TSネコ少女おじさんは百合の間に挟まらない(叶わぬ願い) 作:TSの聖地(性地)ハーメルン巡礼者N
注.1万字オーバー
「ふ~ん、なるほどねぇ。アナタにとって死体はモノであって生物ではないって認識。だから、時空の道具袋ならぬポケットから死体も召喚できると。便利だけど……なんかちょっと複雑な感じだわ」
右手で
別に汚れてるわけじゃないし厳密に言えば違うんだけど、
ゴブリンたちとの戦いの後のこと。とある俺の能力で死体を処理し、俺とラーナたんは彼女の住む集落へ共に向かうこととなった。
俺の当初の目的は人を探して情報を得ることだからな。集落へ戻る彼女に便乗させてもらうカタチだ。それに、左足を怪我してしまっている彼女をフォローしてあげないといけないしな。
そんな流れで周囲の警戒をしつつ集落へと歩いていたわけなのだが、道中どうにも彼女の様子が落ちつかない。様々な表情でチラチラこちらを
こっちを見てるってことは俺たちに何らかの原因があるってことだろうが……わからん。心当たりが多すぎる。ぶっちゃけ、客観的に見ると俺ってば不審者そのものだからなガハハ!
……とまあ、若干ヘコむ結論に達したわけだが放置するわけにもいかん。不審に思われてるなら誠心誠意説明しようそうしよう。
そんなわけで始めたのが俺の能力説明会ってわけよ。ま、時間が十分にあるわけじゃないから彼女に見せた一部の能力だけだがな。
「うーん、ポケットは収納可能な物に条件あり。操霊術の方もいろいろ制約が多いみたいだし……なんだってそんな面妖な能力してるのよ」
キ ャ ラ 付 け で す が 何 か 問 題 で も ?(キッパリ)
魔人形操師の能力の1つ、“ぱぺっと
この能力でできることはいくつかあるんだが、メインはなんといっても死体を操作できることだろう。
操るだけなら死体とパペットさえあれば可能。ただし、動きは初期頃のバイオ◯ザードのゾンビみたいにぎこちない動きしかできないし、魔力消費などの俺の負担も大きくなる。改善方法はパペットの出来を良くすることなど。
直接攻撃ができない俺にとって兵隊は必要不可欠だ。その点、死体さえ持ち運びできればいつでも兵を用意できるこの能力の相性は良い。……死体を持ち運びできれば、な。
死体の運搬なんて人目についたらNGだし、ドラ◯エよろしく後ろに棺桶でも引きずれば体力的にNG。さて、どうしようか?
そんなお悩みを解決するのが、俺のパーカーに付いてるポケットだ。
このポケットは “時空の道具袋” の機能限定強化版になっており、
ただし、この世界にも存在するらしい時空の道具袋と違って非生物ならなんでも収納できるわけじゃないのが難点か。ま、その分容量は無限だし、この世界の道具袋と違って時間劣化しないのが利点かね。
さて、閑話休題だ。
俺の無害アピール虚しく、ラーナたんの警戒(?)は結局最後まで解かれることはなかった。いったい何がダメだったんでしょうかね~(大物YouTuber並感)
ま、いいさ。俺が不審者だけど不審者じゃないのはおいおい理解してもらえばいい。今はようやっと見えてきた集落のことを考えよう……って、あれ? なんかイメージしてたのと違うんだが。
俺が助けたラーナたんはエルフ、森の中に住んでて排他的なイメージの種族だ。それは多分、この世界でも共通だと思うんだよ。ソースは俺を遠ざけようと演技していた時の彼女の言動な。
だが現在、俺たちが目指す先にある集落はどうかというと……なんつーか、廃村寸前の田舎村って感じだ。
森からは目視できる距離とはいえそれなりに離れているし、家屋もなんら特徴のない木造ボロ平屋。クソデカ樹木の上に建てられた家はどこにあるの……?
