闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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決戦!スズの塔(前編)

 

「よかったわ……大きな木があって」

 

間もなくエンジュシティに辿り着く、山を越えればエンジュシティに辿り着くぐらいのところで大雨に遭遇した。

人が整備した街ではないのでどうしようかと急いで雨宿り出来る場所は無いのかとセレナと一緒に探した結果、巨大な樹の下に洞穴みたいなのがあった。ずぶ濡れになる前に雨宿りをすることが出来て良かったのだとセレナと一息をついていると……オレの懐が光る。

懐の中に入れているのはにじいろのはね、コイツが光るという事はと思っていると……ライコウが現れた。

 

「…………」

 

「ラ、ライコウ……」

 

「落ち着けよ……向こうさんも雨宿りしに来ただけみてえだ……図鑑登録だけしておくか」

 

本物のスイクン、エンテイ、ライコウを図鑑登録できた。

ゲットしているポケモンの数はシゲルがぶっちぎりだが見つけたポケモンの数はオレの方がぶっちぎりだ。

ライコウは意識してるのかしてねえのか分からねえが威圧感を放っている。雨宿りしに来たのだと他の野生のポケモンを引き連れている。なんか前にもこんな事があったな。

 

「……………」

 

「サトシのこと、物凄く見てるわね」

 

「クククッ……コイツが気になるんだろ?」

 

ポケモン達が雨宿りしている間もライコウはこちらを見つめてくる。

オレはにじいろのはねを持っている。闇ルートでなく正規の手段、ホウオウが落としたにじいろのはねだ。

クラウンスイクンなんかが居ることからスイクン、エンテイ、ライコウは世界に1匹しか居ないポケモンじゃねえ。複数の個体が存在している。

 

「オレに先に唾をかけているのはお前じゃねえ……お前に魅力を感じねえと言えば嘘になる。お前もオレを試す腹なら挑戦権は後回しだ」

 

アランが言うにはスイクンはオレを見ている。

目的は分からないが徘徊系のポケモン達は極稀にトレーナーを試す。そして逃げることをせずにポケモンバトルをする。

大抵のトレーナーは圧倒的なまでの強さを秘めている伝説のポケモンの前に敗れる……この世界、伝説のポケモンだから異常なまでに強いって事が普通にあるからな。リザードンでフリーザーに負けるっていう一例があるからな。

 

「エンジュシティ……はんなりした街ね……」

 

ライコウが特になにかアクションを起こしてくることは無かった。

しいて言うならば威圧感を放ってきた、意識してプレッシャーを放ってきたがセレナは圧を感じたがこちとら負ければその時点で終わりなポケモンリーグ・セキエイ大会でチャンピオンに輝いたトレーナーだ。今更伝説のポケモンの威圧感に怯える事は無い。

雨が上がったのでエンジュシティに向かってエンジュシティに辿り着いた。今までの街と違って和風な街だとセレナは感じる。

 

「さてと……オーキド博士に連絡を入れるか……ん?……ああ、ここで開催するのか……」

 

「ねぇ、サトシ」

 

「どうした?」

 

「アレってシゲルじゃない?」

 

ポケモンセンターに向かったのでオーキド博士に連絡を入れてポケモンを転送して貰おうかと思っていると1つのポスターが目に入る。

カントーでは見かけなかったが既に開催されているんだなと思っているとセレナがモンスターボール転送装置が直ぐ隣にあるテレビ電話の前にシゲルが座っている事に気付く。そう言えば、ジョウト地方に入ったとは聞いているがそれ以降に出会っていないなと思っているとシゲルがハイパーボールを転送装置に入れて転送した。

 

「シゲル、久しぶりだな」

 

「サトシじゃないか……ジョウトリーグに挑んでいるとは聞いていたがこんなところで出会うだなんてね」

 

「カントー地方を旅していた頃はそこそこ会ってたのにな」

 

ハイパーボールを転送したシゲルはオーキド博士との通話を切った。

さてとと後ろを振り向けばオレ達の存在に気付いた。シゲルは前より柔らかくなっているのだがジョウト地方に入ってから全然会ってねえ事をボヤけばシゲルはジムバッジを見せる。

 

「君がここに来たという事はジムが目当てなんだろ?だが生憎な事にこの僕が先にジムを制したのさ!」

 

「その手の速さで競う気はねえよ……ジョウトリーグに間に合えばそれで構わねえよ」

 

