闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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見参!バシャーモvsメガリザードンY

 

「大丈夫か、ゲッコウガ?」

 

「コウ……コウガ」

 

「オレの心配をしてくれるのか……クククッ……成長してんのはお前だけじゃねえんだよ」

 

決勝トーナメント1回戦、開幕サトシゲッコウガと言う見る人が見れば暴挙と言われる作戦に出た。

開幕サトシゲッコウガで相手に一切の流れを掴ませない。一方的な蹂躙ゲーと言われればその通りだろうがそれぐらい出来ねえとサトシゲッコウガの価値はねえ……なにが恐ろしいかって言えばこの状態でZワザを使えるんだ。

 

「コレで次の対戦相手からは惑わされる……サトシゲッコウガの脅威に」

 

サトシゲッコウガはフォルムチェンジの一種で通っているがメガシンカとなんら変わりはない。

決勝トーナメントからは油断する事が出来ないがオレにはメガシンカみたいなポケモンがいる……その上でそいつが出てこない可能性があったとしてもスイクンがバックに潜んでいる。フスベジムのジム戦でスイクンを使ったのはこの為でもある。

スイクンなんて言う明らかにヤバいポケモンがいるのにサトシゲッコウガと言う脅威的な存在の登場……コレは読みづらい。

 

「サトシ、サトシゲッコウガであんな事をして大丈夫なの?」

 

「オレの方は無事だ……チャンピオンリーグの二の舞にはならねえよ」

 

セントラルのポケモンセンターに隣接されてる喫茶店でコーヒー牛乳を飲む。

セレナは1回オレがサトシゲッコウガで倒れたことを知っているのでサトシゲッコウガでフルバトルを戦って大丈夫かを聞いてくる。

あれからオレの方も鍛え直しているしメンタル的に勝ちたいって思いが強くなったからチャンピオンリーグの二の舞にはならない。

 

「ゲッコウガも大丈夫って言ってるし問題無いだろう」

 

メガシンカ関連の研究をしているアランも問題無いと言う。

 

「クククッ……ホントにヤベえのはコレからだ……」

 

「でも……前より遥かにパワーアップしてるわよね」

 

「ん?」

 

「セキエイ大会のフルバトルでは色々とあの手この手駆使して決勝戦で6体目になったけど今回は2体だけで勝ち抜いた……サトシがセキエイ大会に出場した頃よりも遥かに強くなっているわ」

 

「そいつは認識が違えよ……あん時はサトシゲッコウガをとことん出し惜しみしていた。リザードンにメガシンカが無くてスイクンが居なかった。正真正銘最初のエースはゲッコウガだ……スイクンを倒せる確かな強さを持っている」

 

ピカチュウを除けばサトシゲッコウガはサトシの1番のエースだ。

それを知っていてオレはセレナにケロマツが居ないのかを聞いて探してもらった。エースをやってくれると確信していた。

オレとだから合わないという不安もあったが……ゲッコウガは充分に役割を果たしてくれた。

 

「コウガ」

 

「来たか」

 

ゲッコウガこそがエースと言えばゲッコウガは空を見上げた。

何事かとこの場にいる3名は知っている。遠近法の問題で豆粒の様な大きさになっているが視力が7ぐらいあるのでハッキリと見える。

 

「グォオオオウ!!」

 

「リザードン!来たわね!」

 

遠吠えを上げながら舞い降りたのはリザードンだった。

2回戦に進出すると同時にリザフィックバレーに連絡を入れてシロガネ山に来いと言っておいた。

セレナがリザードンがやってきたのだと言えばリザードンは『かえんほうしゃ』を放つのだが残像を作り出して回避してお腹に肘打ちをする。

 

「む……大分強くなったじゃねえか」

 

この肘打ちで倒されている事が多かったがリザードンは難なく耐えた。

フスベジムに向かう前に一度だけ顔を合わせたが今まで以上に遥かにパワーアップをしている。

リザフィックバレーにリザードンを預けて正解だったなと思っているとゲッコウガがリザードンの前に立った。

 

