闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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最初から最後までクライマックス

 

「開幕サトシゲッコウガ!?」

 

遂にはじまった決勝トーナメント、対戦相手のアスカに対して初っ端からサトシゲッコウガをサトシは使ってきた。

ゲッコウガを出すと登録していたのは知っていたが開幕サトシゲッコウガにはセレナも驚きで思わず声をあげる。

 

「開幕から一気に行くな……いや、コレが意外と生きてるのか」

 

俺も声をあげる事はしないが開幕サトシゲッコウガについては驚いている。

リザードン、ゲッコウガ、スイクンの3体同時出場は決勝戦にまで取っておくと言っている。だから先ずはと温存していたゲッコウガを出した……が、開幕から出すのは流石に驚いたとしか言えないな。

 

「アラン、大丈夫なの?開幕からサトシゲッコウガを使うだなんて」

 

「そうだな……サトシにかかる負担も考えれば奇策という言葉を使うしかないな……6vs6のフルバトルは長期戦だ。3対3ならありなんだがな」

 

「どういうこと?」

 

「使用ポケモン3体でなんからのテーマが、例えば『ほのお』タイプ統一とかそういうのが無いのであれば1番手は切り込み隊長の様な一撃が強いポケモン、2番手は技のレパートリーが多くてどんなタイプとでも戦えるポケモン、3番手は耐久力や体力が多いポケモン、この3色を押さえるのがいい。ゲッコウガは技のレパートリーが多いポケモンで切り込み隊長な強い流れを手に入れる事が出来る一石二鳥なポケモンだ……やろうと思えばゲッコウガ単騎で3体全てを戦闘不能に出来る」

 

「3体……でも、コレはフルバトル、使用ポケモンは6体の長期戦よ?確かにサトシゲッコウガは強いけれども……そこまで上手く行くのかしら?」

 

「………………………………………サトシの狙いは……………」

 

既に地方リーグに出て優勝は確実なレベルにまで至っているサトシ。

開幕からサトシゲッコウガで6タテは流石に難しいだろう……だが、あのサトシゲッコウガを倒すのはもっと難しい。

未完成とかシンクロが上手くいってないからとかじゃなくて完全体とも言えるサトシゲッコウガをサトシは使いこなしている。その状態のサトシゲッコウガを公式戦で下したのは後にも先にもアランだけだ。

 

「いくぞゲッコウガ!」

 

「コウガ!!」

 

「まさかいきなりの大物が登場だなんて……ここで一気に流れを掴む」

 

サトシゲッコウガは温存しているものだと思っていたがいきなりの登場にアスカも驚いている。

開幕サトシゲッコウガのインパクトは強い……が、それを倒しさえすれば後は精神的には楽だと認識している。

サトシがエントリーさせた残り5体も決して弱いわけじゃないがそれほどまでにサトシゲッコウガが頭が抜けている強さを秘めている。

 

「エルレイド『リーフブレード』よ!」

 

「ゲッコウガ、回避して『つばめがえし』だ」

 

それを何処まで気付いているのかが気になるがゲッコウガを先ずは倒すと『リーフブレード』を指示する。

エルレイドは氷のフィールドを滑る。上手く氷のフィールドを活かすことが出来ており普通に走って攻撃するよりも早くにゲッコウガのもとに辿り着いた。両腕を光らせて『リーフブレード』でエルレイドは攻撃をしようとしてくるがゲッコウガは一寸の回避をしている。派手なサトシゲッコウガに度肝を抜かれたがサトシゲッコウガにはこういう細かな部分がある。人間らしい動きもあるのだと思っていると『リーフブレード』を当てる事が出来ず勢いを止めることが出来なかったエルレイドはバランスを崩しかけてゲッコウガが『つばめがえし』を叩き込んで……戦闘不能にした。

 

「エルレイド、戦闘不能!ゲッコウガの勝ち!」

 

「っ……」

 

『決まった!まずはサトシ選手、1体目を撃破!この氷のフィールドを上手く利用し大きく回避するのではなく少しの細かな動きでの回避!エルレイド『リーフブレード』で攻めるものの勢いをつけすげてしまいあえなくダウン!』

 

「戻れ……噂に聞いていたけど不思議なゲッコウガね……でも、対策はしてあるわ!いけ、レントラー!

