闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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シロガネ大会現地入り

 

ヨーギラスに一度ジックリと考える時間を与えた。

ジョウトリーグ・シロガネ大会が終わるまではママのバンギラスと一緒に過ごす……どうなるかはオレにも分からねえ。

 

「っと、ここか」

 

「寺?」

 

ジョウトリーグ・シロガネ大会が開催する会場入りする前に最後に立ち寄らなきゃいけねえ場所がある。

そこに立ち寄った……ホウオウ院、所謂、寺だ。そういうのにあまり興味が無いタイプの人間なのはセレナは知っているのでどうしてここで立ち止まるのかが分からねえ。

 

「なんか……揉めてるわね……あ、ポケモン達とトレーナーが出てきたわ!」

 

住職がなにやら困り果てた顔をしている。

どういう事なのかとなにかトラブっているなとセレナが思っているとポケモントレーナーとそのポケモン達が出てきた。

戦闘不能になっているのだとボコボコにされておりなにかがあったのだけは確かなのだとセレナは心配している。

 

「おや……折角一目見に来たのに閉まっているね」

 

「あ、フブキさん!」

 

「テン〜〜」

 

「ジョウイン!!……アスカ、そんな残念な人を見る目でボクを見ないでくれ!コレは人気なんだぞ!」

 

なにかが起きてるなと思ってるとフブキとアスカが現れる。

フブキが現れたので前振りをすれば見事にノッてくれるのだがアスカが冷たい視線を送ってくる。

ツッコミを入れたらアウトだなと思いながらもなにが起きているんだろうとセレナは様子を見る。

 

「ここに来てるって事は」

 

「ああ、アスカがジムバッジを8個集めてジョウトリーグ・シロガネ大会の出場権を手にしたのさ」

 

パカッとアスカがジムバッジが入っているバッジケースを開いた。

アニオリのジムバッジが殆どだがそれでも8個のバッジを集めるとはやるなと思う。

 

「折角だからホウオウの聖火を見に来たのだけれど……なにが起きてるのかしら?」

 

「……………ホウオウの聖火?」

 

「知らないの?他の地方のポケモンリーグはファイヤーの聖火を使うけどジョウトリーグだけはホウオウの『せいなるほのお』から生まれた聖火を使うのよ……その聖火を保管しているのがホウオウ院でもうすぐジョウトリーグ・シロガネ大会だから聖火が見れたり聖火ランナーが決めたりするのよ」

 

ここが何処だかイマイチ理解していないセレナ。アスカがどういう場所なのかと教えてくれる。

 

「聖火か……確かセキエイ大会の時はサトシが灯したのよね……」

 

「その時にロケット団が現れて軽く事件が起きたがな」

 

どうもセキエイ大会の会場で開会式で堂々とファイヤーの聖火を盗もうとした罪は大きい。

まぁ、この世界で1番の祭典を妨害するという愚かな行いをしたのならば罪はとてつもなく重いだろう。

セキエイ大会でファイヤーの聖火を灯したが2度目はやらねえ……験担ぎばっかりやっても面白くはねえからな。

 

「あ、貴方は昨年のセキエイチャンピオン!」

 

「…………今回のシロガネ大会の優勝者の肩書きの方が嬉しいな……」

 

「残念だけど今回は我が麗しき妹、アスリンが掻っ攫うよ!」

 

「なにを言ってるんですか!サトシがV2を決めます!」

 

「そこ2人、バカやってないで落ち着きなさい……………なにかあったんですか?」

 

オレはバカには含まれてねえんだな。

アスカがなにかあったのかを聞けば住職達が救世主が現れたのだと大喜びしている。

 

「お願いします!寺院に住み着いたポケモンを退治してください!」

 

「クククッ……ビンゴ」

 

「え?」

 

「いや、気にするな……………寺院にポケモン住み着いたってどういうことだ?」

 

「実はホウオウの聖火を祀る祠が野生のニューラによって占拠されて……ジョウトリーグ・シロガネ大会に参加するのが目的で寺院を見物しに来たトレーナー達に退治を頼んだのですが予想以上の強さでして」

 

「なるほどね……そのニューラを退治すりゃいいんだな?」

 

「はい!!ホウオウの聖火が無いとジョウトリーグ・シロガネ大会が行えないので是非ともお願いします!」

 

ニューラ退治を頼まれたので承諾をする。

この展開を待っていたのだとホウオウ院の中に入らせてもらえば……静かだった。

ポケモンの気配らしいものはあまり感じねえなと思いながらもこっちですとホウオウの聖火を祀る祠があるところにオレは向かう。

 

「リッキー!」

 

「ブギャア!!」

 