そして最大級に疑問なのが、こちら目掛けて猛ダッシュしてくる複数の子どもたち。
なんせあの子ら、俺の見間違いじゃなければ────
「「ラナねぇ!!」」
「ラーナねーちゃん!」
「ら、らにゃにぇーちゃぁ……!」
「みんなっ……! 心配させちゃってごめんね……」
ふむ、どうやら杖役はここまでだな。俺は事前の打ち合わせ通りに少し離れた場所で気配を殺す。感動の再会に異物が混ざるわけにもいくめーよ。
犬、羊、ヤギ、馬などなど。様々な種族の獣人の子どもたちに群がられるラーナたん。そんな彼女はうっすらと額に汗をかきつつゆっくりと、見た目だけは通常歩行で村へと歩を進めてゆく。
うっわぁ、痛そう……。でも、帰りが遅くなったこと以外で心配させたくないっていう姉(?)の
子どもたちの先導で村の入口近くへ。そこでラーナたんを待っていた1人の女性。両手でかなり長めの杖をつく20歳くらいの女性が、目に涙を浮かべながら安心したように微笑んでいる。
その表情を見た瞬間、前世で鍛えあげた俺の百合センサーがビンビンに反応した。間違いない、このねーちゃんがラーナたんのパートナーだ!
「おかえりなさい、ラーナちゃん。よかった……! 心配したのよ、もうっ」
「っ、ご、ごめ、んね……クーねぇ、ごめなさっ……う、ぁぁ」
キ、キマシタニャー!!
パートナーの姿を見て安心したのか、今まで気丈に振る舞っていたラーナたんが声をつまらせている……が、女性の前で立ち止まってしまう。なんでや。
“あと1歩!” 、“抱きつけ!” 、“百合百合しろ!”
そんな俺の血涙を流さんばかりの情念を感じ取ったのか*1、子どもたちの中で比較的年長らしき2人がそっとラーナたんの背を押した――なんかすごくいい笑顔で。同志!*2
押されたラーナたんは特に抵抗すること無く女性に寄りかかり、女性も愛おしげにラーナたんをその胸に収め――って、デカあああああいッ!?!?
ななな、なにこの……なに!? ラーナたんの頭が半分は埋まってるじゃねえか、最高かよクソが! 私のおっぱいの包容力は53万です、とでも言うつもりかブラボーチクショーめええ!
『イダッ! ちょ、チビジャ……イタタ!? やめ、ヴニ゙ャアアァァァ!?!?』
「……あの、ラーナちゃん? あの子はなんで私を見ながら左手を地面にバンバンしているのかしら~? 無表情だけど~」
「あー、なんとなくわかるわ。一目見ただけで格の違いというか将来性というか……うん、いろいろとわからせられるのよねぇ……」
『くすくすっ♪』
ぜー、はー。お、落ち着け俺……。“俺” と “クロコちゃん” で相反するおっぱいへの感情を抱えてるせいで情緒不安定になってるじゃねぇか。尻尾の動きもめちゃくちゃだぜ。
あ、こらそこの子どもたち。荒ぶる尻尾にじゃれつこうとするんじゃありません。
「ハァ、自分からしばらくは背景に徹するって言ってたのに何をしてるのよアナタは。ほら、みんなに紹介するからこっち来なさい」
『あ~』
『れ~』
「じゃあみんな、紹介するわね。この黒猫はクロコ。……たまたま近くに立ち寄っただけの旅芸人、らしいわ(棒)」
『お初にお目にかかりますにゃ。普段よりちょっと遠くを散歩していたら道に迷ったラー
『オイラは悪魔ちゃんニャ! 奇遇にも人を探してたから、そこのドジッ娘ネーチャンと来てやっただけニャ(棒)』
オイコラそこの棒読みトリオ。特に言い出しっぺのラーナたんはもうちょっと頑張って。食料を探しに森に入ったこと、子どもたちには隠さなきゃいけないんでしょ。
……お、でも目論見通り子どもたちは俺とパペットの2人に食いついてきたな。んじゃ、俺らは子どもたちとあっちで遊んでるとしますかね~。
さて、どうして俺たちがウソをついてまで子どもたちの注意を引きつける必要があったのか? それは、あの森の現状と彼女に降りかかった出来事を大人である女性だけに伝えるためだ。
ラーナたん曰く、あの森の状況は異常なのだそう。確かに、今の時期は天候が不安定なため森に出入りする人はあまりいなかった。しかし、ゴブリンがあそこまで居ついているのに気が付かなかったのはどう考えてもオカシイらしいんよ。
なので一刻も早く事情を女性に伝えたいが、子どもたちに聴かれて騒がれるのは不味い。そこで、凄腕の腹話術師でもある俺たちが子どもたちの相手を引き受けるって寸法よ。
というわけでこれが初披露。
お笑い
「うふふ~、クロコちゃん大人気だったわね~。あの子たちの中には警戒心強めの子もいるのにイチコロだったもの~」
「娯楽なんて皆無と言っていい環境にクロコの芸はもはや “毒” よ。まったく、
いやホント、想定以上の反響にびっくりしたわ。メカクレ無表情のハンデなんてなんのその、この世界ならトップ芸人を穫れるかもしれんね。目立ちたくないからやらんけど。
俺の前を怪我のせいでゆっくり歩く2人の会話の通り、俺たちのファーストライブは大成功を収めた。ということは当然、ラーナたんの現状報告も滞りなく行われたというわけで。
「そうよね~。まさか、そんな近くでゴブリンたちが生活しているなんて思いもしなかったわ~。ゴブリンは人の目が届かないところに住むことが多いもの~。……なんでなのかしらねぇ」
特徴的なぽわぽわした口調で話す、ラーナたんのパートナーである女性。
言葉通りになにやら考え事をしていたようだが、くるっと顔を俺の方に向けると、もう何度目かもわからない頭を下げてくる。
「重ね重ねありがと~、クロコちゃん。私の大事な
エ ロ い (地獄)
――え、感謝されてるのにその反応はおかしいって?
