闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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決勝トーナメント フルバトル6vs6

 

ジョウトリーグ・シロガネ大会の予選リーグが全て終わった。

何処かが1勝1敗になって予選リーグをやり直ししなければならないという展開にはならなかった。

間引きに間引いているのでここからはホントに強いポケモントレーナー達のみが残っているという証拠、皆なんだかんだで2勝を決めている。

 

「それでは選手の皆様、モニターをご覧ください」

 

全ての予選リーグを無事に終えた夜、セントラルのポケモンセンターに向かった。

全ての予選リーグを無事に終えたので次は決勝トーナメントだ……今回まではトーナメント表を出してくれるからありがたい。

 

「いきなりのトップバッターは……シゲルか」

 

「どうやら望みは果たされるみたいだね」

 

トーナメント表がモニターに映し出される。

自分が何処に居るのかの確認を取ろうとすれば真っ先にシゲルの顔写真が目に映った。

1回戦の第一試合、つまりはトップバッターをシゲルは飾る。対戦相手はよくわからねえ奴で決勝トーナメントのトーナメント表を確認してきているが強いという雰囲気は醸し出していない。

 

「オレは前回は進んだんだ……お前も今回は行けよ」

 

「ああ……君に届かないのならば僕はトレーナーをやっている意味が無くなるよ」

 

シゲルはセキエイ大会の決勝戦に駒を進める事が出来なかった。

今回もトーナメント表が見る事が出来てシゲルがトップバッターを飾っている。

 

「あ、サトシがあったわ……って!」

 

「あら、私が相手みたいね」

 

シゲルとバチバチの争いを繰り広げているとセレナがトーナメント表でセレナがオレが何処に居るのかを確認した。

1回戦の対戦相手は……アスカだった。直ぐ近くに居たのだが既に闘志をメラメラと燃やしているのが分かる。

 

「やれやれ、初っ端からサトシくんとは……運がいいのか悪いのか……」

 

「兄さん、なにを言ってるの。セキエイチャンピオンを倒せたのならば私には地方リーグ優勝者レベルの実力があると証明されたも同然よ!今大会の優勝候補の筆頭がサトシなのだからコレに勝って勢いをつけるわ!!」

 

「言うねぇ……だが、そうでなくちゃ面白味がねえ……」

 

フブキが少しだけ困った素振りを見せるが1回戦からクライマックスなのがトレーナーとして嬉しいらしい。

ここで純粋な実力でオレを倒すことに成功すれば絶対的な自信を得ることが出来る。お手柔らかにや胸を借りる感じでと言ってこないのがいい。

 

「初っ端からシゲルじゃないのか……地味だが大きなブレイク」

 

「なに言ってんだ……優勝する時点でブレイクだ」

 

原作だとサトシは1回戦でシゲルと当たる。サトシvsシゲル、ポケットモンスターシリーズでも屈指の名勝負だ。

それを1回戦でなく決勝戦になり代わったがオレは優勝するつもりでここに来ている。優勝する時点で原作が大分ブレイクしている。

シゲルに勝つことさえ出来ればチャンピオンリーグの出場権を手にすることが出来る、実に単純だが面白えことだ。

 

「1回戦を勝ち進めばサトシキラー、準決勝は……うぉ……」

 

「クククッ……気付いてなかったのか……オレは一目見た時に笑っちまったが楽しみが増えて嬉しくなったぜ」

 

アランはオレのブロックのトーナメント表を確認する。

1回戦を勝てばある意味最初のサトシキラーのハヅキが待ち構えており、勝てば準決勝に駒を進める事が出来る。

準決勝に勝ち進むことが出来るのは誰だろうとアランはトーナメント表を確認すれば驚く。やっぱり気付いていなかったな。まぁ、俺も予備選で気付いただけだからな。

 

「意外とハードだな……」

 

「なに、チャンピオンリーグよりはマシだ」

 

対戦相手が確かな強者だったのでアランは大変だと言うがチャンピオンクラスも出てくるチャンピオンリーグよりはマシだ。

トーナメント表を確認し、自分の試合時間が何時頃なのかを確認する。オレの試合3日後……決勝トーナメントからは全国中継が入るんだよな。時間と対戦相手の確認を終えたので選手村の宿舎に戻る。

