闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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開幕 ジョウトリーグ・シロガネ大会

 

「「「やなかんじぃいいい!!」」」

 

「…………………彼奴等、なんで出てこれるんだ?」

 

「ギャグ補正」

 

ロケット団がホウオウの聖なる炎を盗もうとしていたのでアランと一緒に撃退しました。

アランが前に逮捕した筈のロケット団があっさりと出てきているのでどうして出れたのかを疑問に抱いているのでギャグ補正の一言で済ませる。

 

「え〜っと……セキエイ大会の時と違って大会の開会式前に予備選があるみたいよ。そこで48名に絞るみたい」

 

「200名ぐらいが出てるのに一気に振り落とすな」

 

ロケット団を撃退したのでジョウトリーグ・シロガネ大会に本腰を入れる。

セレナが大会ガイドブックを手にしてシロガネ大会のルールを確認する。今回からメガシンカがありで先ずは予備選を行う。

そこから48名に絞る……セキエイ大会の時は200名以上出場していたのに予選開始前に一気に振り落とすなとアランは驚く。

 

「大会出場者はああだこうだルールに文句を言うんじゃねえよ…ただ純粋に勝つ、それだけ。ここでは勝った者のみが生き残れる。そういう世界だ」

 

「それは分かってるけども手持ち1体の試合を合計3試合してその試合内容で判定をくだすってのはな……負けたら終わりだ普通だろう」

 

「アレだぞ、第2世代のガチ環境はオンラインバトルとかになって色々と大変だったと聞いてる。残りターンとか残り体力判定が入るぐらいにクソややこしいらしいぞ」

 

「それは厄介だな」

 

負けたら終わりでなく勝負内容によっては一度の負けは許されることにアランは疑問を抱く。

第2世代のガチ環境は残りターンとか残り体力とかの判定が入るぐらいにクソややこしい仕様だったらしいぞ。

どんだけ長期戦を繰り広げていた……もしくはどんだけ参加人数がいたのか……考えるだけでも恐ろしいことだな。

 

「やっぱり……暗いところは暗いわね」

 

「そりゃあ花びやかな者は限られてる」

 

予備選が行われる場所に向かう。

ジョウトリーグ・シロガネ大会のシロガネスタジアム……ではなく、シロガネスタジアム付近にある格子状の柵があるバトルフィールドだ。ここってポケモン達を練習させる場所じゃねえのかと疑問を抱いたりはしない。セレナは花びやかで選ばれた者のみが出ることが出来るポケモンリーグも下積みなところは暗いんだと頷く。

 

「……………………!……………………」

 

「どうした?」

 

「いや……少し面白そうなのが居るなって」

 

アランがバトルをしているトレーナー達を見る。

予備選は既に開幕しているのでこの中に強いトレーナーは居ないのかを探している。

見つけたところで大事な大会中に野良試合を挑むほどにアランは馬鹿な真似はしねえ。面白そうなのが居ると言うので誰かと思えば確かに高いポテンシャルを秘めている面白いトレーナーがいた。だがオレとは戦わねえから余計な事は考えずにバトルフィールドに立つ。アランとセレナは見守る……応援席から。フィールドの中には入ってこない。

 

「っ……まさか昨年のセキエイチャンピオンが相手だなんて」

 

オレの方が先に来ており、試合開始5分前に対戦相手のトレーナーがやって来た。

オレを見るや一歩引いた。昨年のセキエイチャンピオンと言うのがなんだかんだでインパクトがあるんだろう。

 

「そう身構えんじゃねえよ……1対1のタイマンだ。ハンデもなにもない完全なまでの平等なバトルだ……気張るよりもどうしたら何時も通りの自分になれるのか考えたほうがいい」

 

「っ……」

 

「あいつ、既に大物感を出してやがるな……」

 

「サトシ、頑張れ、じゃなかった。勝って!」

 

頑張れって言葉は時には人を最も傷つける言葉だ。

だからこそ使っちゃいけねえ言葉だとセレナは直ぐに訂正をして応援をしてくれる。

 

「時間になりました……これより、サブロウ選手とサトシ選手の試合を開始します!使用ポケモンは1体のシングルバトル!メガシンカのみ使用は可能となります!」

 