「お前等には興味ねえんだよ……いけ、ゲンガー」

 

「ゲンゲロ!」

 

「『サイコキネシス』で弾き飛ばせ」

 

ホウオウの聖火がある祠の前にゴーリキーとオコリザルがいた。

オレの目的はお前じゃねえよゲンガーを出して『サイコキネシス』で弾き飛ばし一撃で戦闘不能に追い込む。

 

「ニュラ」

 

「よぉ、ニューラ……出会うのに時間がかかっちまったがお前で最後だ。ゲンガー『くろいまなざし』だ!」

 

「ゲン!」

 

「ニュラ!?」

 

お前を逃すわけにはいかないのだと『くろいまなざし』で逃げることを出来なくする。

『くろいまなざし』を受けたがなんともないのだと違和感をニューラは感じるのだが気にせずにゲンガーに対して『ねこだまし』をくらわせとこようとするが生憎な事にゲンガーは『ゴースト』タイプのポケモン『ねこだまし』は通じない。『ねこだまし』は確かに使った筈なのにとニューラは驚いているのだが気にしない。

 

「『ほろびのうた』だ!」

 

「ゲェーン、ガァー!」

 

「ニュラ!?」

 

『くろいまなざし』で逃げれなくした後に『ほろびのうた』を歌う。

『ほろびのうた』を聞いたニューラはコレはまずいと感じたが逃げることは出来ない。オレはモンスターボールを取り出してゲンガーをボールに戻す。

 

「いけ、ジバコイル!」

 

「ジバァ!」

 

「ジバコイル『マグネットボム』だ!」

 

「ニュラ!ニュウ!!」

 

ゲンガーをボールに戻して次に出したのはジバコイル。

必中の『マグネットボム』で的確にダメージを与えていればニューラは焦る。間もなく自分は倒されてしまうのだと。

その前にオレを倒さなければならないのだがどう頑張っても不可能な事で『マグネットボム』の3発目が命中すると『ほろびのうた』が効果を発揮するよりも前に『マグネットボム』の威力にやられてニューラは倒れた。

 

「いけ、モンスターボール」

 

こうなってしまえば後はスゲえ楽だ。

モンスターボールを取り出してニューラに当てればニューラに赤色の光線が放たれてモンスターボールの中に入る。

右に左にモンスターボールは揺れて最終的にはカチリとゲットした音が鳴り響いたので笑みを浮かべる。

 

「ニューラ、ゲットと……コレでジョウト地方の目当てのポケモンはゲットできたか」

 

ヘラクロス、エアームド、ニューラ……当初の予定じゃこの3体だけでいいと思っていた。

だが幸運にもスイクンへの挑戦権を手に入れた。予想外のヘルガーとスイクンとヨーギラス……いや、ヨーギラスはまだか。

ともかくジョウト地方までの欲しいポケモンは大体はゲットすることが出来た。

 

「ジバァ……」

 

「おぅ、ゴロツキども。テメエ等の大将はボコッてゲットさせてもらった…………やるか?」

 

「リ、リキ!?」

 

「ブギャア!!」

 

ジバコイルがさっきゲンガーでふっとばしたゴーリキーとオコリザルがいると言っている。

リーダー格であるニューラはゲットしたぞとモンスターボールを見せればその2体は颯爽と逃げていく。

根性がねえ奴だなと思いながらもホウオウの聖火が無事かどうかを確認するとホウオウの聖火は無事だった。ニューラはいったいなにが目当てなのかと思ったらホウオウの聖火の近くにせいなるはいが落ちていたのでコッソリと拝借しておく。

 

「あ、サトシ!どうだった?」

 

「どうもこうもねえ……大将をゲットしたら取り巻き共が颯爽と逃げて行っちまったよ」

 

ホウオウの聖火が無事だったりするので良かったなとホッとしながらもホウオウ院の前に向かう。

セレナ達が大丈夫かどうかの心配をしてくるので大丈夫だとニューラが入ったモンスターボールを見せる。

 

「おぉ……あのニューラをゲットするとは……流石は昨年のセキエイチャンピオン!」

 

「別に礼を言わなくてもいい……ちょうどこのポケモンが欲しかったところだ」

 

住職達が厄介なポケモンを追っ払う事に成功したぞと喜んでくれる。

喜びたいのはオレの方、シロガネ山に生息していると言われるニューラをゲットする事が出来た……この機会を逃せないシンオウ地方辺りまでいかねえとニューラをゲットすることが出来ねえから。

 

「流石は昨年のセキエイチャンピオンね……ジョウトリーグの出場権を手にしているトレーナーを叩きのめすレベルのポケモンを簡単にゲットするだなんて」

 

