TSネコ少女おじさんは百合の間に挟まらない(叶わぬ願い) 作:TSの聖地(性地)ハーメルン巡礼者N
『し、死ぬかと思ったのニャン……』
――まあまあ楽しい――ヒトにしては使える――にャ
タノ死イタノ死イ
背中の俺にすらほとんど衝撃が来なかったんですけど、物理法則くん息してる……?
ま、まあいいや。この程度で驚いているようじゃ、異世界転生者としてド三流もいいところ。緑の
「お、おやめくだされ! レオーネ! すぐに助ける――ぐあっ!?」
「父さん! くっ、貴方たち……! こんなことをして、づぅッ!?」
ようやく見えてきた闇の中の惨状。
服を破かれ泣きじゃくる少女。その娘を慰める、こちらも半裸の頬が腫れた女性。倒れ伏す自警団員と現在進行系でボコられてる自警団長。村長も蹴られ――腕をひねられたレオーネ嬢の顔が苦痛にゆがむ。
ギリッ
すぐ近くから聞こえた、噛み砕かんばかりの歯ぎしり音。
そりゃそうだよな。村に残ると即答できるくらいに愛してるんだ。それがこうも無惨に踏みにじられたらねぇ。
その怒りのままにさらに加速し、オロオロと見守る村民たちの頭上を一足飛びで飛び越える。
そして、ついに――
「だぁれが降格だってぇ! ヒック、なら逆らえな「レオーネちゃん!」――ぶべらっ!?」
レオーネ嬢を拘束しているクズを勢いに任せ蹴り飛ばす。ひゅー、痛そう。
でも、肩当ての部分を蹴ってるだけ有情だね。目も糸目のまんまだし、まだぜんぜん手を抜いてるなコレ。
やろうと思えば一瞬で細切れにできるからにゃぁ、この褐色巨乳お姉さん。
「ク、クーニュさん!? どうして、来て……」
「……ごめんね~。でも、こんなナメたマネされて黙って見ていられるほど私は優しくないのよ~」
「いでで……ぐっ、このデカチチ女ァ! それはこっちのセリフだボケェ!」
「オイ無事か?」「デッッッッッ!?」
ふっ飛ばされたクズのもとに、村長を蹴ったヘドロと団長をボコってたミジンコが合流した。
……ん? 暴れてたのはこれで全部か? 明らかに人数が足りないけど、直前まで一緒だったレンドさんはともかく他の冒険者はどこいったんだか。つかえねぇ。
「それで~? 貴方たちはどうしてこんなバカなことをしているのかしら~? この短絡的な行為が、自分たちだけでなく依頼主や組合の評価まで落とすこと、わからないわけじゃないでしょうに~」
「ヒィック、身の程知らずはテメェらだぜ。俺らはD級冒険者、何年もコツコツ実績と信頼を積み重ねてるんだ。ド辺境の無国民がいくら吠えても相手になんぞされねぇよ。ギャハハハ!」
『……キシ、キシシッ♡ へ~、ほ~、ふ~~ん♡ それはそれは♡ ごりっぱすぎて~♡ この
「あ、あらあらまあまあ~。……もぅ、ほどほどにね~」
いやぁ、久しぶりの獲物。しかも、カモネギ状態でメスガキスイッチが完全に入っちゃってるっぽいからなぁ。
たぶん、
「お、そっちの嬢ちゃんは身の程を知っている『B級♡』……ああん?」
『キシッ♡ 身の程知らずのざこざこ冒険者は
「な……ンだとおおお!?」
『ざぁこ♡ ざこざこぉ♡ ニャあ、いまどんニャきもち?
「ぐ、ぎぎ……!」「この、クソガキ……!」
『やっばぁ♡ ニャにそのブサヅラ~! ネコウケるんですけど~www オジサンたちにこそさ~♡
「殺す! テメェだけはぜってー許さねえ!」
『やだこわ~い♡ じゃ、あとは任せたのニャ~ン♡』
って、コラ! 煽るだけ煽って自分だけポケットの中に帰るんじゃねえ!