時間になったのだと審判が腕時計を確認すればモニターにオレと対戦相手のトレーナーが映し出される。

使用ポケモンは1体だけ……重要なのはどっちが先にポケモンを出すか出さないかだ。

 

「予備選は予選と違って登録したポケモンで挑まなくていい……その時その時に合わせてポケモンを出せばいい……後出しが有利だが」

 

「先行はサトシ選手です」

 

「ああ、サトシが」

 

「いけ、ケンタロス!」

 

「ブモォオオオ!」

 

「最初を飾るのはお前だ!いけ、オオタチ!」

 

「タチ!」

 

アランが後出しに選ばれればというが選ばれなかった。

先にポケモンを出す事になったのでケンタロスを出せばオオタチで挑んでくる……その時その時に合わせてポケモンを変えれるのが予備選の強み、それを活かさない……いや、違うか。活かさないんじゃなくて自分の一番の武器を使ってきたのか。

 

「試合開始!」

 

「オオタチ『でんこうせっか』だ!」

 

「ケンタロス、受け止めろ」

 

「タッチ!!」

 

「ブモォ!」

 

先ずは開幕だとオオタチは『でんこうせっか』で攻めてくる。

素早い動きだが無理に対応することはねえのだとケンタロスに受け止めるように言えばケンタロスはオオタチの『でんこうせっか』を真正面からくらうものの一歩も後退しておらず余裕で耐えきった。

 

「コレはケンタロスの間合いだ。『インファイト』」

 

「ブモブモブモ!!」

 

「タッチィ!?…………タチィ……」

 

「オオタチ!?」

 

「オオタチ、戦闘不能!ケンタロスの勝ち!よって勝者、マサラタウンのサトシ選手!」

 

ケンタロスの間合いに持ち込むことに成功したのだと『インファイト』を連打する。

ケンタロスのパワーに『インファイト』は効果覿面で『インファイト』を受けたオオタチは一撃で戦闘不能になった。

対戦相手のサブロウはたった一撃でと落ち込んでいるが気にすることはせずに無視してケンタロスの頭を撫でる。

 

「やるな……相手だってジムバッジを8個集めた実力者なのに余裕どころか一撃だなんて」

 

「オレが目指してるのは優勝だけだ……序盤どころかそれですらないこんな所で苦戦していたらポケモンリーグで勝ち抜くなんて不可能だ」

 

一撃で戦闘不能に追い込んだことでアランは流石だなと言ってくる。

サトシは何時も苦戦をしての勝利だがオレは違う。余裕を持ってポケモンバトルに勝利をするように心掛けている。

ギリギリの接戦が悪いとは言わねえがよ……マサラタウンのサトシは安定した強さを持ってねえ欠点があるからな。そこは苦手だ。

 

「やぁ、見事だったね」

 

「シゲル……見ていたのか」

 

「相変わらずのパワー自慢なケンタロスだ……あのオオタチも弱くはないのに『インファイト』一撃で沈めるとはね」

 

「クククッ…………言っとくがよ、上に行きゃこんな事が出来る奴等はゴロゴロと居るぞ……特にコイツとかな」

 

「アランが……確かに彼のポケモンバトルに関する知識はポケモン研究者の間でもずば抜けている。サンダーをゲットすることが出来たのもアランのアドバイスのおかげだ……」

 

「礼は要らない……理論だけを教えただけでそれを実戦レベルにまで持ち込めたのは紛れもなくお前が強いって事だ」

 

シゲルはホントに強い。いや、強くなったというのが正しいか。

オーキド博士の孫として調子に乗っていた頃もあった。その頃でも充分な強さだったが今は本物の強さに至っている。セキエイ大会の負けが特に切り替えさせたんだろう。

 

「こういうのはベタなセリフだ……だが、言っておこう……決勝で会おう」

 

「ああ、決勝で会おう」

 

オレとシゲルは深くは言葉を交わさない。今回は交わさない……交じり合う時があると言うのならばポケモンバトルをする時だ。

シゲルと別れればシゲルは自分の予備選を行う。ポリゴン2に対してカメックスで挑みメガカメックスにせずに倒すという強さを見せる。他人の心配をするほどオレは優しくねえとシゲルのバトルは頭から消し去る。