「コイツは中々にレアだぜ?」

 

「ええ……………兄さん、早く会場に向かって最終調整をするわよ!!」

 

「え、折角ホウオウの聖火を見に来たんだよ?少しぐらい」

 

「聖火なんて大会中に嫌でも見れるでしょう!!それよりもポケモン達を……徹底的に鍛え上げないと!今が最後の追い込みの時期なんだから!」

 

「わ、分かったよ……それじゃあサトシくん、セレナちゃん、会場でまた会おう」

 

アスカがオレがニューラをゲットしたのを知れば燃え上がる。

呑気にホウオウの聖火を見ている場合じゃねえとフブキの首根っこ掴んでシロガネ大会が行われる会場に向かう。

……間に合ってよかったと言うべきか?それとも本来ならばゲットする筈だったポケモンを奪ってしまった事に関して罪悪感を抱くべきか?……少なくともオレはニューラが欲しかった。『こおり』『あく』タイプの高速物理アタッカーは心強い……ゲッコウガ、ヘルガー、マニューラ、バンギラス(仮)………『あく』タイプのポケモンに偏りがあるな……なんでも使えるようにならなくちゃならねえが人間得意不得意があるからな。

 

「さてと……」

 

ポケモン図鑑を取り出す。勿論ニューラのデータを確認するためだ。

 

0215 ニューラ♂ かぎづめポケモン 特性『せいしんりょく』

『ねこだまし』『つじぎり』『こおりのつぶて』『シザークロス』『こごえるかぜ』『ちょうはつ』『つるぎのまい』

 

「…………伊達にシロガネ山に住んでねえな」

 

ニューラをゲットしようとは決めていたが少しだけ不安があった。

このタイミングでニューラをゲットしようと思っていたからジョウトリーグ・シロガネ大会に間に合わねえんじゃねえのかと言う不安が。だが蓋を開けてみれば実戦に直ぐに導入しても問題無い技にステータス、コレでまだマニューラじゃねえのが強い。

 

「コレで残りはヨーギラスだけ…………」

 

バンギラスになる600族のポケモン、魅力を感じねえと言えば嘘になる。

だが、それならば今までの苦労はなんだったんだっていう思いは確かにある。ヨーギラスを帰す意味がないんだ。

ヨーギラスは今頃はママバンギラスのところで仲良くやっている。シロガネ大会が開催するまで少しだけ時間があるし開催してもそれなりに時間がある。だからそこでヨーギラスの思いが変わるかどうか、そこが大事だ。

 

「あのぉ、よろしいでしょうか?」

 

「ん?どうした?もう住み着いてたポケモン、捕獲したから追っ払ったも同然だぞ」

 

「あ、いえ、そうじゃなくて……シロガネ大会の開催地にまで聖火を届けてくれないかと……」

 

「………………………………悪いな、そういう気分じゃねえんだ…………………今から10日間ぐらいはどいつもこいつもシロガネ大会に向けての最終調整をしている。オレもそれはしておきてえんだ」

 

昨年のセキエイチャンピオンが聖火ランナーのスタートならば縁起が良いし安全性も保証されるだろう。

だがオレは気分じゃねえ……そういうのに対してやる気がねえと言えば嘘になるが今は少なくともそういう気分じゃねえんだ。

験担ぎは大事かもしれねえが今回は追い込みをしておかねえと……最後に待ち構えているシゲルもそうだが他にも色々と強敵がいる。

お祭り騒ぎなセキエイ大会とは異なりサトシの純粋な実力を試しているジョウトリーグ以降のポケモンリーグ、サトシは純粋な実力で負けている……いや、サイユウ大会は舐めプしなければもう少しいい成績を残せてたか。

とにかくどんな奴が出てくるかわかったもんじゃねえんだ……最後に待ち構えているサンダーを従えたシゲルが居るんだから特に気を引き締めねえといけねえ。聖火ランナーは気分が乗らねえと断り、シロガネ大会の会場に向かう。

 

「お〜来たか」

 

「アランか」

 

会場が見えるところにまで向かえばアランと出会う。

 

「メガストーン発掘はどうした?」

 

「息抜きだ息抜き………………昨年のセキエイチャンピオンは気が楽か?」

 

「んなわけねえだろ……決勝戦でシゲルが待ち構えている……そんな気がする」

 

メガストーン発掘は一旦中止してポケモンリーグを見に来たっぽいアラン。

またオレの付き添いと言う事でタダ飯を食うつもりだろうが別にそれは構わねえ。

激闘を繰り広げてセキエイ大会で優勝した身だから気は楽かと聞かれればそうでもねえ……セキエイチャンピオンなのがプレッシャーになってねえが決勝戦でシゲルが待ち構えている……余裕をぶっこいてれば負けるだろう。