お前が始めた物語だろ。逃げるなアア!!! 責任から逃げるなアア。
「チッ、この状況で顔色も変えず人形劇とは余裕ぶりやがって! これでも喰らいやがれガキィッ!!」
「は~い、そこまで~」
「なっ……!? ゴゲェ!?」
「
俺に殴りかかってきたヘドロ、クーニュさんに斬りかかったミジンコの両名が昏倒する。みぞおちと
「う、うそだろ、なんだこの強さ……チクショウ、聞いてねぇぞ」
「少しは冷静になれたかしら~? まったくも~、“信用失墜行為の禁止” は組合の大原則でしょうに……。私が現役だったらこの程度では済まないわよ~。正当な理由がある私刑なら許されているのは知ってるでしょ~?」
「ぬぅ……」
マ? 私刑が許されるとかパネェな冒険者。
いやまあ、一部のバカのせいで冒険者全体の評判が下がると仕事の量や質に影響が出かねんし、ある意味しゃーない面もあるのかもねぇ。
「助かりました、クーニュさん、クロコさん。そして……ごめんなさい。貴女を守ることができませんでした」
「気に病まなくていいわ。私の方こそ遅くなってごめんなさい。そのせいで、こんな……!」
クーニュさんの悔し気な視線の先には2種類の人だかり。
1つは主に男が集まってるところが数か所ほど。これは怪我人の治療や搬送のために集まってるのだろう。執拗にボコられてた自警団長を筆頭に、なかなかに痛々しい惨状だ。
もう1つは……うん、あまり触れないでおこう。女性陣が人目を遮るように壁になっているし、少女がすすり泣く声も未だ俺の耳にだけは届いている。男の俺が目を向けていい場所じゃないよね。
「チッ、ツイてないぜまったく。こうなったのも全部あの女が逃げ出したからだ。ちょっとしたオプションを付けただけだってのによぉ」
「女性の首を絞め、顔を傷つけておいてなんという言い草ですか! 対価を支払ったうえでの一般的な行為自体はともかく、彼女たちはそこまで同意していないでしょうに」
あ~……そゆことね。
なるほどなぁ。図らずとも村人の売り物の1つがわかっちゃったか。いつの時代、どの世界でも女性が金を稼ぎやすい手段の1つだねぇ。
ま、そこについては流すとして。問題はこのクズが歪んだ性癖を勝手にぶつけたことか。で、その被害者がさっきチラッと見えた、頬を腫らした半裸の女性ってわけだ。
とすると……ヤベェ、すっごいイヤな予感がする。
それがなんでかというと、被害者の女性が慰めていた少女。あの娘、俺の記憶が正しければ女性の娘さんなんだよねぇ……。
「あの娘は友人の家に外泊に行っていたそうです。ですが、用事を思い出し一旦帰宅。ここからは推測が混じりますが、その際に母がいないことに気づいたのでしょう」
娘さんは不安になった。自分に一言もなく、日も暮れた時間に外出なんておかしい。そう考えた彼女は母を探しに行った。
当然、第三者視点だとそれはそれで危険なのだが……
近場、母が訪れそうな場所などを探し、最後に行き着いたのが空き家群の近く。
流石に近づきはしなかっただろうが、様子をうかがうくらいはしたのだろう。そこで運悪く母親の悲鳴を聞いたか、逃げ出そうとした母を目撃してしまった。
そして、思わず助けに入ったもののクズどもに見つかり――
「連れ込まれそうになりましたが、不幸中の幸いでその間大人の女性が数名自由になりました。その方々が冷静に助けを呼んでくださり、わたしたちも駆けつけることができたのです。そのおかげで最悪の事態だけは免れることができました」
「しくったもんだぜ。つい “親子同時” ってシチュに燃え上がっちまってな。他の女の存在なんて頭の片隅にも無かったわ」
「──── “親子丼” だと――にャ」
こいつ……! よりにもよって “
パ、パネェっす! マジリスペクトっすよ、パイセン!!
「オヤコ、ドゥン……? 聞いたことねぇ単語だが、どことなく惹かれる響きだな。腹減ってきたし……なんだかムラムラっときたぜぇ?」
「私も反射的にツバが出てきたけど~、なんだかそれ以上に不快な感情がふつふつと~……?」
「右に同じく。ふむ、これは興味深い現象です」
うんうん、興味深いよね。わかるよー。
「やれやれ、もうちょっとで若い女を最高のシチュで食べられたってのによぉ。ったく、聞いてた話と違うぜ。この村は比較的若いのも買えるって聞いたから、こんな辺境くんだりまでの護衛依頼を受けたってのにな。蓋を開いたら30過ぎの年増しか股を開かねぇでやんの。笑えるぜ」
わからん……これっぽっちも。
どうやら貴様には教育が必要らしいな。耳の穴かっぽじってよく聞きやがれ! さあ、出てこい2人とも!