 

「試合開始の時間です!ヒヨシ選手vsサトシ選手のバトルを行います!」

 

「あ、今度はサトシが後攻!」

 

「いけ、リングマ!」

 

「グマァ!!」

 

「いけ、ヘラクロス!」

 

「ヘラクロ!」

 

「よし、タイプの相性の上で有利は取れたわ!」

 

「いや、まだだ」

 

「え?」

 

「確かに『かくとう』タイプのヘラクロスは『ノーマル』タイプのリングマに強い。だが、こうかはばつぐんなだけで受ける側になったら効果は普通なんだ……『ノーマル』タイプは豊富な技を覚える。それを活かした戦法……」

 

「リングマ『ほのおのパンチ』の態勢に入れ!」

 

「グマァ!!」

 

「っ、ヘラクロスの弱点の『ほのお』タイプの技!」

 

リングマに対してヘラクロスで挑めばセレナは今度は有利だという。

だがアランから見れば有利じゃねえみたいで予想通りか『ほのおのパンチ』を覚えていた……が、攻めて来ない。

『ほのおのパンチ』要するに拳に炎を纏った状態で維持しており攻めて来ない。

 

「『はらだいこ』だ!」

 

「おい、ちょっと待て……まさか!」

 

「コレは1対1の短期決戦!最高の火力で最高の一撃を当てる!だったらコレが1番だ!」

 

炎を纏った拳の状態でリングマは『はらだいこ』をした。

アランはそれを見てまさかと思っていると『はらだいこ』をしているリングマが燃えた。

 

「グゥウウ、マァアアア!!」

 

「リングマが……どうなってるの?」

 

「『ほのおのパンチ』の状態で『はらだいこ』を使った……自分自身を『やけど』状態にする為に。リングマの特性は『こんじょう』と『はやあし』どっちも状態異常の時に能力が上昇する特性で自力で特性を発動させた……普通はかえんだま辺りを持たせるが」

 

『はらだいこ』でパワーアップをしているのは分かるがそれ以上にパワーが増している感じのリングマ。

アランがどういう事をしているのかを解説してくれる。『こんじょう』を他人の力を借りずに発揮する、面白い使い方だが短期決戦の1対1の戦いじゃねえと向いてねえ技だな。

 

「リングマ一撃で終わらせるぞ!『ギガインパクト』だ!」

 

「あ」

 

「クククッ……欲張るなよ。ヘラクロス『こらえる』だ」

 

炎の『はらだいこ』という面白い芸を見せてもらった。

『ギガインパクト』を撃ってくるリングマはイメージ通りの速度だから『こんじょう』個体、真正面から『ギガインパクト』を受ければスイクンだろうと一撃で沈みかねないとんでもねえパワーを秘めている……が、大事な事を忘れているとヘラクロスは『こらえる』でリングマの『ギガインパクト』を耐えた……リングマの『ギガインパクト』の威力は半端じゃなく激突された位置からフィールドの端にまで引きずられている。

 

「ヘラクロス『きしかいせい』だ!」

 

「ラクロォ!!」

 

「グゥウウ!!……マァ……」

 

「リングマ、戦闘不能!ヘラクロスの勝ち!」

 

炎の『はらだいこ』は驚いたが最後の最後で欲張ったな。

『ギガインパクト』じゃなくて『からげんき』ならばまだ次の一手がある……1対1の短期決戦ならば『ギガインパクト』でもどうにかなるが今回はヘラクロス、シンプルに相性が悪い。『こらえる』+『きしかいせい』のコンボでリングマを一撃で沈めた。

 

「クククッ……炎の『はらだいこ』は驚いたが……『からげんき』か『おんがえし』でも充分な火力が出るはずだ」

 

「短期決戦だからって欲張りすぎたな……………1対1なら確実に落とせていたがヘラクロスだと相性が悪い」

 

『はらだいこ』+『こんじょう』のコンボだ『ギガインパクト』じゃなくても問題はねえんだ。

『おんがえし』や『からげんき』なんかが物凄い威力が出る……スイクンレベルならば『ギガインパクト』だったろうが、ヘラクロス相手ならば『からげんき』で充分に倒せた……まぁ、結果論だけを言っても意味はねえか。