 

「アスカは………………タイプの偏りが無いな………」

 

「流石に決勝トーナメントにまで来る人はタイプの偏りが無く育てているわね……でも、サトシも温存していたゲッコウガ、リザードン、スイクンの3体を使うから相手も読みづらいわね」

 

選手村の宿舎に戻れば早速パソコンを起動する。

アスカの出身はガラル地方、最初にもらったポケモンはメッソンでインテレオンに進化をしている。

タイプ統一な偏りがあるのかと思ったがそういうのは特になく色々なタイプを持っている。決勝トーナメントに進むだけのことはあるとセレナが納得をしているがこっちにはゲッコウガ、リザードン、スイクンの3体がいると言う。

 

「サトシ、決勝トーナメントにまで進むレベルだ……」

 

「流石に呑気に温存してられねえよ……ただ、リザードン、ゲッコウガ、スイクンの3体同時は出来ねえ。そいつだけは決勝戦にまで取っておかなきゃならねえ」

 

相手が今までと段違いだとアランも言ってくる。

呑気に3体を温存してられねえのはオレも承知の事だ……だが、3体同時選出だけは出来ない。

なにかの拍子でドクターストップをくらうかもしれねえ……だから決勝戦までの3試合で1体ずつ出していく。決勝戦で3体同時選出だ。

 

「となると……勢いをつけるという意味合いで……」

 

「クククッ…………開幕から勢いをつけるならコイツしかいねえだろう」

 

「初手でいきなりブチかますのか……相手が不遇だな……」

 

3体の内に最初に選別したのはコイツだとポケモンを選択する。

問題はコイツじゃねえ、残りの5体だ……6350なら相手の手持ちを確認する事が出来るがそうじゃねえ相手がなにを出すのかがわからねえフルバトルだ。モエの様に『ほのお』タイプに偏っているわけじゃねえから……とにかく徹底的に詰め込まなくちゃならねえ。

 

「おぉ、シゲルもサトシも無事に残っておるの!」

 

「オーキド博士」

 

「おじい様、お久しぶりです」

 

選出するポケモンを決めた翌日にオーキド博士とママさんが現れた。

オレ達博士にポケモンを預けてるのに研究所から居なくなったらややこしいぞと思うのだが、ケンジが頑張ってくれるだろう。

そもそもでオーキド博士の研究所ってオーキド博士1人のブラック企業も真っ青な体制だしな。

 

「サトシとぶつかるには決勝戦までいかないといけない……だから、僕は今度こそサトシとぶつかる為に決勝戦に向かう」

 

「決勝戦に向かうんじゃねえだろ……オレに勝つって事を言えなくてどうする?」

 

「……ふっ、サトシ、コレを覚えてるかい?」

 

シゲルはモンスターボールの破片を見せる。

それは旅立ちの前に手に入れたモンスターボールの破片、もう1つの破片をオレは持っている。

 

「オレは要らねえって言ったんだがな」

 

「君に譲られるのは僕にとってなによりの屈辱だ!君に勝ってモンスターボールの破片をくっつけて1つのモンスターボールにし僕のお守りにする!!」

 

お守りにするって……いやまぁ、確かにそれ以外に使い道はねえけども。

シゲルが堂々と宣戦布告をしたらオーキド博士とママさんが青春をしているなと頷いている。

 

「いやはや、サトシもシゲルも立派になって……送り出した身として誇り高いの」

 

「……オレはあんま褒められたトレーナーじゃないっすよ……」

 

少なくともマサラタウンのサトシとは異なる。使えないポケモンは使えないのだとハッキリと言う。

使えるポケモンか使えないポケモンなのか厳選をしているし見る人が、特にマサラタウンのサトシが見ればあまりいい事を言ってこないだろう。

 

「しかし、アランには世話になったの……まさかサンダーを生で研究することが出来る日が来るとは思いもせんかったわ」

 

「いえ、俺は理論だけを叩き込んだだけで実戦レベルにまで持ち込めたのはシゲルのトレーナーとしての実力ですよ」

 

「………………アランってどっちの味方なの?」

 

