闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

73 / 234
赤いギャラドスとポケモンコンテスト

 

「リザードン……」

 

「グォウ!」

 

セレナはポケモンコーディネーターになってみたいというやりたいことを見つけた。

やりたいことを見つけたのならばやるのが普通だろうが1つだけ問題がある。それはアランから貰ったクローンのリザードンだ。

ウーラオスとテールナーはあっさりとセレナがポケモンコーディネーターになることを認めた……が、リザードンがな……ゲームと違ってコンテストバトルがあるがただ強けりゃ良いってもんじゃねえんだ。時と場合によっては逆転する時もある。

 

「リザードン『おにび』よ!」

 

「グォウ……」

 

一応はセレナの言うことを聞いているリザードン。

だが……あまり意欲的じゃない。コンテストよりもバトルを好む個体だった……テールナーがいるからリザードンはバトルメインでとは言えない。リザードンにやる気を起こさせないといけねえ。その為にはパフォーマンスが楽しいと教える為の特訓をしている。

複数の『おにび』を出現させる。複数の『おにび』を操って何かをするのかと思ったがリザードンはセレナが指示を出す前に勝手に岩に向かって『おにび』を放つ。

 

「違うわ、リザードン!『おにび』はこう使うの!テールナー!」

 

「テール!」

 

セレナの目当ては『おにび』を自在に操ることだ。

リザードンに『おにび』を操らせることが目的だがリザードンは『おにび』で即座に攻撃しようとする。

それじゃあ意味が無いのだとテールナーに『おにび』を使わせて『おにび』を操って巨大な大縄跳びをセレナと一緒にする。

リザードンはそれを見ればそれぐらいは簡単に出来るのだと『おにび』でリングを作り出して火の輪くぐりをする……やろうと思えば出来る事なんだよな。

 

「リザードンにポケモンコンテストの魅力を伝えないと……その為には私のコーディネーターとしての腕を……よし、今度はウーラオスで!」

 

「テー………ル………」

 

「グォ……ウ」

 

「テールナー?リザードン?」

 

リザードンにポケモンコンテストの魅力を伝えるために今度はウーラオスでパフォーマンスをしようとしている。

ウーラオスが入っているモンスターボールを取り出すセレナだが急にテールナーとリザードンが膝をついて苦しみ出した。

『どくびし』的なのが敷かれているのかと色々と考察するがそれらしいものはない……しいて言うのならばいかりのみずうみ付近な事ぐらい……と言うことは実に厄介な事に巻き込まれたな。

 

「ゴォオオオ!!」

 

「な、なに今の叫び声!?」

 

「いかりのみずうみ側からだな……セレナ」

 

「なに?」

 

「このままリザードンとテールナーを戻して無視する事は出来る……確実になにかトラブルが起きているのだけは確かだ」

 

「ナゾ…」

 

「フリ……」

 

「周りのポケモン達も元気が無いわ……今の叫び声も苦しんでる声だわ!ほっとけないわよ」

 

「そうか……じゃあ、いくか」

 

リザードンとテールナーだけが苦しんでいない。周りにいるナゾノクサやバタフリー達も苦しんでいる。

これは放っておく事は出来ないとセレナは言うので叫び声が聞こえた方向に、いかりのみずうみに向かった。

 

「さっきの叫び声から聞こえて結構な大型のポケモンだと思うけど……」

 

「困った時はポケモン図鑑……いや、不要か」

 

「あ……なにかが出てくる!」

 

「ゴォオオオウ!!」

 

いかりのみずうみに向かえば静かないかりのみずうみ。

さっき聞こえたポケモンの叫び声はなんだったのかと考えるセレナだがそういう時はポケモン図鑑だと図鑑を取り出すが向こう側からやって来てくれた。湖の中からギャラドスが飛び出してきた。

 

「ギャ、ギャラドス……っ……」

 

「怯えたら意味ねえだろう」

 

なにかがあるから来てみればギャラドスが出てきた。

ギャラドスと言えば凶暴なポケモンの代表格だがここまで来てギャラドスだから怖くて手が出せませんでしたは意味がねえ。

セレナにしっかりしろと励ましを入れればセレナは気持ちを落ち着かせてどういう状況なのかを考えるのだが直ぐに通常のギャラドスじゃない事に気付く。

 

「赤い、赤いギャラドス?ギャラドスは青色の筈よね……色違いのギャラドス……」

 

「このギャラドスでなんかしようと企んでる馬鹿共が居るんだろう……いや、やって来たのが正しいか」

 