 

「ラァオウ!」

 

『アスカ選手の2体目はレントラー、ゲッコウガに対して強い『でんき』タイプのポケモンだ!』

 

「まぁ……それは出るだろうな」

 

サトシがスイクン、ゲッコウガ、リザードンを温存している。

この3体の弱点は『でんき』タイプのポケモン……サトシの持っているポケモンで『でんき』タイプに弱いポケモンも多い。

2番手のレントラーは悪くない選択肢だが使い方が問題だ

 

「レントラー『エレキフィールド』よ!」

 

「ゲッコウガ『あくのはどう』だ!」

 

『エレキフィールド』を展開するレントラーに対してゲッコウガは『あくのはどう』をぶつける。

『あくのはどう』を耐え抜いたレントラーは『エレキフィールド』を張り終える……アレを耐えるのは中々に強い。

ただ……問題はここからだ。『エレキフィールド』で『でんき』タイプの威力を上げたとしてもどういう風に攻めるのか?そこが問題だ。

 

「レントラー『10まんボルト』よ!」

 

「ゲッコウガ『かげぶんしん』だ」

 

「…………」

 

レントラーは『10まんボルト』を放つ。

ゲッコウガは『かげぶんしん』で分身体を大量に作り出し一部が『10まんボルト』に命中するのだが一部は当たらなかった。

本体に命中してないが……コレは……

 

「バトルフィールドが足を引っ張ってるな」

 

「え?」

 

「レントラーに『10まんボルト』はあんまりよくない組み合わせだ」

 

「『10まんボルト』は『でんき』タイプの代表格な技で強力な技だけど……」

 

「レントラーは特殊攻撃よりも物理攻撃の方が強いんだ……だから『かみなりのキバ』や『ワイルドボルト』なんかは『10まんボルト』以上の威力が出る」

 

「アスカさんはどうして『10まんボルト』を」

 

「この氷のバトルフィールドだ……さっきエルレイドで攻撃して回避されてバランスを崩した。ゲッコウガはただでさえ素早いのにサトシゲッコウガになれば更に素早く更に精密な動きが出来る。他のフィールドならば踏ん張りが利いたりブレーキが出来るが攻撃が回避されるとバランスを崩す。四足歩行のレントラーが『かみなりのキバ』で噛みついたり『ワイルドボルト』で激突するのを回避されればツルツルと滑る氷のフィールドで滑ってしまう……コレがお前の狙いか」

 

「サトシの狙い?」

 

「互いに得意なタイプに偏っているわけじゃないんだ。タイプバランスなんかも良く育てている……だから開幕の出鼻を挫く。流れを一気に奪う」

 

本来であれば最後まで温存していくのがセオリーなエースのポケモンを最初に出す。

手持ち全員がエース級のポケモンならばまだいい。ゲームみたいに強制的にレベル50固定ならばまだいい。

だが開幕からのエースのポケモン、それを倒そうとある程度は想定していて用意したポケモンを出して戦うだろうがそうすればバランスが崩れる。開幕からガンガンのフルスロットルで流れを一気に奪っていった。

 

「ゲッコウガ『あくのはどう』を『みずしゅりけん』に纏わせろ!」

 

いきなりのトップギアにアスカはついていくのが難しい。

ゲッコウガの背負っている『みずしゅりけん』に『あくのはどう』を纏わせてゲッコウガは投擲する。レントラーは回避しようとするが氷のフィールドなので上手く動けずに『あくのはどう』を纏わせた『みずしゅりけん』が命中して戦闘不能になった。

 

「レントラー、戦闘不能!ゲッコウガの勝ち!」

 

「っ………戻って……そっちがエース級のポケモンならこっちも温存は出来ないわ!いけ、インテレオン!」

 

「レオン」

 

「お……強いのが来たな」

 

さっきまでの2体と比べてレベルが高いポケモンが出てきた。

出し惜しみは負けに繋がるのだと言うのを嫌でも理解させられたからインテレオン、悪くないな。

 

「インテレオン『ねらいうち』よ!」

 

動かなくても問題は無い技をインテレオンに使わせる。

『ねらいうち』は悪くはない技だ……ゲッコウガが相手じゃなければだが。

 

「ゲッコウガ、『みずしゅりけん』を盾にしろ」

 

背中に背負っている『みずしゅりけん』を構えるゲッコウガ。

飛んでくる『ねらいうち』の水を余裕で受ける……インテレオンの『ねらいうち』は正確極まりないものだ。逆を言えば何処にやってくるのかが分かってしまう。自分に確実に当たるのならば読みやすい…………………

 

「レベルは高いが育てる余地はまだまだあるし…………」

 