いやいや2人とも、俺の立場に立って考えてみてよ。絶対この感想しか出てこないからさぁ。
この女性、名を “クーニュ” さんといい、俺の
彼女は純粋な “人間” だ。エルフと様々な種類の獣人の義理の長姉に当たる人物はなんと、人間だったのだよ!
数々の創作百合を履修してきた俺も、異種族義姉妹百合にはビックリ。現実百合がこれほどとは!! 読めなかった。このリコクの目をもってしても!! 百合のリコク一生の不覚!!
で、ここまでは良かったんだよ。問題はここから。
ラーナたんから事情を聞いたクーニュさんは子どもたちの目の届かない状況になると、高い確率で礼を言ってくるのだ。
まあ、それ自体は理解できる。理解はできるが……助けた本人である俺たちが何度も『もういい』って言ってるのにコレなんだよなぁ。糸目なので微妙にわかりづらいのだが、表情に少し
それともう1点、彼女の外見がまたマズイんよ。
彼女は長めの白髪をしていて、肌はいわゆる褐色肌の持ち主なのだ。そして、先にも我が脳内で爆発した通りにオパーイがでかい。
そんな人物がさ、深々と腰を曲げたらどうなると思う? ちなみに、彼女の服は着回しすぎて襟元がゆるゆるになったボロ貫頭衣だゾ。
答えは────目の前に “∪∪” !!!!
褐色生肌ダブルインパクトゥ!! 渓谷の深さ測定不能です、オーバー!!
童貞には刺激が強すぎる驚異の胸囲。実際、何回か意識が吹っ飛ばされかけてるからな。ラーナたんのジト目という命綱が無ければ即死だった。
しかも、今の俺は小学校高学年程度の外見だ。同性の子どもに羞恥心や警戒心など抱くハズもなく、クーニュさんの距離がクッソ近い。オマケに無防備だしよぅ……。
とまあ、ここまでで俺が感じ取ったエロさは伝わったことと思う。では、そんなエロさに俺が地獄を感じているのはなぜなのか?
それは、彼女が百合の花園を形成する一輪の花だから――つまり、彼女が男子禁制の領域にその身を置いているからだ。
まず前提として、俺は割とゲスいしエロにも忠実だってことを自覚している。エロは必須栄養素だよ諸君。
そんな俺が警戒を抱かれづらい姿になったんだ。思う存分その強みを活かし、エロに浸りたいってのが本音ではある。ぶっちゃけ、今もガン見しつつ手が滑ったフリで胸元に手を伸ばしたいからな。ロリならきっとセーフだろ(楽観)
ならば、俺が自重しているのは何故か。その答えは、俺が “真なる百合厨” だから。これに尽きるだろう。
――百合の間に挟まる男には “死” あるのみ
この不文律、その範囲は物理的なものだけでなく精神的な領域にまで適用される。いや、むしろ精神的な方こそ大事で、より比重が置かれるべきであろう。つまり、たとえ身体が女であろうと精神が男である以上は俺も当然含まれるわけで。
よって、2人に手を出すのはもちろんNG。そして、精神面にも範囲が及ぶ以上はエロい目で見ることだってNGだ。女性は野郎のそういう目に敏感と聞く。ならば、たとえ実体が無いものでも男は百合の間に挟まってはいけないのだよ!
…………とはいえ、だ。
さすがの俺でもエロいと思う気持ち自体は抑えられない。心が男なんだからどうしようもないのだ。
エロい気持ちは止まらない。されど、止まらなければ百合の間に挟まってしまうという板挟み状態。なんらかの対処は必須――さあ、どうする?
