闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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タンバジム トレーナーバトル

アサギジムを制覇して次にやってきたのはタンバジムがあるタンバシティ。

本来ならば薬局に向かわねえといけねえがアランが先に厄介事を解決してくれた。タンバシティには色々な薬が売っている薬屋ぐらいしかねえ。アサギシティはあの後神戸の夜景もといアサギシティの夜景をセレナと一緒に眺めてミカンがリア充と聞こえるレベルの舌打ちをしたが気にしねえ。タンバシティはホントになんにもねえ。

 

「あ、ツボツボのジュースで出来たタピオカドリンクがあるわ!」

 

「…………まだ生き残ってるのか。タピオカドリンク」

 

一時期ブームだったが今では絶滅したんじゃねえのかと言えるタピオカドリンクの店があった。

タピオカドリンクがまだ生き残ってるのかと思いながらもセレナはミックスジュースのタピオカドリンクを購入する。

 

「ブフォ!?」

 

「……それあるからタピオカドリンクは苦手なんだよ」

 

タピオカドリンクを飲めばセレナは咽た。タピオカを飲んでニュルッとしたので変なところにタピオカが入り込んでいたので咽る。

一時期タピオカブームだったがコレがあるからオレはタピオカドリンクが苦手なんだと思いながらもセレナと一緒にタンバジムを目指す。

 

「せいっ!」

 

「リッキー!」

 

「やぁ!」

 

「リキ」

 

「随分とハードな特訓をしているわね」

 

「…………ハードか?」

 

「サトシ……感覚が麻痺してるけども普通の人はポケモンと殴り合う事は出来ないわよ」

 

砂浜でゴーリキーと殴り合いをしているおっさんがいた。

随分とハードな特訓をしているとセレナが言うのだが極々普通の特訓だなと見守っているとセレナに呆れられる。

ポケモンと殴り合う事が出来るのは極々普通の事だろうと叫びたくなったがこんなところで無駄に体力使ってられねえと思っているとゴーリキーと殴り合いをしているおっさんがオレ達に気付く。

 

「む……………セイヤァアアアア!」

 

「残像だ」

 

おっさんがオレ達の存在に気付けば飛び蹴りをかましてくる。

いきなりの攻撃だがおっさんがオレに気付いてからの間でおっさんには考える時間があった。なにを考えているのか分かったのでセレナを抱えて残像を作り出した。

 

「ちょ、ちょっと危ないじゃない!」

 

「…………向こうの目を見てみろよ」

 

「え…………闘志にメラメラと燃えてる……な、なんで?」

 

「ハーッハッハッハ!ワシの飛び蹴りを回避するとは見事だ!残像を残すのも素晴らしい!」

 

「ま……色々と嫌な事が多いからな」

 

セレナがいきなりの攻撃が危ないと叫ぶのだがおっさんの目には闘志が宿っている。

ポケモンバトルを挑んだわけではないのに宿っている理由が分からないとセレナが困惑をしているとおっさんは笑う。

 

「その細身に見える体、無駄を1つも作らない程に筋肉を絞っていると見る!それほどまでに鍛え更には残像まで残す足捌き!相当な猛者だろう!」

 

「…………あ〜…………オレは今からタンバジムに向かうしオレは素手で戦わねえんだよ」

 

「なに!?タンバジムに向かうのだと!」

 

「そうよ。今からタンバジムに向かうからサトシは相手をしてられないわ!」

 

おい、その言い方だと時間が余ってれば相手をするとかいう感じの展開だろう。

とにかくタンバジムに向かうことを言えばおっさんはそうかと頷き足踏みをする。

 

「タンバジムはこっちだ、ついてこい!」

 

「……………………………あ〜………………………………………あ〜……………………」

 

「どうしたの?」

 

「セレナが余計な事を言うから……いや、コイツも経験か……」

 

おっさんがタンバジムについて来いと言うのでおっさんを追いかけるがこの後に起きる展開を知っている。

セレナが余計な発言をしたからこうなっちまったんだと若干だがセレナを恨みつつもおっさんを追いかければ見事なまでの格闘道場に辿り着いた。

 