 

「2連勝ね……後もう1試合を勝利すれば……予備選は突破なのかしら?」

 

「3試合連続で勝利したのに美しくないだなんだ言われたらオレはハッキリと抗議する」

 

無事に2連勝出来たので後はもう1勝すれば3連勝だ。

それで予備選は無事に突破することが出来るはずだろうが試合内容が美しくないだなんだ言われて失格扱いは普通に嫌だ。

 

「これよりザイゼン選手とサトシ選手の試合を開始します!使用ポケモンは1体のシングルバトル!」

 

「……いけ、クロバット!」

 

「ロバット!」

 

そんなこんなで3戦目の最終戦、対戦相手からポケモンを出すことになった。

相手が出してきたのはクロバット、コイツは厄介だなと思いながらもモンスターボールを取り出す。

 

「いけ!エアームド!」

 

「ェアウ!」

 

「エアームドか…『はがね』で『ひこう』と『どく』が通じないが……」

 

「クロバット『ねっぷう』だ!」

 

「エアームド、『ドリルライナー』で地面の砂を巻き上げろ!」

 

予想通りと言うべきか唯一の有効打と言ってもいい『ねっぷう』を覚えていた。

『ほのお』タイプと『でんき』タイプの対策は充分に出来ていると『ドリルライナー』で土砂を巻き上げて『ねっぷう』が届かないようにする。

 

「……クロバット『どくどく』だ!」

 

「そうはさせねえ、エアームド受けろ」

 

「今だ!『ねっぷう』」

 

「……ツモられたか……」

 

『どくどく』を放ってくるクロバット。

狙いがなんなのかを直ぐに気付いたがそれも読まれておりスムーズな流れで『ねっぷう』を撃ってきた。

 

「回避する事が出来るのに、どうして『どくどく』を……」

 

「『ドリルライナー』で土砂を巻き上げて『ねっぷう』を防ぐ……それを防ぐには土砂を湿らせて巻き上げる事が出来ないようにするのがベストだ。クロバットが放てる液状系の攻撃は『どくどく』がベスト……『どくどく』を放てば地面が湿って『ドリルライナー』が使えないからエアームドは『どくどく』を浴びないといけない。けど、それこそが狙いだと『ねっぷう』をぶつけた……が……パワーが足りてないな……」

 

「エアームド『がんせきふうじ』だ!」

 

『ねっぷう』を真正面から受けたがエアームドは倒れなかった。

一撃で倒れない『がんじょう』の特性が発揮したんじゃなくて純粋にエアームドを倒しきるパワーが無かった。

エアームドは『がんせきふうじ』でクロバットを挟んでダメージを与えればクロバットは墜落していく。

 

「『ドリルライナー』だ」

 

地面に居る状態ならばこの技を当てれる。

『ドリルライナー』で突撃していきクロバットを弾けばクロバットは戦闘不能になった。

 

「クロバット、戦闘不能!エアームドの勝ち!よって勝者、マサラタウンのサトシ選手!」

 

「よくやった、エアームド」

 

「ェアウ!」

 

予想外の攻撃や読みを通されたりする……予備選でこれぐらいの実力ならば予選はかなり強いだろう。

なんだかんだ決勝トーナメントのフルバトルにまで残っているサトシはなんだかんだで強いポケモントレーナー……とは思わない。

忘れがちかもしれねえがコレは地方リーグ、言わば地方予選だ。サトシがサラッと世界最強の座に立っているがアイツは地方大会止まりの実力の筈なんだがな……予備選を終えセントラルのポケモンセンターに戻る。今日一日で48名に絞るようにしているのであっという間に戦いは終わり……48名に絞られる。

 

「あったわ!」

 

「……シゲルも居るか……他には………………ジョーイさんはいねえか」

 

予備選を突破した48名のトレーナーがモニターに映し出される。

セレナがオレが何処なのかを探し見つけてくれるのでオレは気にすることなくシゲルを探す。

シゲルはあっさりと見つかったので他には誰が居るのかを確認するが前回みたいにジョーイさんはいない。またジョーイさんに決勝戦前に阻まれたりするのは割と勘弁願う。

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