闘携帯獣伝説 サトシ〜何故か憑依していた闇に舞い降りてない天才〜   作:アルピ交通事務局

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出場登録 3体目を探せ

 

「マサラタウンのサトシくんね……今度はホウエンリーグに挑戦なのね」

 

「ええ、まぁ……」

 

「登録完了よ!ホウエンリーグ、期待しているわ」

 

コトキタウンに辿り着いたのでポケモンセンターに向かったホウエンリーグ出場申し込みをする。

ジョーイさんがオレの事を知ってくれていたようで今度はホウエンリーグに挑戦するオレを応援してポケモン図鑑を返してくれる。

 

「ここがポケモンセンター……いよいよ、ポケモンを貰って旅立ったって感じがするかも」

 

「まだまだこれからよ……それよりもハルカ、ポケモンの知識が乏しいでしょ?」

 

「うっ……」

 

「クククッ……キモリとミズゴロウに怯えてたから大体は分かる。お前、ポケモンそのものに苦手意識を持ってるのを」

 

「……うん……その……昔、海で遊んでたらメノクラゲに囲まれて……チクッとね」

 

「そうなの……ポケモンは可愛かったりするけどその反面危険な部分があるわ。それを理解しておかないとポケモンを扱う事は出来ないわよ」

 

ポケモンに対してまだ苦手意識があるハルカ。

可愛いポケモンなんかも居るのを理解してくれているからまだいいが、怖いポケモンの存在を知っているからセレナは可愛いだけじゃない、別の側面を見ないといけないという。

 

「とりあえずゲットしたポケモンのデータは頭に叩き込んどけ」

 

「え〜っと、アチャモの使える技は『ひっかく』『なきごえ』『つつく』『ひのこ』……ヨマワルが使える技は『ナイトヘッド』『あやしいひかり』『いたみわけ』『かなしばり』『くろいまなざし』……………コレって普通なの?」

 

「えっと……どっちも持ってないからどういう返事をすればいいのか……」

 

「大丈夫だ、ハルカ。お前はポケモンを貰ったばっかなんだ。伸び代に関しては考え方によっては無限大と言える」

 

持っているポケモンの知識だけでも頭に入れておけと言っておけばハルカがポケモン図鑑を取り出した。

アチャモもヨマワルもゲットして間もないもので強いのか弱いのか分かっていないみたいでセレナに聞くのだがセレナも持っていないポケモンだからなんとも言えない。セレナとオレはとっくの昔にスタートしているが、ハルカはスタートしたばっかだ。

今からが段々と伸びる……プラス方面に考えておかないと。

 

「え〜っと……あ!トウカジムは使用ポケモン3体みたいよ」

 

そんなこんなで情報収集もしておく。

最初のジムであるトウカジム、使用ポケモンの数を調べているとセレナが発見した。

原作通り使用ポケモンは3体のシングルバトル、使ってくるタイプは『ノーマル』タイプ……ホウエンでも有数な実力派なジム。ピックアップすべきはケッキング、どういう育て方をしたのかは知らないが特性の『なまけ』が一度も発動していない。『なまけ』が発動しねえケッキングとかゲームバランスがおかしいな。

 

「サトシはオーキド博士の研究所からポケモンを呼べばいいけど、ハルカはアチャモとヨマワルしか居ないからまだ1体をゲットしないといけないわね」

 

「……………えっと……その……」

 

「クククッ…………悩んでんだろ?」

 

「え?」

 

「ポケモンを貰って旅立って色々なところを巡りたい……ポケモンを貰ったからコーディネーターやブリーダー、トレーナーを目指すのが当たり前みたいな感じになってるが……そういうのを思ってねえんだろ?」

 

「……サトシはなにもかもお見通しね……私、ポケモンを貰って色々なところを旅したいって思ってるだけで今のところはコレと言った目標が無いの。オダマキ博士達がホウエンリーグの出場を申し込んだり色々と裏でやってくれてるけど……」

 

ハルカがジム戦に関してはあまり興味を抱いていない感じなのを見抜けばハルカが否定せずにその通りと頷く。

ポケモンを貰って旅立って色々なところを見て回りたい、極々普通な考えだ……ただ、ハルカの中でそれでいいのかという思いがある。

それは人の期待に応えなければならないと言う思いでなく自分自身も夢に向かって走り出したいという思いだろう。

 

「とりあえずはよ……やってみることが大事だ」

 

「え?」

 

「やらない理由や言い訳はごまんと並べる事が出来る。だが、やる理由は数少ない……最初はなんとなくでいいんだ……なんの気も無しにふと読んでみた本に熱中するなんかがあるだろう。それと同じだ……そりゃ成功か失敗かで言えば成功する方が嬉しいに決まっている。だが……それに囚われて熱を持たない事こそが一番の悪い事だ……先ずはなんとなく、それでいい……それで頂点を極めればお前は紛れもなく天才だろう」