「育てる余地?」

 

「あのインテレオン、右手でしか『ねらいうち』を使ってないだろう?やろうと思えば左手でも『ねらいうち』や『あくのはどう』が使える。両方の腕で攻撃する、それが出来るか出来ないかで勝負は変わる」

 

もう片方の手で『ねらいうち』を使うことさえ出来ればゲッコウガにダメージを与えられる。

だがあのインテレオンは利き手じゃない手で攻撃をすることが出来ない……右手だけでしか攻撃が出来ない、左手でしか攻撃が出来ない、コレは意外と致命的な弱点だ。片方からしか攻撃が来ないとわかればやりやすいことこの上無いからな。

 

「だったら『アクアジェット』よ!」

 

「ゲッコウガ『かげぶんしん』」

 

『ねらいうち』で攻撃しても倒せないと悟ったのか『アクアジェット』に切り替える。

『アクアジェット』で突撃をするがゲッコウガは『かげぶんしん』で分身を大量に作る。インテレオンは『アクアジェット』で高速移動しながら分身を1体、また1体と倒していくのだが途中で『アクアジェット』をやめた……いや、保たなかったと言うのが正しいか。バラバラに分身しているゲッコウガ、この中から1体だけの本物を見つけなければならない。右に行って左に行ってのジグザグを繰り返すがインテレオンは馴れない事をしているのか疲れが溜まってきており『アクアジェット』を解除してしまった。

 

「…………サトシゲッコウガ、倒すことって出来るのかしら……」

 

「無敵で無敗な存在なんて何処にも居ない……ただ……サトシゲッコウガはランクが違う」

 

『アクアジェット』を解除してしまったインテレオンに『あくのはどう』を叩き込んで戦闘不能にした。

使用ポケモンが3体戦闘不能になればバトルは一旦中断、5分間のインターバルを挟んだ。今からトイレに行こうと言う観客達が多く居るのだがそんな中でセレナは呟いた。サトシゲッコウガを倒すことが出来るポケモンがいるのかと。

とある伝説厨の伝説のポケモンと激戦の末に引き分けに近い負け方で負けた俺が言えた義理じゃないが絶対に負けないポケモンは存在しない。ただしサトシゲッコウガはランクが違うとハッキリと言う。

 

「サトシゲッコウガはメガシンカした強いポケモンを倒す事が出来るレベルのポケモンをメガシンカさせているも同然だ……最低でもメガシンカポケモンかメガシンカしているポケモンを素の状態で倒せる強さのポケモンじゃないと勝てない……アスカにキーストーンは装備されていない。メガシンカをしてくることもしない。サトシゲッコウガを相手にメガシンカ無しは甘すぎる考えだ」

 

サトシゲッコウガが壊れた性能をしているのは理解しているが……ここまでだとなんとも言えない。

コレを倒したいとミュウツーは言っているがメガシンカ無しで倒すの無理だろう……まぁ、サトシとバトルすることになった際に使うパーティは決めてる。ミュウツーも一応は出すが主役はメガリザードンXだ。

 

『さぁ、5分間のインターバルを挟み後半戦が開始します!アスカ選手は3体ポケモンを失っており、サトシ選手はゲッコウガ1体のみ!そのゲッコウガは全くと言ってダメージがありません!』

 

「……いけ、ウォーグル!」

 

「お……ゲッコウガ、まだまだいけるよな?」

 

「コウガ!!」

 

「アレは……ウォーグルね……色違い?」

 

「いや、ヒスイ種、リージョンフォームの一種だ」

 

アスカの4体目はヒスイウォーグルだった。それを見たサトシはまだいけるのだとゲッコウガを出した。

まだ戦う事が出来るとボールから出たゲッコウガはサトシゲッコウガの姿に変貌しやる気に満ちている。

 

「ウォーグル、飛んで!」

 

ウォーグルに空を飛んでもらう。

コレならば氷のバトルフィールドの影響を及ばさない……が、どうするつもりだ?専用技の『オーラウィング』は強力な技だが『エスパー』タイプの技で『あく』タイプのポケモンであるゲッコウガには通じない。

 

「ウォーグル『ぼうふう』よ!」

 

「ウォオオ!!」

 

「なんて強烈な風……!、ゲッコウガが」

 

「ああ、動かされる」

 

『ぼうふう』を吹かせればゲッコウガは踏ん張ろうとしている。

だがここは氷のフィールド、足を踏ん張ることは出来ないのだとゲッコウガは滑っていき体を浮かせる。

 