「……ポケモンリーグ・セキエイ大会……僕は君に戦うことすら出来ないと言う屈辱を味わった。君はセキエイ大会で優勝し僕は3位だった。人は僕達はよくやったと褒めてくれるがこれほどまでに屈辱的な事は無い」

 

「クククッ……最初の1回は許されるんだよ」

 

「なに?」

 

「負けたことで得るものは確かに存在している。それを知ればパワーアップすることが出来る……だが、負けていいのは1回だけだ。1回だけ負けたことで得る物がある……だが、2度目からはそうはいかねえ。確かにそれでも得られる物はある。ポケモンリーグ出場レベルになればお前はよくやったの励ましのエールを送られる……それは励ましのエールじゃねえ。屈辱的な言葉だ……」

 

「…………君のその勝利に対する信念は僕も見習わないとね……確かにそうだ。僕は負けたことでパワーアップすることが出来た。だが、もう一回負ければなにも得られない。優勝の栄光を手に入れることが出来ない」

 

「っと、オーキド博士に連絡を」

 

「ああ、すまない」

 

勝利に対する欲求について語りオーキド博士に連絡を取らせてくれと席を譲ってもらう。

オーキド博士に連絡を取ろうと電話をかければケンジが出てきた。

 

『あれ?シゲルと一緒なのかい?』

 

「今さっきばったりと出くわしたんだ……オーキド博士は?」

 

『シゲルから送られてきたハイパーボールを保管庫に置きに行ったんだよ……シゲルと一緒に居るって事はサトシもエンジュシティに辿り着いたんだね』

 

「ああ……エンジュジムに備えて……ゲッコウガとゲンガーを送ってくれ」

 

『わかった……けど、確かサトシの今の手持ちはヘルガー、カビゴン、エアームド、ラプラス、ヘラクロスの5体だよね?どれか1体を送らないといけないんだけどどうする?』

 

『ならばエアームドを送ってくれんかの!』

 

「……チリヂリ?」

 

「オーキド博士、なにかあったんですか?」

 

オレの手持ちが5体で送って欲しいポケモンが2体なので入れ替えないといけない。

バランス的にもこの後の事を考慮してもラプラスとカビゴンを送ろうかと思っているとオーキド博士が帰ってきた……が、ボロボロだった。オーキド博士がボロボロになっているのでセレナがなにかあったのかを聞くがオーキド博士は笑っている。

 

『いやはや、ちょっとポケモンを怒らせてしまっての』

 

「…………」

 

ケンジが言うにはオーキド博士はさっきシゲルが転送したハイパーボールをボール保管庫に置きに行った。

オーキド博士の研究所もといオーキド庭園内のポケモンはオレのベトベトンを除けばオーキド博士の研究所の内部に直接的に入ってくることは無い。と言うことはオーキド博士はシゲルが送ってきたポケモンを怒らせてしまった……………匂うが今は気にしている場合じゃねえか。

 

『色違いのエアームドを見せてくれんかの?』

 

「まぁ、いいですけども……ついでにラプラスも送りますね」

 

『む?それだと手持ちが5体になるぞ?』

 

「それでいいんですよ」

 

モンスターボール転送装置にラプラスが入ったボールと色違いのエアームドが入ったボールをセットしてオーキド博士に送る。

オーキド博士は確かに受け取ったといいウキウキ気分でモンスターボール保管庫に戻った後にゲッコウガとゲンガーを送ってくれる。

 

「じゃあ、後で勝利したら報告しますね」

 

「残念だが今日は報告することが出来ないよ、サートシくん」

 

「え、どういうこと?」

 

「おいおい、コレが目に入らないのかい?」

 

ヘルガー、ゲンガー、ゲッコウガの3体で今回はバトルを挑む。

どれから行こうかと考えているとシゲルが今日は無理だと言うのでセレナがどういう意味か聞けばファントムバッジを見せてくる。

 

「ああ、今日は無理なのか」

 

「……あぁ、シゲルがジムリーダーに挑んだからポケモンが傷ついてるのね」

 

「そういうこと……サトシ、最終調整は?」

 

「オレは最初からフルスロットルだ……とはいえ、エンジュジムに挑めないのか……」

 

「だったら焼けた塔に行かないかい?」

 

「…………お前が誘うのか……まぁ、いいか。行くぞ」

 

エンジュジムに行けないと一旦休みに入った。

予想外ではないが休みに入ったのでどうするかと考えていれば焼けた塔に向かう事をシゲルは提案をする。

 