オーキド博士がアランにお礼を言ってくる。

あくまでもシゲルには理論を叩き込んだだけで実戦で通用することが出来たのはシゲルのおかげだ。

謙遜とかでなく実際にそう思っているのだがその態度を見てセレナは思わず聞いた。

 

「俺は特定の誰かの味方じゃないって……1人のバトル好きとして盛り上げてるだけだ」

 

「……オレはそんなお前とバチバチにやってみたいんだがな」

 

「いや、俺は本職ポケモン研究家の助手だからな」

 

アランは強い……既にチャンピオンクラスの実力に至っている。

その事に気付いているのは誰か……そういえばプラターヌ博士と顔を一度も合わせた事ねえな。セレナも連絡入れてねえし……まぁ、この世界じゃよくあることだけども。

 

「ところでお前さん達、ポケモン図鑑は持っておるかの?」

 

「ええ……アップデートですか?」

 

「いや、ホウエン地方までのポケモンにも対応している図鑑をの……ほれ、お前さんの好みの色に合わせたぞ」

 

深い青色のポケモン図鑑、バトルフロンティア編で登場した全国図鑑を渡してくれる。

シゲルには定番の赤色……悪くはない色合いだなと思いながらもオーキド博士にお礼を言えばオーキド博士は今持っているジョウト図鑑のデータを全国図鑑にデータを移す。

 

「むぅ……相変わらずサトシのゲットした数は残念じゃの……シゲルはダントツじゃが……見つけた数はサトシには勝てんか。スイクン、エンテイ、ライコウ、セレビィ……スイクンに至ってはゲットまでしておる。お前さんホントにどんなルートを通ったんじゃ」

 

「普通のルートを通ってきたつもりなんですがね」

 

カントーはまだファイヤーに出会っていないが、ジョウトは3犬をコンプリートしている。

その上でスイクンをゲットするという偉業を成し遂げている……シゲルはサンダーをゲットしているからな。

 

「君のことだ、ゲットするつもりが無くて図鑑を開いているんだろ?」

 

「ゲットしてえとは思わねえからな……お前も1回ぐらいしか扱ってねえポケモンとかもいるだろ?」

 

「煽るな……ポケモン研究家にとってポケモンは大事なんだ……」

 

「ところでお主、何時になったらスイクンを預けてくれるのかの?シゲルのサンダーもそうじゃがじっくりと研究をしてみたいんじゃが」

 

「「このジョウトリーグを終えてチャンピオンリーグに出場してそこで一段落したら」」

 

スイクンとサンダーを研究したいと言うので何時ぐらいに預けてくれるのかを聞いてくる。

このジョウトリーグを終えてからチャンピオンリーグに出場してそこで一段落したらとしか言えねえ。

シゲルと一緒にハモったので見つめ合うが……シゲルはオーキド博士に頭を下げてからこの場を去っていった。

 

「熱い闘志を感じるな」

 

「え……逆じゃないかしら?なんかそっけない感じに」

 

「表面上は冷たくしなきゃならねえんだ。ポケモンリーグは非情な大会、特に決勝トーナメントからはぐうの音も出ねえフルバトルだ……闘争心を燃やしながらもそれを表に出さずに冷静さを保つ。実に理想的だ」

 

アランはシゲルから熱い闘志を感じていた。

ギラギラと熱を燃やしている。熱い一流を目指そうとしている奴……シゲルは本物って奴に近付こうとしている。

本物の熱い一流、コイツが真剣になってオレを倒しに来ようとしている。そいつをぶっ倒すことが出来る、コレ以上に楽しいことはねえよ。

 

「やぁ、はじめましてだねサトシくん!」

 

「ああ……どうも……」

 

試合当日、選手控室で精神統一……はしない。

何時も通り気張らずナチュラルに行く……対戦相手が倒せる相手だからとかじゃなくて変に気張らない……こういう場所だからこそナチュラルに行かなくちゃいけねえ。試合が終わったから間もなく出番で……前の試合を勝ち抜いたハヅキが声をかけてきた。

 

「僕はなんとか勝ち抜いたよ……だから、君も勝ち抜いてくれ!昨年のセキエイ大会のチャンピオンの実力を見させてもらうよ!」

 