「……次はお前だ、リザードン」

 

「コウガ」

 

第二陣、2回戦に出すのはリザードンだ。尻尾のところにリザードナイトYを装備している。

リザードンが入っているモンスターボールを手に取りリザードンの覚えている技などを確認する。

余計な技を覚えて大事な技を忘れるという事は無い……純粋にリザードンとしてのレベルが上がっている。次はお前の出番だとリザードンとゲッコウガはタッチをして交代をする。

 

「…………………お前が選んだ事だから文句を言うつもりは無いが、ホントにいいんだな?」

 

「ああ、構わねえよ」

 

次の対戦相手はミシロタウンのハヅキだ。

ハヅキはある種のサトシキラーで……リザフィックバレーで修行したリザードンを僅差だったとは言え撃退している。

そんなハヅキを相手にリザードンで挑む。勿論、リザードンを軸に色々と構成しているが最後の最後に頼るエースはリザードンだと決めている。だからこそアランは負けるんじゃないかと心配をするがオレは構わねえ。

 

「リザードンが現場に到着したんだ……2回戦に出場させる6体全て揃った」

 

「ここを勝てばか……」

 

「クククッ……次も次でな……」

 

「ハヅキさんに勝ったらサトシの次の対戦相手は」

 

「んなのを気にするよりもハヅキ戦を想定してろよ……」

 

ここを勝てば無事に原作以上の成績を取れる。

だが、オレからすればその次も中々に佳境なものでセレナは対戦相手の確認をしようとするがアランに止められる。

 

『さぁ、ジョウトリーグ・シロガネ大会!2回戦もいよいよラストとなっております!』

 

「これより2回戦第4試合を行います!ルーレット開始!」

 

オレは緑コーナー、ハヅキは赤コーナーでフィールドに立つ。

先ずはバトルフィールドを決めるルーレットが回る。1試合目は氷のフィールドだったが2試合連続で氷のフィールドは勘弁してくれよと思いながらもルーレットが止まるのを見守れば……草のフィールドに決まった。先攻後攻のルーレットが回れば……先攻はオレからだった。

 

「いけ、カビゴン!」

 

「カンビ!」

 

「カビゴンか……なら、お前だ!ハガネール!」

 

「ネール!」

 

「試合開始!」

 

「戻れ!」

 

「なに!?」

 

『おおっと、サトシ選手!試合開始と同時にカビゴンをボールに戻したぞ!」

 

「それだけは相手には出来ねえ……いけ、ラプラス!」

 

「クォーン!!」

 

開幕からハガネールが出てきた。色々と戦術を構築しているがハガネールだけはカビゴンで処理出来ない。

即座にラプラスに切り替えればどう出てくるかと思ったがハヅキはポケモンを入れ替えなかった。

 

「ラプラス『ゆきげしき』だ!」

 

「ハガネール『アイアンテール』だ!」

 

最初に使う手は決まって『ゆきげしき』だ。

ハガネールの渾身の『アイアンテール』をものともせずにラプラスは受けきった。

 

「ラプラス『うたかたのアリア』だ!!」

 

「クォーン」

 

「っ、『りゅうのいぶき』だ!」

 

耐えきったラプラスは『うたかたのアリア』を歌う。

それをくらえば苦しそうにしているハガネール。コレはまずいと『うたかたのアリア』を『りゅうのいぶき』で相殺しようとするがこっちはタイプ一致の『うたかたのアリア』向こうは苦手な特殊技でタイプ不一致の『りゅうのいぶき』一瞬だけ勝負は拮抗しているように見えるが直ぐにラプラスの『うたかたのアリア』が押していきハガネールに攻撃を再び当てるのだが苦しんでいる。

 

「ダメージは入った……ラプラス『ふぶき』だ!」

 