 

「なんとなく……そんな簡単な気持ちでいいの?」

 

「まぁ、見る奴が見ればただの邪魔な存在にしか見えねえだろう。だが、このなんとなくってのが厄介なんだ」

 

オレが真剣にホウエンリーグに挑んでいるのだと知っているのでなんとなくで挑むことに関して抵抗があるハルカ。

見る奴が見れば邪魔な存在としか言えない……だが、このなんとなくが実に厄介なんだ。

 

「自分はダメな奴だ。こんな事をするのはまともじゃない。成長していくにつれてそう言う考えを持つ……ダメなところが実際にあるだろうしまともじゃないって思える要素がある……だが冷静になって考えてみりゃおかしなことだ。自分の中でコレはこうと言う固定観念が出来ちまってる。それが悪いとは言わねえ……それが原因でそれに引っ張られちまったら話にならねえ。普通ってやつを求めちまってんだ。普通って奴はこの世の何処にも存在しない。周りがそう思っているから自分もそうしなくちゃいけねえって脅迫観念に駆られている…………だから、そのなんとなくすらも普通やまともって奴に邪魔されるんだ」

 

「……」

 

「だから、先ずはなんとなくでいいからやってみることだ……熱がつかなきゃそこまでだ。だがなんとなくでいいからやってみた事で熱がついたのならばその熱を冷まさずに一流を目指してみろよ」

 

「…………なんとなく……………サトシ」

 

「なんだ?」

 

「私、ポケモンを貰って色々なところを見て回りたいって思ってたの。でも、サトシの話を聞いてみたらとりあえずでジム戦に挑戦してみようかなって……まだポケモンを貰ってポケモンと過ごす日々なんかが分からない……でも、こうやってやってみるのが大事だって言うなら色々な事に挑戦してみたい…………それじゃあダメかしら?」

 

「そこを決めるのはお前だ……だが、なにを選ぶにしても決して楽な道じゃねえのは確かだ……苦難を乗り越えて本物になってみろ」

 

「……うん!そうと決まれば3体目のポケモンを探しにいくかも!」

 

「おいおい……まぁ、3体目見つからねえと勝負そのものが成立しねえか」

 

ハルカがやる気に満ちているので一緒になってポケモンを探しに行くことに。

3体目のポケモンはなににすればいいのかのアドバイスは送らない。そこは自分で努力しろとポケモン図鑑を片手に歩いていく。

 

「あ、あの子なんかどうかしら?」

 

「クククッ……悪くねえ目の付け所だな……ただ、あいつをゲットするのは至難の業だぞ」

 

「え〜っと……ラルトス、『エスパー』『フェアリー』タイプのポケモンね!」

 

ポケモンを探していくと見つけたとハルカは言う。

ラルトスを見つけたのだと中々に目の付け所が良いなと言うがラルトスをゲットするのは至難の業だ。

セレナがポケモン図鑑を取り出しどんなポケモンなのかを確認するとハルカがモンスターボールを取り出そうとする。いきなりかと思ったが直ぐにハルカはハッとなってモンスターボールを戻した。

 

「さっきと同じミスを繰り返すとこだったかも!先ずは弱らせてから!出てきて、アチャモ!」

 

「チャモ!」

 

「ル……」

 

「まずは先制攻撃!アチャモ、きのこ!!」

 

「……チャモ?」

 

「ハルカ、それを言うなら『ひのこ』でしょ」

 

「あ…いっけない……テヘヘ……じゃあ、気を取り直してアチャモ『ひのこ』よ!」

 

「チャアモ!」

 

「ラル!」

 

「え、消えた!?」

 

ハルカが小ボケをした後に気を取り直しポケモンバトルが行われる。

ラルトスに向かって『ひのこ』を撃つのだがラルトスは突如として消え去った。

 

「今のは『テレポート』だ……ラルトスは『テレポート』を覚えるから直ぐにモンスターボールを投げなきゃ逃げられる」

 

「……サトシ、知ってたのなら教えてくれたっていいじゃない!!」

 

「クククッ……何でもかんでも教えてもらえると思うな……と言いたいがアドバイスだ。次に戦うのならばアチャモじゃなくてヨマワルを出せ。そのヨマワル『くろいまなざし』を覚えてる筈だ」

 

『テレポート』を使って逃げたことを教えれば教えてくれてもいいんじゃないのかと言ってくるハルカ。

何でもかんでも教えるわけねえだろうと笑いながらも1つのアドバイスを送る。最初に出したのがアチャモなのが悪い。

さっきチラッと確認した際にヨマワルが『くろいまなざし』を覚えていた。だから開幕に『くろいまなざし』を使うのが正しい。

 