対処を迫られた俺が取った行動。それは、全力で上を向いて視線を逸らす、だった。ただし、頭ごとじゃないぞ。人の誠意に顔を背けるなんて失礼なマネできないからな。
背けるのは、“目” だけ。他者から前髪で目が隠れていることを全力で利用し、白目を剥かんばかりに上を向く。鋼の精神で
きっと、他者からは相変わらずの無表情で佇んでいるようにしか見えんだろう。だがそれは、表面上だけに過ぎない。
前髪の先には
これで彼女がノンケ――それこそ、俺がゴブリン闘士戦で妄想したラーナたんの兄嫁とかだったら思う存分エロに手を伸ばしてたんだがなぁ。……いや、そしたらそしたで
まあ、俺にとっては百合の摂取が第一だ。この苦しみも百合のためだと思えばなんてことない……ないんだグフォッ!?(瀕死)
チ、チラ見くらいならバレへんやろ……? 許して亭ゆるして。
――さて、長くなったが閑話休題といこう。
俺がいつ終わるのかもわからない
「ひゅ~! 今日もご機嫌にばるんばるんだなクーニュよぉ。見せつけてくれるじゃねーかオイ」
「っ、あ、あら~。こんにちは~、ロトムさん……と、レオーネちゃんも~」
「はい、こんにちはクーニュさん。ラーナさんも――おかえりなさい。よくぞご無事で……!」
声の先にいたのは2人の男女。登場早々セクハラかました20代半ばくらいの男と、その後ろに控えるように立つ10代後半くらいの女性。
この場に男が現れたことでツインタッポン師匠は隠され、逆噴射の如く遠ざかってゆく。嬉しいような、悲しいような……いや、やっぱ見られなくても至宝が遠ざかった事実のが圧倒的につれぇわ(号泣)
「でも、ちょうどよかったわ~。これからお2人のお父上である村長さんのところに報告へ向かうところでしたので~。お2人にもご同行を――」
「んなこたぁどうでもいいんだぜオイ!」
「…………あらあら~?」
男が大声でクーニュさんの提案を遮った瞬間、なぜか空気がヒリついた。それは見守っているラーナたんに見知らぬ女性、果ては集まってきた子どもたちまで同じで。……なんか警戒してる感じ?
そんな重い雰囲気の中、男が視線を向けた先は……え、俺?
「オイ、クーニュ。お前、まーた獣まじりのガキを連れ帰るつもりか? 相も変わらずいい趣味してんなオイィ」
「……も~、それは勘違いですよ~。この子はお客様ですので~」
『『「──────(チラッ)」』』
「ねぇ、今なんでクーねぇと子どもたちをチラ見したの? まさかとは思うけど……」
い、いやだなぁラーナたん。まさかのおねロリ、おねショタ案件か!? なーんて思うわけがないじゃないですかハハハ。
「客だぁ? ほーん、こんなクソ田舎にご苦労なこって。俺はまた村の獣臭さが増すのかと心配でなぁオイ。クハハ」
「…………」
「うぅ……」
「きゅお、くちゃい? ふぇぇ……」
「し、しかたねーじゃん! おれたち、着替えすらねーん……あっ」
「…………ごめん」
え、なにこの空気。一瞬でお通夜モードに突入したんですけど。責任を感じてるのか年長2人は悲痛な面持ちでうなだれているし、子どもたちはオロオロしているし。
しかしアレだな、やっぱこの子ら貧民……それも、ド底辺レベルのソレなんだな。
予想はしていた。なるべく考えないようにはしていたけど、ラーナたんと出会った時からそうじゃないかとは思っていたんだ。
身体は汚れているし、靴はボロボロ。服はツギハギだらけだし、布と糸も節約しているのか重要部以外は穴だらけな有り様。あと、ガリガリだしな。それも、生粋のキモオタである俺が “美少女エルフ” を目の前にしてもある程度冷静にさせられる程度には酷いのだ。
それはクーニュさんも同様(だけにおっぱいにハリが無いのがあまりに惜しい!)であり、子どもたちも栄養状態こそ2人に比べればマシなようだが、他はあんま変わらない。
これで村全体がそうだってんなら話は別だったんだろうけど、村長の子どもである2人はもちろん、視界にチラホラ入る他の村人も彼女たちほど酷い状態ではない。ま、日本人だった俺からすれば五十歩百歩レベルの違いでしかないがな。
ってな感じだから、その……男が言ってることもわからんでもないんよね。ぶっちゃけ臭い。ラーナたんはエルフだからかそうでもないが、クーニュさんと、特に体毛が多い獣人の子たちはかーなーりーキツイ。
それは事実、事実だよ。でもよぉ――
「……クロコ?」
ぽきゅぽきゅ音を立てながら子どもたちに近づく。ラーナたんから疑問の声が上がるが、構わず接近し彼女たちの前へ。
直前のやり取りの影響か、及び腰だし瞳には “怯え” の感情が宿っている。そんな子どもたちの中から最年少らしい女の子と、失言をしたっぽい男の子を射程に収め――ガバッと抱きつく!