「ここがタンバジム……如何にも『かくとう』タイプのジムね」

 

「如何にもじゃなくて実際に『かくとう』タイプのジム……だが、それだけじゃねえな」

 

「ふっ、その通り!タンバジムはポケモンジムだけでなく道場も務めている!そしてワシこそがタンバジムのジムリーダー、シジマだ!」

 

「じゃあ、とっととジム戦を」

 

「まぁ、待て……腹が減っては戦は出来ん!先ずは飯を食わんか?」

 

「あ、いいんですか?」

 

「うちの飯は美味く栄養も豊富だ!たんと食え!!」

 

おっさんもといタンバジムのジムリーダーのシジマは飯に誘う。

セレナはいいのかと困惑をするが構わんと豪快に言うシジマは門下生を引き連れて出てきた飯を食らう。

炊き込みご飯とか言う日本人にとっては中々にありがたい飯で武術家に必要な栄養素がタップリと詰まっている。ただ力士の様に太ればいいのかと言えばまた異なるものである……栄養素を突き詰めて美味いを維持するのって地味に難しいんだよな。高タンパクとか低脂質とかを考えれば使えるのがササミ肉とかになるし。でもまぁ、ササミ肉の豆腐ハンバーグを大根おろしとポン酢でいくのは普通に美味え。

 

「さて……飯も食ったことだしワシもワシのポケモン達も元気モリモリじゃ!!ジム戦を」

 

「押忍!師範、ガラル空手の道場からの出稽古が」

 

「おぉ、そう言えば今日だったの」

 

「あ、ここまで来てジム戦無し?」

 

今からジム戦をやるぞと燃え上がっている中でシジマに水を差す門下生。

ガラル空手の道場から出稽古にやって来ているのだと言ってくるので今回はジム戦が無しな雰囲気を醸し出している。

完全に準備万端な状態でやってきたってのにここまで来てのジム戦が無しなのはねえだろうと思っているととりあえずはガラル空手の道場からの出稽古者がやってくる。ゴツい連中が増えたなと思っていると紅一点が居た。

 

「いや、すまん!今からちょいとジム戦とリアルファイトがあるからの……ワシの戦うところを見て学んでくれ!」

 

「ジム戦は分かりますがリアルファイトも…………あんな見た目の男にですか?」

 

「ハーッハッハッハ!まだ甘いの!アレから漂う雰囲気は常人のそれではない!鬼才と言ってもいい!」

 

紅一点の女の子がオレを見てシジマと戦うに相応しいのかと疑う。

だがシジマは大笑いをしまだまだ見る目が甘いのだと言う。人のことを鬼才と言うのは普通に困る。

 

「それではタンバジム、ジム戦を行います!使用ポケモンは2体のシングルバトル!交代はチャレンジャーのみ可能です!」

 

「ゆけぇ!ゴーリキー!」

 

「リッキ!」

 

「んじゃま……頼んだぞ、トゲキッス」

 

「チョゲ!」

 

タンバジムはトゲキッスが居ればなんとかなる……一応はゲンガーも入れているから勝てるだろう。

新人育成も大事だがカントーでゲットしているポケモンもある程度は鍛えねえといけねえ……サトシくんはその地方でゲットしたポケモンしか使わねえ悪癖みたいなのがあるがオレは違う。勿論新人育成には力を入れているが先にゲットしているポケモンの育成も怠らねえ。気付かない内に大事な技を忘れてしまっていてどうでもいい技を覚えてるとかになれば洒落にならん。マサラタウンのサトシはその辺が杜撰なんだよな。

 

「試合開始!」

 

「トゲキッス『でんじは』だ!」

 

「チョゲェ!」

 

「リ、リキ」

 

「なんの!ゴーリキー『こんじょう』を見せろ!」

 

「リキ」

 

「クククッ……ビンゴだ」

 

開幕『でんじは』を使えば痺れて動けないゴーリキー。

シジマは得意の『こんじょう』を見せろと手の内を明かすので笑みを浮かべる。

 

「『エアスラッシュ』だ」

 

「で……出たわ……悪夢」

 