「クォーン!!」

 

「ネェ!?」

 

『おおっと!コレは『ゆき』状態からの必中の『ふぶき』ハガネールは『はがね』『じめん』タイプのポケモンなので効果は普通ですが『ふぶき』と言えば『こおり』タイプの最強クラスの一撃!コレはどうだ!』

 

「ネェ……」

 

「ハガネール、戦闘不能!ラプラスの勝ち!」

 

先ずは1本目……一番厄介なハガネールを倒した。

事前に調べた情報でカビゴン相手で厄介なのはハガネールなのだと分かっていたのでコレでもう安心して戦える。

 

「…………いけ、ケッキング!!」

 

「ラプラス、戻れ!いけ、カビゴン!」

 

ハヅキの2番手はケッキングだった。原作通りじゃないのは今更な事なので驚かない。

ケッキングがどういう風に動いてくるのか分からないのだがカビゴンは獲物は逃さないのだとケッキングを見つめている……が、ケッキングは動かない。

 

『おおっと、両者睨み合いが続いていますが……』

 

「……成る程……カビゴン『はらだいこ』だ!」

 

十数秒ほどカビゴンとケッキングの睨み合いが続いた。

ケッキングは動き出すタイミングがあったのにも関わらず動かない……コレは完全に待ちの戦法だ。

 

「『はらだいこ』で極限までパワーを……だが、『はらだいこ』は体力を半分にする技でもある!『ギガインパクト』だ!」

 

「カビゴン、『あくび』だ!」

 

「カァビィ!」

 

「しまっ……」

 

「カビゴン『ねむる』だ」

 

カビゴンの『はらだいこ』は危険だと感じたハヅキ。

動けるタイミングを狙ってケッキング自らを動かすと『ギガインパクト』を指示するがそれよりも前にカビゴンは『あくび』をくらわせる。ケッキングはウトウトとして眠りにつきカビゴンも『ねむる』で眠りについた。

 

「ケッキング……戻れ!いけ、スリーパー!!」

 

「リィ……」

 

「スリーパー『ゆめくい』だ!」

 

「スリィイイイ!!」

 

互いに寝ている状態だったが……こっちはポケモンを戻すことが出来ない状態だ。

ハヅキは直ぐにポケモンを入れ替えてスリーパーを出して『ゆめくい』を使えば熟睡しているカビゴンが目を覚ました。

 

「カビゴン『ヘビーボンバー』だ」

 

「カァ、ビィイイイイ!!」

 

「スリィイイイ!?」

 

カビゴンはジャンプしてスリーパーに伸し掛かる。

良い夢を見ていたのに『ゆめくい』で夢を食われたのでカビゴンは怒っており怒りの『ヘビーボンバー』を叩き込んだ。

 

「スリィ……」

 

「スリーパー、戦闘不能!カビゴンの勝ち!」

 

「まさか『ゆめくい』を使ったら逆に目覚めるだなんて……だったらコイツはどうだ!いけ、ヘルガー!!」

 

「ルガッ!!」

 

「ヘルガーか……カビゴン『あくび』だ!」

 

ハヅキの4体目はヘルガーだった。

自分が持っているポケモンだからどうするのかは大体は読めると先ずは『あくび』を使う。

『あくび』の泡が飛んでくるのだがヘルガーは『かえんほうしゃ』で焼き払う……

 

「ヘルガー『かえんほうしゃ』だ!」

 

「ルガァ!」

 

「無駄だ!オレのカビゴンは『あついしぼう』……特殊攻撃には滅法強い……カビゴンの『ヘビーボンバー』だ!」

 

「それを待っていた!ヘルガー『カウンター』だ!」

 

「ルガァ!」

 

「カンビィ!?」

 