「クククッ……あんたも倒す相手なんだ。まぁ、見ておけとしか言えねえな」

 

ハヅキはオレが勝ち上がるのだと思っているので勝って勝負しろと言ってくる。

オレからすればハヅキも倒す相手……いや、違うな。ハヅキは絶対に倒さなければならない相手だ。制作陣営がサトシを優勝させない様にあの手この手を尽くしてきて潰しに来る……その最初の刺客がハヅキだ。ヒロシはギャグ感があったセキエイ大会だからまた異なる。

 

『さぁ、ジョウトリーグ・シロガネ大会決勝トーナメント1回戦もいよいよ最後となりました!この試合に勝てば先ほど勝利したハヅキ選手と戦う事になります!!やはりなんと言っても今大会1番の優勝候補、昨年のセキエイ大会のチャンピオンであるサトシ選手!予選リーグは他を寄せ付けない強さで勝ち抜いた、対戦相手のアスカ選手は彼に何処までくらいつく事が出来るか!』

 

「クククッ……世間ってのは冷たいもんだな……お前だってここまで勝ち抜いたトレーナーだってのによ」

 

1回戦第8試合、要するに最後の試合だ。最後の最後だからと盛り上がるのだが実況はオレのバトルを楽しみにしている。

オレが圧倒的なまでの強さを見せつけるのだと思っており、アスカがどれくらいくらいつく事が出来るのかと言われている。

 

「いいじゃない、コレで……自分が優位で勝って当たり前の試合ほど面白くないものは無いわ。勝つのが難しいぐらいが丁度いいのよ」

 

「……………お前、アホか?」

 

「なっ……どういう意味よ?」

 

「勝つのが難しいぐらいの相手が丁度いいってことは自分ならば頑張れば勝てる相手でいいと妥協している……負けるかもしれないぐらいの相手と戦いたいって言えねえのはまだまだだ」

 

「…………!……………そうね……………確かに、私は認識を間違えていたわ」

 

負ける可能性が高い相手と戦って勝つって意識にアスカは切り替える。

コレぐらい言わなくても気付けよと思いながらも互いにバトルフィールドに立った。

 

「フブキは居ねえのか?」

 

「コレはあくまでも私の戦いよ……兄さんの声援やアドバイスは力になるけれども1人で勝ち抜かないと意味が無いわ……貴方にも応援をしてくれる人達が居るけれども貴方は自身の力でここまで来ているわ」

 

「いい心がけだな……お、決まったか」

 

『さぁ、最後を飾る8試合目のバトルフィールドは氷のフィールドだ!』

 

「っ……」

 

「クククッ……コイツだけはマジで予測が出来ねえわな」

 

ルーレットが回転してバトルするフィールドが決まった。

氷のフィールド、実に厄介なバトルフィールド……このフィールドは使い方を知らなきゃ痛い目に合う。

鈍足なポケモンを氷で滑らせて高速移動させる技術があるが……そもそもで氷のフィールドで戦わせる事が少ない。『こおり』タイプのジム以外で氷のバトルフィールドは無いからな。水のフィールドは割とあるが。

 

『そして先攻後攻が決まった!先にポケモンを出すのはアスカ選手!』

 

「……なにが出るか分からない。だったら、出番よエルレイド!」

 

「レイッ!」

 

「エルレイドか……フィールドを活かすよりも純粋な強さで来たか……じゃあこっちも開幕からいくぞ。いけ、ゲッコウガ」

 

「コウガ!」

 

「……!?……」

 

オレがなにを出すのかが全く読めないアスカ。

先ずは手堅いところを押さえてエルレイドを出してきた。初手には悪くねえチョイスだが今回ばかりは運が悪い。

ゲッコウガを出せばアスカはどうしてと驚いた顔をしている……ゲッコウガ、リザードン、スイクンはオレの中じゃ三巨頭なポケモンだ。実際それに相応しい能力を秘めている。それならば奥の手としてとっておくのが定石、この試合はフルバトルなのだから参加していても後半戦にまでとっておくのが普通だろう……が、最初から切り札を使わせてもらう。

 

「いくぞ、ゲッコウガ!」

 

「コウガ!」

 

開幕からサトシゲッコウガで行かせてもらうぞ

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