「ゲッコウガ『かげぶんしん』だ!」

 

「無駄よ!どれだけ分身しても本体だけがハッキリと動いているわ!」

 

『ぼうふう』で体が浮いたゲッコウガ。

『かげぶんしん』を作って大量の分身を生み出すのだが1体だけ乱気流に飲み込まれて浮いているゲッコウガがいる。

それこそが『かげぶんしん』を使った本物のゲッコウガだとアスカは見抜いて『ぼうふう』をやませる。

 

「『ブレイブバード』よ!」

 

『ぼうふう』が消えればゲッコウガが動けるようになる。

だから直ぐに攻撃できて威力が高い『ブレイブバード』で突撃していく。ゲッコウガは空中で体勢を崩している……が……サトシは気にしてない。

 

「『あくのはどう』だ」

 

「っ!!」

 

ゲッコウガに『あくのはどう』を撃たせる。

何処に向かって撃つのかと思ったが斜め上から撃っており……反動でゲッコウガは移動する。

『ブレイブバード』で狙いを定めて一直線に突き進んだウォーグルはゲッコウガと激突することが出来ずにゲッコウガを素通りしてしまい……背中を見せる。

 

「ゲッコウガ『あくのはどう』だ」

 

背中を見せたウォーグルに『あくのはどう』を浴びせる。

ウォーグルは背中から直撃して撃墜された。

 

「ウォーグル、戦闘不能!ゲッコウガの勝ち!」

 

「っ……いけ、ボスゴドラ!!」

 

「ドァッ!」

 

「……………いよいよ追い詰められたか……」

 

ゲッコウガに対してボスゴドラを出した。

タイプの相性の上でボスゴドラが不利、なにかしらの策があるのかと色々と考えるが思い浮かばない。

向こう側もいよいよ追い詰められたか……そう思っているとサトシはモンスターボールを取り出した。

 

「戻れ、ゲッコウガ」

 

「なっ……」

 

ノリにノッているゲッコウガをここで戻した。

サトシゲッコウガの維持がキツいのかと考えるがサトシはまだまだ余裕を見せている。

ゲッコウガには『みずしゅりけん』がある……このままいけば6タテも夢じゃないのだがゲッコウガを戻した。

 

「クククッ……よくやった……じゃあ、頼んだぞコノヨザル」

 

「ブギャア!!」

 

「……………………鬼だな……………アレは酷いな………………」

 

ゲッコウガを戻して出したのはコノヨザルだった。それを見て俺は鬼としか言葉が出なかった。

ボスゴドラを前にコノヨザルを出してアスカは焦りを見せる。最初にゲッコウガが出てきた時に驚いていたが……それ以上に焦っている。コノヨザルの事が知識にあるとは勤勉だ……だからこそ心に重しを抱えてしまう。

 

「そんなに酷いの?」

 

「コノヨザルを見てアスカは表情を変えた……コノヨザルが『かくとう』タイプのポケモンなのを知っているからだろうが問題はそこじゃない。控えにゲッコウガがいる、コレが意外とキツい」

 

「?」

 

「サトシはコノヨザルを含めゲッコウガ以外にもノーダメージのポケモンがまだ5体も居る。サトシゲッコウガのインパクトに押されてサトシのポケモンは物凄く強いと言うのが嫌でも心に教え込まれる。その上でゲッコウガが一旦引いてコノヨザルが出てきた。相性の上でコノヨザルはよくない、アスカに残されているポケモンは2体、その2体を上手く駆使して逆転しないといけねえ……最初に立ち塞がる壁がコノヨザル、後にも強いポケモンが4体も控えており物凄く苦戦しているサトシゲッコウガがまだ残っている……開幕からサトシゲッコウガで相手に流れを掴ませない……理に適わないな」

 

サトシゲッコウガがエースならば最後を任すのが普通だ。だがサトシはそれを逆に利用した。

エースを最初に使うことで相手のリズムや呼吸、ペースを一切作る事を出来ない様にして崩していく……フルバトルじゃ普通は出来ない事だ。それを可能にしているのはこの氷のバトルフィールドとサトシゲッコウガと言う異端な力、サトシゲッコウガはともかく誰もがハズレに見える氷のバトルフィールドを活かしている。

 

「ボスゴドラ『もろはのずつき』よ!!」

 

「『いしあたま』個体か!コノヨザル、滑って回避しろ!」

 