「っ、ロケット団!?」

 

赤い色違いのギャラドスが苦しい表情を浮かびあげている。

いったいどういうのとなのかとセレナは考えているとロケット団が現れた。何時ものロケット団でなく大量生産のモブなロケット団、更にはジャケットを羽織っている如何にもエリートな感じのロケット団が1人居る。

 

「テメエ等、見てはいけねえものを見ちまったみたいだな」

 

「クククッ……」

 

「なにがおかしい!」

 

「その台詞、返してやるよ。オレ達に出会うだなんてお前等も不幸だな」

 

「クォオオオン!!」

 

「なっ……………スイクンだと!?」

 

「セレナ、時間稼ぎ……いや、ロケット団退治はオレがやってやる。だからその間にギャラドスをなんとかしろ」

 

「え、なんとかしろってなにをすれば」

 

「なんでもかんでも答えを教えてもらえると思うな……大丈夫だ、答えを手にする権利はある」

 

「まさかこんなところでスイクンを持つトレーナーにお目にかかれるとは……………そのスイクンを奪わせてもらうぜ!!」

 

「クククッ……お前達にゃ扱えねえ代物だ」

 

「いけ、オニドリル!」

 

「いけ、マタドガス!」

 

「いけ、ヘルガー!」

 

「いけ、ラッタ!」

 

「いけ、ドククラゲ!」

 

「なっ……多対一なんて卑怯よ!」

 

「おいおい、俺達は悪党だぜ?卑怯なんて当たり前だ……」

 

「サトシ」

 

「問題ねえよ……余裕だろスイクン」

 

ロケット団員達は数にものを言わせたポケモンを出してくる。

セレナが卑怯だと言うが悪党に秘境という言葉は通じねえと幹部らしき男は言う。

セレナが加勢しようとするのだがこの程度ならば問題はねえ。

 

「スイクン『しんそく』で突き飛ばせ……一箇所に纏めろ」

 

「クォオン!!」

 

「ルガ!?」「ラタ!?」「ドク!?」「ギュルア!?」「ドガァ!?」

 

『しんそく』でスイクンは突撃しオニドリル達を突き飛ばす。

ただ吹き飛ばすんじゃない。最終的に突き飛ばした先に集束するように突き飛ばした。

 

「『ぜったいれいど』」

 

突き飛ばした後に『ぜったいれいど』を放つ。

『こおり』タイプのポケモンはいない、『ぜったいれいど』を使えば確実に戦闘不能になる。

『ぜったいれいど』をくらいカチンコチンに凍りついたと思えば氷が砕け散ってポケモン達が解放されるが見事なまでに戦闘不能になっていた。

 

「っ、逃げるぞ」

 

「そうはいくか!スイクン『れいとうビーム』だ!」

 

スイクンと自分達の間に圧倒的なまでの力の差があるのだと感じ取った。

ここで無理に挑まずに撤退を考えるのはいいことだが既にオレから逃げることは出来ない。逃げようとしているロケット団達を『れいとうビーム』で氷漬けにした。

 

「ゴォオオオウ!!ゴォオオオウ!!」

 

「リザードン、避けて!」

 

オレの方は終わったがセレナの方はどうなのかと振り向けばギャラドスが暴れていた。

『はかいこうせん』を連発してくるのでリザードンが的になり回避する。リザードンはどうするのだとセレナからの指示を待っている。

 

「何処か怪我をしてるわけでもないし……リザードン、ギャラドスを思う存分に暴れさせて!」

 

ギャラドスはなにかに苦しんでいる事にセレナは気付いている。

それが原因で苛立っているのだと推測して思う存分に『はかいこうせん』を撃たせて暴れさせる。

 

「セレナ、暴れさせて疲れたとしても体力が回復すれば終わりだぞ」

 

「分かってるわ!でも……そろそろ」

 

「ゴォオ……ゴォウ」

 

『はかいこうせん』の連発で赤いギャラドスはパワーを大きく消耗していた。

セレナはコレを狙っていたのかとリザードンに『かみなりパンチ』を指示してダメージを与えるとモンスターボールを取り出すのだが直ぐに手を止める。モンスターボールでは無理だとセレナはガンテツの爺さんに作ってもらったフレンドボールを取り出す。

 

「いけ、フレンドボール!!」

 

「ゴォウ……」

 

セレナはフレンドボールを投げた。コツンとボールが当たれば……赤い色違いのギャラドスがゲットされた。

ここでギャラドスをゲットするのかと思いながらもセレナはホッとしている。

 