勝負を決めに行こうと『ヘビーボンバー』を使ったのだがそれを待たれていた。

カビゴンの『はらだいこ』で極限まで高められたパワーの『ヘビーボンバー』を『カウンター』で弾き返す。

その威力は絶大なもので体力自慢で一度『ねむる』を使って体力満タンに近いカビゴンは倒れた。

 

「カビゴン戦闘不能!ヘルガーの勝ち!」

 

「戻れ……欲張りすぎた。オレのミス……いや、思い上がりか」

 

1回戦に開幕サトシゲッコウガと言う荒業を使った。

その効果は覿面で相手のポケモンに対して無双状態だったがあくまでもそれはサトシゲッコウガだから出来た芸当だ。

他のポケモン達はまだまだポケモンリーグ3位ぐらいのレベルなのを勘違いをしていた……

 

「いけ、サンドパン!」

 

「サァン!」

 

「戻れ!」

 

「へぇ……戻すんだな……」

 

「いけ、ケッキング!」

 

「キング!!」

 

サンドパンを出せばポケモンを入れ替えた。

バトル中にポケモンを交代させるとは意外と冷静だなと思っていると……眠ったままのケッキングが出てきた。

コレはまずいがどうするべきかと考え……戦闘を続行する

 

「サンドパン『じしん』だ!」

 

「ンド!!」

 

地面に衝撃波を発生させてケッキングを吹き飛ばす……が、ケッキングは相変わらず寝ているだけ。

渾身の『じしん』だったが何事も無かったかの様に受けきっている。

 

「サンドパン『じしん』だ!連発でやれ!」

 

「サン!サン!」

 

「…………キング!」

 

「ケッキング『なまける』だ!」

 

「キン……」

 

「っち……」

 

『おおっとサトシ選手のサンドパンが与えたダメージを『なまける』で一気に回復させた!どう出るか』

 

「キン……」

 

相変わらず寝たままで動く素振りを見せないケッキング。

人が折角頑張って与えたダメージも『なまける』1つでひっくり返るんだから嫌になる……

 

「ケッキング『ギガインパクト』だ!!」

 

「ケーッキーーング!!」

 

「サァン!?」

 

「っ……なんてパワーだ……」

 

「サンドパン戦闘不能!ケッキングの勝ち!!」

 

やる気が無くて鼻をほじっているケッキング。

遂に動き出したかと思えば『ノーマル』タイプ最強攻撃『ギガインパクト』を真正面からまともにぶつけてきた。

サンドパンは一撃で戦闘不能になった……ケッキングの圧倒的なまでの強さ……コイツはヤベえ…………。

 

「いけ、ラプラス!」

 

「クォーン!」

 

「ラプラス『ぜったいれいど』だ!」

 

ケッキングを真正面から倒すのは難しい……だが、ケッキングにも弱点がある。

それは特性の『なまけ』で絶対に動こうとしないことだ。そこしか隙が無いと『ぜったいれいど』をケッキングに叩き込んだ……

 

「キーン!!」

 

「っ……『ほろびのうた』だ!!」

 

ケッキングは真正面から『ぜったいれいど』を受けた。

それなのにも関わらず何事も無かったかの様に起き上がった。一撃必殺技は相手より強くないと効果が発揮しない。ラプラスはケッキングよりもレベルが下だと判明したので即座に『ほろびのうた』を歌う。

 

「『ゆきげしき』」

 

「『ギガインパクト』だ!」

 

「っ……クククッ……」

 

「キン……」

 

「クォーン……」

 

「ケッキング、ラプラス、両者共に戦闘不能!!」

 

ラプラスはケッキングの『ギガインパクト』に負けた。

ケッキングは『ギガインパクト』の反動と特性の『なまけ』が原因で動けなくなっておりそこで『ほろびのうた』の効果で倒れた。

コレが最後のバトルだったら判定勝ちでラプラスの負けになっていたのだとオレは一先ずは安堵する……ケッキングが恐ろしい。

 

「残りはヘルガー……そして温存できないエースのバシャーモ……最後の1体は……」

 