『まひ』状態になっているゴーリキーに対して『エアスラッシュ』を連打する。

ポケモンリーグ・セキエイ大会で猛威を振るった『まひるみ』キッス、ゴーリキーの特性が『せいしんりょく』じゃねえからバンバンと『エアスラッシュ』の波で襲うことが出来るのだがセレナはハッキリと悪夢と言い切る。そりゃそうだよなとオレも納得する。

この『まひるみ』キッスに大会に出場している猛者達はやられた。決勝トーナメントでヤヒコはコレで逆転の芽を潰された。

 

「リッキ……」

 

「ゴ、ゴーリキー戦闘不能!トゲキッスの勝ち!」

 

「やるな!だがコイツならばどうだ!ゆけ、ニョロボン!」

 

「ニョロ!」

 

「やることは変わらねえよ……トゲキッス『でんじは』だ」

 

2番手にニョロボンが出てきたがオレがやることは変わりはない。

『でんじは』からの『エアスラッシュ』の連打を浴びせる……念の為にと用意していたゲンガーも意味が無くなっちまったな。

ゴーリキーもニョロボンも手も足も出ないまま戦闘不能になった。

 

「……見事だ!コレがタンバジムを制した証、ショックバッジじゃ!」

 

言っちゃ悪いから言わねえが今までで1番歯ごたえがねえジムだったな。

シジマは負けたことに関して一片の悔いも無いのだとショックバッジを渡してきた。バッジケースを取り出してショックバッジを入れる……コレで残りは2つ、それを突破すればジョウトリーグへの出場権を手にする事が出来る。

 

「では、いざ尋常に」

 

「待って!サトシは素手での戦闘はしないわ!」

 

「むっ……そうなのか?」

 

「……………………はぃ………………」

 

タンバジム戦が終われば今度はトレーナー同士の戦いが始まろうとする。

コレは逃げたらダメなのかと思ったがセレナがオレは徒手空拳で戦うのでなく武器を用いて戦うのだという。

確かにリアルファイトを想定して警棒を持っているが、そこじゃねえだろう。

 

「すまんすまん…………さ、好きな武器を選んでくれ」

 

「いや……」

 

「安心せい!ワシとて一人前の武術家!武器を持った人間を相手にして勝てないなど言い訳に過ぎん!剣道三倍段と言う言葉があるがそれを言い訳に引いては武術の道を歩む者として失格じゃ!」

 

だからそういう問題じゃねえんだってば。

シジマはヌンチャクからよくわからない武器まで色々とあり、好きなのを使ってくれと言うので木刀を手に取る。

もうこうなったらヤケクソだと木刀を手にした。

 

「じゃ、いくぞ……」

 

「っ、消えた!?」

 

「いいえ、消えたんじゃないわ。目で追えなくなっただけよ!」

 

真面目にやりあうかと木刀を手にし、シジマに向かって突撃する。

あまりの速度でガラル空手の紅一点は消えたのだと驚くのだがセレナが消えたのでなく目で追えなくなっただけと言う。

シジマはどういう風にしてくるのかと思えば目で追うのは難しいと判断して気配で追おうとし、木刀を振り翳せば既のところで避ける。

 

「流石は師範!」

 

「いや、あのトレーナーも中々に……」

 

「成る程、四歩手前じゃ無理か……」

 

「四歩手前?四歩手前ってどういう意味ですか?」

 

「ああ、ギアが違うのよ。サトシが今高速で移動しているけど後4段階ほど上昇できるわ」

 

「なっ!?」

 

既のところで避けるシジマを見て流石は師範と門下生達は声を上げる。

言うだけあって強いなと感じる……四歩手前はポケモンで言うところの素早い攻撃だ。体を上手いこと反らして回避している。

ガラル空手の紅一点はオレが四歩手前じゃ無理だと言う発言を聞いてどういう意味なのかとセレナが教える。

 

「アレで全速力じゃないのですか!?」

 

「ええ……全速力の3歩手前はポケモンで言うところの『でんこうせっか』2歩手前は『しんそく』1歩手前は『ねこだまし』そして全速は……もうポケモンの技で表す事は出来ないわ」

