスターボールを取り出せばデルビル自らが開閉スイッチに触れてデルビルはモンスターボールの中に入った。

 

0228 デルビル♂ ダークポケモン 特性『もらいび』

『かみつく』『にらみつける』『かえんほうしゃ』『みちづれ』『わるだくみ』『ほえる』

 

モンスターボールの中に入ったので早速デルビルのデータを確認する。

一応は群れのリーダーを務めていただけあって強い個体な上に強い技も覚えている。悪くないポケモンだ。

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