「この焼けた塔は」

 

「雷が落ちて火事が起きて雨が降ってホウオウがやってきて死にかけの3体のポケモンを蘇らせただろ……知ってるよ。雷はライコウ、火はエンテイ、雨がスイクンなのもな」

 

「やれやれ、君は教養があるのか無いのかよくわからないね」

 

「シゲル、サトシが凄くザックリと説明したけど分からないから教えて」

 

シゲルが焼けた塔について説明をしようとするのでオレが凄くザックリと説明した。

セレナは情報を知らないのでザックリとした説明じゃ意味が分からないのだと言うのでシゲルは焼けた塔の説明をする……。

 

「随分と勉強してるじゃねえか」

 

「ん、ああ……………ポケモントレーナーとして旅立ちポケモンの事を学んだ。どんどんとポケモンの事を知りたくなってきたんだ」

 

「そうかい」

 

「君の方こそザックリと説明したけどよく学んでいるね」

 

「どうもオレは厄介な存在と出会う星のもとに生まれたんだよ……少しぐらいは知識に……ん?」

 

「え、も、燃えてる!?」

 

焼けた塔の中に入っていけば焼けた塔は燃えていた。

焼けた跡の塔なのに燃えているとセレナは慌てておりシゲルはモンスターボールを手にする

 

「いけ、カメックス!」

 

「ガメ!」

 

「ほぉ……」

 

シゲルはカメックスをモンスターボールから出した。

カメックスはシゲルの最初のポケモンでレベルは相当なものだと見れば分かるのだが感心する点はそこじゃない。

シゲルのカメックスにカメックスナイトが装備されている。不遇だが一応は強いメガカメックスがシゲルにはあるのだと教えてくれる。

 

「カメックス『ハイドロポンプ』だ!」

 

「ガメ!」

 

カメックスに『ハイドロポンプ』を指示するシゲル。

この異変に気付いていないのかと思いながらも見守るがカメックスの『ハイドロポンプ』で炎が消えなかった。

 

「心頭滅却すれば火もまた涼しい……」

 

「サトシ、なにを言ってるの!?めちゃくちゃ熱いじゃない」

 

「クククッ……だから心を落ち着けろって意味だよ」

 

「心を落ち着けるって………………あれ……………急に暑くないって……でも、燃えてる……」

 

「ヘルガー『かぎわける』だ!」

 

「ヘルガ!!」

 

精神論を振りかざせばなにを言っているの!と驚いているセレナ。

今必要なのは強力な水じゃない。精神論……と言えば聞こえはいい。セレナは薄々勘付き出しているので動くかとモンスターボールからヘルガーを出して『かぎわける』で嗅ぎ分けた後に2回吠えれば炎は消え去りゴース達が現れた。

 

「ゴース達が……そうか、僕達に催眠術をかけていたんだね!」

 

「そういうことだ……」

 

「グルルル……」

 

「落ち着けヘルガー……安心しろよ、お前等の住処を荒らしに来たわけじゃねえ。ただの観光客だ」

 

「ゴス………」

 

シゲルが原因を解明すれば頷く。

ヘルガーはゴース達に威嚇しておりゴース達は引くので生態系を荒らしに来たわけじゃねえのを伝えて焼けた塔の奥に進む。

 

「あれ、私達以外にも誰か来てるわ」

 

「あの人はマツバさん?」

 

「知ってるの?」

 

「知ってるもなにもエンジュジムのジムリーダーだよ。お〜い、マツバさーん」

 

「ん?ああ、シゲルくんか……君達は?」

 

「セレナです」

 

「明日あんたに挑戦するサトシだ……ホントなら今日挑もうと思ってたんだがシゲルに先を越されてな」

 

「すまないね……彼のメガカメックスの前に蹂躙されてしまったんだ」

 

「え……シゲルはメガカメックスを!?」

 

「あ……コレは言わないほうがよかったのかな?」

 

「構いませんよ…………そうでないと平等じゃないしサトシのことだから僕がもう既にカメックスナイトを手に入れている事に気付いている、そうだろう?」

 

カメックスナイトの存在にセレナは気付いていなかった。

マツバがポロッと零したので言わないほうがよかったのかとなるがシゲルはオレならば既に見抜いていると隠さないでいく。

カメックスナイトを見せての余裕……カメックスが強すぎるからの余裕じゃねえ……なにかもう1手隠してるが今は気にしてる場合じゃねえ。

 