~(以下、ドチャクソ読みづらいうえにキモいので読み飛ばし推奨)~
まず貴様が囚われている30代の女性が10代20代に女性として劣るというその幻想をぶち殺してやろうただあえて言及するが貴様の幻想自体は生物学的に正しい認識であることは認めざるを得ないだろうなぜなら人間も動物である以上子孫を残し血を次代へつなげることを蔑ろにするわけにもいかないからだ事実として出産適齢期は20代と言われているし科学的にも証明されているからなよって男が若い女を自然と求めてしまうのは仕方ない面もあるのだだがしかし俺たちは何だ?そう “人間” なのだよ広義的には動物の一種ではあるが他の動物が持ち合わせていない面も確かに存在するのだよその内の1つこそがセックスを “娯楽化” できることだこれはスゴイことなんだゾさて性行為を娯楽としてみた場合重要視されるのは何であろうか相手の容姿シチュエーションなどなど様々な要素はあるだろうだがここで俺が推す要素こそが “テクニック” と “感度” と “モチベーション” なのですよ!テクニックに関しては言わずもがな経験がものを言う部分ですね感度に関しては個人差が大きいものの一般的には身体の成熟及び開発の進行度によって増していくものですえソース?エロ漫画とエロゲとエロアニメとAVですがナニか問題でも?はい続けますそして今のテクニックと感度に密接に関わるのが行為へのモチベーションですモチベが高ければ技術を磨きますし感度も上がる当然ですねでは何故30代の方がモチベが上がりやすいのかこれには性の面……失礼正の面と負の面がありますまず正の面についてですが────
~(以上、万が一最後まで読んでしまった方はお疲れ様でした)~
「長いわ~、―― 三行でまとめなさい 」
『若い女性より』
『30代の
「――エロい――にャ」
おかしい……こんなことは許されない。
いくら己の好きなものを語っている時のオタクがウザキモいからって、棍を首に添えて黙らせるなんて横暴だと思うよ。首チョンパ
あとどうでもよくないけど顔に似合わず割とためらいなく人を脅すよね、クーニュさんって。うす~く開けられた片側の緋色の瞳がバッチリ俺を蔑んでるし、意外とSっ気が強いのか……?
うん、大いにアリだな。
「な、なんだこのメスガキ。そこらの男より、よっぽど変態じゃねぇか……!?」
失礼な。俺は変態じゃないよ、仮に変態だとしても変態という名の
~(時間経過)~
「この度は私の護衛がご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした!」
「すまない。アイツらの酒癖の悪さを認識していながら放ったらかした俺たちのミスだ」
さて、俺のありがたい30代講義からしばらく後のこと。
いつの間にやら講義を抜け出していたレオーネ嬢が場を収めた頃、ようやく事態を知ったらしいカスヤネン御一行がやってきたのだ。
ちなみに遅れたのは馬の世話と積荷のチェックをしてたからだそうな。件の3人は既に出来上がっていて使い物にならないから放置されてたんだと。
「頭を上げてください。こちらへの補償は行われたので、これ以上お2人を糾弾することはありません。ですが……」
「ええ、件の3名の行為は私から報告いたします。そこで、しかるべき罰を受けさせることを約束いたしましょう」
「はい。……口惜しいですがよろしくお願いします」
事態を知ったオッサンの行動は迅速だった。
暴漢3名の拘束・軟禁、被害者への補償、再発防止策の立案――
ただ、村側として少し納得いかない部分もあってな。それは、暴漢ズの処罰にいっさい関われないことだ。
カスヤネンのオッサンはこの村に来てくれる唯一の行商人。そんな彼が “責任を持つ” とまで言ってるんだ。ゴネて彼の顔に泥を塗るわけにもいかないそうなんだな、これが。
「それにしても……いやはや、この村には驚かされてばかりですなぁ。ゴブリンの件に続きD級冒険者3名を即座に鎮圧とは。これは代理殿の手腕を称えるべきか、はたまた――」
「────」
こっち見んな。
俺は数時間ぶりとなる
「ふふ、くすぐったいですよクロコさん。申し訳ありませんが、村の詮索はご遠慮ください」
相変わらずの塩対応だが……まあ、バレるのは時間の問題だろう。
件の3人には口止めしたし、クーニュさんも既にここにはいない。だが、クズどもが大人しく口をつぐんでくれるわけもなし。遅くとも10日後くらいには騒がしくなってんだろうなぁ、めんどくせー。
「もちろんです。そのような越権行為はいくら私でもいたしません。いえ、
「……ええ、そうですね」
あーはん、まーた国だの無国民だのが関わってくるのかよ。その辺、どうにも前世のシステムとはかなり違うらしいことは察してるんだが、面倒くさくて調べてないんだよなぁ。猫に政治はわからないのです。
「では、本日はこれで失礼いたします。それでは――」
宿泊場所へと帰っていくオッサンを見ていると、ふと違和感を覚える。
クーニュさんたちの家でラーナたんに絶縁宣言された時は笑えるくらいの醜態を晒してたのにな。たかだか数時間でここまで持ち直せるもんかね?
そんな違和感を覚えるも、俺の興味は即座に他に移った。中年男性のメンタルなんかより、目の前にあるレオーネ嬢の “うなじ” の方がよっぽど気になるんだから仕方ないね。
くんかくんか、くぁ~♡ たまんねぇぜ♡
――とまあ、こんな理由で俺は違和感をスルーしたわけだが。
実はこの場にもう1人、オッサンらに違和感を覚えていた人物がいたのだ。
その人物は俺と違ってスルーせず、背中で行われているセクハラにも気づかないほどの集中力で灰色の脳細胞をフル回転させていた。
そして、ついには “ある仮説” にたどり着き、一瞬だけ身を震わせていたのだ。
そんな彼女が見せた唯一のサインを、うなじに夢中で欠片たりとも気づけなかった俺だからこそ…………