最後の1体、コイツだけは油断できない。

5分間のインターバルを挟み呼吸を整え終えたのでバトルフィールドに戻る。

 

『さぁ、後半戦開始です!ここを制した者が準決勝に進めます!』

 

「……いけ、ゲンガー!」

 

「ゲンゲロ!!」

 

「ゲンガーか。だったらヘルガー、頼んだぞ!!」

 

「ルガァ!」

 

「ゲンガー『ヘドロばくだん』だ!」

 

ヘルガー相手だと『シャドーボール』も『サイコキネシス』も使えない。

『ヘドロばくだん』で攻撃をすればダメージを受けるのだが思ったよりも効果が薄い。

 

「ヘルガー『あくのはどう』だ!」

 

「ゲンガー『10まんボルト』だ!」

 

『あくのはどう』を放つヘルガーに対して『10まんボルト』で対抗する。

『あくのはどう』は命中するがそれに耐えて『10まんボルト』を浴びせており意地と意地の張り合い……

 

「ゲェン……」

 

「ゲンガー、戦闘不能!ヘルガーの勝ち!」

 

「ルゥ、がッ……」

 

意地と意地の張り合い制したのはヘルガーだった。

ゲンガーでヘルガーにそれなりにダメージを与えることが出来た。コレだけで充分だ。

 

「クククッ……意味はあったか……頼んだぞ、リザードン!」

 

「グォオオオウ!!」

 

『サトシ選手の5体目はリザードン!ハヅキ選手、どう出るか!』

 

「このままヘルガーで続行だ!ヘルガー『あくのはどう』」

 

「ヘェ、ルッ!?」

 

「リザードン『きあいだま』だ!」

 

ヘルガーに『あくのはどう』を使わせようとすればヘルガーは『まひ』で痺れて動けなかった。

『きあいだま』をリザードンは放ちヘルガーに対して直撃し……ヘルガーは戦闘不能になった。

 

「ヘルガー、戦闘不能!リザードンの勝ち!」

 

「戻れ……噂に聞いていた最強クラスのリザードン、先ずはじっくりと弱らせないと……いけ、カクレオン!」

 

「レオーン」

 

「カクレオン、草むらに隠れろ!!」

 

ハヅキの5体目はカクレオン、草むらの中に入ってカクレオンの持つ透明化の能力で透明になる。

お腹の模様だけ透明にならないが草むらの中なので探しにくい……ここからじっくりと詰めてくるんだろうがそうはいかねえ。

 

「リザードン、フィールドに『かえんほうしゃ』だ!」

 

「グォオオオウ!!」

 

『こ、コレは……焼いている!フィールドを焼き尽くしているぞ!!草のフィールドが燃え盛る!』

 

「レオーン!!!」

 

「か、カクレオン!」

 

「リザードン『かえんほうしゃ』だ」

 

「グォオオウ!!」

 

フィールドを一気に焼き尽くしたので隠れている場合じゃねえとカクレオンが姿を現す。

コレを待っていたのだとカクレオンに向かって『かえんほうしゃ』を浴びせればカクレオンは一撃で戦闘不能になった。

 

「カクレオンが一撃で……なんてパワーだ……だが、お前ならリザードンと渡り合えるはずだ!いけ、バシャーモ!」

 

「シャアモォ!」

 

『ハヅキ選手の6体目はバシャーモ!対するサトシ選手はリザードン!コレはどちらも最初に貰える初心者用のポケモンの最終進化形同士の戦いか!!』

 

「バシャーモ『かえんほうしゃ』だ!」

 

「リザードン『かえんほうしゃ』だ!」

 

遂に出てきた6体目、読み通りのバシャーモだ。

先ずは挨拶代わりだと互いに『かえんほうしゃ』を撃ち合えば……リザードンが勝った。

種族値的な話をすればリザードンの方がパワーが劣るのだがそれでもリザードンの『かえんほうしゃ』が勝った。リザフィックバレーで徹底的に揉まれていた証拠だろう。

 