「おわっ!? ちょ、ねこのねーちゃん放して――って、なに嗅いでるのさー!?」
「ねこしゃん、よごれちゃうよ? きゅお、くちゃいし……くちゃくない?」
いや、臭いよ。だが、それがいい。
猫吸いに代表されるように動物の匂いは(一部の人には)癒しだ。そんな動物の要素を受け継ぐのが獣人だぜ? 臭くてなんぼ、ってなもんだろうよ。*3
そのうえで恥じらってくれるなら、なおのことベネ。隠しきれない期待を瞳に宿して見上げてくる幼女や、真っ赤な顔でジタバタもがくショタはディ・モールトベネッ!
ほ~れほれ♡ ほっぺたすりすりもしちゃうぞ~♡
お、幼女の方は嬉しそうにすり返してくれたよ、かわいいね♡ もっと密着してくれてもいいんだゾ♡
ショタの方からは~、性癖の断末魔が聞こえるね♡ オラ、もっとひん曲がれ♡
「クロコちゃん……ありがとう」
「チッ、獣同士で馴れ合いやがって。くっだらねーなオイ」
そうそう、その言葉が聞きたかったんだよ。
こうしとけば男のヘイトが少しは俺に向くし、男以外の好感度が上がる。場の空気も良くなるし、俺は自分の欲望を満たせるという。これぞまさに一石四鳥、汚れた甲斐もあるってもんよ!
特に、
「…………」
――その笑顔、極寒ッ!
やべぇよやべぇよ、目がまっっったく笑ってないよ。叩き潰した後のGを見下ろす目よりも冷たいぞアレ。
でも、なんでそんな目で俺を見てるんだ? 行動自体に問題はないハズだし……まさか、内心を見破られたとか? いやでも、対象は
当たり前だが、俺自身は一切感情を表に出
さて、そんな感じに内心でパニクってる俺とジト目ラーナたんが謎の見つめ合いをしてる間も周りの会話は続いている。
「ふん、まあいい。それよかクーニュ、そろそろ俺からの “お仕事” 紹介、必要なんじゃねーですかオイィイ?(↑)」
「っ!?」
「……んも~、またそのお話ですか~? 既に何度もお断りして「やせ我慢はよくないぜオイ!」……はい?」
ん? 2人の表情が明らかに歪んだな。
「最近のお前ら2人の痩せ様はちょいと異常だぜ。
「こいつ、よくもぬけぬけと! ほんと、ふざケロって感じ……!」
「終いにゃ
「え……あっ、ラナねぇまさか……わたしたちの、せい、で……」
「ち、ちがうのっ! アンタたちのせいじゃない! それだけは絶対にちがうから!!」
うわ、俺たち大人組が隠そうとしてたこと、あっさりバラしやがったよコイツ。
あーあ、子どもたちがショック受けちゃってるよ。自分たちのために姉が危険な場所に行ってたんだ。そりゃこうなるわ。はい、1アウトー。
あと、森の実りが見込めないってどういうこった?
確かにこの村に近づくほど森が痩せていってたような気はするが、俺の転生場所付近はそんなことなかったぞ。
「ヒヒッ、このままじゃガキどもを売らないといけな……オイオイ、そんな睨むなよ。俺だってそんなことになってほしくはないんだぜ。だーかーらーこーそー、お前ら2人に “お仕事” しませんかって言ってんじゃねーかオイィ?」
「………………わかり、ました。ですが、私だけに「ダメッ!!」……ラーナちゃん」
「そんなのイヤよ! 既に両足を満足に動かせなくなったクーねぇが、これ以上不幸になるなんて絶対にダメなの!」
「ふ、う……ふぇぇぇん」
俺の手の中で泣き出してしまった幼女を抱きしめる。
う~ん、この場違い感。なんも事情を知らん部外者がいていい場所じゃねーなコレ。
ま、それはそれとして、だ。幼女を泣かせたな? はい、2アウトー。
――なーんて、この時の俺はまだ他人事。モブキャラに撤してられたんだよな。次の許されざる発言を男がするまでは。
「チッ、甘えてんじゃねェぞラーナ。より
おまえは何を言っているんだ(
「クロコ!? ちょっと! なんでアナタがキレてんのよ!」
「……クロコ、ちゃん?」
そう、ラーナたんの指摘通りに今の俺はぶちギレ金剛!! 理由は言わずもがな、この野郎が “百合の間に挟まろうとする男” を
というわけだから、これはオシオキでーす!
