僕とモノクロとあとちょっと。《ポケットモンスター》   作:君鳥

1 / 1
初投稿、自己満足です。←
ちょっと更新しました


さて、行きますか

「本当に行ってしまうの? 朝陽…。」

『はい、短い間でしたがお世話になりました。』

そう言って私、朝陽は頭を下げた。

『アララギ博士のおかげでイッシュ地方の知識もバッチリですし、これで安心して出発できます!』

「そ、そう?なんか照れちゃうわね…」

この方はアララギ博士。イッシュ地方のポケモンを研究している有名人。

私がこの地方を冒険するにあたって、冒険の知識を一から教えてくれた。

そして何より、旅のキッカケとなった姉、明日香のことを教えてくれたのもこの人。

「じゃあ、お姉さんについて何か情報が入ったら連絡するわね。」

『はい!本当にありがとうございましたっ!』

 

姉が行方不明になったのは4年前。私が10歳の時だった。

ある日突然家からいなくなり、警察に捜索願いを出したが一向に見つからない日々が続いた。

誰もが諦め、唯一諦めなかった私でさえも折れかけていた。

しかし数週間前、「姉を見かけた」という情報が大勢の人から寄せられてきたのだ。その中の一人がアララギ博士。話を聞くと、「イッシュ地方のリュウラセンの塔付近で姉によく似た人物を見かけた」というものだった。

もう話すことすらできないと思っていた姉に会えるかもしれないと考えると、いてもたってもいられなくなり、こうして遥か北方のシンオウ地方からやってきたのである。

アララギ博士が気を遣って、助手達に探させようかと言ってくれたが、それは断った。それは流石に申し訳ないし、なにより自分の足で姉を探したかったから。

 

まぁそんな訳で、こうやって私は今アララギ博士に再び頭を下げている。

『それじゃあ、行ってきます。』

「いつでも帰っておいでね。ケガだけはしないように。」

『大丈夫ですよ! 私一人じゃないですし。』

私は頭に乗っている(へばりついている)相棒を見た。

「うふふ、そうね。じゃあ、朝陽を頼んだわよ、隣斗。」

隣斗と呼ばれた目つきの悪いイーブイは、めんどくさそうに言った。

[しょうがねぇな…つってもお前には聞こえねぇだろうけど。]

『こら、隣斗っ!』

[だって本当だろ?]

『で、でもっ…』

その会話を見ていたアララギ博士は「どうかしたの?」と不思議そうに首をかしげている。

『いっ、いえ!なんでもないです… それじゃあ、そろそろ行きますね!』

「そう… じゃあ、ベストウィッシュ!よい旅を!」

そう言うとアララギ博士は手を振って見送ってくれた。

『また会いに来ますからー!』

[さて、行くか。]

そうして私達は、アララギ研究所をあとにした。

 




閲覧ありがとうございました!
気に入って頂けたら幸いです
※誤字、脱字報告お待ちしています
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。