「『くろいまなざし』は……ポケモンを逃れなくする効果があるのね!」

 

「あ、でもヨマワルから他のポケモンに入れ替えたらダメよ。『くろいまなざし』の効果が切れるから」

 

「ありがとう……よーし、今度こそラルトスゲットかも!」

 

『くろいまなざし』を使えばいいとアドバイスを送ればポケモン図鑑を取り出して『くろいまなざし』の効果を調べる。

『くろいまなざし』ならばラルトスは『テレポート』で逃げることは出来ないのだと挫けていたハルカは立ち直りやる気を出す。

ラルトスは進化前は弱いが進化したらとてつもなく強くなるポケモンだからゲットしておいて損は無い。

 

「サトシ……サトシはゲットしなくていいの?」

 

「あんまりポンポンゲットしても扱い切れる自信がねえ」

 

もう1回、ラルトスを見つけてやるとハルカは意気込んでいるのだがオレがなにもしないことに疑問を抱く。

ラティアスという『エスパー』タイプのポケモンはゲットしたが他にもまだ『エスパー』タイプのポケモンは必要だろう。

だがまぁ、ポンポンゲットしても扱い切れる自信がねえ……オーキド博士にも言ってある通りゲットの方に関しては期待しちゃいけねえ。

 

「見つけたわ!」

 

「ラル?」

 

「今度こそゲットするわ!お願い、ヨマワル!」

 

「ヨォ!」

 

「ヨマワル『くろいまなざし』よ!」

 

ラルトスをゲットすると意気込んで十数分後、再びさっきのラルトスと遭遇する。

『テレポート』だからといって物凄い範囲に瞬間移動することが出来るわけじゃない。比較的に近くに居るだろうと思っていると案の定近くに居てくれた。今度は逃さないのだとヨマワルに『くろいまなざし』を使わせるハルカ。

『くろいまなざし』を受けたラルトスは『テレポート』を使って逃亡しようとするが『くろいまなざし』の効果で『テレポート』することは不可能になっている。ラルトスはどうすればと慌てている。

 

「ヨマワル『ナイトヘッド』よ!」

 

今度は黒色のビームを目から放つヨマワル

ラルトスに命中したのでラルトスはどうしてくるかと思えば『ねんりき』を使ってヨマワルを攻撃する。

ヨマワルもラルトスも大してレベルも変わらない……ヨマワルを戻したらその時点で終わりだからどうするのか?

 

「……ヨマワル『かなしばり』よ!」

 

「お、気付いたか」

 

「そっか!『ねんりき』さえ封じればラルトスには『テレポート』しかないのよね!」

 

「ヨマワル、もう一度『ナイトヘッド』よ!」

 

『ねんりき』で攻撃してくるラルトスを相手に『かなしばり』を使った。

ラルトスは『ねんりき』で攻撃をしようとしてくるのだが全くと言って効果が発揮しない。どういうことだとオロオロしている中で『ナイトヘッド』を再びぶつけたのでラルトスは弱り今がチャンスだとハルカはモンスターボールを投げ……ラルトスをゲットした。

 

「ラルトス、ゲットかもぉ!!」

 

「オレの時と違って幸先がいいな」

 

3体目のポケモンだとハルカは無事にラルトスをゲットすることが出来た。

順調にポケモンをゲットすることが出来てなによりだなと思いながらもハルカはポケモン図鑑を取り出してラルトスのデータを確認する。

 

「『ねんりき』と『テレポート』しか覚えてないわね……」

 

「また随分と変わった個体だな……」

 

「とりあえず戻ってラルトスを回復させましょう」

 

『ねんりき』と『テレポート』しか覚えてないという中々に見ないラルトスをハルカはゲットした。

コレでトウカジムに挑みのに必要なポケモンが3体揃った……が、まだまだだ。一先ずはとポケモンセンターに向かいポケモン達を回復させながらトウカジムをどうやって攻略しようかの戦略を練る。『なまけ』が無いケッキングはホントに洒落にならないが……別に勝とうと思えば勝つことは出来る。

 

「ったく………悪さしやがって……」

 

色々考えているとポケモンセンターが突如として停電した。

原因は分かっているのだとマグマ団がポケモンセンターに宿泊していた考古学者を拉致しようとしていた。

ロクなことをしねえなと締め上げておいた。ついでになんか遺跡の謎が解きたい云々を言っていたので一緒になって解いてみたらジーランスが居る海に繋がる場所とポケモンの壁画があった……が、気にせずに警察にマグマ団を突き出しておいた。

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