 

「サンダーが出てくるからな、気を引き締めとけよ」

 

「え、なんでアランが知ってるの?」

 

「俺が上げたポケモンバトル学の論文を見てるってオーキド博士から聞いたんだ……ポケモン捕獲特化パーティについて書いててな、シゲルはどうしたらサンダーをゲットすることが出来るかどうかを聞いてきたからサンダーゲットに特化したパーティを教えた……まぁ、エレキブルとゴローニャとナッシーを用意してとにかく粘れってアドバイスを送ってやった」

 

お前が原因だったのか……シゲルがサンダーゲットに特化したパーティでゲットしたのが些か気になっていた。

アランが裏でどういうパーティ構成でいけばサンダーをゲットすることが出来るのかをアドバイスを送ればそりゃゲットすることが出来るわ……コイツ、表に出てこねえだけでぶっ壊れた強さを秘めてるな。

 

「そういえば、スランプになってるって言ってたが大丈夫だったのか?」

 

「ああ……リフレッシュしたから問題は無い………………いや、問題はあるのか?」

 

「……勿体ぶらずに言えよ」

 

「……出てこい、ラティアス、ラティオス」

 

「キューン!」

 

「クォーン!」

 

スランプだったので大丈夫かどうかを聞けば乗り切ったみたいだったのだが……アランはなにか問題を抱えている。

いったいなにが問題を抱えているのかと気になったのでこの際だから白状させてやろうと聞けば色違いのラティアスとラティオスを出した……んだが、ラティアスにメガストーン、ラティアスナイトが装備されていた。

 

「実はメガストーン争奪戦に2連敗したって言っただろ……ラティアスナイトとラティオスナイトをかけた戦いで負けたんだ」

 

「……………おい、ちょっと待て………………それはマジな話なのか?」

 

「ああ、マジな話だ……」

 

アランがスランプ気味な原因はラティアスナイトとラティオスナイトの争奪戦に2連敗したから。

話だけを聞けば別におかしくない。メガストーン争奪戦で負けて不調気味だった。なんらおかしくはねえ話だ。だが問題は争奪戦で奪い合いをしていたのがラティオスナイトとラティアスナイトというところだ。

 

「え?え?…………どういうこと?」

 

「セレナ、ラティアスとラティオスはオレのスイクンと同じで複数の個体は見かけるが伝説や幻と言われている物凄く稀少なポケモンなんだ」

 

「そのラティアスとラティオスをメガシンカさせる為のメガストーン争奪戦に負けた…………知っての通り俺はプラターヌ博士の助手だ。プラターヌ博士の研究テーマはメガシンカだ。だから俺はメガシンカをするポケモンとメガシンカに必要なメガストーンを集めてて時には争奪戦になっている。基本的には争奪戦はポケモンバトルで決着をつけることになっているんだがそこで負けてな……」

 

「…………?……………」

 

「ザックリと言おう……ラティアスを使うジョーイさんとラティオスを使うトレーナーに負けたんだ」

 

まだイマイチ理解できてねえセレナにアランはザックリと教えた。

 

「え……つまり……サトシやシゲル以外にも伝説のポケモンをゲットしているトレーナーがいるってこと!?しかもメガシンカに必要なメガストーンも手に入れたって……鬼に金棒じゃない……」

 

ラティアスナイトとラティオスナイトはメガストーンの中でも特に稀少なメガストーンだろう。

それを手に入れたとしてもラティアスとラティオスをゲットしておかねえと宝の持ち腐れだ。使い道が全くねえ。

だったらそれを求めているということは……ラティアスをゲットしているトレーナーとラティオスをゲットしているトレーナーがいるということでラティアスを持ったジョーイさんと言われて納得をする……が、ラティオスを持ったトレーナーは1人だけ心当たりがある。

 

「……お前、とんでもねえ事をしてくれたじゃねえか……」

 

「流石の俺もアレばっかりはヤバい……………お前に言うべきかどうか……」

 

「……まぁ、その情報だけで充分だ……まさかだと思うがシロガネ大会に」

 

「いや、ポケモン集めに集中してて暫くはリーグには出ないって……ラティオスナイトをゲットしたからと次はライコウを探すって」

 

「………………………………………………………………………………………………こりゃ楽しみだな」

 

アランがとんでもない爆弾を落としてシロガネ大会の会場入りをした。

アランは決して悪くはねえが本人はスゲえ罪悪感があるみてえだ。




例のあのお方ですよ
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