「ぐ、おお……!? なんつー風だよオイ、って後にしろレオーネ」
「に、兄さん……うし、うしろ……」
ツンツン、ツンツン
「チッ、しつけーぞレオーネ! 後ろにはお前しかいな、い……だろ────」
己の肩を突っついているのが眼鏡の少女(多分、妹ちゃん)だと思ってたんだろうな。目線をやや下に向けて振り返った兄貴だったが、そこに見えたのは見事な
恐る恐る目線を上げる度、徐々に悪くなっていく顔色。そして、兄貴の頭がほぼ真上を向いた時――
「『
ニチャア...
「ギャアアア!? で、でたああアアア!?」
俺が召喚したゴブリン闘士に驚いた兄貴が尻餅をついて後ずさる。ハッ、おぉ無様無様……だが、まだ足りん。目には目を、歯には歯を────チ◯コにはチン◯を!
操作権を天使ちゃんから受け取り、闘士の右手を腰に巻くボロ布の中へ。さあ、力を貸してください、3時ちょっと前くらいのレジェンド芸人さま!
「
「ホり殺されるうう!? お゙があ゙ぢゃ゙ぁ゙ぁ゙ん゙、おたすけだぜオイィィィ……――」
陰茎に見立てた右手に怯えた兄貴が尻を押さえながら逃げてゆく。おまえ今日けつ◯な確定な。
ハン、百合の花は散らそうとしやがったくせに、己の菊の花を散らすのはイヤですかそう
「うっわー、アタシから見てもアレは悪質だわ。ま、いい気味だけど。ぷぷっ」
ふむ、アレを見て笑えるならトラウマとかにはなってなさそうだな。流石は俺を庇おうとした女傑だ。精神的につえーつえー。
「今のがラーナちゃんが言っていたクロコちゃんの力……。庇ってくれたのは嬉しいんだけど、すこ~しやりすぎじゃないかしら~?」
俺的にはアレでもまだ温情なんでっせ。未遂だし、本人が挟まろうとしたわけじゃないからな。
――え、もし兄貴本人が挟まろうとしてたら? そりゃあ……ねぇ? …………ハハッ(ymnkn)
さて、悪は去ったことだし「あ、あのぅ」――んぇ?
「兄さんを追っていったのって……ゴブリン。しかも、中位種ではありませんでしたか?」
「「あっ」」
やべっ、ほとんど会話に入ってこなかったから忘れてたけど妹ちゃんもいるんだった。子どもたちがグリーンマッスルに騒がなかったから安心してたぜ。
「警戒心の強いラーナさんがある程度心を許している……死後まもなくの中位種……お客人の “力” ……森……経過時間────そうですか……わかりましたよ!!」
片手でキランと光る眼鏡をくいっと上げ、もう片方の手を前方に広げるポーズ。大丈夫? それ、後に黒歴史になったりしない?
「話は聞かせてもらいました。この村は滅亡します!」
「「な……」」
『『
ΩΩΩ<な、なんだってー!!
……って、待て待て。ついMMRっちまったけど超展開が過ぎるぞ! しかも、この流れだとどう考えてもまた厄介事に巻き込まれるよなぁ!?
とりあえず元ネタ通りに左手に噛みついておく。特に意味のない暴力に襲われたメスガキ悪魔の悲鳴が響く中、俺は泣き出してしまった子どもたちのフォローにまわるのであった。
――ああ、やっぱり雨が降りだしたか。
今宵は荒天、ところにより竜巻が巻き起こることでしょう――
ラーナ=イタリア語等でカエル
クーニュ=クーはドイツ語で牛
ぱぺっとにゃぺっと=ピンでありコンビでもありトリオでもある芸人
主人公の2人目の元ネタ……いったい誰ットマペットなんだ……?