個性『呪言』のヒーローアカデミア   作:入魂ロフス

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 狗巻棘ヒロアカ二次創作の先駆者の方々に告ぐ!
 出来るだけ設定被らないように気をつけるので「あ、ここ被ってるな」と思ってもお許し下さい!!

 狗巻棘をヒロアカにブチ込むとか俺天才か?と思って調べたら既に二作品存在した時はエネル顔になりました。


1話

 凄まじい圧迫感と血の匂いの中で、俺は意識を取り戻した。

 

「おんぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「狗巻さん!!生まれましたよ!!」

 

 ……?俺はトラックに轢かれたはずじゃあ…なんで今出産しましたみたいな声が聞こえるんだ…?

 体をふわふわの毛布で包み込まれる感覚と同時に来た眠気に逆らえず、俺は再び意識を手放した…。

 

「狗巻棘…あなたの名前は棘よ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか転生したぜ!

 名前が狗巻棘ってことで「呪術廻戦」の世界かと思って絶望した後、「僕のヒーローアカデミア」の世界だと分かってそれはそれで絶望したぜ!

 もっと平和な世界が良かったぜ…。

 

 そんな俺は今日も今日とて元気に泣いてクソする赤ちゃん生活を過ごしています。

 早速で悪いんだけどこの病院の名前…「蛇腔総合病院」だったんだよね………。

 

 はい!俺の第二の人生終わりました!対ありでした!

 

 とは言っても患者を全員実験台にしてたらヒーローにバレまくるだろうしたぶん生きて帰れるハズ…!

 でもなー…この病院で生まれたからには転生チート的な個性が発現してもAFOの強化パッチにしかならなそうなんだよな…どっちにしろ終わってるな俺。

 

 そんなこんなで死んだ目をした赤ちゃんとして過ごして一週間後…とうとう退院の日がやってきた!!

 悪の巣窟から離れられる日がやってきた事でテンションは否応なく上がり、手足をわきわきさせながら微笑む俺に母が話しかける。

 

「あら…!なんだか急に目に生気が宿ってきたわね!今日が退院だって分かってるのかしら…天才?」

 

 精神的には成人してる俺に無限に浴びせられる莫大な愛情に罪悪感が湧いてくる。

 名前からして元の人格を殺して転生した訳じゃなさそうだし素直に受け取っても良いのだろうか…。

 本気で俺を堕とそうとしてくる母だが普通に良い親っぽいので将来親孝行はしたいなーとかなんとか考えていたその時。

 

ガラガラガラ……

「棘くんは元気にしてるかの?」

「あら!殻木先生…と後ろの方は?」

「わしの兄さんじゃ、今日は久しぶりに会いに来てくれてのう」

「今日退院の赤ちゃんが居ると聞いてね…ついでに"お祝い"をと思ったのさ」

 

 丸々と太ったゴーグルの男、「蛇腔総合病院院長」殻木球大と…柔和な顔つきをした大男、その声…掌の小さな穴…AFO?

 …Huh?(猫ミーム)

 

「頭を撫でさせてもらっても良いかな?」

「ええ…もちろん!」

 

 え、ちょ、ま…!

 あまりの絶望的な展開に泣き叫ぶ暇もなく頭に手をかざされた次の瞬間。

 

 うおっ!?!?なんかヌルッとしたものが体に染み渡っていく…!?

 

「おや…」

「…どうかしましたか?」

「いや…なんでもないさ、元気な赤ちゃんだなと思ってね」

 

 "AFOに個性を与えられた"その現実は転生して日の浅い俺にはあまりにも負担が大きく、ショックのあまり意識を失うこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AFOside

 

 狗巻親子が居た部屋から出てしばらく歩いた後、霊安室の隠し扉から研究室へと辿り着いた私とドクターは会話を再開した。

 

「さて…不良在庫の廃棄はこれで終わりだねドクター、君は本当に私の役に立ってくれるよ」

「ヒョッ!ワシも先生の役に立てて幸いじゃよ!…あ」

 

 何かを思い出したらしいドクター。

 

「どうしたんだいドクター?」

「先生が狗巻棘に個性を"押し付けた"際、何か違和感でもあったのじゃろうか?」

「ああ…彼は『無個性』だったのさ」

「ほう!」

「不良在庫の廃棄処分の為とはいえ、少し勿体無いことをしたかもね」

「そうかもしれんのう!」

 

 あそこまで使い勝手の悪い『個性』じゃなければ与えるのを取り止めて手駒にできたのにね…防御すら必要ない低火力な上に使用者に害を及ぼすゴミのような『個性』を手放せてスッキリしたから良いとするかな。

 

「それじゃあ私は失礼するよ」

「先生!また会える日を待っておるぞぉー!」

 

 ドクターに微笑んだ後、私は隠し通路から駐車場へ向かったのだった。

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