「クォオオオン!!」

 

「ん、誰かいるのか……スイクン」

 

「待ってくれ!」

 

「……クククッ……コイツはまた大物が出てきやがったな……」

 

スイクンが吠えるのでまだ誰かいるのだと思えばカイリューを引き連れたトレーナー、ジョウトチャンピオンのワタルがいた。

また随分ととんでもねえ大物が出てきやがったなと思いながらも警戒心を解くようにスイクンに言う。

 

「君達は見たところ旅のトレーナーの様だね……どうしていかりのみずうみに」

 

「特訓をしてたらポケモン達が急に苦しみだしたんです。私のポケモンだけじゃなく野生のポケモンも苦しんでて……物凄い大声で叫んでいる声が聞こえたから来てみればこの子が……」

 

「んで、彼奴等をぶっ倒した…………」

 

フレンドボールに入っているギャラドスが暴れていた等の事情をザックリと説明をする。

そういうことかとワタルは納得をした。

 

「そのポケモンはスイクンだな……確かスイクンには水を清らかにする力があると聞く。ギャラドスが暴れていた湖を清らかにしてくれないか?」

 

「いいけどよ……多分意味ねえぞ?バタフリーとかが苦しんでたから湖は関係ねえ」

 

スイクンに水を清らかにしてくれと頼んでくるのでスイクンにやってくれとやらせる。

ギャラドスが暴れていたことで土砂なんかが巻き起こっていて若干だが汚れていたいかりのみずうみは綺麗になったが……なにも変わらなかった。原因は知っているがオレが知っているとなれば怪しまれるので氷漬けにしてあるロケット団をいかりのみずうみに突っ込んで軽く拷問をした後に何処にロケット団の秘密基地があるのかを聞いてジュンサーさんに通報し……一斉検挙に成功した。

何時ものロケット団ならギャグ補正が働いているが普通のロケット団だからギャグ補正どころかシリアス補正がかかり一斉検挙に成功した。

 

「ゴォウ……」

 

「セレナ……勢いに任せてゲットしたがどうするんだ?」

 

「私のポケモンとして扱うわ」

 

フレンドボールで見事にゲットした赤い色の色違いのギャラドス。

ロケット団が進化を促すと言うか強制させる電波を垂れ流していたからギャラドスや進化をするポケモン達が苦しんでいた。

ギャラドスは本来はコイキングのままだったが電波を受けて強制的にギャラドスになった。本来は通常色なのだが無理矢理進化させられて赤い色違いのギャラドスになってしまった。

 

「リザードンにギャラドスか……テールナーを除けばちょいとコンテストに向いているかと聞かれれば怪しいな」

 

リザードンもギャラドスも如何にもバトルに向いているポケモンをセレナはゲットしている。

元々オレみたいに目当てのポケモンがいるとかゲットに対して貪欲的なのかと聞かれればNO、あの状況だからギャラドスをゲットした。

 

「大丈夫……ギャラドスを手懐けてみせるわ!いくわよ、テールナー、ウーラオス!」

 

フレンドボールでゲットしているからなつき度は初期から高い筈だがギャラドスは気性の荒いポケモンだ。

コイキングの状態からいきなりギャラドスに進化して戸惑っているところもあるなとセレナがギャラドスに対してコミュニケーションを取ろうとしている。

 

「ふん、くだらん!ポケモンと人間は分かりあう事が出来んのだ」

 

そんな光景を見てチョウジタウンのジムリーダーのヤナギはくだらないと一蹴した。

くだらねえかどうかはお前の物差しで決めるもんじゃねえ。セレナの物差しで決めるもんだ……少なくとも電波が無くなってフレンドボールのおかげでギャラドスは少しだけだがセレナに対して心を開いている。

 

「っと……オレもやっておくか」

 

ギャラドスの心を開いてリザードンにポケモンコンテストの魅力を感じさせる。

それはオレの口からなにも出来ねえが他に出来ることがある。ジムリーダーのヤナギがポケモンに対して不信感を抱いているのは若い頃の相棒のイノムーが居なくなったから。イノムーに見捨てられたと思っているがイノムーは見捨てられたんじゃない。当時病気だったヤナギを助けるために熱冷ましの薬を取りに行った。そこで氷漬けにされた……数十年単位で氷漬けにされて死んでねえのはポケモンの謎だ。ともかくコレでヤナギはポケモン不信を無くしチョウジジムに挑んで見事に制覇した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。