『もろはのずつき』で攻めるボスゴドラ。

真正面から『もろはのずつき』を受けるのはまずいのだと氷を滑って回避した。ボスゴドラはブレーキを踏もうとするが氷のバトルフィールドは滑るので上手く止まらない。

 

「コノヨザル『ドレインパンチ』だ」

 

「ブギャア!」

 

「『もろはのずつき』よ!!」

 

「……………」

 

ブレーキが利かないボスゴドラに『ドレインパンチ』を叩き込む。

『ドレインパンチ』を受けて苦しむボスゴドラだが物理耐久に関しては強いと言えるポケモンだ。コノヨザルの『ドレインパンチ』でブレーキが上手く利いたのか『ドレインパンチ』を耐えきり『もろはのずつき』を叩き込んだ。

 

「コノヨザル『ドレインパンチ』だ」

 

が、コノヨザルは倒れない。

『もろはのずつき』は強力な技だが『いわ』タイプの技であることには変わりはなく受けるダメージが減る。

確かなダメージになっていると思えばコノヨザルは『ドレインパンチ』を使ってボスゴドラから体力を奪い取りダメージを回復する。

 

「……ボスゴドラ『もろはのずつき』よ!」

 

「クククッ……他にも技があるがこのバトルフィールドが邪魔をしてんだろ?」

 

「アスカさん、なんで『もろはのずつき』だけを……他にも色々と技はあるのに」

 

「多分だがボスゴドラが他に覚えてるのは接触物理技だ。相手に激突したりする系の技で氷のバトルフィールドじゃなければ当てる事は出来るんだが……氷のバトルフィールドが邪魔しまくっている……」

 

移動して攻撃する系の攻撃、接触物理技……俺ならばボスゴドラにそういう技を覚えさせる。

『ゆきなだれ』『じしん』辺りが使えそうだが覚えさせていない……『ヘビーボンバー』を撃とうにも軽々と避けられる。

だから賭ける。『もろはのずつき』vs『ドレインパンチ』に。コノヨザルは『ドレインパンチ』を叩き込む。ボスゴドラは余裕で耐えて『もろはのずつき』を叩き込む。体力を着実に回復しながら殴る『ドレインパンチ』と一撃の威力が凄まじい『もろはのずつき』

 

「ブギャア!!」

 

「ボスゴドラ、戦闘不能!コノヨザルの勝ち!!」

 

「『ドレインパンチ』が地味に厄介…………………気付いているのか……」

 

「いけ、ソウブレイズ!!」

 

殴り合いの末に勝ち残ったのはコノヨザルだった。

コレでもう後が無くなったアスカの最後の1体はソウブレイズ……あんまり見かけねえポケモンだな。

セレナがポケモン図鑑を取り出してデータを確認するが該当しないポケモンなので俺に説明を求めてくるので軽く説明する。

 

「ソウブレイズ……いくわよ……『むねんのつるぎ』」

 

「コノヨザル『ふんどのこぶし』だ!」

 

コレで最後だからと迷いなく『むねんのつるぎ』を使った。フィールドが溶けていっている。

『ドレインパンチ』でダメージを回復しながら戦ったとは言え『もろはのずつき』のダメージは大きい。

『むねんのつるぎ』が当たればコノヨザルを倒す事が出来る……が……コノヨザルにはこの技が『ふんどのこぶし』がある。

今まで何度も『もろはのずつき』と撃ち合いをしていたから威力は最大にまでなっておりコノヨザルは『むねんのつるぎ』を押し切りソウブレイズ殴り飛ばした。

 

「ソウブレイズ、戦闘不能!コノヨザルの勝ち!!」

 

「っ……」

 

『き、決まったぁああああ!!決勝トーナメント1回戦第8試合を制したのはサトシ選手!アスカ選手の6体のポケモンに対してたった2体で撃退した!サトシ選手、圧倒的なまでの強さを見せつける!!』

 

「……………サトシゲッコウガが一気に持っていきやがったな………」

 

アスカのポケモンは悪くはない。決勝トーナメントに相応しいレベルにまで鍛え上げている。

ただ……サトシゲッコウガが強すぎる。最初の流れをサトシゲッコウガに持っていかれる。開幕から切り札を見せることで相手が何かをする前に着実に潰す……純粋な強さでゲッコウガを倒さなきゃ越えられない……温存し敵の大将やエース格を倒す役割を担っていたゲッコウガを開幕で使うとこうなるのか。

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