 

スイクンをゲットしたのはいいが、覚えている技が絶妙なまでに微妙だった。

とりあえずは色々と覚えさせるかと『しんそく』を覚えさせる過程で『しんそく』並の速度で走れるようにならないといけなかった。

速度を極めた結果、ありえないぐらいの速度で走れる……まぁ、もとから水の上を走ることが出来る脚力があったから素早さには自信がある。

 

「じゃ………………無駄な汗は流したくねえからいかせてもらうぞ」

 

「脇構え……」

 

無駄な汗は流したくねえ……だからこれで決める。

脇構えと呼ばれる構えを取れば向こうが来ると予測している……早く、速く……とにかく速く……神速をも超える。

 

光化静翔(テーマソング)

 

「っがぁあ!?」

 

そんな速度で近付いて切り上げる。

木刀なので斬ることは出来ないのだがシジマは道場の端にまで吹き飛ばされた。

 

「……おい、判定は?」

 

「え、あ……1本!!」

 

シジマを吹き飛ばしたのでコレでオレの勝ちなのかどうかを聞いた。

なにが起きたのか分からないという状況でシジマが吹き飛ばされて倒されたのだと認識するまで少しの間時間がかかったがオレが声をかければやっと理解したようで1本と手を上げて判定する。

 

「見えなかった…………なにが…………いえ…………違いますね……」

 

光化静翔(テーマソング)を使い攻撃したが誰もなにが起きたのか分かっていない。

やっていることは純粋な左斬上だが見えない速度で動いている、ただ速く動いているだけだ。

 

「今度は私と一手、お願いします」

 

「なんでそうなんだよ…………………」

 

「我が名はサイトウ!ガラル空手の申し子!……貴方の名を聞かせて頂きたい」

 

ガラル空手の紅一点……サイトウは自己紹介をした。

一人の武人としてオレと戦ってみたいと思っているがオレはポケモンバトルが専門なんだぞ。

 

「ただのポケモントレーナーだ……名乗るほどのものじゃねえ……」

 

「……舐めないでください!貴方に名を刻む!」

 

名乗るほどのものじゃねえと言えばサイトウはキレる。

なにに対してキレてんだと考える。名乗りたくないから名乗るほどのものじゃねえと言ったが、サイトウは名前を覚えるつもりが無いのだと思われていると勘違いしている…………

 

「さて、先程よりは弱者だ……オレはジム戦をしにきたのであって道場破りをしに来たわけじゃねえ……終わらせる」

 

「……さっきと構えが違う……」

 

「生憎とコレはポケモンにイタズラされた際にポケモンが逃げる前に使う技……誰にも真似は出来ねえ」

 

オレはそう言うと木刀を振るう。さっきまでの常識外れな脚力を見てからだと普通の剣術だと目がおかしくなっている。

これならば回避することが出来る、門下生達はそう思っていた。サイトウもそう思っていた……だが、攻撃は当たった。

 

「この剣は一太刀じゃねえ三太刀だ……高速の三段突きならぬ三太刀……魔剣と呼ばれる領域の剣だ」

 

佐々木小次郎の燕返しを行った。

オレはこっちよりも麻雀の方の燕返しの方が得意なんだがサイトウは1つ目は避けることが出来たが2つ目、3つ目は避けられなかった

何故かできる燕返しを使った……バタリとサイトウは倒れる……幸いにも木刀なので斬られてはいないが攻撃したところが赤くなってる。本来ならば防具をつけてやる競技なのに真剣勝負するから……真剣だったら今頃は大変な事になってんぞ。

 

「この技だけは熟練されている。だが後は圧倒的なまでの身体能力に任せた体術……我がガラル空手を会得すれば無敵超人も夢ではない!」

 

「お〜し、帰るか」

 

サイトウがなんか寝惚けた事を言っているので全力で無視する。

人を無敵超人にしたいと言っているがオレはそっちの道には興味はねえんだよ……ショックバッジを手に入れたんだが何時も以上に疲れた。絶対にショックバッジを手に入れた後のリアルファイトが原因だろう……オレはポケモントレーナーだからな……

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