「マツバさんはなにをしてるんですか?」

 

「日課と言うべきか、ホウオウの壁画を見に来たんだ」

 

「ホウオウですか…………」

 

「ああ、ホウオウは幼い頃からの俺の憧れのポケモンだ……こうしてホウオウの壁画を見て気を引き締め直したり何時か降臨するんじゃないかと思えるホウオウを待って腕を磨いているんだ」

 

「じゃあ、ホウオウに会ったこと無いんですね」

 

「ああ…………ん?サトシくん、懐が光ってるよ」

 

「ああ、コレか」

 

「なっ……そ、それはにじいろのはね!?どうして君が持っているんだ!?」

 

「マサラタウンを出た初日にホウオウに出会った。ゲットしようとボールを投げてみたが流石に無理だったがホウオウが落としていったんだ」

 

「ホウオウが……………そんな………そんな事があるのか!?ホウオウが君を選んだ?何かの手違いで君の前に、いや、にじいろのはねに選ばれたトレーナーならばにじいろのはねは本来の輝きを放つ……触ってもいいかい?」

 

「ええ、どうぞ」

 

にじいろのはねに触りたいというマツバににじいろのはねを渡す。

にじいろのはねはマツバの手に移れば輝きを失った。それを見ると直ぐにオレににじいろのはねを返してきた。

 

「……どうやら君は正真正銘、にじいろのはねに選ばれたトレーナーの様だね……君とのジム戦、楽しみにさせてもらう」

 

「そりゃどうも……ん?」

 

「にじいろのはねが更に輝いた?」

 

今まで何度かにじいろのはねが輝くことがあった。

その時には確実にスイクンが居たが今までで1番、スイクン達が現れると予兆してにじいろのはねが教えてくれる発光があったがそれ以上の輝きを放っている。なにかを表しているんだろうがそのなにかが分からないと思っているとカランコロンチリンチリンと音が鳴った。

 

「この音は……スズの塔からだ!」

 

「スズの塔ってホウオウが降臨する……まさか、まさかホウオウが降臨したの!?」

 

「なにかがあったのだけは確かだろう。行くぞ」

 

スズの塔から音が響いたと焼けた塔から飛び出す。

向かうのはスズの塔、ゲームならば僧侶とかがいるがここにはいない。一応は神聖なところなんだから管理しておけよと思う。

 

「ホウオウが降臨はしてねえな…………」

 

スズネのこみちを歩いているがスズの塔にホウオウらしき影は見当たらない。

伝説のポケモンだから気配の1つや2つするものだ。特にホウオウは神秘的な雰囲気を纏っており格が違うというのがわかるポケモンだ。なんのインパクトも起きてない……ってことはロケット団がなんかやらかしたパターンか?

 

「とにかく、中に入って調べぇ」

 

「マツバさん、なにをしてるんですぅ!?」

 

「コレは……見えない壁が存在している……」

 

間もなくスズの塔だというところでマツバがなにかにぶつかった。

セレナがなにをしているのかと聞こうとするのだがセレナもなにかにぶつかった。

どういうことだと冷静に状況を確認しようとするシゲルは手を伸ばして見えない壁が存在していることに気付く。

 

「見えない壁って、そんなギミックは…………いや…………待てよ」

 

「心当たりがあるんですか?」

 

見えない壁をコンコンと叩く3人……オレだけが壁の向こうにいる。

この状況を起こせるポケモンが1体だけ心当たりがいる。マツバも1体だけ心当たりがいるのだとあるポケモンを思い浮かべておりセレナは聞いてくる。

 

「俺の友人にこの現象を引き起こせるポケモンを狙っているトレーナーが居るんだ……コレは水晶壁、透明で見えない壁だ」

 

「あの……サトシだけが中に入れているんですが……中に入る方法は無いんですか?」

 

「確か透明なスズを使えば中に入る事が出来る……けど、その透明なスズはこのスズの塔の中にある」

 

「じゃあ、私達は中に…………この現象を引き起こしてるポケモンはいったい誰なんですか!?」

 

「セレナ、慌てんな……こんな状況を狙って引き起こすのは1体しかいない」

 

オレがそういえば北風が吹いた。

北風が吹いたのでどういう意味なのか直ぐにセレナは気付いた。

 

「「「スイクン!!」」」

 

「クォオオオオン!!」

 

「クククッ…………やっぱり来やがったな………」

 

野生のスイクンが勝負を仕掛けてきた!

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