「なんてパワーだ……『こうそくいどう』で撹乱するんだ!」

 

「シャモ!シャモ!シャモ!!」

 

リザードンの攻撃の照準が合わないように右に左に高速で移動するバシャーモ。

下手に『かえんほうしゃ』を撃ってこない……無理に狙いを定める必要は無いのだとオレはメガグローブを装備する。

 

「リザードン、やるぞ!」

 

「グォウ!」

 

「メガシンカ!!」

 

ここで焦って余計な事をしない。変わったことをしない。無理にバシャーモに合わせようとしない。

リザードンをメガリザードンYにメガシンカをさせれば日の光が強まり『はれ』状態になるのだが今回はコレが生きない。

 

「バシャーモ『ブレイブバード』だ!!」

 

「リザードン『エアスラッシュ』疎らに散らせ!」

 

リザードンがメガリザードンYにメガシンカしたことでパワーが更に増した。

ハヅキは勝負を決めにいかなければならないのだと『ブレイブバード』で攻めてくるので『エアスラッシュ』を疎らに散らして放つ。

バシャーモは走って『ブレイブバード』を使うために右に左に移動する事が可能で撹乱をしてくるのは分かっていると『エアスラッシュ』を疎らに散らせば全てがヒットし、リザードンの前に来る頃には物凄く減速していた。

 

「リザードン『ちきゅうなげ』だ!!」

 

減速しているバシャーモを捕まえる事は容易い事だ。

リザードンはガッシリとバシャーモを掴んで急上昇しある一定の高さにまでなれば一気に急降下しながら回転していく。

 

「バシャーモ、地面に向かって」

 

「リザードン『かえんほうしゃ』だ!」

 

「なっ!?」

 

『ちきゅうなげ』のダメージを少しでも和らげようという事は簡単に予測できる。

リザードンは『ちきゅうなげ』の動きをしながら『かえんほうしゃ』を放ち炎を纏いバシャーモを地面に叩きつけた。

 

「グォオオオウ!!」

 

「……シャア…………モォ……………」

 

「バシャーモ、戦闘不能!リザードンの勝ち!よって勝者、マサラタウンのサトシ選手!!」

 

『決まったぁああああ!!バシャーモvsメガリザードンY、勝負を制したのはメガリザードンYだ!やはりメガシンカの分が強いのか!』

 

「いや……………バシャーモよりもリザードンの方が強かった。メガシンカを抜きにしてもだ」

 

炎の『ちきゅうなげ』でバシャーモを撃退した。

実況はメガシンカの分だけ有利だったと言うがハヅキがバシャーモよりもリザードンの方が強かったのだと認める。

 

「クククッ……お前、尋常じゃなく強くなったな」

 

「グォウ」

 

メガリザードンYを使って勝ったがリザードンがリザフィックバレーに預けるよりも前と比較して段違いの強さを手に入れた。

ゲッコウガやスイクンと並ぶ三巨頭な状態だがゲッコウガやスイクンと劣るんじゃねえのかと心の何処かで思っていたが今は違う。リザードンはゲッコウガやスイクンと並ぶポケモンだ。

 

『さぁ、残す試合は4つ!準決勝2試合!3位決定戦!そして決勝戦!』

 

「次か……」

 

ハヅキを撃ち破りベスト4にまで入った。

シゲルも順調に勝ち進んでおりシゲルの対戦相手のレベルならばシゲルなら勝てるはずだ。

問題はオレの方……と言いたいところだが現状ならば勝つことが出来ると確信している。スイクンが居るからとかじゃなくて自分の方が上だと思える対戦相手だから。

 

『そして準決勝第二試合はマサラタウンのサトシ選手vsトバリシティのシンジ選手!!』

 

オレの準決勝の相手は……トバリシティのシンジだった。

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